CAFE

CAFE（英えい: corporate average fuel economy）とは、「企業きぎょう（別べつ）平均へいきん燃費ねんぴ」のことである。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでは自動車じどうしゃ製造せいぞう企業きぎょうごとに企業きぎょう平均へいきんの燃費ねんぴを算定さんていし、その燃費ねんぴが基準きじゅん値ちを下回したまわらないように義務付ぎむづけられている。

アメリカでの概要がいよう

1970年代ねんだいのオイルショックをきっかけに、各社かくしゃの1978年ねんモデルから導入どうにゅうされた。米べい議会ぎかいではたびたび規制きせい強化きょうかが検討けんとうされてきたが、ビッグスリーなど自動車じどうしゃ業界ぎょうかいが反発はんぱつし、乗用車じょうようしゃの基準きじゅんは1990年ねんモデル以降いこう据すえ置おかれていた。

基本きほん的てきにアメリカ国内こくないで販売はんばいされる乗用車じょうようしゃと商用しょうよう車しゃについて燃費ねんぴ基準きじゅんを定さだめたものであり、規制きせい対象たいしょう者しゃはガソリンエンジンおよびディーゼルエンジンの自動車じどうしゃを製造せいぞうしている企業きぎょうすべてである（テスラモーターズ等ひとし、電気でんき自動車じどうしゃのみを製造せいぞうしている企業きぎょうは免除めんじょされる）。また、日本にっぽんやドイツなど国外こくがいの企業きぎょうについてもアメリカ国内こくないで製品せいひんが販売はんばいされている企業きぎょうは全すべて対象たいしょうとなり、アメリカ国内こくないでの走行そうこうを目的もくてきとする自動車じどうしゃの生産せいさん台数だいすうが対象たいしょうとなる。

自動車じどうしゃメーカーはそれぞれ自社じしゃ製せいの平均へいきん燃費ねんぴを算出さんしゅつし、基準きじゅんを達成たっせいできなければ罰金ばっきんが科かされることになる。 対象たいしょう機種きしゅは乗用車じょうようしゃ（定員ていいん10人にん以下いか。ミニバン、クロスオーバーSUVを含ふくむ）、ライトトラック（ピックアップトラック、バン、スポーツ・ユーティリティ・ビークル、スポーツ・ユーティリティ・トラックなど）である。ただし、国内外こくないがい合計ごうけい販売はんばい台数だいすうが1万まん台だい以下いかの企業きぎょうは電気でんき自動車じどうしゃを含ふくんでもよいことになっている。

2007年ねんまでの基準きじゅんは上述じょうじゅつの理由りゆうもあり、乗用車じょうようしゃが1ガロンあたり27.5マイル（1 L当あたり約やく11.7 km）だったが、同年どうねんに成立せいりつした「新しん企業きぎょう平均へいきん燃費ねんぴ」では2020年ねんまでに乗用車じょうようしゃ・トラックの燃費ねんぴを1ガロンあたり35マイル（1 Lあたり約やく14.9 km）と約やく40 %も引ひき上あげた。

しかし、2010年ねん4月がつにアメリカ政府せいふは2016年ねんまでに1ガロンあたり35.5マイル（1 Lあたり約やく15.1 km）へという基準きじゅんに引ひき上あげて2012年ねんから採用さいようすることを正式せいしき発表はっぴょうしたため、各社かくしゃは今後こんご、この基準きじゅんをクリアーすべく開発かいはつを進すすめていくものと思おもわれる。