陝西せんせい省しょう

陝西せんせい省しょう
	略称りゃくしょう: 陝 / 秦はた (拼音: Shǎn / Qín)
簡体字かんたいじ	陕西
繁体字はんたいじ	陝西せんせい
拼音	Shǎnxī Shěngⓘ
カタカナ転記てんき	シャンシーション
省しょう都と	西安しーあん市し
最大さいだい都市とし	西安しーあん市し
省しょう委い書記しょき	胡えびす和平わへい（前ぜん省しょう長ちょう）
省しょう長ちょう	劉りゅう国こく中ちゅう（前まえ吉林きつりん省しょう省しょう長ちょう）
面積めんせき	205,800 km² (11位い)
人口じんこう (2020年ねん); - 人口じんこう密度みつど	39,528,999 人ひと (16位い); 192 人にん/km² (21位い)
GDP (2018年ねん); - 一人ひとりあたり	24,438 億おく元もと (16位い); 63,729 元もと (14位い)
HDI (2018年ねん)	0.77 (高こう) (14位い)
主要しゅよう民族みんぞく	漢かん民族みんぞく - 99.5%; 回かい族ぞく - 0.4%
地ち級きゅう行政ぎょうせい区く	10 個こ
県けん級きゅう行政ぎょうせい区く	107 個こ
郷さと級きゅう行政ぎょうせい区く	1745 個こ
ISO 3166-2	CN-SN
	公式こうしきサイト; http://www.shaanxi.gov.cn/

陝西せんせい省しょう（せんせいしょう、中国ちゅうごく語ご：陕西省しょう、拼音：Shǎnxī Shěng（シャンシーション）、英語えいご：Shaanxi（山西さんせい省しょうと区別くべつするため））は、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこくの省しょうの一ひとつ。略称りゃくしょうは秦はた、または三さん秦はた。古代こだい中国ちゅうごくの長安ながやす一帯いったいを含ふくむ地域ちいき。

表記ひょうき

陝西せんせい省しょうの「陝」（セン）の旁つくり（つくり）部分ぶぶんは「大だい」の両りょう脇わきに「入いれ」であり、これを「大だい」の両りょう脇わきに「人ひと」の「陜」（キョウ、せまい）と書かくのは誤あやまり。

陝西せんせいという地名ちめいの由来ゆらいは以下いかのような歴史れきしとかかわりがある。現在げんざいの河南かなん省しょう三門さんもん峡かい市し陝州区くの西南せいなんに、「陝原」（陝塬、陝陌）という台地だいち状じょうの地域ちいきがあった。周しゅう朝ちょうの初年しょねん、周しゅう公こう旦だんと召公奭は殷いんの旧きゅう域いきを陝塬で二分にぶんし、陝塬より東ひがしを周しゅう公こう旦だんの、陝塬より西にしを召公奭の管理かんりとした（分ぶん陝而治ち）。現在げんざいの陝西せんせい省しょうにあたる地方ちほうは長ながらく「秦はた」と呼よばれており、長安ながやすに都とがあった唐とう代だいには「京畿けいき」とされたが、宋そう代だい（北きた宋そう）に「陝原の西にし」という由来ゆらいから陝西せんせい路ろと呼よばれる行政ぎょうせい区分くぶんが置おかれた。現在げんざいの陝西せんせいの名なはここから始はじまる。なお唐とうの行政ぎょうせい区分くぶんや中華民国ちゅうかみんこく初期しょきの行政ぎょうせい区分くぶんに陝東道とうどうというものがあったが、現在げんざいは陝東という地名ちめいは使つかわれない。

普通ふつう話ばなしでは「陝西せんせい省しょう」（Shǎnxī Shěng）と「山西さんせい省しょう」（Shānxī Shěng）との発音はつおんの違ちがいは、声調せいちょうのみにある。拼音で声調せいちょう符号ふごうを付つけない（または環境かんきょうの問題もんだいで符号ふごう付つき文字もじを表現ひょうげんできない）場合ばあい、「陝西せんせい」も「山西さんせい」も「Shanxi」となって区別くべつが付つかないので、便宜べんぎ的てきに前者ぜんしゃを「Shaanxi」と書かき（aが2個こ）、後者こうしゃを原則げんそくどおり「Shanxi」と書かいて区別くべつする。例たとえば、陝西せんせい省しょう人民じんみん政府せいふのドメイン名めいは「shaanxi.gov.cn」である。母はは音字おんじを重かさねて第だい三さん声こえを表あらわすのは「国語こくごロろーマ字まじ」の特徴とくちょうであり（「陝西せんせい」は国語こくごロろーマ字まじでは「Shaanshi」となる）、「Shaanxi」という表記ひょうきは、拼音と国語こくごロろーマ字まじの混合こんごうということになる。

ハングル（朝鮮ちょうせん語ご）では、「陝西せんせい省しょう」と「山西さんせい省しょう」はどちらも「산시성」と同おなじように書かかれるが、韓国かんこく式しき漢字かんじ音おんを用もちいて陝西せんせい省しょうを「섬서성」、山西さんせい省しょうを「산서성」と表記ひょうきすることもある。

地理ちり

省内しょうないには黄河こうがが流ながれ、中国ちゅうごくのほぼ中央ちゅうおうに位置いちし、黄土おうど高原こうげんが広ひろがる。北部ほくぶは内うち蒙こうむ古こ自治じち区くと接せっし、砂漠さばくである。東部とうぶは、山西さんせい省しょう・河南かなん省しょう、西部せいぶは寧やすし夏なつ回かい族ぞく自治じち区く・甘粛かんせい省しょう、南部なんぶは四川しせん省しょう・重慶たーちん市し、東ひがし南部なんぶは湖北こほく省しょうと接せっしている。南部なんぶを秦はた嶺みね山脈さんみゃくが東西とうざいに走はしる。

北部ほくぶの冬ふゆは乾燥かんそうし寒さむく、夏なつは非常ひじょうに暑あつい。南部なんぶは雨あめがより多おおい。

歴史れきし

秦はたの都と・咸陽、前漢ぜんかん・隋ずい・唐とうの都みやこ長安ながやすが有あった地ちであり、シルクロードの起点きてんとされることもあり（シルクロード:長安ながやす-天山あまやま回廊かいろうの交易こうえき路ろ網もう）、近代きんだいでは第だい二に次じ国共こっきょう合作がっさくを成立せいりつさせた西安しーあん事件じけんの舞台ぶたいとなったことで有名ゆうめいである。北部ほくぶの延のべ安やすは陝甘寧辺にょんびょん区くの首都しゅとで中国ちゅうごく革命かくめいの聖地せいちとして名高なだかく、呉ご旗はたは長ちょう征ただしの終了しゅうりょう宣言せんげんが出だされた街まちである。

行政ぎょうせい区画くかく

本省ほんしょうには1の副ふく省しょう級きゅう市し·9の地ち級きゅう市し（地区ちくクラスの市し）が設置せっちされており、下級かきゅう行政ぎょうせい単位たんいとして市区しくが30市し轄区、県けん級きゅう市しが5市し、県けんが72県けん所属しょぞくする。詳細しょうさいについては下記かきデーターボックスを参照さんしょう。

No.	名称めいしょう	中国ちゅうごく語ご表記ひょうき	拼音	面積めんせき (Km²)	人口じんこう (2020年ねん^[1])	政府せいふ所在地しょざいち
陝西せんせい省しょうの行政ぎょうせい区画くかく

— 副ふく省しょう級きゅう市し —
1	西安しーあん市し	西安しーあん市し	Xī'ān Shì	10096.81	12,183,280	未央みお区く
— 地ち級きゅう市し —
2	安康あんこう市し	安康あんこう市し	Ānkāng Shì	23536.31	2,493,436	漢かん浜はま区く
3	宝たから鶏にわとり市し	宝たから鸡市	Bǎojī Shì	18116.93	3,321,853	金きむ台たい区く
4	漢かん中ちゅう市し	汉中市し	Hànzhōng Shì	27096.43	3,211,462	漢かん台たい区く
5	商しょう洛らく市し	商しょう洛らく市し	Shāngluò Shì	19587.31	2,041,231	商しょう州しゅう区く
6	銅どう川かわ市し	铜川市し	Tóngchuān Shì	3884.81	0,698,322	耀州区く
7	渭南市し	渭南市し	Wèinán Shì	13030.56	4,688,744	臨渭区く
8	咸陽市し	咸阳市し	Xiányáng Shì	10323.99	4,983,340	秦はた都区とく
9	延のべ安やす市し	延のべ安やす市し	Yán'ān Shì	37030.54	2,282,581	宝塔ほうとう区く
10	楡にれ林はやし市し	榆林市し	Yúlín Shì	42920.18	3,624,750	楡にれ陽ひ区く