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西洋の冠 - Wikipedia

西洋せいようかんむり(せいようのかんむり)では、西洋せいよう君主くんしゅとく国王こくおう)がみずからの権威けんいしめすためにあたまにかぶるかんむり英語えいご: crown)について記述きじゅつする。日本語にほんごでは一般いっぱん王冠おうかんやくされ、皇帝こうてい場合ばあいにはとくみかどかんむり英語えいご: imperial crown)ともばれる。

かみきよしマ帝国まていこく皇帝こうていかんむり

概説がいせつ

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典型てんけいてきサークレットのみの王冠おうかんリチャード2せい肖像しょうぞう

権力けんりょくしゃ権威けんい象徴しょうちょうとしてあたまうえかんむりをかぶることは、ふるくから西洋せいようのみならず世界中せかいじゅうおこなわれてきた。古代こだいエジプトではファラオけたプスケントがあり、ペルシア中央ちゅうおうアジアの遊牧民ゆうぼくみんでも宝冠ほうかんがくかざりなどが使用しようされ、しんでは金冠きんかん古代こだい日本にっぽんでも同様どうようのものが出土しゅつどしている。

ヨーロッパではマ帝国まていこくコンスタンティヌス大帝たいていがペルシアふうダイアデム古代こだいエジプトの時代じだいから王権おうけん象徴しょうちょうとされてきたヘッドバンド)を採用さいようし、以降いこう皇帝こうていつたえた。

また、放射状ほうしゃじょう(ぎざぎざ)のかんむりは、太陽たいよう象徴しょうちょうとして古代こだいギリシア・ローマで使用しようされた。世界せかい七不思議ななふしぎの1つとされるヘリオスのきょぞうがかぶっていたとわれ、近代きんだいでは自由じゆう女神めがみぞう使用しようされている。

 
図式ずしきされた放射状ほうしゃじょう王冠おうかん
 
モンツァだい聖堂せいどう保管ほかんされているロンバルディアのてつ王冠おうかんうらにはせいくぎからつくられたとされるてつがついている。

現存げんそんするヨーロッパでもっとふる王冠おうかんの1つにランゴバルド王国おうこく王冠おうかんであったロンバルディアのてつ王冠おうかんがある。当初とうしょはこのようにたんなるや、それに放射状ほうしゃじょうのぎざぎざ(せん王冠おうかん図式ずしきてき王冠おうかんのイメージ)やすこ複雑ふくざつ装飾そうしょく模様もようけたものがおおかった。このようなサークレットのみのものは上級じょうきゅう貴族きぞく宝冠ほうかん(コロネット、後述こうじゅつ)としても使用しようされる。

 
ハーフ・アーチや帽子ぼうしいた王冠おうかん

日本にっぽんでは、一般いっぱん西洋せいよう君主くんしゅ着用ちゃくようするかんむりは「王冠おうかん」とのみやくされるが、西洋せいようでは議会ぎかい開会かいかいしきなど平時へいじ着用ちゃくようするかんむり英語えいご: State crown)と、とく戴冠たいかんしきにのみ着用ちゃくようするかんむり戴冠たいかん英語えいごばん」とは区別くべつされている。

戴冠たいかんしき使用しようするかんむりには、ベルベットひとしぬのつくった帽子ぼうしとそれを保護ほごするアーチまたはハーフ・アーチがつけられるようになった。ハーフ・アーチはイギリスでは4ほん大陸たいりくでは8ほん標準ひょうじゅんである。戴冠たいかんよう王冠おうかんは、おおくの宝石ほうせきけられたため非常ひじょうおもくなり、重要じゅうよう儀式ぎしきときにしか使用しようされず、通常つうじょう公式こうしき行事ぎょうじにおいてはよりかるいコロネットがたのものや女性じょせい場合ばあいティアラかたのものが使用しようされることがおおい。

有名ゆうめい西洋せいようかんむり

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コロネット (英語えいご: coronet) は、宝冠ほうかんなどとやくされる貴族きぞくよう小型こがたかんむり英語えいごばんである。現在げんざいでもイギリスの貴族きぞく正装せいそうでは爵位しゃくいごとにコロネットの形式けいしき規定きていされており、国王こくおう女王じょおう戴冠たいかんしきなどの正式せいしき儀式ぎしきにおいて着用ちゃくようする。また紋章もんしょう要素ようその1つとしてたて上部じょうぶ配置はいちする。

脚注きゃくちゅう

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出典しゅってん

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関連かんれん項目こうもく

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