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AN-94 - Wikipedia

AN-94ロシア: АН-94)は、AKドラグノフ狙撃そげきじゅうなどの製造せいぞうおこなロシアイズマッシュしゃ自動じどう小銃しょうじゅうの1しゅAK-74M並行へいこうしてロシア連邦れんぽうぐん配備はいびされている。「アバカン」ともばれる。ほんじゅうにはGRAUコード6P33/6П33付与ふよされている。

AN-94
AN-94
AN-94
種類しゅるい 自動じどう小銃しょうじゅう
製造せいぞうこく ロシアの旗 ロシア
設計せっけい製造せいぞう イズマッシュ
年代ねんだい 現在げんざい
仕様しよう
種別しゅべつ 自動じどう小銃しょうじゅう
口径こうけい 5.45mm
銃身じゅうしんちょう 405mm
使用しよう弾薬だんやく 5.45x39mmだん
装弾そうだんすう 30はつはこがた弾倉だんそう
作動さどう方式ほうしき ガスあつ作動さどう方式ほうしき
プーリー駆動くどう制限せいげんてんしゃ機構きこう
全長ぜんちょう 943mm
重量じゅうりょう 3,850g
発射はっしゃ速度そくど 連射れんしゃは2はつまで1,800はつ/ぶん
3はつ以降いこう600はつ/ぶん
銃口じゅうこう初速しょそく 900m/びょう
有効ゆうこう射程しゃてい 700m
歴史れきし 
設計せっけいねん 1980ねん-1994ねん
製造せいぞう期間きかん 1994ねん-
配備はいび期間きかん 1997ねん-
配備はいびさき ロシア連邦れんぽうぐん
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概要がいよう

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5.45x39mmだん採用さいようしたAK-74後継こうけいモデルとして開発かいはつされ、1994ねんロシア連邦れんぽうぐん制式せいしき採用さいようされた。設計せっけいしゃはゲンナジー・ニコノフ(Геннадий Никонов, 故人こじん)。2はつ弾丸だんがんいちのトリガー操作そうさ発射はっしゃするバースト射撃しゃげき機能きのう特徴とくちょうとしている。右側みぎがわめんりたためる銃床じゅうしょう採用さいようし、強化きょうかプラスチック部品ぶひん使用しようされている。

AN-94のは「5,45-мм Автомат Никонова обр. 1994 г.(5.45-mm Avtomat Nikonova 1994, 1994ねんがた5.45mmニコノフしき自動じどう小銃しょうじゅう)」のりゃくである。なお、ソ連それん崩壊ほうかいによる経済けいざいなんやAN-94本体ほんたい複雑ふくざつ設計せっけいなどの原因げんいんにより、ロシア連邦れんぽうぐんはAK-74をえるにはいたらなかった[1]

特徴とくちょう

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2てんバースト

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たか発射はっしゃ速度そくどの2てんバーストが可能かのう。この2てんバーストモードにかぎれば発射はっしゃ速度そくどは1,800はつ/ぶん高速こうそくであり、1はつ反動はんどう銃口じゅうこうがるまえに2はつ銃口じゅうこうすため、通常つうじょうのフルオート射撃しゃげきよりも2はつ命中めいちゅうりつたかくなり、殺傷さっしょう能力のうりょく向上こうじょうストッピングパワーボディアーマー貫通かんつう能力のうりょく向上こうじょう期待きたいできる。フルオートには最初さいしょの2はつのみが1,800はつ/ぶん発射はっしゃ速度そくど発射はっしゃされ、3はつ以降いこうは600はつ/ぶん発射はっしゃ速度そくどとなる。

この発射はっしゃ速度そくど実現じつげんするため、くすりしつ薬莢やっきょう装填そうてんされるまえにスライダーじょう薬莢やっきょうはこばれ、そのくすりしつ装填そうてんされる機構きこうつ。このスライダーはスチールワイヤプーリーにより作動さどうし、その機構きこうけるためマガジン射手しゃしゅからみぎかたむいた状態じょうたいじゅう装着そうちゃくされる。

反動はんどう抑制よくせい

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銃身じゅうしん、ガスピストン、ボルトキャリアー、上部じょうぶレシーバーが一体化いったいかされ、下部かぶレシーバーのうえっている。銃身じゅうしんコンポーネントは射撃しゃげきさいショートリコイル前後ぜんごどうかえす。この構造こうぞうによって射撃しゃげきさい発生はっせいする反動はんどう緩和かんわされる。銃身じゅうしん先端せんたんには、ガスチェンバーを2しん設計せっけいマズルブレーキもうけられる。

堅牢けんろう設計せっけい

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銃身じゅうしんコンポーネントには念入ねんいりなカバーがほどこされており、ずぶれになってもみずからていれば射撃しゃげき可能かのうで、砂塵さじんなどへの耐久たいきゅうせいたかい。全体ぜんたいてきおおぶりであり、重心じゅうしん前方ぜんぽうにあるが、これは、射撃しゃげき反動はんどうおさえる効果こうかがある。

銃剣じゅうけん

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従来じゅうらいのAKでは銃剣じゅうけん銃身じゅうしんしたがわ装着そうちゃくされ、おなじく銃身じゅうしん装着そうちゃくされるグレネードランチャーとの併用へいようはできなかった。しかし、AN-94はAKよう銃剣じゅうけんをそのまま使用しようでき、射手しゃしゅから銃身じゅうしん右側みぎがわ着剣ちゃっけんされる。銃剣じゅうけんがグレネードランチャーのじくせん干渉かんしょうしなくなったため、両者りょうしゃ併用へいようすることが可能かのうとなった。

げきはつ機構きこうふくむグリップ周辺しゅうへん容易ようい着脱ちゃくだつ可能かのう構造こうぞうになっている。これは、ソビエト連邦れんぽう崩壊ほうかいエリツィン政権せいけん-プーチン政権せいけん初期しょき横行おうこうしたぐん銃器じゅうき横流よこながしを防止ぼうしする意味合いみあいがつよい。また、開発かいはつ初期しょき軍部ぐんぶ反乱はんらんつよ警戒けいかいされたことから、武装ぶそう解除かいじょ簡便かんべんする意図いともあるとわれている。が、一部いちぶではこれら設計せっけいは、ソビエト連邦れんぽう伝統でんとうてきなデザインをいだだけともわれている。アイアンサイトあきらもんはAKのデザインをだっし、風車かざぐるまがたのダイヤルをまわしてえる方式ほうしきとなった。射手しゃしゅからてレシーバーの左側ひだりがわめんにはAKなどと共通きょうつうのアクセサリーレールがもうけられている。

おも欠点けってん

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堅牢けんろうであり、かつ最新さいしん装備そうびしみなくもちいられている一方いっぽうで、CNC切削せっさく加工かこうおおく、プレス加工かこうなどを多用たようしたそれまでのAKけいライフルよりも製造せいぞうコストがたかい。また、AK-74Mくらべ0.5kg程度ていど重量じゅうりょう増加ぞうかしている。

AKとくら内部ないぶ構造こうぞう複雑ふくざつしたため、分解ぶんかい整備せいびむずかしくなった。また、発砲はっぽうはいねつわるくなり作動さどう不良ふりょうこしやすくなった[よう出典しゅってん]。そのため、ROST2005(火器かき見本市みほんいち)のデモ射撃しゃげきでも頻繁ひんぱん作動さどう不良ふりょうこすなど、信頼しんらいせい問題もんだいかかえている。

銃床じゅうしょうりたたむとがね部分ぶぶんおおってしまい、射手しゃしゅからじゅう右側みぎがわめんからの操作そうさができなくなる[よう出典しゅってん]。また、セレクターレバーと安全あんぜん装置そうちとが別個べっこになっているため、あつかいには習熟しゅうじゅくようする。

設計せっけいしゃであるニコノフの事故死じこしにより、改良かいりょうとバリエーションの開発かいはつおおきく遅延ちえんしている[よう出典しゅってん]

アバカンプロジェクト

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「アバカン」は1978ねん-1994ねんにかけておこなわれた次世代じせだいアサルトライフル開発かいはつプロジェクトの名称めいしょうで、この名称めいしょうシベリア南部なんぶのアバカン要塞ようさいハカス共和きょうわこく首都しゅとにみられる。

このプロジェクトはAK-74の連射れんしゃ命中めいちゅう性能せいのう上回うわまわる5.45mmアサルトライフルを設計せっけいすることが目的もくてきで、ソ連それん多数たすう工廠こうしょう多種たしゅ試作しさくひん設計せっけいした。ほんじゅうはこのプロジェクトで選出せんしゅつされた試作しさくひん、ASMを改良かいりょうしたものである。しかしASMはアバカンとはばれていない[1]

配備はいびじょうきょう

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1994ねんロシア連邦れんぽうぐん制式せいしき採用さいようされた。当初とうしょはエリート特殊とくしゅ部隊ぶたいスペツナズ)に配布はいふされるにとどまったが、近年きんねんロシア経済けいざい回復かいふくにより、現在げんざいおおむね1小隊しょうたいにつき1ちょう配備はいびまですすんでおり[よう出典しゅってん]ドラグノフ狙撃そげきじゅう併用へいようすることでAKのたん射程しゃてい問題もんだいをカバーする運用うんようおこなっている[よう出典しゅってん]。AN-94の射程しゃてい支援しえんわせたとおもわれる[よう出典しゅってん]狙撃そげきじゅうSV-98開発かいはつされた。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b Сергей Борисович Монетчиков, История русского автомата, Атлант, 2005, ГЛАВА 9 5,45-мм автомат Никонова образца 1994 г. (АН 94)

参考さんこう文献ぶんけん

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  • Fortier, David M. (2003). "The AN-94 Nikonov: How it stacks up against its peers" .The Shotgun News Treasury Issue Volume 4. Primedia Publishing
  • Ружье" 1_1998 "Эйнштейн, Чехов и Платон?
  • Oruzhie magazine, Pages 6/7/8, Issue No1 1998.
  • "Оружие" 1_1999 "Под шифром "Абакан"
  • "Калашников" 4_2001 "Что ждет "Абакан"?"
  • "Мастер-Ружье" 60_2002 "Будет ли новый автомат"
  • Nowa Technika Wojskowa 2002-03/04.
  • "Ружье" 47_2007 "Какой "Абакан" лучше?"
  • "Калашников" 4_2007 "Не перевелись еще "специалисты на Руси..."
  • "Калашников" 5_2007 "АН-94 "Абакан"-это просто"
  • На пути к "Абакану"
  • "Калашников" 6_2007 "Методом проб и ошибок"
  • "Калашников" 3_2008 "Разбираем "Абакан"

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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