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西武クハ1411形電車 - Wikipedia

西武せいぶクハ1411かたち電車でんしゃ

西武せいぶクハ1411かたち電車でんしゃ(せいぶクハ1411がたでんしゃ)は、かつて西武鉄道せいぶてつどう在籍ざいせきした通勤つうきんがた電車でんしゃ

西武せいぶクハ1411かたち電車でんしゃ
基本きほん情報じょうほう
製造せいぞうしょ 西武せいぶ所沢ところざわ車両しゃりょう工場こうじょう
主要しゅようしょもと
軌間きかん 1,067(狭軌きょうき) mm
電気でんき方式ほうしき 直流ちょくりゅう1,500V(架空かくう電車でんしゃせん方式ほうしき
車両しゃりょう定員ていいん 154にん座席ざせき56にん
車両しゃりょう重量じゅうりょう 31.5t
全長ぜんちょう 20,000 mm
全幅ぜんぷく 2,930 mm
ぜんこう 4,059 mm
台車だいしゃ TR10C・TR11A
制動せいどう装置そうち ACAE電磁でんじ自動じどう空気くうき制動せいどう
保安ほあん装置そうち 西武せいぶがたATS
備考びこう 数値すうちはクハ1421 - 1424・1427 - 1430(さい晩年ばんねん
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ほん形式けいしき対応たいおうする電動でんどうしゃ(モハ)形式けいしき存在そんざいしない制御せいぎょしゃ(クハ)のみのグループであり[注釈ちゅうしゃく 1]西武せいぶ所沢ところざわ車両しゃりょう工場こうじょうにおいて木造もくぞうしゃはがねたい名義めいぎしんせいされたものが主流しゅりゅうめるが、20mきゅう車体しゃたい戦災せんさい国電こくでんはらげを復旧ふっきゅうした車輌しゃりょう存在そんざいした。

概要がいよう

編集へんしゅう

戦後せんご混乱こんらんにおける利用りようきゃく激増げきぞうへの対応たいおうと、戦中せんちゅう車両しゃりょう酷使こくしともな整備せいび不良ふりょう補修ほしゅう部品ぶひん不足ふそく起因きいんする車両しゃりょう稼働かどうりつ低下ていかという、相反あいはんする課題かだい克服こくふく鉄道てつどう事業じぎょうしゃ各社かくしゃあたまなやませるなか西武せいぶにおいてはおも日本にっぽん国有こくゆう鉄道てつどう国鉄こくてつ)よりはらげをけた戦災せんさい被災ひさいしゃ、いわゆる戦災せんさい復旧ふっきゅう国電こくでんぞうつぶさによって混乱こんらんった。

それら戦災せんさい復旧ふっきゅう国電こくでんモハ50かたちひとし出自しゅつじとする17mきゅう車体しゃたい車両しゃりょうおおくをめたが、モハ40かたち・60かたち出自しゅつじとする20mきゅう車体しゃたい戦災せんさい被災ひさいしゃも6りょう存在そんざいし、どう6りょう1950ねん昭和しょうわ25ねん)から1952ねん昭和しょうわ27ねん)にかけて順次じゅんじ復旧ふっきゅうされたのちほん形式けいしき区分くぶんされた。

また1954ねん昭和しょうわ29ねん)より、国鉄こくてつよりはらげをけた木造もくぞうしゃ[注釈ちゅうしゃく 2]たいわく流用りゅうようし、前述ぜんじゅつ20mきゅう車体しゃたい戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃじゅんじた車体しゃたいしんせいしたグループが誕生たんじょうした。どうグループはぞう備中びっちゅう設計せっけい変更へんこうくわえられつつ1959ねん昭和しょうわ34ねん)までに39りょうしんせいされ、ほん形式けいしきべ45りょう陣容じんようとなった[注釈ちゅうしゃく 3]

出自しゅつじ仕様しようかくグループごとにことなるものの、いずれも20mきゅうはんこうせい車体しゃたいかた運転うんてん台車だいしゃである。どう時期じき製造せいぞうされたモハ311かたち・クハ1311かたち同様どうよう前面ぜんめん貫通かんつうとびらがあり、貫通かんつうほろ装備そうびたない。まど配置はいちはd1D5D5D2(d:乗務じょうむいんとびら, D:きゃくようとびら)で、1,100mmはばかたひらききゃくようとびら片側かたがわ3箇所かしょ設置せっちされ、車内しゃないロングシート仕様しようである。がわまど戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃグループが木製もくせいサッシであったほか全車ぜんしゃ鉄製てつせいサッシを採用さいようしている。車体しゃたい塗装とそう当時とうじ標準ひょうじゅんしょくであったブラウンとイエローの二色にしきりとされた。

乗務じょうむいんしつ全車ぜんしゃともはんしつ構造こうぞうとなっており、くるまはば全体ぜんたいさんぶんいち相当そうとうする運転うんてんだい部分ぶぶん大半たいはん運転うんてんよう機器きき収納しゅうのうされ、のこさんぶんよこ方向ほうこう金属きんぞくぼうによって乗客じょうきゃくスペースと仕切しきられているのみという簡素かんそ設計せっけいであり、この構造こうぞう後年こうねんぜんしつ改造かいぞうもされることなく存置そんちされた[注釈ちゅうしゃく 4]。こうした開放かいほうてき運転うんてんだいまわりであったことから、ほん形式けいしきがわとびら開閉かいへいスイッチは、悪戯いたずら防止ぼうし観点かんてんから操作そうささいかぎによるひらきじょう必要ひつようとするものが装備そうびされている[注釈ちゅうしゃく 5]

台車だいしゃ戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃふくめて全車ぜんしゃ鉄道てつどうしょう制式せいしき台車だいしゃはりしきTR10およびTR11を装備そうびした。これら台車だいしゃはいずれも国鉄こくてつよりはらげをけたもので、後年こうねん台車だいしゃわく更新こうしんおよび軸受じくうけのローラーベアリング(コロ軸受じくうけ施工しこうされてTR10CおよびTR11Aと型番かたばんあらためられている。

制動せいどう装置そうちはA動作どうさべん使用しようしたACA自動じどう空気くうきブレーキで、ブレーキシリンダーを車体しゃたいがわに1搭載とうさいし、前後ぜんご台車だいしゃのブレーキを動作どうささせる古典こてんてきなブレーキワークが採用さいようされている。これは後年こうねん輸送ゆそうりょく増強ぞうきょうともな長大ちょうだい編成へんせい対策たいさくとして、操作そうさ応答おうとうせい向上こうじょうのため制動せいどう装置そうち電磁でんじべん追加ついかし、ACAE電磁でんじ自動じどう空気くうきブレーキ全車ぜんしゃ改良かいりょうされた。

なお、落成らくせい当初とうしょほん形式けいしきには電動でんどう空気くうき圧縮あっしゅく (CP)および電動でんどう発電はつでん (MG)といったるい搭載とうさいされなかった。

グループべつ詳細しょうさい

編集へんしゅう

ほん形式けいしきはその出自しゅつじおよび製造せいぞう年代ねんだいによって3つのグループに大別たいべつされる。以下いか、グループごとに詳細しょうさいべる。なお、冒頭ぼうとうくるまばんはいずれも落成らくせい当初とうしょのものである。

戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃ

編集へんしゅう
  • クハ1411 - 1413(初代しょだい)・クハ1401・1402・1404(クハ1401・1402は初代しょだい

戦災せんさい被災ひさいしゃはらげをけ、1950ねん昭和しょうわ25ねん)から1952ねん昭和しょうわ27ねん)にかけて復旧ふっきゅううえ導入どうにゅうした6りょうほんグループに分類ぶんるいされる。たねしゃはモハ60かたちおよびモハ40かたち・41かたちであり、復旧ふっきゅうさいして電装でんそう解除かいじょおよび台車だいしゃ交換こうかん実施じっしされたほかは、いずれも外観がいかんじょうほぼ原形げんけいたもっている。前面ぜんめん形状けいじょうはん流線型りゅうせんけいである前者ぜんしゃクハ1411がた初代しょだいに、前面ぜんめんひらつま形状けいじょうである後者こうしゃクハ1401がた初代しょだいにそれぞれ形式けいしき区分くぶんされた。

ほんグループの基本きほん設計せっけいのち製造せいぞうされたはがねたいしゃグループに継承けいしょうされたが、車体しゃたいリベット有無うむなど、細部さいぶにはのグループとの相違そういてんゆうした。クハ1404はモハ40がたりょう運転うんてん台車だいしゃ)をたねしゃとすることから、こうきゃくようとびら方向ほうこうくるまくるまはしきにたいして中央ちゅうおうきであるてん特徴とくちょうであり、またクハ1413(初代しょだい)はモハ60かたち初期しょきしゃたねしゃとし、1939ねん昭和しょうわ14ねん落成らくせいしゃ特徴とくちょうである屋根やねおよびノーシル・ノーヘッダー構造こうぞうはそのままに竣工しゅんこうしている。

ベンチレーター全車ぜんしゃともガーランドがたを7装備そうびし、パンタグラフだい痕跡こんせきのこさず撤去てっきょされた。

なお、ほんグループのうちクハ1411がた初代しょだい)3りょうについては1952ねん昭和しょうわ27ねん)12月から1954ねん昭和しょうわ29ねん)5がつにかけて、系列けいれつ会社かいしゃ駿しゅんまめ鉄道てつどうげん伊豆箱根鉄道いずはこねてつどう駿豆線すんずせん)へ順次じゅんじ譲渡じょうとされて形式けいしき消滅しょうめつし、西武せいぶにおける在籍ざいせき期間きかん最短さいたんでわずか2ねんぎなかった。

残存ざんそんしたクハ1401・1402・1404については1955ねん昭和しょうわ30ねん)4がつにクハ1431・1432・1434(いずれも初代しょだい)へあらためばん実施じっしされたが、クハ1431・1432(いずれも初代しょだい)は1956ねん昭和しょうわ31ねん)8がつ同年どうねん9がつの2にわたって駿しゅんまめ鉄道てつどう譲渡ゆずりわたされたため、ほんグループちゅう後年こうねんまで西武せいぶ在籍ざいせきしたのはクハ1434(初代しょだい)のみであった。

はがねたいしゃ初期しょき

編集へんしゅう
  • クハ1403・1405 - 1412(クハ1411・1412は2だい

国鉄こくてつよりはらげをけた木造もくぞうしゃたいわくを20mきゅう延長えんちょううえ流用りゅうようし、戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃグループのうち前面ぜんめんひらつま形状けいじょうのクハ1401かたち酷似こくじした車体しゃたいしんせいした車両しゃりょうぐんほんグループに分類ぶんるいされる。1954ねん昭和しょうわ29ねん)5がつ同年どうねん9がつの2にわたって9りょう落成らくせいし、車体しゃたい形状けいじょうがほぼ同一どういつであったことから、くるまばんはクハ1401がたぞくばんしょうした。

車体しゃたいはウィンドウシル・ヘッダーをゆうするはんはがねせい構造こうぞうであり、外観がいかん前述ぜんじゅつとおりクハ1401・1402・1404(クハ1401・1402は初代しょだい)と酷似こくじするが、屋根やね断面だんめん形状けいじょう見直みなおされて車体しゃたいだかが50mmひくくなったほか、前面ぜんめん貫通かんつうとびらまわりの造作ぞうさ[注釈ちゅうしゃく 6]流用りゅうようしたたいわく形状けいじょう都合つごうからつまめんすそ形状けいじょうななめに一段いちだんがる形状けいじょうとなっているてんことなる。

その、ベンチレーターは戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃグループ同様どうようガーランドがたを7装備そうびする。

なお、ほんグループは後期こうきこうからだグループのぞうつぶささいしてくるまばん重複じゅうふく回避かいひするため、くるまばんじゅんにクハ1433・1435 - 1442(いずれも初代しょだい)へあらためばんされたのち、ふたたしゃばん重複じゅうふく回避かいひ目的もくてき戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃグループのクハ1434(初代しょだい)をふくぜん10りょうがクハ1451 - 1460(1451・1452は2だい、1453 - 1456は初代しょだい)へあらためばん実施じっしクハ1411がた(2だい統合とうごうされている。

はがねたいしゃ後期こうき

編集へんしゅう
  • クハ1411 - 1440(クハ1411・1412は3だい、1413・1421・1422・1431 - 1440は2だい

1955ねん昭和しょうわ30ねん)9がつ以降いこう落成らくせいした車両しゃりょうでは各部かくぶ設計せっけい変更へんこうくわえられ、あらたにクハ1411がた(2だいとして形式けいしき区分くぶんされた。ほんグループは国鉄こくてつはら木造もくぞうしゃのほか、自社じしゃ木造もくぞうしゃ名義めいぎじょうたねしゃとするが、実態じったいたいわくよりしんせいされたじゅん新車しんしゃであるとする資料しりょう存在そんざいする[注釈ちゅうしゃく 7]

車体しゃたい関連かんれんでは前面ぜんめん貫通かんつうとびらはばが800mmに拡幅かくふくされたほか、連結れんけつめんがわつまめん切妻きりづま構造こうぞう変更へんこうされており、当時とうじ最新さいしんがた車両しゃりょう501けい初期しょきしゃ351けい)の設計せっけい思想しそうれられたかたちとなった。また、車内しゃない換気かんき装置そうちとしてファンデリアを1りょうあたり2装備そうびし、ファンデリア直上ちょくじょうのガーランドがたベンチレーターが大型おおがた特殊とくしゅ形状けいじょうのものとされたことも501けいじゅんじている。

その基本きほん設計せっけい初期しょきこうからだグループの仕様しようをほぼ踏襲とうしゅうしており、車体しゃたいはウィンドウシル・ヘッダーをゆうするはんはがねせい構造こうぞうで、屋根やね木製もくせいキャンバスりと、どう時期じきしんせいされた501けい初期しょきしゃ比較ひかくして一段いちだん見劣みおとりする仕様しようであった。しかし、当時とうじ西武せいぶは501けいしんせい平行へいこうして、旧態きゅうたい依然いぜんとしたほんグループのしんせい継続けいぞくし、最終さいしゅうぞう備車となったクハ1439・1440(いずれも初代しょだい)の落成らくせいは、ぜん金属きんぞくせい車体しゃたい改良かいりょうされた501けい後期こうきしゃ最終さいしゅうぞう備車落成らくせいとほぼどう時期じき1959ねん昭和しょうわ34ねん)5がつのことであった。

なお、ほんグループのうち451けい編成へんせいされた車両しゃりょうについてはあらためばん実施じっしされているが、詳細しょうさい後述こうじゅつする。

導入どうにゅう変遷へんせん

編集へんしゅう

前述ぜんじゅつとおり、ほん形式けいしき当初とうしょ対応たいおうする電動でんどうしゃたなかった。竣工しゅんこうおもにモハ311かたち編成へんせいされて運用うんようされたのち、501けい編成へんせいえにともなって余剰よじょうとなったモハ501かたち初期しょきしゃ(モハ411かたち初代しょだい)および451けいモハ451かたち固定こてい編成へんせいされた。以下いか導入どうにゅう変遷へんせんについてべる。

形式けいしきとの固定こてい編成へんせい

編集へんしゅう

モハ411がた初代しょだい

編集へんしゅう

501けい制御せいぎょ電動でんどうしゃ(モハ)を20mしゃ統一とういつするさいに、余剰よじょうとなった17m車体しゃたいのモハ501かたち初期しょきしゃ(モハ411かたち初代しょだい)の編成へんせい相手あいてとして、クハ1411 - 1430(クハ1411・1412は3だい、1413・1421・1422は2だい)がえらばれ、501けい編成へんせい進捗しんちょくともなって1958ねん昭和しょうわ33ねん)7がつ以降いこう順次じゅんじ固定こてい編成へんせいされた。

このうち、クハ1411 - 1420・1425・1426の12りょうはモハ411かたち編成へんせいされるにたって、1958ねん昭和しょうわ33ねん)7がつからよく1959ねん昭和しょうわ34ねん)6がつにかけて順次じゅんじ運転うんてんだい撤去てっきょしてサハ1411かたち改称かいしょうされている。どう12りょうきゅう運転うんてんだいがわつまめん元来がんらい連結れんけつめん同様どうよう切妻きりづま構造こうぞうして完全かんぜんちゅうあいだしゃされ、まど配置はいち修正しゅうせいされたことから、外観がいかんから先頭せんとうしゃ(クハ)であったことを想起そうきすることは困難こんなんであった。

なお、モハ411かたち固定こてい編成へんせいされたのち編成へんせいひょう西武せいぶ351けい電車でんしゃ#編成へんせいえ、およびクモハ351がた改称かいしょう参照さんしょうされたい。

1959ねん昭和しょうわ34ねん)11月より451けいしんせい開始かいしされたが、どう系列けいれつ当初とうしょ制御せいぎょ電動でんどうしゃ(モハ)のみがしんせいされ、対応たいおうするクハおよびサハはしんせいされなかった。そのため編成へんせい相手あいてとしてほん形式けいしきえらばれ、クハ1431 - 1440(いずれも2だい)・1451 - 1460(1451・1452は2だい、1453 - 1456は初代しょだい)にCPおよびMGを新設しんせつし、クハ1431 - 1440についてはクハ1461 - 1470へあらためばんうえ、451けい固定こてい編成へんせいされたどう20りょうクハ1451がた(2だい形式けいしき区分くぶんされた。

なお、後年こうねん451けいクハ1451がた(3だい)のしんせい先立さきだって、クハ1451 - 1470は1962ねん昭和しょうわ37ねん)7がつにクハ1431 - 1450(クハ1431 - 1440は3だい、1441・1442は2だい)とあらためばんされ、ふたたびクハ1411がた統合とうごうされている。

また、クハ1431 - 1436(いずれも3だい)はクハ1451がた(2だい)にえられるかたちで451けいとの編成へんせい解消かいしょうし、CPおよびMGを撤去てっきょしたうえでモハ311かたち・371がた制御せいぎょしゃ転用てんようされた[注釈ちゅうしゃく 8]

各種かくしゅ改造かいぞう

編集へんしゅう

351けいクモハ351がた(2だい前述ぜんじゅつモハ411かたち改称かいしょうあらためばん[注釈ちゅうしゃく 9])と編成へんせいされたクハ(サハ)1411 - 1430について、1969ねん昭和しょうわ44ねん以降いこう施工しこうされたクモハ351がた更新こうしん修繕しゅうぜんわせて同様どうよう工事こうじ施工しこうされた。施工しこう内容ないよう以下いかとおり。

  • 屋根やね中心ちゅうしん木部きべ修繕しゅうぜん、ならびに屋根やね仕上しあげをビニールりに変更へんこう
  • ベンチレーターをグローブがた交換こうかん
  • あめといはがねせい
  • がわまどのアルミサッシ
  • 前面ぜんめんまど下部かぶ鋼板こうはん溶接ようせつ運転うんてんだい部分ぶぶん強化きょうか
  • 乗務じょうむいんとびらはがねせい
  • 車内しゃない送風そうふう扇風機せんぷうき
  • クモハ351かたちより移設いせつされたCPおよびMGを搭載とうさい

その運転うんてんだい機器ききかわそう整備せいび実施じっしされ、クハ(サハ)1411 - 1430はほん形式けいしきちゅうもっと近代きんだいされた仕様しようゆうすることとなった。また、運転うんてんだい強化きょうか改造かいぞうさいしては前面ぜんめんウィンドウシル下部かぶ鋼板こうはんかさ溶接ようせつしたことから、どう工事こうじ施工しこうされた車両しゃりょう前面ぜんめんウィンドウシルが目立めだたなくなったことが特徴とくちょうであった。

451けいおよびモハ311かたち・371かたち編成へんせいされたクハ1431 - 1450については、1965ねん昭和しょうわ40ねん以降いこう運転うんてんだい機器きき更新こうしん車内しゃない送風そうふう扇風機せんぷうき乗務じょうむいんとびらはがねせいがわまどのアルミサッシ順次じゅんじ施工しこうされていたが[注釈ちゅうしゃく 10]、クハ(サハ)1411 - 1430に施工しこうされた修繕しゅうぜん比較ひかくすると内容ないよう簡略かんりゃくされており、若干じゃっかん見劣みおとりするものであった。また、あめといはがねせいについてはクハ1431 - 1450にたいしても後年こうねん実施じっしされたものの、屋根やねがキャンバスりのままであった車両しゃりょうについては前面ぜんめんといがキャンバスさえをねたふと形状けいじょうのものに変更へんこうされ、外観がいかんじょう特徴とくちょうとなった。

なお、上記じょうき以外いがい改造かいぞうとして、車体しゃたい塗装とそうのディープラズベリーとトニーベージュの二色にしきりのいわゆる「あかでん塗装とそうATS整備せいびおよび列車れっしゃ無線むせん搭載とうさい連結れんけつ部分ぶぶんへの電気でんき連結れんけつ新設しんせつ全車ぜんしゃ対象たいしょう施工しこうされている。

さらに晩年ばんねんには先頭せんとうしゃ前面ぜんめんまど内側うちがわ行先ゆくさき表示ひょうじまく新設しんせつ実施じっしされたが、どう工事こうじ施工しこう時期じきほん形式けいしき淘汰とうた時期じきかさなっていたことから、どう工事こうじ施工しこうされることなく廃車はいしゃとなった車両しゃりょう存在そんざいした。また、ぜんあきらとうのシールドビーム2とうほん形式けいしきたいしては施工しこうされず、前述ぜんじゅつとお他社たしゃでは一般いっぱんてきおこなわれていた乗務じょうむいんしつぜんしつ改造かいぞう実施じっしされなかった。

晩年ばんねん

編集へんしゅう

前述ぜんじゅつのようにクモハ311かたち・371かたちおよび351けい・451けい制御せいぎょしゃとして運用うんようされたほん形式けいしきであるが[注釈ちゅうしゃく 11]編成へんせい電動でんどうしゃ編成へんせいえもしくは廃車はいしゃともなって余剰よじょうとなった車両しゃりょうから淘汰とうたされはじめた。

クモハ311かたち・371がた淘汰とうた編成へんせいえにともなって、クハ1432・1433・1435・1436が1972ねん昭和しょうわ47ねん)から1973ねん昭和しょうわ48ねん)にかけて順次じゅんじ廃車はいしゃ解体かいたいされ、クモハ401がた初代しょだい編成へんせいするため奇数きすうしゃばんながら偶数ぐうすうきに方向ほうこう転換てんかんされていた異端いたんしゃクハ1431も1973ねん昭和しょうわ48ねん)6がつ廃車はいしゃとなり、351けいおよび451けい以外いがい編成へんせいされていた車両しゃりょう全廃ぜんぱいとなった。

いで351けいたん編成へんせいおよび廃車はいしゃ進捗しんちょくともなってサハ1411 - 1420・1425・1426が1973ねん昭和しょうわ48ねん)から1976ねん昭和しょうわ51ねん)にかけて廃車はいしゃされ、サハ1411かたち形式けいしき消滅しょうめつした。2りょう編成へんせい制御せいぎょしゃとして運用うんようされたクハ1421 - 1424・1427 - 1430についても1980ねん昭和しょうわ55ねん)2がつまでに全車ぜんしゃ廃車はいしゃとなっている。

さらに451けい編成へんせいされていた車両しゃりょうについても、601けいクハ1601かたち転用てんよう改造かいぞうしたクハ1651かたち[注釈ちゅうしゃく 12]代替だいたいされ、1977ねん昭和しょうわ52ねん)1がつ以降いこう、2000けいしん101けいえられ、順次じゅんじ廃車はいしゃされた。なお、クハ1651かたち導入どうにゅうによって捻出ひねりだされたクハ1447・1448は、前述ぜんじゅつの351けい淘汰とうた途上とじょうにおいて、中間なかまサハを廃車はいしゃしたクモハ357・360とそれぞれ編成へんせいされた。

以上いじょう変遷へんせんて、さい末期まっきにはクハ1449・1450の2りょうのこるのみとなったが、どう2りょう編成へんせいむ451けいクモハ469・470の廃車はいしゃともなって1981ねん昭和しょうわ56ねん)3がつ31にちづけ除籍じょせきされ、ほん形式けいしき形式けいしき消滅しょうめつした。

譲渡じょうと車両しゃりょう

編集へんしゅう

ほん形式けいしきのうち早期そうき除籍じょせき譲渡じょうとされた5りょうのぞく40りょうちゅう、9りょう廃車はいしゃ地方ちほう私鉄してつ譲渡ゆずりわたされた。譲渡じょうとさきうえ電気でんき鉄道てつどうならびに大井川鉄道おおいがわてつどうげん大井川鐵道おおいがわてつどう)の2しゃで、いずれも351けい編成へんせいされた状態じょうたい譲渡じょうとされている。

なお、現在げんざいうえ電気でんき鉄道てつどう譲渡ゆずりわたされた車両しゃりょうすで全車ぜんしゃ廃車はいしゃとなっており、現存げんそんするのは大井川鉄道おおいがわてつどう譲渡ゆずりわたされた1りょうのみである。

うえ電気でんき鉄道てつどう

編集へんしゅう

1977ねん昭和しょうわ52ねん)4がつから1980ねん昭和しょうわ55ねん)10がつにかけて、クハ1423・1427 - 1429・1438・1439・1447・1448の8りょう譲渡じょうとされ、同時どうじ譲渡じょうとされた351けい8りょうとともに2りょう編成へんせいんで導入どうにゅうされた。クハ30がた31 - 38として導入どうにゅうされたどう8りょうは、譲渡じょうとさいして前部ぜんぶ貫通かんつうとびらうめこみ撤去てっきょしたほか[注釈ちゅうしゃく 13]無人むじんえきにおけるとびらあつかいを迅速じんそくする目的もくてき車内しゃないきゃくようとびらわきとびら開閉かいへいスイッチを増設ぞうせつしている。なお、車体しゃたい塗装とそう編成へんせい相手あいての351けいともども西武せいぶ在籍ざいせき当時とうじあかでんカラーのままとされた。

うえ電気でんき鉄道てつどうは351けい・クハ1411かたち16りょう導入どうにゅうによって雑多ざった従来じゅうらいしゃすべ淘汰とうたし、車種しゃしゅ統一とういつ達成たっせいした[注釈ちゅうしゃく 14]導入どうにゅうおおきな改造かいぞうけることなく運用うんようされたが、経年けいねんによる老朽ろうきゅういちじるしくなったことから、300がたもと東武鉄道とうぶてつどう3000けい)の導入どうにゅうともな順次じゅんじ代替だいたいされて、1990ねん平成へいせい2ねん)8がつまでに全車ぜんしゃ廃車はいしゃとなった。

大井川鉄道おおいがわてつどう

編集へんしゅう

1977ねん昭和しょうわ52ねん)3がつにサハ1426が、351けいクモハ365・366とともに譲渡じょうとされた。どう3りょう西武せいぶ在籍ざいせき当時とうじより編成へんせいんでいたもので、導入どうにゅうさいしては中央ちゅうおうとびらめて2とびらされたほか、5000けいレッドアロー車内しゃない更新こうしんともなって発生はっせいしたクロスシート流用りゅうようし、とびらあいだ座席ざせきをクロスシートとしたセミクロスシート仕様しよう車内しゃない改装かいそうされている。なお、くるまばん西武せいぶ在籍ざいせき当時とうじ同様どうよう、サハ1426をしょうした。

導入どうにゅう312かたち312編成へんせいなかあいだしゃとして運用うんようされたが、3りょう固定こてい編成へんせい運用うんようじょう都合つごうわるかったことから、312編成へんせいからはずされて長期間ちょうきかんきゅうしゃとなったのち、1985ねん昭和しょうわ60ねん)に座敷ざしき客車きゃくしゃナロ80 2改造かいぞうされている。

同車どうしゃほん形式けいしきちゅう唯一ゆいいつ現存げんそんする車両しゃりょうであるものの、お座敷ざしき客車きゃくしゃさいしてだい改造かいぞう施工しこうされているため原形げんけいはほとんどのこっていない。

くるまれき

編集へんしゅう

戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃ

編集へんしゅう
くるまばん
竣工しゅんこう
きゅうばん
国鉄こくてつ当時とうじ
竣工しゅんこう年月としつき あらためばん 廃車はいしゃ 備考びこう
1955ねん4がつ 1956ねん9がつ 1962ねん7がつ
クハ1411 (I) モハ60109 1950ねん11月 - 1952ねん12月 駿しゅんまめ鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ72)
クハ1412 (I) モハ60108 1950ねん11月 - 1952ねん12月 駿しゅんまめ鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ73)
クハ1413 (I) モハ60011 1952ねん8がつ - 1954ねん5がつ 駿しゅんまめ鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ74)
クハ1401 (I) モハ41003 1951ねん3がつ クハ1431 (I) - 1956ねん8がつ 駿しゅんまめ鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ75)
クハ1402 (I) モハ41001 1950ねん11月 クハ1432 (I) - 1956ねん9がつ 駿しゅんまめ鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ76)
クハ1404 モハ40014 1952ねん10がつ クハ1434 (I) クハ1452 (II) クハ1432 (III) 1972ねん4がつ  

はがねたいしゃ初期しょき

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くるまばん
竣工しゅんこう
たねしゃ 竣工しゅんこう年月としつき あらためばん 廃車はいしゃ 備考びこう
1955ねん4がつ 1956ねん9がつ 1962ねん7がつ
クハ1403 サハ2003 (II) 1954ねん9がつ クハ1433 (I) クハ1451 (II) クハ1431 (III) 1973ねん6がつ  
クハ1405 サハ2005 (III) 1954ねん9がつ クハ1435 (I) クハ1453 (I) クハ1433 (III) 1972ねん4がつ  
クハ1406 サハ2004 1954ねん5がつ クハ1436 (I) クハ1454 (I) クハ1434 (III) 1979ねん7がつ  
クハ1407 サハ2005 (II) 1954ねん5がつ クハ1437 (I) クハ1455 (I) クハ1435 (III) 1972ねん4がつ  
クハ1408 サハ2006 1954ねん5がつ クハ1438 (I) クハ1456 (I) クハ1436 (III) 1973ねん  
クハ1409 サハ2007 1954ねん5がつ クハ1439 (I) クハ1457 クハ1437 (III) 1977ねん  
クハ1410 サハ2008 1954ねん5がつ クハ1440 (I) クハ1458 クハ1438 (III) 1977ねん1がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ32)
クハ1411 (II) サハ19040[注釈ちゅうしゃく 15] 1954ねん9がつ クハ1441 (I) クハ1459 クハ1439 (III) 1977ねん1がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ31)
クハ1412 (II) サハ19052[注釈ちゅうしゃく 15] 1954ねん9がつ クハ1442 (I) クハ1460 クハ1440 (III) 1978ねん9がつ  
  • たねしゃ全車ぜんしゃ国鉄こくてつはらげの木造もくぞうしゃである[注釈ちゅうしゃく 16]

はがねたいしゃ後期こうき

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くるまばん
竣工しゅんこう
たねしゃ 竣工しゅんこう年月としつき 運転うんてんだい撤去てっきょ あらためばん 廃車はいしゃ 備考びこう
車種しゃしゅ変更へんこう 竣工しゅんこう 1959ねん11月 1962ねん7がつ
クハ1411 (III) くにクハ1228 (II) 1955ねん9がつ サハ1411 1958ねん8がつ - 1975ねん  
クハ1412 (III) - 1955ねん11月 サハ1412 1958ねん7がつ - 1975ねん  
クハ1413 (II) くにクハ1230 (II) 1955ねん9がつ サハ1413 1958ねん10がつ - 1975ねん  
クハ1414 西にしクハ1254 1955ねん9がつ サハ1414 1958ねん10がつ - 1975ねん  
クハ1415 - 1955ねん9がつ サハ1415 1958ねん11月 - 1973ねん7がつ  
クハ1416 西にしクハ1253 1955ねん9がつ サハ1416 1958ねん11月 - 1973ねん7がつ  
クハ1417 くにクハ1223 1955ねん9がつ サハ1417 1958ねん12月 - 1976ねん6がつ  
クハ1418 西にしクハ1257 1955ねん11月 サハ1418 1958ねん12月 - 1976ねん6がつ  
クハ1419 くにクハ1225 1955ねん9がつ サハ1419 1959ねん5がつ - 1976ねん  
クハ1420 西にしクハ1259 1955ねん11月 サハ1420 1959ねん6がつ - 1976ねん  
クハ1421 (II) くにクハ1226 1955ねん9がつ - - 1979ねん6がつ  
クハ1422 (II) 西にしクハ1258 1955ねん11月 - - 1979ねん3がつ  
クハ1423 - 1955ねん9がつ - - 1979ねん3がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ37)
クハ1424 - 1955ねん12月 - - 1979ねん3がつ  
クハ1425 くにクハ1227 1955ねん9がつ サハ1425 1958ねん7がつ - 1976ねん10がつ  
クハ1426 西にしクハ1260 1955ねん11月 サハ1426 1958ねん7がつ - 1976ねん10がつ 大井川鉄道おおいがわてつどう譲渡じょうと(サハ1426)
クハ1427 - 1955ねん11月 - - 1980ねん2がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ38)
クハ1428 - 1955ねん9がつ - - 1978ねん3がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ34)
クハ1429 - 1955ねん12月 - - 1978ねん9がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ35)
クハ1430 - 1955ねん12月 - - 1978ねん9がつ  
クハ1431 (II) - 1956ねん9がつ - クハ1461 クハ1441 (II) 1979ねん9がつ  
クハ1432 (II) - 1956ねん11月 - クハ1462 クハ1442 (II) 1979ねん6がつ  
クハ1433 (II) - 1956ねん12月 - クハ1463 クハ1443 1980ねん9がつ 1980ねん3がつダイヤ改正かいせい大型おおがた種別しゅべつばん搭載とうさい
クハ1434 (II) - 1955ねん12月 - クハ1462 クハ1444 1980ねん9がつ 1980ねん3がつダイヤ改正かいせい大型おおがた種別しゅべつばん搭載とうさい
クハ1435 (II) - 1957ねん1がつ - クハ1465 クハ1445 1981ねん1がつ 1980ねん3がつダイヤ改正かいせい大型おおがた種別しゅべつばん搭載とうさい
クハ1436 (II) - 1957ねん2がつ - クハ1466 クハ1446 1980ねん  
クハ1437 (II) - 1957ねん3がつ - クハ1467 クハ1447 1978ねん9がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ33)
クハ1438 (II) - 1957ねん3がつ - クハ1468 クハ1448 1978ねん9がつ うえ電気でんき鉄道てつどう譲渡じょうと(クハ36)
クハ1439 (II) - 1959ねん5がつ - クハ1469 クハ1449 1981ねん3がつ 1980ねん3がつダイヤ改正かいせい大型おおがた種別しゅべつばん搭載とうさい
クハ1440 (II) - 1959ねん5がつ - クハ1470 クハ1450 1981ねん3がつ 1980ねん3がつダイヤ改正かいせい大型おおがた種別しゅべつばん搭載とうさい

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ただし、501けいモハ501かたち初期しょきしゃがモハ411がた初代しょだい)と改称かいしょうあらためばんされたさいほん形式けいしき半数はんすう編成へんせいされたことから、後年こうねん411けい(2だいしんせいさいしてモハ411がた初代しょだい)がそれらに形式けいしき称号しょうごうゆずってクモハ351がた(2だい改称かいしょうされるまでの期間きかんにおいて、モハ411がた初代しょだい)とほん形式けいしき総称そうしょうし「411けい初代しょだい」としてあつかわれることがある。
  2. ^ これらははらクハ1221がた初代しょだい)・1271かたち・サハ2001かたちとして運用うんようされたものと、旅客りょかくよう車両しゃりょうとして運用うんようされることなくはがねたい改造かいぞうたねしゃとなったものに二分にぶんされる。前者ぜんしゃについても木造もくぞう車体しゃたいのまま運用うんようきょうされた期間きかんは1ねん程度ていどぎず、順次じゅんじはがねたい改造かいぞうたねしゃとなった。なお、ほん形式けいしき製造せいぞうさいしてはおも前者ぜんしゃたねしゃとなっている。
  3. ^ ただし、後述こうじゅつとお戦災せんさい復旧ふっきゅうしゃグループの大半たいはん早期そうき廃車はいしゃとなったことから、どう時期じきにおける最大さいだい在籍ざいせきすうは42りょうとどまっている。
  4. ^ この仕切じきりぼうりたたみ機構きこうもなく完全かんぜん固定こていされており、貫通かんつうがあっても現実げんじつとおりぬけは困難こんなん構造こうぞうとなっていた。このため後年こうねん改造かいぞう貫通かんつうとびらめられている。
  5. ^ かぎづけがわとびら開閉かいへいスイッチは後年こうねん系列けいれつにも普及ふきゅうし、現在げんざいすべての旅客りょかくよう車両しゃりょう同種どうしゅがわとびら開閉かいへいスイッチが使用しようされている。
  6. ^ 原形げんけいでは貫通かんつうとびら左右さゆう一段いちだんへこみをゆうするが、ほんグループは貫通かんつうとびら左右さゆうへこみがない(これはモハ311かたち・クハ1311がたはがねたい改造かいぞうグループにも共通きょうつうする相違そういてんである)。そのため、外観がいかんじょう貫通かんつうとびら若干じゃっかんせまはばえることが特徴とくちょうであった。
  7. ^ クハ1412(3だい)・1424・1427 - 1437・1439・1440(1431 - 1437・1439・1440は初代しょだい)は名義めいぎじょうしんせいあつかいとされており、はがねたい名義めいぎ落成らくせいした車両しゃりょうふくめ、たいわく流用りゅうようしてしんせいされたものであるかさだかでないとされる。(出典しゅってん鉄道てつどうピクトリアル 通巻つうかん236(1970ねん4がつごう p.68)
  8. ^ このうち、クハ1434(3だい)のみは後年こうねんの451けい事故じこ廃車はいしゃ発生はっせいともな編成へんせいえにさいして、ふたたびCPおよびMGを搭載とうさいし451けい編成へんせいされた。
  9. ^ 411けい(2だい)のしんせいともなって、1964ねん昭和しょうわ39ねん)7がつ改称かいしょうあらためばん実施じっしされた。
  10. ^ クハ1431 - 1434・1436については、それらにくわえてあめといはがねせい屋根やねのビニール仕上しあ実施じっしされた。
  11. ^ クハ1431は編成へんせい相手あいてのクモハ311かたち廃車はいしゃともなって、1971ねん昭和しょうわ46ねん)4がつ以降いこうクモハ401がた初代しょだい401と編成へんせいされたが、編成へんせいさいして偶数ぐうすうきに方向ほうこう転換てんかん実施じっししている。
  12. ^ 601けいなかあいだ電動でんどうしゃモハ601かたち冷房れいぼう改造かいぞう電磁でんじ直通ちょくつうブレーキ(HSC)さいして701けい編入へんにゅうされたことにともなって、余剰よじょうとなったクハ1601かたちほん形式けいしき代替だいたい目的もくてき転用てんようしたものである。
  13. ^ 広幅ひろはば貫通かんつうとびらゆうする車両しゃりょう貫通かんつうとびら完全かんぜん撤去てっきょうえでウィンドウシル・ヘッダーを延長えんちょうし、もと貫通かんつうとびら部分ぶぶん増設ぞうせつされた前面ぜんめんまどはHゴム固定こていとされているが、せまはば貫通かんつうとびらゆうするもとクハ1438・1439は貫通かんつうとびら溶接ようせつおこなわれたのみであり、比較的ひかくてき原形げんけいたもっていた。
  14. ^ ただし、デハ100がた101・104のみは代替だいたい対象たいしょうからはずれて残存ざんそんし、現在げんざいもデハ101はイベントよう車両しゃりょうとして現役げんえきであり、デハ104は大胡おおご車庫しゃこにおいて静態せいたい保存ほぞんされ、それぞれ現存げんそんしている。
  15. ^ a b 国鉄こくてつよりはらげをけた木造もくぞうしゃサハ19かたちで、デハ6380かたち・クハ6430かたち出自しゅつじとする。はら旅客りょかくよう車両しゃりょうとして運用うんようされることなくはがねたいたねしゃとなった。
  16. ^ a b くるまばんはいずれも西武鉄道せいぶてつどうせき(クハ1221がた初代しょだい)・1271かたち・サハ2001かたち)に編入へんにゅうされたのちのもの。
  17. ^ きゅう西武鉄道せいぶてつどうしんせいしたモハ500かたち後身こうしん当時とうじ電装でんそう解除かいじょされ、クハ1251がた初代しょだい)をしょうしていた。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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