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Apple IIGS - Wikipedia

Apple IIファミリーで、もっともパワフルな、5世代せだいApple IIGS(スタイルはIIGS)は、Appleがデザイン、製造せいぞうしていた16ビットのパソコンである。AmigaAtari ST似通にかよった解像度かいぞうど表示ひょうじしょくすうMacintoshルック&フィール採用さいようしながらも、初期しょきのApple IIモデルとの互換ごかんせいたもっている。名前なまえの「GS」は「Graphics and Sound」のりゃくで、マルチメディアハードウェアの強化きょうかとく最高さいこう水準すいじゅんオーディオ搭載とうさいしていることをあらわしている[1]

Apple IIGS
製造元せいぞうもと Apple Computer
発売はつばい 1986ねん9がつ15にち (37ねんまえ) (1986-09-15)
標準ひょうじゅん価格かかく US$999(2023ねん時点じてんの$2,777と同等どうとう), excluding monitor
販売はんばい終了しゅうりょう 1992ねん12月 (1992-12)
OS Apple ProDOS
Apple GS/OS
GNO/ME
CPU 65C816 @ 2.8 MHz
メモリ 256 kB or 1 MB (expandable to 8 MB)
グラフィック VGC 12-bpp palette, 320×200, 640×200
サウンド エンソニック ES5503 DOC 8-bit wavetable synthesis sound chip,
32 oscillators/voice channels

16ビットの65C816マイクロプロセッサを搭載とうさいし、メガバイトのRAM直接ちょくせつアクセスできるほか、マウス装備そうびするなど、それまでのApple IIとは一線いっせんかくしている。GUIにカラーを採用さいようし(Macのカラー半年はんとしMacintosh II実現じつげん)、キーボードやマウスなどの入力にゅうりょくデバイスにApple Desktop Busインターフェースを採用さいようしたAppleはつのコンピュータである。エンソニック技術ぎじゅつ応用おうようしたウェーブテーブル合成ごうせいチップを搭載とうさいした最初さいしょのパーソナルコンピュータである。

IIGSは、Apple IIラインの有望ゆうぼう未来みらい進化しんか進歩しんぽしめしたが、AppleはMacintoshシリーズにフォーカスし、IIGSの生産せいさんは1992ねん12月に停止ていしされた。

ハードウェア機能きのう

編集へんしゅう

Apple IIGSは、Apple IIe、Apple IIc大幅おおはば改良かいりょうした製品せいひんである。Mega IIとばれるカスタムチップでぜん機種きしゅをエミュレートし、当時とうじしん製品せいひんである16ビットCPU「WDC 65C816」を採用さいようした。このプロセッサは2.8MHzで動作どうさし、初期しょきのApple IIモデルで使用しようされていた8ビットCPUより高速こうそくである。この65C816によって、IIGSはかなりおおくのRAMをアドレスすることができるようになった。

2.8MHzというクロックは、IIGSの性能せいのうをMacintoshよりおさえるための意図いとてき決定けっていであった。IIGSに採用さいようされたオリジナルの65C816は、4MHzまでの動作どうさ保証ほしょうされていた[2]。 65C816は、のちに5〜14MHzの高速こうそくばん出回でまわったが、アップルはIIGS生産せいさん期間きかんちゅう、2.8MHzを維持いじしていた。

グラフィック機能きのうは、ビデオモードのこう解像度かいぞうど表示ひょうじしょくすう増加ぞうかはかられ、Apple IIシリーズのなかもっとすぐれている。2ビットカラーの640×200ピクセルモードと4ビットカラーの320×200モードがあり、いずれも4096しょくのパレットから4しょくまたは16しょく同時どうじ選択せんたくできるようになっている。スキャンラインごとにパレットを変更へんこうすることで、1画面がめんあたり最大さいだい256しょく以上いじょう表示ひょうじ可能かのうとなる。プログラムを工夫くふうすれば、3,200いろものしょく同時どうじ表示ひょうじさせることも可能かのうである。

オーディオは内蔵ないぞうのEnsoniq 5503デジタルシンセサイザーチップによって生成せいせいされ、専用せんようRAMと32チャンネルのサウンドをそなえている。これらのチャンネルをペアにして、ステレオで最大さいだい15ボイスを生成せいせいする[3]

IIGSは、5.25インチと3.5インチの両方りょうほうフロッピーディスクをサポートし、Apple II、II+、およびIIeのものと互換ごかんせいのある7つの汎用はんよう拡張かくちょうスロットをそなえている。最大さいだい8MBまでのメモリ拡張かくちょうスロットがある。 IIGSポートには、追加ついかのフロッピーディスクドライブようプリンタモデムなどのデバイスよう2つのシリアルポート(LocalTalkネットワークへの接続せつぞくにも使用しよう可能かのう)、キーボードマウス接続せつぞくするためのApple Desktop Busポート、およびコンポジットとビデオポートがある[3]

リアルタイムクロックは、内蔵ないぞうバッテリ(交換こうかん不可能ふかのうな3.6ボルトのリチウムバッテリ。のリビジョンの交換こうかん可能かのう)により保持ほじされる。

IIGSは、 LocalTalkケーブルでAppleTalkプロトコルをかいしたAppleShareサーバからの起動きどうをサポートしている。これは、NetBootMac OS 8以降いこう実行じっこうしているMacintoshに同等どうとう機能きのう提供ていきょうするより10ねん以上いじょうまえからであった。

グラフィックス

編集へんしゅう

Apple IIGSは、従来じゅうらいのApple IIのすべてのグラフィックモードにくわえて、カスタムVGC(ビデオ・グラフィックス・チップ)によっていくつかのあたらしいグラフィックモードを導入どうにゅうしていた。これらのすべてのモードは、12ビットのパレットを使用しようしており、最大さいだい4096しょく表示ひょうじ可能かのうであるが、すべてのいろ同時どうじ画面がめん表示ひょうじされるわけではない。

  • 320×200ピクセル、16しょくのパレットを1つ使用しよう
  • 320×200画素がそで16しょくのパレットを最大さいだい16つモード。このモードでは、VGCは16しょくのパレットを16ずつメモリに保持ほじする。200ほん走査そうさせんそれぞれに任意にんいのパレットをてることができ、最大さいだいで256しょく表示ひょうじ可能かのう
  • 320×200ピクセル、16しょくのパレットを最大さいだい200搭載とうさい。このモードでは、CPUがVGCを支援しえんしてビデオメモリーにパレットをれすることで、かく走査そうさせんに16しょくのパレットをてることができ、最大さいだいで3,200しょく表示ひょうじ可能かのう
  • 320×200ピクセルで1パレット15しょく、さらにフィルモードカラーがある。このモードでは、パレットの0しょくが、走査そうさせんじょう表示ひょうじされている最後さいごの0しょくではないいろのピクセルにえられ、高速こうそくなベタりグラフィック(輪郭りんかくのみでえがかれる)が可能かのう
  • 640×200画素がそじゅんしょく4しょく
  • 640×200画素がそじゅんしょく4しょくのパレットを最大さいだい16まで使用しよう可能かのう。このモードでは、VGCは4しょくじゅんいろパレットを16ずつメモリに保持ほじする。200ほん走査そうさせんそれぞれに任意にんいのパレットをてることができ、最大さいだい64しょく同時どうじ表示ひょうじ可能かのう
  • 640×200画素がそ、16しょくディザモード。このモードでは、じゅんしょく4しょくのパレットを2つ、交互こうごならべて使用しようします。隣接りんせつする画素がそいろをハードウェアでディザリングすることで、合計ごうけい16しょく表示ひょうじ可能かのう

画面がめんじょうかく走査そうさせんは、320/640ラインモード、フィルモード(320モードのみ)、16種類しゅるいのパレットをそれぞれ独立どくりつして選択せんたくでき、画面がめんじょうでグラフィックモードを混在こんざいさせることができる。グラフィックスプログラムでは、メニューバーがつねに640ピクセルの解像度かいぞうど表示ひょうじされ、ユーザーのニーズにおうじて作業さぎょう領域りょういきのモードを変更へんこうできるようになっている。

Apple IIGSのサウンドは、コモドール64で使用しようされているSIDシンセサイザチップ作成さくせいしゃであるBob Yannesによって設計せっけいされたEnsoniq 5503DOCウェーブテーブルシンセシスチップによって提供ていきょうされている。 ES5503 DOCは、プロフェッショナルけシンセサイザ「Ensoniq Mirage」や「Ensoniq ESQ-1」に搭載とうさいされているチップとおなじものである。このチップには32のオシレータがあり、最大さいだい32の独立どくりつした音色ねいろつくることができるが、Appleのファームウェアでは、OSの標準ひょうじゅんツールのほぼ同様どうように、よりゆたかなサウンドのために15音色ねいろ1個いっこのオシレータはシステムタイミングよう確保かくほ)にペアリングする(MIDISynth Tool Setは1音色ねいろあたり4チャンネルをグループして7こえのオーディオが限界げんかいである)。IIGSはよく15ボイスシステムとばれるが、これは1つのステレオボイスがタイミングとシステムおんのためにつねにOSによって予約よやくされているためであった。OSを使つかわないソフトや、カスタムプログラムされたツールを使つかうソフト(ゲームやデモのほとんどがそうです)は、チップに直接ちょくせつアクセスして32ボイスすべてを活用かつようすることができる。

1989ねん、レコード会社かいしゃアップル・コアが、一時いちじ中断ちゅうだんしていたAppleへの訴訟そしょう再開さいかいした最大さいだい理由りゆうは、このコンピュータのオーディオ機能きのうにあった。アップル・コアは、IIGSのオーディオチップが、Appleが音楽おんがくビジネスに関与かんよすることをきんじた1981ねん同社どうしゃとの和解わかい条件じょうけん違反いはんしていると主張しゅちょうした[よう出典しゅってん]

ケース背面はいめんには標準ひょうじゅんてきな1/8インチのヘッドホンジャックをそなえ、そこに標準ひょうじゅんてきなステレオコンピュータスピーカをけることが可能かのうである。しかし、このジャックはモノラルサウンドしか提供ていきょうしないため、ステレオにするにはサードパーティせいのアダプタカードが必要ひつようである[4](ステレオオーディオは基本きほんてきにマシンにまれているが、サードパーティのカードによって多重たじゅう解除かいじょする必要ひつようがある) 。Ensoniqは16チャンネルを駆動くどうすることができるが、Appleが提供ていきょうしたモレックス拡張かくちょうコネクタは8チャンネルしか使用しようできず、ほとんどのステレオカードは2チャンネル(ひだり/みぎのステレオ)しか提供ていきょうしない。MDIdeasのSuperSonic と Applied Engineeringの SonicBlasterは、この目的もくてきのために開発かいはつされた数少かずすくないカードで、Ensoniq の内蔵ないぞう ADC への入力にゅうりょく提供ていきょうし、実際じっさいおとをコンピュータに録音ろくおんすることも可能かのうであった。IIGSのロジックボードには、システムメモリとはべつに64KBの専用せんようサウンドメモリ(DOC-RAM)が内蔵ないぞうされ、サンプリングしたウェーブテーブル楽器がっきをEnsoniqチップに格納かくのうすることができる。

拡張かくちょうせい

編集へんしゅう
 
Apple IIGSに増設ぞうせつされたApple SCSI拡張かくちょうカード

Apple IIGSは、それまでのApple IIマシンと同様どうように、たか拡張かくちょうせいっている。拡張かくちょうスロットは様々さまざま用途ようと使用しようでき、コンピュータの能力のうりょく大幅おおはば向上こうじょうさせることができます。SCSIホストアダプタは、ハードディスクやCD-ROMドライブなどの外部がいぶSCSIデバイスを接続せつぞくするために使用しようすることができます。また、最近さいきん内蔵ないぞうがた2.5インチIDEハードディスクに対応たいおうしたアダプタなど、だい容量ようりょう記憶きおく装置そうち使用しようできる。Apple IIGSの拡張かくちょうカードのもうひとつの一般いっぱんてきなクラスは、アプライドエンジニアリングのTransWarp GSのような、コンピュータのもとのプロセッサをより高速こうそくなものにえるアクセラレータカードである。アプライドエンジニアリングは、IBM PC/XTをカードしたPC Transporterを開発かいはつした。ほかにも、10BASE-T EthernetCompactFlashカードなど、あたらしい技術ぎじゅつをIIGSで利用りようできるものなど、さまざまなカードがつくられた。

開発かいはつ経緯けいい

編集へんしゅう

スティーブ・ウォズニアックは1985ねん1がつ、Appleが65816を調査ちょうさしており、8MHzばんなら「ほとんどのアプリケーションで68000をかすだろう」とかたったが、これを使つか製品せいひんはApple IIと互換ごかんせいがなければならない[5]。「Apple IIx」でのかれ仕事しごとについてうわさひろまった[6]。Apple IIxは、16ビットCPU、1メガバイトのRAM、およびよりすぐれたグラフィックスとサウンドをそなえているとわれていた[7][8]。"IIX "は、65816をベースにした次世代じせだいApple IIを開発かいはつする、Apple社内しゃないプロジェクトのはつのコードネームであった。しかし、このプロジェクトは、のコンピュータシステムをエミュレートするための様々さまざまなコプロセッサを搭載とうさいしようとしたため、泥沼どろぬました。また、65816の初期しょきサンプルにも問題もんだいがあった。これらの問題もんだいによりIIxプロジェクトは中止ちゅうしとなったが、その、アップデートされたApple IIをつくるためのあたらしいプロジェクトが結成けっせいされた。このプロジェクトは、今回こんかい発表はっぴょうされたIIGSにつながるもので、しんシステム開発かいはつちゅうは"Phoenix", "Rambo", "Gumby", "Cortland"など、様々さまざまなコードネームでばれていた。Appleでは、すうねんまえから大幅おおはば改良かいりょうされたプロトタイプがつくられたといううわさがあったが、どれも発表はっぴょうされなかった。これまでにあきらかになったのは、「Mark Twain」という1だいだけである。Mark Twainのプロトタイプ(トウェイン有名ゆうめい言葉ことばわたしかんする報道ほうどう非常ひじょう誇張こちょうされている」から名付なづけられた)は、「ROM 04」改訂かいていばん搭載とうさいすると予想よそうされ(ただし発見はっけんされているプロトタイプにはあたらしいROMコードはふくまれていない)、8MHz 65C816、内蔵ないぞうスーパードライブ、2MB RAM、ハードディスクを搭載とうさいしていた[9][10][11]

GS/OSはSOSの要素ようそれ、ProDOSを経由けいゆしてSOSファイルシステム搭載とうさい、キーボードは矢印やじるしキーが2だんそくになるユニークなもの、ASCIIテキストをカラーするなど、失敗しっぱいしたApple IIIのデザインはApple IIGSにもがれた。

 
Apple IIGS「WozEdition」、前面ぜんめん署名しょめい
 
Apple IIGS Limited Editionに印刷いんさつされた「ウォズ」サインのクローズアップビュー

発売はつばい当時とうじ、AppleはBose Roommateスピーカーの専用せんようセットを販売はんばいした。プラチナカラーで、かくフロントスピーカーグリルのBoseのよこにAppleのロゴがはいったものである。

ROM3のイースターエッグ(Command-Option-Control-Nで起動きどう)では、開発かいはつチームのメンバーがリストアップされ、「Apple II!」とさけぶオーディオクリップが再生さいせいされる 。

Limited Edition(「Woz」署名しょめいきケース)

編集へんしゅう

Apple IIシリーズの開発かいはつ10周年しゅうねんと、Apple Computerの創立そうりつ10周年しゅうねん記念きねんして、製品せいひん発売はつばい特別とくべつ限定げんていばん発売はつばいした。最初さいしょ製造せいぞうされた5まんだいのApple IIGSには、筐体きょうたいみぎ手前てまえにウォズニアックのサイン(「Woz」)が印刷いんさつされ、そのすぐした点線てんせんと「Limited Edition」の文字もじ印刷いんさつされていた。Limited Editionの所有しょゆうしゃは、Appleの登録とうろくカードを郵送ゆうそうしたのち、ウォズニアックとAppleの主要しゅようエンジニア12にんのサイン証明しょうめいしょと、ウォズニアック本人ほんにんからの直筆じきひつ手紙てがみ(いずれも印刷いんさつ)が返送へんそうされた。通常つうじょうばんとLimited Editionのちがいは外観がいかんだけであったため、おおくの新品しんぴんのオーナーは、ふるい(そしておそらく機能きのうしない)マシンからケースのぶた交換こうかんするだけで、Limited Editionに「転換てんかん」することができたのである。Apple IIのユーザやコレクタにとってはなつかしくもあるが、現在げんざいではこれらの印刷いんさつ文字もじりケースは希少きしょう価値かちがあるとはかんがえられておらず、金銭きんせんてき価値かちとくにない[12]

Apple IIeからのアップグレード

編集へんしゅう
 
あたらしいポート開口かいこうとコネクタをそなえたIIGSアップグレードの背面はいめん

1986ねん9がつ発売はつばいに、AppleはApple IIeをIIGSにアップグレードするキットを販売はんばいすると発表はっぴょうした。これは、Apple IIの初期しょきから1997ねんにスティーブ・ジョブズがAppleに復帰ふっきするまでのあいだ、ロジックボードのアップグレードを可能かのうにするAppleの慣習かんしゅう踏襲とうしゅうしたものである。IIeからIIGSへのアップグレードは、IIeロジックボードを16ビットのIIGSロジックボードにえるものだった。ユーザはApple IIe本体ほんたいをAppleの正規せいき販売はんばいてんみ、IIeロジックボードとケースの下部かぶベースボードをApple IIGSロジックボードとあたらしいベースボード(あたらしい内蔵ないぞうポートようきがある)に交換こうかんした。IIeの前面ぜんめんられていたIDバッジは、あたらしい金属きんぞくせいのステッカーに交換こうかんされ、マシンのブランドめい変更へんこうされた。IIeのケースのうえ半分はんぶんとキーボード、スピーカ、電源でんげんはそのままのこされる。オリジナルのIIGSロジックボード(1986ねんから1989ねんなかばに生産せいさんされたもの)には、IIe電源でんげんとキーボードの電気でんきてき接続せつぞくがあるが、工場こうじょう出荷しゅっかにプラグコネクタが実装じっそうされているものはやく半数はんすうで、これはほとんどアップグレードキットのために確保かくほされたものだった。

 
Apple IIeからIIGSへのアップグレードで使用しようされるフロントリッドの交換こうかんようネームプレート

アップグレードには500ドルかかり、さらに既存きそんのApple IIeマザーボードを下取したどりがあった。マウスは付属ふぞくせず、キーボードは機能きのうてきではあるがテンキーがなく、Apple Desktop Busのキーボードのすべての機能きのう模倣もほうしているわけでもなかった。また、Apple IIGSようにデザインされたカードのなかには、Apple IIeのななめのケースにはいらないものもあった。結局けっきょく、3.5インチフロッピードライブ、アナログRGBモニター、マウスを購入こうにゅうすると、ほとんどのユーザはアップグレードによる出費しゅっぴをあまり節約せつやくできないことにづいた[よう出典しゅってん]

ソフトウェア機能きのう

編集へんしゅう

Apple IIGSじょう動作どうさするソフトウェアは、おおきく2つにけられた。IIeやIIcなど初期しょきのApple IIと互換ごかんせいのある8ビットソフトと、MacintoshのGUIをほぼ再現さいげんするなど高度こうど機能きのうつ16ビットIIGSソフトであった。

8ビットのApple IIとの互換ごかんせい

編集へんしゅう

Appleは、IIGSが現代げんだいのApple IIソフトウェアと95%の互換ごかんせいっていると主張しゅちょうしている。たとえば、あるレビュアーは1977ねんのApple IIでカセットにはいっていたデモプログラムをうまくはしらせたという[4]。IIGSは、Appleの初期しょきのApple IIオペレーティングシステムをすべて実行じっこうすることができる。Apple DOS、ProDOS 8、Apple Pascalである。また、これらのシステムじょう動作どうさするほぼすべての8ビットソフトウェアと互換ごかんせいがあります。Apple II+、IIe、IIcと同様どうように、IIGSにもApplesoft BASIC機械きかいモニタ非常ひじょう簡単かんたんアセンブリ言語げんごプログラミングに使用しよう可能かのう)がROMにふくまれており、ディスクからオペレーティングシステムをロードしない状態じょうたいでも使用しよう可能かのうである。IIGSのコントロールパネルでプロセッサ速度そくどげないかぎり、8ビットのソフトは2ばい速度そくど動作どうさする。

システムソフトウェア

編集へんしゅう

Apple IIGSシステムソフトウェアは、Macintoshに非常ひじょうによくたGUI(グラフィカル・ユーザー・インターフェース)を採用さいようしており、PCようGEM現代げんだいのAtariやAmiga コンピュータのオペレーティングシステムにややている。システムソフトウェアの初期しょきバージョンは、8ビットのApple IIコンピュータようのオリジナルのProDOSオペレーティングシステムをベースとしたProDOS 16オペレーティングシステムをベースにしている。16ビットのApple IIGSソフトウェアがそのうえ動作どうさするように修正しゅうせいされたが、ProDOS 16はだい部分ぶぶんが8ビットコードでかれており、IIGSの能力のうりょく十分じゅうぶんかしきれていない。システムソフトウェアのバージョン4.0以降いこうでは、ProDOS 16はGS/OSとばれるあたらしい16ビットオペレーティングシステムにえられた。このGS/OSは、IIGSの特徴とくちょうかし、おおくのしん機能きのう搭載とうさいしている。IIGSシステムソフトウェアは、開発かいはつ期間きかんちゅう大幅おおはば改良かいりょう拡張かくちょうおこなわれ、1993ねん最終さいしゅう正式せいしきばんであるSystem 6.0.1がリリースされた。2015ねん7がつ、フランスのコンピュータグループのメンバーが、非公式ひこうしきながら、そのシステムソフトウェアのバグ修正しゅうせい中心ちゅうしんとしたしんバージョン「システム6.0.2」(のちにシステム6.0.3、6.0.4とつづく)をリリースした[13]

グラフィカルユーザインターフェイス

編集へんしゅう

IIGSのシステムソフトウェアは、Mac OSと同様どうよう、ウィンドウ、メニュー、アイコンといった概念がいねんもちいたマウス駆動くどうがたのグラフィカルユーザーインターフェースを提供ていきょうした。これは、コンピュータのROMにあるコードとディスクからむコードの「ツールボックス」によって実装じっそうされている。いち実行じっこうできる主要しゅようなアプリケーションは1つだけだが、デスクアクセサリとばれるほかちいさなプログラムを同時どうじ使用しようすることは可能かのうである。IIGSには、Mac OSとよくたFinderというアプリケーションがあり、ファイルの操作そうさやアプリケーションの起動きどう可能かのうである。デフォルトでは、コンピュータの起動きどうと、そこから起動きどうしたアプリケーションを終了しゅうりょうするときに Finderが表示ひょうじされるが、起動きどうするアプリケーションはユーザが変更へんこうすることが可能かのうである。

ソフトウェア会社かいしゃからは、AppleがIIGS専用せんようソフトをつくるための技術ぎじゅつ情報じょうほう開発かいはつツールを提供ていきょうしてくれないという不満ふまんた。1988ねんCompute!は、CinemawareとIntergalactic Developmentの両社りょうしゃが、IIGSオーディオを最大限さいだいげん活用かつようするために独自どくじツールをかねばならなかったと報告ほうこくし、後者こうしゃは「このたね問題もんだいは...業界ぎょうかい全体ぜんたいでよくられるようになっている」とべた[14]

IIGSシステムソフトウェアは、さまざまな仕組しくみで拡張かくちょうすることができる。あたらしいデスクアクセサリは、電卓でんたくから簡単かんたんなワープロまでのちいさなプログラムで、標準ひょうじゅんてきなデスクトップアプリケーションを実行じっこうしながら使用しようすることができる。クラシックデスクアクセサリものアプリケーションを実行じっこうしながら利用りようできるちいさなプログラムだが、テキスト画面がめん使用しようするので、デスクトップアプリケーション以外いがいからでもアクセスできる。その、コントロールパネルや初期しょきファイルなど、システムに様々さまざま機能きのう追加ついかすることができる仕組しくみがある。Finder ExtrasはFinderにあたらしい機能きのう追加ついかでき、ドライバはあたらしいハードウェアデバイスをサポートし、ユーザはのプログラムが簡単かんたん利用りようできる様々さまざま機能きのう提供ていきょうする「ツール」を追加ついかすることができる。これらの機能きのうは、「Marinetti」とばれるTCP/IPスタックなど、システムの設計せっけいしゃ予定よていしていなかった機能きのう提供ていきょうするために使用しようすることができる。

マルチタスク機能きのう

編集へんしゅう

サードパーティせいUNIXライクなマルチタスクカーネル「GNO/ME」が製作せいさくされ、GUI動作どうさし、プリエンプティブなマルチタスクが提供ていきょうされる。また、The Managerとばれるシステムにより、FinderをMacintoshのものにちかづけ、協調きょうちょうてきマルチタスクにより主要しゅようソフト(「付属ふぞく」プログラム以外いがい)を同時どうじ実行じっこうできるようになった。

評価ひょうか

編集へんしゅう

BYTEは1986ねん10がつ、「Apple IIGSの設計せっけいしゃ功績こうせき目覚めざましいが、COBOLやバッチ処理しょり同様どうよういま由緒ゆいしょある(そして時代遅じだいおくれの)クラシックApple IIアーキテクチャの重荷おもにかれらをくるしめ、小型こがた練習れんしゅう以上いじょう技術ぎじゅつてき飛躍ひやく否定ひていしたかもしれない」とべている。さらに同誌どうしは、Macintosh、Commodore Amiga、Atari STなどの「(古典こてんてきな)Apple IIとの互換ごかんせいしばられ、(IIGSは)現在げんざいのコンピューターの能力のうりょくちかづいてはいるが、それ以上いじょうにはならない」とし、おおくのベンダーがIIGSの能力のうりょく十分じゅうぶんす「あたらしいソフトウェアをくのではなく、(古典こてんてきな)Apple IIよう既存きそん製品せいひん強化きょうかするだろう」と予想よそうしている[3]

9月に次期じきApple IIには「(すくなくとも)1メガバイトのRAMが必要ひつようだ・・・それが市場いちばのぞみだ」と警告けいこくしたinCider [15]は、11月に「Apple IIGSでしかうごかないプログラムに時間じかんとおかね投資とうしするリスクをおかすよりも、おおくのソフトウェア開発かいはつしゃたんふるいApple IIプログラムをアップグレードした」とし、「現時点げんじてんでIIGS専用せんようもっと興味深きょうみぶかいプログラムは、ふるき128K Apple IIeとIIcよう同時どうじリリースされたLearningWaysしゃのExplore-a-Storyだ」とほうじた。同誌どうし最後さいごに「教訓きょうくん単純たんじゅんだ。すぐれたハードウェアは、たとえ革新かくしんてきなハードウェアであっても、一夜いちやにしてすぐれたあたらしいソフトウェアをすことはない。" とむすんだ[16]

Nibbleは、「スティーブ・ウォズニアックのゆめのマシン」にたいして「ファンタスティック」な価格かかくと、より肯定こうていてき評価ひょうかくだしている。IIGSのApple IIとの互換ごかんせい、グラフィック、サウンドを「しんじられないほど」たか評価ひょうかし、速度そくどおそいことだけがMacintoshにおおきくおとっているとべ、Appleがちかいうちに2つの製品せいひんラインをよりよく区別くべつするためのあたらしい製品せいひん発表はっぴょうすると予想よそうした。そして、「IIGSはしんじられないほど素晴すばらしいコンピュータであり、チップと抵抗ていこうをハンダけしたもっとすぐれた集合しゅうごうたいであることは間違まちがいない」とむすんでいる。Appleのみなさん、Apple IIのユーザーコミュニティを代表だいひょうして、感謝かんしゃ賞賛しょうさんおくります。" とむすんだ[17]

Compute!は1986ねん11月にIIGSを「2つのマシンが1つになった製品せいひん。MacintoshとApple IIeのあいだのギャップをめるもので、そうすることでCommodore AmigaやAtari STシリーズと真剣しんけん勝負しょうぶになるかもしれない」、IIGSのグラフィックは以前いぜんのApple IIと「ひるよるのようにちがう」、オーディオは「独自どくじのクラスで......」、[おおくの音楽おんがくファンやマニアにとってIIGSの値段ねだん正当せいとうされる」とひょうした。同誌どうしは「100にんえる外部がいぶ開発かいはつしゃがIIGSようのソフトを積極せっきょくてきつくっている」とほうじ、「IIGSの利点りてんかしたあたらしい製品せいひん開発かいはつされれば、人々ひとびと純粋じゅんすいなApple IIから、性能せいのう向上こうじょうしたあたらしいタイトルに移行いこうするだろう」と予測よそくした[18]

技術ぎじゅつ仕様しよう

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マイクロプロセッサ

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  • WDC65C816 2.8MHz
  • 8ビットまたは16ビットレジスタをそなえた8ビットデータバス
  • 16ビットアドレスバスと多重たじゅうバンクアドレスを使用しようした24ビットアドレス指定してい
  • 内蔵ないぞうRAMの1MB (Apple IIは256kBだけだった)(8MBに拡張かくちょう可能かのう
  • 内蔵ないぞうROM 256kB(Apple IIは128kB)

ビデオモード

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エミュレーションビデオ

編集へんしゅう
  • 40れつおよび80れつのテキスト、24ぎょうぜん景色けしき背景はいけいしょく、ボーダーしょくから16しょく選択せんたく可能かのう[19]
  • てい解像度かいぞうど。40×48(16しょく
  • こう解像度かいぞうど:280×192(6しょく[20]
  • ダブルてい解像度かいぞうど:80×48(16しょく
  • ダブルだか解像度かいぞうど:560×192 (16しょく)
  • こう解像度かいぞうど:280×192(6しょく[20]

ネイティブビデオ

編集へんしゅう
  • ちょうこう解像度かいぞうど(320モード)
    • 320×200(16しょく、4,096しょくパレットから選択せんたく可能かのう
    • 320×200(256しょく、4,096カラーパレットから選択せんたく可能かのう[21]
    • 320×200(3200しょく、4,096カラーパレットから選択せんたく可能かのう[21]
  • ちょうこう解像度かいぞうど(640モード)
    • 640×200(4しょく、4,096しょくパレットから選択せんたく可能かのう
    • 640×200(16しょくのディザリング、4,096しょくのカラーパレットから選択せんたく可能かのう[22]
    • 640×200(64しょく、4,096しょくパレットから選択せんたく可能かのう[21]
    • 640×200(800しょく、4,096しょくパレットから選択せんたく可能かのう[21]
  • りつぶしモード
    • 320×200、最大さいだい60フレーム/びょうのフルスクリーンアニメーションようにオンザフライで入力にゅうりょくされる画面がめんのセクション
  • ミックスモード
    • 320/640×200、ラインごとに選択せんたく可能かのう水平すいへい解像度かいぞうど
  • Ensoniq5503デジタルオシレーターチップ
    • 8ビット深度しんどオーディオ
    • 64kBの専用せんようサウンドRAM
    • 32オシレーターチャンネル(ペアリングすると15ボイス)[23]
    • 8つの独立どくりつしたステレオスピーカチャンネルのサポート[24]

拡張かくちょう

編集へんしゅう
  • 7つのApple IIバススロット(50ピンカードエッジ)[25]
  • IIGSメモリ拡張かくちょうスロット(44ピンカードエッジ)[26]

内部ないぶコネクタ

編集へんしゅう
  • ゲーム I/Oソケット(16ピンDIP)
  • Ensoniq I/O拡張かくちょうコネクタ(7ピンモレックス)

専用せんようチップコントローラ

編集へんしゅう
  • フロッピードライブようのIWM( Integrated Woz Machine )
  • ビデオようVGC(ビデオグラフィックスコントローラ)
  • Mega II (Apple IIeコンピューターオンチップ)
  • Ensoniq 5503 DOC(サンプルベースの合成ごうせい
  • Zilog Z8530 SCC(シリアルポートコントローラ)
  • Apple DesktopBusマイクロコントローラ
  • FPI(Fast Processor Interface)またはCYA(Control Your Apple)[27]

外部がいぶコネクタ

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  • NTSCコンポジットビデオ出力しゅつりょく(RCAコネクタ)
  • ジョイスティック(DE-9)
  • オーディオ出力しゅつりょく18インチ フォノジャック)[24]
  • プリンタ-シリアル1(ミニ-DIN8)
  • モデム-シリアル2(ミニ-DIN8)
  • フロッピードライブ(D-19)
  • アナログRGBビデオ(DA-15)
  • Apple Desktop Bus(mini-DIN4)

改訂かいてい履歴りれき

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1986ねん9がつから1992ねん12がつまで生産せいさんされたApple IIGSは、発売はつばい当初とうしょから比較的ひかくてき変化へんかすくない製品せいひんだった。しかし、このあいだ、Appleはおもに2つのあたらしいROMベースのアップデートとロジックボードの改良かいりょうふくむシステムのメンテナンス・アップデートをおこなった。また、このマシンの機能きのう大幅おおはば向上こうじょうさせたプロトタイプがいくつか設計せっけい製造せいぞうされたとうわさされていたが、これまでに公開こうかいされたのは"Mark Twain"1だいのみである。以下いかに、Appleから公式こうしき発表はっぴょうされたリビジョンとアップデートのみを記載きさいする。

オリジナルファームウェアリリース(「ROMバージョン00」)

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このマシンの製造せいぞう最初さいしょの1年間ねんかんは、ほとんどベータばんのような初期しょきのファームウェアがマシンにどうこりされ、バグが目立めだっていた。この制限せいげんには、内蔵ないぞうRAMディスクを4MBよりおおきく設定せっていできないこと(よりおおくのRAMが存在そんざいする場合ばあいでも)、ファームウェアがごく初期しょきのSystem 1.xツールセットをふくんでいたことなどがある。1987ねん後半こうはん以降いこうかれたほとんどのApple IIGSのネイティブソフトウェアと互換ごかんせいがなくなり、OSのサポートもSystem 3までしかつづかなくなった。オリジナルROMの起動きどうのスプラッシュ画面がめんは、画面がめん中央ちゅうおう上部じょうぶに「Apple IIgs」の文字もじ表示ひょうじされるのみで、これまでのApple IIの機種きしゅおな方法ほうほう識別しきべつされる。

ビデオグラフィックスコントローラー(VGC)の交換こうかん

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このマシンのごく初期しょき生産せいさんラインでは、ビデオグラフィックコントローラ(VGC)チップに欠陥けっかんがあり、エミュレートされた(IIe/IIc)ビデオモードでは奇妙きみょう外観がいかんじょう不具合ふぐあい発生はっせいした。具体ぐたいてきには、80れつのテキスト表示ひょうじとモノクロのダブルだか解像度かいぞうどグラフィックで、文字もじとピクセルの隙間すきまちいさなフリッカーや静的せいてきなピンクのビットがあらわれる症状しょうじょうがあった。おおくのユーザは、AppleWorks classicやSystem 1、2の一部いちぶであるMousedeskアプリケーションを使用しようするさいに、この現象げんしょうづいた。Appleはこの問題もんだい解決かいけつするために、該当がいとうするユーザにたいしVGCチップの無償むしょう交換こうかんサービスを提供ていきょうした。

2番目ばんめのファームウェアリリース(「ROMバージョン01」)

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1987ねん8がつ、AppleはしんROMをリリースし、すべてのあたらしいマシンにどうこりされ、既存きそん所有しょゆうしゃには無料むりょうのアップグレードとして提供ていきょうされた。しんROMのおも特徴とくちょうは、System 2.xツールセットの搭載とうさいといくつかのバグフィックスであった。Appleをふくむソフトウェア開発かいはつ会社かいしゃは、オリジナルROMのリリースと同時どうじにサポートをったため(1987ねん後半こうはん以降いこうかれたApple IIGSのネイティブソフトウェアのほとんどは、ROM 01以上いじょうでないと動作どうさせず、GS/OSオペレーティングシステムもこれに該当がいとうする)、アップグレードは不可欠ふかけつなものであった。このアップデートでは、RAMディスクを8MBまで使用しようできるようになり、プログラマけのしん機能きのう追加ついかされ、起動きどうのスプラッシュスクリーンにROMのバージョンと著作ちょさくけん情報じょうほう表示ひょうじされるようになった。

標準ひょうじゅんRAMが512KBへ増加ぞうか

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1988ねん3がつ、Appleは、Apple IIGS本体ほんたいに512KBのRAMを標準ひょうじゅん搭載とうさいして出荷しゅっか開始かいしした。これは、別売べつうりの「Apple IIGS Memory Expansion Card」をメモリ拡張かくちょうスロットに装着そうちゃくすることで、256KBのRAMが搭載とうさいされ、さらに拡張かくちょうするためのソケットがくというものであった。ロジックボードじょう内蔵ないぞうメモリは256KBのままであり、既存きそんユーザーにはアップグレードの案内あんないはなかった。

3番目ばんめのファームウェアリリース(「ROMバージョン3」); 1MBのRAM

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1989ねん8がつ、AppleはIIGSに標準ひょうじゅん搭載とうさいされているRAMを1.125MBに増量ぞうりょうした。このとき追加ついかされたメモリはロジックボードじょう搭載とうさいされ、レイアウトの変更へんこう必要ひつようとなったが、そのこまかい改良かいりょう可能かのうであった。このアップデートでは、あたらしいロジックボードとあたらしいROMファームウェアのアップデートがおこなわれたが、どちらも既存きそんのオーナーにはアップグレードオプションとして提供ていきょうされなかった(2チップになったあたらしいROMは、オリジナルのシングルソケットロジックボードと互換ごかんせいがない)。アップグレードが提供ていきょうされなかった理由りゆうとして、Appleは、System 5とフル装備そうびのApple IIGS Memory Expansion Cardをインストールすれば、あたらしいマシンの機能きのうのほとんどを既存きそんのマシンでることができるためとしていた。

あたらしいROMファームウェアは256KBに拡張かくちょうされ、System 5.xのツールセットがふくまれていた。あたらしいツールセットは、ディスクからのみがすくないこと、ツールROMのみがRAMよりはやいこと、ふるいツールセット(GS/OS以前いぜんのもの)にくらべてルーチンが高度こうど最適さいてきされていることなどから、マシンの性能せいのう最大さいだい10%向上こうじょうさせることができた。いくつかのバグフィックスにくわえ、よりおおくのプログラマ支援しえんコマンドと機能きのう、マウスコントロールとRAMディスク機能きのう改善かいぜんしたクリーンなコントロールパネル、より柔軟じゅうなんAppleTalkサポートとスロットマッピングが追加ついかされた。

ハードウェアめんでは、あたらしいロジックボードは消費しょうひ電力でんりょくおさえたシンプルなデザインで、オリジナルロジックボードに搭載とうさいされていたエンソニックのシンセサイザーと干渉かんしょうするオーディオノイズの問題もんだい解決かいけつしていた。RAMは4ばい以上いじょう、ROMも2ばい以上いじょう内蔵ないぞうされ、強化きょうかされたApple Desktop Busマイクロコントローラにより、スティッキーキーのネイティブサポート、マウスエミュレーション、キーボードLEDサポート(拡張かくちょうキーボードで利用りよう可能かのう)などが実現じつげんされている。テキストページ2のハードウェアシャドウイングが導入どうにゅうされ、クラシックなApple IIのビデオモードとの互換ごかんせいとパフォーマンスが改善かいぜんされた。内蔵ないぞうバッテリがはず可能かのうなソケットに収納しゅうのうされ、ユーザによる修理しゅうり可能かのうとなった。また、テキストベースのコントロールパネルをロックアウトするためのジャンパー位置いち追加ついかされた(おも学校がっこう環境かんきょう有効ゆうこう)。Apple IeからIIGSへのアップグレードのためのサポートは削除さくじょされ、コスト削減さくげんのため、いくつかのチップはソケットではなく、ハンダけとなった。あたらしいファームウェアはこのロジックボードでしか動作どうさせず、ファームウェアのアップデートも発行はっこうされなかったため、ユーザたちはこのバージョンのIIGSを通称つうしょう「ROM 3」とんでいた。

国際こくさいばん

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それ以前いぜんのApple IIeやApple IIcの内蔵ないぞうキーボードと同様どうように、はずしたIIGSキーボードも販売はんばい地域ちいきによってことなり、一部いちぶのキーには現地げんち文字もじ記号きごう余分よぶん印刷いんさつされている(たとえば、カナダのIIGSキーボードには「à」「é」「ç」などのフランス語ふらんすごアクセント文字もじ、イギリスのIIGSキーボードには英国えいこくポンド「£」記号きごうがあるなど)。しかし、これまでのApple IIとはことなり、キーの配列はいれつ形状けいじょう各国かっこく共通きょうつう規格きかくであり、コンピュータ内部ないぶのROMも各国かっこくのキーボードに対応たいおうするなど、共通きょうつうされていた。ローカル文字もじセットのレイアウトや表示ひょうじ利用りようするには、内蔵ないぞうのソフトウェアベースのコントロールパネルで設定せってい変更へんこうすることになるが、このコントロールパネルには、ビデオ画面がめんのリフレッシュを50/60Hzへるつえる方法ほうほう用意よういされていた。コンポジットビデオ出力しゅつりょくは、IIGSではNTSCのみとなっており、PALけんではRGBモニタやRGB SCARTを搭載とうさいしたテレビを使用しようすることになる。このように国際こくさい選択せんたくすることで、どのマシンも迅速じんそくかつ容易よういにローカライズすることができる。また、Apple IIcと同様どうよう、QWERTYキーボードとDVORAKキーボードのえも可能かのうである。北米ほくべい以外いがいでは、Apple IIGSはことなる220Vのクリップイン電源でんげん出荷しゅっかされており、物理ぶつりてきちがいはこれとプラスチックせいのキーキャップだけだった(ローカライズマシンをローカルマシンに変換へんかんするという意味いみでも、非常ひじょうにモジュールされていた)。

Apple IIeカードは、Apple IIeのユーザをMacintosh LC移行いこうさせるため、とくにApple IIのソフトウェアにおおきな投資とうしをしていた学校がっこうけに設計せっけいされた。AppleはLCのプラグインIIGSカードをつくることを検討けんとうしたが、販売はんばいコストがLC全体ぜんたいおなじくらいになるとかんじ、断念だんねんした[28]。しかし、教育きょういく現場げんばではIIGSのソフトウェアにもおおきな投資とうしをしていたため、MacintoshへのアップグレードはApple IIeのときほど魅力みりょくてきなものではなくなっていた。その結果けっか、AppleのソフトウェアデザイナであるDave LyonsとAndy Nicholasは、時間じかんGusというPower Macintoshのみで動作どうさするIIGSソフトウェアエミュレータ開発かいはつするプログラムを率先そっせんしてっ。[29][30][31]。Appleはこのプロジェクトを公式こうしきにはサポートしていない[32]。しかし、教育きょういく関係かんけいしゃのMacintoshへの移行いこう支援しえん必要ひつようかんがえたAppleは、秘密ひみつ保持ほじ契約けいやくむすんだ学校がっこうやその機関きかん非公式ひこうしきにソフトウェアを無償むしょう配布はいふした[33][34][35]一般いっぱん販売はんばいされることはなかったが、現在げんざいではおおくのサードパーティせいクラシックApple IIエミュレータとともに、インターネットじょう容易ようい入手にゅうしゅすることができる。 Gusは、MacWorksやMac OS X Classic環境かんきょうなど、Apple社内しゃないで(公式こうしきまたはその方法ほうほうで)開発かいはつされた数少かずすくないソフトウェアエミュレータの1つを代表だいひょうしている。このアプリケーションは、WWDC 1997にて、RhapsodyうえBlue Boxでデモされた[36]

長期間ちょうきかんMacintoshの入力にゅうりょく周辺しゅうへん機器ききのほとんどをめていたApple Desktop Busは、当初とうしょApple IIGSのためにスティーブ・ウォズニアックが開発かいはつした[37]。また、そののポートの標準ひょうじゅんやSCSIの追加ついかにより、AppleははじめてApple IIとMacintoshの両方りょうほう製品せいひんラインで周辺しゅうへん機器きき統合とうごうし、1つのデバイスで複数ふくすうことなるコンピュータに対応たいおうできるようにする基準きじゅん設定せっていした。

また、IIGSはApple製品せいひんとしてはじめて、ブランドを統一とういつするあたらしいカラースキーム、Appleが「プラチナ」と名付なづけたうす灰色はいいろ採用さいようした製品せいひんでもある。このいろは、その10年間ねんかん大半たいはん製品せいひん採用さいようされるAppleの標準ひょうじゅんしょくとなった。IIGSは、Appleがプロダクトデザインを依頼いらいしていたフロッグデザインによるApple IIcに主要しゅようコンピュータのデザインであり、あたらしいコーポレートカラーとわせた周辺しゅうへん機器ききとともに、その5年間ねんかん独占どくせんてき使用しようされ、Apple製品せいひんラインが世界中せかいじゅうですぐに認識にんしきされるようになったスノーホワイトデザイン言語げんご正式せいしき開始かいしした。

Apple IIGSにプロ仕様しようのサウンドチップが搭載とうさいされたことは、開発かいはつしゃにもユーザにも歓迎かんげいされ、Macintoshへの搭載とうさい期待きたいされたが[よう出典しゅってん]アップル・コアから訴訟そしょうこされることになった。Appleは、レコード会社かいしゃとの以前いぜん商標しょうひょう紛争ふんそう一環いっかんとして、音楽おんがく関連かんれん製品せいひんをリリースしないことに合意ごういしていた。Appleは、IIGSにエンソニックせいチップを搭載とうさいすることは、この協定きょうてい違反いはんするものであるとかんがえた。

開発かいはつしゃ

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id Software共同きょうどう設立せつりつしゃであるジョン・カーマックは、ジョン・ロメロトム・ホールとともに、Apple IIGSよう商用しょうようソフトをくことからキャリアをスタートさせる。1981ねんのApple IIようゲーム「Castle Wolfenstein」をベースにした「Wolfenstein 3D」は、1998ねんにApple IIGSようにリリースされ、一挙いっきょ注目ちゅうもくびた。

ウィル・ハービーのデザインした「Zany Golf」と「The Immortal」は、Apple IIGSのゲームとしてまれ[38]Sega Genesisなどのプラットフォームに移植いしょくされ、ビデオゲームの主流しゅりゅうとなった。

パンゲア・ソフトウェアは、Apple IIGSのゲーム開発かいはつ会社かいしゃとしてスタートした。ノーティードッグはクラシックマシンであるApple IIからはじまったが、のちにIIGSけに開発かいはつした。

うわさとキャンセルされた開発かいはつ

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1988ねん8がつ、inCiderは、AppleがあたらしいApple IIGSを開発かいはつちゅうであるとほうじた。より高速こうそくなCPU、改良かいりょうされたグラフィック(垂直すいちょく解像度かいぞうどが2ばい、スキャンラインあたり256しょく画面がめんあたり4096しょく)、768kBのRAM、256kBのROM、128kBのサウンドDOC-RAM、SCSIポート内蔵ないぞう記載きさいされていた。このとしあたらしいマシンは登場とうじょうしない。

1989ねん、Compute! は、Appleが5月のAppleFestで、2~3ばいはやいプロセッサ、768kBから1MBのRAM、SCSIポートをそなえた「IIGS Plus」を発表はっぴょうするという憶測おくそくほうじた[39][40]。この憶測おくそくは、Appleのジョン・スカリーCEOが、IIGSは1989ねんあたらしいCPUを搭載とうさいすると発言はつげんしたことに一部いちぶもとづいていた。あたらしいコンピュータはあらわれなかったが[41]、8がつにIIGSは基本きほん構成こうせいに1MB RAMを搭載とうさいして出荷しゅっか開始かいしした。


参照さんしょう

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参考さんこう文献ぶんけん

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  19. ^ Effectively 140×192 in color, due to pixel placement restrictions.
  20. ^ a b Text can be mixed with graphic modes, replacing either bottom 8 or 32 lines of graphics with four lines of text, depending on video mode. Colorized text is unique to the Apple IIGS, all other Apple II models produce text in only black and white.
  21. ^ a b c d 16 colors per scanline, palette can be changed on each line. Exceeding 16 palettes per screen drastically limits system resources (e.g. only useful for static images typically).
  22. ^ Dithered mode creates the visual illusion of 16 colors by alternated colored pixels in the 4 mini palettes, in addition to taking advantage of the AppleColor RGB's high (0.37 mm) dot pitch.
  23. ^ Only 15 voices are available in most software due to firmware pairing oscillators and reserving one for timing.
  24. ^ a b While output from audio jack is mono, and all third-party stereo cards only produce two-channel stereo, the capability for supporting 8-channel stereo is present on the motherboard/chip.
  25. ^ M2B0 (Mega II Bank 0) signal only available in slot 3 on original 256K RAM motherboard, and slots 1 through 6 on revised 1 MB RAM motherboard
  26. ^ Only the first 4 MB installed in memory expansion slot is DMA accessible (excludes 'Fast RAM' built-in on motherboard which is DMA accessible)
  27. ^ CYA replaced FPI on the revised 1 MB RAM motherboard in 1989.
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外部がいぶリンク

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