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{{出典の明記|date=2011年1月}} |
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'''野湯'''(やとう、のゆ)とは、自然の中に存在する[[温泉]]が自噴しており、かつその源泉を利用した商業施設が存在しない場所のこと。その形態は様々で、一部の野湯には[[硫化水素]]ガスなどの火山ガス発生地帯のため入浴に生命の危険を伴う場所や、自然保護の観点・所有者の許可が必要などの理由により立ち入り禁止となっている場所がある。 |
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'''野湯'''(のゆ、やとう)とは、自然の中に存在する[[温泉]]が自噴しており、かつその源泉を利用した商業施設が存在しない場所のこと。その形態は様々で、地元自治会や愛好家が定期的に手入れを行っている所、利用者自身がシート・土嚢・ショベルなどを用意して行かなければならない所もある。一部の野湯には[[硫化水素]]ガスなどの火山ガス発生地帯のため入浴に生命の危険を伴う場所や、[[自然保護]]の観点・所有者の許可が必要などの理由により[[立ち入り禁止]]となっている場所がある。 |
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== 自然界で源泉が自噴 == |
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== 自然界で源泉が自噴 == |
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[[Image:Nakadake hotspring daisetuzan01.jpg|thumb|right| 中岳温泉露天風呂、 湯船メンテナンス 用のシャベルが 見える]] |
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野湯で一番多い形態である。川沿い、山肌などから温泉が湧出している。 |
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野湯で一番多い形態である。川沿い、山肌などから温泉が湧出している。また、休火山や活火山では地下水がマグマで温められて噴出し、川そのものや、沼そのものが温泉となっているものもある。 |
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=== 山肌から源泉が自噴 === |
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=== 山肌から源泉が自噴 === |
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山肌から[[ 源泉]]が 染み 出してきていたり、または 地獄地帯のように 地面のあちこちから 源泉が 自噴している 場合などである。 湯船はない 場合が 多く、 地面を 掘ったり 持参したビニールプールやビニールシートなどで 即席の 湯船を 作って 入浴する。 有志により 湯船が 整備されていることもあるが、 {{要出典範囲|一部には 土地の 所有者に 無断で 作られたものや[[ 国立公園]] 内に 違法に 作られたものも 存在する。 |date=2011年1月}}湯温の 調整が 難しい。 |
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[[Image:Nakadake hotspring daisetuzan01.jpg|thumb|right| 中岳温泉露天風呂、 湯船メンテナンス 用のシャベルが 見える]] |
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山肌から[[ 源泉]]が 染み 出してきていたり、または 地獄地帯のように 地面のあちこちから 源泉が 自噴している 場合などである。 湯船はない 場合が 多く、 地面を 掘ったり 持参したビニールプールやビニールシートなどで 即席の 湯船を 作って 入浴する。 有志により 湯船が 整備されていることもあるが、 一部には 土地の 所有者に 無断で 作られたものや[[ 国立公園]] 内に 違法に 作られたものも 存在する。 湯温の 調整が 難しい。 |
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[[中岳温泉]]などがこれにあたる。 |
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[[中岳温泉]]などがこれにあたる。 |
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基本的には上記形態に属する。川底や湖底に源泉があり、かつ高温または湧出量豊富で入浴に適した温度になっている場合がこれに該当する。 |
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基本的には上記形態に属する。川底や湖底に源泉があり、かつ高温または湧出量豊富で入浴に適した温度になっている場合がこれに該当する。 |
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[[川原毛大湯滝]]、[[カムイワッカの滝]]、[[弟子屈町]]の[[池の湯]]、[[登別温泉]]の湯の川、[[尻焼温泉]]の[[露天風呂]]などがこれにあたる。 |
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[[川原毛大湯滝]]、[[カムイワッカの滝]]、[[弟子屈町]]の[[池の湯]]、[[登別温泉]]の湯の川、秋田焼山の[[秋田焼山|硫黄取りの湯]]、[[尻焼温泉]]の[[露天風呂]]、立山カルデラの[[新湯]]などがこれにあたる。 |
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=== 海岸の潮溜まりが温泉 === |
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[[File:Iwojima Higashi onsen.jpg|thumb|東シナ海を望む[[硫黄島 (鹿児島県)|薩摩硫黄島]]の「[[東温泉]]」]] |
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磯のくぼみに温泉が沸き、満潮の時は水没。干潮の時だけ入浴できるという温泉。それらの中には崖の下の岩場が波で浸食されて洞窟になった場所に温泉が沸いて湯船になっている場所もある。 |
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[[地鉈温泉]]、[[水無海浜温泉]]などがこれにあたる。 |
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== 人為的な原因による湧出 == |
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道路工事や基礎工事の際に比較的浅い部分にある岩盤を掘削して沸き出してしまったり、井戸を掘るつもりが温泉が沸いてしまうことがある。県道や町道の場合は自治体が道端に温泉施設を作るケースもあるが、そのまま垂れ流したり水槽を作って一旦沸いたものを受ける場合があり、その水槽を湯船として利用できるものもある。また、鉱山跡地など掘削の際に沸き出た温泉を利用できるものもある。 |
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[[金花湯]]、[[小坂町]]の[[奥奥八九郎温泉]]などがこれにあたる。 |
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== 古くは温泉地であった場所 == |
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== 古くは温泉地であった場所 == |
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[[江戸時代]]などには温泉地として知られていたが、山奥などにあって交通の便が悪かったり、温泉地として整備利用するものがいなかったりしたために、いつしか放置されてしまった温泉。
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以前は温泉地として知られていたが、交通の便が悪い等の理由で、廃業・放置された温泉。湯船が残っていてそのまま利用できる所もある。 |
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香草温泉、[[入之波温泉]]近くの五色湯跡、[[川北温泉]][[吹上温泉 (北海道)|吹上温泉]]などがこれにあたる。 |
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香草温泉、[[入之波温泉]]近くの五色湯跡、[[川北温泉]]、[[湯田温泉峡#見立温泉|見立温泉]]などがこれにあたる。 |
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== 整備された源泉を利用 == |
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== 整備された源泉を利用 == |
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[[画像:Hotspring Ohshio Fukushima 01.jpg|thumb|大塩温泉野湯]] |
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整備された源泉から、利用されないで捨てられているものを集めて入浴する。有志により入浴施設が整備されているケースが多い。和歌山県の湯の谷温泉や、伊豆の河津浜温泉にある海岸の湯船などがこれにあたる。かつて[[松崎温泉]]の源泉井の下には源泉井からこぼれ出た湯を集めた湯船も存在した。湧出した湯を集めたものだけでなく、既に利用された後の廃湯を湯船に集めている場合も存在する。 |
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整備された源泉から、利用されないで捨てられているものを集めて入浴する。有志により入浴施設が整備されているケースが多い。和歌山県の湯の谷温泉や、伊豆の河津浜温泉にある海岸の湯船などがこれにあたる。かつて[[松崎温泉]]の源泉井の下には源泉井からこぼれ出た湯を集めた湯船も存在した。湧出した湯を集めたものだけでなく、既に利用された後の廃湯を湯船に集めている場合も存在する。 |
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廃業の理由の中にはダム建設に伴ったものもあり、温泉宿は既に取り壊されたり自然に倒壊したが湯船そのものは残っていて利用できるものもあるが、地元有志による保全で維持されているケースが多い。普段は入浴できるものの、ダムの完成に伴い永久に失われるものや、満水時にのみ利用できなくなるものなど、ダムのどの位置にあるかでケースは異なる。これらの管理者は土地の所有者から既に県や国などに譲渡・売却されており、侵入や利用などについては立て札など各所の決まりに従うこと。基本的に現存する施設の保全は黙認されているケースもあるが、新たに構造物を作成することは一切認められていない。 |
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また、廃業した[[旅館]]などの湯船を利用して入浴する行為もこれに含まれる。但し、所有者が入浴を許可している場合以外は[[住居侵入罪|不法侵入]]などの法的な問題点が生じる行為である。かつて[[那須温泉郷]]にあった[[高雄温泉]]の旅館跡地の[[露天風呂]]などがこれにあたる。なお、高雄温泉の露天風呂は現在は再び旅館が整備されたため、野湯ではなくなっている。 |
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[[大塩温泉 (福島県)|大塩温泉]]は、かつて[[共同浴場]]として利用されていた湯船であり、春先にのみ温泉が湧出する。利用は開放されているが、[[テレビ]]などで取り上げられることもあり、ゴミの放置など[[マナー]]の問題が発生する。 |
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[[Category:野湯|*]] |
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| この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。(このテンプレートの使い方) 出典検索?: "野湯" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2011年1月) |
野湯(のゆ、やとう)とは、自然の中に存在する温泉が自噴しており、かつその源泉を利用した商業施設が存在しない場所のこと。その形態は様々で、地元自治会や愛好家が定期的に手入れを行っている所、利用者自身がシート・土嚢・ショベルなどを用意して行かなければならない所もある。一部の野湯には硫化水素ガスなどの火山ガス発生地帯のため入浴に生命の危険を伴う場所や、自然保護の観点・所有者の許可が必要などの理由により立ち入り禁止となっている場所がある。
自然界で源泉が自噴[編集]
野湯で一番多い形態である。川沿い、山肌などから温泉が湧出している。また、休火山や活火山では地下水がマグマで温められて噴出し、川そのものや、沼そのものが温泉となっているものもある。
山肌から源泉が自噴[編集]
山肌から源泉が染み出してきていたり、または地獄地帯のように地面のあちこちから源泉が自噴している場合などである。湯船はない場合が多く、地面を掘ったり持参したビニールプールやビニールシートなどで即席の湯船を作って入浴する。有志により湯船が整備されていることもあるが、一部には土地の所有者に無断で作られたものや国立公園内に違法に作られたものも存在する。[要出典]湯温の調整が難しい。
中岳温泉などがこれにあたる。
河原に源泉が湧出[編集]
川原を掘ると温泉が湧く。湯船を作成しやすく、川の水を使って容易に温度調整が可能なのが特徴。
川湯温泉、上湯温泉、切明温泉など。
河川、湖沼自体が温泉[編集]
基本的には上記形態に属する。川底や湖底に源泉があり、かつ高温または湧出量豊富で入浴に適した温度になっている場合がこれに該当する。
川原毛大湯滝、カムイワッカの滝、弟子屈町の池の湯、登別温泉の湯の川、秋田焼山の硫黄取りの湯、尻焼温泉の露天風呂、立山カルデラの新湯などがこれにあたる。
海岸の潮溜まりが温泉[編集]
磯のくぼみに温泉が沸き、満潮の時は水没。干潮の時だけ入浴できるという温泉。それらの中には崖の下の岩場が波で浸食されて洞窟になった場所に温泉が沸いて湯船になっている場所もある。
地鉈温泉、水無海浜温泉などがこれにあたる。
人為的な原因による湧出[編集]
道路工事や基礎工事の際に比較的浅い部分にある岩盤を掘削して沸き出してしまったり、井戸を掘るつもりが温泉が沸いてしまうことがある。県道や町道の場合は自治体が道端に温泉施設を作るケースもあるが、そのまま垂れ流したり水槽を作って一旦沸いたものを受ける場合があり、その水槽を湯船として利用できるものもある。また、鉱山跡地など掘削の際に沸き出た温泉を利用できるものもある。
金花湯、小坂町の奥奥八九郎温泉などがこれにあたる。
古くは温泉地であった場所[編集]
以前は温泉地として知られていたが、交通の便が悪い等の理由で、廃業・放置された温泉。湯船が残っていてそのまま利用できる所もある。
香草温泉、入之波温泉近くの五色湯跡、川北温泉、見立温泉などがこれにあたる。
整備された源泉を利用[編集]
整備された源泉から、利用されないで捨てられているものを集めて入浴する。有志により入浴施設が整備されているケースが多い。和歌山県の湯の谷温泉や、伊豆の河津浜温泉にある海岸の湯船などがこれにあたる。かつて松崎温泉の源泉井の下には源泉井からこぼれ出た湯を集めた湯船も存在した。湧出した湯を集めたものだけでなく、既に利用された後の廃湯を湯船に集めている場合も存在する。
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