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身体障害 - Wikipedia
障害しょうがい > 身体しんたい障害しょうがい

身体しんたい障害しょうがい(しんたいしょうがい)とは、先天的せんてんてきあるいは後天的こうてんてき理由りゆうで、身体しんたい機能きのう一部いちぶ障害しょうがいしょうじている状態じょうたい、あるいはそのような障害しょうがい自体じたいのこと。

あしい、機能きのうしないなどの肢体したい不自由ふじゆうのううち障害しょうがいにより正常せいじょう手足てあしうごかない脳性のうせい麻痺まひなどの種類しゅるいがある。視覚しかく障害しょうがい聴覚ちょうかく障害しょうがい呼吸こきゅう機能きのう障害しょうがい内部ないぶ障害しょうがいなども広義こうぎ身体しんたい障害しょうがいふくまれる。

先天的せんてんてき身体しんたい障害しょうがい場合ばあい知的ちてき障害しょうがいひとしあわつことがあり、これを重複じゅうふく障害しょうがいという。また複数ふくすう種類しゅるい身体しんたい障害しょうがいつことをすこともある。

「しょうがい」の本来ほんらい表記ひょうきが「障礙しょうがい」であり、現代げんだい表記ひょうきにあっても「障碍しょうがい」であるとして「障害しょうがい」をてることは適当てきとうでないとし、「さわがい」ときをしている企業きぎょう自治体じちたいもあるが、日本にっぽんでは1945ねん内閣ないかく告示こくじ当用漢字とうようかんじひょう1956ねん国語こくご審議しんぎかい報告ほうこく同音どうおん漢字かんじによるきかえ」によって「障碍しょうがい」の表記ひょうき公的こうてき否定ひていされ「障害しょうがい」に一本いっぽんされており、2010ねん6月7にち文化ぶんか審議しんぎかい国語こくご分科ぶんかかいより文部もんぶ科学かがく大臣だいじん答申とうしんされた改定かいてい常用漢字じょうようかんじひょうでは、2009ねん3月と11月の2かいにわたり実施じっしされたパブリックコメントで「碍」の追加ついか要望ようぼうする意見いけん多数たすうにのぼったものの審議しんぎ結果けっか「碍」の追加ついか拒否きょひする方針ほうしん決定けっていされている。

かつて日本にっぽんでは「かた」「不具ふぐしゃ(ふぐしゃ)」などともばれていたが、現在げんざいではこれらの言葉ことば差別さべつ用語ようご放送ほうそう禁止きんし用語ようごとしてあつかわれており、障害しょうがい箇所かしょ嘲笑ちょうしょうてきあつかうことなども、放送ほうそう番組ばんぐみ出版しゅっぱんぶつはおろか、日常にちじょう会話かいわでもほとんどなくなっている。

身体しんたい障害しょうがい分類ぶんるい 編集へんしゅう

部位ぶいによる分類ぶんるい 編集へんしゅう

身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほう対象たいしょうとなる障害しょうがいは、1) 視覚しかく障害しょうがい、2) 聴覚ちょうかく障害しょうがい平衡へいこう機能きのう障害しょうがい、3) 音声おんせい言語げんご障害しょうがい咀嚼そしゃく障害しょうがいふくむ)、4)肢体したい不自由ふじゆう、5)心臓しんぞう腎臓じんぞう呼吸こきゅう膀胱ぼうこう大腸だいちょう小腸しょうちょう免疫めんえきひとし内部ないぶ障害しょうがいの5種類しゅるい大別たいべつされる。たとえばのう梗塞こうそくたおれたひと場合ばあいのう梗塞こうそく後遺症こういしょうによってしょうじた肢体したい不自由ふじゆうどうほう支援しえん対象たいしょうとなるが、あわせて記憶きおく障害しょうがいなどがしょうじたとしても、それ自体じたい身体しんたい障害しょうがいとして認定にんていされない。認知にんちしょうなど、精神せいしん障害しょうがい合併がっぺいした場合ばあい精神せいしん保健ほけんおよ精神せいしん障害しょうがいしゃ福祉ふくしかんする法律ほうりつ精神せいしん保健ほけん福祉ふくしほう)による援助えんじょ対象たいしょうとなる。

これら5しゅ障害しょうがいなかもっとおおいのは肢体したい不自由ふじゆうで、身体しんたい障害しょうがいしゃ手帳てちょう交付こうふされているひとのうち、やく半数はんすうめる。視覚しかく障害しょうがい聴覚ちょうかく障害しょうがい言語げんご障害しょうがいは、該当がいとうしゃこそえているが、全体ぜんたい割合わりあいからいくと年々ねんねん減少げんしょうしている。その一方いっぽうで、内部ないぶ障害しょうがい該当がいとうしゃ割合わりあいともに増加ぞうかしている。身体しんたい障害しょうがいしゃ増加ぞうかしているにもかかわらず、内部ないぶ障害しょうがいしゃ割合わりあい増加ぞうかしているのは、ひとつには内部ないぶ障害しょうがいとして認定にんていされる器官きかんえたこと、もうひとつには内部ないぶ障害しょうがい原因げんいんとなる疾病しっぺい糖尿とうにょうびょう心臓しんぞうびょうひとし)にかかるひとえたことが理由りゆうだとかんがえられる。

身体しんたい障害しょうがいしゃ年々ねんねん増加ぞうかしている。身体しんたい障害しょうがいしゃには高齢こうれいしゃおおく、65さい以上いじょう割合わりあいが60%以上いじょうめている。日本にっぽん人口じんこうにおける高齢こうれいしゃ割合わりあい増加ぞうかしていることから、今後こんご身体しんたい障害しょうがいしゃ人数にんずうえていくものとおもわれる。(介護かいご福祉ふくしとう)また障害しょうがいしゃたいするかぜよわくなり、障害しょうがい認定にんていけるひとえたことも要因よういんだとかんがえられる。

公的こうてき支援しえん 編集へんしゅう

身体しんたい障害しょうがいしゃおよび家族かぞくとうへの行政ぎょうせいからの支援しえんは、おも身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほうもとづいておこなわれるが、軍人ぐんじん戦闘せんとうなどで身体しんたい障害しょうがいしゃとなった場合ばあいには、戦傷せんしょう病者びょうしゃ特別とくべつ援護えんごほうひとしによる支援しえんけることもできる。対象たいしょうしゃには、身体しんたい障害しょうがいしゃ手帳てちょう戦傷せんしょう病者びょうしゃ手帳てちょう交付こうふされる。

なお、身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほう原則げんそくとしてまん18さい以上いじょう対象たいしょうとなっている。まん18さい未満みまん場合ばあい児童じどう福祉ふくしほうもとづいて一部いちぶ身体しんたい障害しょうがいしゃ福祉ふくしほう適用てきようけ、また児童じどう福祉ふくしほう自体じたいでもべつ福祉ふくし施策しさくこうじている。そのためおな障害しょうがいしゃであっても、まん18さいさかい支援しえん内容ないよう利用りよう可能かのう施設しせつことなることがある。対象たいしょうしゃ呼称こしょうまん18さい以上いじょうを「身体しんたい障害しょうがいもの」とび、まん18さい未満みまんは「身体しんたい障害しょうがい」とぶ、これは知的ちてき障害しょうがい場合ばあい同様どうようである。

身体しんたい障害しょうがいしゃ手帳てちょう障害しょうがい程度ていどによって1〜6きゅう等級とうきゅうがあり、また等級とうきゅうとはべつに、旅客りょかく鉄道てつどう株式会社かぶしきがいしゃ旅客りょかく運賃うんちん減額げんがくだい1しゅだい2しゅ種別しゅべつがある。種別しゅべつ等級とうきゅうは、数字すうじちいさいほど重度じゅうどになり、一般いっぱんてきだいしゅで1〜4きゅうを「重度じゅうど」(特別とくべつ障害しょうがいしゃ)、だい2しゅで1〜4きゅう地域ちいきによっては3きゅうまで)を「ちゅう」、5・6きゅう地域ちいきによっては4きゅうはい場合ばあいがある)を「軽度けいど」(ちゅう軽度けいど一般いっぱん障害しょうがいしゃ)とけている。種別しゅべつは、等級とうきゅうとはべつ障害しょうがい程度ていどしめし、おも公共こうきょう交通こうつう機関きかん割引わりびきとき基準きじゅんとなる。

支援しえん内容ないよう 編集へんしゅう

身体しんたい障害しょうがいしゃマーク 編集へんしゅう

 
身体しんたい障害しょうがいしゃ標識ひょうしき

日本にっぽん道路どうろ交通こうつうほうでは身体しんたい障害しょうがいしゃ標識ひょうしき(いわゆる“クローバーマーク”)肢体したい不自由ふじゆうひと運転うんてんしていることをしめす。

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう