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アイスマン (マーベル・コミック)

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アイスマン
出版しゅっぱん情報じょうほう
出版しゅっぱんしゃマーベル・コミック
はつ登場とうじょうアンキャニィX-MEN vol. 1 #1 (1963ねん9がつ)
クリエイタースタン・リー
ジャック・カービー
作中さくちゅう情報じょうほう
本名ほんみょうRobert "Bobby" Louis Drake
種族しゅぞく人間にんげんのミュータント
所属しょぞくチームX-メン,
X-ファクター
デファンダーズ
チャンピオンズ
X-ターミネーター
ザ・トゥエルブ
カタクリズム・キーズ
シークレット・デフェンダーズ
著名ちょめい別名べつめいDrake Roberts, Mister Friese
能力のうりょく冷気れいき操作そうさ
サーモヴィジョン

アイスマンえい: Iceman)はマーベル・コミックスーパーヒーローであり、X-メン一員いちいんである。本名ほんみょうはロバート・“ボビー”・ドレイク(Robert "Bobby" Drake)。ミュータントであるアイスマンは、周囲しゅうい空気くうきちゅう水分すいぶんこおらせて、自分じぶん身体しんたいかたこおりえることができる。

スタン・リージャック・カービーによってつくられ、『アンキャニィX-MENだい1ごう1963ねん9がつ)にはつ登場とうじょうした。X-メン関連かんれんのコミックス、ビデオゲーム、アニメーション、映画えいが頻繁ひんぱん登場とうじょうしている。映画えいが『X-メン』シリーズでは俳優はいゆうショーン・アシュモアえんじている。

出版しゅっぱんぶつ

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アイスマンは自身じしん名前なまえをタイトルにした2つのミニシリーズがあり、1980年代ねんだい2000年代ねんだいにそれぞれ刊行かんこうされた。

ほとんどの「X」タイトルに登場とうじょうし、『アンキャニィX-MEN』と『X-メン』両方りょうほう主要しゅようキャラクターである。また、ヒーローチーム、チャンピオンズとディフェンダーのメンバーとなったこともある。さらに『Xファクター』だい1ごうのメインキャラクターでもあった。

経歴けいれき

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初期しょき

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ボビー・ドレイクはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくニューヨークのフローラルパークで、ウィリアム・ロバート・ドレイクとマデリーン・ベアトリス・バス・ドレイクのあいだまれた。かれ母方ははかたユダヤじんであり、父方ちちかたアイリッシュカトリックである[1]

かれ能力のうりょくはじめてあきらかになったのは、ボビーがジュディ・ハーマンとデートしていたときであった。ロッキー・ビースリーという地元じもとガキ大将がきだいしょうがジュディをれてこうとしたさい、ボビーはビースリーへをかざし、かれこおりはこめてしまった。その、ボビーがしでかしたことをきつけた地元じもと住民じゅうみんたち暴徒ぼうとしてかれさがまわったため、地元じもとぐん保安ほあんかんかれ保護ほごするために拘置こうちしょれるしかなかった。ボビーが保安ほあんかん事務所じむしょ独房どくぼうすわっていると、外壁がいへきびスコット・サマーズというおとこ(サイクロップス)がはいってきた。自分じぶん一緒いっしょないかともうるスコットにたいし、ボビーはそのきゅうもうをはねつけ、二人ふたりたたかうが、エグゼビア教授きょうじゅがすぐに仲裁ちゅうさいした。

エグゼビア教授きょうじゅはボビーとその両親りょうしんはない、ボビーの両親りょうしんかれにエグゼビア教授きょうじゅにとともに「めぐまれしらの学園がくえん」への入学にゅうがくすすめた。ボビーはエグゼビア教授きょうじゅ、サイクロップスとともたびち、X-メンチームの二人ふたりのメンバーとなった。

チームにはすぐ、ハンク・マッコイ(=ビースト)、ジーン・グレイ、ウォーレン・ワージントン3せい(=エンジェル)がくわわった。

アイスマンはすぐにビーストと友人ゆうじんになり、二人ふたりはチームのコミックリリーフとなった。しかし、ボビーはグループの最年少さいねんしょうメンバーであることをずっとにしていた。

X-メンとして活動かつどうするあいだかれローナ・デイン交際こうさいつづけたが、交際こうさいながくはつづかなかった。

X-メンのオリジナルチームがクラコアとうとらわれたさい、それをあらたなX-メンとわるかたち学園がくえんけた。それから短期間たんきかんかれはアメリカの西海岸にしかいがんうつみ、カリフォルニア大学だいがくロサンゼルスこうかよい、ロサンジェルスを拠点きょてんにするヒーローチーム「チャンピオンズ」の創設そうせつメンバーとなった。[2]

チャンピオンズ解散かいさんは、スーパーヒーローとしての生活せいかつをやめて大学だいがく学費がくひかせぐためにはたらいていたようである。だが、あきらかにUCLAではなく、東海岸ひがしかいがんのカレッジであった。

かれはヒーローチーム「ディフェンダーズ」のメンバーでフルタイムのスーパーヒーローとしてかつてのチームメイトであるエンジェル、ビーストととも復帰ふっきした。ディフェンダーズが解散かいさんすると会計士かいけいしとしてはたらくようになった。

X-ファクター

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アイスマンをふくむオリジナルのX-メンがさい結集けっしゅうし、スーパーヒーローチーム「Xファクター」を結成けっせいした [3]。 アイスマンはおおくの年下とししたのスーパーヒーローたち(かつての自分じぶんおなじカテゴリーにぞくするものたち)を見守みまもった。もっと目立めだつものでは、かれとビーストはメルトダウンがより普通ふつうらしい人生じんせいれる手伝てつだいをした。しばらくのあいだ、かれはニューミュータンツの指揮しきったこともあり、かれがそういった数々かずかずのグループと行動こうどうともにしているあいだかれとは対極たいきょくの「ほのおをまとう」能力のうりょくつヒーロー、ヒューマントーチとのあいだには気取きどらない、非常ひじょうにくだけた友情ゆうじょう関係かんけいきずかれた[4]

「ミューアとう事件じけんのち、XファクターはX-メンにさい合流ごうりゅうした。

かつてのてきであるヘルファイア・クラブのホワイト・クイーン(エマ・フロスト)がかれ身体しんたいり、アイスマンの能力のうりょくをこれまで到達とうたつできなかったレベルで使用しようしたのち一時いちじてき能力のうりょく大幅おおはばよわめられたことがある。ホワイト・クイーンはアイスマンが地球ちきゅうじょうもっと強力きょうりょくなミュータントの一人ひとりになる可能かのうせいがあるとしんじており、のち彼女かのじょはアイスマン自身じしん自分じぶんのもつすべての能力のうりょくにアクセスできるようにかれ精神せいしん調整ちょうせいした。

この時期じきのアイスマンはX-メンの仲間なかまであるローグとともたびをしている。彼女かのじょのミュータントパワーはかれものって脅威きょういとなり、アイスマンはいやおうなく保護ほごしゃ役割やくわりいられることとなった。

ホワイト・クイーンとの衝突しょうとつのち、アイスマンは短期間たんきかんだがX-メンをった(しかし、「オペレーション:ゼロ・トレランス」事件じけんあいだにあまり特筆とくひつすることのないリーダーやくつとめたことがある)。

セカンド・ミューテーション

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X-メンのチームとともはたらくうちに、ボビーはセカンド・ミューテーションを進行しんこうさせ、むねきずった箇所かしょ肉体にくたいもどすことをさまたげた。アザゼルとその眷属けんぞくとの遭遇そうぐうでアイスマンの肉体にくたいくびからした粉々こなごなになった。そのかれ完全かんぜんこおり状態じょうたいもどしたが、もと人間にんげん外見がいけんもどることができなかった。結果けっかとして、ボビーはこの劇的げきてき変化へんかによって辛辣しんらつになり、元気げんきがなくなった。

ポラリスがハボックと破局はきょくすると、かれいまだに彼女かのじょおもっていることをみとめた。二人ふたりゆるやかにじゃれて、交際こうさい発展はってんさせていった。

ディシメーション

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「ハウス・オブ・M」事件じけんのち、アイスマンはもととおった身体しんたいもどったのがわかり、自分じぶん能力のうりょくうしなわれたのだとしんんだ。その直後ちょくご、リーパークイーンによって銃口じゅうこうきつけられたとき、テレパスであるエマ・フロストはボビーの精神せいしんなかの“なにか”をして、かれふたたごおりわった。よりくわしい説明せつめいでは、かれはミュータント能力のうりょくうしなったのではなく、かれ自身じしん無意識むいしきにその発動はつどう抑制よくせいしていたとされた。なおこののち、ボビーはきちんと人間にんげんたいもどることができた。

ローグのチーム

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ローグはサイクロップスにアイスマンを自分じぶんのチームれてほしいとねがて、みとめられた。チームは最初さいしょのミッションであらたな脅威きょうい「チルドレン・オブ・ヴォールト」という強力きょうりょく集団しゅうだんたたかうことになった[5]。チームはミッションに成功せいこうし、このときにアイスマンが完全かんぜん粉々こなごなにされてももと状態じょうたいもどれることがかった。このシリーズのストーリーではミスティークはボビーにキスをし、かれはそれにおうじている。しかし本当ほんとうのキスなのか、マウス・トゥ・マウスの人工じんこう呼吸こきゅうだったのかは不明ふめいである。

チームのつぎのミッションは、パンデミックとばれるおとこ居場所いばしょめることだった。チームはふたた成果せいかげるが、ローグはストレイン88とばれるウイルスに感染かんせんしてしまう。ケーブルはローグが治療ちりょうけられるように、自分じぶんしまへボビーをふくむチーム全員ぜんいんれてった。

ケーブルのしまにいるあいだ、チームとアイスマンはヘカトンとしてられるシーア帝国ていこく兵器へいきたおすためにはたらいた。混乱こんらんなかかれはミスティークと情熱じょうねつてきなキスをわした。ちょうどそのときかれはコンキスタドールとヘカトンの爆発ばくはつめ、おおくのいのちすくった。

肉体にくたいてき外見がいけん

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アイスフォームをとっているアイスマンの外見がいけんは、なが年月としつきあいだなんおおきくわっている。

初期しょきのX-メンにおいては、かれ外見がいけんはどちらかとうとスノーマン(ゆきだるま)をおもわせるものであった。これは自分じぶん能力のうりょく形成けいせいされたしもからだひょう付着ふちゃくするためらしい。
『X-メン』8ごう(1964ねん)では、チームリーダーのサイクロップスのすすめもあり、からだひょうをよりかたくフレキシブルなこおりおおうことで、かた透明とうめい外見がいけんをとるようになった。
アスガルドのかみロキとのたたかいののち、アイスマンは一時いちじてき能力のうりょく制御せいぎょうしない、氷結ひょうけつ能力のうりょく制御せいぎょするためのがっしりとした金属きんぞくベルトを装着そうちゃくする必要ひつようせまられた。この制御せいぎょ装置そうちトニー・スターク(アイアンマン)が作製さくせいしたものである。
またアイスマンはのちに、「きたこおり」といえるほど(ほとんどはん透明とうめい外見がいけんになるまでに)その能力のうりょく発展はってんさせた。この形態けいたいかれ実質じっしつてき不滅ふめつであり、たとえ身体しんたい一部いちぶ完全かんぜん破壊はかいされてもその部位ぶい簡単かんたん修復しゅうふくすることができる。ある時期じきアイスマンはこの形態けいたいからもどれなくなった。しかし世界中せかいじゅうでミュータント能力のうりょくうしなわれたMデイののちかれ人間にんげんてき外見がいけんにもどるちからもどした。またこのアイスフォームでは、からだちゅうにスパイクをもったようなより刺々とげとげしい外見がいけんになる。

能力のうりょく

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アイスマンの能力のうりょく年月としつきてかなりの進化しんかげており、現在げんざいのそのつよさはオメガレベルとされる。アポカリプスはアイスマンを、地球ちきゅうじょうもっとつよい12にんのミュータントの一人ひとりだと看做みなしている。

アイスマンはかれ自身じしん被害ひがいすことなく体温たいおんげることができ、華氏かし−105摂氏せっしでは-76)まですうじゅうびょう到達とうたつする。かれ周囲しゅうい大気たいきちゅうのあらゆる水分すいぶんこおらせて非常ひじょうかたこおりえてこおりすべだい様々さまざま投射とうしゃぶつたて形成けいせいすることができる。かれこおりすべだいはし素早すばや足下あしもとつくし、表面ひょうめんすべることによって高速こうそく移動いどうすることができる。かれはまた空気くうきちゅうから水分すいぶんあつめて洪水こうずいこすこともできる。アイスマンは氷点下ひょうてんか温度おんどたいしてたいせいっており、物質ぶっしつはっする温度おんどがどれほどかを視覚しかくてきとらえることができる。ねつ力学りきがく法則ほうそくによればつめたさはねつ不在ふざいとして定義ていぎされている。それゆえアイスマンは実際じっさいには冷気れいきはっしているのではなく、ねつ吸収きゅうしゅうしている。ねつはエネルギーの形態けいたいであるので、アイスマンの能力のうりょくねつエネルギーを操作そうさするサイオニック能力のうりょくとして定義ていぎできうる。

シリーズの進行しんこうともなって、かれのミュータントとしての生理せいり機能きのうなん劇的げきてきわっている。最初さいしょ体温たいおんげることで自分じぶん自身じしん身体しんたい高密度こうみつどゆきおおわせてよろいにしていた。つぎにこれは固体こたいこおりわった。エマ・フロストのマインドコントロールをけて、かれ能力のうりょくはかつてないほど潜在せんざい能力のうりょくもちい、身体しんたいだい部分ぶぶんかわれて、ほんのすうふんでかなりとおくの場所ばしょ身体しんたいさい構成こうせいさせてせた。かれ自分じぶん身体しんたいをオーガニックアイス(コロッサスの生体せいたい金属きんぞくている。)にえることもできた。通常つうじょう人間にんげん状態じょうたいではかれかれ体格たいかく見合みあった典型てんけいてき男性だんせいアスリートのちから素早すばやさ、耐久たいきゅうりょくっていたが、アイスフォームではそれらがつよめられていた。フロストがマインドコントロールをやめたとき、アイスマンは自分じぶんちからでは彼女かのじょがやったことを再現さいげんすることができなかった。しかし、かれ自分じぶん能力のうりょくさらさきまでげることができることに気付きづいた。

あるとき、アイスマンはむねふかきずって、もともどったときこることをおそれてアイスフォームからもどることができなくなり、エマ・フロストのもとたすけをもとめた。彼女かのじょたすけることをこのまず、たんかれをあざけり、かれ自身じしん自尊心じそんしんこそがかれ地球ちきゅうじょうもっと強力きょうりょくなミュータントの一人ひとりにするのをためらわせているのだとからかった。彼女かのじょかれ能力のうりょくはこれまでしんじられてきたように空気くうきちゅう水分すいぶん操作そうさではなく、サイオニックによるエネルギーの操作そうさざしているのだとヒントをした。彼女かのじょ最終さいしゅうてきかれをけしかけて、幾分いくぶん悪意あくいたせて、ゆっくりと彼女かのじょのうへのりゅうこおらせることで彼女かのじょ拷問ごうもんをかけころすとおどさせた。かれもなく彼女かのじょっていたことを理解りかいし、ヒューマンフォームにもどり、その過程かていかれむねきずなおした。これ以降いこう、アイスマンはこおりよろいわりにオーガニックアイスフォームを使用しようするようになる。散発さんぱつてきに、かれはアイスフォームにかたひじひざこぶしにカミソリのようにするど装飾そうしょくひんくわえている。

あらたにつかった能力のうりょくかれ身体しんたいきずついた部分ぶぶんを、たとえ完全かんぜん粉々こなごなになっても無傷むきずさい構成こうせいすることもできる。かれ時々ときどき身体しんたい質量しつりょう体積たいせき肉体にくたいてきちから増加ぞうかさせるために自分じぶん身体しんたいみずでできた身体しんたい質量しつりょうくわえることができる。アイスフォームでのかれちから耐久たいきゅうりょくちょう人的じんてきいき増幅ぞうふくされる。かれたん意識いしきったこおりであるだけでなく、意識いしきのあるみずおよび蒸気じょうきでもある。ドレイクは自分じぶん身体しんたいをガスじょうにし、固体こたいもど能力のうりょく開発かいはつしたが肉体にくたいてきにも精神せいしんてきにもおおきく負担ふたんをかける[6]かれはあらゆる状態じょうたい水分すいぶん操作そうさする能力のうりょくち、プロジェクティル、スライド、シールドをつくすこれまでもっていたが大幅おおはば増大ぞうだいされた能力のうりょくっている。

ハウス・オブ・M』8ごうではアイスマンは当初とうしょすうひゃくまんにんおよぶスカーレット・ウィッチの魔法まほうによって能力のうりょくうしなったミュータントであるかのようにおもわれており、通常つうじょうのヒューマンフォームにもどひどあせをかいていた。しかし、アンチミュータント運動うんどうたちの攻撃こうげき退しりぞけるさいに、アイスマンの能力のうりょくふたた発現はつげんした[7]。アイスマンは能力のうりょくうしなったわけではなく、無意識むいしきにハウス・オブ・Mの余波よはによる恐怖きょうふからそれらをふうじていたことがあきらかになった[8]

べつのバージョン

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ミニシリーズ『Marvel 1602』ではアイスマンはロベルト・トレフューシスであり、カルロス・ハビエール(=エグゼビア教授きょうじゅ)が設立せつりつし、Scotlus Summerisle(=スコット・サマーズ)がひきいる「ウィッチブリーズ」のメンバーである。海軍かいぐん司令しれいかんサー・フランシス・ドレイクのおいである。マーベルユニバースでは、かれこおりつくし、肉体にくたいてきにアイスフォームをることができる。

エイジ・オブ・アポカリプス

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クロスオーバー『エイジ・オブ・アポカリプス』では、のこったX-メンとともにマグニートーによる訓練くんれんけていた。マグニートーはプロフェッサーXよりも生徒せいといかめしかったため、ボビーは616のようなユーモアのセンスにけていた。そのかわり、ボビーはかなり冷酷れいこく人間にんげんてき性格せいかくになり、チームメイトたちを不快ふかいにさせていた。通常つうじょう能力のうりょくくわえて、ボビーは自分じぶん身体しんたいをバラバラにしてみずでできたべつ身体しんたい融合ゆうごうさせて、すうびょうでかなりの距離きょり移動いどうすることができる。かれかれが『モイスチャー・モレキュール・インヴァージョン』とぶプロセスをとおして他人たにん一緒いっしょれてくこともできるが、乗客じょうきゃくにはいたみをともなう。ボビーはくだけた破片はへんから自分じぶん身体しんたい再生さいせいすることもできる。アポカリプスの打倒だとう直前ちょくぜん、コロッサスは自分じぶんいもうともとこうとしてアイスマンに突進とっしんかれ粉々こなごなにしてしまった。2カ月かげつ、アイスマン、エクソダス、ワイルドチャイルド、モーフはマグニートーによって秘密ひみつのミッションにおくまれ、彼等かれら結末けつまついまだにあきらかになっていない。

アースXシリーズではボビーはアイスフォームからもどれなくなり、けやすくなってしまった。かれごく地方ちほううつんでかれとイヌイットのためにこおり都市としつくした。地球ちきゅう公転こうてん軌道きどうがずれてからは、ボビーはアメリカにデーモンのメフィストとのたたかいに助力じょりょくするためにもどることができた。

ミュータントX

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ハボックがミュータントXの世界せかいばされたときかれはロバート・ドレイクが災難さいなん被害ひがいしゃであるとかった。アスガルドのかみロキはボビーのちから危険きけんなレベルにまで増幅ぞうふくさせてしまい、他者たしゃころすことをおそれるあまりかれものさわることすらできないままだった。不幸ふこうなことに、トニー・スターク(アイアンマン)は本来ほんらいのマーベル・ユニバースで発明はつめいしていた、アイスマンの能力のうりょくよわめる装置そうち発明はつめいしておらず、アイスマンの能力のうりょく常時じょうじかつ恒久こうきゅうてき作用さようしたままであった。そばをとおものたちがかれをアイスマンとぶうちに、かれ社会しゃかいたいしてかなりの敵意てきいつようになった。

ハボックが、マグニートーとの意見いけん相違そういからX-メンをることをめたとき、アイスマンはかれ同行どうこうしザ・シックスの設立せつりつメンバーとなった。ほとんどかされていないが、ハボックがファンタスティック・フォーのスー・ストームといはじめてからは、ハボックのつまマデリーンはアイスマンのしたはしった。アイスマンは他人たにんへの接触せっしょくができない(つまりにんあいだには肉体にくたい関係かんけいきずきようがなかった)が、二人ふたりあいだにはつよ友情ゆうじょうそだっていった。このしたしい友情ゆうじょう関係かんけい嫉妬しっとしたハボックは、アイスマンをなおそうとするブルートの実験じっけん妨害ぼうがいして、かれのう永久えいきゅうてきなダメージをのこし、ブルートを子供こどものような状態じょうたいにした。精神せいしんてき堕落だらくきたとき、アイスマンはブルートをまもること、とくにフォールンのしんない行動こうどうからまもることをみずからの義務ぎむとした。

のちに、ゴブリン・クイーン(マデリーン)がはじめてちかられたときに、彼女かのじょはザ・シックスの全員ぜんいんのぞんで参加さんかしたフォールンをのぞく)をあやつって彼女かのじょ目的もくてき従事じゅうじさせた。しかし、チームは彼女かのじょ影響えいきょうりょくからだっして、彼女かのじょたおし、ハボックがわのこることをえらんだ。

ハボックをまもるために、錯乱さくらんしたチャールズ・エグゼビアがはなったサイキックブラストのまえしたことの副作用ふくさようで、ブルートは知能ちのうもどした。みずからの知能ちのうえていくのをかんったかれは、すうねんまえはじめた、アイスマンをもと状態じょうたいもどすための実験じっけん完了かんりょうさせることをのぞんだ。かれこころみは成功せいこうし、アイスマンはアイスフォームからもと肉体にくたいへとおもどおりにわることができるようになった。ブルートはかれ状態じょうたい安定あんていさせようとするわりに友人ゆうじんたすけることにつとめ、かれもと精神せいしん状態じょうたいもどったとき、アイスマンにふたた友人ゆうじん健康けんこう責任せきにんるようにまかせた。

地球ちきゅうすべてのヒーローたちとよみがえったゴブリン軍団ぐんだん、ドラキュラおよびビヨンダーの結集けっしゅうした勢力せいりょくとのあいだ最終さいしゅう決戦けっせん決着けっちゃくで、アイスマンは数少かずすくないのこりの一人ひとりとなった。ハボックがこの世界せかいからっていったのちかれがどうなったのかは不明ふめいである。

シャドウX

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プロフェッサーXがシャドウキングに支配しはいされた世界せかいにおいて、ニューエクスカリバーはシャドウXのメンバーとなっているアイスマン(に相当そうとうする邪悪じゃあく人物じんぶつ)とたたかった。彼等かれらはMデイの結果けっかとしてアース616におくまれた。

アルティメット・アイスマン

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アルティメット・マーベル世界せかいでは、ボビー・ドレイクはX-メンの最年少さいねんしょう設立せつりつメンバーである。かれ政府せいふ支援しえんするセンチネルの攻撃こうげきはげしくなったおりに、かれ家族かぞくまもるためにしてきた。

アルティメットのアイスマンはもと世界せかいかれがそうであったようなスノーマンの姿すがたではなく、最初さいしょから今日きょうまでフレキシブルなこおりよろい生成せいせいしている。ボビーは自分じぶん自身じしん価値かちある戦力せんりょくさだめており、独力どくりょく巨大きょだいこおりかべでアルティメッツを無力むりょくしたことがあり (en:Ultimate War参照さんしょうのこと)、独力どくりょくでレイスとウェポンXの侵略しんりゃく阻止そししている。かれめることができるのはマーベルガールのテレパシーを一時いちじてきりたローグぐらいのものである。プロフェッサーXはボビーはX-メンのなかでは3ほんゆびはいるほど強力きょうりょくであるとべている。『World Tour』のストーリーではかれよろいおおきくして巨大きょだいこおりのトロルをつくしたのち、ボビーはプロテウスによってひどきずつけられ、かれ両親りょうしんはエグゼビアを告訴こくそした。ボビーは最終さいしゅうてき両親りょうしんそむいてX-メンにもどった。

ボビーがX-メンにはいまえかれにはガールフレンドがいたが、エグゼビア教授きょうじゅはボビーのあたまからそのすべての記憶きおくしてしまった。かれがX-メンについておおくのことを彼女かのじょはなしたときである(どうやらその少女しょうじょ記憶きおく同様どうようしているようだ)。ローグがX-メンにれられたとき、ボビーは彼女かのじょいはじめた。二人ふたりはかなりながあいだっていたが、最終さいしゅうてきにボビーのシャドウキャットへのおもい、ならびにローグのガンビットへのおもいが芽生めばおおきくなったのをにんわかれた。最終さいしゅうてきにローグはっていき、ボビーはキティといはじめた。ボビーがローグとメールを交換こうかんしているのをつけると、キティはかれった。ローグがX-メンにもどってきたとき彼女かのじょ元々もともと能力のうりょくはガンビットの能力のうりょくえられており、たがいにれあうことができるようになり、ボビーとローグはよりをもどした。しかし、最近さいきんになってローグのふるちからもどりつつある。

アルティメットのアイスマンは現在げんざいいくらか不器用ぶきようだが、未来みらいからやってきたアルティメットのハマーはボビーと出会であつづけてたたかったときに「ボビー・ドレイクだぁ?伝説でんせつおとこってか!このとしになってもまだまった無能むのうだとはしんじられねぇな。あんたをれるなんてほこりにおもうぜ。(Bobby Drake, huh? The Legend! I can't believe you're so inept at this point in your life! It's been an honour to kick your...)」で、アイスマンをさえぎることができるのはウルヴァリンだけだとっている。ビショップもまた、ボビーに潜在せんざい能力のうりょくたかいことをそれとなくったが、ボビーはみとめずわすっている。

ビショップがこのアイスマンが凍結とうけつさせる能力のうりょくみなもとちがっていることをほのめかしていることをしるしておかねばなるまい。『Ultimate X-men』 80ごうではビショップはボビーにかれ潜在せんざい能力のうりょくについてかたり、「たいした努力どりょくもなしにおまえ空中くうちゅうから湿気しっけみ、みず分子ぶんしうごきをおそくしてつめたくする。ほかにもおそくできるものがあるのか? (With minimal effort you are taking moisture out of the air and slowing water molecules down to make them cold. What else can you slow down?)」とコメントしている。かれはまたボビーにかれ能力のうりょく可能かのうせい調査ちょうささせるようにたのんだ。しかしアイスマンはビデオゲームをつづけ、ビショップはそでにあしらわれた。

X-メン: フェアリーテールズ

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日本にっぽん民話みんわ桃太郎ももたろう」をモチーフにした『X-メン:フェアリーテールズ』1ごうでは、アイスマンはコオリという名前なまえしろいぬとして登場とうじょうしている。桃太郎ももたろうやくのサイクロップスと出会であうまで、かれは「友情ゆうじょう」というものをしんじていなかった。

X-Men: The End

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『X-Men:The End』では、アイスマンはカサンドラ・ノバと征服せいふくしゃカーンをたおすためにかなり活躍かつやくしたキャラクターの一人ひとりとして登場とうじょうしている。

X-メンのすべてのシリーズにおいてアイスマンとローグはかなりしたしい関係かんけいにある。616の世界せかいではもっとしたしい友人ゆうじんであり、アルティメットユニバースでは映画えいが3さくおなじようにっている。616ユニバースのアイスマンもローグの母親ははおやのミスティークとうわついたいをしている。

のメディア

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  • アイスマンのTVでのはつ登場とうじょうは1966ねんの「サブマリナー」のエピソード「Dr.Dooms Day」である。サブマリナーは「The Marvel Superheroes」のアニメシリーズのいちへんである。
  • アイスマンはスパイダーマン&アメイジング・フレンズ主要しゅような3にんうち一人ひとりである。フランク・ウェルカーこえてた。日本語にほんごばん飛田ひだてんおとこ東和とうわビデオばん)、高木たかぎわたるトゥーン・ディズニーはん)。キャラクターの背景はいけいはほとんどかされていないが、いくつかのエピソードでかれのかつてのチームメイト・X-メンととも登場とうじょうしている。「Vengeance Of Loki」のエピソードでは政府せいふのエージェントであることがかされた。かれのコードネームはウィンドチル・ファクター・ゼロである。「Mission: Save The Guardstar」ではかれ義理ぎりいもうとオーロラ・ダンテ(ライトウェーブ)が登場とうじょうしている。
  • 「X-メンアニメシリーズ」ではかれはチームのかつてのメンバーでエグゼビアとの意見いけん相違そういでやめているが、デニス・アカヤマがこえ担当たんとうして登場とうじょうしている。日本語にほんごばんせき俊彦としひこテレビ東京てれびとうきょうばん)、高木たかぎわたる(トゥーン・ディズニーばん)。かれは「Cold Comfort」というエピソードでジュビリー協力きょうりょくてガールフレンドのローナ・ディン(この時点じてんではポラリスとばれていない)を現代げんだいのフォージが主導しゅどうするX-ファクターに提供ていきょうしていた政府せいふ施設しせつから救出きゅうしゅつした。どうシリーズちゅうではアイスマンは「Santuary Part 1」や「Xavier Remembers」などの回想かいそうシーンで登場とうじょうしている。
  • アニメ「X-メン:エボリューション」ではアンドリュー・フランシスがかれえんじた。日本語にほんごばん加藤かとう将之まさゆき。アイスマンは8番目ばんめのX-メンになるつもりだったが、スパイクを支持しじして拒絶きょぜつされた。おどろくにはたらないが、アイスマンはスパイクがっていったときよりおお登場とうじょうするようになった。どうシリーズではアイスマンはニューミュータントであり、ニューミュータンツの非公式ひこうしきのリーダーのやく度々たびたびこなしていた。
  • アイスマンは「ファミリー・ガイ」にほんのすこ登場とうじょうしている。かれは「Hell Comes to Quahog」に登場とうじょうした。どうエピソードではアイスマンのつま昨日きのうよる何処どこにいたのかたずねている。アイスマンは仲間なかまともかけていたのだとったが、つまはアイススライドがまどからストリートをわたってゲイクラブまでつづいていることを指摘してきした。かれつま動揺どうようし、アイスマンはつまに「At least they know how to touch a man!(すくなくともかれらはおとこにどうやってさわったらいいかっているからな!)」といった。

映画えいが

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映画えいがX-メン』、『X-MEN2』、『X-MEN:ファイナル ディシジョン』ではかれショーン・アシュモアえんじた。

ボビーはローグにちかづいた最初さいしょ学生がくせい一人ひとりであり、そこからにんのロマンチックな交際こうさいはじまった。

『X-MEN2』では、ボビーとパイロはぎこちない友情ゆうじょうきずいていた。また、ボビーとかれ家族かぞく関係かんけいもこじれたものであり、ボビーがミュータントであることをったおとうとはボビーを警察けいさつ密告みっこくした。

『X-MEN: ファイナル ディシジョン』では、ローグと肉体にくたいてき接触せっしょくができないことへのストレスと、かれキティ・プライドしたしくっていることへの嫉妬しっとによってにん関係かんけい悪化あっかし、こじれていた。これがローグをミュータント治療ちりょうやく「キュア」の使用しようへとはしらせた原因げんいんとなった(ボビーに危害きがいくわえることなくかれれることが可能かのうになるためにであった)。アイスマンはX-メンの一員いちいんとして、マグニートーの軍勢ぐんぜいとの最終さいしゅう決戦けっせん参加さんかし、パイロとのいちでそのちから発揮はっきした。このたたかいのなかかれ自分じぶん身体しんたいこおりえる能力のうりょく発動はつどうさせ、コミックスと同様どうようなアイスマンの姿すがたになった。

メインストリームのカウンターパートとはことなり、ボビー・ドレイクは優等生ゆうとうせいてき存在そんざいとしてえがかれ、シニカルなちこぼれ学生がくせいではない。

ビデオゲーム

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  • 奇妙きみょうなことに、アイスマンは1997ねんのファンタスティック・フォーのゲームでボーナスレベルのボスとして登場とうじょうしている。
  • アイスマンはX-MEN Children of The Atomやその続編ぞくへんMarvel vs. Capcom 2など様々さまざまなビデオゲームに登場とうじょうしている。かれ防御ぼうぎょちゅうビームやファイアボールのような攻撃こうげき必殺ひっさつわざ無効むこうすることで多少たしょう悪名あくめいたかい。
  • X-Men Legendsでも登場とうじょうしており、かれこえはDarren Scottが担当たんとうしている。続編ぞくへんのX-Men Legends II:Rise of Apocalypseではジェームズ・アーノルド・タイラーがこえ担当たんとうしている。
  • アイスマンはX-Men:The Official Gameでは3にんのプレーヤーキャラのひとりであり、映画えいがだい2さくだいさんさくとのギャップをめている。かれこえ映画えいがかれえんじたShawn Ashmoreが担当たんとうしている。
  • アイスマンはマーベル:アルティメットアライアンスでプレーヤーキャラとして登場とうじょうしており、かれうごきはLegendsからおおくの部分ぶぶんいでおり、こえふたたびジェームズ・アーノルド・タイラーが担当たんとうしている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ adherents.com英語えいご
  2. ^ 『Champions』 1ごう 1975ねん 10がつ発行はっこう英語えいご
  3. ^ 『X-Factor』 1ごう 1986ねん2がつ発行はっこう英語えいご
  4. ^ 『X-Factor Annual』 5ごう 1990ねん発行はっこう英語えいご
  5. ^ 『X-Men』 188ごう 2006ねん7がつ発行はっこう英語えいご
  6. ^ 『X-Men』 190ごう・193ごう 2006ねん発行はっこう英語えいご
  7. ^ 『X-Men』 178ごう 2005ねん11月発行はっこう英語えいご
  8. ^ 『X-Men』 179ごう 2005ねん12月発行はっこう英語えいご

外部がいぶリンク

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すべて英語えいご