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ボーイング737 - Wikipedia

ボーイング737

ボーイングしゃせいたん通路つうろがた旅客機りょかくきシリーズ
B737から転送てんそう

ボーイング737

ライアンエアーどうだい2
全日本空輸ぜんにほんくうゆ
日本航空にほんこうくう
スカイマーク
ソラシドエア
スプリング・ジャパンほか
  • はつ飛行ひこう1967ねん4がつ9にち
  • 生産せいさんすう:11,299(2023ねん1がつ (2023-01)現在げんざい[1]
  • 運用うんよう開始かいし1968ねん2がつ10日とおか (ルフトハンザ)
  • 運用うんようじょうきょう運用うんようちゅう
  • ユニットコスト
    737-600: 4,700まん - 5,500まんUSドル
    737-700: 5,400まんUSドル - 6,400まんUSドル
    737-800: 6,600まんUSドル - 7,500まんUSドル
    737-900ER: 7,000まんUSドル - 8,050まんUSドル

ボーイング737Boeing 737)は、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく航空機こうくうきメーカー、ボーイングしゃ製造せいぞうする小型こがたジェット旅客機りょかくきである。

特徴とくちょう

編集へんしゅう
 
エアステア利用りようしてくだするミシェル・オバマ

マクドネル・ダグラス DC-9/MD-80や、エアバスA320などとおなじクラス(客席きゃくせきすう100-200せき)のジェット旅客機りょかくきで、1967ねんはつ飛行ひこう以来いらいはん世紀せいきにわたり連綿れんめん改良かいりょうかさねながら2023ねん1がつまでに各種かくしゅバリエーション累計るいけい11,000以上いじょう製造せいぞうされ[1]つづ多数たすうのバックオーダーをかかえて生産せいさん続行ぞっこうされている。ジェット旅客機りょかくきいちシリーズとしては史上しじょう最多さいた商用しょうよう輸送ゆそう歴史れきしでも屈指くっしのベストセラーかつロングセラーである。

 
ボーイング737-700がたしゅあし

設備せつび貧弱ひんじゃく地方ちほう中小ちゅうしょう空港くうこうや、騒音そうおん規制きせいきびしい大都市だいとし空港くうこうあいだ頻繁ひんぱん離着陸りちゃくりくする短距離たんきょり路線ろせんにおいて使用しようされることを想定そうていし、みじか滑走かっそうでの離着陸りちゃくりくや、短時間たんじかんでの巡航じゅんこう高度こうどへの上昇じょうしょう実現じつげんするために、主翼しゅよく比較的ひかくてき強力きょうりょくこう揚力ようりょく装置そうち装備そうびされているほか、しゅあし機体きたいの「くぼみ」にはめむタイプで、んだ状態じょうたいでも車輪しゃりん側面そくめんしになる構造こうぞうとし、飛行ひこうちゅう外気がいき導入どうにゅうによる自然しぜん冷却れいきゃく効果こうかたせた。

さらに、エアステア機体きたい内蔵ないぞうタラップ)をオプションで装着そうちゃくできるなど、短距離たんきょり路線ろせんでのていコスト運航うんこう実現じつげんするために、さまざまな技術ぎじゅつ装備そうび導入どうにゅうされている。また、ボーイングせいのジェット旅客機りょかくきとしてはじめて2人ふたり乗務じょうむ可能かのうとなった機体きたいでもある。

リアエンジン3はつしきとされたボーイングしゃ前作ぜんさくボーイング727とはことなり、エンジンは主翼しゅよくしたに1はつずつ、けい2はつ搭載とうさいされている双発そうはつ仕様しようで、えて特殊とくしゅなエンジンレイアウトをけ、整備せいびせい重視じゅうしした設計せっけいである。一方いっぽう胴体どうたい設計せっけい生産せいさん単価たんか低減ていげんのため、先行せんこうした727とおな設計せっけいさかのぼれば1958ねん就航しゅうこうだいいち世代せだいジェット旅客機りょかくきであるボーイング707以来いらい設計せっけい)を流用りゅうようしている。DC-9よりふとくてA320よりわずかにせまく、標準ひょうじゅんてきエコノミークラスであれば通路つうろをはさんでよこに6れつ座席ざせき配置はいちできる。

長年ながねん生産せいさん過程かてい様々さまざましん技術ぎじゅつ導入どうにゅうによるアップデートがつづけられ、世界せかい各国かっこく航空こうくう会社かいしゃ短距離たんきょり路線ろせん主力しゅりょくとして広範こうはん運航うんこうされている。最新さいしんがたでは短距離たんきょり路線ろせんのみならず、大西おおにしひろし横断おうだん飛行ひこうなどのなか長距離ちょうきょり路線ろせんへの就航しゅうこう想定そうていしており、洋上ようじょう飛行ひこうよう各種かくしゅ機材きざい装備そうびのほか、ETOPS認定にんてい機材きざい存在そんざいする。

また、個人こじんようテレビなどのエンターテインメントやACコンセントやUSB電源でんげんなど、長距離ちょうきょり国際線こくさいせん上級じょうきゅうせき機内きないしょくサービスに対応たいおうしたギャレーなどを選択せんたくすることも可能かのうである。

 
スカンジナビア航空こうくう ダグラスDC-4
 
KLMオランダ航空こうくう ダグラスDC-9

1964ねんに、地方ちほう路線ろせん数多かずおおのこっていたダグラス DC-4コンベア440などのプロペラ旅客機りょかくきや、ロッキード L-188などのターボプロップ旅客機りょかくき代替だいたいする100にんりの小型こがた短距離たんきょりようのジェット旅客機りょかくきとして、当時とうじライバル会社かいしゃであったダグラスのDC-9に対抗たいこうすべく開発かいはつはじめられた。

しかし、当時とうじアメリカの主要しゅよう航空こうくう会社かいしゃ大半たいはんすでにDC-9あるいはBAC 1-11発注はっちゅうしており、市場いちばのこっていたのはユナイテッド航空こうくうイースタン航空こうくうのみ、しかも後者こうしゃはDC-9採用さいよう意向いこうあきらかにしていた。この状況じょうきょうから、ボーイングしゃはアメリカの航空こうくう会社かいしゃつよ後押あとおしがない状態じょうたいでの開発かいはつ余儀よぎなくされた。

1965ねんに、ルフトハンザドイツ航空こうくうから21発注はっちゅうけたことで開発かいはつ継続けいぞくまったものの、これは従来じゅうらい80~100受注じゅちゅうてから開発かいはつはじめていたことにくらべるとはるかにすくないすうであった。このため、ユナイテッド航空こうくうたいしては「わたしまでのつなぎとして727をほぼ無償むしょう同然どうぜん料金りょうきんでリースする」ともうるなど、かんがえられるかぎりの好条件こうじょうけん提示ていじしたすえ、40(さらにオプションで30)の受注じゅちゅうることに成功せいこうした。

1967ねん4がつはつ飛行ひこう路線ろせん就航しゅうこう1968ねん2がつのルフトハンザドイツ航空こうくうよりはじまった。当初とうしょ試作しさく性能せいのう不足ふそくや2めい乗務じょうむへのパイロット協会きょうかい(ALPA)の反発はんぱつ、また-100の座席ざせきすう不足ふそくなどを販売はんばい低迷ていめいしたが、胴体どうたい延長えんちょうした-200や、内装ないそうをアップグレードした-200アドバンスドの投入とうにゅうなど、航空こうくう会社かいしゃ要求ようきゅうこたえるかたち改良かいりょうされて以降いこうはその性能せいのうみとめられ、世界中せかいじゅう航空こうくう会社かいしゃ導入どうにゅうされるようになった。

初期しょきがたの-100、-200の生産せいさんのち、エンジンをこうバイパスターボファンかわそうした-300、-400、-500が1980年代ねんだい初頭しょとう登場とうじょうした。その小回こまわりのよさなどから、現在げんざいでも主翼しゅよくあらため設計せっけいして効率こうりつたかめ、777技術ぎじゅつもちいた-600がたから-900がたの「Next-Generation(ネクストジェネレーション/NG)」と、「737MAX」とよばれるさい新鋭しんえいシリーズの生産せいさんつづけられており、2014ねん1がつ時点じてんそう受注じゅちゅうすう11575そう生産せいさんすう7900のベストセラーである。

どうシリーズは2011ねん12月16にちに、通算つうさん7,000の737(-800)をフライドバイへわたした。また通算つうさん7,500は、2013ねん3がつ20日はつかマリンドエア(B737-900ER)へ、通算つうさん8,000は2014ねん4がつ16にち[2]ユナイテッド航空こうくう(B737-900ER)へそれぞれわたされた。

派生はせいがた

編集へんしゅう

737オリジナル -100/-200(だい1世代せだい

編集へんしゅう
   
ルフトハンザドイツ航空こうくうの737-100がた 胴体どうたいみじかいのが特徴とくちょうである
クルゼイロ航空こうくうの737-200がた -100同様どうようにエンジンがほそながいのが特徴とくちょうである
   
舗装ほそう滑走かっそう路用ろようキットをけたカナディアン・ノース航空こうくうの737-200Cかた
737-200がたぎゃく噴射ふんしゃ装置そうち(スラストリバーサ)

1967ねんから生産せいさん開始かいしされた737最初さいしょのシリーズである。エンジンプラット・アンド・ホイットニーJT8Dりょう主翼しゅよくに1ずつ装備そうびする。

このエンジンはパイロンをかいさず直接ちょくせつ主翼しゅよくけられており、軽量けいりょうとも機体きたい地上ちじょうだかひくおさえている。また、このエンジンはていバイパス(バイパス0.96 - 1.00)であるので、ぎゃく噴射ふんしゃ装置そうち(スラストリバーサ)はエンジン後方こうほうのノズルにぶたをするような構造こうぞうになっている。

-100がたぜんシリーズをとおしてもっとちいさな機体きたいで、胴体どうたいながさは28.6m、航続こうぞく距離きょりは3,440 kmである。受注じゅちゅうのほとんどが-200がた集中しゅうちゅうしたため、生産せいさんのほぼすべてがルフトハンザドイツ航空こうくう運航うんこうされた。

-200がたは-100がたより胴体どうたいが1.9mながい30.5mで、航続こうぞく距離きょりながい(やく4,000km)などのちがいがあるが、基本きほんてきにはほぼおな機体きたいである。-200がたにはコンビ(貨客混載こんさい)モデルとして胴体どうたいひだり前部ぜんぶ貨物かもつドアを追加ついかし、前方ぜんぽう座席ざせき簡単かんたんはずせるようにした-200Cがた(-200 Convertible)を用意よういしていた。

-200がた舗装ほそうされていない滑走かっそう運用うんようする航空こうくう会社かいしゃけとして、降着こうちゃく装置そうちようのグラベル(砂礫されき)・デフレクター、機体きたい下面かめんようたたみライト、降着こうちゃく装置そうち展開てんかいしているあいだ車輪しゃりん格納かくのう侵入しんにゅうした砂礫されきによる重要じゅうよう部品ぶひん損傷そんしょう防止ぼうしするためのスクリーン、エンジンへの下方かほうからの空気くうき流量りゅうりょう減少げんしょうさせて砂礫されき防止ぼうしするボルテックス・デシペイター(vortex dissipators)などで構成こうせいされる「舗装ほそう滑走かっそう路用ろようキット英語えいごばん」を提供ていきょうしており、カナディアン・ノース航空こうくうノリノール・エビエーションなどカナダ航空こうくう会社かいしゃでは地方ちほう路線ろせんとして導入どうにゅうした-200Cがたや、アフリカ諸国しょこくナウル航空こうくうなどで採用さいようされた。

1971ねんには離着陸りちゃくりく性能せいのう向上こうじょうさせ、機内きないインテリアのデザインにオーバーヘッドストウェッジを導入どうにゅうするなど最新さいしんがたにグレードアップさせた改良かいりょうがた(-200 Advanced)が導入どうにゅうされ、1988ねんまで生産せいさんつづけられた。アメリカ空軍くうぐんも、-200Advancedがたもとにした航法こうほう練習れんしゅうT-43名称めいしょう採用さいようしているほかインドネシア空軍くうぐん海洋かいよう哨戒しょうかいとして改造かいぞうした機体きたいを「サーベイラー」の名称めいしょう運用うんようしている。

-100がた生産せいさんすうは30、200がた初期しょきがた改良かいりょうがたわせて1,114

なお、日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃでは-200がたと-200Advancedがた全日本空輸ぜんにほんくうゆ日本にっぽん近距離きんきょり航空こうくう南西なんせい航空こうくう導入どうにゅうし、離島りとう路線ろせん地方ちほう路線ろせんのジェット貢献こうけんし、2003ねんまで使用しようされた。また、香港ほんこんドラゴン航空こうくうナウル航空こうくうフィリピン航空こうくうなどが日本にっぽん機材きざいとして使用しようしていた。

737クラシック -300/-400/-500(だい2世代せだい

編集へんしゅう
   
イージージェットの737-300がた

だい1世代せだい浮上ふじょうした改善かいぜんすべきてんせられた要望ようぼうこたえ、さらに機体きたい設計せっけいじょう問題もんだいてん改善かいぜんすることや、マクドネル・ダグラスMD-80シリーズとの競争きょうそう対抗たいこうすることを目的もくてきに、1970年代ねんだい後半こうはんから開発かいはつはじまり、1980年代ねんだい初頭しょとう就航しゅうこうした。

当時とうじのボーイングの目指めざしたひとつの完成かんせいがたであり、737を代表だいひょうする機体きたいであることから、「737クラシック」とばれることがある(くわえて-100がた、-200がたふくめることもある)。

737NG -600/-700/-800/-900(だい3世代せだい

編集へんしゅう
   
日本航空にほんこうくう 737-800がた
ライオン・エア 737-900ERがた

ボーイングがベストセラーシリーズであるB737シリーズを、小型こがた市場いちばにおいて急速きゅうそく受注じゅちゅうばしたエアバスA320シリーズ対抗たいこうするために近代きんだいした航空機こうくうきであり、1997ねんより生産せいさん開始かいしされた。

-400にくらべてさらに機体きたい延長えんちょうした-800/-900や、アメリカ大陸あめりかたいりく着陸ちゃくりく横断おうだんできるなが航続こうぞく距離きょりつ-900ERも投入とうにゅうされた。この世代せだい機体きたいは「737ネクストジェネレーション(737NG)」の通称つうしょうつ。

なお、このシリーズの導入どうにゅうにボーイングは、-600とほぼおな座席ざせきすう717シリーズと、-900とほぼおな座席ざせきすう(-200)と航続こうぞく距離きょり757シリーズ生産せいさんりやめた。

ANAはボーイング737-700がたを18発注はっちゅうして運航うんこうを2005ねん12月に開始かいししたが、2021ねん6がつをもって一部いちぶ退役たいえきさせ、一部いちぶをAIRDOへリースしている[3]

-700はべいうみ空軍くうぐんC-40人員じんいん輸送ゆそうとして採用さいようされ、-700の機体きたいと-800の主翼しゅよくをベースにE-7され、-800ERX(未成みせい)はP-8のベースとなった。

737MAX -7/-8/-9/-10(だい4世代せだい

編集へんしゅう
   
試験しけん飛行ひこうちゅうの737-9 MAX

ボーイングは2011ねん8がつ30にちに、737NG -700/-800/-900(だい3世代せだい)のエンジンを燃料ねんりょう効率こうりつたかものかわそうした新型しんがたが2017ねんはつ飛行ひこう予定よてい発表はっぴょうした。その、ボーイングがわ発表はっぴょうでは、1つのつばさに2箇所かしょのウィングレットを装着そうちゃくすることとなり、さらなる燃費ねんぴ改善かいぜん期待きたいされる[4]

最初さいしょ発注はっちゅうしたのはアメリカン航空こうくうの100。この形式けいしきのローンチカスタマーはサウスウエスト航空こうくう[5]であるが、うち737MAX-9についてはライオン・エアがローンチカスタマーとなる[6]。そのアビエーション・キャピタル・グループノルウェー・エアシャトルユナイテッド航空こうくうアエロメヒコ航空こうくうアイスランド航空こうくうなどからも大量たいりょう発注はっちゅうけている。

日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃでは、スカイマークが737-800の代替だいたい目的もくてきとして、2022ねん11がつ10日とおかにMAXシリーズの導入どうにゅう発表はっぴょうし、B737-8がたを6リース契約けいやく、それにくわえB737-9がたとB737-10がたをそれぞれ6発注はっちゅうし、ボーイングと合意ごういした。リースは2025年度ねんどだい四半期しはんきから導入どうにゅう開始かいし発注はっちゅうは2026年度ねんどから順次じゅんじ導入どうにゅう予定よていとしている[7]

ちなみに、いち2018ねん以降いこう導入どうにゅうする方針ほうしんを2014ねん発表はっぴょうした[8][9]が、正式せいしき契約けいやく締結ていけつされておらず、その2014の経営けいえい破綻はたん導入どうにゅう消滅しょうめつしていた。民事みんじ再生さいせい機材きざい計画けいかく委員いいんかい」を設置せっちし、次期じき後継こうけい候補こうほとしてがっていた。2022ねん発表はっぴょうは、2かいであった。

2014ねん3がつには日本航空にほんこうくうグループ傘下さんかのJTA(日本にっぽんトランスオーシャン航空こうくう)が現在げんざい主力しゅりょく機材きざい737-400がたを737-800がた2016ねんからえをはじめると発表はっぴょうしたが、契約けいやく条項じょうこうには発注はっちゅうを737MAXがた変更へんこうできる条文じょうぶんふくまれていた。2019ねん日本にっぽん航空こうくう会社かいしゃとしてはじめてANAが737 MAX 8を30発注はっちゅうした[10]が、2020ねん1がつにB737MAXが生産せいさん停止ていしとなったことから今後こんご動向どうこう不明ふめいとなっていた。

2023ねん、JALは737‐8を21発注はっちゅうすると発表はっぴょうした。

  -100 -200 -300 -400 -500 -600 -700 -700ER -800 -900 -900ER
座席ざせきすう やく115 やく130 やく150 やく150 やく120 2クラス110
1クラス132
2クラス126
1クラス149
2クラス126 2クラス162
1クラス189
2クラス180
1クラス215
座席ざせきすう
導入どうにゅうれい
136 - - JTA145(20+125) ANA126 - ANA120(8+112) ANA38[11]
ANA44(24+20)
JAL165(20+145)
ANA166(8+158)
KAL188(8+180) KAL159(12+147)
貨物かもつしつ容積ようせき - - - - - 20.4 m3 27.3 m3 27.3 m3 44.0 m3 51.7 m3
全長ぜんちょう 28.65m 30.52m 33.40m 36.40m 31.01m 31.20m 33.60m 39.50m 42.10m
ぜんこう 11.23m 11.07m 12.60m 12.50m
全幅ぜんぷく 28.35m 28.88m 34.30m(ウイングレットゆう:35.80 m)
胴体どうたい 胴体どうたいはば3.76 m(客室きゃくしつはば 3.54 m)
最大さいだい離陸りりく重量じゅうりょう 49,895 kg 52,437 kg 56,473 kg 62,823 kg 52,390 kg 66,000 kg 70,080 kg 77,565 kg 79,010 kg 85,130 kg
エンジン型式けいしき P&W JT8D CFM56-3C CFM56-7B CFM56-7B
CFM56-7BE
CFM56-7B CFM56-7B
CFM56-7BE
CFM56-7B CFM56-7BE
エンジン出力しゅつりょく 6,350kg×2 7,260kg×2 10,660kg×2 12,380kg×2 12,380kg×2 12,380kg×2 12,880kg×2
巡航じゅんこう速度そくど Mach 0.73 Mach 0.745 Mach 0.78 - 0.785 Mach 0.79
航続こうぞく距離きょり やく3,000km やく4,000km やく5,000km やく5,000km やく4,500km 5,648km 6,225km 10,200 km 5,665km やく5,000km 5,925km
はつ飛行ひこうねん 1967ねん 1967ねん 1984ねん 1988ねん 1989ねん 1998ねん 1997ねん 2007ねん 1997ねん 2000ねん 2007ねん
製造せいぞう終了しゅうりょうねん 1973ねん 1988ねん 1999ねん 2000ねん 1999ねん 2006ねん 2019ねん 2005ねん

年別ねんべつ売上うりあげすう

編集へんしゅう
2022 2021
263
2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011
440 415 368 490 495 485 440 415 368
2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001
376 372 290 330 302 212 202 173 223 299
2000 1999 1998 1997 1996 1995 1994 1993 1992 1991
281 320 281 135 76 89 121 152 218 215
1990 1989 1988 1987 1986 1985 1984 1983 1982 1981
174 146 165 161 141 115 67 82 95 108
1980 1979 1978 1977 1976 1975 1974 1973 1972 1971
92 77 40 25 41 51 55 23 22 29
1970 1969 1968 1967 1966 1965        
37 114 105 4 0 0        

競合きょうごう機種きしゅ

編集へんしゅう

事故じこ概略がいりゃく

編集へんしゅう

死者ししゃすうおおかった航空こうくう事故じこ

編集へんしゅう

絶対ぜったい件数けんすうだけをれば、航空こうくう事故じこハイジャック機種きしゅくらべておおい。その理由りゆうは、

  • 生産せいさんすうおおい(10,000以上いじょう生産せいさんされジェット旅客機りょかくきでは世界一せかいいち。2エアバスA320シリーズはやく8,000以上いじょう)。
  • 生産せいさん年数ねんすうながい。
  • ぜん世界せかい様々さまざま航空こうくう会社かいしゃ運用うんようされている。
  • 途上とじょうこく航空こうくう会社かいしゃにおいては、経済けいざいてき理由りゆうから737NGシリーズA320シリーズなどのさい新鋭しんえい導入どうにゅうする余地よちがあまりないため、他社たしゃ使つかふるした737(だい1・だい2世代せだい)を中古ちゅうこ購入こうにゅうし、よわいが20ねん以上いじょうある経年けいねん運航うんこうせざるをなくなることがある。
  • 途上とじょうこく場合ばあい先進せんしんこくくら整備せいびのレベルが不十分ふじゅうぶんであるうえ航空こうくう支援しえん施設しせつ整備せいび不十分ふじゅうぶんであるケースがおおい。

ユナイテッド航空こうくう585便びん墜落ついらく事故じこUSエアー427便びん墜落ついらく事故じこイーストウインド航空こうくう517便びんきゅう傾斜けいしゃ事故じこライオン・エア610便びん墜落ついらく事故じこエチオピア航空こうくう302便びん墜落ついらく事故じこなど、明白めいはく機体きたい欠陥けっかんからしょうじた事故じこ存在そんざいした。

2005ねん発生はっせいしたヘリオス航空こうくう522便びん墜落ついらく事故じこ死者ししゃ121めい)はあずかあつ系統けいとうのトラブルから墜落ついらくいたったケースだが、ほかにもあずかあつ系統けいとうにトラブルがあったことが報告ほうこくされていることもあり、737クラシックシリーズのあずかあつ系統けいとう構造こうぞうてき欠陥けっかんせつ指摘してきされている。さらに737クラシックでは、エンジンの欠陥けっかんブリティッシュミッドランド航空こうくう92便びん不時着ふじちゃく事故じこなどが発生はっせいし、飛行ひこうめられたことがある。

くわえてさい新鋭しんえいボーイング737MAXでも、ライオン・エア610便びん墜落ついらく事故じこエチオピア航空こうくう302便びん墜落ついらく事故じこ連続れんぞく事故じこけて、ぜん世界せかい当該とうがい運航うんこう一時いちじてきめられていた

 
那覇空港なはくうこう炎上えんじょう破損はそんしたチャイナエアラインの800がた

737NGシリーズのぜんそん事故じこのうち死者ししゃがなかった事故じこひとつとして、2007ねん8がつ20日はつか日本にっぽん那覇空港なはくうこう発生はっせいしたチャイナエアライン120便びん炎上えんじょう事故じこられている。この事故じこでは製造せいぞう段階だんかいけるボルトけの不具合ふぐあい原因げんいんとされた。 2011ねん4がつ1にちアリゾナしゅうフェニックスからカリフォルニアしゅうサクラメントにかっていたサウスウエスト航空こうくう812便びん離陸りりく天井てんじょうはば30cmながさ1.5mほどのあなひらき、至近しきんべいぐんユマ基地きち緊急きんきゅう着陸ちゃくりくする事故じこ発生はっせいした。乗客じょうきゃく全員ぜんいん無事ぶじであったが、客室きゃくしつ乗務じょうむいん1めい軽傷けいしょう[12]ただちに同型どうけいのうち79点検てんけんした結果けっか、さらにすうについて亀裂きれつ発生はっせいしていることが判明はんめいした[13]べい国家こっか運輸うんゆ安全あんぜん委員いいんかい(NSTB)の調査ちょうさ結果けっかではサウスウエスト航空こうくう検査けんさ体制たいせいには問題もんだいはなかった[13]ことから、連邦れんぽう航空局こうくうきょく(FAA)ではぜん世界せかい同型どうけいたいして検査けんさ命令めいれいした[13]。また、ボーイングでは亀裂きれつ発生はっせい可能かのうせいについて認識にんしきしており、それまでは飛行ひこう回数かいすうが6まんかいえた時点じてん詳細しょうさい検査けんさをすることとしていたが、今回こんかい事故じこけて、飛行ひこう回数かいすうが3まんかいえた時点じてん詳細しょうさい検査けんさをするように基準きじゅんあらためた[14]

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ a b Boeing: Orders and Deliveries (updated monthly)”. boeing.com (January 31, 2023). January 12, 2021てんのオリジナルよりアーカイブFebruary 23, 2023閲覧えつらん
  2. ^ ボーイング、8000の737を納入のうにゅう 2014ねん04がつ17にち) 2000ふん
  3. ^ ボーイング737-700がた退役たいえきけて
  4. ^ "Boeing Designs Advanced Technology Winglet for 737 MAX" (Press release) (英語えいご). Boeing. 2 May 2010.
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参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • 旅客機りょかくき形式けいしきシリーズ6『ベストセラー・ジェット Boeing737』(イカロス出版いかろすしゅっぱん、2002ねんISBN 487149392X
  • しん旅客機りょかくき形式けいしきシリーズ03『しん時代じだいのトレンドリーダー 日本にっぽんのBoeing737』(イカロス出版いかろすしゅっぱん、2007ねんISBN 978-4871499729
  • 『BOEING JET STORY』(イカロス出版いかろすしゅっぱん、2010ねんISBN 978-4863202429
  • 旅客機りょかくき年鑑ねんかん2016-2017 (イカロス出版いかろすしゅっぱん、2016ねんISBN 978-4802201261

外部がいぶリンク

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