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DAZ Studio - Wikipedia

DAZ StudioDAZ 3D しゃせい3次元じげんコンピュータグラフィックス (3DCG) ソフトウェア。$249.00で販売はんばいされていたが、2012ねんに「期間きかん限定げんてい」で無料むりょうされ[3]その完全かんぜん無料むりょうとなった。2023ねん現在げんざい、ユーザー登録とうろくをすればさい上位じょういのDAZ Studio Proが無料むりょうでダウンロードおよ利用りよう可能かのうである[4]

DAZ STUDIO
DAZ Studio で 3D Universe の EmotiBase フィギュアをもちいて作成さくせいされた画像がぞう
開発元かいはつもと DAZ 3D Inc.
最新さいしんばん
4.21[1] / 2022ねん11月12にち (19かげつまえ) (2022-11-12)
対応たいおうOS WindowsmacOS
サポートじょうきょう 開発かいはつちゅう[2]
種別しゅべつ 3DCGソフトウェア
公式こうしきサイト https://www.daz3d.com/
テンプレートを表示ひょうじ

Smith Micro Softwareしゃせいの3DCGソフトウェア・Poser7ようつくられたコンテンツとは互換ごかんせいがあり、そのまま利用りようすることができる。しかし、Poser8以降いこう機能きのう使つかってつくられたコンテンツは互換ごかんせいがないためDAZ Studioでは利用りようできない。Victoria4/Michael4とう、DAZ 3Dしゃ販売はんばいするPoserようコンテンツはすべてDAZ Studioで利用りよう可能かのうである。

概要がいよう

編集へんしゅう

既製きせい人体じんたいモデル(DAZ Studioではフィギュアとぶ)をモーフでキャラクターをつくレンダリングし、画像がぞう動画どうが作成さくせいする。フィギュアのモーフ(顔立かおだち、体型たいけい表情ひょうじょう)やポーズ、テクスチャ、ふくなどのデータは購入こうにゅうするかべつのソフトウェアで作成さくせいするのが一般いっぱんてきであり、 DAZ 3Dしゃ公式こうしきショップでは多数たすうのアイテムが購入こうにゅうできるほか、モデラーのHexagonCarrara景観けいかん生成せいせいソフトのBryceなどのソフトも販売はんばいされている。そもそもDAZ Studio自体じたいがDAZのショップの商品しょうひんひとつとして、本来ほんらい有料ゆうりょうのものが期間きかん限定げんてい無料むりょう販売はんばいされるという形式けいしきとなっており、入手にゅうしゅにはDAZ 3Dのアカウントが必要ひつよう

DAZしゃ元々もともとPoserけに「Victoria」(女性じょせいフィギュア)や「Michael」(男性だんせいフィギュア)とったフィギュアやアイテムを販売はんばいしており、「Victoria 4」や「Michael 4」とったフィギュアが主力しゅりょくであった世代せだいだい4世代せだい)より以前いぜんでは、DAZ StudioけフィギュアはPoserとの互換ごかんせいがあった。そもそも、これらのフィギュアは元々もともとPoserけフィギュアであり、自社じしゃ販売はんばいしているPoserけアイテムの販売はんばい促進そくしんのためにPoserと互換ごかんせいのあるDAZ Studioを無料むりょう配布はいふはじめたという経緯けいいがある[よう出典しゅってん]。VictoriaやMichaelシリーズはPoserけフィギュアとして事実じじつじょう標準ひょうじゅんであり、だい4世代せだいフィギュアまではDAZ 3DしゃとPoserは共存きょうぞん関係かんけいにあった。しかし、2011ねんにPoserとDAZ Studioがそれぞれ互換ごかんせい独自どくじしんフィギュア技術ぎじゅつ採用さいようしたことから、それまでのような共存きょうぞん関係かんけいはなくなった。

「Genesis」フィギュア(だい5世代せだい)が標準ひょうじゅん搭載とうさいとなったDAZ Studio 4.0以降いこうではGenesisにわせた独自どくじしん機能きのう搭載とうさいし、「Victoria 5」や「Michael 5」とっただい5世代せだい主力しゅりょくフィギュアもGenesisフィギュアのモーフ(派生はせいフィギュア)としてあつかわれるようになったが、Poserのしんフィギュア技術ぎじゅつ互換ごかんせいいことからPoserで利用りようすることはできなくなった。

以前いぜんは、正式せいしきめいを「DAZ|Studio」としょうしていたが(略称りゃくしょうは「D|S」)、DAZ Studio 4.0以降いこうでは「DAZ Studio」としょうしている。

バージョン3までは、利用りようしゃ登録とうろく必要ひつようであるものの、基本きほんシステムは無料むりょう頒布はんぷされていた。バージョン4では基本きほんシステムが一時期いちじき有料ゆうりょうされたが、バージョン4.5からはすべての機能きのうふくんだハイエンド仕様しようのDAZ Studio Proが無料むりょう提供ていきょうされている。基本きほんとなる人体じんたいフィギュア、Genesisシリーズのすべてのベースモデルと、ふくかみ背景はいけいオブジェクトとうのコンテンツがいくつか付属ふぞくしており、インストールしてすぐに使つかはじめることができる。また、ビギナーけにアプリケーションじょう使用しよう方法ほうほう解説かいせつしてくれるインタラクティブ・レッスン(英語えいご)も搭載とうさいされている。

2015ねん6がつ時点じてんでの最新さいしんばんはバージョン4.8 。

2009ねん12月、発売はつばいもとのDAZ Productionsしゃは3Dアバター技術ぎじゅつイスラエル企業きぎょうであるGizmozしゃ(2003ねん創立そうりつ)と合併がっぺい発表はっぴょうした。今後こんご、DAZ StudioやDAZせいフィギュアとアバター技術ぎじゅつ融合ゆうごうしたしん製品せいひんしんサービスが期待きたいされているが、販売はんばいサイトのユーザー情報じょうほうとうについて、当面とうめんのところはおおきな影響えいきょうはないとのことである。

ベータばんあつかい。 かなり長期ちょうきわたって頻繁ひんぱんにバージョンアップをかえしながら、無料むりょう配布はいふつづけられた。

2005ねんリリース。

2009ねん6月リリース。 有料ゆうりょうのAdvancedばん提供ていきょうされるようになり、2エディション構成こうせいになった。

DAZ Studio 3
基本きほんシステム。無料むりょう
DAZ Studio 3 Advanced
各種かくしゅ上位じょうい機能きのう搭載とうさい。64ビットWindows対応たいおうなど。

2011ねんリリース。 このバージョンからは基本きほんシステムが有料ゆうりょうされた。 そのわりとして機能きのう制限せいげんされたExpressばん提供ていきょうされる予定よていである。 また、Advancedばんくわえ、より上位じょういのProばん提供ていきょうされるようになり、4エディション構成こうせいとなった。

2012ねん3がつ、DAZ Studio 4 Proが期間きかん限定げんてい無料むりょうされた。2023ねん8がつ現在げんざい無料むりょうちゅうである[4]

DAZ Studio 4 Express
機能きのう制限せいげんされた無料むりょうばん
DAZ Studio 4
基本きほんシステム。このバージョンからは有料ゆうりょうされた。
同時どうじにリリースされたしん世代せだいのGenesisフィギュアを活用かつようするための様々さまざま機能きのう追加ついかされ、大幅おおはば機能きのう向上こうじょうたした。
DAZ Studio 4 Advanced
基本きほんシステムの機能きのうくわえ、下記かき機能きのう搭載とうさい
64ビットWindows対応たいおう
Auto-Fit (DAZだい4世代せだいフィギュアようふくくつかみなどをGenesisフィギュアよう変換へんかんする機能きのう)
Progressive Rendering
Multi-Layered Image Editor
Morph Loader Advanced
Darkside Style
DAZ Studio 4 Pro
おもにコンテンツクリエイターなどプロフェッショナルにちか利用りようしゃけたバージョン。
Advancedばん機能きのうくわえ、下記かき機能きのう搭載とうさい
Content Creator Tools (コンテンツ作成さくせいのための各種かくしゅ機能きのう)
GoZ Bridge (ZBrushとの連携れんけい機能きのう)
3D Bridge for Photoshop (Photoshopとの連携れんけい機能きのう)
FBX Exporter
Texture Atlas

Poser との関係かんけい

編集へんしゅう

DAZはもともとPoserんで使つかうための生物せいぶつ衣類いるいなどの3Dデータを販売はんばいしていたが、自社じしゃの3Dデータの購入こうにゅうしゃやすために、Poserとデータ互換ごかんのDAZ Studioを開発かいはつし、無料むりょう配布はいふすることをはじめた。これによって、それまで Poser独占どくせん状態じょうたいであった個人こじんけ 3DCG 市場いちば拡大かくだいした。Poser自体じたいも3DCGソフトウェアとしては比較的ひかくてき安価あんか製品せいひんであるが、無料むりょうのDAZ Studio の登場とうじょう趣味しゅみとして 3DCG にれるひと増加ぞうかした。

DAZ Studio は、Poser作成さくせいされたデータのほとんどをむことができる。ただし、衣服いふく頭髪とうはつなどの動的どうてき表現ひょうげんについては例外れいがいである。

基本きほんてきにDAZ Studioで作成さくせいしたデータをPoserむことはできない。プラグイン利用りようすることでフィギュアデータ(拡張子かくちょうしcr2)とう出力しゅつりょくすることはできるが、シーンデータ(拡張子かくちょうしpz3)は出力しゅつりょくできない。

開発かいはつ当初とうしょPoserのサブセットてき印象いんしょうつよかったが、頻繁ひんぱんにバージョンアップをかえつづけて機能きのう向上こうじょうがはかられており、現在げんざいでは、Poserよりもすぐれた機能きのう搭載とうさいされている。


Poser景観けいかん生成せいせいソフトVueとの親和しんわせいたかく、Poser作成さくせいしたデータをVueんでリアルな景観けいかんレンダリングをおこなうことが出来できるが、DAZ Studioは景観けいかん生成せいせいソフトBryce親和しんわせいたかく、PoserVue関係かんけいによく対応たいおうけになっている。

DAZ Studio 4.0からはあたらしくGenesisというユニメッシュのフィギュアを採用さいようしたが、GenesisはTriAxとばれる独自どくじのウェイトマップ技術ぎじゅつがベースとなっているため、発表はっぴょう当初とうしょPoserでは利用りようできなかった。その、Poser9SR3.1でプラグインが利用りようできるようになり、OpenSubdivなどGenesisをうごかすために必要ひつよう機能きのう徐々じょじょ搭載とうさいされたことから、DAZ 3DしゃはDSON Importer for Poserプラグインを開発かいはつし、Poserユーザーけにリリースした。これによって、PoserじょうでもGenesis1/2が利用りようできるようになった。ただし、最新さいしんバージョンであるGenesis3はDAZ Studio専用せんようであり、Poserでは利用りようできない。(2015ねん7がつ現在げんざい

レンダラーの特徴とくちょう

編集へんしゅう

DAZ Studio は、Poserとはことなるレンダラー(レンダリングエンジン)を搭載とうさいしており、シェーディングモデル(ライティングモデル)もおおきくことなっているため互換ごかんせいい。 Poserのデータをんだ場合ばあい光源こうげんやマテリアル設定せってい基本きほんてき要素ようそについてはある程度ていどまで自動じどう変換へんかんされるが、あくまでも基本きほんてき設定せってい変換へんかんされるだけであり、そもそもシェーディングモデルがことなっているため、レンダリング出力しゅつりょくはかなりことなった画像がぞうになる。より結果けっかるためにはほろ調整ちょうせいえが必要ひつようとなることがある。(DAZが販売はんばいしている3DデータはDAZ Studioのレンダラーに最適さいてきされた設定せってい最初さいしょからまれている)

内蔵ないぞうレンダラー

編集へんしゅう

標準ひょうじゅん内蔵ないぞうしているレンダラーとしては、下記かきみっつから選択せんたくして使用しようできる。

3Delight
RenderManインターフェース準拠じゅんきょのレンダラー。
DAZ Studioの初期しょきバージョンから標準ひょうじゅん搭載とうさいされている。
フォトリアリスティックな表現ひょうげん基本きほんとするが、フォトリアルなトゥーンシェーディングとう可能かのう標準ひょうじゅん搭載とうさいされるトゥーンレンダリングは、かならずしも完全かんぜんとはえないが、Poserでトゥーンレンダリングをこころみることくらべればはるかに手軽てがる品質ひんしつ結果けっかられる。また、有償ゆうしょう無償むしょうわずトゥーンレンダリングようシェーダーレンダラー複数ふくすう存在そんざいし、それらを利用りようすることでよりこまかい調整ちょうせい表現ひょうげん可能かのうになる。
NVIDIA Iray
GPU演算えんざん対応たいおうする物理ぶつりベースのレンダラー。間接かんせつこうふくめたきわめて現実げんじつかんたか写実しゃじつてき映像えいぞう生成せいせい特徴とくちょうとする。
対応たいおうするNVIDIAせいビデオカードをそなえていれば、CPUでレンダリングするのにくら大幅おおはば高速こうそくにレンダリングすることができる。
DAZ Studio 4.8 64bitばん標準ひょうじゅん搭載とうさいされている。32bit環境かんきょうでは利用りようできない。
DAZせいのフィギュアデータは、Genesis3以降いこうからはirayに最適さいてきされたマテリアル設定せってい用意よういされる予定よてい
Filament
Googleの開発かいはつするオープンソースの物理ぶつりベースリアルタイムレンダラー。DAZ Studio 4.14以降いこう搭載とうさいされている。

外部がいぶレンダラー

編集へんしゅう

有料ゆうりょうプラグインを導入どうにゅうすることで対応たいおうすることができるレンダラーとしては下記かきのようなものがある。これらの外部がいぶレンダラーはPoserでも同様どうよう有料ゆうりょうプラグインにより対応たいおうしており、おなじレンダラーを使つか設定せってい共通きょうつうすればほぼおな出力しゅつりょく画像がぞうることができる。

Octane Render英語えいごばん
GPU演算えんざん対応たいおうする物理ぶつりベースレンダラー。
LuxRender
GPU演算えんざん対応たいおうする物理ぶつりベースレンダラー。

DAZ Studio は、「基本きほんシステムは無料むりょう配布はいふ拡張かくちょう機能きのう有償ゆうしょうプラグイン」というかたちで、機能きのう拡張かくちょうおこなうことが可能かのうとなっている。 様々さまざま光源こうげんやレンダリング効果こうか追加ついか質感しつかん制御せいぎょ、モデルの編集へんしゅう、アニメーション編集へんしゅう、ダイナミッククロス、ソフトとの連携れんけいなど色々いろいろなプラグインが販売はんばいされている。プラグイン開発かいはつのためのSDKも公開こうかいされている。

以前いぜんは、ライセンスキー取得しゅとく手続てつづきをおこなうと、DAZが販売はんばいしている3Dデータのセット商品しょうひん無料むりょうでもらえるサービスをおこなっていたため、DAZ Studioを使用しようするつもりのないひとでもDAZ Studioのライセンス登録とうろく手続てつづきをおこなうメリットがった。

外部がいぶリンク

編集へんしゅう

引用いんよう

編集へんしゅう