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ウルヴァリン

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ウルヴァリン
出版しゅっぱん情報じょうほう
出版しゅっぱんしゃマーベル・コミック
はつ登場とうじょうThe Incredible Hulk #180-181 (1974ねん10がつから11がつ)
クリエイターレン・ウェインジョン・ロミータ・シニアハーブ・トリンプ
作中さくちゅう情報じょうほう
本名ほんみょうJames Howlett
種族しゅぞく人間にんげんのミュータント
所属しょぞくチームX-メン
ニューアベンジャーズ
S.H.I.E.L.D.
アポカリプスのホースメン
アルファフライト
ウェポンX
ウェポンプラス
デパートメントH
HYDRA
ファンタスティック・フォー
著名ちょめい別名べつめいLogan, Death, Patch, Weapon X, Agent Ten, Hand of God, Mai'Keth, Emilio Garra
能力のうりょく再生さいせい能力のうりょく
老化ろうか遅延ちえん
ちょう人的じんてき怪力かいりき,スタミナ,俊敏しゅんびんせい,反射はんしゃ神経しんけい,感覚かんかく能力のうりょく
アダマンチウム同化どうかした骨格こっかく
格納かくのう可能かのうアダマンチウム同化どうかしたほねつめ
テレパシーへの抵抗ていこうりょく

ウルヴァリンWolverine)は、マーベル・コミック架空かくうのスーパーヒーローであり、X-メンニューアベンジャーズふく複数ふくすうのチームの一員いちいんである。作家さっかレン・ウェイン画家がかのジョン・ロミータ・シニア(John Romita, Sr.)によって創造そうぞうされた。

初出しょしゅつは『超人ちょうじんハルク』#180-181(1974ねん8がつ)。おもに『X-メンシリーズ』や『ウルヴァリン (コミック作品さくひん)』に登場とうじょう

本名ほんみょうジェームズ・ハウレットJames Howlett)であるが、記憶きおく喪失そうしつには「ローガンLogan)」の通称つうしょうがあり、一般いっぱんてきにはこちらのほうられており、コミックや映画えいがのタイトルにもなっている。

概要がいよう[編集へんしゅう]

ミュータントであるウルヴァリンは動物どうぶつてきするど感覚かんかく反射はんしゃ能力のうりょく、そして実質じっしつてきにどんな怪我けがからも回復かいふくすることができる治癒ちゆ能力のうりょく(ヒーリング・ファクター)をっている。この治癒ちゆ能力のうりょくはスーパーソルジャー製造せいぞう計画けいかく「ウェポンX」において、骨格こっかくれが可能かのうなカミソリのようにするどつめふくむ)に世界せかいさいかた金属きんぞくであるアダマンチウム合金ごうきんれることを可能かのうにした。近接きんせつ戦闘せんとう達人たつじんでもある。コードネームの「ウルヴァリン」とは、クズリというイタチの、ちいさいが獰猛どうもう動物どうぶつ意味いみする。また、「ウェポンX」(ウェポンエックス)の「X」はローマ数字すうじの「10」のダブルミーニングであり「兵器へいきだい10ごう」を意味いみする。ちなみに、実在じつざいするアメリカ陸軍りくぐん兵器へいき駆逐くちく戦車せんしゃウルヴァリン型番かたばんも「M10」(Model10:10がた)である。

性格せいかく粗暴そぼう礼儀れいぎらないようにえるが、義侠ぎきょうしんがあり友人ゆうじんしたしい人間にんげん敵対てきたいするものには容赦ようしゃがなく、悪人あくにんたいしてはころすこともいとわない。その「とき残虐ざんぎゃくになれる精神せいしんせい」をアダム・ウォーロックにわれ、だいクロスオーバー『インフィニティウォーズ』でハルクならび、のヒーロー(高貴こうきであるがゆえ相手あいて慈悲じひをかける)ではできない仕事しごと依頼いらいされる。しかし、子供こどもにはかぎりなくやさしい。また女性じょせいにもはやく、つね伴侶はんりょもとめている描写びょうしゃがあり、った女性じょせいには気軽きがるに「ダーリン」とくせがある。愛煙あいえんであり葉巻はまき愛用あいよう喫煙きつえんしゃ差別さべつされている未来みらいからたケーブルにそれをたしなめられたときには「おまえなんか大嫌だいきらいだ」と発言はつげんしている。日本にっぽんどおりで、設定せっていじょう日本語にほんご堪能たんのう日本人にっぽんじん女性じょせい「マリコ・ヤシダ[1]」と結婚けっこんまでした。

「Giant-Size X-メン」#1(1975ねん5がつ)においてウルヴァリンはX-メンの"All New, All Different" rosterに参加さんかしている。ウルヴァリンはベトナム戦争せんそう以後いごのアメリカのポップカルチャーに出現しゅつげんするおおくのはん権力けんりょくのアンチヒーロー[2]象徴しょうちょうしており、いのちかかわるほどのちからこころよ行使こうしし、1980年代ねんだいまつまで漫画まんがのアンチヒーローたち標準ひょうじゅんてき特徴とくちょうっていた[3]結果けっかとして、ウルヴァリンはぞう有名ゆうめいになるX-メンフランチャイズのなかでもとく人気にんきのある人物じんぶつとなった[4]。1988ねんから単独たんどく名義めいぎでのコミックが創刊そうかん、TVアニメシリーズやTVゲーム、20世紀せいきフォックス製作せいさく(ウルヴァリンやくヒュー・ジャックマン)の実写じっしゃ映画えいがシリーズをふくむあらゆるX-メンの翻案ほんあんぶつ中心ちゅうしんてきなキャラクターになった。

歴史れきし[編集へんしゅう]

ウルヴァリンがコミックにはじめて登場とうじょうしたのは、レン・ウェインさくハーブ・トリンプによる「超人ちょうじんハルク」#180(カバーの日付ひづけでは1974ねん10がつ)で、最後さいごコマに予告編よこくへんてき姿すがたあらわしている。実質じっしつてき活躍かつやくするのは、つづく「超人ちょうじんハルク」#181になるが、そのあいだ、さまざまな7がつ初旬しょじゅん発行はっこうのマーベルコミックの出版しゅっぱんぶつ(カバーの日付ひづけでは11月)の宣伝せんでん広告こうこくなかあらわれた。ジョン・ロミータSr.がウルヴァリンの黄色おうしょくあおのコスチュームをデザインした。この時点じてんで、キャラクターの設定せってい曖昧あいまいで、カナダ政府せいふ所属しょぞくするちょう人的じんてきなエージェントであることをのぞいてなにかされなかった。また、このころ、ウルヴァリンはつねにツメを露出ろしゅつするようにえがかれている(レン・ウェインはつめ格納かくのう可能かのうであるとべたにもかかわらず。)[5]。ウルヴァリンの登場とうじょうエピソードは、「超人ちょうじんハルク」#182でいったん区切くぎりがつく。

ウルヴァリンのつぎ登場とうじょうは1975ねんのウェインさくデイブ・クックラムによる「Giant-Size X-メン」#1で、ウルヴァリンはあらたなチームに勧誘かんゆうされた。コミックの表紙ひょうしえがいたジル・ケーンはうっかりしてウルヴァリンの覆面ふくめんおおきなヘッドピース(かざり)をけてえがいたが、デイブ・クックラムはケーンの変更へんこうを(バットマンの覆面ふくめんているとおもって)り、かれ作品さくひんにもれることをめた[6]。クックラムはウルヴァリンを覆面ふくめんなしの姿すがたえがいた最初さいしょ画家がかでもあり、その特徴とくちょうてき髪型かみがたはウルヴァリンのトレードマークになった。

1975ねん8がつ、クリス・クレアモントさく、クックラムによる「アンキャニィ・X-メン」#94以降いこうのシリーズにも登場とうじょう。ウルヴァリンは、サイクロップスのガールフレンドであるジーン・グレイと衝突しょうとつしたさいにチームに緊張きんちょうかんつくすものの、のキャラクターよりもかげうすかった。シリーズが進行しんこうするにつれて、クレアモントとクックラム(ナイトクローラーこのんでいた[7]。)はシリーズからウルヴァリンを脱落だつらくさせようとかんがえた[7] がクックラムの後任こうにんしゃとなったジョン・バーン英語えいごばんはウルヴァリンを擁護ようごした。説明せつめいによると、おなじカナダじんのキャラクターが脱落だつらくするのをたくなかったのだと[8]。バーンは物語ものがたりづくりにもかかわり、カナダ政府せいふがウルヴァリンの逮捕たいほのために結成けっせいしたスーパーヒーローチーム「アルファ・フライト」を創造そうぞうした。つづ物語ものがたりで、ウルヴァリンは自身じしん理解りかいしがたい過去かこ抑制よくせいするためにたたかっているという不安定ふあんてい性格せいかく設定せってい徐々じょじょほどこしていった。バーンはウルヴァリンのあたらしい茶色ちゃいろ褐色かっしょくのコスチュームのデザインもしたが、クックラムのデザインした独特どくとくなヘッドピースはそのままにした。

バーンがシリーズをってからも、ウルヴァリンはX-メンにとどまっていた。キャラクターの人気にんきは、主演しゅえんタイトルとして、クレアモントとフランク・ミラーによる4さつのリミテッドシリーズ『ウルヴァリン』(1982ねん9がつ - 12月)、クレアモントとアル・ミルグラム による6さつのミニシリーズ『キティ・プライド&ウルヴァリン』(1984ねん11月から1985ねん4がつ)が刊行かんこうされたことでますますたかまった。1988ねん11月には、クレアモントさくジョン・ビュッセマによるオンゴーイングのシリーズ『ウルヴァリン』がはじまった。ラリー・ハマがのちにシリーズをいだ。さらに、ピーター・デイビッドアーチー・グッドウィンエリック・ラーセンフランク・ティエリグレッグ・ルッカマーク・ミラーなどおおくのライターが参加さんかしている。アーティストも、マーク・シルヴェストリマーク・テシェアラアダム・クーバートレイニ・フランシス・ユロブ・ライフェルドショーン・チェンダリク・ロバートソンジョン・ロミータ・ジュニアウンベルト・ラモスがらが参加さんかした。

1990年代ねんだい、ウルヴァリンがマグニートーによって骨格こっかくのアダマンチウムをかれたのち骨質こっしつつめ生来せいらいっていたことがあきらかとなった。それはピーター・デイビッドの一時いちじ冗談じょうだん触発しょくはつされたものだった[9]

ウルヴァリンシリーズと色々いろいろなX-メンシリーズでの登場とうじょうくわえて、キャラクターの過去かこげた2つのストーリーライン、つまりマーベル・コミック プレゼンツ #72-84 (1991)でシリーズされたバリー・ウィンザー・スミスの「ウェポンX」とジョー・カザーダポール・ジェンキンスビル・ジェーマスともさくアンディ・クーバート作画さくがした6さつのミニシリーズ「オリジン(Origin)」(2001ねん11月から2002ねん7がつ)がある。だいソロシリーズであるスティーブ・ディロンダニエル・ウェイさくの『ウルヴァリン: オリジン』は現在げんざいとも進行しんこうしているだいウルヴァリンソロシリーズを副産物ふくさんぶつとしてした。

ウルヴァリンの素性すじょう[編集へんしゅう]

共著きょうちょしゃのレン・ウェインは当初とうしょ、ローガンはクズリの突然変異とつぜんへんいたいであり、ちょう種族しゅぞくハイ・エボリューショナリー(High Evolutionary)によって人間にんげん形態けいたい進化しんかしたとしていた[10]X-メン#98にあるウルヴァリンの生物せいぶつがくてき分析ぶんせきは、かれいち人前にんまえのミュータントではないことを示唆しさしており、X-メン#103でウルヴァリンは「レプラコーンをしんじていない」といい、レプラコーンはしゃべるクズリをしんじられないとこたえている[11](これは『かがみくにのアリス』での、ライオンとユニコーンの会話かいわのパロディ)。

超人ちょうじんハルクたいウルヴァリン超人ちょうじんハルク#180-181の復刻ふっこくばん)に掲載けいさいされたクックラムのインタヴューは、「ウルヴァリンがクズリの突然変異とつぜんへんいたいである」という主張しゅちょう補強ほきょうするものである。そこでクックラムは、ウルヴァリンを人間にんげんにするのにはハイ・エボリューショナリーが重大じゅうだい役目やくめになったとかんがえているとはなした。

当初とうしょクックラムは、ウルヴァリンをスパイダーマンのようにじゅうだい後半こうはん年齢ねんれいにし、ちょう人的じんてきつよさと能力のうりょくつようにしたかった。しかしこのクックラムのもくろみは、ジョン・ロミータSr.が覆面ふくめんなしのウルヴァリンを毛深けぶかい40さいだいのオヤジキャラとしてえがいたのをて、おおきくわった。

レン・ウェインは、ウルヴァリンのツメは元々もともと格納かくのう可能かのうなもので、グローブの部品ぶひんつめ両方りょうほうがアダマンチウムでできていることを想定そうていしていた[12]。このアイディアは、グローブをければだれでもウルヴァリンになれるほういとかんがえたクレアモントによって拒否きょひされたが、X-メン #98において、このつめはウルヴァリンの身体しんたい一部いちぶであることがはじめて公式こうしきかされた。

ウルヴァリンの素性すじょうち 2[編集へんしゅう]

デイブ・クックラムがり、ジョン・バーンが画家がかになったのち、バーンはインタヴューやかれのウェブサイトじょうでウルヴァリンにふさわしいかおえがいているとっていた。しかし、ジョン・ロミータSr. がすでかれかおえがいていたことをった。その、バーンはそのをセイバー・トゥースのかおとして使つかった。バーンはそのとき、セイバー・トゥースがウルヴァリンの父親ちちおやであるというアイディアをおもいついた(結果けっかかれらはたような治癒ちゆ能力のうりょくとキレやすい性格せいかくっている)。

バーンとクレアモントは、ウルヴァリンが60さい前後ぜんこうであり、青年せいねんにセイバー・トゥースによってほどこされたなんじゅうねんもにわたる虐待ぎゃくたいからのがれたのちだい世界せかい大戦たいせん従軍じゅうぐんしていたと設定せっていした。その計画けいかくはウルヴァリンにとってほとんど偶然ぐうぜんこされたものだった。つまり、回復かいふくした直後ちょくご、ベッドからりようとしたかれあしはすぐにれ、かれ治癒ちゆ能力のうりょく自身じしん骨格こっかくにははたらかないことがわかった。かれ病院びょういんのベッドでじゅうねん以上いじょうごし、もうすこしでくるいそうだった(これがかれのバーサーカーてき激情げきじょう理由りゆうである)。そのころ、カナダ政府せいふかれに、全身ぜんしん骨格こっかく固体こたいのアダマンチウムでえる(注入ちゅうにゅうではなく)とうアイディアをちかけた。つめ予期よきせぬものだった。

だがこの起源きげんはやりぎだったようで、そのいち使つかわれていない。

人物じんぶつ[編集へんしゅう]

普段ふだん温厚おんこうであるがまれ容赦ようしゃなく他人たにんきばけるといちめんもある。しかしながら、野菜やさいきらい。

マーベル・コミックの公式こうしきホームページではもとバーテンダーなど様々さまざま職歴しょくれき紹介しょうかいされている。カナダアルバータしゅう故郷こきょうである[13]

X-メン参加さんかまえ[編集へんしゅう]

バックストーリーとこうけの設定せっていった時期じきすうねんつづき、2001ねんのミニシリーズ「Origin」でついにウルヴァリンのわか物語ものがたりかたられた。

19世紀せいきのカナダ・アルバータしゅう舞台ぶたいにしたこのシリーズは、ウルヴァリンの出自しゅつじをジョン・ハウレットとエリザベス・ハウレットの息子むすこジェームズ・ハウレットとしてえがいている。急速きゅうそく治癒ちゆりょく現在げんざいのウルヴァリンと対照たいしょうてきに、ジェームズは24あいだ治療ちりょう必要ひつようとする病気びょうきがちな青年せいねんだった。かれ両親りょうしんはジェームズを監視かんし元気げんきづけるためにローズというわか女性じょせいやとった。

めずらしくジェームズが外出がいしゅつゆるされたに、かれとローズはハウレットの邸宅ていたく管理人かんりにんトーマス・ローガンの息子むすこのドッグ・ローガンと一緒いっしょあそんでごした。トーマスとドッグは貧民ひんみんがいにあるちいさな小屋こや一緒いっしょんでおり、トーマスは口汚くちぎたな酒飲さけのみで、ハウレット、とりわけジョン・ハウレットにひどくはらてていた。最初さいしょかれいきどおりはジョン・ハウレットはなにでもっているのにたいし、かれかれ息子むすこなにっていないことに起因きいんしていたが、のちになって、ジェームズがまれるまえからエリザベスと不倫ふりん関係かんけい継続けいぞくしていたことも関係かんけいしていることがあきらかになった。

ドッグがローズを強姦ごうかんし、ジェームズのペットのいぬころそうとしたため、ジョン・ハウレットはトーマスを解雇かいこ資産しさん放棄ほうきさせた。このことがトーマスの憎悪ぞうおさらつのらせ、ったトーマスとドッグはライフルをって夜中よなかにハウレットてい侵入しんにゅうした。寝室しんしつでエリザベスをつけたトーマスは一緒いっしょ逃亡とうぼうするよう説得せっとくしていたところ、ジョン・ハウレットがちはだかり、トーマスとジョンはなぐった。

物音ものおとまし、両親りょうしん寝室しんしつはいっていたジェームズは、トーマスがジョンを射殺しゃさつする瞬間しゅんかん目撃もくげきした。激高げっこうするとともにショックをけたジェームズのこうから、つめはじめて姿すがたあらわした。かれはトーマスをころし、ドッグのかおいたすえ寝室しんしつった。おっと愛人あいじん、そしてジェームズのつめ出現しゅつげんたりにしたエリザベスはまもなく自殺じさつ恐怖きょうふ視力しりょくうしな混乱こんらんしたローズは、ジェームズをよるやみなかった。された警察官けいさつかんがドッグに質問しつもんすると、かれ殺人さつじん全面ぜんめんてきにローズのせいにした。

ハウレット夫妻ふさい殺害さつがい容疑ようぎをかけられたローズと、無情むじょう祖父そふ追放ついほうされたジェームズは、二人ふたり友人ゆうじんにはられていないところ採鉱さいこう植民しょくみん一緒いっしょ旅立たびだった。トラウマによって両親りょうしん少年しょうねん本名ほんみょうとう記憶きおくうしなってしまったジェームズはローガンと名乗なのり、きびしい採鉱さいこう植民しょくみん環境かんきょう格闘かくとうした。そのあいだかれのミュータントの能力のうりょく発展はってんし、つよくなったジェームズはかれ採掘さいくつ仲間なかまから「ウルヴァリン」というあだをつけられた。採鉱さいこう植民しょくみんごすあいだ、ジェームズはローズに過去かこはなすことが次第しだいすくなくなり、狩猟しゅりょう植民しょくみんでの日々ひび生活せいかつ必要ひつよう力仕事ちからしごと没頭ぼっとうしていった。

ジェームズとローズにづかれることなく、ドッグはブリティッシュコロンビアしゅうまでかれらをってきた。間際まぎわにジェームズの祖父そふしんえ、ドッグに「最後さいご一目いちもくうために自分じぶんまごつけてくれ」とたのんだが、かれちちころし、かれかおきずをつけたジェームズとローズにたいし、いまだにふかうらみをいていたドッグはそのたのみをはねつける。ドッグは採鉱さいこう植民しょくみんでローズとジェームズをつけ、ジェームズを大観たいかんしゅまえいためつけころそうとする。大勢おおぜい見守みまもなか、ジェームズがつめしてドッグをころそうとしたとき、ローズは偶然ぐうぜんにも群衆ぐんしゅうによって2人ふたりちかくにされ、ジェームズのつめされてしまった。ローズはジェームズのうでなかいきえ、悲嘆ひたんとも狂気きょうきられたジェームズは、オオカミととももりなからすようになった。

初期しょき[編集へんしゅう]

かされていないなが時間じかんのち、ローガンは文明ぶんめいもどり、だいいち世界せかい大戦たいせんなかはカナダ陸軍りくぐん兵士へいしとしてはたらいた。戦争せんそう終結しゅうけつは、世界中せかいじゅう一連いちれん冒険ぼうけん実行じっこうした。

かれだい世界せかい大戦たいせんノルマンディのたたかマーケット・ガーデン作戦さくせんにも参加さんかした。ローガンはソビボール集中しゅうちゅうキャンプでときごした。キャプテン・アメリカは、だい世界せかい大戦たいせんちゅうに「わかブラックウィドウたすけるために、ローガンとともはたらいていた」と言及げんきゅうしている。

ローガンはシルバーフォックスというネイティブアメリカン女性じょせいあいし、政府せいふ極秘ごくひ任務にんむチーム「チームX」に異動いどうするまで1つのキャビンでらしていたことを鮮明せんめいおぼえている。セイバー・トゥースは、かれ誕生たんじょうにシルバーフォックスを強姦ごうかんしたすえ殺害さつがいしている[14]

また「ウェポンX」計画けいかく参加さんかするまえには、諜報ちょうほういんキャロル・ダンバースニック・フューリー兵士へいし時代じだいベン・グリム、スパイのリチャードとメアリ・パーカー(ピーター・パーカー両親りょうしん)とっている。

ウェポンX[編集へんしゅう]

[15]はじまったシリーズ「ウェポンX」のなかで、バリー・ウィンザースミスはウルヴァリンについてのあらたなバックストーリーをつくした。

ローガンは狩猟しゅりょうじょう兵士へいしってぐん除隊じょたいさせられた放浪ほうろうしゃであるとされた。

過去かこらず、長期間ちょうきかんにわたる記憶きおく喪失そうしつくるしめられていたローガンは、酒場さかばくすりられ、なぞ人物じんぶつ「プロフェッサー」とDr.エイブラハム・コーネリアス、その秘書ひしょキャロル・ハインズによって運営うんえいされるカナダ政府せいふ秘密ひみつ施設しせつ「ウェポンX」へれてかれた。

かれらは被験者ひけんしゃであるローガンのかみ体毛たいもうすべてそりとしたが、かれ体毛たいもう自己じこ治癒ちゆ能力のうりょくによって急速きゅうそく再生さいせいし、投与とうよした薬物やくぶつけていく。ローガンがミュータントであることを確信かくしんしたプロフェッサーの命令めいれいで、研究けんきゅうグループはローガンのぜん骨格こっかくにアダマンチウムを注入ちゅうにゅうして強化きょうかし(つめはこのときあらわれた)、またかれ洗脳せんのうして殺戮さつりく機械きかいえた。しかし、ほどなくしてローガンの洗脳せんのうけ、かれはプロフェッサーやコーネリアス、ハインズら施設しせつ人間にんげんのほとんどを殺害さつがいして施設しせつ脱走だっそうした。野生やせいげたローガンは、そこでカナダ政府せいふ役人やくにんであったジェームズとヘザーのハドソン夫妻ふさい遭遇そうぐうしたのをきっかけに、カナダ政府せいふ超人ちょうじん部隊ぶたいデパートメントH入隊にゅうたいした。

はつ登場とうじょう[編集へんしゅう]

ウルヴァリンの歴史れきしてきはつ登場とうじょうは「超人ちょうじんハルク」#180の最後さいごのページの1コマである。いまやデパートメントHのスーパーエージェントであり、ウルヴァリンのコードネームを使つかうローガンは、ハルクとウェンディゴのたたかいがもたらす周囲しゅういへの破壊はかいめるために派遣はけんされた。かれのスピードと運動うんどう能力のうりょくはthe two plodding powerhousesにってつけの人物じんぶつであることを証明しょうめいしたが、かれがウェンディゴをいかけたことがハルクを困惑こんわくさせた。やがて子供こどものような精神せいしんのハルクは、二人ふたりいま友達ともだちであるとしんじるようになる。たたかいはウェンディゴがやぶれ、ウルヴァリンがハルクからのみぎフックでうしなうところでわった。デパートメントHが到着とうちゃくし、ハルクとたたかうのに時間じかん使つかぎてプランBを開始かいししたとウルヴァリンにったが、これは未解決みかいけつである。

X-メン[編集へんしゅう]

ジャイアントサイズ X-メン」#1で、プロフェッサーX はウルヴァリンをX-メンのあらたなメンバーとしてまねれた。

クリス・クレアモントのライターはやがてかれのキャラクターに複雑ふくざつさをくわえた。たとえば、日本語にほんごきができ、また個人こじんてき尊敬そんけいたいしてするど感性かんせいっており、かれ尊敬そんけい滅多めったあたえられるものではないことなどがあきらかにされた。

シリーズちゅうで、ウルヴァリンはしばしばX-メンのリーダーであるサイクロップスと衝突しょうとつした。それはとおむかしんだローズに容姿ようしつチームメイト、ジーン・グレイとの関係かんけい起因きいんしていた。格闘かくとうではきょう戦士せんしてきいかりにられる傾向けいこうがあったが、次第しだい野生やせい衝動しょうどう制御せいぎょするじゅつ会得えとくしていった。チームメイトのバンシー以外いがいにはだれにも自分じぶん自身じしんのことをかさなかった。当時とうじ英国えいこく政府せいふのエージェントをしていたバンシーは、ウェポンX時代じだいまえのローガンと遭遇そうぐうしているが、かれつめ肉体にくたいてきにくっついていることはからなかった [16]

ジェームズ・ハドソンは強化きょうかふくをまとったヒーローヴィンディケイターとしてウルヴァリンとたたかい、かれをデパートメントHにかえろうとしたが、即座そくざかされた[17]

そのすぐ、ウルヴァリンは東京とうきょうで、かなり強力きょうりょくなヤクザ一家いっか跡継あとつぎであるヤシダ・マリコという女性じょせい出会であ[18]庭園ていえんしたしくしている場面ばめんで、ウルヴァリンはマリコにたいして自分じぶん名前なまえいかけたが、マンドロイドたちとモーゼス・マグナムに邪魔じゃまされる。たたかいののち日本にっぽんまえかれはマリコに白菊しらぎくおくるとともに、ついに自分じぶんがローガンであるとげた [19]かれ自分じぶん自身じしん名前なまえかしたのはこのときはじめてである。

ち、かれはマリコにみ、ジーン・グレイはかれ愛情あいじょうつようになった。

カナダのスーパーヒーローチームアルファフライトのリーダー・ヴィンディケイターが、チームの最初さいしょのミッションとしてウルヴァリンを捕獲ほかくするためにもどってきたが、X-メンはアルファフライトに勝利しょうりした。

そのしばらくして、キティ・プライドがX-メンのしんメンバーとして参加さんかする。その直後ちょくご、ジーン・グレイがフェニックスとして暴走ぼうそうし、死亡しぼうした(「ダーク・フェニックス・サーガ」事件じけん)。サイクロップスは彼女かのじょうしなったかなしみのあまりチームをり、ストームあらたなチームリーダーとなった。ウルヴァリンははじめて黄色おうしょく茶色ちゃいろ衣装いしょう着用ちゃくようし(アンキャニィ・X-メン #139)、今回こんかいナイトクロウラーともにウェンディゴをとらえ、アルファ・フライトと和睦わぼくするためのたび[20]

この冒険ぼうけん最中さいちゅう、ヘザー・ハドソンはウルヴァリンがローガンという名前なまえであることをかし、ものかれ名前なまえ過去かこ、そしてかれかくれた本性ほんしょうかした。そのときナイトクロウラーは「なぜ名前なまえわなかったのか」とたずねると、ウルヴァリンはたんに「だれかなかったから」とこたえた。ウェンディゴがたおされ、二人ふたりは(本質ほんしつてきにまるでちがっていたが)すぐに親友しんゆうになった。

かれ最初さいしょのソロシリーズ(クリス・クレアモントさく、フランク・ミラー)で、既婚きこんしゃとなっていたマリコと再開さいかいしたウルヴァリンは、そのつめ駆使くしして彼女かのじょ父親ちちおやである暗黒あんこくがい顔役かおやく(crime lord)ハラダ・シンゲンを襲撃しゅうげきする。マリコはローガンにははなしをしないとめていた。ツメをくhonorをっていなかった。彼女かのじょおっところされ、シンゲンとの再戦さいせんったことでローガンの名誉めいよ回復かいふくされ、二人ふたり婚約こんやくした。しかし結婚式けっこんしきはバイパーとシルバー・サムライ、このいちけん黒幕くろまくであったマスターマインドによってめちゃくちゃにされた。

べつ物語ものがたりでは、ウルヴァリンは東京とうきょうでのX-メンと巨大きょだいなドラゴンのたたかいの余波よはころされた女性じょせいむすめコバヤシ・アミコの世話せわをする責任せきにんった。物語ものがたりでは、ローガンはかれしたしい友人ゆうじん恋人こいびとのユキオの保護ほごもとにいるアミコのもとなんおとずれた[21]

それからウルヴァリンはキティ・プライドととも日本にっぽん旅立たびだった。それはかつての指導しどう教官きょうかんOgunと対決たいけつするためであり、すうねんまえころされかれ悪意あくいあるたましい宿やどるべきあるじ必要ひつようとしていた。Ogunはキティにり憑き、彼女かのじょかれ暗殺あんさつしゃ仕立したてたが、ローガンは彼女かのじょ克服こくふくするのをたすけ、Ogunを彼女かのじょ身体しんたいからはらった。その、ローガンとキティはしたしい友人ゆうじんになり、キティはかれむすめのような存在そんざいになる[22]

ストームのちからうしなわれ一時いちじてきにX-メンをったとき、ウルヴァリンはX-メンの弱体じゃくたいしたチーム(おもなメンバーはハボック、サイロック、ロングショット、ローグ。ときにはコロッサスもいた。)のリーダーをいだ。このチームはおもに「フォール・オブ・ミュータンツ」や「インフェルノ」などのクロスオーバーイベントで活躍かつやくした。

「フォール・オブ・ミュータンツ」事件じけんのちんだとおもわれていたX-メンのメンバーたちは世界せかい各地かくちはなばなれになって復活ふっかつした。復活ふっかつ直後ちょくごのウルヴァリンはレディ・デスストライクとリーヴァーズによる攻撃こうげきけ、わかきミュータント、ジュビリーによっていのちすくわれる[23]。ジュビリーはのちにキティやアミコとおなじく、ウルヴァリンのむすめわりの存在そんざいになった。このころウルヴァリンは、パッチという偽名ぎめい名乗なのってマドリプール(架空かくうまち)でかなりの時間じかんごした。

オーストラリアにいるときに、アポカリプスはウルヴァリンをだましてサヴェッジランドへと旅立たびだたせた。そこで、現地げんち一族いちぞくおんな首長しゅちょうGahckとの関係かんけいをスタートさせた。そこでかれはアポカリプスのバージョンのくるったロボットをみつけた。それはアポカリプスがのぞんだとき破壊はかいしたものだった。かれ一族いちぞくへのアポカリプスの実験じっけんわらせ、らないうちにGahckとのあいだ息子むすこをもうけ、彼女かのじょかれにEristaと名付なづけた[24]

X−メンがアメリカにもどってから、ウルヴァリンはカナダのウェポンX基地きちもどった。そこでかれ自身じしん記憶きおくおおくがまれたものだとり、かれ性格せいかくはよりくらくなり、ロボットのShivaとたたかった[25]

ウルヴァリンは日本にっぽんもどりマリコと再会さいかいしたが、彼女かのじょ自分じぶんくみ違法いほう活動かつどうすべめるまでかれへのあいさい発火はっかさせるのをこばんだ。しかし、彼女かのじょもなくウルヴァリンをうらむマツオ・ツラヤバのもとはたらくヤクザのころにフグどくられる。マリコはウルヴァリンに、どくによってゆっくりくるしんでぬのではなく、介錯かいしゃくしてくれとたのみ、ウルヴァリンは渋々しぶしぶこれにおうじた。この出来事できごとはウルヴァリンのキャラクターを劇的げきてきえ、かれをより抑制よくせいされ、他人たにん心情しんじょうあらわさないようにした。ウルヴァリンはマツオに、マリコの命日めいにちにはかれもとおとずれて、なにのこらなくなるまで身体しんたい一部いちぶをスライスしてやると断言だんげんした[26]

マリコがんであいだもなく、ウルヴァリンとジュビリーは、ウェポンX計画けいかくのハインズとともにかつて所属しょぞくしていたチームXのメンバー(セイバー・トゥース、マーベリック、ジョン・ライス、マストドン、シルバー・フォックス)と再会さいかいした。サイ・ボーグ(Psi-Borg)としてもられた強力きょうりょくなサイキックで、かれらのおおくをウエポンX計画けいかくのために洗脳せんのうしたアルド・フェロ(Aldo Ferro)をとらえるためであった[27]。Ferroとハインズはセイバー・トゥースにシルバーフォックスをころさせてまもなく死亡しぼうした。

ウェポンXの精神せいしんてき干渉かんしょうとマリコとシルバー・フォックスの起因きいんする精神せいしんてき衰弱すいじゃくこうむった。かつてチームXでテリー・アダムズ暗殺あんさつするミッションについていたことをかんがえて、ウルヴァリンはロシアの宇宙うちゅう計画けいかく施設しせつ侵入しんにゅうし、遺伝子いでんし操作そうさされ強力きょうりょくなサイキック能力のうりょく宇宙うちゅう飛行ひこうEpisilon Redに遭遇そうぐうした。レッド、つまりウルヴァリンがうテリー・アダムズは施設しせつ脱出だっしゅつたすけてくれたおかえしにウルヴァリンの精神せいしん心理しんりてきかべおおくを破壊はかいした。どの記憶きおく真実しんじつでどの記憶きおく虚偽きょぎなのかとうこのさらなる知識ちしきによって、ウルヴァリンはつい粉々こなごなになった人生じんせい欠片かけらすことが可能かのうになった[28]

このしあわせはながくはつづかず、「フェイタル・アトラクション」事件じけん最終さいしゅう局面きょくめんで、ウルヴァリンの骨格こっかくおおうアダマンチウムはマグニートーの金属きんぞく操作そうさ能力のうりょくによって強制きょうせいてきがされた[29]。ウルヴァリンはこれによりふかきずつき、かれはヒーリングファクターをほとんど使つかたしてしまった。これによって、それまでウルヴァリンがっていたちから、スタミナ、反射はんしゃ能力のうりょくなどのほとんどはよわめられてしまった。

ひどく弱体じゃくたいしたおのれ状態じょうたいれるのをこばんだウルヴァリンは、X-マンション(X-メンの基地きち)にある訓練くんれん施設しせつ・デンジャールームでのトレーニングをはじめた。かれいかりと葛藤かっとう呼応こおうして、かれつめかれうでいて肉体にくたいそとした。これによりかれつめからインプラントされたものではなく、骨質こっしつで、元々もともと肉体にくたい一部いちぶであることがあきらかにされた。さらかれつめたびに、つめかれうで皮膚ひふにくやぶり、おおきなきず流血りゅうけつともなうものとなった。これに不便ふべんかんじたローガンは、ジュビリーにたいする置手紙おきてがみのこして単独たんどく冒険ぼうけんへと旅立たびだった[30]

この冒険ぼうけん最中さいちゅうかれいくにんかのかつてのてき(アダマンチウムのはだ怪人かいじんサイバー、リーバーズののこりCylla、吸血鬼きゅうけつきブラッド・スクリームなど)と遭遇そうぐうした。このたん独行どっこうあいだにウルヴァリンは、わかきミュータントチーム、ジェネレーションXとの合同ごうどうトレーニングに参加さんかしたりもした。

マドリプールでかつての戦友せんゆうマーベリックとX-メンでのチームメイト・ガンビット出会であうと、セイバートゥースがエグゼビアのもとにいることをった。帰還きかんしたウルヴァリンは、セイバートゥースと死闘しとうえんじ、このたたかいはウルヴァリンがセイバートゥースののうつめでえぐってわり、ケガが完全かんぜんなおるまで一時いちじてきにセイバートゥースの邪悪じゃあく人格じんかくえた。

つぎのいくつかのごう途中とちゅう[31]、プロフェッサーXとビースト、ヘザー・ハドソンらによっておこなわれた試験しけん研究けんきゅうは、ウルヴァリンのミューテーション(変異へんい)はいまだに継続けいぞくしていることをしめした。ほとんどのミュータントとちがい、かれ生涯しょうがいをかけてゆっくりと変異へんい継続けいぞくしているのだ。この変異へんい進行しんこうにより、ウルヴァリンのパワー、たかめられた感覚かんかくはゆっくりと強化きょうかされている。しかし、ウルヴァリンの骨格こっかくにアダマンチウムがまれたのち、この変異へんい完全かんぜん停止ていしさせられていた。この研究けんきゅうはまた、アダマンチウムの存在そんざいが、継続けいぞくする変異へんい抑制よくせいほかに、かれつヒーリングファクターを阻害そがいしていたこともあきらかにした。骨格こっかくまれた異物いぶつであるアダマンチウムにたいして、かれのヒーリングファクターは恒常こうじょうてきにそれをのぞこうとする多大ただい努力どりょくいられ[32]怪我けがからの回復かいふくおくらせていた。マグニートーがウルヴァリンの骨格こっかくからアダマンチウムをった結果けっかかれ身体しんたい完全かんぜん怪我けがからえると、変異へんい非常ひじょうはやいスピードで進行しんこうはじめた。

かれのミューテーションの進行しんこうによってかれ能力のうりょくがどれほど強化きょうかされたかについては、ウルヴァリンがくるまにひかれ、おおくの内臓ないぞう損傷そんしょう全身ぜんしんほね半数はんすうれたさいにはっきりした。かれはほんのすうびょう完全かんぜん回復かいふくしてみせたのである[33]。またこの変異へんいはウルヴァリンを将来しょうらい肉体にくたいてき原始げんしてき野獣やじゅうのような状態じょうたいへの退化たいかこすであろうことをもしめしている。

そのケーブル息子むすこジェネシスがウルヴァリンを拉致らちし、アポカリプスの部下ぶかフォー・ホースマンのひとりへと改造かいぞうするために再度さいどアダマンチウムをかれ骨格こっかく結合けつごうさせようとした[34]。このこころみは成功せいこうせず、この強引ごういんさい改造かいぞうプロセスはウルヴァリンの身体しんたい野蛮やばん動物どうぶつてき本能ほんのう支配しはいされた野獣やじゅうにまで退化たいかさせた。いかりにられたウルヴァリンはジェネシスとfleesをふくむダークライダーズを殺害さつがいした。美貌びぼう暗殺あんさつしゃエレクトラ盲目もうもく師父しふスティックたすけをりてかれ人間にんげんせいもどし、退行たいこうだい部分ぶぶん逆転ぎゃくてんすることができた[35]

ウルヴァリンはアダマンチウムなしでアポカリプスにさらわれるまでいくらかの時間じかんごした。アポカリプスはフォー・ホースメンのあらたなリーダーをめるために、ウルヴァリンをアダマンチウムを結合けつごうさせたセイバー・トゥースと対決たいけつさせた[36]

かれはこの勝利しょうりが、洗脳せんのうとこれまでの仲間なかまてきまわすことを意味いみするのをっていたが、セイバートゥースは抵抗ていこうすることができるかもしれないが殺戮さつりくマシーンとして解放かいほうされることをたのしむだろうとおもった。ウルヴァリンは勝負しょうぶち、アポカリプスはセイバートゥースのアダマンチウムをはぎってウルヴァリンの骨格こっかくさい結合けつごうさせた。ウルヴァリンはフォー・ホースマンの一人ひとりデスに改造かいぞうされ、X-メンとたたかうこととなったが、ウルヴァリンはジュビリーのたすけをりてアポカリプスの洗脳せんのうからだっした[37]

ウルヴァリンは、かつて元々もともとのウェポンXの施設しせつから脱出だっしゅつするとき失踪しっそうした兵士へいしであるDr.マルコム・コルコードの指揮しきにより再開さいかいされたウェポンX計画けいかくとらえられた。元々もともと計画けいかくまれた精神せいしんてきなインプラントはいまだに機能きのうしており、コルコードはそれらをウルヴァリンいつめてかつての計画けいかくのメンバーをさせるために使つかった。しかし、かつての監督かんとく暗殺あんさつあいだに、ウルヴァリンの精神せいしんてきなインプラントはついに破壊はかいされたようだ。

グラント・モリソンさく一連いちれんのエピソード(一時いちじてきNew X-Men改名かいめいされた)では、ウェポンXの「X」がアルファベットではなくローマ数字すうじであることがあきらかになり、ウルヴァリンはイサイア・ブラッドレイとキャプテン・アメリカ(ウェポン1)にはじまるきたちょう兵器へいきシリーズの10番目ばんめ・ウェポン10であることが判明はんめいした。ウルヴァリンを実験じっけんだいとしたウェポンX計画けいかくは、副産物ふくさんぶつとしてよりおおきなウェポンプラス計画けいかく発展はってんし、なぞめいた人物じんぶつファントメックス(Fantomex、ウェポン13)はサイクロップスとウルヴァリンを、ウェポンプラス計画けいかくくじき、ウルヴァリンのしん素性すじょうつけるためのミッションに参加さんかさせた。ウェポンプラス基地きちへの襲撃しゅうげき最中さいちゅう、ウルヴァリンはウェポン15ことウルティマトン殺害さつがいした[38]

そのとき、ウルヴァリンは自身じしん起源きげんしるしたウェポンXのファイルへのアクセスをたが、だい部分ぶぶんがコマのそとにあり、読者どくしゃにはかれなにったかを正確せいかくにはハッキリしていない。かっているのはかれきたセンチネルになることを意図いとされていたことと、かれかれ能力のうりょく試験しけんとして中東ちゅうとうちいさなまちロアノークのぜん住民じゅうみん根絶ねだやしにすることをいられたとうことである。このしん事実じじつはウルヴァリンに自身じしんがかつてモンスターであり、唯一ゆいいつ目的もくてきころすことであったとしんじさせたが、ジーン・グレイはこのようなかんがえはやめるようにいた。

ウルヴァリンが洗脳せんのうされ、世界せかいてき規模きぼ犯罪はんざい集団しゅうだんHYDRAのエージェントにされたときかれはS.H.I.E.L.D.のたすけをりてそれらの洗脳せんのう計画けいかく打破だはすることができた。その見返みかえりにウルヴァリンは時々ときどきHYDRAの計画けいかく阻止そしするを手伝てつだうためにS.H.I.E.L.Dのエージェントになっている。

ウルヴァリンはそのときアベンジャーズにかれた。"cross the lines they refuse to cross"(みなわたることをこばむラインをわたる)することをのぞんでおり[39]、「アベンジャーズ・ディスアッセンブル」事件じけんのち、アイアンマンはふたたびスカーレット・ウィッチにきたようなことが再発さいはつするのにそなえて、チームないにチームメイトをころ覚悟かくごがある人物じんぶつはいする必要ひつようせい認識にんしきしていたからだ。かれはキャプテン・アメリカやアイアンマン、スパイダーマン、ルーク・ケイジのような著名ちょめいなマーベルヒーローたちとならんではたらいている。

M・デイ以降いこうげきてきにミュータント情勢じょうせい悪化あっかしたことから、アステロイドMを改造かいぞうしたミュータント国家こっかである「ユートピア」をサイクロップスが建国けんこくしたが、次第しだいにサイクロップスは、「ミュータントの自由じゆう」を建前たてまえとして、目的もくてきためには手段しゅだんえらばない冷酷れいこく独裁どくさいしゃしてしまう。普段ふだんから衝突しょうとつしがちとはいえ、かれのリーダーとしてのうつわみとめていたウルヴァリンは、不安ふあんつのらせていくも、反対はんたい勢力せいりょく容赦ようしゃ殺害さつがいし、平気へいき仲間なかま犠牲ぎせいにするひとし、サイクロップスの独善どくぜんきわまりない暴走ぼうそうはどんどん悪化あっかしていく。ついには、10代の子供こどものミュータントまで、たくみにくるめて戦場せんじょうそうとかんがえているサイクロップスに、我慢がまん限界げんかいむかえたウルヴァリンは、これまで以上いじょうにサイクロップスと対立たいりつ。プロフェッサーXらとともにユートピアをり、あらたにミュータントを保護ほごする場所ばしょとして、きジーンのかんした「ジーングレイ学園がくえん」を設立せつりつする。それを時代じだい変化へんかさとったプロフェッサーXからは、指導しどうしゃとして一線いっせん退しりぞことげられるのだった。

Modern Adventures[編集へんしゅう]

ハウス・オブ・M事件じけん結果けっか、ウルヴァリンの記憶きおく完全かんぜんもともどった。これはマーベルユニバースのいくつかの主要しゅよう勢力せいりょく政府せいふに、ウルヴァリンの人生じんせいへの関与かんよかれもどした知識ちしきからパニックをこした。アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとカナダはかれ復讐ふくしゅうそなえて、ウルヴァリンにかんするすべての記録きろく処分しょぶんした。

政府せいふらの恐怖きょうふ現在げんざいかれのソロシリーズのOrigins & Endingsarcのなかではっきりしめされている。ムラマサブレードばれる神秘しんぴ武器ぶきかんするほか知識ちしきほっして、かつてウルヴァリンにウェポンXからのがれたのは一人ひとりではないとったシルバーサムライと対面たいめんした。キャプテン・アメリカのだい大戦たいせんちゅうのサイドキック(ヒーローを補佐ほさする役割やくわりもの)で、当時とうじウィンター・ソルジャーとしてられていたバッキーは、かれ脱走だっそう手伝てつだった。ウルヴァリンはかれうためにセルビアたびして、バッキーはかれはローガンのかつてのあきらかにされていない妊娠にんしんちゅう日本人にっぽんじんつまころしたが、そのときかれ行動こうどうはコントロールがかなかったとかした。

ウルヴァリンは自分じぶんがどのようにしてイツとったかをおもかえした。だい世界せかい大戦たいせん、Ogunはウルヴァリンの師匠ししょうだった。かれ鍛錬たんれんわったのち、Ogunは、兵士へいしたち人間にんげんせいもど方法ほうほうおしえているバンドウサブロウのむらかれおくった。そこでウルヴァリンはイツに出会であい、二人ふたり結婚けっこんいちをもうけた。サブロウのむら山々やまやまかこまれており、そのなかにはthe demon 刀鍛冶かたなかじムラマサも所属しょぞくしていた。バッキーがイツを殺害さつがいしてから、ウルヴァリンは彼女かのじょころしたのは村人むらびとで、ウルヴァリンに敬意けいいあらわしていちりのけん・ムラマサブレードをつくった。

このことをおもして、ウルヴァリンはムラマサのやまもどり、ムラマサブレードの返還へんかん要求ようきゅうし、ムラマサは「おこれるかみごとけんるうべし」とローガンにい、こころよあたえた。ウルヴァリンは復讐ふくしゅうのぞみ、いまだれがその相手あいてになるべきかをおもした。

シビル・ウォー[編集へんしゅう]

ミュータント犯罪はんざいしゃニトロの爆発ばくはつに、ティーンヒーローチーム「ニュー・ウォリアーズ」とスタンフォード一般いっぱん市民しみん600にん以上いじょうまれて死亡しぼうした惨劇さんげきのち、ウルヴァリンはトニー・スターク(アイアンマン)の反対はんたいって、ニトロへの復讐ふくしゅうす。

ニトロはばくえんでウルヴァリンを焼却しょうきゃくしようとするが、ウルヴァリンはアダマンチウムの頭蓋骨ずがいこつのう保護ほごされていたため再生さいせいする。ウルヴァリンはつづすう分間ふんかんでニトロを文字通もじどおりボコボコになぐつづけた。

そこにナモリタ(ネイモア・ザ・サブマリナーの従妹じゅうまいで、スタンフォードの爆発ばくはつ死亡しぼうしたニュー・ウォリアーズの一員いちいん)の復讐ふくしゅうをせよという命令めいれいけた3にんのアトランティスじん到着とうちゃく。リーダーのヤヌスはウルヴァリンと、二人ふたりはニトロとの戦闘せんとう開始かいしする。そしてアトランティスの王子おうじ、ネイモア・ザ・サブマリナーが到着とうちゃくした。ヤヌスとネイモアを相手あいてたたかうウルヴァリンだったが、背後はいごからのヤヌスの攻撃こうげきによって意識いしきうしなう。意識いしきもどしたとき、そこにはネイモアたちの姿すがたはなく、ウルヴァリンはニトロがアトランティスへ拉致らちされたことをった。

アイアンマンから水中すいちゅうようアーマーを無理矢理むりやりしたウルヴァリンは、海底かいてい王国おうこくアトランティスでネイモアと対面たいめんする。ネイモアはウルヴァリンにニトロとの接見せっけんゆるした。ニトロは逃亡とうぼうはかるもののかれのミュータント能力のうりょく使用しよう不能ふのうとなっていた。

ウルヴァリンは、ネイモアのかれた状況じょうきょうのほうがより深刻しんこくであることをみとめ、ニトロをアトランティスにのこしたまま地上ちじょう帰還きかんすることとした。

ネイモアはウルヴァリンの決定けってい感謝かんしゃし、ニトロがダメージ・コントロールしゃのCEO、ウォルター・デクランからミュータント・グロース・ホルモン(ミュータント能力のうりょく強化きょうかする薬品やくひん)を違法いほう投与とうよされていた事実じじつげた。

地上ちじょうもどったウルヴァリンは、デクランのオフィスに盗聴とうちょう仕掛しかけ、ダメージ・コントロールしゃ(スーパーヒーローとスーパーヴィラン、あるいはスーパーヒーロー同士どうしたたかいで破壊はかいされた施設しせつ設備せつび再建さいけん補修ほしゅうおこな会社かいしゃ)が事業じぎょう契約けいやく拡大かくだいすることができるように、スーパーヒーローによる戦闘せんとうすうそのものを不正ふせい増加ぞうかさせていたことをめた。ウルヴァリンは、ダメージ・コントロールしゃとデクランが事件じけん黒幕くろまくであることを暴露ばくろしようとする。

デクランはウルヴァリンをめるために武装ぶそう兵士へいし動員どういん。ウルヴァリンをたすけるために派遣はけんされたヤヌスとアミール(Amir)とともかれらを突破とっぱするものの、そこにスーパーヒーローの一人ひとり、セントリーが到着とうちゃくする。

スーパーヒーロー登録とうろくほう擁護ようごするセントリーは、ウルヴァリンをたおして首輪くびわ手甲てっこうをはめ、ウルヴァリンの「武装ぶそう解除かいじょ」を画策かくさくするS.H.I.E.L.D.へと連行れんこうした。しかしその途中とちゅう、ウルヴァリンはつめばしてかせとし逃亡とうぼうした。

ダメージ・コントロールしゃもどったウルヴァリンは、マリー・ホーグとウォルター・デクランがあつ議論ぎろんしているところにくわす。万事休ばんじきゅうすとさとったデクランは、自分じぶん自身じしんにミュータント・グロース・ホルモンを投与とうよしてししし、ウルヴァリンとたたかう。デクランをころまえに、ウルヴァリンは、この本当ほんとうあく事前じぜん計画けいかくされていたのか、それとも自然しぜん発生はっせいてきだったのかといかける。たたかいにったウルヴァリンは、スタンフォード事件じけん廃墟はいきょもどり、ミリアム・シャープとはなす。

ウルヴァリンはアトランティスへともどり、アミールとはなし、彼女かのじょともねむりについた。かれ自分じぶん人生じんせいいたましい時間じかん体験たいけんした肉体にくたいてき苦悶くもんおもし、どのようにしてっていけばいかをかんがえた。しかし、あいするものうしなぬことができないくるしみにはえることができないとわかった。ニトロがかれ焼却しょうきゃくしたときのことをおもし、かれはジーン・グレイにはなしかけた。これはジーンのたましいだったのか、潜在せんざい意識いしきあらわれだったのかはハッキリしない。ジーンはかつて死亡しぼうしたことがあり、復活ふっかつしたこともあるためだ。どちらにせよ、ジーンはローガンにいのちて(the edge of life)にはひかりこうにすべてのこたえがっているのだとらせた。かれいのち愛情あいじょうかれをそこでっており、それは彼女かのじょであり、Lazaerでもある。Lazaerやその意味いみするものが何者なにものなのか、あるいはなになのかはこの時点じてん不確ふたしかだった。ウルヴァリンはLazaerが自分じぶんはいったならば、それは永久えいきゅう意味いみするのだといった。

ウルヴァリンはそのニトロに復讐ふくしゅうたし、スタンフォードのいちけん究極きゅうきょくてき責任せきにんものめようとうごはじめた。この時期じきかれはS.H.I.E.L.D.のヘリコプターから落下らっかし、自己じこ治癒ちゆはじまるまでの意識いしきうしなった。Lazaerはふちかれかまえており、ローガンがかれころしたことについて報復ほうふくもとめた。ウルヴァリンはLazaerをふたたたおしたが、これはふたた復活ふっかつすることと、かれあいし、うしなったものたちえる機会きかいうしなったことを意味いみしていた。

アミールはかれ物語ものがたりかなしみ、ウルヴァリンに何故なぜかれたましい最後さいご安息あんそくられないのかっているかとたずねた。ウルヴァリンはっているが、それはあきらめられないsecretなのだとこたえた。

シビル・ウォー、その[編集へんしゅう]

おおかみおとこのような外見がいけんをした二人ふたり野蛮やばん獣人じゅうじんたたかっているゆめ度々たびたびたウルヴァリン。外出がいしゅつさきからXマンションにもどると、自室じしつ侵入しんにゅうしていたセイバートゥースと遭遇そうぐうした。すぐさまセイバートゥースをまどからほうし、戦闘せんとうはじまった。たたかいのさなか、ウルヴァリンはセイバートゥースがすうねんまえシルヴァーフォックスを殺害さつがいしたさいった『Quod Sum Eris』という言葉ことば意味いみたずねた。セイバートゥースは『貴様きさまおれようになる(You will become me)』という意味いみだと説明せつめいした。ウルヴァリンはセイバートゥースを精神せいしん異常いじょうしゃばわりし、喉元のどもとこぶしけた。セイバートゥースはかれにツメをばすつもりなら、心臓しんぞうをもぎるぞとった。ウルヴァリンは『Let 'er rip』といってツメをのばしセイバートゥースののどにした[40]。 ウルヴァリンがおおかみおとこたちのゆめから目覚めざめると、自分じぶんがブラックバードのうえしばけられていることをった。かれくさりをひきちぎってジェットのコックピットにむと、操縦そうじゅう桿をにぎっていたのはころしたはずのセイバートゥースであった。かれはセイバートゥースをくさりめつけ、ジェットを地面じめん激突げきとつさせようとした。二人ふたりさか残骸ざんがいなかから脱出だっしゅつし、無数むすう怪我けがいながらもたたかつづけた。かれらは突如とつじょ、ストームがはなった落雷らくらいによって分断ぶんだんされた。彼女かのじょかれらを『たがいにありない存在そんざい同士どうし心中しんちゅうのしないかぎえないことがまだわからないの?(You both are going to have to learn you cannot kill one another without killing yourselves.)』としかりつけた[41]。ウルヴァリンはブラックパンサー宮殿きゅうでん保護ほごされていた。よこたわるベッドのうえで、またべつの、たたか獣人じゅうじんゆめた。今回こんかい獣人じゅうじんたちはよろいけんるい、ゾウのにまたがっており、言葉ことばはっしていた。そのころくさりつながれていたセイバートゥースは、ばくくとブラックパンサーの宮殿きゅうでんからし、ジャングルへとんだ。ブラックパンサーがそのい、ウルヴァリンとストームがややおくれて追跡ついせき開始かいしした。セイバートゥースとブラックパンサーのたたかいではセイバートゥースが優位ゆういった。セイバートゥースがとどめのいちげきはなまえにウルヴァリンがあらわれ、セイバートゥースの右手みぎてとした。セイバートゥースにとどめをしたウルヴァリンは、自分じぶんがゾウの墓場はかばにいることにづいた。ゾウのほねかたわらにきばとツメをひとがた生物せいぶつほねつけた。かれはこの墓場はかば近頃ちかごろみていたおおかみおとこたちのゆめ舞台ぶたいであることにづいた。

エグゼビア教授きょうじゅまもるため、ローガンはワールド・ウォー・ハルクでのハルクとのたたかいで重要じゅうよう役目やくめたすようである。ign.comでの『hit list』ではたしかなようである。

ウルヴァリン: オリジン[編集へんしゅう]

ウルヴァリン: オリジン(Wolverine: Origins)は、「Origins & Endings」につづきウルヴァリンが主役しゅやくになったふたつめのシリーズである。このシリーズのはじめに、かれ政府せいふてきから情報じょうほうそうとしているShiva robotに出会であった。ムラマサブレードでロボットをたおしたのち、それらはローガンからかくれて政府せいふないでニューク(フランク・シンプソン)がけたモノだった。フラッシュバックをとおしてウルヴァリンがベトナム戦争せんそうちゅう子供こどもとしてかれ家族かぞくからニュークをれていったこと、そしてニュークにベトナムの村人むらびと虐殺ぎゃくさつするトリガーワードをんだ責任せきにんがあることがあきらかになった。これはウルヴァリンを再生さいせい(recreate)するこころみの一部いちぶであることはあきらかで、かれはウェポンX以前いぜんすで生体せいたい兵器へいきであった。この正確せいかくだれがウルヴァリンをコントロールしていたのはいまもってからないままである。

みなみベトナムでニュークをたおしたのちかれキャプテン・アメリカたたかった。かれはウルヴァリンの復讐ふくしゅうめるためにおくりこまれたのである。X-メンのサイクロップス、エマ・フロスト、そしてヘリオンはたたかいにんでウルヴァリン(キャプテン・アメリカがどうにかしてげたムラマサブレードのslashによってきょう戦士せんししていた。)が有名ゆうめいなヒーローをころすのをめた。

エマはテレパシーで戦闘せんとういんたちかせ、ウルヴァリンにかれ息子むすこきていることをかした。その少年しょうねんはダケン(Daken)。エマはウルヴァリンに、かれ息子むすこはウルヴァリンがかつていくあやつられていたのとおなじく、かれ自身じしんかんがえはまったくっていないようだと警告けいこくした。ウルヴァリンは、セイバートゥースがシルバーフォックスを殺害さつがいしたときのこと、彼女かのじょ殺害さつがいかれ復讐ふくしゅうしようとしているものたちが、かれしんなか野獣やじゅうはなち、味方みかたをするように仕組しくんだことをおもした。かれ自分じぶんてき自分じぶん息子むすこをコントロールするためにたようなことをしたことを確信かくしんした。

エマはウルヴァリンに息子むすこたすけたいなら復讐ふくしゅうげるように助言じょげんする。かれ息子むすことらえているものたちは自分じぶんつかまえたらほぼ確実かくじつ洗脳せんのうするだろうと説明せつめいして、サイクロップスにムラマサブレードをたくした。ウルヴァリンはサイクロップスとそのときがきたら、そのけん使つかってころすことを約束やくそくさせた。エマはウルヴァリンにかれ息子むすこなによりにくんでいることをらせた。ウルヴァリンは自分じぶん同様どうようてき支配しはいでためしたすべてのひどいことによって自分じぶん自身じしんにくんでいるのだとった。

ウルヴァリンはカーボナディウムがかれのヒーリングファクターをよわめていることをおもし、息子むすこころさずに無力むりょくする方法ほうほうがあるかもしれないとかんがえてアメリカにもどり、かつての仲間なかまマーヴェリックをさがした。マーヴェリックはウルヴァリンがはじめてカーボナディウム・シンセサイザーと極悪ごくあく非道ひどうのオメガレッドと遭遇そうぐうしたときのチームの一員いちいんであった。かれすうねんまえにウルヴァリンに仕事しごとまかされたことがある。ウルヴァリンはマーヴェリックをってニューヨークのとある建物たてものった。そこでは強化きょうかされたりちからうしなったりしたミュータントたち同様どうよう避難ひなんしており、おどろくべきことにジュビリーの姿すがたもそこにあった。しかしかれらの再会さいかい短命たんめいでオメガレッドは不可解ふかかいにも、その建物たてものへときゅうり、ジュビリーを半殺はんごろしにし、マーヴェリックをいためつけ、カーボナディウム・シンセサイザーの在処ありかいただした。

マーヴェリックとジュビリーがちからうしなったミュータントたちを避難ひなんさせるあいだ、ウルヴァリンとオメガレッドはたたかった。ウルヴァリンはカーボナディウムとはじめての遭遇そうぐう、つまりチームXでかれあやつっていたものたちかれ記憶きおくえる以前いぜんにミッションののち毎回まいかいのようにそれをためしていたのをおもした。彼等かれらかれ洗脳せんのうする装置そうちにかけたときかれ反撃はんげきってて、のどへのいちげき科学かがくしゃたち一人ひとり殺害さつがいした。かれ科学かがくしゃをおびえさせ、ほねつめ偶然ぐうぜんにもさせた。つめかれはチームXがおこなったすべてのことをおもした。かれだれ命令めいれいなのか科学かがくしゃたずねたが、かれらないとこたえた。うそではないとかぎり、っていることをはなすようにめいじた。その科学かがくしゃ電話でんわとおしてウルヴァリンが洗脳せんのう必要ひつようとするたび連絡れんらくらされた。仕事しごとえたときかれはウルヴァリンにかろうじて現存げんそんするかれ参加さんかしていたすべてのミッションを入手にゅうしゅできたことをげ、かれつぎのミッションのファイルをわたした。ウルヴァリンは通常つうじょうあたえられる書類しょるい一式いっしきもとめた。かれはその科学かがくしゃ洗脳せんのう成功せいこうしたと担当たんとうしゃにいうようにめいじ、このミッションに参加さんかするべくった。そのミッションはベルリンでおこなわれ、そこでオメガレッドとはじめて対峙たいじした。

現代げんだい、ウルヴァリンはオメガレッドに圧倒あっとうされていた。レッドはかべやぶってかれ突進とっしんにんとなり建物たてもの屋上おくじょう着地ちゃくちした。ウルヴァリンは一時いちじてきうしない、一方いっぽうでオメガレッドはマーベリックがいる建物たてものもどっていった。ウルヴァリンはジュビリーがかれたすけをもとめるさけびをいて、その建物たてものいそいでかえした。きずついたマーベリックをつけるが、オメガレッドはジュビリーをさらい、さらにはかれはカーボナディウム・シンセサイザーをわたしたヴィランのげてしまったのだという。

ダムダム・デュガンとS.H.I.E.L.D.がかれ追跡ついせき躍起やっきになっているころ、ウルヴァリンはベルリンをたびしてそこでおこなわれたチームXでのミッションのおもふけっていた。かれ支配しはいしゃたちのコントロールにあるふりをしながら、だれかれ命令めいれいくだしているのかについてなんらかのこたえをるために、カーボナディウム・シンセサイザーをドイツの研究所けんきゅうじょからぬすすというミッションをけた。セイバートゥースとの過去かこおぼえていて、かれはヒーリングファクターを無効むこうにするカーボナディウム・シンセサイザーをかれたいして使つかうつもりだった。だがかれがそうするまえにオメガレッドがおそってきた。げてきたドイツの科学かがくしゃたちともにチームXが避難ひなんしたとき、セイバートゥースはウルヴァリンがコントロールをのがれたことに気付きづき、科学かがくしゃ処刑しょけいした。その科学かがくしゃ女性じょせいで、セイバートゥースはウルヴァリンがかれのマスターの支配しはいから解放かいほうされたさいには、利用りようできるおんな標的ひょうてきころすようにアドバイスされており、かれ拘束こうそくゆるたびかわいいものぬようだった。

現在げんざい、ウルヴァリンはブラックウィドウと合流ごうりゅうしている。ウルヴァリンがいかにしてブラックウィドウと彼女かのじょ父親ちちおやかかわるようになったのかがくわしくかされ、秘密ひみつ工作こうさくいんとしてのはじめての任務にんむ詳細しょうさいすうおおくのフラッシュバックをとおしてかされた。S.H.I.E.L.D.のエージェントとの小競こぜいのなかで、ジュビリーはひどいきずった。ウルヴァリンはジュビリーのいのちすくうことを条件じょうけん投降とうこうした。S.H.I.E.L.D.の基地きち連行れんこうされ監禁かんきんされると、S.H.I.E.L.D.のエージェントに変装へんそうしたダケンがみずからのほねつめでダムダム・デュガンを負傷ふしょうさせ(あきらかな負傷ふしょう深刻しんこくさにはんして、ジョー・カザーダは最近さいきん、デュガンは殺害さつがいされていないと確証かくしょうしている[42]。)、ウルヴァリンのいる部屋へやはいってきた。息子むすこ姿すがたがあまりにも自分じぶんていたため、なみだがウルヴァリンのほおつたちた。ウルヴァリンの息子むすこはウルヴァリンの『よわさ』に嫌悪けんおかんしめし、みずからのつめ腹部ふくぶりつけ、ゆかまみれにして部屋へやった[43]。しかし、ウルヴァリンは手早てばや怪我けがなおし、施設しせつから脱出だっしゅつした[44]

能力のうりょく[編集へんしゅう]

ウルヴァリンは、かれ自身じしん生理せいり機能きのうくわえ、天然てんねん人工じんこう双方そうほう改良かいりょうくわえられたミュータントである。

かれ元々もともとのミュータント能力のうりょくは、ヒーリングファクターばれる治癒ちゆ過程かてい加速かそくであり、傷付きずつけいたり破壊はかいされたりした身体しんたい部位ぶい通常つうじょう人間にんげん能力のうりょくをはるかにえたレベルで再生さいせいし、ほとんどのどく病気びょうきたいして免疫めんえきあたえるものである。

ウルヴァリンがいやすことができる速度そくど描写びょうしゃとケガの限界げんかい物語ものがたり作者さくしゃによって変化へんかする。元々もともとはこれはたん治癒ちゆ加速かそくとしてえがかれていたが、作者さくしゃたちはつにつれて、のような器官きかん肉体にくたいおおきな部位ぶいをも再生さいせいできるまでにつよめた。

たとえば、最近さいきんでは「シビル・ウォー事件じけん端緒たんしょとなった、犯罪はんざいミュータント、ニトロによってこされた爆発ばくはつまれた結果けっか火葬かそうされたほね状態じょうたいからすうふんのうちに肉体にくたいてき組織そしきすべてを再生さいせいしてみせた[45]。ウルヴァリンはアダマンチウムがまれた頭蓋骨ずがいこつのうあたえた防護ぼうごによって爆発ばくはつのこった[46]。エグゼビアによってつくられたX-メンのつよさとよわさを一覧いちらんひょうにした一連いちれんのプロフィール、「エグゼビア・プロトコル」にはウルヴァリンのヒーリングファクターはしんじられないレベルまで強化きょうかされており、かれころ唯一ゆいいつ方法ほうほうくびをはねてかれくび身体しんたいちかくからはなすことだ、とはっきりとべられている[47]。しかし、エグゼビアがこの戦略せんりゃくかんがえついたとき、ウルヴァリンの骨格こっかくにはアダマンチウムがまれていなかった。ただし、さまざまな作者さくしゃ画家がかによる現在げんざいのウルヴァリンの治癒ちゆりょく限界げんかい表現ひょうげん考慮こうりょすると、くびをはねることで本当ほんとうかれころせるのかどうかはもはやハッキリしない。

くわえて、この治癒ちゆりょくによりウルヴァリンは普通ふつう人間にんげんくらべてかなり老化ろうかおそい。ウルヴァリン自身じしんは19世紀せいき後半こうはんあたりにまれたとされる[48]現在げんざいではウルヴァリンは100さい以上いじょうで、最初さいしょ段階だんかいでは普通ふつう人間にんげん外見がいけん生命せいめいりょくそなえていたと設定せっていされている。ウルヴァリンの治癒ちゆりょくはありとあらゆる病気びょうきたいする免疫めんえきあたえている。また、毒物どくぶつ薬物やくぶつかず、強力きょうりょくなものでも時間じかんてば解毒げどくされる。アルコールにもつよく、一時いちじてきいはするがすぐめる。

ウルヴァリンはすうおおくのちょう人的じんてき肉体にくたい特質とくしつっている。ウルヴァリンのヒーリングファクターは肉体にくたいてきなスタミナをちょう人的じんてきなレベルであたえている。ウルヴァリンはオメガレッド連続れんぞくで18時間じかん以上いじょう、しかもオメガレッドのつデス・ファクター(周囲しゅういものころどくのような能力のうりょく)につね汚染おせんされながらも交戦こうせんした[49]

ウルヴァリンは自身じしん機敏きびんさと反射はんしゃりょく通常つうじょう人間にんげん限界げんかい以上いじょうのレベルまで拡張かくちょうされている。至近しきん距離きょりからはなたれたサイクロップスのオプティックブラストをかわすこともできている[50]

ウルヴァリンはまた、ちょう人的じんてき視覚しかく聴覚ちょうかく嗅覚きゅうかくゆうする。ほぼ完全かんぜん暗闇くらやみにおいて、あるいは遠距離えんきょりにおいても常人じょうじんより明確めいかく視覚しかく確保かくほできる。聴覚ちょうかくについても同様どうようで、常人じょうじんでは感知かんちできないおとき、また遠距離えんきょりにおいても常人じょうじんより明確めいかく聴覚ちょうかく確保かくほできる。また嗅覚きゅうかくについては、自然しぜん条件じょうけん時間じかん経過けいかによっていくらかうすれたとしても、くさいによってターゲットを追尾ついびすることができる。

ウルヴァリンの肉体にくたいてき外見がいけん動物どうぶつのような変異へんいしめしており、顕著けんちょ犬歯けんしりょう手首てくびにある3ほん格納かくのう可能かのうつめふくんでいる。つめほね構成こうせいされており、ケラチン構成こうせいされている普通ふつうのほ乳類にゅうるいつめとはちがっている。ほねつめはほとんどの金属きんぞく木材もくざい、さまざまないしのような丈夫じょうぶ物質ぶっしつぷたつにするぐらいするどく、みつである[51]。ウルヴァリンのつめ出入でいりするためのあなそなえていない。そのため、つめかれ使つかたびかれ皮膚ひふ組織そしきつらぬいてしまう[52]かれのヒーリングファクターはそのさいつくられるきずをほとんど即座そくざ処理しょりするが、かれ度々たびたびそれがつねいたみをともなうことをくちにしている。

かれつめふくむウルヴァリンのすべての骨格こっかくは、アダマンチウム分子ぶんしてき鋳込いこまれている。このアダマンチウムの重量じゅうりょうは、かれのパンチおよびキックのおもさを劇的げきてきやす効果こうかもある。

アダマンチウムのつめは、アダマンチウム以外いがいのほとんどいかなる物質ぶっしつをも切断せつだんすることができる。

ヒーリングファクターはかれ筋肉きんにく人体じんたい限界げんかいえて負傷ふしょうすることなしにげており、ちょう人的じんてきつよさをゆるしている[53]。これはかれ筋肉きんにくに100ポンド(45.5kg)以上いじょうのアダマンチウムをつねける必要ひつようによって増大ぞうだいされたもの[54]骨格こっかく構造こうぞうてき限界げんかいはらい、人間にんげん骨格こっかく負担ふたんあたえるようなおもさをげることを可能かのうにしている。かれてつくさり破壊はかいするほどにつよ[41][55]、12にんもの人間にんげん片手かたて頭上ずじょうげ、かべこうまでばすことができるようにえがかれている。

プロフェッサー・チャールズ・エグゼビアにまれたこうレベルのサイオニックシールドによって、ウルヴァリンの精神せいしんはテレパシーによる精神せいしん攻撃こうげきや読心にたいしてつよ抵抗ていこうりょく[56]

Skills and personality[編集へんしゅう]

日本にっぽんくにごすあいだ、ウルヴァリンは武装ぶそう武装ぶそうわず、ほとんどすべての格闘技かくとうぎかた戦闘せんとう方法ほうほう達人たつじんとなっている。さむらいとしてかれかたなあつかいにすぐれている。ウルヴァリンはまた、かれ教官きょうかんOgunによって忍者にんじゃとしてきびしい鍛錬たんれんんでおり、バンドウサブロウとともにジャスミンフォールズの忍者にんじゃむらで5年間ねんかん鍛錬たんれんをしていた。かれ時代じだい新旧しんきゅうわず、遠距離えんきょり近接きんせつ、ほぼすべてのタイプの武器ぶき使用しようできる。ウルヴァリンはシャン・チー[57]キャプテン・アメリカ[58] のような相手あいて単独たんどくつことができるほどのスキルをつ、るいまれな近接きんせつ戦闘せんとう闘士とうしである。かれはまた人体じんたいとツボにかんしてひろ知識ちしき[59]かれ熟達じゅくたつしたパイロットで、スパイ活動かつどう秘密ひみつ作戦さくせん分野ぶんやたか技術ぎじゅつっている。

ウルヴァリンは、とき近接きんせつ格闘かくとうあいだ「バーサーカーレイジ」におちいる。この状態じょうたいかれは、容赦ようしゃのない野獣やじゅう強烈きょうれつさと攻撃こうげきせいともなってlashes outし、精神せいしん攻撃こうげきたいしてさらなるたいせいつようになる[60]。この性質せいしつときかれ自身じしん仲間なかまいのちすく一方いっぽうで、純粋じゅんすい文明ぶんめい高潔こうけつ戦士せんしになろうとつとめているかれはそれを度々たびたびじている。

ししのようなはんして、ウルヴァリンは実際じっさいかなり知能ちのうたかい。ばされた寿命じゅみょうによって、かれ世界せかいたびし、異国いこく言葉ことば文化ぶんか精通せいつうしている。かれ流暢りゅうちょう英語えいご日本語にほんごロシア中国ちゅうごくシャイアンスペインラコタはなし、フランス語ふらんすごタイベトナムドイツにいくらか知識ちしきがある[61]

フォージがデンジャールームのトレーニングセッションでウルヴァリンのバイタルをモニターしたときかれはローガンの肉体にくたい精神せいしん状態じょうたいを「あたまなかでチェスのコンピュータを同時どうじよんだいいじりながら、オリンピックの体操たいそうかねメダリストの演技えんぎをしているにひとしい」とひょうした[62]

ウルヴァリンは孤独こどくこのみしばしば無愛想ぶあいそうだが、一般いっぱんしんじられていることにはんして、ころしやバーサーカーレイジにおちいることをしとしない。ローガンは個人こじん名誉めいよ道徳どうとくおきて武士ぶしどう)をかたまもっているが、たびたび反抗はんこうてき非礼ひれい態度たいどしめしている。かれすうじゅう年間ねんかんすうおおくの女性じょせいとロマンチックな関係かんけいきずいており、そのほとんどはられていない。もっと意味深いみしんものではイツやシルバー・フォックス、ヤシダ・マリコがふくまれており、ジーン・グレイにちょっかいをしたこともある。かれはX-メンのなか家族かぞく見出みいだしており、キティ・プライドジュビリー父親ちちおやわりになっている。

べつのバージョン[編集へんしゅう]

アルティメットウルヴァリン[編集へんしゅう]

ウルヴァリンはアルティメット・マーベルのバナーのもと出版しゅっぱんされているコミックス、とくアルティメットX-メン登場とうじょうしている。マグニートーひきいるブラザーフット・オブ・ミュータンツ・スプレマシーの暗殺あんさつしゃであるウルヴァリンはX-メンに潜入せんにゅうし、エグゼビア教授きょうじゅ暗殺あんさつする任務にんむった。X-メンの一員いちいんとして、ウルヴァリンはれられ、目的もくてきあい見出みいだした。ウルヴァリンとチームメイトのジーン・グレイは肉体にくたい関係かんけいった、彼女かのじょかれとブラザーフッドとのつながりをるとかれからはなれていった。ウルヴァリンは最終さいしゅうてきにマグニートーを裏切うらぎ攻撃こうげきし、かれ最初さいしょのミッションを放棄ほうきし、すぐさまX-メンに参加さんかした。

ウルヴァリンがウェポンX計画けいかくからX-メンをすくったのち、セイバートゥースはウルヴァリンの唯一ゆいいつ過去かこ記録きろくである計画けいかく書類しょるい焼却しょうきゃくしてかれ刺激しげきして戦闘せんとう突入とつにゅうした。ジーンはのちにサイクロップスと交際こうさいはじめるが、ウルヴァリンとサイクロップスはサヴェッジランドにおもむき、ウルヴァリンはサイクロップスが明白めいはく墜落ついらくするように仕向しむけた。サイクロップスは生還せいかんし、X-メンはショックをけ、ウルヴァリンはチームにもどしてくれるようにたのんだ。ストームのボーイフレンドのビーストの死後しご、ウルヴァリンはしぶしぶ彼女かのじょとの交際こうさいはじめた。あるデートのとき、カップルはセイバートゥースに攻撃こうげきけるが、かれ自分じぶん記憶きおくもどりつつあり、それによってウルヴァリンが父親ちちおやであることをったのだとう。これは実際じっさいにはウルヴァリンのDNAを採取さいしゅするのに十分じゅうぶんなまでにちかづくための方便ほうべんであり、ドクターコーネリアスがクローンをつくるためにおこなわせたものだった。

アルティメットX-メンおよびアルティメットユニバースのクロスオーバーのミニシリーズ・アルティメットウォーではキャプテン・アメリカだい大戦たいせんローガンとともはたらいたことがあるとっている。キャップによると、ウェポンX計画けいかく以前いぜん、ウルヴァリンはカナダ空軍くうぐん伍長ごちょうジェームズ・ハウレットであった。アルティメットウォー#4では、ウルヴァリンはウェポンXによる改造かいぞうによってレーダーにたいして免疫めんえきがあることがかされている。

『Ultimate X-Men』#75ではアルティメットのケーブルがウルヴァリンのようなツメをっていることがあきらかになったが、かれだれにもそれらを『pop』していないとった。また、かれだれかにはなしかけるときにウルヴァリンとおなじく『Bub』とっている。『Ultimate X-men』#76ではこのケーブルは未来みらいのウルヴァリンでエグゼビア教授きょうじゅころすためにやってきたことがあきらかになった。かれ年月としつきて(ヒーリングファクターがあるなら普通ふつうはありえないが)ねんをとり、ヒーリングファクターをうしなったようであり、生体せいたい兵器へいきにつけている。また、この宇宙うちゅうローガン175cm(オリジナル·バージョン160cm)。

アルティメットのウルヴァリンは、ビデオゲーム「アルティメット・スパイダーマン」にヴェノムが最初さいしょ出会であうボスとして登場とうじょうしている。

ハウス・オブ・M[編集へんしゅう]

2005ねんのクロスオーバーイベント『ハウス・オブ・M』で、スカーレット・ウィッチ現実げんじつ改変かいへん能力のうりょくつくえられたミュータントの理想郷りそうきょう世界せかいでは、ほとんどの住人じゅうにんもと世界せかい記憶きおくうしなっているにもかかわらず、ウルヴァリンは改変かいへんまえ世界せかい記憶きおくのこしたままだった。それは、かれのぞみが「うしなわれた記憶きおくもどすこと」だったからである。

もと世界せかいでの記憶きおくくわえ、かれうしなわれた記憶きおくすべてがよみがえっており、ハウス・オブ・M世界せかい崩壊ほうかいも、かれはそれらの記憶きおくたもったままだった。

ウルヴァリン:ジ・エンド[編集へんしゅう]

ポール・ジェンキンズさく、クラウディオ・カステリニのこの不定期ふていきシリーズではウルヴァリン最後さいご冒険ぼうけんえがいており、ローガンはカナダの荒野あらのみ、動物どうぶつ毛皮けがわってほどほどのらしをしている。かれ唯一ゆいいつ友人ゆうじんは61さいのジョージというおとこで、子供こどものころからローガンに食料しょくりょうとどけている。ローガンはおどろくほどゆっくりとしかとしをとらないが、とてつもなくなが年月としつきがついにかれいつきつつあった。普通ふつう人間にんげんよりかはまだはやいが、かつてほどではなく、両手りょうて関節かんせつえんによって獲物えものについていくのにも苦労くろうしていた。かれのツメはもはやまともに機能きのうせず、そのうちの1つはこわれてしまっている。ローガンはヒーリングファクターをもってしても、まもなくむかえるだろうとわかっていた。かれ自分じぶん正気しょうきとウェポンX計画けいかくふく自分じぶん記憶きおくうたがっていた。このうたがいは、ローガンの精神せいしんに(よわまりながらも)きるエグゼビア教授きょうじゅれいによって悪化あっかさせられていた。

ある、ウルヴァリンはヴィクター・クリード(=セイバートゥース)の葬儀そうぎおとずれた。への恐怖きょうふからかみしんじていたセイバートゥースを非難ひなんしたのち、ウルヴァリンはクリードの弁護士べんごしから手紙てがみった。かれはジョージにアルバータのふるぼけてdestituteマンションへくるまおくらせた。素早すばやくマンションないあるまわったのち、ジョージはあとのクレストがクリードからった手紙てがみにあるものとおなじであることに気付きづいた。ウルヴァリンはジョン・ハウレットのはかと「Ghosts of Japan: Lost Rituals of the Kanaguri」とだいされたほんつけた。ほんいただれかは、ウルヴァリンが日本にっぽんとアルバータのあの地方ちほうんでいたことをっているのだ。奇妙きみょうさをかんじて、ウルヴァリンは西海岸にしかいがんのあるみなとき、日本にっぽんきのふね密航みっこうした。出発しゅっぱつするまえかれはジョージにいえかえらせて、かれのキャビンにある雑誌ざっしやまをチェックするようにった。「one of them ain't right. It ain't...me, if ya follow」とって。

日本にっぽんへの航海こうかいちゅう船員せんいんとしてはたらきながら、ローガンは「Lost Rituals of the Kanaguri」をみ、おそらくは消滅しょうめつした邪悪じゃあく神道しんとう一派いっぱについての事実じじつもとづく報告ほうこくであることがわかった。目的もくてきいたときかれはKanaguriの儀式ぎしきをやめさせた。かれ参加さんかしゃたちにウェポンXのためにはたらいているのかとたずねた。グループのリーダーはホワイトゴーストにたいする忠誠ちゅうせい表明ひょうめいするが、なぞ人物じんぶつによってころされてしまう。ローガンはその人物じんぶつってやまのぼるが、そこでおそわれ、にかける。意識いしきとおのこうとしたとき、ホワイトゴーストはう。「I could have killed you, old man. Any time in the last two hundred years, I could have killed you.」

カナダでは、ジョージが雑誌ざっし調しらべていた。「Popular Mechanics」と「Custom Bikes」のあいだに、「Wine Lover」のissueをつける。ジョージはそのタイトルが「Wolverine」のアナグラムだとかった。その雑誌ざっしなかおぼきには、ローガンのコンピュータにアクセスするためのlogin informationがかれていた。ジョージはウルヴァリンからの指示しじつけ、もののリストと、それを購入こうにゅうするための多額たがく現金げんきんのありかをおしえられた。のこったかねはチップとしてるようにともっていた。(シリーズの最初さいしょいちごうでの会話かいわもとづくジョークであり、ジョージは50年間ねんかん食料しょくりょうとどけてきて、ローガンがいちもチップをくれないことに不平ふへいっていた。)

日本にっぽんではローガンはましていた。かれは、ホワイトゴーストはジョン・ハウレットジュニア、つまりローガンが子供こどものころにんだとおもわれていたかれ兄弟きょうだいならないことをさとった。かれは、ローガンのツメとヒーリングファクターにくわえて、身体しんたい透明とうめいにし、キティ・プライドのような実体じったい能力のうりょくつミュータントであった。かれはそれらの能力のうりょくをスパイとしての経歴けいれき役立やくだてて、ハウレット財産ざいさんまえわせて、かれ裕福ゆうふくにしていた。かれはウェポンX計画けいかくまれ、人生じんせいとおしてローガンを監視かんししていた。かれはローガンにかれ計画けいかく(ラスベガス上空じょうくう大気たいき原子力げんしりょく兵器へいきをテレポートさせる。)が完了かんりょう次第しだい、すべてをはなすことを約束やくそくした。この行動こうどうで、アメリカ経済けいざい崩壊ほうかいし、ミュータントは結果けっかとしてこる混乱こんらんじょうじてたか地位ちいるのである。彼等かれらたたかい、まどから落下らっかする。着地ちゃくちしたとき、ジョンはローガンのツメできされた。いきよわまるなかかれはローガンにローズについてはな十分じゅうぶん時間じかんれなかったことが残念ざんねんだとった。ジョンはローガンのうでなかぬ。そのとき日本にっぽん攻撃こうげきヘリがthe compoundとそのすべてのoccupantsを破壊はかいする命令めいれいけて到着とうちゃくした。攻撃こうげき対象たいしょうにはローガンもふくまれていた。

エイジ・オブ・アポカリプス(AOA)[編集へんしゅう]

ほんさくでは〝ウルヴァリン〟のコードネームはべつ悪人あくにんミュータントが名乗なのっており、ローガンのコードネームはウェポンXのままになっている。かれ主役しゅやくのシリーズタイトルも「ウェポンX」である。この世界せかいではかれのアダマンチウムはいちうばわれず、かれ野生やせいをコントロールしているのはマグニートーである。ウェポンXは一匹狼いっぴきおおかみのエージェントで、当初とうしょX-メンへの参加さんかでなかった。かれはチームメンバーの一人ひとり、テレパスのジーン・グレイにあってからかんがえをあらためた。二人ふたりはan instant connectionをち、最終さいしゅうてきには恋人こいびと同士どうしになった。

ローガンはマグニートーのあつめたあらたな参加さんかしゃたち訓練くんれんすることとなり、そのなかにはシャドウキャットもいた。X-メンのほかのメンバーには極秘ごくひのうちに、マグニートーは彼女かのじょ暗殺あんさつしゃとしてそだてるようにとローガンにたのんだ。ローガンはシャドウキャットにおのれすべてをおしえ、マグニートーのたすけをりて自分じぶんつめせたいちくみのツメをつくりさえもした。

もと世界せかいのウルヴァリンとこの世界せかいのウェポンX(ローガン)のおおきなちがいの1つは、ウェポンXの左手ひだりてうしなわれ、顔面がんめん多数たすうずみがあることである。は、ミスターシニスターの手中しゅちゅうからジーン・グレイをたすそうとしたときに、この世界せかいではヴィランであるプリレイト・スコット・サマーズ(サイクロップス)にとされたものである。彼女かのじょ救出きゅうしゅつ成功せいこうし、うしなわれた仕返しかえしとしてウェポンXはサマーズのえぐした。X-メンにもどりたくなかったローガンとジーンは独自どくじ活動かつどうをすることとした。

数ヶ月すうかげつわたるゲリラせんのち、シニスターがかれにん接触せっしょくし、アポカリプスがヨーロッパ地域ちいきにおいて人類じんるいたいするそう攻撃こうげき展開てんかいする計画けいかくがあることをかした。ローガンとジーンは人類じんるい評議ひょうぎかい(Human High Council)にその情報じょうほうつたえ、アポカリプスをめるために評議ひょうぎかいがアメリカへけてかくミサイルを発射はっしゃする計画けいかくった。この計画けいかくめぐたたかいのなかでジーンはアレックス・サマーズにころされ、ローガンは彼女かのじょかたきった。

ローガンのかつてのてきすうにんとの関係かんけいはAOA世界せかいではことなっており、セイバートゥースはてきではなく同僚どうりょうである。

2005ねん刊行かんこうされたエイジ・オブ・アポカリプスのミニシリーズでは、ローガンはマグニートーからジーンがきているが、ミスターシニスターによってマインドコントロールされていることをる。X-メンたちはシニスターと対決たいけつし、どうにかジーンをもどすことができ、ジーンとローガンはふたた恋人こいびとになった。またローガンは、X-マンであるキリカという“むすめ”がいることをった(キリカはこの世界せかいのX-23とみなされている。)。キリカの母親ははおやはローガンのかつての恋人こいびとヤシダ・マリコであることがかされている。

カウンター・アース[編集へんしゅう]

ミニシリーズ・オンスロート・リボーン(Onslaught Reborn)において、カウンター・アースのウルヴァリンは、元々もともと地球ちきゅうにおけるホークアイに偽装ぎそうしていた。

マーベル・マンガヴァース[編集へんしゅう]

マーベル・マンガヴァースにおいては、プロフェッサーX(チャールズ・エグゼビア)ではなく、ウルヴァリンがX-メンを結成けっせいした(中核ちゅうかくメンバーはウルヴァリン、サイクロップス、ストーム、ミラージュ、ジーン・グレイ。またローグがかれらと同居どうきょしている)。

ウルヴァリンは左手ひだりて金属きんぞく(おそらくアダマンチウム)せいながかたなじょうつめゆうする。また右手みぎてには、あかいエネルギービームで形成けいせいされるライトセーバーじょうつめつ。

かれ白髪はくはつのちくろ変更へんこうされた)で、顔面がんめんにギリシア文字もじオメガたタトゥーをほどこしている。

マンガヴァースにおいては、ウルヴァリンとサイクロップスは兄弟きょうだいである。

作中さくちゅうで、ウルヴァリンはサイクロップスの片目かためをつぶし、サイクロップスはウルヴァリンの片手かたてばしたとほのめかされている(これは、右手みぎてつめ金属きんぞくではなくエネルギービームである理由りゆうだとおもわれる。ただし外見がいけんじょう左右さゆううでちがいはられない)。かれはまた、ジーン・グレイといち時期じき関係かんけいがあったことが暗示あんじされているが、現在げんざい彼女かのじょはサイクロップスと交際こうさいしている。

ニュー・マンガヴァースにおいてウルヴァリンは、ザ・ハンドとSHIELDが共同きょうどう開発かいはつした、ミュータントのみに感染かんせんする人工じんこうウイルスからのこった唯一ゆいいつのミュータントである(ヒーリングファクターの効果こうかによる)。

ジーン・グレイがかれ拒絶きょぜつしたことはあきらかにかれにいくらかの問題もんだいのこしているようだった。かれ赤毛あかげものたちたいして特別とくべつ感情かんじょうっているとっており、「New Mangaverse #2」ではスパイダー・ウーマン(=メリー・ジェーン・ワトソン)にちょっかいをしている。あきらかにかれもうのぞんでいないモノだったので、メリージェーンはかれにおびえていた。ローガンが彼女かのじょをつかんだときスパイダーマンおこって、かれたたかいをいどんだが、ウルヴァリンにはかなわないことが証明しょうめいされ、最終さいしゅうてきかれめたのはブラックキャットである。かれはニューマンガヴァースのミニシリーズをとおしてブラックキャットに「"I've always been a sucker for a girl with a nice set of... CLAWS."」などといってちょっかいをかけている。

また、過去かこ一時期いちじき、レディ・デスストライクの愛人あいじんであったこともほのめかされている。

ニュー・マンガヴァースにおけるウルヴァリンは、宿敵しゅくてきである忍者にんじゃ集団しゅうだんザ・ハンド(レディ・デスストライク、エレクトラシルバー・サムライサンファイア洗脳せんのうされたシャロン・カーターなどがぞくする)とたたかうためにさまざまなヒーローたち(ブラックキャット、キャプテン・アメリカキャロル・ダンバース)、アイアンマン、スパイダーマン、スパイダーウーマン(メリー・ジェーン・ワトスン)、ザ・トーチ(ジョナサ・ストーム。この世界せかいにおけるヒューマントーチ)とチームアップしている。

マーベル・ゾンビーズ[編集へんしゅう]

マーベル・ゾンビーズ世界せかいにおけるウルヴァリンは、ゾンビー・ウイルスの感染かんせんによってしょくじんおにしたスーパーヒーローの一人ひとりである。

ゾンビー・ウイルスによるどう死体したいかれのヒーリング・ファクターを無効むこうしたが、それ以外いがい能力のうりょく保持ほじされた。

ウルヴァリンは、シルバーサーファーをってパワーコズミックをることに成功せいこうした4ひきはジャイアントマン、ハルク、スパイダーマン)となり、最終さいしゅうてきにその4ひき宇宙うちゅう魔神まじんギャラクタスをって、あらたなギャラクタスたちとなり、食料しょくりょうもとめて宇宙うちゅう旅立たびだった。

X-メン:ジ・エンド[編集へんしゅう]

「X-メン:ジ・エンド」の世界せかいでは、ウルヴァリンはcrippled(能力のうりょくうしなった?)ストームの世話せわをしており、かれのX-メンとしてのいのちきようとしていた。しかし、ウォースクラルの襲撃しゅうげき、ウルヴァリンとストームがのX-メンたちのもともどると、Xマンションがあった場所ばしょにはクレーターがのこるだけだった。

ウルヴァリンはレイチェル・サマーズやX-23らケーブルとそのチームになにこったのか調しらべるためにおくまれたものたちと同行どうこうする。

ウルヴァリンはジーン・グレイ(=フェニックス)と再会さいかいする。ジーンはローガンがレディ・マスターマインドから解放かいほうされるのをたすけ、のち治療ちりょう手伝てつだった。かれらは(すくなくとも精神せいしんてきに)恋人こいびと同士どうしで、熱愛ねつあい状態じょうたいであるようにえた。

アースX[編集へんしゅう]

アースXのミニシリーズ・パラダイスX:ヘラルド情報じょうほうによれば、ハウレットだい出産しゅっさん死亡しぼうし、ハウレットすうせんねんわたって人類じんるい共存きょうぞんしてきた獣人じゅうじん種族しゅぞく(beastial race)ムーン一族いちぞく幼児ようじつけ養子ようしにした。おおかみ氏族しぞく(wolf clan)ともばれるこの一族いちぞくはセイバートゥースがぞくするくま氏族しぞく(Bear Clan)の不倶戴天ふぐたいてんてきであった。おそらく、ジェームズ・ハウレットと名付なづけられたこのムーンしゅ子供こどもがウルヴァリンへと成長せいちょうしたのであり、この世界せかいでのウルヴァリンとセイバートゥースとのあいだ対立たいりつ説明せつめいしている。

このかけじょう分岐ぶんきした亜種あしゅ実際じっさい、セレスティアルズの介入かいにゅう遺伝いでんてき操作そうさがなかった場合ばあい本当ほんとうヒトがなりうるものであることがかされている。

ウルヴァリン: Snikt![編集へんしゅう]

びんつとむによるこのコミックでは、ウルヴァリンはsentient beingsへと成長せいちょうし、アダマンチウムによってのみ破壊はかい可能かのうなengineered virusesぞくたたか兵器へいきほっしていた未来みらいじんによって平行へいこう世界せかい分岐ぶんきした未来みらい?)におくまれた。

これがマーヴェル・ユニバースの直線ちょくせんてき未来みらいなのか、べつのユニバースへのクロスオーバーなのかは完全かんぜんには明確めいかくにされていない。これはマーヴェルがすでにかなりおおくの平行へいこう宇宙うちゅうことなるときあいだせんっており、この世界せかいをそれらのなか位置いちづけることがむずかしいためである。

デイズ・オブ・フューチャー・パスト[編集へんしゅう]

この平行へいこう宇宙うちゅう時間じかんせん)において、X-メンはロバート・ケリー上院じょういん議員ぎいん暗殺あんさつふせぐことに失敗しっぱいする。この事件じけんはミュータントりロボットであるセンチネルが統治とうちする暗黒あんこく西暦せいれき2013ねんをもたらす原因げんいんとなった。

全米ぜんべいのミュータントたちはセンチネルたちによって次々つぎつぎされてころされ、のこったのはウルヴァリン、ストーム、コロッサス、キティ・プライド(シャドウキャット)の4にんだけだった。

センチネルの一軍いちぐん包囲ほういされたウルヴァリンは、そのうちのいち頭部とうぶとすことに成功せいこうするものの、レーザーではらわれ、のこったのはげたアダマンチウムの骨格こっかくだけであった。

のちに『Earth X: Heralds』では、ウルヴァリンはX-51の機械きかいによって蘇生そせいほどこされている。

エグザイルズ&ウェポンX[編集へんしゅう]

平行へいこう宇宙うちゅうたびするヒーローチーム「エグザイルズ」シリーズでは、アース172に起源きげん邪悪じゃあくなウルヴァリンが登場とうじょうする。「ウェポンXのたび」のある時点じてんでこのウルヴァリンは殺害さつがいされた。あいするものたちによって火葬かそうされるためにもと時代じだいおくられるまで、エグザイルズやウェポンXのほかのメンバーと同様どうように、かれ身体しんたいはタイムブレイカーの水晶すいしょうみやにある停滞ていたいウォールに保管ほかんされた。

「エグザイルス」#85-86では、ヴィランのチーム、ブラザー・ミュータント(ウルヴァリン、マグニートー、クイックシルバー、スカーレット・ウォーロック(スカーレット・ウィッチの男性だんせいばん。メスメロの能力のうりょくあわつミュータント))に対抗たいこうするために、ことなるときあいだせんからあつめられたウルヴァリンズ(パッチ(Patch)、ゾンビー・ウルヴァリン、アルバートとエリス・ディー(Albert & Elsie-Dee)、ウェポンX、わかきジェームズ・ハウレット(James Howlett)、デイズ・オブ・フューチャー・パストのローガン)の活躍かつやくえがかれた。

これらのメンバーのほとんどがスカーレット・ウォーロックの催眠さいみん能力のうりょくでブラザー・ミュータントのちたが、ローガンとジェームズ・ハウレットはそれ以前いぜんにタイムブレイカーに連絡れんらくをつけており、エグザイルズ・チームを召喚しょうかんすることに成功せいこうした。

また「エグザイルズ」#91-94では、インビジブル・ウーマンが秘密ひみつ結社けっしゃHYDRAのリーダーとなった世界せかいえがかれ、ローガンはその愛人あいじんとしてHYDRAのエージェントをつとめていた。

What If?[編集へんしゅう]

ジェネシスがウルヴァリンの骨格こっかくにアダマンチウムをさい装填そうてんするこころみに成功せいこうし、ウルヴァリンがアポカリプスのフォー・ホースマンの一人ひとりウォーになった平行へいこう世界せかい

かれはアポカリプスをふくむすべてのスーパーヴィランを殺害さつがいした。ウォー(ウルヴァリン)が共犯きょうはんしゃころはじめたときにはぎゃくにスーパーヒーローたちによってられた。

ウルヴァリンが失踪しっそうしたのち、ウォー・ワッチ(War Watch)とばれる超人ちょうじん警察けいさつぐんが、いまやウルヴァリンがばれているような「大敵たいてき(The Enemy)」の脅威きょういから一般人いっぱんじんまもるために結成けっせいされた。

また一方いっぽうで、犯罪はんざいギャングのウルフパックはウルヴァリンの暴力ぼうりょくてき傾向けいこう霊感れいかんけ、カルト宗教しゅうきょう結成けっせいした。

しかし、じつんでいなかったウルヴァリンは救済きゅうさいもとめ、かれ自身じしんでブラザー・エグゼビアを名乗なのった[63]

その平行へいこう宇宙うちゅう[編集へんしゅう]

  • アマルガム・コミックス世界せかいでは、ウルヴァリンはダーククロウというキャラクターをつくるために、バットマン結合けつごうさせられた。
  • ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの世界せかいとお未来みらいのマーベル世界せかい)では、ウルヴァリンのアダマンチウム骨格こっかく再生さいせいし、Dr.ドゥームののうによって支配しはいされていた。くわえて、シリーズに登場とうじょうするてき一人ひとりはウルヴァリンのとお子孫しそん(great-great-granddaughter)のRancorであり、彼女かのじょ先祖せんぞ支配しはいされている。
  • MC2(マーベルコミックス2)世界せかいでは、ウルヴァリンとエレクトラにはリナ・ローガンというむすめがおり、治癒ちゆ能力のうりょく感覚かんかくぎ、サイロックのサイキックナイフに能力のうりょく「サイキッククロウ」をっている。彼女かのじょワイルド・シングばれるスーパーヒロインになる。かれべつ女性じょせいとのあいだにサーベル・クロウという息子むすこがいる。
  • スパイダーマン・アンリミテッド(スパイダーマン・アンリミテッドアニメシリーズもとづく漫画まんが)は#5で野獣やじゅうのようなバージョンを登場とうじょうさせている。

そののメディアでの登場とうじょう[編集へんしゅう]

ウルヴァリンは映画えいが、TV、コンピュータおよびビデオゲームをふくむX-メンフランチャイズのあらゆるメディアミックス作品さくひんふくまれている唯一ゆいいつのX-メンキャラクターであり、自分じぶん自身じしんのビデオゲームに主演しゅえんしているただいちにんのキャラクターである。

映画えいが[編集へんしゅう]

2000ねんにスタートした映画えいが『X-メン』シリーズのほとんどの作品さくひん登場とうじょうする。また2009ねんにスピンオフ映画えいがウルヴァリン:X-MEN ZERO』が公開こうかい。その、2013ねんの『ウルヴァリン:SAMURAI』、2017ねんの『LOGAN/ローガン』とけい3さく公開こうかいされた[64]

また、マーベル・シネマティック・ユニバースの2024ねん映画えいが『Deadpool 3』にも登場とうじょうする。

ウルヴァリンのやく経緯けいい[編集へんしゅう]

1990年代ねんだい映画えいが企画きかくがあったときグレン・ダンジグに、キャラクターに非常ひじょうていて身長しんちょうおなじだったことから出演しゅつえんのオファーがあったが、撮影さつえいのためにためには9ヶ月かげつかれバンドのツアーを休止きゅうしさせなければならないという理由りゆうことわった[65]。そのブライアン・シンガー監督かんとくは、ラッセル・クロウキアヌ・リーブスエドワード・ノートンなどを検討けんとうしていた。制作せいさくの20世紀せいきフォックスはギャラが高額こうがくすぎると理由りゆうメル・ギブソン除外じょがいした。
最終さいしゅうてきにオーストラリア出身しゅっしんヒュー・ジャックマンがウルヴァリンをえんじることになった。キャスティングが発表はっぴょうされたとき、ジャックマンはアメリカでは無名むめいであり、また身長しんちょうたかすぎるため(ヒュー・ジャックマンは188cm、コミックばんウルヴァリンは160cm)、ファンの反対はんたい懸念けねんされたが、その演技えんぎ好意こういてきれられた[66]。ジャックマンは、2017ねんの『LOGAN/ローガン』まで、やく17年間ねんかんにわたりウルヴァリンをえんじ、降板こうばんした。その『X-メン』の映画えいがけんは20世紀せいきフォックスを買収ばいしゅうしたディズニーに移行いこうし、ディズニー傘下さんかのマーベル・スタジオによってあらたに映画えいがされることが発表はっぴょうされているが、ウルヴァリンやくまっていない。

テレビ[編集へんしゅう]

ゲーム[編集へんしゅう]

ウルヴァリンは、すべてのX-メンのビデオゲームと、おおくのマーベルのビデオゲームでのプレイヤーキャラクター(おおくの場合ばあい初期しょきまたはデフォルトのプレイヤーキャラクター)である。

コンピュータゲーム[編集へんしゅう]

スキンは、ウルヴァリンチャレンジをクリアすること入手にゅうしゅ可能かのうで、デフォルト クラシック ローガンの3種類しゅるいがある。 ボスのウルヴァリンはコンピューターで、ウィーピング・ウッズ、またはスランピー・スワンプ周辺しゅうへん出現しゅつげんする。 たおすと、ミシックアイテム[ウルヴァリンのクロー]をとす

パチンコ[編集へんしゅう]

タイヨーエレックCRマーベルヒーローズ登場とうじょう。マーベルの代表だいひょうてきなキャラが多数たすう登場とうじょうするなか図柄ずがらでは主役しゅやくといえる7の出目でめ担当たんとうしている。通常つうじょう絵柄えがら大当おおあたりになっても、大当おおあたり終了しゅうりょうにウルヴァリンが登場とうじょうして盤面ばんめんつめ演出えんしゅつはいると確変かくへん昇格しょうかく

音楽おんがく[編集へんしゅう]

バンドのエントゥームドにはカバーにウルヴァリンをえがいたウルヴァリンブルースというアルバムがある。アルバムには同名どうめいのシングルがある。

ブラジルのロックシンガー・Nasiは、キャラクターとていたために最初さいしょのソロアルバム・"Onde os Anjos Não Ousam Pisar"で煙草たばことアダマンチウムのツメをけてウルヴァリンのりをした。アルバムには「ウルヴァリン・ブルース」というトラックも収録しゅうろくしているが、エントゥームドのバージョンとは関係かんけいがない。

アクションフィギュア[編集へんしゅう]

ウルヴァリンはのメディアと独立どくりつして、あるいは関連かんれんして度々たびたびプラスティックにえられている。マテルしゃ最初さいしょで、1984ねんシークレット・ウォーズ商品しょうひんぐんくびかたこしの5てん関節かんせつによってささえられている。特筆とくひつすべきフィギュアのなかでも、わりやすい玩具おもちゃ議論ぎろん余地よちのある傾向けいこうをもたらした。かれつめ銀色ぎんいろ黒色こくしょくちがいろのオプションがあった。コレクターたちはシークレットウォーズのためにそれらのセットをコンプリートしようとしはじめた。銀色ぎんいろのセットはなんなく入手にゅうしゅできたが、黒色こくしょくのセットはレアであることがかった。

ウルヴァリンが最初さいしょにプラスティックにえられているあいだのX-メンにはアニメされた形態けいたいの「ナイト・オブ・センチネル」が視聴しちょうされる1992ねんまでなん興味きょうみもなく、すうねんぎた。小売こうりてんのおおよ5インチの商品しょうひんぐんともに、それらは7たいのフィギュアのひかえめな名簿めいぼっていた。彫像ちょうぞうはDCのスーパーパワーズの商品しょうひんとGIジョーのあいだのa crossだった。これらのフィチュアにふくまれる関節かんせつかず比較的ひかくてき標準ひょうじゅんてきだったが、おおくのフィギュアはアクションフィギュアもふくんでいた。

1991ねんのシリーズ1にはじまるトイビズがつくったX-メンの商品しょうひんぐんの28のなみなかで、ウルヴァリン(パッケージにはっきりと「ロボットウルヴァリン」といているため、アルバートもカウントしている)が主役しゅやくにならなかったシリーズは2つだけである。26のフィギュアが結局けっきょくつくられているが、なかにはいろちがい、two-ups(10)、さい収録しゅうろくふくんでいるため、合計ごうけいすうはハッキリしない。

1998ねん、マーベルは99ねんのX-メン:エボリューションをつくはじめ、玩具おもちゃ商品しょうひんぐんは6つのウルヴァリンのアクションフィギュアのネットをつくりだした。しかし、映画えいが放映ほうえい同時どうじにウルヴァリンはべつの9たいのフィギュアをつくった。X-メン:エボリューションのモノである。商品しょうひんぐんはキャラクターのanimated exploitsをサポートするためにToybizしゃが6にフィギュアをつくはじめたときおなじぐらいによくできていた。

2002ねんにマーベル・レジェンズがはじまり、2つの立体りったいなみがあったが、ウルヴァリンのモノはなかった。トイビズは26以上いじょうののPOA(関節かんせつすう)、極度きょくどのディテール、すぐれた塗装とそうほこりにしていた。マーベルはコレクターがほしがるすべてのキャラクターのiconic versionをつくりたかったようである。いろあざやかで、子供こどもっぽい玩具おもちゃパッケージの時代じだいぎさった。

トイビズがマーベルレジェンズを制作せいさくする過程かていで、13ものウルヴァリンのフィギュアがされた。そのなかにはむかしのコスチューム(マスクをったヴァリアントもあった)、茶色ちゃいろのコスチューム、ウェポンXのフィギュア、『デイズオブフューチャーパスト』のローガンのフィギュア(よりわかいヴァリアントもあった)、『アストニッシングX-メン』のコスチューム(マスクをったヴァリアントもあった)、『エイジ・オブ・アポカリプス』のフィギュア(けただれたかおのヴァリアントもあった。)、もう1つのマスクをったむかしのコスチュームのモデル(X-メン5-パックボックスセットにはあたま造形ぞうけいちがうものがあった。)、セイバートゥースをどうこりした2-パックにはいっているオリジナルのコスチュームのモデル(『レイジング』したモデルもつくられていた)がふくまれている。トイビズは2種類しゅるい以上いじょうのウルヴァリンのフィギュアをふくむX-メンクラシックスのトイラインをつくしたが短命たんめいわった。もう1つのX-メンのラインは2005ねん発売はつばいされ、アクションフィギュア『ニンジャアーマーウルヴァリン』・『ステルスウルヴァリン』・『エアストライクウルヴァリン』があった。

2007ねんハズブロはマーベルレジェンズの製作せいさくいだ。だいだんのフィギュアはアルティメットのウルヴァリンがふくまれている。彼等かれらは25周年しゅうねん記念きねんのウルヴァリンがトイザラス限定げんてい製作せいさくした。フィギュア自体じたい銀色ぎんいろられたトイビズのマーベルレジェンズシリーズ6のリペイントである。パッケージにはBAFがなく、かれ有名ゆうめいなソロシリーズの特徴とくちょうにしていた。

ダイアモンドセレクトはマーベルシークレット・コレクターラインナップを指導しどうした。それらはザ・エックスメンやマーベルレジェンズの商品しょうひんぐんよりさら詳細しょうさいであると約束やくそくしている。のフィギュアとくらべられるわけではないが、よりおおく、3たいのウルヴァリンをはじめから提供ていきょうしている。マーベルレジェンズはヴァリアントやデラックススケール、アイコンをふくめて13しゅのフィギュアを供給きょうきゅうしている。

関連かんれんキャラクター[編集へんしゅう]

  • アルバートAlbert),ウルヴァリンのロボット工学こうがくによる複製ふくせい
  • X-23X-23),ウルヴァリンのクローン
  • ダケンDaken),ウルヴァリンの息子むすこ
  • アミコ・コバヤシ(Amiko Kobayashi),日本にっぽんあづけられているウルヴァリンの養女ようじょ
  • ワイルドシング(Wild Thing),平行へいこう世界せかいのウルヴァリンのむすめ

担当たんとう声優せいゆう[編集へんしゅう]

アニメメディアばん[編集へんしゅう]

実写じっしゃばん吹替[編集へんしゅう]

ヒュー・ジャックマン

ゲームメディアばん[編集へんしゅう]

CAPCOM格闘かくとうゲームばん

  • カハル・J・ドッド(COTA〜MVC2まで)
  • スティーヴ・ブルーム(MVC3〜)

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ シルバー・サムライ異母いぼいもうと
  2. ^ Wright, Bradford W. Comic Book Nation. Johns Hopkins, 2001. Pg. 265
  3. ^ Wright, pg. 277
  4. ^ Wright, pg 263, 265
  5. ^ “CONvergence I, Len Wein”. Jonathan Woodward. (2005ねん7がつ8にち). http://woodwardiocom.livejournal.com/326299.html#LenWein 
  6. ^ Brian Cunningham, "Dressed to Kill," Wizard Tribute to Wolverine, 1996.
  7. ^ a b X-MEN Companion
  8. ^ DeFalco, Tom. Comic Creators on X-MEN. Titan, 2006. Pg. 110
  9. ^ Brian Cronin (2007ねん3がつ29にち). “Comic Book Urban Legends Revealed #96”. Comic Book Resources. http://goodcomics.comicbookresources.com/2007/03/29/comic-book-urban-legends-revealed-96/ 2007ねん4がつ3にち閲覧えつらん 
  10. ^ Comics Should Be Good! » Comic Book Urban Legends Revealed #21!
  11. ^ X-MEN #103, p.14, panel 3
  12. ^ The Best Of Wolverine vol.1 Chris Claremont confirms in a brief introduction of the character and why the character appeals to him.
  13. ^ Wolverine | Characters | Marvel.com”. 2013ねん8がつ19にち閲覧えつらん
  14. ^ Wolverine vol.2 #10
  15. ^ マーベル・コミック プレゼンツ(1991ねん4がつ
  16. ^ Uncanny X-Men vol.1 #98 April, 1976
  17. ^ Uncanny X-Men vol.1 #109 February, 1978
  18. ^ Uncanny X-Men vol.1 #118 February, 1979
  19. ^ Unanny X-Men vol.1 #120 April, 1978
  20. ^ Uncanny X-Men vol.1 #139 November, 1980
  21. ^ Uncanny X-Men vol.1 #186 October, 1984
  22. ^ Kitty Pryde and Wolverine #1-6 November 1984-May 1985
  23. ^ Uncanny X-Men vol.1 #244 May, 1989
  24. ^ Wolverine: The Jungle Adventure
  25. ^ Wolverine vol.2 #50
  26. ^ Wolverine vol.2 #60
  27. ^ Wolverine vol.2 #64
  28. ^ Wolverine vol.2 #68
  29. ^ X-Men vol.2 #25 October, 1993
  30. ^ Wolverine vol.2 #75 November, 1993
  31. ^ Wolverine vol.2 #91-100
  32. ^ Wolverine: Inner Fury
  33. ^ Wolverine vol.2 #93
  34. ^ Wolverine vol.2 #100
  35. ^ Wolverine vol.2 #101-110
  36. ^ Wolverine vol.2 #145
  37. ^ Wolverine vol.2 #147
  38. ^ New X-Men vol.1 #142-145
  39. ^ New Avengers #6
  40. ^ Wolverine vol.3 #50
  41. ^ a b Wolverine vol.3 #51
  42. ^ [1]
  43. ^ Wolverine Origins #10
  44. ^ Wolverine Origins #11
  45. ^ Wolverine vol3. #43
  46. ^ Wolverine vol.3 #48
  47. ^ Excaliber vol1. #100
  48. ^ Origin mini-series
  49. ^ X-Men vol.2 #5
  50. ^ Wolverine:Origins #5
  51. ^ Wolverine vol.2 #91 and #101
  52. ^ Wolverine vol.1 #2
  53. ^ Wolverine vol.2 #1
  54. ^ Wolverine vol.2 #57
  55. ^ Uncanny X-Men vol. 1 #111
  56. ^ Official Handbook to the Marvel Universe: Wolverine 2004 vol.1 #1
  57. ^ X-Men Vol.2 # 62
  58. ^ Wolverine Origins # 4-5
  59. ^ X-Men vol.2 #108/Wolverine vol.3 # 20
  60. ^ Wolverine vol.2 #168
  61. ^ “List of languages present on Marvel.com (excluding German, mentioned in Wolverine vol.2 #37)”. Marvel Comics. http://www.marvel.com/universe/Wolverine 
  62. ^ Wolverine vol.1 #51”. Marvel Comics 
  63. ^ What If? #111
  64. ^ きずだらけのウルヴァリンが登場とうじょう、ヒュー・ジャックマン主演しゅえん「ローガン」公開こうかい決定けってい. 映画えいがナタリー. (2016ねん10がつ21にち). https://natalie.mu/eiga/news/206193 2016ねん10がつ21にち閲覧えつらん 
  65. ^ MTV News. June 3, 1997
  66. ^ Daily Poll: Superhero casting”. IMDb. 2006ねん10がつ21にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]