面舵おもかじ(おもかじ、英語えいご: Starboard)とは、船舶せんぱくの航行こうこうにおいて、進行しんこう方向ほうこう右みぎに舵かじを転てんずること。
実際じっさいの操船そうせんでは“おもぉぉかぁじ”と発声はっせいする[要よう出典しゅってん]。反対はんたいに左ひだりに舵かじを転てんじる取舵とりかじ(英語えいご: Port)は、“とぉぉりかぁじ”と発声はっせいし、イントネーションによっても識別しきべつできるようにしている。
右みぎに進路しんろを変更へんこう中ちゅうは国際こくさい信号しんごう旗はたの「E」を掲かかげる。
方角ほうがくを十二支じゅうにしに分わけた場合ばあいの卯うの方向ほうこう(東ひがし、北きたを上うえにすると右みぎ)に舵かじをとることから、卯うの舵かじ(うのかじ)が徐々じょじょに転てんじて面舵おもかじ(おもかじ)と呼よばれるようになったとされる[1]。
英語えいごではstarboard(スターボード)という。これは、昔むかしの船ふねでは舵かじを取とるための板いた(Steer Board(ステアボード))が右みぎ舷ふなばたに設もうけられており、これが訛なまって右舷うげん側がわに舵かじを取とることをStarboard(スターボード)と呼よぶようになったとされる[1]。今日きょうのように船体せんたい中心ちゅうしんに舵かじがないのは、欧州おうしゅうの古ふるい船ふねは船体せんたい中央ちゅうおうに竜骨りゅうこつ(キール)がある構造こうぞうであったため、中心ちゅうしんに舵かじが設置せっちし難がたかったためと考かんがえられている。
1928年ねんの海上かいじょうにおける衝突しょうとつの予防よぼうのための国際こくさい規則きそくに関かんする条約じょうやくで統一とういつされるまで、帆船はんせん用ようの指示しじ(Tiller Orders・間接かんせつ法ほう。Starboardが「左ひだりへの舵かじ」)と蒸気じょうき船用せんようの指示しじ(Rudder Orders・直接ちょくせつ法ほう。Starboardが今いまと同おなじ「右みぎへの舵かじ」)が混在こんざいしていた。この混乱こんらんの代表だいひょう的てきな例れいとして、タイタニック号ごう操船そうせんミス説せつが有名ゆうめいである。
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