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(2022年 ねん 2月 がつ )
Apple II ファミリーで、最 もっと もパワフルな、5世代 せだい 目 め のApple IIGS (スタイルはIIGS )は、Apple がデザイン、製造 せいぞう していた16ビットのパソコンである。Amiga やAtari ST と似通 にかよ った解像度 かいぞうど や表示 ひょうじ 色 しょく 数 すう 、Macintosh のルック&フィール を採用 さいよう しながらも、初期 しょき のApple IIモデルとの互換 ごかん 性 せい を保 たも っている。名前 なまえ の「GS」は「Graphics and Sound」の略 りゃく で、マルチメディア ハードウェアの強化 きょうか 、特 とく に最高 さいこう 水準 すいじゅん のオーディオ を搭載 とうさい していることを表 あらわ している[1] 。
16ビットの65C816 マイクロプロセッサを搭載 とうさい し、メガバイトのRAM に直接 ちょくせつ アクセスできるほか、マウス を装備 そうび するなど、それまでのApple IIとは一線 いっせん を画 かく している。GUIにカラーを採用 さいよう し(Macのカラー化 か は半年 はんとし 後 ご のMacintosh II で実現 じつげん )、キーボードやマウスなどの入力 にゅうりょく デバイスにApple Desktop Bus インターフェースを採用 さいよう したApple初 はつ のコンピュータである。エンソニック の技術 ぎじゅつ を応用 おうよう したウェーブテーブル合成 ごうせい チップを搭載 とうさい した最初 さいしょ のパーソナルコンピュータである。
IIGSは、Apple IIラインの有望 ゆうぼう な未来 みらい と進化 しんか の進歩 しんぽ を示 しめ したが、AppleはMacintoshシリーズにフォーカスし、IIGSの生産 せいさん は1992年 ねん 12月に停止 ていし された。
Apple IIGSは、Apple IIe、Apple IIc を大幅 おおはば に改良 かいりょう した製品 せいひん である。Mega IIと呼 よ ばれるカスタムチップで前 ぜん 機種 きしゅ をエミュレートし、当時 とうじ の新 しん 製品 せいひん である16ビットCPU「WDC 65C816 」を採用 さいよう した。このプロセッサは2.8MHzで動作 どうさ し、初期 しょき のApple IIモデルで使用 しよう されていた8ビットCPUより高速 こうそく である。この65C816によって、IIGSはかなり多 おお くのRAMをアドレスすることができるようになった。
2.8MHzというクロックは、IIGSの性能 せいのう をMacintoshより抑 おさ えるための意図 いと 的 てき な決定 けってい であった。IIGSに採用 さいよう されたオリジナルの65C816は、4MHzまでの動作 どうさ が保証 ほしょう されていた[2] 。 65C816は、後 のち に5〜14MHzの高速 こうそく 版 ばん が出回 でまわ ったが、アップルはIIGS生産 せいさん 期間 きかん 中 ちゅう 、2.8MHzを維持 いじ していた。
グラフィック機能 きのう は、ビデオモードの高 こう 解像度 かいぞうど 化 か と表示 ひょうじ 色 しょく 数 すう 増加 ぞうか が図 はか られ、Apple IIシリーズの中 なか で最 もっと も優 すぐ れている。2ビットカラーの640×200ピクセルモードと4ビットカラーの320×200モードがあり、いずれも4096色 しょく のパレットから4色 しょく または16色 しょく を同時 どうじ に選択 せんたく できるようになっている。スキャンラインごとにパレットを変更 へんこう することで、1画面 がめん あたり最大 さいだい 256色 しょく 以上 いじょう の表示 ひょうじ が可能 かのう となる。プログラムを工夫 くふう すれば、3,200色 いろ もの色 しょく を同時 どうじ に表示 ひょうじ させることも可能 かのう である。
オーディオは内蔵 ないぞう のEnsoniq 5503デジタルシンセサイザーチップによって生成 せいせい され、専用 せんよう RAMと32チャンネルのサウンドを備 そな えている。これらのチャンネルをペアにして、ステレオで最大 さいだい 15ボイスを生成 せいせい する[3] 。
IIGSは、5.25インチと3.5インチの両方 りょうほう のフロッピーディスク をサポートし、Apple II、II+、およびIIeのものと互換 ごかん 性 せい のある7つの汎用 はんよう 拡張 かくちょう スロットを備 そな えている。最大 さいだい 8MB までのメモリ拡張 かくちょう スロットがある。 IIGSポートには、追加 ついか のフロッピーディスクドライブ用 よう 、プリンタ やモデム などのデバイス用 よう の2つのシリアルポート (LocalTalkネットワークへの接続 せつぞく にも使用 しよう 可能 かのう )、キーボード とマウス を接続 せつぞく するためのApple Desktop Bus ポート、およびコンポジット とビデオポートがある[3] 。
リアルタイムクロックは、内蔵 ないぞう バッテリ(交換 こうかん 不可能 ふかのう な3.6ボルトのリチウムバッテリ。後 ご のリビジョンの交換 こうかん 可能 かのう )により保持 ほじ される。
IIGSは、 LocalTalkケーブルでAppleTalk プロトコルを介 かい したAppleShare サーバからの起動 きどう をサポートしている。これは、NetBoot がMac OS 8 以降 いこう を実行 じっこう しているMacintoshに同等 どうとう の機能 きのう を提供 ていきょう するより10年 ねん 以上 いじょう 前 まえ からであった。
Apple IIGSは、従来 じゅうらい のApple IIのすべてのグラフィックモードに加 くわ えて、カスタムVGC(ビデオ・グラフィックス・チップ)によっていくつかの新 あたら しいグラフィックモードを導入 どうにゅう していた。これらの全 すべ てのモードは、12ビットのパレットを使用 しよう しており、最大 さいだい 4096色 しょく 表示 ひょうじ が可能 かのう であるが、すべての色 いろ が同時 どうじ に画面 がめん に表示 ひょうじ されるわけではない。
320×200ピクセル、16色 しょく のパレットを1つ使用 しよう
320×200画素 がそ で16色 しょく のパレットを最大 さいだい 16個 こ 持 も つモード。このモードでは、VGCは16色 しょく のパレットを16個 こ ずつメモリに保持 ほじ する。200本 ほん の走査 そうさ 線 せん それぞれに任意 にんい のパレットを割 わ り当 あ てることができ、最大 さいだい で256色 しょく の表示 ひょうじ が可能 かのう 。
320×200ピクセル、16色 しょく のパレットを最大 さいだい 200個 こ 搭載 とうさい 。このモードでは、CPUがVGCを支援 しえん してビデオメモリーにパレットを出 だ し入 い れすることで、各 かく 走査 そうさ 線 せん に16色 しょく のパレットを割 わ り当 あ てることができ、最大 さいだい で3,200色 しょく の表示 ひょうじ が可能 かのう 。
320×200ピクセルで1パレット15色 しょく 、さらにフィルモードカラーがある。このモードでは、パレットの0色 しょく が、走査 そうさ 線 せん 上 じょう に表示 ひょうじ されている最後 さいご の0色 しょく ではない色 いろ のピクセルに置 お き換 か えられ、高速 こうそく なベタ塗 ぬ りグラフィック(輪郭 りんかく のみで描 えが かれる)が可能 かのう 。
640×200画素 がそ で純 じゅん 色 しょく 4色 しょく 。
640×200画素 がそ 、純 じゅん 色 しょく 4色 しょく のパレットを最大 さいだい 16個 こ まで使用 しよう 可能 かのう 。このモードでは、VGCは4色 しょく の純 じゅん 色 いろ パレットを16個 こ ずつメモリに保持 ほじ する。200本 ほん の走査 そうさ 線 せん それぞれに任意 にんい のパレットを割 わ り当 あ てることができ、最大 さいだい 64色 しょく を同時 どうじ 表示 ひょうじ 可能 かのう 。
640×200画素 がそ 、16色 しょく ディザモード。このモードでは、純 じゅん 色 しょく 4色 しょく のパレットを2つ、交互 こうご に並 なら べて使用 しよう します。隣接 りんせつ する画素 がそ の色 いろ をハードウェアでディザリング することで、合計 ごうけい 16色 しょく を表示 ひょうじ 可能 かのう 。
画面 がめん 上 じょう の各 かく 走査 そうさ 線 せん は、320/640ラインモード、フィルモード(320モードのみ)、16種類 しゅるい のパレットをそれぞれ独立 どくりつ して選択 せんたく でき、画面 がめん 上 じょう でグラフィックモードを混在 こんざい させることができる。グラフィックスプログラムでは、メニューバーが常 つね に640ピクセルの解像度 かいぞうど で表示 ひょうじ され、ユーザーのニーズに応 おう じて作業 さぎょう 領域 りょういき のモードを変更 へんこう できるようになっている。
Apple IIGSのサウンドは、コモドール64で 使用 しよう されているSIDシンセサイザチップ の作成 さくせい 者 しゃ であるBob Yannes によって設計 せっけい されたEnsoniq 5503DOCウェーブテーブルシンセシスチップ によって提供 ていきょう されている。 ES5503 DOCは、プロフェッショナル向 む けシンセサイザ「Ensoniq Mirage」や「Ensoniq ESQ-1」に搭載 とうさい されているチップと同 おな じものである。このチップには32個 こ のオシレータがあり、最大 さいだい 32の独立 どくりつ した音色 ねいろ を作 つく ることができるが、Appleのファームウェアでは、OSの標準 ひょうじゅん ツールのほぼ同様 どうよう に、より豊 ゆた かなサウンドのために15個 こ の音色 ねいろ (1個 いっこ のオシレータはシステムタイミング用 よう に確保 かくほ )にペアリングする(MIDISynth Tool Setは1音色 ねいろ あたり4チャンネルをグループ化 か して7声 こえ のオーディオが限界 げんかい である)。IIGSはよく15ボイスシステムと呼 よ ばれるが、これは1つのステレオボイスがタイミングとシステム音 おん のために常 つね にOSによって予約 よやく されているためであった。OSを使 つか わないソフトや、カスタムプログラムされたツールを使 つか うソフト(ゲームやデモのほとんどがそうです)は、チップに直接 ちょくせつ アクセスして32ボイスすべてを活用 かつよう することができる。
1989年 ねん 、レコード会社 かいしゃ アップル・コア が、一時 いちじ 中断 ちゅうだん していたAppleへの訴訟 そしょう を再開 さいかい した最大 さいだい の理由 りゆう は、このコンピュータのオーディオ機能 きのう にあった。アップル・コアは、IIGSのオーディオチップが、Appleが音楽 おんがく ビジネスに関与 かんよ することを禁 きん じた1981年 ねん の同社 どうしゃ との和解 わかい 条件 じょうけん に違反 いはん していると主張 しゅちょう した[要 よう 出典 しゅってん ] 。
ケース背面 はいめん には標準 ひょうじゅん 的 てき な1/8インチのヘッドホンジャックを備 そな え、そこに標準 ひょうじゅん 的 てき なステレオコンピュータスピーカを取 と り付 つ けることが可能 かのう である。しかし、このジャックはモノラルサウンドしか提供 ていきょう しないため、ステレオにするにはサードパーティ製 せい のアダプタカードが必要 ひつよう である[4] (ステレオオーディオは基本 きほん 的 てき にマシンに組 く み込 こ まれているが、サードパーティのカードによって多重 たじゅう 化 か を解除 かいじょ する必要 ひつよう がある) 。Ensoniqは16チャンネルを駆動 くどう することができるが、Appleが提供 ていきょう したモレックス拡張 かくちょう コネクタは8チャンネルしか使用 しよう できず、ほとんどのステレオカードは2チャンネル(左 ひだり /右 みぎ のステレオ)しか提供 ていきょう しない。MDIdeasのSuperSonic と Applied Engineeringの SonicBlasterは、この目的 もくてき のために開発 かいはつ された数少 かずすく ないカードで、Ensoniq の内蔵 ないぞう ADC への入力 にゅうりょく を提供 ていきょう し、実際 じっさい の音 おと をコンピュータに取 と り込 こ み録音 ろくおん することも可能 かのう であった。IIGSのロジックボードには、システムメモリとは別 べつ に64KBの専用 せんよう サウンドメモリ(DOC-RAM)が内蔵 ないぞう され、サンプリングしたウェーブテーブル楽器 がっき をEnsoniqチップに格納 かくのう することができる。
Apple IIGSに増設 ぞうせつ されたApple SCSI 拡張 かくちょう カード
Apple IIGSは、それまでのApple IIマシンと同様 どうよう に、高 たか い拡張 かくちょう 性 せい を持 も っている。拡張 かくちょう スロットは様々 さまざま な用途 ようと に使用 しよう でき、コンピュータの能力 のうりょく を大幅 おおはば に向上 こうじょう させることができます。SCSI ホストアダプタは、ハードディスクやCD-ROMドライブ などの外部 がいぶ SCSIデバイスを接続 せつぞく するために使用 しよう することができます。また、最近 さいきん の内蔵 ないぞう 型 がた 2.5インチIDEハードディスクに対応 たいおう したアダプタなど、他 た の大 だい 容量 ようりょう 記憶 きおく 装置 そうち も使用 しよう できる。Apple IIGSの拡張 かくちょう カードのもう一 ひと つの一般 いっぱん 的 てき なクラスは、アプライドエンジニアリングのTransWarp GSのような、コンピュータの元 もと のプロセッサをより高速 こうそく なものに置 お き換 か えるアクセラレータカードである。アプライドエンジニアリングは、IBM PC/XT をカード化 か したPC Transporterを開発 かいはつ した。ほかにも、10BASE-T Ethernet やCompactFlash カードなど、新 あたら しい技術 ぎじゅつ をIIGSで利用 りよう できるものなど、さまざまなカードが作 つく られた。
スティーブ・ウォズニアック は1985年 ねん 1月 がつ 、Appleが65816を調査 ちょうさ しており、8MHz版 ばん なら「ほとんどのアプリケーションで68000を打 う ち負 ま かすだろう」と語 かた ったが、これを使 つか う製品 せいひん はApple IIと互換 ごかん 性 せい がなければならない[5] 。「Apple IIx」での彼 かれ の仕事 しごと について噂 うわさ が広 ひろ まった[6] 。Apple IIxは、16ビットCPU、1メガバイトのRAM、およびより優 すぐ れたグラフィックスとサウンドを備 そな えていると言 い われていた[7] [8] 。"IIX "は、65816をベースにした次世代 じせだい Apple IIを開発 かいはつ する、Apple社内 しゃない プロジェクトの初 はつ のコードネームであった。しかし、このプロジェクトは、他 た のコンピュータシステムをエミュレートするための様々 さまざま なコプロセッサを搭載 とうさい しようとしたため、泥沼 どろぬま 化 か した。また、65816の初期 しょき サンプルにも問題 もんだい があった。これらの問題 もんだい によりIIxプロジェクトは中止 ちゅうし となったが、その後 ご 、アップデートされたApple IIを作 つく るための新 あたら しいプロジェクトが結成 けっせい された。このプロジェクトは、今回 こんかい 発表 はっぴょう されたIIGSにつながるもので、新 しん システム開発 かいはつ 中 ちゅう は"Phoenix", "Rambo", "Gumby", "Cortland"など、様々 さまざま なコードネームで呼 よ ばれていた。Appleでは、数 すう 年 ねん 前 まえ から大幅 おおはば に改良 かいりょう されたプロトタイプが作 つく られたという噂 うわさ があったが、どれも発表 はっぴょう されなかった。これまでに明 あき らかになったのは、「Mark Twain」という1台 だい だけである。Mark Twainのプロトタイプ(トウェイン の有名 ゆうめい な言葉 ことば 「私 わたし の死 し に関 かん する報道 ほうどう は非常 ひじょう に誇張 こちょう されている」から名付 なづ けられた)は、「ROM 04」改訂 かいてい 版 ばん を搭載 とうさい すると予想 よそう され(ただし発見 はっけん されているプロトタイプには新 あたら しいROMコードは含 ふく まれていない)、8MHz 65C816、内蔵 ないぞう スーパードライブ、2MB RAM、ハードディスクを搭載 とうさい していた[9] [10] [11] 。
GS/OSはSOSの要素 ようそ を取 と り入 い れ、ProDOSを経由 けいゆ してSOSファイルシステム を搭載 とうさい 、キーボードは矢印 やじるし キーが2段 だん 速 そく になるユニークなもの、ASCIIテキストをカラー化 か するなど、失敗 しっぱい したApple III のデザインはApple IIGSにも受 う け継 つ がれた。
Apple IIGS「WozEdition」、前面 ぜんめん に署名 しょめい 付 つ き
Apple IIGS Limited Editionに印刷 いんさつ された「ウォズ 」サインのクローズアップビュー
発売 はつばい 当時 とうじ 、AppleはBose Roommateスピーカーの専用 せんよう セットを販売 はんばい した。プラチナカラーで、各 かく フロントスピーカーグリルのBoseの横 よこ にAppleのロゴが入 はい ったものである。
ROM3のイースターエッグ (Command-Option-Control-Nで起動 きどう )では、開発 かいはつ チームのメンバーがリストアップされ、「Apple II!」と叫 さけ ぶオーディオクリップが再生 さいせい される 。
Limited Edition(「Woz」署名 しょめい 付 つ きケース)
編集 へんしゅう
Apple IIシリーズの開発 かいはつ 10周年 しゅうねん と、Apple Computerの創立 そうりつ 10周年 しゅうねん を記念 きねん して、製品 せいひん 発売 はつばい 時 じ に特別 とくべつ 限定 げんてい 版 ばん を発売 はつばい した。最初 さいしょ に製造 せいぞう された5万 まん 台 だい のApple IIGSには、筐体 きょうたい の右 みぎ 手前 てまえ にウォズニアックのサイン(「Woz」)が印刷 いんさつ され、そのすぐ下 した に点線 てんせん と「Limited Edition」の文字 もじ が印刷 いんさつ されていた。Limited Editionの所有 しょゆう 者 しゃ は、Appleの登録 とうろく カードを郵送 ゆうそう した後 のち 、ウォズニアックとAppleの主要 しゅよう エンジニア12人 にん のサイン入 い り証明 しょうめい 書 しょ と、ウォズニアック本人 ほんにん からの直筆 じきひつ の手紙 てがみ (いずれも印刷 いんさつ )が返送 へんそう された。通常 つうじょう 版 ばん とLimited Editionの違 ちが いは外観 がいかん だけであったため、多 おお くの新品 しんぴん のオーナーは、古 ふる い(そしておそらく機能 きのう しない)マシンからケースの蓋 ぶた を交換 こうかん するだけで、Limited Editionに「転換 てんかん 」することができたのである。Apple IIのユーザやコレクタにとっては懐 なつ かしくもあるが、現在 げんざい ではこれらの印刷 いんさつ 文字 もじ 入 い りケースは希少 きしょう 価値 かち があるとは考 かんが えられておらず、金銭 きんせん 的 てき な価値 かち も特 とく にない[12] 。
新 あたら しいポート開口 かいこう 部 ぶ とコネクタを備 そな えたIIGSアップグレードの背面 はいめん
1986年 ねん 9月 がつ の発売 はつばい 時 じ に、AppleはApple IIeをIIGSにアップグレードするキットを販売 はんばい すると発表 はっぴょう した。これは、Apple IIの初期 しょき から1997年 ねん にスティーブ・ジョブズがAppleに復帰 ふっき するまでの間 あいだ 、ロジックボードのアップグレードを可能 かのう にするAppleの慣習 かんしゅう を踏襲 とうしゅう したものである。IIeからIIGSへのアップグレードは、IIeロジックボードを16ビットのIIGSロジックボードに置 お き換 か えるものだった。ユーザはApple IIe本体 ほんたい をAppleの正規 せいき 販売 はんばい 店 てん に持 も ち込 こ み、IIeロジックボードとケースの下部 かぶ ベースボードをApple IIGSロジックボードと新 あたら しいベースボード(新 あたら しい内蔵 ないぞう ポート用 よう の切 き り欠 か きがある)に交換 こうかん した。IIeの前面 ぜんめん に貼 は られていたIDバッジは、新 あたら しい金属 きんぞく 製 せい のステッカーに交換 こうかん され、マシンのブランド名 めい が変更 へんこう された。IIeのケースの上 うえ 半分 はんぶん とキーボード、スピーカ、電源 でんげん はそのまま残 のこ される。オリジナルのIIGSロジックボード(1986年 ねん から1989年 ねん 半 なか ばに生産 せいさん されたもの)には、IIe電源 でんげん とキーボードの電気 でんき 的 てき 接続 せつぞく があるが、工場 こうじょう 出荷 しゅっか 時 じ にプラグコネクタが実装 じっそう されているものは約 やく 半数 はんすう で、これはほとんどアップグレードキットのために確保 かくほ されたものだった。
Apple IIeからIIGSへのアップグレードで使用 しよう されるフロントリッドの交換 こうかん 用 よう ネームプレート
アップグレードには500ドルかかり、さらに既存 きそん のApple IIeマザーボードを下取 したど りがあった。マウスは付属 ふぞく せず、キーボードは機能 きのう 的 てき ではあるがテンキーがなく、Apple Desktop Bus のキーボードのすべての機能 きのう を模倣 もほう しているわけでもなかった。また、Apple IIGS用 よう にデザインされたカードの中 なか には、Apple IIeの斜 なな めのケースに入 はい らないものもあった。結局 けっきょく 、3.5インチフロッピードライブ、アナログRGBモニター、マウスを購入 こうにゅう すると、ほとんどのユーザはアップグレードによる出費 しゅっぴ をあまり節約 せつやく できないことに気 き づいた[要 よう 出典 しゅってん ] 。
Apple IIGS上 じょう で動作 どうさ するソフトウェアは、大 おお きく2つに分 わ けられた。IIeやIIcなど初期 しょき のApple IIと互換 ごかん 性 せい のある8ビットソフトと、MacintoshのGUIをほぼ再現 さいげん するなど高度 こうど な機能 きのう を持 も つ16ビットIIGSソフトであった。
Appleは、IIGSが現代 げんだい のApple IIソフトウェアと95%の互換 ごかん 性 せい を持 も っていると主張 しゅちょう している。例 たと えば、あるレビュアーは1977年 ねん のApple IIでカセットに入 はい っていたデモプログラムをうまく走 はし らせたという[4] 。IIGSは、Appleの初期 しょき のApple IIオペレーティングシステム をすべて実行 じっこう することができる。Apple DOS、ProDOS 8、Apple Pascal である。また、これらのシステム上 じょう で動作 どうさ するほぼすべての8ビットソフトウェアと互換 ごかん 性 せい があります。Apple II+、IIe、IIcと同様 どうよう に、IIGSにもApplesoft BASIC と機械 きかい 語 ご モニタ (非常 ひじょう に簡単 かんたん なアセンブリ言語 げんご プログラミングに使用 しよう 可能 かのう )がROMに含 ふく まれており、ディスクからオペレーティングシステムをロードしない状態 じょうたい でも使用 しよう 可能 かのう である。IIGSのコントロールパネルでプロセッサ速度 そくど を下 さ げない限 かぎ り、8ビットのソフトは2倍 ばい の速度 そくど で動作 どうさ する。
Apple IIGSシステムソフトウェアは、Macintoshに非常 ひじょう によく似 に たGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を採用 さいよう しており、PC用 よう のGEM や現代 げんだい のAtariやAmiga コンピュータのオペレーティングシステムにやや似 に ている。システムソフトウェアの初期 しょき バージョンは、8ビットのApple IIコンピュータ用 よう のオリジナルのProDOSオペレーティングシステムをベースとしたProDOS 16オペレーティングシステムをベースにしている。16ビットのApple IIGSソフトウェアがその上 うえ で動作 どうさ するように修正 しゅうせい されたが、ProDOS 16は大 だい 部分 ぶぶん が8ビットコードで書 か かれており、IIGSの能力 のうりょく を十分 じゅうぶん に生 い かしきれていない。システムソフトウェアのバージョン4.0以降 いこう では、ProDOS 16はGS/OSと呼 よ ばれる新 あたら しい16ビットオペレーティングシステムに置 お き換 か えられた。このGS/OSは、IIGSの特徴 とくちょう を生 い かし、多 おお くの新 しん 機能 きのう を搭載 とうさい している。IIGSシステムソフトウェアは、開発 かいはつ 期間 きかん 中 ちゅう に大幅 おおはば な改良 かいりょう と拡張 かくちょう が行 おこな われ、1993年 ねん に最終 さいしゅう 正式 せいしき 版 ばん であるSystem 6.0.1がリリースされた。2015年 ねん 7月 がつ 、フランスのコンピュータグループのメンバーが、非公式 ひこうしき ながら、そのシステムソフトウェアのバグ修正 しゅうせい を中心 ちゅうしん とした新 しん バージョン「システム6.0.2」(後 のち にシステム6.0.3、6.0.4と続 つづ く)をリリースした[13] 。
IIGSのシステムソフトウェアは、Mac OSと同様 どうよう 、ウィンドウ、メニュー、アイコンといった概念 がいねん を用 もち いたマウス駆動 くどう 型 がた のグラフィカルユーザーインターフェースを提供 ていきょう した。これは、コンピュータのROMにあるコードとディスクから読 よ み込 こ むコードの「ツールボックス」によって実装 じっそう されている。一 いち 度 ど に実行 じっこう できる主要 しゅよう なアプリケーションは1つだけだが、デスクアクセサリと呼 よ ばれる他 ほか の小 ちい さなプログラムを同時 どうじ に使用 しよう することは可能 かのう である。IIGSには、Mac OSとよく似 に たFinderというアプリケーションがあり、ファイルの操作 そうさ やアプリケーションの起動 きどう が可能 かのう である。デフォルトでは、コンピュータの起動 きどう 時 じ と、そこから起動 きどう したアプリケーションを終了 しゅうりょう するときに Finderが表示 ひょうじ されるが、起動 きどう するアプリケーションはユーザが変更 へんこう することが可能 かのう である。
ソフトウェア会社 かいしゃ からは、AppleがIIGS専用 せんよう ソフトを作 つく るための技術 ぎじゅつ 情報 じょうほう や開発 かいはつ ツールを提供 ていきょう してくれないという不満 ふまん が出 で た。1988年 ねん 、Compute! は、CinemawareとIntergalactic Developmentの両社 りょうしゃ が、IIGSオーディオを最大限 さいだいげん に活用 かつよう するために独自 どくじ ツールを書 か かねばならなかったと報告 ほうこく し、後者 こうしゃ は「この種 たね の問題 もんだい は...業界 ぎょうかい 全体 ぜんたい でよく知 し られるようになっている」と述 の べた[14] 。
IIGSシステムソフトウェアは、さまざまな仕組 しく みで拡張 かくちょう することができる。新 あたら しいデスクアクセサリは、電卓 でんたく から簡単 かんたん なワープロまでの小 ちい さなプログラムで、標準 ひょうじゅん 的 てき なデスクトップアプリケーションを実行 じっこう しながら使用 しよう することができる。クラシックデスクアクセサリも他 た のアプリケーションを実行 じっこう しながら利用 りよう できる小 ちい さなプログラムだが、テキスト画面 がめん を使用 しよう するので、デスクトップアプリケーション以外 いがい からでもアクセスできる。その他 た 、コントロールパネルや初期 しょき 化 か ファイルなど、システムに様々 さまざま な機能 きのう を追加 ついか することができる仕組 しく みがある。Finder ExtrasはFinderに新 あたら しい機能 きのう を追加 ついか でき、ドライバは新 あたら しいハードウェアデバイスをサポートし、ユーザは他 た のプログラムが簡単 かんたん に利用 りよう できる様々 さまざま な機能 きのう を提供 ていきょう する「ツール」を追加 ついか することができる。これらの機能 きのう は、「Marinetti」と呼 よ ばれるTCP/IP スタックなど、システムの設計 せっけい 者 しゃ が予定 よてい していなかった機能 きのう を提供 ていきょう するために使用 しよう することができる。
サードパーティ製 せい のUNIXライク なマルチタスクカーネル 「GNO/ME」が製作 せいさく され、GUI下 か で動作 どうさ し、プリエンプティブなマルチタスクが提供 ていきょう される。また、The Managerと呼 よ ばれるシステムにより、FinderをMacintoshのものに近 ちか づけ、協調 きょうちょう 的 てき マルチタスク により主要 しゅよう ソフト(「付属 ふぞく 」プログラム以外 いがい )を同時 どうじ に実行 じっこう できるようになった。
BYTE誌 し は1986年 ねん 10月 がつ 、「Apple IIGSの設計 せっけい 者 しゃ の功績 こうせき は目覚 めざま しいが、COBOLやバッチ処理 しょり と同様 どうよう に今 いま や由緒 ゆいしょ ある(そして時代遅 じだいおく れの)クラシックApple IIアーキテクチャの重荷 おもに が彼 かれ らを苦 くる しめ、小型 こがた 化 か の練習 れんしゅう 以上 いじょう の技術 ぎじゅつ 的 てき 飛躍 ひやく を否定 ひてい したかもしれない」と述 の べている。さらに同誌 どうし は、Macintosh、Commodore Amiga、Atari STなどの「(古典 こてん 的 てき な)Apple IIとの互換 ごかん 性 せい に縛 しば られ、(IIGSは)現在 げんざい のコンピューターの能力 のうりょく に近 ちか づいてはいるが、それ以上 いじょう にはならない」とし、多 おお くのベンダーがIIGSの能力 のうりょく を十分 じゅうぶん に引 ひ き出 だ す「新 あたら しいソフトウェアを書 か くのではなく、(古典 こてん 的 てき な)Apple II用 よう に既存 きそん の製品 せいひん を強化 きょうか するだろう」と予想 よそう している[3] 。
9月に次期 じき Apple IIには「(少 すく なくとも)1メガバイトのRAMが必要 ひつよう だ・・・それが市場 いちば の望 のぞ みだ」と警告 けいこく したinCider [15] は、11月に「Apple IIGSでしか動 うご かないプログラムに時間 じかん とお金 かね を投資 とうし するリスクを冒 おか すよりも、多 おお くのソフトウェア開発 かいはつ 者 しゃ は単 たん に古 ふる いApple IIプログラムをアップグレードした」とし、「現時点 げんじてん でIIGS専用 せんよう の最 もっと も興味深 きょうみぶか いプログラムは、古 ふる き良 よ き128K Apple IIeとIIc用 よう に同時 どうじ リリースされたLearningWays社 しゃ のExplore-a-Storyだ」と報 ほう じた。同誌 どうし は最後 さいご に「教訓 きょうくん は単純 たんじゅん だ。優 すぐ れたハードウェアは、たとえ革新 かくしん 的 てき なハードウェアであっても、一夜 いちや にして優 すぐ れた新 あたら しいソフトウェアを生 う み出 だ すことはない。" と結 むす んだ[16] 。
Nibble は、「スティーブ・ウォズニアックの夢 ゆめ のマシン」に対 たい して「ファンタスティック」な価格 かかく と、より肯定 こうてい 的 てき な評価 ひょうか を下 くだ している。IIGSのApple IIとの互換 ごかん 性 せい 、グラフィック、サウンドを「信 しん じられないほど」高 たか く評価 ひょうか し、速度 そくど が遅 おそ いことだけがMacintoshに大 おお きく劣 おと っていると述 の べ、Appleが近 ちか いうちに2つの製品 せいひん ラインをよりよく区別 くべつ するための新 あたら しい製品 せいひん を発表 はっぴょう すると予想 よそう した。そして、「IIGSは信 しん じられないほど素晴 すば らしいコンピュータであり、チップと抵抗 ていこう 器 き をハンダ付 づ けした最 もっと も優 すぐ れた集合 しゅうごう 体 たい であることは間違 まちが いない」と結 むす んでいる。Appleの皆 みな さん、Apple IIのユーザーコミュニティを代表 だいひょう して、感謝 かんしゃ と賞賛 しょうさん を贈 おく ります。" と結 むす んだ[17] 。
Compute! は1986年 ねん 11月にIIGSを「2つのマシンが1つになった製品 せいひん 。MacintoshとApple IIeの間 あいだ のギャップを埋 う めるもので、そうすることでCommodore AmigaやAtari STシリーズと真剣 しんけん 勝負 しょうぶ になるかもしれない」、IIGSのグラフィックは以前 いぜん のApple IIと「昼 ひる と夜 よる のように違 ちが う」、オーディオは「独自 どくじ のクラスで......」、[多 おお くの音楽 おんがく ファンやマニアにとってIIGSの値段 ねだん は正当 せいとう 化 か される」と評 ひょう した。同誌 どうし は「100人 にん を超 こ える外部 がいぶ の開発 かいはつ 者 しゃ がIIGS用 よう のソフトを積極 せっきょく 的 てき に作 つく っている」と報 ほう じ、「IIGSの利点 りてん を生 い かした新 あたら しい製品 せいひん が開発 かいはつ されれば、人々 ひとびと は純粋 じゅんすい なApple IIから、性能 せいのう が向上 こうじょう した新 あたら しいタイトルに移行 いこう するだろう」と予測 よそく した[18] 。
WDC65C816 2.8MHz
8ビットまたは16ビットレジスタを備 そな えた8ビットデータバス
16ビットアドレスバスと多重 たじゅう 化 か バンクアドレスを使用 しよう した24ビットアドレス指定 してい
内蔵 ないぞう RAMの1MB (Apple IIは256kBだけだった)(8MBに拡張 かくちょう 可能 かのう )
内蔵 ないぞう ROM 256kB(Apple IIは128kB)
40列 れつ および80列 れつ のテキスト、24行 ぎょう (前 ぜん 景色 けしき 、背景 はいけい 色 しょく 、ボーダー色 しょく から16色 しょく 選択 せんたく 可能 かのう )[19]
低 てい 解像度 かいぞうど 。40×48(16色 しょく )
高 こう 解像度 かいぞうど :280×192(6色 しょく )[20]
ダブル低 てい 解像度 かいぞうど :80×48(16色 しょく )
ダブル高 だか 解像度 かいぞうど :560×192 (16色 しょく )
高 こう 解像度 かいぞうど :280×192(6色 しょく )[20]
超 ちょう 高 こう 解像度 かいぞうど (320モード)
320×200(16色 しょく 、4,096色 しょく パレットから選択 せんたく 可能 かのう )
320×200(256色 しょく 、4,096カラーパレットから選択 せんたく 可能 かのう )[21]
320×200(3200色 しょく 、4,096カラーパレットから選択 せんたく 可能 かのう )[21]
超 ちょう 高 こう 解像度 かいぞうど (640モード)
640×200(4色 しょく 、4,096色 しょく パレットから選択 せんたく 可能 かのう )
640×200(16色 しょく のディザリング、4,096色 しょく のカラーパレットから選択 せんたく 可能 かのう )[22]
640×200(64色 しょく 、4,096色 しょく パレットから選択 せんたく 可能 かのう )[21]
640×200(800色 しょく 、4,096色 しょく パレットから選択 せんたく 可能 かのう )[21]
塗 ぬ りつぶしモード
320×200、最大 さいだい 60フレーム/秒 びょう のフルスクリーンアニメーション用 よう にオンザフライで入力 にゅうりょく される画面 がめん のセクション
ミックスモード
320/640×200、ラインごとに選択 せんたく 可能 かのう な水平 すいへい 解像度 かいぞうど
Ensoniq5503デジタルオシレーターチップ
8ビット深度 しんど オーディオ
64kBの専用 せんよう サウンドRAM
32オシレーターチャンネル(ペアリングすると15ボイス)[23]
8つの独立 どくりつ したステレオスピーカチャンネルのサポート[24]
7つのApple IIバススロット(50ピンカードエッジ)[25]
IIGSメモリ拡張 かくちょう スロット(44ピンカードエッジ)[26]
ゲーム I/Oソケット(16ピンDIP)
Ensoniq I/O拡張 かくちょう コネクタ(7ピンモレックス)
フロッピードライブ用 よう のIWM( Integrated Woz Machine )
ビデオ用 よう VGC(ビデオグラフィックスコントローラ)
Mega II (Apple IIeコンピューターオンチップ)
Ensoniq 5503 DOC(サンプルベースの合成 ごうせい )
Zilog Z8530 SCC(シリアルポートコントローラ)
Apple DesktopBusマイクロコントローラ
FPI(Fast Processor Interface)またはCYA(Control Your Apple)[27]
NTSCコンポジットビデオ出力 しゅつりょく (RCAコネクタ)
ジョイスティック(DE-9)
オーディオ出力 しゅつりょく (1 ⁄8 インチ フォノジャック)[24]
プリンタ-シリアル1(ミニ-DIN8)
モデム-シリアル2(ミニ-DIN8)
フロッピードライブ(D-19)
アナログRGBビデオ(DA-15)
Apple Desktop Bus (mini-DIN4)
1986年 ねん 9月 がつ から1992年 ねん 12月 がつ まで生産 せいさん されたApple IIGSは、発売 はつばい 当初 とうしょ から比較的 ひかくてき 変化 へんか が少 すく ない製品 せいひん だった。しかし、この間 あいだ 、Appleは主 おも に2つの新 あたら しいROMベースのアップデートとロジックボードの改良 かいりょう を含 ふく むシステムのメンテナンス・アップデートを行 おこな った。また、このマシンの機能 きのう を大幅 おおはば に向上 こうじょう させたプロトタイプがいくつか設計 せっけい 、製造 せいぞう されたと噂 うわさ されていたが、これまでに公開 こうかい されたのは"Mark Twain"1台 だい のみである。以下 いか に、Appleから公式 こうしき に発表 はっぴょう されたリビジョンとアップデートのみを記載 きさい する。
オリジナルファームウェアリリース(「ROMバージョン00」)
編集 へんしゅう
このマシンの製造 せいぞう の最初 さいしょ の1年間 ねんかん は、ほとんどベータ版 ばん のような初期 しょき のファームウェアがマシンに同 どう 梱 こり され、バグが目立 めだ っていた。この制限 せいげん には、内蔵 ないぞう RAMディスクを4MBより大 おお きく設定 せってい できないこと(より多 おお くのRAMが存在 そんざい する場合 ばあい でも)、ファームウェアがごく初期 しょき のSystem 1.xツールセットを含 ふく んでいたことなどがある。1987年 ねん 後半 こうはん 以降 いこう に書 か かれたほとんどのApple IIGSのネイティブソフトウェアと互換 ごかん 性 せい がなくなり、OSのサポートもSystem 3までしか続 つづ かなくなった。オリジナルROMの起動 きどう 時 じ のスプラッシュ画面 がめん は、画面 がめん 中央 ちゅうおう 上部 じょうぶ に「Apple IIgs」の文字 もじ が表示 ひょうじ されるのみで、これまでのApple IIの機種 きしゅ と同 おな じ方法 ほうほう で識別 しきべつ される。
ビデオグラフィックスコントローラー(VGC)の交換 こうかん
編集 へんしゅう
このマシンのごく初期 しょき の生産 せいさん ラインでは、ビデオグラフィックコントローラ(VGC)チップに欠陥 けっかん があり、エミュレートされた(IIe/IIc)ビデオモードでは奇妙 きみょう な外観 がいかん 上 じょう の不具合 ふぐあい が発生 はっせい した。具体 ぐたい 的 てき には、80列 れつ のテキスト表示 ひょうじ とモノクロのダブル高 だか 解像度 かいぞうど グラフィックで、文字 もじ とピクセルの隙間 すきま に小 ちい さなフリッカーや静的 せいてき なピンクのビットが現 あらわ れる症状 しょうじょう があった。多 おお くのユーザは、AppleWorks classicやSystem 1、2の一部 いちぶ であるMousedeskアプリケーションを使用 しよう する際 さい に、この現象 げんしょう に気 き づいた。Appleはこの問題 もんだい を解決 かいけつ するために、該当 がいとう するユーザに対 たい しVGCチップの無償 むしょう 交換 こうかん サービスを提供 ていきょう した。
2番目 ばんめ のファームウェアリリース(「ROMバージョン01」)
編集 へんしゅう
1987年 ねん 8月 がつ 、Appleは新 しん ROMをリリースし、すべての新 あたら しいマシンに同 どう 梱 こり され、既存 きそん の所有 しょゆう 者 しゃ には無料 むりょう のアップグレードとして提供 ていきょう された。新 しん ROMの主 おも な特徴 とくちょう は、System 2.xツールセットの搭載 とうさい といくつかのバグフィックスであった。Appleを含 ふく むソフトウェア開発 かいはつ 会社 かいしゃ は、オリジナルROMのリリースと同時 どうじ にサポートを打 う ち切 き ったため(1987年 ねん 後半 こうはん 以降 いこう に書 か かれたApple IIGSのネイティブソフトウェアのほとんどは、ROM 01以上 いじょう でないと動作 どうさ せず、GS/OSオペレーティングシステムもこれに該当 がいとう する)、アップグレードは不可欠 ふかけつ なものであった。このアップデートでは、RAMディスクを8MBまで使用 しよう できるようになり、プログラマ向 む けの新 しん 機能 きのう が追加 ついか され、起動 きどう 時 じ のスプラッシュスクリーンにROMのバージョンと著作 ちょさく 権 けん 情報 じょうほう が表示 ひょうじ されるようになった。
1988年 ねん 3月 がつ 、Appleは、Apple IIGS本体 ほんたい に512KBのRAMを標準 ひょうじゅん 搭載 とうさい して出荷 しゅっか を開始 かいし した。これは、別売 べつう りの「Apple IIGS Memory Expansion Card」をメモリ拡張 かくちょう スロットに装着 そうちゃく することで、256KBのRAMが搭載 とうさい され、さらに拡張 かくちょう するためのソケットが空 す くというものであった。ロジックボード上 じょう の内蔵 ないぞう メモリは256KBのままであり、既存 きそん ユーザーにはアップグレードの案内 あんない はなかった。
3番目 ばんめ のファームウェアリリース(「ROMバージョン3」); 1MBのRAM
編集 へんしゅう
1989年 ねん 8月 がつ 、AppleはIIGSに標準 ひょうじゅん 搭載 とうさい されているRAMを1.125MBに増量 ぞうりょう した。このとき追加 ついか されたメモリはロジックボード上 じょう に搭載 とうさい され、レイアウトの変更 へんこう が必要 ひつよう となったが、その他 た の細 こま かい改良 かいりょう も可能 かのう であった。このアップデートでは、新 あたら しいロジックボードと新 あたら しいROMファームウェアのアップデートが行 おこな われたが、どちらも既存 きそん のオーナーにはアップグレードオプションとして提供 ていきょう されなかった(2チップになった新 あたら しいROMは、オリジナルのシングルソケットロジックボードと互換 ごかん 性 せい がない)。アップグレードが提供 ていきょう されなかった理由 りゆう として、Appleは、System 5とフル装備 そうび のApple IIGS Memory Expansion Cardをインストールすれば、新 あたら しいマシンの機能 きのう のほとんどを既存 きそん のマシンで得 え ることができるためとしていた。
新 あたら しいROMファームウェアは256KBに拡張 かくちょう され、System 5.xのツールセットが含 ふく まれていた。新 あたら しいツールセットは、ディスクからの読 よ み込 こ みが少 すく ないこと、ツールROMの読 よ み込 こ みがRAMより速 はや いこと、古 ふる いツールセット(GS/OS以前 いぜん のもの)に比 くら べてルーチンが高度 こうど に最適 さいてき 化 か されていることなどから、マシンの性能 せいのう を最大 さいだい 10%向上 こうじょう させることができた。いくつかのバグフィックスに加 くわ え、より多 おお くのプログラマ支援 しえん コマンドと機能 きのう 、マウスコントロールとRAMディスク機能 きのう を改善 かいぜん したクリーンなコントロールパネル、より柔軟 じゅうなん なAppleTalk サポートとスロットマッピングが追加 ついか された。
ハードウェア面 めん では、新 あたら しいロジックボードは消費 しょうひ 電力 でんりょく を抑 おさ えたシンプルなデザインで、オリジナルロジックボードに搭載 とうさい されていたエンソニックのシンセサイザーと干渉 かんしょう するオーディオノイズの問題 もんだい を解決 かいけつ していた。RAMは4倍 ばい 以上 いじょう 、ROMも2倍 ばい 以上 いじょう 内蔵 ないぞう され、強化 きょうか されたApple Desktop Busマイクロコントローラにより、スティッキーキーのネイティブサポート、マウスエミュレーション、キーボードLEDサポート(拡張 かくちょう キーボードで利用 りよう 可能 かのう )などが実現 じつげん されている。テキストページ2のハードウェアシャドウイングが導入 どうにゅう され、クラシックなApple IIのビデオモードとの互換 ごかん 性 せい とパフォーマンスが改善 かいぜん された。内蔵 ないぞう バッテリが取 と り外 はず し可能 かのう なソケットに収納 しゅうのう され、ユーザによる修理 しゅうり が可能 かのう となった。また、テキストベースのコントロールパネルをロックアウトするためのジャンパー位置 いち が追加 ついか された(主 おも に学校 がっこう 環境 かんきょう で有効 ゆうこう )。Apple IeからIIGSへのアップグレードのためのサポートは削除 さくじょ され、コスト削減 さくげん のため、いくつかのチップはソケットではなく、ハンダ付 づ けとなった。新 あたら しいファームウェアはこのロジックボードでしか動作 どうさ せず、ファームウェアのアップデートも発行 はっこう されなかったため、ユーザたちはこのバージョンのIIGSを通称 つうしょう 「ROM 3」と呼 よ んでいた。
それ以前 いぜん のApple IIeやApple IIcの内蔵 ないぞう キーボードと同様 どうよう に、取 と り外 はず したIIGSキーボードも販売 はんばい 地域 ちいき によって異 こと なり、一部 いちぶ のキーには現地 げんち 語 ご の文字 もじ や記号 きごう が余分 よぶん に印刷 いんさつ されている(例 たと えば、カナダのIIGSキーボードには「à」「é」「ç」などのフランス語 ふらんすご アクセント文字 もじ 、イギリスのIIGSキーボードには英国 えいこく ポンド「£」記号 きごう があるなど)。しかし、これまでのApple IIとは異 こと なり、キーの配列 はいれつ や形状 けいじょう は各国 かっこく 共通 きょうつう 規格 きかく であり、コンピュータ内部 ないぶ のROMも各国 かっこく のキーボードに対応 たいおう するなど、共通 きょうつう 化 か されていた。ローカル文字 もじ セットのレイアウトや表示 ひょうじ を利用 りよう するには、内蔵 ないぞう のソフトウェアベースのコントロールパネルで設定 せってい を変更 へんこう することになるが、このコントロールパネルには、ビデオ画面 がめん のリフレッシュを50/60Hz へるつ に切 き り替 か える方法 ほうほう も用意 ようい されていた。コンポジットビデオ出力 しゅつりょく は、IIGSではNTSCのみとなっており、PAL圏 けん ではRGBモニタやRGB SCARTを搭載 とうさい したテレビを使用 しよう することになる。このように国際 こくさい 化 か を選択 せんたく することで、どのマシンも迅速 じんそく かつ容易 ようい にローカライズすることができる。また、Apple IIcと同様 どうよう 、QWERTYキーボードとDVORAKキーボードの切 き り替 か えも可能 かのう である。北米 ほくべい 以外 いがい では、Apple IIGSは異 こと なる220Vのクリップイン電源 でんげん で出荷 しゅっか されており、物理 ぶつり 的 てき な違 ちが いはこれとプラスチック製 せい のキーキャップだけだった(非 ひ ローカライズマシンをローカルマシンに変換 へんかん するという意味 いみ でも、非常 ひじょう にモジュール化 か されていた)。
Apple IIeカードは、Apple IIeのユーザをMacintosh LC に移行 いこう させるため、特 とく にApple IIのソフトウェアに大 おお きな投資 とうし をしていた学校 がっこう 向 む けに設計 せっけい された。AppleはLCのプラグインIIGSカードを作 つく ることを検討 けんとう したが、販売 はんばい コストがLC全体 ぜんたい と同 おな じくらいになると感 かん じ、断念 だんねん した[28] 。しかし、教育 きょういく 現場 げんば ではIIGSのソフトウェアにも大 おお きな投資 とうし をしていたため、MacintoshへのアップグレードはApple IIeのときほど魅力 みりょく 的 てき なものではなくなっていた。その結果 けっか 、AppleのソフトウェアデザイナであるDave LyonsとAndy Nicholasは、空 あ き時間 じかん にGus というPower Macintosh のみで動作 どうさ するIIGSソフトウェアエミュレータ を開発 かいはつ するプログラムを率先 そっせん して行 い っ。[29] [30] [31] 。Appleはこのプロジェクトを公式 こうしき にはサポートしていない[32] 。しかし、教育 きょういく 関係 かんけい 者 しゃ のMacintoshへの移行 いこう 支援 しえん が必要 ひつよう と考 かんが えたAppleは、秘密 ひみつ 保持 ほじ 契約 けいやく を結 むす んだ学校 がっこう やその他 た の機関 きかん に非公式 ひこうしき にソフトウェアを無償 むしょう で配布 はいふ した[33] [34] [35] 。一般 いっぱん に販売 はんばい されることはなかったが、現在 げんざい では多 おお くのサードパーティ製 せい クラシックApple IIエミュレータとともに、インターネット上 じょう で容易 ようい に入手 にゅうしゅ することができる。 Gusは、MacWorksやMac OS X Classic環境 かんきょう など、Apple社内 しゃない で(公式 こうしき またはその他 た の方法 ほうほう で)開発 かいはつ された数少 かずすく ないソフトウェアエミュレータの1つを代表 だいひょう している。このアプリケーションは、WWDC 1997 にて、Rhapsody 上 うえ のBlue Box でデモされた[36] 。
長期間 ちょうきかん Macintoshの入力 にゅうりょく 周辺 しゅうへん 機器 きき のほとんどを占 し めていたApple Desktop Busは、当初 とうしょ Apple IIGSのためにスティーブ・ウォズニアックが開発 かいはつ した[37] 。また、その他 た のポートの標準 ひょうじゅん 化 か やSCSIの追加 ついか により、Appleは初 はじ めてApple IIとMacintoshの両方 りょうほう の製品 せいひん ラインで周辺 しゅうへん 機器 きき を統合 とうごう し、1つのデバイスで複数 ふくすう の異 こと なるコンピュータに対応 たいおう できるようにする基準 きじゅん を設定 せってい した。
また、IIGSはApple製品 せいひん として初 はじ めて、ブランドを統一 とういつ する新 あたら しいカラースキーム、Appleが「プラチナ」と名付 なづ けた薄 うす い灰色 はいいろ を採用 さいよう した製品 せいひん でもある。この色 いろ は、その後 ご 10年間 ねんかん 、大半 たいはん の製品 せいひん に採用 さいよう されるAppleの標準 ひょうじゅん 色 しょく となった。IIGSは、Appleがプロダクトデザインを依頼 いらい していたフロッグデザイン によるApple IIcに次 つ ぐ主要 しゅよう コンピュータのデザインであり、新 あたら しいコーポレートカラーと合 あ わせた周辺 しゅうへん 機器 きき とともに、その後 ご 5年間 ねんかん 独占 どくせん 的 てき に使用 しよう され、Apple製品 せいひん ラインが世界中 せかいじゅう ですぐに認識 にんしき されるようになったスノーホワイトデザイン言語 げんご を正式 せいしき に開始 かいし した。
Apple IIGSにプロ仕様 しよう のサウンドチップが搭載 とうさい されたことは、開発 かいはつ 者 しゃ にもユーザにも歓迎 かんげい され、Macintoshへの搭載 とうさい が期待 きたい されたが[要 よう 出典 しゅってん ] 、アップル・コア から訴訟 そしょう を起 お こされることになった。Appleは、レコード会社 かいしゃ との以前 いぜん の商標 しょうひょう 紛争 ふんそう の一環 いっかん として、音楽 おんがく 関連 かんれん 製品 せいひん をリリースしないことに合意 ごうい していた。Appleは、IIGSにエンソニック 製 せい チップを搭載 とうさい することは、この協定 きょうてい に違反 いはん するものであると考 かんが えた。
id Software の共同 きょうどう 設立 せつりつ 者 しゃ であるジョン・カーマック は、ジョン・ロメロ やトム・ホール とともに、Apple IIGS用 よう の商用 しょうよう ソフトを書 か くことからキャリアをスタートさせる。1981年 ねん のApple II用 よう ゲーム「Castle Wolfenstein 」をベースにした「Wolfenstein 3D 」は、1998年 ねん にApple IIGS用 よう にリリースされ、一挙 いっきょ に注目 ちゅうもく を浴 あ びた。
ウィル・ハービーのデザインした「Zany Golf」と「The Immortal」は、Apple IIGSのゲームとして生 う まれ[38] 、Sega Genesis など他 た のプラットフォームに移植 いしょく され、ビデオゲームの主流 しゅりゅう となった。
パンゲア・ソフトウェアは、Apple IIGSのゲーム開発 かいはつ 会社 かいしゃ としてスタートした。ノーティードッグ はクラシックマシンであるApple IIから始 はじ まったが、後 のち にIIGS向 む けに開発 かいはつ した。
1988年 ねん 8月 がつ 、inCider誌 し は、Appleが新 あたら しいApple IIGSを開発 かいはつ 中 ちゅう であると報 ほう じた。より高速 こうそく なCPU、改良 かいりょう されたグラフィック(垂直 すいちょく 解像度 かいぞうど が2倍 ばい 、スキャンラインあたり256色 しょく 、画面 がめん あたり4096色 しょく )、768kBのRAM、256kBのROM、128kBのサウンドDOC-RAM、SCSIポート内蔵 ないぞう と記載 きさい されていた。この年 とし 、新 あたら しいマシンは登場 とうじょう しない。
1989年 ねん 、Compute! は、Appleが5月のAppleFestで、2~3倍 ばい 速 はや いプロセッサ、768kBから1MBのRAM、SCSIポートを備 そな えた「IIGS Plus」を発表 はっぴょう するという憶測 おくそく を報 ほう じた[39] [40] 。この憶測 おくそく は、Appleのジョン・スカリーCEO が、IIGSは1989年 ねん に新 あたら しいCPUを搭載 とうさい すると発言 はつげん したことに一部 いちぶ 基 もと づいていた。新 あたら しいコンピュータは現 あらわ れなかったが[41] 、8月 がつ にIIGSは基本 きほん 構成 こうせい に1MB RAMを搭載 とうさい して出荷 しゅっか を開始 かいし した。
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^ Effectively 140×192 in color, due to pixel placement restrictions.
^ a b Text can be mixed with graphic modes, replacing either bottom 8 or 32 lines of graphics with four lines of text, depending on video mode. Colorized text is unique to the Apple IIGS, all other Apple II models produce text in only black and white.
^ a b c d 16 colors per scanline, palette can be changed on each line. Exceeding 16 palettes per screen drastically limits system resources (e.g. only useful for static images typically).
^ Dithered mode creates the visual illusion of 16 colors by alternated colored pixels in the 4 mini palettes, in addition to taking advantage of the AppleColor RGB's high (0.37 mm) dot pitch.
^ Only 15 voices are available in most software due to firmware pairing oscillators and reserving one for timing.
^ a b
While output from audio jack is mono, and all third-party stereo cards only produce two-channel stereo, the capability for supporting 8-channel stereo is present on the motherboard/chip.
^ M2B0 (Mega II Bank 0) signal only available in slot 3 on original 256K RAM motherboard, and slots 1 through 6 on revised 1 MB RAM motherboard
^ Only the first 4 MB installed in memory expansion slot is DMA accessible (excludes 'Fast RAM' built-in on motherboard which is DMA accessible)
^ CYA replaced FPI on the revised 1 MB RAM motherboard in 1989.
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