さそりHほし

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さそりHほし[1]
H Scorpii
星座せいざ さそり
かけの等級とうきゅう (mv) 4.156[1]
4.15 - 4.18(変光星へんこうせい[2]
変光星へんこうせいがた うたがわしい[2]
位置いち
もと:J2000.0[1]
あかけい (RA, αあるふぁ)  16h 36m 22.4719203s[3]
あかぬき (Dec, δでるた) −35° 15′ 19.180284″[3]
あか方偏かたへんうつり -0.000007[1]
視線しせん速度そくど (Rv) -2.10km/s[1]
固有こゆう運動うんどう (μみゅー) あかけい: 15.61 ミリびょう/とし[1]
あかぬき: 11.33 ミリびょう/とし[3]
とししゅう視差しさ (πぱい) 9.52 ± 0.16じゅうろくミリびょう[3]
誤差ごさ1.7%)
距離きょり 343 ± 6 光年こうねん[ちゅう 1]
(105 ± 2 パーセク[ちゅう 1]
絶対ぜったい等級とうきゅう (MV) -1.0[ちゅう 2]
Hほし位置いち
物理ぶつりてき性質せいしつ
スペクトル分類ぶんるい K5III[1]
いろ指数しすう (B-V) 1.57[4]
いろ指数しすう (U-B) 1.94[4]
いろ指数しすう (R-I) 1.00[4]
のカタログでの名称めいしょう
CD -34.11112[1]
Gaia DR2 6020624858514893696[1]
HD 149447[1]
HIP 81304[1]
HR 6166[1]
NSV 7844[1]
SAO 207814[1]
Template (ノート 解説かいせつ■Project

さそりHほしは、さそりの4とうほし[1]。かつては、じょうぎβべーたほしとされていたが、現在げんざいはさそりにある[5]

特徴とくちょう[編集へんしゅう]

Kがたスペクトルの巨星きょせいで、位置いち天文てんもん衛星えいせいヒッパルコスのデータではやく344光年こうねんやく105パーセク)、ガイアだい2かい公表こうひょうデータではやく263光年こうねんやく81パーセク)[1]位置いちにあるとされる。

ニコラ=ルイ・ド・ラカーユは、1756ねん公表こうひょうした星図せいず南極なんきょく南回帰線みなみかいきせんあいだ星座せいざふく天球てんきゅうふつ: Planisphere contenant les Constellations Celestes comprises entre le Pole Austral et le Tropique du Capricorne)」のなかで「がね定規じょうぎ (ふつ: l’Equerre et la Regle) 」という名前なまえでじょうぎ原型げんけいとなる星座せいざもうけたさいにこのほしβべーたほしとし、αあるふぁほしとも南北なんぼくびるちょく定規じょうぎ北端ほくたんほしとした[5][6]。ラカーユの死後しご、1763ねん刊行かんこうされたほしひょうCoelum australe stelliferum星図せいずでもじょうぎ (Norma) のちょく定規じょうぎ北端ほくたんほしとしてえがかれている[7]のちに、フランシス・ベイリーによってαあるふぁほしとも無名むめいほしとしてさそり一部いちぶとされ、ベンジャミン・グールドによってさそりHほし (H Scorpii) とされた[8]

名称めいしょう[編集へんしゅう]

学名がくめいはH Scorpii (略称りゃくしょうはH Sco) 。とく固有こゆう名称めいしょうつたわっていない。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ とししゅう視差しさびょう)より計算けいさん光年こうねんは1÷とししゅう視差しさびょう)×3.2615638より計算けいさん
  2. ^ 等級とうきゅう + 5 + 5×log(とししゅう視差しさびょう))より計算けいさん小数しょうすうだい1まで表記ひょうき

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p Results for * H Sco”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2019ねん11月30にち閲覧えつらん
  2. ^ a b Samus, N.N.; Durlevich, O.V.; et al. (2004-11). “Combined General Catalogue of Variable Stars”. VizieR On-line Data Catalog: II/250/nsv_cat. Bibcode2004yCat.2250....0S. https://vizier.cds.unistra.fr/viz-bin/VizieR-5?-ref=VIZ5de1c966b9bb&-out.add=.&-source=II/250/nsv_cat&recno=7844. 
  3. ^ a b c d van Leeuwen, F. (2007). “Validation of the new Hipparcos reduction”. Astronomy and Astrophysics 474 (2): 653-664. arXiv:0708.1752. Bibcode2007A&A...474..653V. doi:10.1051/0004-6361:20078357. ISSN 0004-6361. http://webviz.u-strasbg.fr/viz-bin/VizieR-5?-out.add=.&-source=I/311/hip2&recno=25863. 
  4. ^ a b c Hoffleit, D.; Warren, W. H., Jr. (1995-11). “Bright Star Catalogue, 5th Revised Ed.”. VizieR On-line Data Catalog: V/50. Bibcode1995yCat.5050....0H. https://vizier.cds.unistra.fr/viz-bin/VizieR-5?-ref=VIZ5a76628e9487&-out.add=.&-source=V/50/catalog&recno=6143. 
  5. ^ a b Ridpath, Ian. “Norma”. Star Tales. 2019ねん11月29にち閲覧えつらん
  6. ^ Ridpath, Ian. “Lacaille’s southern planisphere of 1756”. Star Tales. 2019ねん11月30にち閲覧えつらん
  7. ^ de La Caille, Nicolas Louis (1763). Coelum australe stelliferum. p. Coelum australe(南天なんてん星図せいず. https://www.e-rara.ch/zut/content/pageview/152781 2019ねん11月29にち閲覧えつらん 
  8. ^ Wagman, Morton (2003). Lost Stars: Lost, Missing and Troublesome Stars from the Catalogues of Johannes Bayer, Nicholas Louis de Lacaille, John Flamsteed, and Sundry Others. Blacksburg, Virginia: The McDonald & Woodward Publishing Company. pp. 215-16. ISBN 978-0-939923-78-6