(Translated by https://www.hiragana.jp/)
田口勝彦 (テレビドラマ監督) - Wikipedia
Wikipedia

田口たぐち勝彦かつひこ (テレビドラマ監督かんとく)

日本にっぽんの日本にっぽんの映画えいが監督かんとく、テレビドラマの演出えんしゅつ家か、アニメーション監督かんとく、脚本きゃくほん家か
（田口たぐち勝彦かつひこ (監督かんとく)から転送てんそう）

田口たぐち 勝彦かつひこ（たぐち かつひこ、1931年ねん1月がつ24日にち[1][2][3][4] - 2020年ねん4月がつ27日にち[5]）は、日本にっぽんの映画えいが監督かんとく、テレビドラマの演出えんしゅつ家か、アニメーション監督かんとく、脚本きゃくほん家か。脚本きゃくほん家かとしてのペンネームは山崎やまざき久ひさ、田口たぐち章一しょういち[1][3]。岡山おかやま県けん津山つやま市し出身しゅっしん[3][4]。シナリオ協会きょうかい作家さっか会員かいいん[1]。日本にっぽん映画えいが監督かんとく協会きょうかい会員かいいん[1]。

たぐち かつひこ
田口たぐち 勝彦かつひこ
生年月日せいねんがっぴ (1931-01-24) 1931年ねん1月がつ24日にち
没ぼつ年月日ねんがっぴ (2020-04-27) 2020年ねん4月がつ27日にち（89歳さい没ぼつ）
別名べつめい 山崎やまざき久ひさ
田口たぐち章一しょういち
出身しゅっしん地ち 日本の旗 日本にっぽん・岡山おかやま県けん津山つやま市し
国籍こくせき 日本の旗 日本にっぽん
学歴がくれき 日本にっぽん大学だいがく芸術げいじゅつ学部がくぶ
職業しょくぎょう 映画えいが監督かんとく
ジャンル 特撮とくさつ
活動かつどう期間きかん 1954年ねん - 2020年ねん

略歴りゃくれき

編集へんしゅう

日本にっぽん大学だいがく芸術げいじゅつ学部がくぶ卒業そつぎょう後ご、東映とうえいへ入社にゅうしゃ[注釈ちゅうしゃく 1]。編集へんしゅう業務ぎょうむを経へて、1年ねん後ごに演出えんしゅつ部ぶへ異動いどう[3][4]。東映とうえい東京とうきょう撮影さつえい所しょで1961年ねんの『ファンキーハットの快男児かいだんじシリーズ』である『ファンキーハットの快男児かいだんじ』、『ファンキーハットの快男児かいだんじ 二に千せん万まん円えんの腕うで』の助監督じょかんとくを経へて、東映とうえい東京とうきょう制作せいさく所しょでテレビドラマの監督かんとくとして活動かつどう[3]。1966年ねんに『悪魔あくまくん』で監督かんとくとしてデビューし、初期しょきの「仮面かめんライダーシリーズ」や「スーパー戦隊せんたいシリーズ」のローテーション監督かんとくとして同どうシリーズを支ささえた[2]。

アニメーション演出えんしゅつ家かとしての顔かおも持もち、脚本きゃくほんで参加さんかしていた『宇宙うちゅう大帝たいていゴッドシグマ』では、体調たいちょう不良ふりょうのため降板こうばんした神田かんだ武幸たけゆきの代行だいこうで、第だい11話わよりチーフディレクターに就任しゅうにんした。特とくに同どう作品さくひんの後半こうはんは田口たぐちのセンスが反映はんえいされており、当時とうじとしては斬新ざんしんな展開てんかいをみせた。

引ひき続つづき『宇宙うちゅう大帝たいていゴッドシグマ』の後のち番組ばんぐみ『百獣ひゃくじゅう王おうゴライオン』のチーフフディレクターに就任しゅうにん。この『百獣ひゃくじゅう王おうゴライオン』では物語ものがたり開始かいし前まえに地球ちきゅうは戦争せんそうで滅ほろんでいるというロボットアニメとして異色いしょくの設定せっていのストーリーを展開てんかいして話題わだいとなった。『百獣ひゃくじゅう王おうゴライオン』は後のちにアメリカに『ボルトロン』というタイトルで輸出ゆしゅつされて大だいヒットした。

また、アニメの監督かんとくとしては宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマトのシリーズの1つ、『宇宙うちゅう戦艦せんかんヤマト 新あらたなる旅立たびだち』の演出えんしゅつも手てがけた。この作品さくひんはテレビスペシャルだったが、30%を越こえる高こう視聴しちょう率りつを記録きろくし、後のちに劇場げきじょう公開こうかいされている。

実写じっしゃ作品さくひんの演出えんしゅつでは、『超人ちょうじんバロム・1』がパイロット監督かんとくと最終さいしゅう回かいの演出えんしゅつを含ふくむ35本ほん中ちゅう25本ほんという最多さいた演出えんしゅつであり、アニメ作品さくひんにおけるシリーズディレクターに近ちかい役割やくわりを担にない代表だいひょう作さくといえる。他たには『仮面かめんライダー』の2号ごうライダーの時期じきや『秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー』でローテーションに入はいっており、番組ばんぐみの節目ふしめになる重要じゅうような話はなしの演出えんしゅつも多おおく手てがけた。

「山崎やまざき久ひさ」「田口たぐち章一しょういち」というペンネームで脚本きゃくほん家かとして参加さんかすることも多おおく、とくに「田口たぐち章一しょういち」名義めいぎで参加さんかした『超ちょう電磁でんじマシーン ボルテスV』等とうの長浜ながはま忠夫ただおの総そう監督かんとくのロボットアニメで、重厚じゅうこうな人間にんげんドラマのシナリオを多おおく執筆しっぴつしている。脚本きゃくほん家か「田口たぐち章一しょういち」としては、田口たぐちは東映とうえいの社員しゃいんであったにもかかわらず東映とうえい作品さくひんだけでなくタツノコプロの作品さくひんの脚本きゃくほんも多おおく手てがけていた[4]。

1991年ねんに東映とうえいを退社たいしゃ[2][4]。その後ごは専門せんもん学校がっこう講師こうしなどを務つとめていたが[2][3][4]、2020年ねん4月がつ27日にちに死去しきょ。89歳さい没ぼつ[5]。

エピソード

編集へんしゅう

『仮面かめんライダー』関連かんれん

編集へんしゅう

『仮面かめんライダー』への参加さんかは番組ばんぐみ初期しょきから東映とうえい生田いくたスタジオ所長しょちょうの内田うちだ有作ゆうさくに呼よびかけられていたが、宣せん弘ひろ社しゃ制作せいさくの『ガッツジュン』へ参加さんかしていたため、当初とうしょは山崎やまざき久ひさ名義めいぎで脚本きゃくほんを担当たんとうし、『ガッツジュン』終了しゅうりょう後ごの第だい3クールから監督かんとくとして参加さんかした[3][4]。

『仮面かめんライダー』を担当たんとうするにあたっては、ライバル番組ばんぐみであるウルトラシリーズへの対抗たいこうするテーマとして「恐怖きょうふ」を掲かかげ、その傾向けいこうは『超人ちょうじんバロム・1』で更さらに発展はってんしていく[3]。

「仮面かめんライダーがジャンプすると場所ばしょが変かわる」という演出えんしゅつは田口たぐちが確立かくりつした[3]。

『秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー』関連かんれん

編集へんしゅう

『秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー』では、仮面かめんライダーシリーズなどと異ことなり5人にんが主役しゅやくであるため、各かく話はなしごとに目立めだたせる1人ひとりを絞しぼり込こんだ[2]。演出えんしゅつでも5人にんいる場面ばめんでメインの1人ひとりをアップで映うつしたり、尺しゃくを長ながく撮とるなどしたが、この手法しゅほうはメイン以外いがいの俳優はいゆうから反感はんかんを買かうことがあったという[2]。

敵てきである仮面かめん怪人かいじんについても個性こせいを立たてることを重視じゅうしし、怪人かいじんの戦略せんりゃく・戦術せんじゅつによってゴレンジャー側がわの行動こうどうにも変化へんかを生しょうじさせ、視聴しちょう者しゃが飽あきないよう工夫くふうした[2]。後半こうはんでコミカルな怪人かいじんが増ふえたことについては「個性こせい豊ゆたかになりすぎた」と述のべつつも、その点てんが仮面かめんライダーシリーズとの大おおきな差異さいになったと評ひょうしている[2]。1番ばん好すきな怪人かいじんとして第だい36話わの軍艦ぐんかん仮面かめんを挙あげている[2]。

特撮とくさつにかける予算よさんや技術ぎじゅつがないため、ゴレンジャーや仮面かめん怪人かいじんの能力のうりょくを日常にちじょう的てきな道具どうぐによる現場げんば特撮とくさつで演出えんしゅつすることが多おおかった[2]。田口たぐちは、日常にちじょう的てきな道具どうぐを使つかったことで視聴しちょう者しゃに現実げんじつとのつながりを認識にんしきさせることができたと言いい、自身じしんは毎回まいかいアイディアを練ねるのが楽たのしかったと述のべている[2]。

監督かんとく作品さくひん

編集へんしゅう

劇場げきじょう映画えいが

編集へんしゅう

テレビドラマ

編集へんしゅう

テレビアニメ

編集へんしゅう

脚本きゃくほん作品さくひん

編集へんしゅう

田口たぐち勝彦かつひこ名義めいぎ

編集へんしゅう

劇場げきじょう映画えいが

編集へんしゅう

テレビドラマ

編集へんしゅう

テレビアニメ

編集へんしゅう

山崎やまざき久ひさ名義めいぎ

編集へんしゅう

テレビドラマ

編集へんしゅう
  • 仮面かめんライダー
  • 超人ちょうじんバロム・1
  • イナズマンF
  • どっこい大作たいさく
  • 仮面かめんライダー (スカイライダー)
  • 仮面かめんライダーBLACK

テレビアニメ

編集へんしゅう
  • ピンクレディー物語ものがたり 栄光えいこうの天使てんしたち
  • 宇宙うちゅう大帝たいていゴッドシグマ

田口たぐち章一しょういち名義めいぎ

編集へんしゅう

テレビアニメ

編集へんしゅう

コメンタリー出演しゅつえん

編集へんしゅう

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
[脚注きゃくちゅうの使つかい方かた]

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ 『変身へんしんヒーロー大だい全集ぜんしゅう』や『秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー大全たいぜん』では「1955年ねん」[1][2]、『KODANSHA OFFICIAL FILE MAGAZINE 仮面かめんライダー』『仮面かめんライダー怪人かいじん大だい画が報ほう2016』では「1954年ねん」[3][4]と記述きじゅつしている。

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ a b c d e 変身へんしんヒーロー大だい全集ぜんしゅう 1995, p. 141, 「INTERVIEW 田口たぐち勝彦かつひこ」
  2. ^ a b c d e f g h i j k l ゴレンジャー大全たいぜん 2001, p. 20, 取材しゅざい・構成こうせい 大久保おおくぼ一光かずみつ「RESPECT 田口たぐち勝彦かつひこ」
  3. ^ a b c d e f g h i j OFM仮面かめんライダー5 2004, p. 31, 和智わち正喜まさよし「仮面かめんライダー監督かんとく紳士録しんしろく 第だい9回かい 田口たぐち勝彦かつひこ」
  4. ^ a b c d e f g h 仮面かめんライダー怪人かいじん大だい画が報ほう 2016, p. 195, 「仮面かめんライダー スタッフ・キャスト人名じんめい録ろく 2016年版ねんばん」
  5. ^ a b よしだあつこ (2020年ねん5月がつ14日にち). “5月14日にち田口たぐち勝彦かつひこ監督かんとく!!”. 無理むりやりな野犬やけん的てき日常にちじょうNEW!. よしだあつこのブログ. 2020年ねん6月がつ16日にち閲覧えつらん。

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • 『テレビマガジン特別とくべつ編集へんしゅう 変身へんしんヒーロー大だい全集ぜんしゅう』講談社こうだんしゃ、1995年ねん11月30日にち。ISBN 4-06-178419-6。 
  • 岩佐いわさ陽一よういち 編へん『秘密ひみつ戦隊せんたいゴレンジャー大全たいぜん 仮面かめん怪人かいじん大だい百科ひゃっか』双葉社ふたばしゃ、2001年ねん2月がつ10日とおか。ISBN 4-575-29186-2。 
  • 『KODANSHA Official File Magazine 仮面かめんライダー』 Vol.5《仮面かめんライダーX》、講談社こうだんしゃ、2004年ねん11月がつ10日とおか。ISBN 4-06-367094-5。 
  • 『宇宙船うちゅうせん別冊べっさつ 仮面かめんライダー怪人かいじん大だい画が報ほう2016』ホビージャパン〈ホビージャパンMOOK〉、2016年ねん3月がつ28日にち。ISBN 978-4-7986-1202-7。 
 

この項目こうもくは、アニメ関係かんけい者しゃに関連かんれんした書かきかけの項目こうもくです。この項目こうもくを加筆かひつ・訂正ていせいなどしてくださる協力きょうりょく者しゃを求もとめています（P:アニメ/PJアニメ）。

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=田口たぐち勝彦かつひこ_(テレビドラマ監督かんとく)&oldid=98201202」から取得しゅとく