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繁体字 - Wikipedia

繁体字はんたいじ

中国ちゅうごくなかで、系統けいとうてき簡略かんりゃくていない筆画ひっかくおお漢字かんじ字体じたい

繁体字はんたいじ(はんたいじ、繁体字はんたいじ: 繁體字はんたいじ; 拼音: fántǐzì; ちゅう音符おんぷごう: ㄈㄢˊㄊㄧˇㄗˋ)または正体しょうたい(せいたいじ、繁体字はんたいじ: 正體しょうたい; 拼音: zhèngtǐzì; ちゅう音符おんぷごう: ㄓㄥˋㄊㄧˇㄗˋ)は、中国ちゅうごくにおいて、系統けいとうてき簡略かんりゃくていない筆画ひっかくおお漢字かんじ字体じたいす。とく中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく一連いちれんの「文字もじ改革かいかく政策せいさくによる簡体字かんたいじ(簡化)との対比たいひによりこうぶ。現在げんざいではおも台湾たいわんのほか、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく特別とくべつ行政ぎょうせいである香港ほんこんマカオ使用しようされ、中華ちゅうかけんそと華人かじんコミュニティーでもられる。日本にっぽんでいう「きゅう字体じたい」にちかいがおなじではない。字体じたい用字ようじほう地域ちいきごとにことなるてんられ、1980年代ねんだい以降いこう活字かつじでよくられた字体じたいよりも筆写ひっしゃたいちかづいたものが規範きはんとされる。

繁体字はんたいじ
繁体字はんたいじによる「漢字かんじ
言語げんご: 中国ちゅうごく
ISO 15924 コード: Hant
注意ちゅうい: このページはUnicodeかれた国際こくさい音声おんせい記号きごう (IPA) をふく場合ばあいがあります。
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漢字かんじ
書体しょたい
篆刻てんこく毛筆もうひつ
かぶとこつぶん 金文きんぶん 篆書てんしょ
古文こぶん
隷書れいしょ 楷書かいしょ
行書ぎょうしょ
草書そうしょ
木版もくはん活版かっぱん
宋朝そうちょうたい 明朝体みんちょうたい 楷書かいしょたい
字体じたい
構成こうせい要素ようそ
筆画ひっかく 筆順ひつじゅん 偏旁へんぼう 六書りくしょ 部首ぶしゅ
標準ひょうじゅん字体じたい
せつぶんかい篆書てんしょたい
さましょ 石経いしきょう
かん字典じてんたいきゅう字体じたい
しん字体じたい しん字形じけい
国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたい つね用字ようじ字形じけいひょう
漢文かんぶん教育きょういくよう基礎きそ漢字かんじ
通用つうよう規範きはん漢字かんじひょう
国字こくじ問題もんだい
当用とうよう常用漢字じょうようかんじ
同音どうおん漢字かんじによるきかえ
繁体字はんたいじ正体しょうたい - 簡体字かんたいじ
漢字かんじ廃止はいし復活ふっかつ
漢字かんじ文化ぶんかけん
なかあさこしだいしん
派生はせい文字もじ
国字こくじ 方言ほうげん のりてん文字もじ
仮名かめい たけし おんなしょ
ちぎり文字もじ おんな文字もじ 西にしなつ文字もじ
字音じおん

呼称こしょう 編集へんしゅう

繁体字はんたいじによる中国ちゅうごく表記ひょうき体系たいけい中国ちゅうごくしげるたいちゅうぶん正體しょうたいちゅうぶん日本にっぽんでは繁体字はんたいじ中国語ちゅうごくご伝統でんとうてき中国語ちゅうごくご英語えいごからの直訳ちょくやく)などとぶ。文字もじ表記ひょうき体系たいけいともしげるからだ正體しょうたい略称りゃくしょうされることがある。

英語えいごでは一般いっぱんてき繁体字はんたいじTraditional Chinese Characters表記ひょうき体系たいけいTraditional Chineseぶ。漢字かんじけんにも伝統でんとうというかたがある。

中国ちゅうごく正體しょうたいは、文字もじ標準ひょうじゅん字体じたいす。台湾たいわん中心ちゅうしんに、簡体字かんたいじたいする従来じゅうらい字体じたいを「繁体字はんたいじ」とぶのはあやまりで「正体しょうたい」という名称めいしょうこそが正確せいかくであるとする主張しゅちょうがある。その代表だいひょうてき論者ろんしゃとして中華民国ちゅうかみんこく総統そうとうつとめたうまえいきゅうられる。うま台北たいぺいちょうだった2004ねん講演こうえんで、「繁体字はんたいじ」の呼称こしょう漢字かんじ簡化がすすめられたさい中国ちゅうごく大陸たいりく使つかわれ、「はん」につうじるマイナスの評価ひょうかあんともな不合理ふごうりあやまったものであるとべ、「正体しょうたい」とぶべき理由りゆうとしてふるくからつたわる正統せいとう文字もじであることと、簡体字かんたいじ俗字ぞくじ異体いたいとの対比たいひげた[1]。こういった主張しゅちょう背景はいけいに、とく台湾たいわんおこなわれるものをして「正體しょうたい」「正體しょうたいちゅうぶん」とぶことがある。

中華民国ちゅうかみんこく教育きょういくは、どうさだめた規範きはんによる文字もじを「正體しょうたい」のほか、『標準ひょうじゅんあずか簡化對照たいしょうしゅさつ』で標準ひょうじゅんび、中国ちゅうごく大陸たいりくにおける「繁體字はんたいじ」と区別くべつしている。

特徴とくちょう地域ちいき 編集へんしゅう

繁体字はんたいじ簡体字かんたいじ関係かんけいは、日本にっぽん漢字かんじにおける「明治めいじ以来いらいおこなわれてきた活字かつじ字体じたい」(きゅう字体じたい)と当用漢字とうようかんじ以後いごの「現代げんだい通用つうよう字体じたい」(しん字体じたい)との関係かんけいにほぼ相当そうとうする。ただし日本にっぽんでいう「きゅう字体じたい」とはことなり、繁体字はんたいじ台湾たいわん香港ほんこんなどでは現在げんざい標準ひょうじゅんてき字体じたいとして一般いっぱんてき使つかわれている。個別こべつると、繁体字はんたいじきゅう字体じたい字体じたいおなじくしているものがあるが、ことなるものもある。現行げんこう規範きはん習慣しゅうかん沿った繁体字はんたいじ書体しょたいは、日本にっぽん明治めいじ以来いらいおこなわれてきた活字かつじのものとは、字体じたいやデザインめんなどことなるてんおおい。

中国ちゅうごく大陸たいりくにおける簡体字かんたいじことなり、繁体字はんたいじけんでは漢字かんじ字体じたいたいする強制きょうせいりょくともな厳密げんみつ規範きはんがない状態じょうたい長期ちょうきにわたって継続けいぞくしてきた。地域ちいきごとの習慣しゅうかん言語げんご政策せいさくちがいにより、個々ここ字体じたい相違そういられる。現行げんこう規範きはんによる字体じたいは、初等しょとう教育きょういく教科書きょうかしょなどに使つかわれる。それ以外いがい民間みんかんにおける実際じっさい印刷いんさつ書体しょたいやコンピュータにおけるフォントは、かならずしも各地かくち規範きはんどおりの字体じたい採用さいようしているとはかぎらない。

台湾たいわん香港ほんこんは、ともに繁体字はんたいじけんであるとはいえ、口語こうごほどではないものの漢字かんじ用法ようほう字体じたいちがいがられる。香港ほんこんでは「しる」と「ちゃく」をけるが、台湾たいわんでは一般いっぱん区別くべつせず「しる」とく。ぎゃく台湾たいわんでは「だい」と「だい」をけるが、香港ほんこんでは一律いちりつに「だい」とく。台湾たいわんでは「うら」「まもる」が規範きはんとされるが、香港ほんこんでは「うら」「まもる」である。このほかに、活字かつじのデザイン程度ていどともいえるこまかなちがいもある。

一般いっぱんてき繁体字はんたいじにも簡体字かんたいじ同様どうようの「しん字形じけい」と通称つうしょうされる印刷いんさつ標準ひょうじゅん字体じたい適用てきようされるため、結果けっかとして台湾たいわん香港ほんこんのものとは字体じたいことなることがある。たとえば「」は大陸たいりくでは「)」である。

字体じたいかんする規範きはん 編集へんしゅう

国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたい
台湾たいわん標準ひょうじゅん字体じたい中華民国ちゅうかみんこく教育きょういく1982ねん頒布はんぷした常用じょうよう国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたいひょうつづ常用じょうよう国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたいひょう罕用字体じたいひょう規定きていされる。
つね用字ようじ字形じけいひょう
事実じじつじょう香港ほんこん標準ひょうじゅん字体じたいさだめる漢字かんじひょう香港ほんこん教育きょういくしょぶん教育きょういく学院がくいんげん香港ほんこん教育きょういく大学だいがくちゅう文系ぶんけいにより制定せいていされ、1986ねん発表はっぴょうされた。1990ねん2000ねん大幅おおはば修訂しゅうていがなされ現在げんざいいたる。そもそもは漢字かんじ教育きょういくにあたる小学しょうがく教師きょうし参考さんこう資料しりょうとして研究けんきゅう編纂へんさんされ、編者へんしゃは「正字せいじ権威けんいてようとするものではない」としているが、香港ほんこん教育きょういくしょげん教育きょういくきょく)が1988ねん頒布はんぷした課程かてい綱要こうようふくまれる「小学しょうがく常用じょうようひょう」はこの字形じけいひょうをよりどころにしている。地元じもと出版しゅっぱんしゃも、小中学校しょうちゅうがっこう教科書きょうかしょのほかに辞書じしょをもこの字形じけいひょう準拠じゅんきょして出版しゅっぱんしている。台湾たいわん国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたいとはだい部分ぶぶん共通きょうつうする。
しん字形じけい
中国ちゅうごく大陸たいりく印刷いんさつ標準ひょうじゅん字体じたい通称つうしょう印刷いんさつ通用つうよう漢字かんじ字形じけいひょう(1965ねん)、現代げんだい漢語かんご通用つうようひょう(1988ねん)、通用つうよう規範きはん漢字かんじひょう(2013ねん)にもとづく。権威けんいある字書じしょ辞書じしょとされる『しんはな字典じてん』・『現代げんだい漢語かんごてん』にえる繁体字はんたいじ異体いたいにも原則げんそくとしてこの新字しんじがた適用てきようされている。

コンピュータと繁体字はんたいじ 編集へんしゅう

文字もじセット 編集へんしゅう

Big5
1984ねん台湾たいわん制定せいていされた文字もじセット繁体字はんたいじけんデファクトスタンダード。オリジナルである基本きほんセットをとくBig5-1984しょうする。
CNS 11643
中華民国ちゅうかみんこく国家こっか規格きかくで、Big5をベースにした文字もじセット。
GB 12345-90
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国家こっか規格きかくで、簡体字かんたいじ中国語ちゅうごくご基本きほん文字もじセットGB 2312繁体字はんたいじばんといえる文字もじセット。
CJK統合とうごう漢字かんじ
UnicodeUCS策定さくていにあたり、中国ちゅうごく (China)・日本にっぽん (Japan)・韓国かんこく (Korea) の漢字かんじ統合とうごうした文字もじセット。
GBK
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく文字もじセットで、GB 2312拡張かくちょう当時とうじCJK統合とうごう漢字かんじをすべてんだもの。繁体字はんたいじをもふくむ。
香港ほんこん増補ぞうほしゅう
香港ほんこん政府せいふによってBig5の拡張かくちょうセットとして制定せいていされた文字もじセット。方言ほうげん香港ほんこん常用じょうようされる異体いたい中心ちゅうしんとする。HKSCS
GB 18030
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく国家こっか規格きかくで、GBKをさらに拡張かくちょうしたもの。

フォント 編集へんしゅう

繁体字はんたいじ中国語ちゅうごくごフォントは、Big5-1984を基本きほん文字もじセットとしてきた。日本にっぽん市販しはんされる商品しょうひんは、Big5-1984の範囲はんいにとどまる場合ばあいおおい。香港ほんこんなどではフォントメーカーが独自どくじ拡張かくちょうほどこした製品せいひん販売はんばいした。Unicodeの浸透しんとうとともに、Big5をしゅとしてCJK統合とうごう漢字かんじをカバーするものやHKSCSやBig5拡張かくちょう規格きかく対応たいおうしたものもオペレーティングシステムのパッケージやアップデート・拡張かくちょう機能きのう市販しはんひんオープンソースソフトウェアとしての流通りゅうつうなどをつうじて普及ふきゅうしている。

一方いっぽう簡体字かんたいじ中国語ちゅうごくごフォントも準拠じゅんきょする文字もじセットがGBK、GB 18030と拡張かくちょうかさねたことにより繁体字はんたいじをカバーするようになった。中国ちゅうごく国家こっか規格きかくには字体じたいについても規定きていしたものがあり、簡体字かんたいじフォントは、ビットマップフォントとGB 2312しかなかった時代じだいから中国ちゅうごく大陸たいりく字体じたい規範きはん沿ってデザインされている。GB 18030対応たいおうフォントも規格きかく適合てきごうすることがもとめられ、収録しゅうろくされている繁体字はんたいじだい部分ぶぶんは「しん字形じけい」に沿ったデザインになっている(新字しんじがたの「おく」「」がべつふくまれている「おく」「」といった文字もじには適用てきようされない)。

台湾たいわん香港ほんこんりょう政府せいふとも字体じたいかんする規範きはん準拠じゅんきょすることを積極せっきょくてきもとめることがなかったため、Big5けいのフォントが規範きはん完全かんぜん適合てきごうすることはまれであった。とはいえ、楷書かいしょ要素ようそれるれいがあり、日本にっぽんで「明治めいじ以来いらいおこなわれてきた活字かつじ字体じたい」よりも、台湾たいわん香港ほんこん規範きはんちかいことがおおい。

とくに2005ねんごろから、とく台湾たいわん字体じたい規範きはん適合てきごうしたフォントの普及ふきゅううごきがられる。Windows Vista以降いこうMicrosoft Windowsほろ軟正くろたいしんほそあかりたい)、OS X 10.11 El Capitan以降いこうmacOSやiOS 9以降いこうiOS蘋方-しげる〈PingFang TC〉)といったオペレーティングシステムの繁体字はんたいじ中国語ちゅうごくご標準ひょうじゅんフォントが国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたい準拠じゅんきょした。AdobeGoogleなどと共同きょうどう開発かいはつしたオープンソースフォントの繁体字はんたいじばんおもえげんくろたい (Source Han Sans TC)明朝体みんちょうたいたるおもえげんそうたい (Source Han Serif TC)は、国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたい対応たいおうしている。

蘋方には「蘋方-みなと (PingFang HK)」、おもえげんくろたいバージョン2.00以降いこうには「おもえげんくろたい 香港ほんこん (Source Han Sans HC)」という香港ほんこん字形じけいのバリエーションもある。

対照たいしょう例示れいじ 編集へんしゅう

台湾たいわん香港ほんこんにおける標準ひょうじゅん字体じたい中国ちゅうごく大陸たいりくにおけるしん字形じけいによる繁体字はんたいじ簡体字かんたいじのほか、韓国かんこくにおける漢字かんじ日本にっぽんきゅう字体じたいしん字体じたい参考さんこうのためにかかげた。日本語にほんごでは当用漢字とうようかんじ以前いぜんかならずしも標準ひょうじゅん字体じたいさだまっていたわけではない。ここでは日本語にほんごにおいて使つかわれることがまれな漢字かんじについて、日本語にほんごフォントにられる字体じたい便宜上べんぎじょうしん字体じたいとしてあつかっている。

使用しようウェブブラウザ仕様しようやインストール・設定せっていされているフォントなどといった閲覧えつらん条件じょうけんにより、正確せいかく字体じたい再現さいげんされない場合ばあいがある。以下いか条件じょうけん適合てきごうする場合ばあい意図いと沿った表示ひょうじとなる。

  • 日本語にほんご簡体字かんたいじ中国語ちゅうごくご韓国かんこくのフォントのほか、繁体字はんたいじ台湾たいわん香港ほんこん標準ひょうじゅん字体じたい準拠じゅんきょしたフォントがインストールされ有効ゆうこうになっている。
  • ウェブブラウザが指定していされた言語げんご属性ぞくせいしたがい、言語げんごてきしたフォントで表示ひょうじでき、適切てきせつなフォントが設定せっていされている。
    • とく繁体字はんたいじ中国語ちゅうごくご台湾たいわんのもの(zh-TW、zh-Hant-TW)と香港ほんこんのもの(zh-HK、zh-Hant-HK)を区別くべつしていること。

上記じょうきたさない場合ばあいISO/IEC 10646Unicode符号ふごう位置いち区別くべつされるあつし-あつしぐん-羣・まもる-まもるするど-するどなどの一部いちぶのぞき、台湾たいわん香港ほんこん字体じたいとの区別くべつができない。

ひょう(青色あおいろ)部分ぶぶんは、香港ほんこん標準ひょうじゅん字体じたい台湾たいわん標準ひょうじゅん字体じたいとのあいだ相違そういてん基本きほんてきにないことをしめす。

以下いか世界せかい人権じんけん宣言せんげんだい1じょう表示ひょうじれい一致いっちすれば、台湾たいわんらん漢字かんじ台湾たいわん規範きはん沿った表示ひょうじとなっている。

国字こくじ標準ひょうじゅん字体じたい 使用しようちゅうのフォント
  人人ひとびと生來せいらい自由じゆう
ざい尊嚴そんげんけん利上りあげ一律いちりつ平等びょうどう
們有理性りせい和良わらしん
請以手足てあし關係かんけいてき精神せいしん相對そうたいまち
台湾たいわん 香港ほんこん しん字形じけい 簡体字かんたいじ 韓国かんこく きゅう字体じたい しん字体じたい
(じょう)
()
かり (かり) かり かり かり かり かり
ひや (ひや) ひや ひや ひや ひや ひや
べつ (べつ) べつ べつ べつ
()
(劃)
(勛) くん くん くん
()
けい けい けい けい けい けい
けん (けん) けん けん けん けん けん
()
ちり (ちり) ちり ちり ちり ちり
ぞう (ぞう) ぞう ぞう ぞう ぞう ぞう
(壞)
おく おく おく おく おく おく おく
しょう (しょう) しょう しょう しょう しょう
ひろ ひろ ひろ 广 ひろ ひろ ひろ
つよ (つよし) つよ つよ つよ つよ つよ
したがえ (したがえ) したがえ したがえ したがえ したがえ
かん かん かん かん かん かん かん
けん けん けん けん けん けん
だい だい だい だい だい だい だい
(抬) もたげ もたげ もたげ
こう (こう) こう こう こう こう こう
じょ じょ じょ じょ じょ じょ
ひがし (ひがし) ひがし ひがし ひがし ひがし
らく らく らく らく らく らく
つぎ つぎ つぎ つぎ つぎ つぎ つぎ
ぬる ぬる ぬる ぬる ぬる ぬる ぬる
(澀) しぶ しぶ しぶ
ため (ため) ため ため ため ため
けむり (けむり) けむり けむり けむり けむり けむり
(獅)
はつ (はつ) はつ はつ はつ はつ
えき (えき) えき えき えき えき えき
しん (しん) しん しん しん しん しん
(眾) しゅう しゅう しゅう しゅう
()
まど まど まど まど まど まど まど
けい (けい) けい けい けい けい
ぐん ぐん ぐん ぐん ぐん ぐん
のう (のう) のう のう のう のう
(腳) あし あし あし あし あし
あずか あずか あずか あずか あずか あずか あずか
きょ きょ きょ
はな はな はな はな はな はな はな
はな (はな) はな はな はな はな
けむり
くすり くすり くすり くすり くすり くすり
しょ しょ しょ しょ しょ しょ
まもる まもる まもる まもる まもる まもる
うら うら うら さと うら うら うら
()
せつ せつ せつ せつ せつ せつ
ゆずる (ゆずる) ゆずる ゆずる ゆずる ゆずる
かい (かい) かい かい かい かい
くるま (くるま) くるま くるま くるま くるま
てん (てん) てん てん てん てん
せん せん せん せん せん せん
ぜに (ぜに) ぜに ぜに ぜに ぜに
なが (ちょう) なが なが なが なが
もん (もん) もん もん もん もん
ざつ (ざつ) ざつ ざつ ざつ ざつ
(雞) にわとり にわとり にわとり にわとり
せい せい せい せい せい せい せい
うま (うま) うま うま うま うま
ほね ほね ほね ほね ほね ほね ほね
からだ からだ からだ からだ からだ からだ からだ
かみ (かみ) かみ かみ かみ かみ
(鬥) たたかえ たたかえ たたかえ
とり (とり) とり とり とり とり
しお (しお) しお しお しお しお
むぎ むぎ むぎ むぎ むぎ むぎ むぎ
めん めん
あさ あさ あさ あさ あさ あさ あさ
はな (はな) はな はな はな はな はな
ひとし ひとし ひとし ひとし ひとし ひとし
とき とき とき とき とき とき
りゅう りゅう りゅう りゅう りゅう りゅう
かめ かめ かめ かめ かめ かめ

朝鮮ちょうせん漢字かんじ 編集へんしゅう

独立どくりつ以来いらいハングル専用せんよう政策せいさくがとられた韓国かんこくでは、漢字かんじ簡略かんりゃく公式こうしきにはおこなわれていない。このことから朝鮮ちょうせん漢字かんじ朝鮮ちょうせんで「한자〈漢字かんじ〉」)を「繁体字はんたいじ」とぶことがある。Ken Lundeちょ『CJKV にちちゅうかんえつ情報処理じょうほうしょり』(小松こまつあきら逆井さかさい克己かつみやく、オライリー・ジャパン、2002ねん)は110ページで「KS X 1001:1992に規定きていされている漢字かんじ繁体字はんたいじかんがえられる」とべているほか、共同通信社きょうどうつうしんしゃ編著へんちょ記者きしゃハンドブック』(共同通信社きょうどうつうしんしゃだい6はん(1990ねん、578ページ)以降いこうだい11はん(2008ねん、714ページ)までのように、日本にっぽん当用漢字とうようかんじ以後いご一般いっぱんてきには使つかわれなくなった「きゅう字体じたい」と同様どうよう字体じたいのものを「繁体字はんたいじ」とんだれいもある。ただしほんこうあつか中国語ちゅうごくごにおける繁体字はんたいじ規範きはんとは用字ようじほう字体じたいちがいがある。字体じたいについてはかん字典じてんたい基本きほんとしており、中国ちゅうごく現行げんこう規範きはんよりも日本にっぽんの「きゅう字体じたい」にちかい。

中国ちゅうごく大陸たいりく繁体字はんたいじ 編集へんしゅう

 
江沢民こうたくみん揮毫きごう:「発展はってん現代げんだい郵政ゆうせい満足まんぞく社会しゃかい需要じゅよう」。「はつはつ)」は簡体字かんたいじで、「げん(现)郵(邮)滿まん(满)かいかいさわ(泽)」は繁体字はんたいじである。

中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく統治とうち中国ちゅうごく大陸たいりくでは、1955ねん以降いこう文字もじ改革かいかく政策せいさくはしらとして漢字かんじの簡化をすすめ、簡体字かんたいじを「規範きはん漢字かんじ」としている。たとえば、天安門てんあんもん毛沢東もうたくとう肖像しょうぞう両側りょうがわ建国けんこく当初とうしょかかげられた有名ゆうめいな「中華人民共和國ちゅうかじんみんきょうわこく萬歲ばんざい」「世界せかい人民じんみんだい團結だんけつまんさい」の文字もじは1964ねんに「ちゅう人民じんみん共和きょうわこくまん」「世界せかい人民じんみんだい团结まん」となった。2000ねん成立せいりつ・2001ねん施行しこうの「国家こっか通用つうようげん文字もじほう中国語ちゅうごくごばん」において、繁体字はんたいじおよび異体いたい使用しようみとめられるのは、文物ぶんぶつ古跡こせき姓名せいめいちゅう異体いたい書道しょどう篆刻てんこくなどの芸術げいじゅつ作品さくひん揮毫きごう題辞だいじ看板かんばん手書てが文字もじ出版しゅっぱん教育きょういく研究けんきゅうじょう必要ひつよう場合ばあい国務こくむいん関係かんけい部門ぶもんみとめた特別とくべつ場合ばあい限定げんていされている[2]

1980ねん漢字かんじ長所ちょうしょ科学かがくてき見直みなおすとする「漢字かんじ現代げんだい研究けんきゅうかい」が北京ぺきん発足ほっそくし、すうねん北京ぺきん国際こくさい漢字かんじ研究けんきゅうかい」と改称かいしょうした。メンバーに華僑かきょうおおく、漢字かんじをおくれたものとなす漢字かんじ落後らくごろん基調きちょうとする従来じゅうらい文字もじ改革かいかくながれに批判ひはんてき立場たちばをとった。研究けんきゅうかいは『漢字かんじ文化ぶんか発行はっこうし、手書てがきは簡体字かんたいじでよいが印刷いんさつ視認しにんせいすぐれた繁体字はんたいじによりおこなうのがよいとする「識繁うつし簡」を主張しゅちょうした。これにより文字もじ改革かいかく肯定こうていてき学者がくしゃらとの論争ろんそうこった[3]

2007ねん11月、中国ちゅうごく北京ぺきんひらかれただい8かい国際こくさい漢字かんじ会議かいぎ台湾たいわん香港ほんこん・マカオの繁体字はんたいじ中心ちゅうしんとして一部いちぶのみ簡体字かんたいじみとめ、5000 - 6000字体じたい統一とういつした「標準ひょうじゅん」をさだめていくことで中国ちゅうごく台湾たいわん日本にっぽん韓国かんこくなどが合意ごういしたとほうじられた[4][5][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]。ただし、中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく教育きょういく教育きょういくしょう)は「そのような事実じじつはない」と否定ひていしているとも報道ほうどうされた[6][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]

2009ねん3がつ3にち中国ちゅうごく人民じんみん政治せいじ協商きょうしょう会議かいぎ全国ぜんこく委員いいんかいはんけいりん委員いいんが、簡体字かんたいじ中国ちゅうごく伝統でんとう文化ぶんか継承けいしょうさまたげるとして、繁体字はんたいじ段階だんかいてきもどすよう提案ていあんおこなっている[7][8][信頼しんらいせいよう検証けんしょう]

2009ねん6がつ19にち台湾たいわんうまえいきゅう総統そうとう中国ちゅうごくにもっと繁体字はんたいじ使用しようしてほしいとする異例いれい提案ていあんおこなっている[9]

脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

  1. ^ 臺北たいぺい 正體しょうたい主題しゅだいもう えんじこうろく 正體しょうたい 臺灣たいわんてきたからたか資產しさん,「繁體字はんたいじおう正名しょうなため正體しょうたい繁体字はんたいじ中国語ちゅうごくご
  2. ^ ちゅう人民じんみん共和きょうわこく国家こっか通用つうよう语言文字もじほう だい17じょう簡体字かんたいじ中国語ちゅうごくご
  3. ^ 武田たけだ雅哉まさや (1998). あおい頡たちのうたげ. 筑摩書房ちくましょぼう(ちくま学芸がくげい文庫ぶんこ). p. 354-356. ISBN 4480084231 
  4. ^ かんちゅうにちだい漢字かんじ字体じたい統一とういつへ”. 朝鮮日報ちょうせんにっぽう. (2007ねん11月3にち). オリジナルの2013ねん9がつ28にち時点じてんにおけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20081120104604/http://www.chosunonline.com/article/20071103000035 2018ねん3がつ9にち閲覧えつらん 
  5. ^ にちかんちゅうだい漢字かんじ字体じたい統一とういつ決定けってい主体しゅたい繁体字はんたいじに―北京ぺきん. Record China. (2007ねん11月12にち). https://www.recordchina.co.jp/b12549-s0-c30-d0052.html 2018ねん3がつ9にち閲覧えつらん 
  6. ^ “「ちゅうにちかんたい漢字かんじ統一とういつ報道ほうどう否定ひてい簡体字かんたいじ使用しよう変更へんこう不可能ふかのう. =Record China. (2007ねん11月11にち). http://www.recordchina.co.jp/group/g12742.html 
  7. ^ 河崎かわさき真澄ますみ (2009ねん4がつ20日はつか). 中国ちゅうごくきゅう字体じたい復活ふっかつ? 漢字かんじぎた簡略かんりゃくめぐり論議ろんぎ. 産経新聞さんけいしんぶん. https://web.archive.org/web/20090423110631/http://sankei.jp.msn.com/world/china/090420/chn0904200928001-n1.htm 2009ねん7がつ21にち閲覧えつらん 
  8. ^ “<中台ちゅうたい>漢字かんじ字体じたい統一とういつを!繁体字はんたいじ世界せかい遺産いさんうごきも論議ろんぎ促進そくしん?…ぜん国政こくせいきょう会議かいぎ. Record China. (2009ねん3がつ5にち). https://www.recordchina.co.jp/b29134-s0-c70-d0000.html 2009ねん7がつ21にち閲覧えつらん 
  9. ^ 日本にっぽん漢字かんじ改革かいかく手本てほんに!中国ちゅうごく台湾たいわん字体じたい論争ろんそう香港ほんこんメディア”. Record China. (2009ねん6がつ24にち). https://www.recordchina.co.jp/b32777-s0-c70-d0000.html 2009ねん7がつ21にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく 編集へんしゅう

外部がいぶリンク 編集へんしゅう