白川しらかわ方ほう明あきら

白川しらかわ 方ほう明あきら（しらかわ まさあき、1949年ねん（昭和しょうわ24年ねん）9月27日にち - ）は、日本にっぽんの中央ちゅうおう銀行ぎんこう家か、経済けいざい学者がくしゃ（金融きんゆう政策せいさく・決済けっさいシステム）。2008年ねん（平成へいせい20年ねん）に、第だい30代だい日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさいに就任しゅうにん、2013年ねん（平成へいせい25年ねん）に辞任じにん。その後ご、青山学院大学あおやまがくいんだいがくの特とく任にん教授きょうじゅに就任しゅうにん。

白川しらかわ 方ほう明あきら
第だい30代だい 日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい
任期にんき 2008年ねん4月がつ9日にち – 2013年ねん3月19日にち
首相しゅしょう	福田ふくだ康夫やすお 麻生あそう太郎たろう 鳩山はとやま由紀夫ゆきお 菅かん直人なおと 野田のだ佳彦よしひこ 安倍晋三あべしんぞう
前任ぜんにん者しゃ	福井ふくい俊彦としひこ
後任こうにん者しゃ	黒田くろだ東ひがし彦
個人こじん情報じょうほう
生誕せいたん	(1949-09-27) 1949年ねん9月27日にち（74歳さい） 福岡ふくおか県けん北九州きたきゅうしゅう市し
国籍こくせき	日本にっぽん
出身しゅっしん校こう	東京大学とうきょうだいがく経済学部けいざいがくぶ卒業そつぎょう シカゴ大学だいがく大学院だいがくいん修了しゅうりょう
署名しょめい

学位がくいは経済けいざい学がく修士しゅうし（シカゴ大学だいがく）。日本銀行にっぽんぎんこう審議しんぎ役やく、日本銀行にっぽんぎんこう理事りじ、京都大学きょうとだいがく大学院だいがくいん公共こうきょう政策せいさく教育きょういく部ぶ教授きょうじゅ、東京大学とうきょうだいがく金融きんゆう教育きょういく研究けんきゅうセンター客員きゃくいん研究けんきゅう員いん等とうを歴任れきにんした。日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい退任たいにん後ご、2013年ねん9月1日にち付づけで、青山学院大学あおやまがくいんだいがく国際こくさい政治せいじ経済学部けいざいがくぶ特とく任にん教授きょうじゅに就任しゅうにん。

来歴らいれき

生おい立たち

福岡ふくおか県けん小倉こくら市し（現げん・北九州きたきゅうしゅう市し小倉北こくらきた区く）出身しゅっしん。福岡ふくおか県立けんりつ小倉こくら高校こうこう、東京大学とうきょうだいがく経済学部けいざいがくぶ卒業そつぎょう。シカゴ大学だいがく大学院だいがくいん（経済けいざい学がく専攻せんこう）修了しゅうりょう。東大とうだい時代じだい、旧きゅう民社党みんしゃとう系けいシンクタンクである民主みんしゅ社会しゃかい主義しゅぎ研究けんきゅう会議かいぎ（民社みんしゃ研けん）に所属しょぞくし、活動かつどう。経済学部けいざいがくぶでは小宮こみや隆太郎りゅうたろうゼミに属ぞくした。

日本銀行にっぽんぎんこう

1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん）4月がつ日本銀行にっぽんぎんこう入行にゅうこう。シカゴ大学だいがく大学院だいがくいん経済けいざい学がく修士しゅうし。シカゴではミルトン・フリードマンの授業じゅぎょうを受うけた。その後ご、大分おおいた支店してん長ちょう、ニューヨーク駐在ちゅうざい参事さんじなどを歴任れきにん。2002年ねん（平成へいせい14年ねん）7月がつ 日本銀行にっぽんぎんこう理事りじ（金融きんゆう政策せいさく担当たんとう）に就任しゅうにん。2006年ねん（平成へいせい18年ねん）まで4年間ねんかん務つとめる。

京都大学きょうとだいがく

2006年ねん（平成へいせい18年ねん）7月がつ、京都大学きょうとだいがく大学院だいがくいん公共こうきょう政策せいさく教育きょういく部ぶ（いわゆる公共こうきょう政策せいさく大学院だいがくいん）にて教授きょうじゅに就任しゅうにんし、2008年ねん（平成へいせい20年ねん）3月がつまで務つとめた。また、東京大学とうきょうだいがくの金融きんゆう教育きょういく研究けんきゅうセンターにて客員きゃくいん研究けんきゅう員いんも兼任けんにんした。

日本銀行にっぽんぎんこう副ふく総裁そうさい（総裁そうさい代行だいこう）

2008年ねん（平成へいせい20年ねん）3月13日にち、日本銀行にっぽんぎんこう副ふく総裁そうさいとして国会こっかいの同意どういが得えられたため、3月19日にちの持もち回まわり閣議かくぎを以もって、日本国にっぽんこく政府せいふより日本銀行にっぽんぎんこう副ふく総裁そうさいに正式せいしきに任命にんめいされた。

かつて日本にっぽん銀行ぎんこう総裁そうさいは、大蔵省おおくらしょうOBと日銀にちぎん叩たたき上あげが交代こうたいで務つとめる「たすきがけ人事じんじ」が続つづいていたが、28代だいの速水はやみ優ゆう、29代だいの福井ふくい俊彦としひこと2代だい続つづけて日銀にちぎんOBが就任しゅうにんしていた。福井ふくいの任期にんき満了まんりょうに伴ともなう次期じき総裁そうさい人事じんじにおいて、日銀にちぎんの独立どくりつ性せいが確保かくほされるかが争点そうてんとなる中なか、日本国にっぽんこく政府せいふが国会こっかいに提示ていじした武藤むとう敏郎としお（日銀にちぎん副ふく総裁そうさい）および田波たなみ耕治こうじ（国際こくさい協力きょうりょく銀行ぎんこう総裁そうさい）の総裁そうさい人事じんじ案あんは、ねじれ国会こっかいの野党やとうが多数たすうを占しめる参議院さんぎいんで否決ひけつされ、3月19日にちで総裁そうさいを退任たいにんした福井ふくいが3月がつ20日はつか付づけで副ふく総裁そうさいに就任しゅうにんする白川しらかわを「次期じき日銀にちぎん総裁そうさいが就任しゅうにんするまでの間あいだ、総裁そうさいの職務しょくむを代行だいこうする者もの」に指名しめいした。これにより、白川しらかわは副ふく総裁そうさい就任しゅうにんと同時どうじに日本にっぽん銀行ぎんこう総裁そうさい職務しょくむ代行だいこう者しゃとなった。

日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい

白川しらかわ方ほう明あきらは、日本銀行にっぽんぎんこう副ふく総裁そうさい就任しゅうにん後ご直ただちに総裁そうさい職しょくの代行だいこうを務つとめたが、日銀にちぎん総裁そうさいの空席くうせきによる総裁そうさい代行だいこうの立場たちばが長期間ちょうきかん続つづくと、総裁そうさい代行だいこうという立場たちばでは内外ないがいの経済けいざい問題もんだいへの対処たいしょが難むずかしくなる恐おそれが指摘してきされた。この間あいだ、モルガン・スタンレー証券しょうけんのロバート・フェルドマン経済けいざい研究けんきゅう主席しゅせきは、日銀にちぎん総裁そうさい人事じんじなどの重要じゅうよう案件あんけんには「特定とくていの基準きじゅんに照てらして開ひらかれた議論ぎろん」が望のぞましいと主張しゅちょうし、中央ちゅうおう銀行ぎんこうマン・官僚かんりょう・財界ざいかい人じんら19人にんを「マクロ経済けいざい学がくと独立どくりつ性せい」「政策せいさく決定けってい機関きかんのトップをつとめた経験けいけん」「国内外こくないがいのネットワーク」の3指標しひょうで採点さいてんした結果けっかを「次期じき日銀にちぎん総裁そうさい -- 候補者こうほしゃを比較ひかくする」と題だいする調査ちょうさ報告ほうこく書しょとして発表はっぴょうした。

最もっとも評価ひょうかが高たかかったのは、小泉こいずみ純一郎じゅんいちろう内閣ないかくで経済けいざい財政ざいせい担当たんとう相しょうや金融きんゆう相しょうなどを歴任れきにんした竹中たけなか平蔵へいぞうと、日銀にちぎん出身しゅっしんで金融きんゆう研究所けんきゅうじょ所長しょちょうや経済けいざい協力きょうりょく開発かいはつ機構きこう（OECD）の副ふく事務じむ総長そうちょうを務つとめた重原しげはら久美くみ春はるで、武藤むとうは「マクロ経済けいざい学がくと独立どくりつ性せい」で17位い、ほかの二ふたつの基準きじゅんで18位いにとどまり、田波たなみはいずれの基準きじゅんでも最下位さいかいであった。こうして、特とくに海外かいがいでは重原しげはら久美くみ春はるの日銀にちぎん総裁そうさい就任しゅうにんを待望たいぼうする声こえが高たかまったが、結局けっきょく、既すでに総裁そうさい職務しょくむ代行だいこう者しゃであった白川しらかわが国会こっかいの同意どういを得えて、2008年ねん（平成へいせい20年ねん）4月がつ9日にちに、第だい30代だい日銀にちぎん総裁そうさいに就任しゅうにんした。日銀にちぎん総裁そうさい空白くうはく期間きかんは20日間にちかんであった。2011年ねん（平成へいせい23年ねん）1月がつからは、国際こくさい決済けっさい銀行ぎんこう（BIS）副ふく議長ぎちょうに就任しゅうにん。日本人にっぽんじんのBIS副ふく議長ぎちょう就任しゅうにんは、1939年ねん（昭和しょうわ14年ねん）に加納かのう久ひさ朗ろう横浜よこはま正金しょうきん銀行ぎんこう（現げん三菱みつびしUFJ銀行ぎんこう）ロンドン支店してん支配人しはいにんが就任しゅうにんして以来いらいのことで、日銀にちぎん総裁そうさいとしては初はじめてであった。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）2月がつ5日にち、同年どうねん4月がつ8日にちの総裁そうさい任期にんきの5年ねん満了まんりょうを待またずして、3月19日にち付づけで日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさいを辞職じしょくすることを表明ひょうめいした。

経歴けいれき

2008年ねん4月がつ11日にち、米べい財務省ざいむしょうでのG7財務ざいむ相しょう・中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎにて

2008年ねん10月がつ10日とおか、米べい財務省ざいむしょうでのG7財務ざいむ相しょう・中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎにて

• 1972年ねん（昭和しょうわ47年ねん） - 日本にっぽん銀行ぎんこう入行にゅうこう
• 1990年ねん（平成へいせい2年ねん） - 信用しんよう機構きこう局きょく信用しんよう機構きこう課長かちょう
• 1993年ねん（平成へいせい5年ねん） - 企画きかく局きょく企画きかく課長かちょう
• 1994年ねん（平成へいせい6年ねん） - 大分おおいた支店してん長ちょう
• 1995年ねん（平成へいせい7年ねん） - ニューヨーク駐在ちゅうざい参事さんじ
• 1996年ねん（平成へいせい8年ねん） - 金融きんゆう研究所けんきゅうじょ参事さんじ
• 1997年ねん（平成へいせい9年ねん） - 審議しんぎ役やく（国際こくさい資本しほん市場いちば担当たんとう）
• 2000年ねん（平成へいせい12年ねん） - 審議しんぎ役やく（企画きかく調査ちょうさ担当たんとう）
• 2002年ねん（平成へいせい14年ねん） - 日本銀行にっぽんぎんこう理事りじ
• 2006年ねん（平成へいせい18年ねん） - 京都きょうと大学だいがく大学院だいがくいん公共こうきょう政策せいさく教育きょういく部ぶ教授きょうじゅ
• 2008年ねん（平成へいせい20年ねん）
  • 3月がつ20日はつか - 日本銀行にっぽんぎんこう副ふく総裁そうさい（総裁そうさい代行だいこう）
  • 4月がつ9日にち - 日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん）12月3日にち - フランスのレジオン・ドヌール勲章くんしょうシュヴァリエを受章じゅしょう
• 2013年ねん（平成へいせい25年ねん）
  • 3月19日にち - 日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさいを辞任じにん
  • 9月1日にち - 青山学院大学あおやまがくいんだいがく国際こくさい政治せいじ経済学部けいざいがくぶ国際こくさい経済けいざい学科がっか教授きょうじゅ（任期にんき1年ねん）
  • 10月 - プロモントリー・フィナンシャル・グループ（本社ほんしゃ：米国べいこく）の上級じょうきゅう顧問こもん（非常勤ひじょうきん）就任しゅうにん。
• 2016年ねん（平成へいせい28年ねん） - 三菱地所みつびしじしょ取締役とりしまりやく

人物じんぶつ

経済けいざい学者がくしゃの浜田はまだ宏一こういちは、学生がくせい時代じだいの白川しらかわを「数学すうがくやグラフを使つかって経済けいざい学がくを考かんがえることが得意とくいな人物じんぶつであった」と語かたっている。

学者がくしゃ肌はだの人物じんぶつであり、過去かこの日銀にちぎん総裁そうさいと比較ひかくして、政官せいかん界かいや財界ざいかいとのパイプや交渉こうしょう力りょくなどは未知数みちすうであるとの評ひょうもあったが、大学だいがく教授きょうじゅ時代じだいも現場げんば復帰ふっきを熱望ねつぼうしていたという。金融きんゆう政策せいさくを担当たんとうする企画きかく局きょく勤務きんむが長ながく、急きゅうな就任しゅうにんにも日銀にちぎんトップとして違和感いわかんがないとされる。

金融きんゆう政策せいさくを語かたり出だすと止とまらなかったり、「日銀にちぎんの仕事しごとは面白おもしろい」と語かたることなどから、周囲しゅういから「趣味しゅみは金融きんゆう政策せいさく」などと言いわれるが、後輩こうはいの翁おう邦雄くにおによれば、「趣味しゅみは金融きんゆう政策せいさくというより中央ちゅうおう銀行ぎんこうそのもの」であり、狭義きょうぎの金融きんゆう政策せいさくを超こえて、日銀にちぎん機能きのうの強化きょうかといった課題かだいにも意欲いよくを燃もやしているという。ミルトン・フリードマンの『A Monetary History of the United States』を愛読あいどく書しょの一ひとつだと述のべている。他たに趣味しゅみとしてバードウォッチングを楽たのしむ。

白川しらかわは日銀にちぎん総裁そうさい退任たいにんの会見かいけんで、生うまれ変かわったらもう一度いちど総裁そうさいに就つくかと問とわれ「そうは思おもわない」と明確めいかくに否定ひていし「とりあえずあすから自由じゆうの身みになるので、バードウオッチングをしたい」と述のべている。

金融きんゆう政策せいさく

日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい就任しゅうにん後ごの4年間ねんかん、リーマン・ショックや東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい、欧州おうしゅう債務さいむ危機ききに立たて続つづけに見舞みまわれ、リーマン・ショックの2年ねん後ごから小出こだしに15回かいの金融きんゆう緩和かんわに踏ふみ切きり、5年ねんの在任ざいにん期間きかんで資産しさん買かい入いれ額がくを101兆ちょう円えんまで増額ぞうがくした（2013年ねん末すえまでの残高ざんだか目標もくひょう）。白川しらかわは中ちゅう銀ぎんとしては異例いれいの上場じょうじょう投資とうし信託しんたく（ETF）や不動産ふどうさん投資とうし信託しんたく（J-REIT）にまで買かい入いれ資産しさんを拡大かくだいしている。

東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい直後ちょくごの2011年ねん（平成へいせい23年ねん）3月14日にちの定例ていれい記者きしゃ会見かいけんで、「前代未聞ぜんだいみもんの震災しんさいが起おこった割わりには基金ききん増額ぞうがくの規模きぼや内訳うちわけがしょぼいのではないか」との声こえが出でたのに対たいし「決けっしてしょぼくない」と反論はんろんしている。

ゼロ金利きんり政策せいさく、量的りょうてき緩和かんわ政策せいさくに対たいしては、効果こうかが「限定げんてい的てき」であるとしてきわめて批判ひはん的てきであった。量的りょうてき金融きんゆう緩和かんわについて、京都きょうと大学だいがく教授きょうじゅ時代じだいに執筆しっぴつした著書ちょしょ『現代げんだいの金融きんゆう政策せいさく』で、「景気けいき・物価ぶっかに対たいする刺激しげきという点てんで中心ちゅうしん的てきな効果こうかは時間じかん軸じく効果こうかであり、量りょうの拡大かくだいはほとんど効果こうかを発揮はっきしなかった」としている。また、白川しらかわは「FRBは流動りゅうどう性せいの供給きょうきゅうを拡大かくだいしているが、物価ぶっかを押おし上あげる力ちからは乏とぼしい」と主張しゅちょうしている。

日銀にちぎんのマネタリーベースの増ふやし方かたは先進せんしん国こくで最大さいだいで、これだけ金融きんゆう緩和かんわをしても経済けいざいが成長せいちょうしていかないことの方ほうが問題もんだいと指摘してきし、人口じんこう減少げんしょうと高齢こうれい化かの中なかで成長せいちょう力りょくをどう高たかめるかが課題かだいとの持論じろんを持もっている。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）3月7日にち、金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう後ごに記者きしゃ会見かいけんで、金融きんゆう緩和かんわが効果こうかを出だすには「中長期ちゅうちょうき的てきな財政ざいせい規律きりつが重要じゅうようである」と強調きょうちょうし、政府せいふに財政ざいせい再建さいけんの取とり組くみを促うながしている。

物価ぶっか

「デフレーション#日本にっぽんのデフレの原因げんいんについて」も参照さんしょう

白川しらかわ方ほう明あきらは、日本にっぽんのデフレーションの原因げんいんについて

1. 規制きせい緩和かんわなどによる、内外ないがい価格かかく差さの縮小しゅくしょう
2. 労使ろうしの雇用こよう確保かくほの重視じゅうしによる、サービス産業さんぎょうなどの賃金ちんぎん低下ていか
3. バブル崩壊ほうかい後ごの国民こくみんの自信じしん喪失そうしつによる、需要じゅよう不足ふそくの発生はっせい

を挙あげている。また、白川しらかわは「デフレには様々さまざまな定義ていぎがあり、一概いちがいには定さだまらない」と指摘してきしている。

デフレ脱却だっきゃくには「生産せいさん性せいの向上こうじょう」が必要ひつようであり、それには「民間みんかん企業きぎょうと政策せいさく当局とうきょく双方そうほうの努力どりょくが必要ひつようである」と強調きょうちょうし、政府せいふは「企業きぎょうが熾烈しれつなグローバルな競争きょうそう環境かんきょうに置おかれていることを踏ふまえて、さまざまな制度せいどや仕組しくみを見直みなおすことが重要じゅうようである」と述のべている。

2009年ねん（平成へいせい21年ねん）11月がつ20日はつか、金融きんゆう政策せいさく決定けってい会合かいごう後ごの記者きしゃ会かいで、「持続じぞく的てきな物価ぶっか下落げらくは、マクロ的てき需給じゅきゅうバランスが緩和かんわしていること、い換いかえると需要じゅようの弱よわさの結果けっかとして生しょうじる現象げんしょう」と指摘してきし、「需要じゅよう自体じたいが不足ふそくしている時ときには、流動りゅうどう性せいを供給きょうきゅうするだけでは物価ぶっかは上あがってこない」との考かんがえを示しめした。

2009年ねん（平成へいせい21年ねん）11月4日にち、白川しらかわは都内とないの講演こうえんで「物価ぶっか下落げらくが起点きてんとなって景気けいきを押おし下さげる可能かのう性せいは小ちいさい」と述のべている。

2012年ねん（平成へいせい24年ねん）4月がつ21日にち、米べいワシントンで講演こうえんし「中央ちゅうおう銀行ぎんこうの膨大ぼうだいな通貨つうか供給きょうきゅうの帰結きけつは、歴史れきしの教おしえにしたがえば制御せいぎょ不能ふのうなインフレーションになる」と述のべた。

白川しらかわは中央ちゅうおう銀行ぎんこうの総裁そうさいという立場たちばから、日本にっぽんでハイパーインフレーションが起おきる起おきないということ自体じたいに、言及げんきゅうすることは不適切ふてきせつとの考かんがえを示しめしている。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）2月がつ28日にち、日銀にちぎん総裁そうさい在任ざいにん中ちゅう最後さいごの講演こうえんで「多おおくの国民こくみんは単たんに物価ぶっかだけが上あがることを望のぞんでいる訳わけではない」とし、金融きんゆう緩和かんわによる物価ぶっか上昇じょうしょうによる実質じっしつ所得しょとくの低下ていかなどの副作用ふくさようを懸念けねんした。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）3月がつ19日にち、退任たいにん記者きしゃ会見かいけんで、日銀にちぎんが市場いちばの期待きたいに働はたらきかけて物価ぶっか上昇じょうしょうを目指めざす手法しゅほう（リフレーション）について「期待きたいに働はたらきかけるという言葉ことばが、中央ちゅうおう銀行ぎんこうが言葉ことばによって市場いちばを思おもい通どおりに動うごかすということであれば、そうした市場いちば観かんや政策せいさく観かんに私わたしは危あやうさを感かんじる」と述のべた。

白川しらかわは「マネタリーベースを増ふやせば物価ぶっかが上昇じょうしょうするという相関そうかん関係かんけいは断たち切きられている」と指摘してきし、デフレの原因げんいんについては「すべての経済けいざい現象げんしょうを貨幣かへい現象げんしょうだけで説明せつめいできるわけではない」「金融きんゆう緩和かんわと供給きょうきゅう面めん、構造こうぞう面めんでの努力どりょくが相あいまってデフレの根本こんぽん的てきな問題もんだいに対処たいしょできる」と金融きんゆう政策せいさくだけでデフレは克服こくふくできないとの考かんがえを重かさねて強調きょうちょうした。

2014年ねん（平成へいせい26年ねん）5月がつ13日にち、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくのダートマス大学だいがくタック・スクール・オブ・ビジネスでの講義こうぎで「日本にっぽん経済けいざいの主おもな問題もんだいはデフレではなく、人口じんこう動態どうたいである」と述のべている。また同どう講義こうぎで「デフレーションは極きわめて低ひくい失業しつぎょう率りつの裏返うらがえしである」と述のべている。

物価ぶっか安定あんていの目途もくと

2012年ねん（平成へいせい24年ねん）2月がつ14日にちに、日本銀行にっぽんぎんこうが設立せつりつした中長期ちゅうちょうき的てきな物価ぶっか安定あんていの目途もくと1%について、「プラス2%で政策せいさくを運営うんえいすると、過去かこに経験けいけんのない事態じたいが起おきるので大変たいへん不ふ確実かくじつ性せいが高たかく、経済けいざい活動かつどうに悪影響あくえいきょうを与あたえる」「海外かいがいが2%だからといって日本にっぽんも2%を目指めざすというのは間違まちがい」と述のべた。

インフレターゲットについて

2009年ねん（平成へいせい21年ねん）11月3日にち、白川しらかわは講演こうえんで「インフレ誘導ゆうどう政策せいさくを採用さいようすれば、様々さまざまな問題もんだいが起おこる」「中央ちゅうおう銀行ぎんこうはそのような政策せいさくは決けっして行おこなわない」と述のべている。

2012年ねん（平成へいせい24年ねん）11月12日にち、都内とないの講演こうえんでインフレ目標もくひょうについて「物価ぶっかも賃金ちんぎんも上あがらない状況じょうきょうが長ながく続つづいた日本にっぽん経済けいざいでは現実げんじつ的てきでない」と述のべ、否定ひてい的てきな見解けんかいを示しめした。また、日本にっぽんの消費しょうひ者しゃや企業きぎょうでは「物価ぶっかは上あがらないのが普通ふつうだという感覚かんかく」が定着ていちゃくしていると述のべた。

為替かわせ

「為替かわせは金融きんゆう政策せいさくによって変かわる」というマネタリーアプローチは白川しらかわがシカゴから持もってきた理論りろんである。経済けいざい学者がくしゃのハリー・G・ジョンソン、ジェフリー・フランケルの論文ろんぶんの「国際こくさい収支しゅうしの不ふ均衡きんこうは貨幣かへい市場いちばの不ふ均衡きんこうによってもたらされ、調整ちょうせいは金融きんゆう政策せいさくが有効ゆうこうである」という説せつを引用いんようし、マネタリーアプローチに基もとづく為替かわせレートの実証じっしょう分析ぶんせきについての論文ろんぶんを、留学りゅうがくして戻もどってきた1970年代ねんだいに発表はっぴょうしている（白川しらかわ方ほう明あきら「マネタリー・アプローチについて」『金融きんゆう研究けんきゅう資料しりょう』第だい3号ごう、1979年ねん8月がつ）。論文ろんぶんには「為替かわせ変動へんどうなどの経済けいざい現象げんしょうに対たいしては日本銀行にっぽんぎんこうの金融きんゆう政策せいさくが有効ゆうこうである」と書かきしている。

2012年ねん（平成へいせい24年ねん）5月がつ24日にちの衆院しゅういん特別とくべつ委員いいん会かいで、2001年ねん（平成へいせい13年ねん）3月がつから2006年ねん（平成へいせい18年ねん）3月がつまで実施じっしした、量的りょうてき緩和かんわ政策せいさくの経験けいけんを踏ふまえ、「マネタリーベースが増ふえている時ときに円えん高だかになり、量的りょうてき緩和かんわ解除かいじょ後ごにむしろ円えん安やすになっている」と指摘してきし、量りょうと為替かわせに明確めいかくな相関そうかんを見出みだせないとの認識にんしきを示しめした。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）2月がつ28日にち、日銀にちぎん総裁そうさいの任期にんき中ちゅう最後さいごの講演こうえんで「（過去かこ15年間ねんかんにたびたび訪おとずれた）円えん安やす局面きょくめんでも潜在せんざい成長せいちょう率りつは上昇じょうしょうしなかった」と指摘してきしている。

財政ざいせいファイナンス

中央ちゅうおう銀行ぎんこうが国債こくさいを引ひき受うけないのは「国くにの形かたち」だと表現ひょうげんし、引ひき受うけた場合ばあいの副作用ふくさようを厳きびしく警戒けいかいしている。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）1月がつ9日にちの経済けいざい財政ざいせい諮問しもん会議かいぎで「日銀にちぎんが財政ざいせいファイナンス（赤字あかじの穴埋あなうめ）をしているという懸念けねんをもたれないように、財政ざいせい再建さいけんに取とり組くむことが重要じゅうようだ」と述のべている。

安倍あべ首相しゅしょうの意向いこうによる日銀にちぎん体制たいせいの改革かいかく

自民党じみんとうの安倍晋三あべしんぞう総裁そうさいは、2012年ねん（平成へいせい24年ねん）11月に、インフレ目標もくひょう2%を達成たっせいするまで、無制限むせいげんな金融きんゆう緩和かんわをすべきと選挙せんきょ公約こうやくし、政権せいけんを取とると直ただちに、これまでの白川しらかわ日銀にちぎんとは大おおきく路線ろせんの違ちがう量的りょうてき金融きんゆう緩和かんわを日銀にちぎんに実行じっこうさせた。これらにより、急速きゅうそくに円えん高だかが是正ぜせいされ、野田のだ佳彦よしひこが衆議院しゅうぎいん解散かいさんを表明ひょうめいしてから、5ヵ月かげつで20円えんの円えん安やすが進すすんだ。また、株価かぶかも急速きゅうそくに改善かいぜんし、2013年ねん（平成へいせい25年ねん）5月がつ15日にちには、5年ねん4ヵ月かげつぶりに日経にっけい平均へいきん株価かぶかが15,000円えん台だいを回復かいふくした。また、安倍あべは大胆だいたんな金融きんゆう緩和かんわのために、日銀にちぎん総裁そうさい・副ふく総裁そうさいの人事じんじにも大おおきな影響えいきょう力りょくを行使こうしした（#白川しらかわ退任たいにん後ごの日銀にちぎん体制たいせい）。

評価ひょうか

2012年ねん（平成へいせい24年ねん）、金融きんゆう経済けいざい部門ぶもんの優すぐれたリーダーとして、日本人にっぽんじんで初はじめて米国べいこくの「外交がいこう評議ひょうぎ会かい（FPA）メダル」を受賞じゅしょうした。

2012年ねん（平成へいせい24年ねん）12月3日にち、フランスの貴重きちょうな理解りかい者しゃであるとされフランス銀行ぎんこうのクリスチャン・ノワイエ総裁そうさいにより、レジオン・ドヌール勲章くんしょうシュヴァリエに叙じょされた。

世界せかいのメディアの評価ひょうか

• 2011年ねん（平成へいせい23年ねん）9月がつ24日にち、アメリカのワシントン・ポスト紙かみは「新あらたな経済けいざい危機ききを回避かいひするために努力どりょくする世界せかいの指導しどう者しゃ」の一人ひとりとして、白川しらかわを全身ぜんしん写真しゃしん付つきで紹介しょうかいし「世界せかい三さん位いの経済けいざい大国たいこくで一貫いっかんした政策せいさくを唱となえている」と評価ひょうかし、急激きゅうげきな円えん高だか是正ぜせいのための為替かわせ介入かいにゅうを担になった中心ちゅうしん人物じんぶつとした。
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん）8月がつ、アメリカのグローバル・ファイナンス誌しが毎年まいとし公開こうかいしている世界せかいの中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさいの評価ひょうかによると、白川しらかわは「C－」であった。
• 2012年ねん（平成へいせい24年ねん）12月、ウォール・ストリート・ジャーナルがアメリカなどの経済けいざい評論ひょうろん家かに、世界せかいの5大だい中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさいの格付かくづけを依頼いらいしたところ、白川しらかわは圧倒的あっとうてきに最下位さいかいの評価ひょうかであった。
• 2013年ねん（平成へいせい25年ねん）3月がつ8日にち、中華民国ちゅうかみんこく（台湾たいわん）の中央ちゅうおう社しゃ商しょう情じょう網もうは、白川しらかわを指さして「無能むのう」と評価ひょうか、白川しらかわが任期にんきを待またずに辞任じにんしたことは、白川しらかわの能力のうりょくの無なさが原因げんいんであるとした。
• ブルームバーグ・ビジネスウィーク誌しは「日銀にちぎんの資産しさん（バランスシート）を50%拡大かくだい、インフレ目標もくひょうを導入どうにゅうし、ショックから国くにの銀行ぎんこうシステムを守まもった」と評ひょうし「少すくなくとも1982年ねん以来いらい、最もっとも積極せっきょく的てきな総裁そうさい」「日銀にちぎんの130年ねんの歴史れきしの中なかで最もっとも大胆だいたんだったかもしれない」と指摘してきする一方いっぽうで、同おなじ期間きかんにバランスシートを250%拡大かくだいした米べい連邦れんぽう準備じゅんび委員いいん会かい（FRB）や、倍増ばいぞうさせた欧州おうしゅう中央ちゅうおう銀行ぎんこう（ECB）に比くらべると「遅おくれをとり」相対そうたい的てきに円えん高だかを招まねいたと指摘してきしている。

学者がくしゃ・エコノミストの見解けんかい

• ノーベル経済けいざい学がく賞しょう受賞じゅしょうのポール・クルーグマンはデフレ脱却だっきゃく政策せいさくに関かんして「中央ちゅうおう銀行ぎんこうの独立どくりつ性せいへの介入かいにゅうに関かんしては、もはやあれこれ躊躇ちゅうちょすべきではない。日本にっぽんのGDPデフレーター（名目めいもくGDPを実質じっしつGDPで割わった値ね。経済けいざい全体ぜんたいの物価ぶっか動向どうこうを示しめす）は、ここ13年間ねんかん、下さがりっ放ぱなしである。それなのに今いま、日銀にちぎんが重おもい腰こしをあげないというなら、（その責任せきにん者しゃたる総裁そうさいは）銃殺じゅうさつに処しょすべきである」と述のべている。
• 浜田はまだ宏一こういちは「学生がくせいの頃ころの彼かれの聡明そうめいぶり、分析ぶんせき力りょくの鋭するどさには感銘かんめいを受うけた。今いまは世界せかいから首くびを傾かしげられる『日銀にちぎん流りゅう理論りろん』を言いわなくてはいけない状況じょうきょうに追おい込こまれている」と指摘してきしている。浜田はまだは「日本銀行にっぽんぎんこうは、金融きんゆう政策せいさくというこれらの課題かだいに十分じゅうぶん立たち向むかうことのできる政策せいさく手段しゅだんを持もっている。日本銀行にっぽんぎんこうはそれを認みとめようとせず、使つかえる薬くすりを国民こくみんに与あたえないで、日本銀行にっぽんぎんこうが国民こくみんと産業さんぎょう界かいを苦くるしめていることを自覚じかくしていただきたい」「聡明そうめいな総裁そうさいのことだから、デフレと不況ふきょうに苦くるしむ国民こくみんの立場たちばから、その原因げんいんとなっている緊縮きんしゅく金融きんゆう政策せいさくを改あらためてくださることを願ねがっている」と指摘してきした。また、浜田はまだは「白川しらかわさんの頭あたまの中なかは、金融きんゆう業界ぎょうかいさえ安定あんていしていれば、一般いっぱん国民こくみんがどんなに失業しつぎょうしてもかまわないと思おもっているかのように見みえる。教おしえていたころは、人ひとの苦くるしみもわかる学生がくせいと思おもっていたが、失業しつぎょう、倒産とうさんの苦くるしみより日本銀行にっぽんぎんこうの組織そしき防衛ぼうえいのほうが重要じゅうようになってしまったのだろうか」と述のべている。また、白川しらかわの実績じっせきについて、デフレ脱却だっきゃくを実現じつげんできなかったとしてA-Cの評価ひょうかで最低さいていのCとした。浜田はまだは、白川しらかわの人間にんげん性せいは評価ひょうかしながらも日銀にちぎん総裁そうさいとしては「その信念しんねんは日銀にちぎんや日本にっぽんのジャーナリズムだけに通用つうようする真理しんりにすぎず、デフレと円えん高だかで国民こくみんを苦くるしめたという事実じじつは、歴史れきしとして残のこる」と評価ひょうかした。
• 経済けいざい学者がくしゃの岩田いわた規久男きくおは「白川しらかわ総裁そうさいの発言はつげんから、政府せいふの成長せいちょう戦略せんりゃくで生産せいさん性せいを高たかめる必要ひつよう性せいや、過度かどな流動りゅうどう性せい供給きょうきゅうの副作用ふくさようへの言及げんきゅうなど副作用ふくさようを恐おそれてデフレを甘受かんじゅするという日銀にちぎん理論りろんが垣間見かいまみえる」と指摘してきしている。
• 経済けいざい学者がくしゃの若田部わかたべ昌あきら澄きよしは「講演こうえんを聞きくかぎり、デフレの原因げんいんには金融きんゆう政策せいさくはまったく関係かんけいしないと考かんがえている」と指摘してきしている。
• 経済けいざい学者がくしゃの高橋たかはし洋一よういちは白川しらかわ日銀にちぎんは数すうか月げつ後ご、早はやいと翌月よくげつには金融きんゆう引ひき締しめを行おこなうのでほんの短期間たんきかんでしか総量そうりょうを増ふやさず、むしろインフレ率りつがプラスに転てんじるのを徹底てってい拒否きょひするデフレターゲットを設定せっていしてるとしか思おもえない政策せいさくを繰くり返かえしてきたと指摘してきしている。
• 元もと日銀にちぎん審議しんぎ委員いいんの中原なかはら伸之のぶゆきは「『失うしなわれた20年ねん』生うんだ」「白川しらかわ総裁そうさいはデフレに有効ゆうこうな政策せいさくを打うてなかったにもかかわらず、海外かいがいでは『（日銀にちぎんは）孤独こどくな先駆せんく者しゃ』と自画じが自賛じさんした」「自みずからの理論りろんに拘かかわり異ことなる意見いけんに耳みみを傾かたむける謙虚けんきょさに欠かけていた」「円えん高だかやデフレで人々ひとびとの暮くらしは苦くるしくなったのに傍観ぼうかん者しゃ的てき立場たちばに終始しゅうししていた」と指摘してきしている。
• 経済けいざい学者がくしゃの小幡おばた績は「長期ちょうき的てきに日本にっぽん経済けいざいにベストの案あんに一番いちばん近ちかい中なかで、政治せいじからの要求ようきゅうを最低限さいていげん満みたす政策せいさくを目指めざしていた」と指摘してきしている。
• 元もと日銀にちぎん政策せいさく委員いいんの水野みずの温あつしは「ショックに対たいし金融きんゆうシステムを確保かくほする上じょうで素晴すばらしい仕事しごとをした」と評価ひょうかする一方いっぽうで「コミュニケーション面めんで緩和かんわのインパクトを低減ていげんさせてしまった。弱気よわきな表情ひょうじょうで副作用ふくさようの説明せつめいをやり過すぎた」と指摘してきしている。
• エコノミストの村嶋むらしま帰一きいちは「白川しらかわの任期にんきは2008年ねん4月がつに始はじまっており、世界せかい金融きんゆう危機きき以降いこうときれいに重かさなっている。誰だれが総裁そうさいでも難むずかしいかじ取とりを迫せまられる局面きょくめんだった可能かのう性せいが高たかい」と評価ひょうかする一方いっぽうで「金融きんゆう政策せいさくの効果こうかの限界げんかいをしばしば率直そっちょくに指摘してきしたことも、金融きんゆう緩和かんわのアナウンスメント効果こうかを弱よわめ、円えん高だかを招まねいてしまった」と指摘してきしている。
• 白川しらかわの「（デフレ脱却だっきゃくには）民間みんかん企業きぎょう・金融きんゆう機関きかん・政府せいふ・日銀にちぎんがそれぞれの役割やくわりに即そくして取とり組くみを続つづけることが重要じゅうようである」という発言はつげんについて、中野なかの剛志たけしは理解りかいを示しめしており、「『消費しょうひ税ぜい増税ぞうぜいをしてデフレを悪化あっかさせておきながら、デフレ対策たいさくの責任せきにんをすべて日銀にちぎんに押おしつけられてはたまらない』という気持きもちなのであろう」「デフレ脱却だっきゃくは金融きんゆう政策せいさくだけではなく、あらゆる手段しゅだんを総動員そうどういんしてレジーム・チェンジしなければ成なし遂とげられない。日銀にちぎんだけが『インフレターゲット』政策せいさくを導入どうにゅうして金融きんゆう緩和かんわを行おこなっても焼やけ石いしに水みずで終おわる」と主張しゅちょうしている。

財界ざいかいの見解けんかい

• 日本にっぽん経済けいざい団体だんたい連合れんごう会かいの米倉よねくら弘昌ひろまさ会長かいちょうは、白川しらかわの辞任じにんに際さいし、白川しらかわに経済けいざい活性かっせい化か面めんでの功績こうせきが乏とぼしいので、「組織そしきを良よく動うごかし、機動きどう的てきな金融きんゆう政策せいさくに取とり組くみ、財政ざいせいに対たいする国際こくさい的てきな信認しんにんを守まもるよう必死ひっしの努力どりょくをされた」「常つねに正論せいろんを吐はかれ、国際こくさい会議かいぎの場ばで日本にっぽんに対たいする信頼しんらいを維持いじした。最後さいごまでベストを尽つくされた」と批評ひひょうした。

日本にっぽん国内こくないのメディアの評価ひょうか

• 毎日新聞まいにちしんぶんは、「主流しゅりゅうの経済けいざい学者がくしゃは日銀にちぎん犯人はんにん説せつ（貨幣かへい数量すうりょう説せつ）をとらない」「白川しらかわは正統せいとう派は経済けいざい学がくの教義きょうぎに忠実ちゅうじつな理論りろん派は」「リーマン・ショックや欧州おうしゅう通貨つうか危機ききから日本にっぽんを隔離かくりしたのは大おおきな手柄てがら」「政府せいふ・日銀にちぎんの2%合意ごういは日銀にちぎんの独立どくりつ性せいを首くびの皮かわ一いち枚まい残のこしたアートの極きわみ」「政治せいじに注文ちゅうもんをつけ続つづけたから、政治せいじ家かの不興ふきょうをかった」と論ろんじている。
• 日本経済新聞にほんけいざいしんぶんは、リーマン・ショックや東日本ひがしにっぽん大震災だいしんさい、欧州おうしゅう債務さいむ危機ききなどに直面ちょくめんしながら、金融きんゆうシステムの安定あんていを守まもり抜ぬいたと評価ひょうかし「日本にっぽんの金融きんゆう機関きかんが、欧米おうべい勢ぜいが撤退てったいしたアジア市場いちばに乗のり込こみ、成長せいちょう戦略せんりゃくの先陣せんじんを担になう環境かんきょうを維持いじしたのは白川しらかわの功績こうせきだ」と指摘してきしている。
• 白川しらかわの「膨大ぼうだいな通貨つうか供給きょうきゅうの帰結きけつは、歴史れきしの教おしえにしたがえば制御せいぎょ不能ふのうなインフレになる」「人々ひとびとは将来しょうらいの財政ざいせい状況じょうきょうへの不安ふあんから支出ししゅつを抑制よくせいし、そのことが低てい成長せいちょうと緩ゆるやかなデフレの一因いちいんになっている」といった意見いけんについて、産経新聞さんけいしんぶん特別とくべつ記者きしゃ田村たむら秀男ひでおは「FRBは2008年ねん9月がつ以降いこう、現在げんざいまでに3倍ばい以上いじょうもドル札さつを刷すったが、インフレ率りつは穏当おんとう、株価かぶかは回復かいふく著いちじるしく、個人こじん消費しょうひや民間みんかん設備せつび投資とうしは上向うわむきになっている。歴史れきし上じょうの通貨つうか大量たいりょう発行はっこうによる制御せいぎょ不能ふのうなインフレは、モノの供給きょうきゅう能のうに乏とぼしい敗戦はいせん直後ちょくごの日本にっぽんやドイツなどに限かぎられる」「政府せいふ債務さいむが増ふえ続つづけるから消費しょうひが減へり、デフレが起おきるというのは根拠こんきょに乏とぼしい俗説ぞくせつである。1997年ねんの橋本はしもと龍太郎りゅうたろう政権せいけんによる消費しょうひ増税ぞうぜい・緊縮きんしゅく財政ざいせい以降いこう、日本にっぽんは慢性まんせいデフレにはまりこんだ。勤労きんろう者しゃ世帯せたいの2011年ねんのひと月がつ当あたり可処分かしょぶん所得しょとくは1997年ねんに比くらべ15%、7万まん6700円えん減へった。この間あいだの消費しょうひ者しゃ物価ぶっか下落げらく幅はばは3.3%で家計かけい消費しょうひは3%減げんにとどまっている。家計かけいの実質じっしつ消費しょうひは下さがらず、所得しょとくだけが落おち込こんだ。消費しょうひ減げんがデフレの原因げんいんではない」と主張しゅちょうした。田村たむらは白川しらかわはインフレ率りつゼロ%以下いかを追求ついきゅうした金融きんゆう政策せいさくを実施じっしし、金融きんゆう緩和かんわには消極しょうきょく的てきで、外部がいぶから金融きんゆう緩和かんわ圧力あつりょくが高たかまると、小出こだしに金融きんゆう緩和かんわを行おこなった。このことは早期そうきに大胆だいたんな金融きんゆう緩和かんわに踏ふみ切きり景気けいきの回復かいふくに成功せいこうしたFRBと対照たいしょう的てきとし、「15年ねんデフレ」の立役者たてやくしゃと指摘してきしている。

退任たいにん会見かいけん後ごの株価かぶかの動うごきに関かんする報道ほうどう

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）2月がつに行おこなわれた、辞任じにんの発表はっぴょうを市場いちばは歓迎かんげいし、日経にっけい平均へいきん株価かぶかは3%上昇じょうしょうしたと一部いちぶでは報道ほうどうされた。中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさいの辞任じにんのニュースだけで、株価かぶかが3%も上あがるというのは世界せかいでも例れいがないことである。ただし、辞任じにんと株価かぶか変動へんどうと直接ちょくせつの関連かんれんは不明ふめいである。

他たの主要しゅよう国こくの中央ちゅうおう銀行ぎんこうとの比較ひかく

2012年ねん10月がつ11日にち、G7財務ざいむ相しょう・中央ちゅうおう銀行ぎんこう総裁そうさい会議かいぎに出席しゅっせきした（前列ぜんれつ左ひだりから）白川しらかわ日銀にちぎん総裁そうさい、城島じょうしま財務ざいむ相しょう、ガイトナー米べい財務ざいむ長官ちょうかん、バーナンキFRB議長ぎちょう

白川しらかわと重かさなる時期じきに活動かつどうしたベン・バーナンキFRB議長ぎちょうは、世界せかい的てきな金融きんゆう危機ききとその余波よはに対たいしては、即座そくざにマネタリーベースを増加ぞうかさせるなど、きわめて大だい規模きぼな量的りょうてき緩和かんわで果敢かかんに対処たいしょし（マネタリーベースは最終さいしゅう的てきに約やく5倍ばい）、白川しらかわとは対照たいしょう的てきな行動こうどうをとった。また、フォワード・ガイダンスの手法しゅほうも用もちいた。これらのことによって、バーナンキはアメリカ経済けいざいをいち早はやく回復かいふくさせ、賞賛しょうさんに値あたいするとされている。

また、藤原ふじわら正彦まさひこは以下いかのように述のべた。「デフレ不ふ況きょうを十じゅう数すう年ねんも放置ほうちしてきた責任せきにんの大半たいはんは日銀にちぎんにあるのだ。リーマン危機きき以来いらい、アメリカは通貨つうか供給きょうきゅう量りょうを三さん倍ばいに増ふやすなど米べい英えい中ちゅう韓かんその他た主要しゅよう国こくの中央ちゅうおう銀行ぎんこうは猛然もうぜんと紙幣しへいを刷すり景気けいきを刺激しげきした。日銀にちぎんは微増びぞうさせただけで静観せいかんを決きめこんでいる。ここ三さん年間ねんかんで円えんがドル、ユーロ、ウォンなどに対たいし三さん割わりから四よん割わりも高たかくなったのは主おもにこのせいだ。今いますべきことは、日銀にちぎんが数すう十じゅう兆ちょう円えんの札さつを刷すり国債こくさいを買かい、政府せいふがその金かねで震災しんさい復興ふっこうなど公共こうきょう投資とうしを大々的だいだいてきに行おこない名目めいもく成長せいちょう率りつを上あげることだ。札さつが増ふえるから円えん安やすにもなる。工場こうじょうの海外かいがい移転いてんにも歯止はどめがかかる。ここ十じゅう四よん年間ねんかん、経済けいざい的てき困窮こんきゅうによる自殺じさつ者しゃが毎年まいとし一いち万まん人にんも出でている。日銀にちぎんは動うごかない。」

白川しらかわ退任たいにん後ごの日銀にちぎん体制たいせい

詳細しょうさいは「黒田くろだ東ひがし彦#金融きんゆう政策せいさく」を参照さんしょう

日銀にちぎんのマネタリーベースの推移すいい。1990年ねんより。縦たて軸じくの単位たんいは兆ちょう円えん。

2013年ねん（平成へいせい25年ねん）3月がつ、安倍あべ首相しゅしょうは白川しらかわ退任たいにん後ご、量的りょうてき金融きんゆう緩和かんわに積極せっきょく的てきな黒田くろだ東ひがし彦や岩田いわた規久男きくおを総裁そうさいや副ふく総裁そうさいに採用さいようした。長年ながねん、日本にっぽん銀行ぎんこうを批判ひはんしてきた黒田くろだは、15年ねんにわたる日本にっぽんのデフレーションの責任せきにんの所在しょざいを問とわれると「責務せきむは日銀にちぎんにある」と明言めいげんしている。実際じっさいに、黒田くろだはリーマン・ショック後ごに日銀にちぎんの金融きんゆう緩和かんわが欧米おうべいより消極しょうきょく的てきだったことが円えん高だかの一因いちいんと指摘してきし、2013年ねん4月がつ、これまでになかった大だい規模きぼな量的りょうてき金融きんゆう緩和かんわ策さくを発表はっぴょう、実行じっこうした（右みぎ図ず）。

2014年ねん（平成へいせい26年ねん）1月がつ31日にちに発表はっぴょうされた、12月消費しょうひ者しゃ物価ぶっか指数しすう（除のぞく生鮮せいせん、コアCPI）は前年ぜんねん比ひプラス1.3%と、黒田くろだ日銀にちぎんの2014年度ねんど見通みとおしに一致いっちするところまで順調じゅんちょうに上昇じょうしょうし、白川しらかわの主張しゅちょうしたような「制御せいぎょ不能ふのうなインフレの発生はっせい」（上述じょうじゅつ）、「マネタリーベースを増ふやせば物価ぶっかが上昇じょうしょうするという相関そうかん関係かんけいは断たち切きられている」（上述じょうじゅつ）ことを示しめす現象げんしょうは起おこっていない。

著書ちょしょ

• 『バブルと金融きんゆう政策せいさく-日本にっぽんの経験けいけんと教訓きょうくん』（日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ、香西こうざい泰やすし、翁おう邦雄くにおとの共同きょうどう編集へんしゅう 2001年ねん）
• 『現代げんだいの金融きんゆう政策せいさく-理論りろんと実際じっさい』（日本経済新聞社にほんけいざいしんぶんしゃ　2008年ねん）
• 『中央ちゅうおう銀行ぎんこう: セントラルバンカーの経験けいけんした39年ねん』（東洋経済新報社とうようけいざいしんぽうしゃ　2018年ねん）

  第だい32回かい和かず辻つじ哲郎てつろう文化ぶんか賞しょう受賞じゅしょう（2019年度ねんど・一般いっぱん部門ぶもん）

動画どうが配信はいしん

NIKKEI CHANNNEL

配信はいしん日び	タイトル
2012年ねん5月がつ23日にち	日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけん~欧州おうしゅう混乱こんらんの認識にんしきに注目ちゅうもく
2012年ねん6月がつ15日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2012年ねん7月がつ12日にち	日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけん~直前ちょくぜんの情勢じょうせい分析ぶんせきし判断はんだんか~
2012年ねん8月がつ9日にち	日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけん~追加ついか緩和かんわの芽めは~
2012年ねん9月がつ19日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2012年ねん10月がつ5日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2012年ねん10月がつ30日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2012年ねん11月20日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2012年ねん12月がつ20日はつか	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013年ねん1月がつ22日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013年ねん1月がつ25日にち	白川しらかわ日銀にちぎん総裁そうさい講演こうえん 中央ちゅうおう銀行ぎんこうの使命しめいと役割やくわりとは?
2013年ねん2月がつ5日にち	白川しらかわ日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけん「前倒まえだおし辞任じにん」の背景はいけいは?
2013年ねん2月がつ14日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん
2013年ねん3月がつ7日にち	白川しらかわ方ほう明あきら 日銀にちぎん総裁そうさい会見かいけんまるごと配信はいしん

脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

• 日本銀行にっぽんぎんこう
• 日銀にちぎん政策せいさく委員いいん会かい
• 浜田はまだ宏一こういち
• 福井ふくい俊彦としひこ
• 小宮こみや隆太郎りゅうたろう

外部がいぶリンク

• 日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい：白川しらかわ方ほう明あきら - 白川しらかわを紹介しょうかいする日本銀行にっぽんぎんこうの公式こうしきウェブサイト。
• 講演こうえん・記者きしゃ会見かいけん　白川しらかわ方ほう明あきら総裁そうさい - 日本銀行にっぽんぎんこう Bank of Japan
• 講演こうえん・記者きしゃ会見かいけん　白川しらかわ方ほう明あきら理事りじ - 日本銀行にっぽんぎんこう Bank of Japan
• CARF:東京大学とうきょうだいがく金融きんゆう教育きょういく研究けんきゅうセンター　客員きゃくいん研究けんきゅう員いん　白川しらかわ方ほう明あきら
• 日本銀行にっぽんぎんこう総裁そうさい 白川しらかわ方かた明あかり 独占どくせんインタビュー 政府せいふ、民間みんかん、日本にっぽん銀行ぎんこうに求もとめられる 日本にっぽん経済けいざいの根源こんげん的てき問題もんだい解決かいけつの「意思いし」 - ダイヤモンド・オンライン 2011年ねん2月がつ22日にち
• 金融きんゆう危機ききと中央ちゅうおう銀行ぎんこう - 朝日新聞あさひしんぶんグローブ
• 白川しらかわ日銀にちぎん総裁そうさいインタビュー、識者しきしゃの見方みかた（1）白川しらかわ日銀にちぎん総裁そうさいインタビュー、識者しきしゃの見方みかた（2） - WSJ 2011年ねん3月がつ9日にち
• 白川しらかわ総裁そうさい、国内外こくないがいで割われる評価ひょうか デフレと格闘かくとうの5年間ねんかん （1/4ページ） - ウェイバックマシン（2013年ねん5月がつ25日にちアーカイブ分ぶん） - SankeiBiz（サンケイビズ） 2013年ねん3月がつ8日にち
• さよなら白川しらかわ総裁そうさい、資産しさん市場いちばは歓迎かんげい－評価ひょうかは歴史れきし家かに委ゆだねることに - Bloomberg 2013年ねん3月がつ8日にち
• 再送さいそう：〔アングル〕白川しらかわ日銀にちぎん、危機きき対応たいおうに奔走ほんそうした5年間ねんかん　デフレ脱却だっきゃくは道みち半なかば - Reuters 2013年ねん3月がつ8日にち
• 「めったにないこと次々つぎつぎと」白川しらかわ日銀にちぎん、苦悩くのうの5年ねん - 日本経済新聞にほんけいざいしんぶん 2013年ねん3月がつ20日はつか