(Translated by https://www.hiragana.jp/)
筌 - Wikipedia コンテンツにスキップ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』

2023ねん11月30にち (木)もく 11:00; Anakabot (会話かいわ | 投稿とうこう記録きろく) によるはん (Bot作業さぎょう依頼いらい#Cite webの和書わしょ引数ひきすう追加ついか)日時にちじ個人こじん設定せってい設定せっていならUTC

(差分さぶん) ふるはん | 最新さいしんばん (差分さぶん) | あたらしいはん → (差分さぶん)
筌(ミクロネシア連邦れんぽう、ヤップとう
たけせいの筌のれい

(うけ、うえ[1])とは、外側そとがわあみたい構成こうせいされておりわりちくとうつくった漏斗ろうとじょうくちからはいってきた魚介ぎょかいるいじこめて捕獲ほかくする漁具ぎょぐ[1]。なお水生すいせい生物せいぶつ調査ちょうさ器具きぐ調査ちょうさよう定置網ていちあみなど)の構成こうせい部分ぶぶんでもある[2]

漁具ぎょぐ[編集へんしゅう]

かわ湖沼こしょうあさうみそこにある魚道ぎょどう一定いってい時間じかん設置せっちし、魚類ぎょるいエビカニるいさそんで捕獲ほかくする。地域ちいきによって材料ざいりょう構造こうぞう名称めいしょう様々さまざまで、たけづる細木さいきによってつくられ、たんなるつつじょうからざるじょうはこじょうおけじょうかごじょうのものなどがあり、名称めいしょうも「ドウ」「ド」「モジリ」「モドリ」「モンドリ」などの別名べつめいがある。やなわされてもちいられる場合ばあいもあった。

日本にっぽん列島れっとうでは縄文じょうもん時代じだいから内湾ないわん外洋がいようにおいて海水かいすいさん魚類ぎょるい対象たいしょうとした漁労ぎょろうおこなわれ、大型おおがた貝塚かいづか造成ぞうせいした。弥生やよい時代じだい稲作いなさく農耕のうこう開始かいしされると水田すいでん用水路ようすいろなどあらたな淡水たんすい環境かんきょうまれ、淡水たんすいさん貝類かいるい魚類ぎょるい対象たいしょうとした淡水たんすい漁業ぎょぎょう開始かいしされる。こうした淡水たんすい漁業ぎょぎょう開始かいしともな専用せんよう漁具ぎょぐまれたとかんがえられており、福岡ふくおかけん北九州きたきゅうしゅう辻田つじた遺跡いせき大阪おおさか八尾やお山賀やまが遺跡いせきなどの弥生やよい遺跡いせきから筌とかんがえられている漁具ぎょぐ出土しゅつどしている[3]。『古事記こじき』や『万葉集まんようしゅう』にも登場とうじょうする。近代きんだいいたるまでひろ利用りようされ、簡単かんたん魚類ぎょるいなどをつかまえるわなとして利用りようされた。

調査ちょうさ器具きぐ[編集へんしゅう]

筌(うけ)は水路すいろとう設置せっちして移動いどうするさかな水生すいせい昆虫こんちゅう捕獲ほかくする調査ちょうさ器具きぐ定置網ていちあみ構成こうせい部分ぶぶんでもある[2]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ a b 意匠いしょう分類ぶんるい定義ていぎカード(K2) 特許庁とっきょちょう
  2. ^ a b 野外やがい調査ちょうさ”. 農林水産省のうりんすいさんしょう. 2020ねん2がつ2にち閲覧えつらん
  3. ^ 樋泉ひいずみだけ漁撈ぎょろう活動かつどう変遷へんせん」『ひと動物どうぶつ日本にっぽん1 動物どうぶつ考古学こうこがく吉川弘文館よしかわこうぶんかん、2008ねん

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  • びん徳夫のりお ちょ「筌」、国史こくしだい辞典じてん編集へんしゅう委員いいんかいへん へん国史こくしだい辞典じてん だい2かん (う~お)』吉川弘文館よしかわこうぶんかん、1980ねんISBN 978-4-642-00502-9OCLC 703915836全国ぜんこく書誌しょし番号ばんごう:80028469 
  • 神野かみの善治よしはる「筌」『日本にっぽんだい事典じてん だい1かん あ~お』平凡社へいぼんしゃ、1992ねんISBN 4-582-13101-8 
  • 但馬たじまけい也「筌」『日本にっぽん歴史れきしだい事典じてん 1 あーけ』小学館しょうがくかん、2000ねんISBN 4-09-523001-0 

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]