さそうあきら

さそう あきら
生誕せいたん	(1961-02-09) 1961年ねん2月がつ9日にち（63歳さい） 兵庫ひょうご県けん宝塚たからづか市し
職業しょくぎょう	漫画まんが家か
活動かつどう期間きかん	1984年ねん（昭和しょうわ59年ねん） -
ジャンル	青年せいねん漫画まんが
代表だいひょう作さく	『神童しんどう』 『トトの世界せかい』 『マエストロ』
受賞じゅしょう	ちばてつや賞しょう大賞たいしょう 手塚てづか治虫おさむ文化ぶんか賞しょうマンガ優秀ゆうしゅう賞しょう 文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいマンガ部門ぶもん優秀ゆうしゅう賞しょう（2回かい）
公式こうしきサイト	http://saso.web.infoseek.co.jp/

さそう あきら（1961年ねん2月がつ9日にち - ）は、日本にっぽんの漫画まんが家か。兵庫ひょうご県けん宝塚たからづか市し出身しゅっしん。男性だんせい。代表だいひょう作さくに『神童しんどう』、『トトの世界せかい』など。「無垢むくな存在そんざい」と「世界せかい」との出会であいを主題しゅだいとすることが多おおい。また幼少ようしょう期きよりピアノを習ならっていたこともあって現代げんだい音楽おんがくやクラシック音楽おんがくに興味きょうみがあり、音楽おんがくをテーマにした作品さくひんも多おおい。

略歴りゃくれき

商社しょうしゃマンであった父ちちの仕事しごとの関係かんけいで、小学校しょうがっこう2年ねんから5年ねんの間あいだインドのボンベイで生活せいかつ。日本人にっぽんじん学校がっこうで日本にっぽんから来きた級友きゅうゆうが持もっていた『巨人きょじんの星ほし』と『タイガーマスク』が漫画まんがとの出会であいで、本人ほんにん曰いわく「僕ぼくの『原はら』漫画まんが体験たいけんは梶原かじはら一いち騎き」。それしか漫画まんががなかったこともあり、何なん度ども何なん度ども繰くり返かえし読よんだという。

大阪教育大学おおさかきょういくだいがく教育きょういく学部がくぶ附属ふぞく高等こうとう学校がっこう池田いけだ校舎こうしゃを経へて、早稲田大学わせだだいがく第だい一いち文学部ぶんがくぶ卒業そつぎょう。小学生しょうがくせい時代じだいを除のぞいて漫画まんがはほとんど読よんだことがなかったが、大学だいがく合格ごうかく前まえから有名ゆうめいだった早稲田大学わせだだいがく漫画まんが研究けんきゅう会かいに入はいると決きめていて、入学にゅうがくしてからそこで漫画まんがを描えがき始はじめる。当時とうじは「ニューウェーブ」といわれた大友おおとも克洋かつひろや高野たかの文子ふみこなどが出でてきた時期じきで、そういう漫画まんがに大おおきな影響えいきょうを受うけたという。

大学だいがく在学ざいがく中ちゅうの1984年ねん、『シロイシロイナツヤネン』でちばてつや賞しょう大賞たいしょうを受賞じゅしょうし、デビュー。

1999年ねん、『神童しんどう』で文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいマンガ部門ぶもん優秀ゆうしゅう賞しょうと手塚てづか治虫おさむ文化ぶんか賞しょうマンガ優秀ゆうしゅう賞しょうをダブル受賞じゅしょう。

2001年ねん、NHKにて『トトの世界せかい』が全ぜん5回かいのショートシリーズとしてドラマ化かされた。

2006年ねんより京都精華大学きょうとせいかだいがくマンガ学部がくぶマンガ学科がっかの専任せんにん教員きょういんに就任しゅうにん。

2007年ねん、『神童しんどう』が映画えいが化かされる。

2008年ねん、『コドモのコドモ』が映画えいが化かされる。

2008年ねん12月、『マエストロ』で文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいマンガ部門ぶもん優秀ゆうしゅう賞しょうを再ふたたび受賞じゅしょう。

2009年ねん、「週刊しゅうかんコミックバンチ」にて『さよなら群青ぐんじょう』を連載れんさい開始かいしするが、2010年ねん3月がつに15号ごう掲載けいさいの第だい29話わで同誌どうしでの連載れんさいを終了しゅうりょう。4月23日にちより第だい30話わ分ぶんから携帯けいたいサイト『モバイルバンチ』とwebサイト『ほぼ日刊にっかんイトイ新聞しんぶん』へと掲載けいさいの場ばを変かえて連載れんさいを再開さいかい、8月がつ20日はつかに物語ものがたりを完結かんけつさせる。

2021年ねん、京都精華大学きょうとせいかだいがくマンガ学部がくぶマンガ学科がっかでの教員きょういんの活動かつどうを終了しゅうりょう。

受賞じゅしょう歴れき

• 1984年ねん - 第だい11回かい ちばてつや賞しょう大賞たいしょう（『シロイシロイナツヤネン』）
• 1999年ねん - 第だい3回かい 手塚てづか治虫おさむ文化ぶんか賞しょうマンガ優秀ゆうしゅう賞しょう（『神童しんどう』）
• 1999年ねん - 第だい2回かい 文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいマンガ部門ぶもん優秀ゆうしゅう賞しょう（『神童しんどう』）
• 2008年ねん - 第だい12回かい 文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さいマンガ部門ぶもん優秀ゆうしゅう賞しょう（『マエストロ』）

作品さくひんリスト

連載れんさい作品さくひん

• ベンケー（1988年ねん、講談社こうだんしゃ、『週刊しゅうかんヤングマガジン』）
• シーソーゲーム（1989年ねん、講談社こうだんしゃ、『週刊しゅうかんヤングマガジン』）
• 愛あいがいそがしい（1991年ねん - 1992年ねん、小学館しょうがくかん、『ヤングサンデー』）
• 花はな（1991年ねん - 1992年ねん、小学館しょうがくかん、『ヤングサンデー』）
• お気きに召めすまま（1993年ねん - 1995年ねん、講談社こうだんしゃ、『週刊しゅうかんヤングマガジン』）
• 俺おれたちに明日あしたはないッス（1995年ねん - 1996年ねん、小学館しょうがくかん、『ビッグコミックスピリッツ』）
• 拳骨げんこつ―高校こうこう殴なぐられ男おとこ下剋上げこくじょう（1995年ねん - 1996年ねん、小学館しょうがくかん、『ヤングサンデー』）
• 虫むし2（むしむし）タマガワ（1996年ねん - 1997年ねん、小学館しょうがくかん、『ヤングサンデー』）
• 神童しんどう（1997年ねん - 1998年ねん、双葉社ふたばしゃ、『漫画まんがアクション』）
• 1+1は?（1999年ねん、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、『月刊げっかんコミックビンゴ』）
• 黒くろのおねいさん（1999年ねん、文藝春秋ぶんげいしゅんじゅう、『月刊げっかんコミックビンゴ』）
• トトの世界せかい（1999年ねん - 2000年ねん、双葉社ふたばしゃ、『漫画まんがアクション』）
• 犬いぬ・犬いぬ・犬いぬ（ドッグ・ドッグ・ドッグ）（2000年ねん - 2002年ねん、小学館しょうがくかん、『ビッグコミックスペリオール』、原作げんさく：花村はなむら萬まん月がつ）
• やまだまるもちゃん（竹たけ書房しょぼう、『まんがくらぶ』）
• モナミちゃんねる！（2007年ねん、双葉社ふたばしゃ、『JOURすてきな主婦しゅふたち』）
• 富士山ふじさん（2000年ねん - 2002年ねん、小学館しょうがくかん、『スピリッツ増刊ぞうかんIKKI』）
• コドモのコドモ（2004年ねん - 2005年ねん、双葉社ふたばしゃ、『漫画まんがアクション』）
• マエストロ（2003年ねん - 2007年ねん、双葉社ふたばしゃ、『漫画まんがアクション』）
• さよなら群青ぐんじょう（2009年ねん - 2010年ねん、新潮社しんちょうしゃ、『週刊しゅうかんコミックバンチ』→『モバイルバンチ』、『ほぼ日刊にっかんイトイ新聞しんぶん』）
• 宇宙うちゅう人じんスズキヨシコさん（2005 - 2006年ねん、小学館しょうがくかん、『ビッグコミックオリジナル増刊ぞうかん号ごう』）
• おくりびと（2008年ねん、小学館しょうがくかん、『ビッグコミックスペリオール』） - 同名どうめい映画えいがの漫画まんが化か。
• ミュジコフィリア（2011年ねん - 2012年ねん、双葉社ふたばしゃ、『漫画まんがアクション』）
• 花はなに問とえひたまへ（2014年ねん - 2015年ねん、双葉社ふたばしゃ） - Amazon Kindleにて連載れんさい。
• バリ島ばりとう物語ものがたり（2016年ねん - 2019年ねん、双葉社ふたばしゃ、原作げんさく：ヴィキイ・バウム） - 各社かくしゃ電子でんし書籍しょせきストアにて連載れんさい。
• 絵師えしムネチカ（2022年ねん - 、双葉社ふたばしゃ、『webアクション』2022年ねん4月がつ15日にち - ）

短たん編集へんしゅう

• 僕ぼくが猫ねこだった頃ころ（1987年ねん9月がつ17日にち発売はつばい、講談社こうだんしゃデラックスコミックス）
• プイプイ講談社こうだんしゃ（1988年ねん5月がつ発売はつばい、講談社こうだんしゃ、ヤングマガジン・オールカラー・コミックブック）
• プーさん（1992年ねん3月がつ発売はつばい、講談社こうだんしゃ、ミスターマガジンKC）
• タマキトヨヒコ君くん殺人さつじん事件じけん（1996年ねん10月がつ発売はつばい、双葉社ふたばしゃ、アクションコミックス）
• トゥルー・カラーズ（1996年ねん12月発売はつばい、ぶんか社しゃ）
• 子供こどもの情景じょうけい―珠玉しゅぎょく短たん編集へんしゅう（2003年ねん5月がつ28日にち発売はつばい、双葉社ふたばしゃ、アクションコミックス）

読よみ物もの

• マンガの方法ほうほう論ろん 超ちょうマンガ大学だいがく（2010年ねん12月17日にち発売はつばい、朝日新聞あさひしんぶん出版しゅっぱん）
• マンガ脚本きゃくほん概論がいろん 漫画まんが家かを志こころざすすべての人ひとへ（2021年ねん10月がつ21日にち発売はつばい、双葉社ふたばしゃ）

イラスト・挿絵さしえ

• スーパーキッド・Dr.リーチ（1999年ねん5月がつ発売はつばい、講談社こうだんしゃ青あおい鳥とり文庫ぶんこ、令れい丈たけヒロ子ひろこ著ちょ）
• Dr.リーチ・予言よげんとたたかう（2001年ねん1月がつ発売はつばい、講談社こうだんしゃ青あおい鳥とり文庫ぶんこ、令れい丈たけヒロ子ひろこ著ちょ）

派生はせい作品さくひん

脚本きゃくほん・ノベライズ

• 小説しょうせつ 神童しんどう（2007年ねん3月がつ発売はつばい、双葉社ふたばしゃ双葉ふたば文庫ぶんこ）
  • さそうあきら（原作げんさく）、向井むかい康やすし介かい（脚本きゃくほん）、萩生田はぎうだ宏治こうじ（監督かんとく）。手塚てづか治虫おさむ文化ぶんか賞しょう優秀ゆうしゅう賞しょう、文化庁ぶんかちょうメディア芸術げいじゅつ祭さい優秀ゆうしゅう賞しょう受賞じゅしょう作さくの映画えいが「神童しんどう」の脚本きゃくほんノベライズ版ばん。
• 小説しょうせつ コドモのコドモ（2008年ねん9月がつ11日にち発売はつばい、双葉社ふたばしゃ双葉ふたば文庫ぶんこ）
  • さそうあきら（原作げんさく）、宮下みやした和雅かずまさ子こ（脚本きゃくほん）、萩生田はぎうだ宏治こうじ（監督かんとく）。映画えいが『コドモのコドモ』脚本きゃくほんノベライズ版ばん。
• トトの世界せかい―最後さいごの野生やせい児じ （2004年ねん3月がつ発売はつばい、新風しんぷう舎しゃ新風しんぷう舎しゃ文庫ぶんこ）
  • さそうあきら（原作げんさく）、大森おおもり寿ひさし美男びなん（シナリオ）。2001年ねんにNHKで放送ほうそうされたドラマの脚本きゃくほん。

映像えいぞう化か作品さくひん

映画えいが

• 神童しんどう（2007年ねん4月がつ21日にち公開こうかい、配給はいきゅう：ビターズ・エンド、監督かんとく：萩生田はぎうだ宏治こうじ、主演しゅえん：成海なるみ璃子）
• コドモのコドモ（2008年ねん9月がつ27日にち公開こうかい、配給はいきゅう：ビターズ・エンド、監督かんとく：萩生田はぎうだ宏治こうじ、主演しゅえん：甘利あまりはるな）
• マエストロ！（2015年ねん1月がつ31日にち公開こうかい、配給はいきゅう：松竹しょうちく、監督かんとく：小林こばやし聖きよし太郎たろう、主演しゅえん：松坂まつさか桃李とうり）
• ミュジコフィリア（2021年ねん11月19日にち公開こうかい、制作せいさくはフーリエフィルムズ、配給はいきゅうはアーク・フィルムズ。監督かんとく・谷口たにぐち正晃まさあき、脚本きゃくほん・大野おおの裕之ひろゆき。主演しゅえんは井い之の脇わき海かい）

テレビドラマ

フジテレビ系けい

• Tokyo 23区くの女おんな
  • 第だい5話わ「杉並すぎなみ区くの女おんな」（1996年ねん5月がつ4日にち放送ほうそう、原作げんさく：『俺おれたちに明日あしたはないッス』より「生うまれいづることの悩なやみ」）

NHK

• トトの世界せかい〜最後さいごの野生やせい児じ〜（NHK衛星えいせい第だい2テレビ『BSドラマアベニュー』、2001年ねん2月がつ26日にち-3月2日にち放送ほうそう、全ぜん5回かい、原作げんさく：『トトの世界せかい』）

外部がいぶリンク

• さそう あきら（京都精華大学きょうとせいかだいがく教員きょういん紹介しょうかいページ）
• さそうあきら (@akirasaso) - X（旧きゅうTwitter）
• ドラマDモード「トトの世界せかい」
• さよなら群青ぐんじょうの色いろと匂においをほぼ日ひで- 糸井いとい重しげる里さととの対談たいだん（ほぼ日刊にっかんイトイ新聞しんぶん）
• 「さよなら群青ぐんじょう」ほぼ日刊にっかんイトイ新聞しんぶんにて第だい30話わ〜連載れんさい