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焦土作戦 - Wikipedia

焦土しょうど作戦さくせん

軍事ぐんじ戦略せんりゃく

焦土しょうど作戦さくせん(しょうどさくせん)とは、戦争せんそうひとしにおいて、防御ぼうぎょそくが、攻撃こうげきがわうばわれる地域ちいき利用りよう価値かちのある建物たてもの施設しせつ食料しょくりょうはらい、その生活せいかつ不可欠ふかけつインフラストラクチャー利用りよう価値かちをなくして攻撃こうげきがわ利便りべんせいのこさない、つまり自国じこく領土りょうど侵攻しんこうするてきぐん食料しょくりょう燃料ねんりょう補給ほきゅう休養きゅうようとう現地げんち調達ちょうたつ不可能ふかのうとする戦術せんじゅつおよ戦略せんりゃく一種いっしゅである。

ボーア戦争せんそうはなたれる家屋かおく。イギリスぐん現地げんちボーアじんたちにまわりのものをあつめる時間じかんを10ふんあたえ、問答もんどう無用むよう家々いえいえはらった
湾岸わんがん戦争せんそう撤退てったいするイラクぐん放火ほうかされくろけむりげるブルガン油田ゆでん国土こくどもどしたクウェート膨大ぼうだい原油げんゆうしなった

なお、攻撃こうげきぐん退却たいきゃくさいし、追撃ついげきおくらせるために鉄道てつどう施設しせつ補給ほきゅう施設しせつ破壊はかいする場合ばあい焦土しょうど作戦さくせんふくまれる。

戦争せんそうにおける焦土しょうど作戦さくせん

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撤退てったいする場合ばあいてきかた利用りよう価値かちのあるものをのこさないことは戦術せんじゅつ戦略せんりゃくじょう要諦ようたいであり、対象たいしょうぶつ軍事ぐんじ施設しせつだけに限定げんていされる場合ばあいなどは焦土しょうど作戦さくせんとはばない。 焦土しょうど作戦さくせん場合ばあいには民間みんかんじん家屋かおく田畑たはたはおろか、まちそのものや自然しぜん山林さんりんまではらうことである。

森林しんりん木造もくぞう家屋かおくなどの燃料ねんりょうになりうる可燃かねんぶつすべやされてしまえば、その場所ばしょ駐屯ちゅうとんする部隊ぶたい日常にちじょう炊事すいじのための燃料ねんりょうすら場所ばしょからはこばなければならず、食料しょくりょうがあっても炊事すいじ出来できない状態じょうたいとなり食事しょくじ不自由ふじゆうするようになる。また、ロシアスウェーデンフィンランドなどのみず凍結とうけつするような寒冷かんれいでは、燃料ねんりょう欠乏けつぼうしていることは凍死とうし直面ちょくめんするだけでなく、みずすら満足まんぞくめないことになる。このため、ロシアなどの寒冷かんれい地域ちいき焦土しょうど作戦さくせんおこなわれるとてきぐんきわめて深刻しんこく事態じたいおちいる。また、家屋かおくがまったくければ寒冷かんれい長期間ちょうきかん野宿のじゅく強要きょうようされることになり、さむさによって大量たいりょう犠牲ぎせいしゃすことになる。このため、焦土しょうど作戦さくせん最大限さいだいげん効果こうか発揮はっきするのは寒冷かんれい地域ちいき乾燥かんそう地帯ちたいなど食料しょくりょう燃料ねんりょう比較的ひかくてきとぼしい地域ちいきであり、自然しぜんりん豊富ほうふ熱帯ねったい地域ちいきでは回復かいふくりょくがあるためにあまり効果こうかがない。

メリットとしては食糧しょくりょうなどをって建物たてものをつけてるだけなので作戦さくせん短時間たんじかんむこと、防御ぼうぎょがわ被害ひがいおおきくはならないことなど。デメリットとしては攻撃こうげきがわ撃退げきたいしたのちいた場所ばしょ防御ぼうぎょぐんごさないと再度さいど侵攻しんこうされたりもすることやいた建造けんぞうぶつ再建さいけん費用ひようがかかってしまうことなどがある。

史実しじつにおける焦土しょうど作戦さくせん

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  • この用語ようご経済けいざいかいにおいて、敵対てきたいてきTOB対策たいさくとしてももちいられる。自社じしゃ資産しさんクラウンジュエル)を他社たしゃ譲渡じょうとするなど処分しょぶんして、自社じしゃ企業きぎょう価値かちげることで敵対てきたいてき買収ばいしゅうふせごうとすることをう。
  • 将棋しょうぎでも使つかわれる。将棋しょうぎではられたこま相手あいてごまとなって相手あいて戦力せんりょくすことになる。そのため自陣じじんてきこま侵入しんにゅう予想よそうされる部分ぶぶんこまがしておき、侵入しんにゅうされてもられるこまがほとんどない状態じょうたいにしておくことをう。

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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