飲いん尿にょう

飲いん尿にょう（いんにょう）とは、尿にょうを飲のむことである。

薬理やくり学がく

血栓けっせんを溶とかす効果こうかがある酵素こうそウロキナーゼや造血ぞうけつホルモンのエリスロポエチンが尿にょうに含ふくまれていたことから研究けんきゅうが進すすみ、医療いりょうの発展はってんにつながっている。しかし、これらが尿にょう中ちゅうに含ふくまれる割合わりあいは極きわめて微量びりょうであり、継続けいぞく的てきな飲いん尿にょうによる科学かがく的てきな効果こうかは解明かいめいされていない。ワルダイエル扁ひらた桃ももリンパ輪わと呼よばれる白血球はっけっきゅう造血ぞうけつ巣すがあり鼻はなや口くちから入はいってくる病原菌びょうげんきんや、ろ過かされた血液けつえきに含ふくまれる不要ふような成分せいぶんを多おおく含ふくんだ尿にょうの臭においを識別しきべつし、これを消化しょうかするマクロファージや産さん生むされる免疫めんえきグロブリンAが活性かっせい化かする免疫めんえき機構きこうがつくられるとの見方みかたもある。

サバイバル

動物どうぶつが生存せいぞんするためには水みずの存在そんざいが欠かかせないが、飲用いんよう水すいのない場所ばしょ（山中さんちゅうや砂漠さばく、海うみなど）での遭難そうなん時じには唯一ゆいいつの水分すいぶんになる。一方いっぽうで、尿にょうには塩分えんぶんが含ふくまれているため、脱水だっすいが速はやく進すすむ可能かのう性せいがある。

健康けんこう法ほう / 代替だいたい医療いりょう

詳細しょうさいは「尿にょう療法りょうほう」を参照さんしょう

尿にょうにはナトリウム、カリウム、マグネシウムなどのミネラルが微量びりょうながら含ふくまれており、日本にっぽんでは1990年ねん、『奇跡きせきが起おきる尿にょう療法りょうほう』（中尾なかお良一りょういち著ちょ）の出版しゅっぱんによって広ひろく知しられるようになった。日本にっぽんでは一般いっぱん的てきに尿にょうは不衛生ふえいせいなものであるとの認識にんしきがあるが、健康けんこうな人ひとの膀胱ぼうこう内うちでは尿にょうは無菌むきん状態じょうたいであるというのが定説ていせつであった。しかし、最新さいしんの研究けんきゅうで女性じょせいの膀胱ぼうこうや尿道にょうどうにも常つね在ざい細菌さいきん叢くさむらが存在そんざいすることが判明はんめいしている。

尿にょうによる身みの漂白ひょうはくという行為こういがローマ時代じだいから存在そんざいする。

儀式ぎしき

シベリアのコリャーク人じん（Koryaks）は、彼かれらの呪術じゅじゅつの儀式ぎしき中ちゅうにベニテングタケとともに尿にょうを摂取せっしゅする。

一部いちぶのヒンドゥー教きょう徒とは、儀式ぎしき用ようの神酒みきの成分せいぶんとして牛うしの尿にょうを使つかう。

その他た

• 性せい風俗ふうぞくの世界せかいでは、飲いん尿にょうはポピュラーな特殊とくしゅプレイのひとつであり、糞尿ふんにょう愛好あいこう症しょうにとっては相手あいて自身じしんを全面ぜんめん的てきに受うけ入いれ、相手あいてのすべてをあらゆる感覚かんかく（味覚みかく、嗅覚きゅうかく、視覚しかく、触覚しょっかく、聴覚ちょうかく）で感かんじられる行為こういである。小説しょうせつ家かの谷崎たにざき潤一郎じゅんいちろうも、自作じさくの小説しょうせつ『痴ち人じんの愛あい』にて飲いん尿にょうプレイに傾倒けいとうする主人公しゅじんこうを描えがいている。
• ムツゴロウこと畑はた正憲まさのりは牛うしの尿にょうを「美味おいしそうですねー!」と言いいながら飲のんだことがある。

関連かんれん項目こうもく

• 尿にょう
• 尿にょう療法りょうほう
• 童子どうじ蛋
• スカトロジー
• 食しょく糞くそ