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エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
X-MEN Children of The Atomから転送てんそう
エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム
X-MEN CHILDREN OF THE ATOM
ジャンル 対戦たいせんがた格闘かくとうゲーム
対応たいおう機種きしゅ アーケードCPS-2)[AC]
セガサターン [SS] 日本の旗 アメリカ合衆国の旗 欧州連合の旗
パーソナルコンピュータDOS)[PC] アメリカ合衆国の旗 欧州連合の旗
PlayStation [PS] アメリカ合衆国の旗 欧州連合の旗
開発元かいはつもと カプコン
発売はつばいもと カプコン
ディレクター 西谷にしたにあきら
デザイナー 西谷にしたにあきら(NIN)
船水ふなみず紀孝のりたか(POO)
人数にんずう 1 - 2人ふたり
メディア CPS-2ようカートリッジ(AC)
CD-ROM(SS、PS)
発売はつばい 1994ねん12月15にち[1](AC)
1995ねん11月22にち(SS)日本の旗
対象たいしょう年齢ねんれい ぜん年齢ねんれい対象たいしょう(SS)
デバイス 1レバー+6ボタン
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エックス・メン チルドレン オブ ジ アトム』 (X-MEN CHILDREN OF THE ATOM)は、マーベル・コミック人気にんきアメリカン・コミックスX-メン』を原作げんさくに、日本にっぽんゲーム制作せいさく会社かいしゃカプコン開発かいはつ発売はつばいをした2D対戦たいせんがた格闘かくとうゲーム1994ねん12月16にちアーケードゲーム基板きばんCPシステムII)として日本にっぽん、アメリカ、ヨーロッパなどの地域ちいき発売はつばいされ、日本にっぽん以上いじょうにアメリカでヒットした。

家庭かていよう移植いしょくばん日本にっぽん、アメリカ、ヨーロッパでセガサターンはんが、さらにアメリカ、ヨーロッパではパーソナルコンピュータDOSばんPlayStationはん発売はつばいされた。

システム

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善悪ぜんあくみだれたミュータントのどれかをえらび、それぞれの目的もくてきのためにいていくストーリー。たいCPUせんではどうキャラクター対戦たいせん発生はっせいしない(対人たいじんせんでは可能かのう)。ラウンド開始かいし直前ちょくぜんうごくことができ、またラウンドをえるとたおれたキャラクターががり、双方そうほう体力たいりょくゲージがまんタンにもどってつぎのラウンドが開始かいしされる。この要素ようそは、のちのVS.シリーズや『スターグラディエイター』シリーズにがれた。

かくしキャラクターとして、『スーパーストリートファイターIIX』のかくしボスであるごうおに登場とうじょうする。以後いごのカプコンとマーベル・コミックのクロスオーバー先駆さきがけとなった。

『ストリートファイターII』『ヴァンパイア』などとおなじ6ボタン(パンチ・キックそれぞれにじゃくなかきょうがある)の格闘かくとうゲームだが、人間にんげんえたちょう能力のうりょくつミュータント同士どうしたたかいを再現さいげんするため、以下いか特徴とくちょうがある。

  • スーパージャンプ。
  • すべてのわざ空中くうちゅうガード可能かのう
  • Xパワーゲージを消費しょうひして、特殊とくしゅ技能ぎのうの「Xパワー」や、必殺ひっさつわざより強力きょうりょくな「ハイパーX」などのわざ使つかえる[1]
  • ヒットしようとしまいと、あらゆる通常つうじょうわざ必殺ひっさつわざキャンセル可能かのう
  • 通常つうじょうわざから通常つうじょうわざへのキャンセル(「チェーンコンボ」)も同様どうように、ヒットするしないに関係かんけいなく可能かのう。またそのチェーンの方向ほうこうは『ヴァンパイア』のようなじゃくなかきょうだけでなく、キャラクターごとにまったちがう。

また、以下いかのような既存きそん格闘かくとうゲームにないあたらしい要素ようそくわえられている。

  • 初心者しょしんしゃように、最初さいしょ対戦たいせんのみ自動じどうでガードしてくれる「オートマチックモード」(ただし通常つうじょうわざでも必殺ひっさつわざあつかいになる)[1]
  • 試合しあい開始かいしまえ移動いどうでき、間合まあいの調節ちょうせつ可能かのう攻撃こうげき不可ふか)。
  • タメわざ複雑ふくざつながいコマンドが撤廃てっぱいされており、初心者しょしんしゃでもしたいときしたいわざせる。
  • 通常つうじょうわざをジャンプでキャンセルするテクニック(ジャンプキャンセル)と、それを使つかった空中くうちゅう相手あいてへの追撃ついげき。それにともな上下じょうげひろいステージや、足場あしば崩壊ほうかいなどのギミック。
  • 「ベクトル理論りろん」とばれる概念がいねんたとえばダッシュから攻撃こうげきすと、わざによっては軌道きどうおおきく前方ぜんぽうびる。また攻撃こうげき相手あいてのふっ角度かくど速度そくどが、わざ種類しゅるい(アッパーカットやびせりなど)やなぐられたがわのキャラクターに設定せっていされている体重たいじゅうによってことなる。
  • キャラクターがダウンしているあいだ無敵むてきではなく、ぎゃくまったくの防備ぼうび
  • 勝利しょうりポーズをキャンセルし、ラウンド終了しゅうりょうたおれた相手あいて攻撃こうげき可能かのう(ただしせるわざ通常つうじょうわざのみ[2])。

グラフィック

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デモ画面がめん勝利しょうりセリフ画面がめんなど、戦闘せんとうちゅう以外いがいいちまいのグラフィックはすべ原作げんさく画風がふう忠実ちゅうじつである。また勝利しょうりセリフ画面がめん「X」のバック背景はいけいしょくはX-MENサイドは黄色おうしょくでヴィランサイドは赤色あかいろとなっている。戦闘せんとうちゅうのキャラクターグラフィックは、『ヴァンパイア』からの「アニメ調ちょうによる枚数まいすうなめらかな動画どうが」という路線ろせんが(かくしキャラクターのごうおにのぞいて)がれており、よりたかいクオリティでうごくようになっている。またヒットスパークなどの各種かくしゅエフェクトは、これまでになく派手はででかつおおきくなっている。

登場とうじょうキャラクター

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括弧かっこないは、英語えいごばんウィキペディアのかくキャラクター記事きじへのリンクをしめす。

ウルヴァリンWolverine
こえ - カハル・J・ドット
地上ちじょう最強さいきょう金属きんぞく、アダマンチウムのつめたたかう。身長しんちょう160cmという原作げんさくどおりの小柄こがら設定せってい再現さいげんして、作画さくがじょうちいさめにえがかれている。突進とっしんけいわざ数多かずおおそなえ、Xパワーとして、自分じぶん体力たいりょく回復かいふくする「ヒーリング・ファクター」と、一時いちじてき移動いどうやモーション全般ぜんぱん高速こうそくする「バーサーカーチャージ」をつ。敏捷びんしょううごきを身上しんじょうとし、ラッシュをかけることが可能かのうからだちいさいぶん、「オプティックブラスト」「サイブラスト」などの道具どうぐけやすいのもおおきな長所ちょうしょ
サイロック (Psylocke
こえ - キャサリン・ディッシャー
忍術にんじゅつ体得たいとくしたテレパス。連射れんしゃ可能かのう道具どうぐ「サイブラスト」、2だんジャンプや、地上ちじょう空中くうちゅうわず連続れんぞく攻撃こうげきめることができるなどの特性とくせいつ。Xパワーは4たい分身ぶんしんつくりだす「忍術にんじゅつ」。反面はんめん一発いっぱつ威力いりょく耐久たいきゅうりょくひくく、気絶きぜつさせられやすい。
サイクロップスCyclops
こえ - ノーマン・スペンサー
X-MENのリーダー。地上ちじょうでのつよパンチはから衝撃波しょうげきはばすわざとなっている。地上ちじょう空中くうちゅうわずつよキックの性能せいのうたかい。2だんジャンプできるがサイロックとは性質せいしつことなり、空中くうちゅうした通常つうじょうわざをキャンセルしてせる。画面がめんはしまでビームを放射ほうしゃする必殺ひっさつわざ「オプティックブラスト」はすきおおきい。ハイパーX「メガオプティックブラスト」はおおきな攻撃こうげき判定はんていつ。
ストームStorm
こえ - キャサリン・ディッシャー
天候てんこうあやつ能力のうりょくち、竜巻たつまき電撃でんげきなど遠隔えんかく攻撃こうげきわざ充実じゅうじつしている。かぜあやつっての「飛行ひこう」や、強制きょうせいてき相手あいてせたり間合まあいをはなす「ふうこし」といったXパワーをつ。空中くうちゅうでレバーを左右さゆういずれかに入力にゅうりょくすると、その方向ほうこう若干じゃっかん軌道きどう修正しゅうせいする。空中くうちゅうで8方向ほうこう移動いどうしつつ攻撃こうげきできる必殺ひっさつわざ「ライトニングアタック」を使つかった空中くうちゅうからのめやダッシュからのめが強力きょうりょくで、地上ちじょうせんよりも空中くうちゅうせん得意とくいとする。スタートボタンでせるかくしハイパーXは、すきおおきいがクリーンヒットさせればだいダメージ。
アイスマンIceman
こえ - カハル・J・ドット
いたって陽気ようきおとこで、こおりあやつる。一部いちぶ道具どうぐたいし、ガードしたさいけずりダメージを無効むこうする「レーザーたいせい」をつ。必殺ひっさつわざはいずれも遠隔えんかく攻撃こうげきすきおおきいが、ダッシュからのつよパンチをんだ連続れんぞくわざは、相手あいて一気いっき気絶きぜつ破壊はかいりょくめている。ちゅうパンチボタンでのわざ相手あいて凍結とうけつさせて行動こうどう不能ふのうにする。ハイパーX「アークティックアタック」は、パンチボタンを連打れんだするとヒットすう大幅おおはばえる。相手あいて画面がめんはしめてからわざ発動はつどうし、密着みっちゃく状態じょうたいでヒットさせると真価しんか発揮はっきする。
コロッサス (Colossus
こえ - ジョージ・ブザ
歩行ほこう速度そくどおそいが、打撃だげきわざわざともにたか性能せいのうつパワーファイター。攻撃こうげきりょくたかく、通常つうじょうわざでもガードのうえからてき体力たいりょくけずる。通常つうじょうわざ強攻きょうこうげき大振おおぶりですきおおきいが、じゃく攻撃こうげき連射れんしゃ可能かのうすきちいさい。また、ダウンちゅう相手あいてつかげることができる。Xパワー「スーパーアーマー」は、一定いってい時間じかんわざ以外いがい攻撃こうげきではころばない状態じょうたいになる。

ヴィラン

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スパイラル (Spiral
こえ - キャサリン・ディッシャー
ミュータントではなく、次元じげんからやってきた人造じんぞう生命せいめいたいしいたげてき性格せいかくぬし。6ほんうででの不思議ふしぎなダンスで様々さまざま能力のうりょく発揮はっきする[3]。Xパワーのかずぜんキャラクターちゅう最多さいた。6ほんけんして攻撃こうげきする必殺ひっさつわざ「ダンシングソード」や、特異とくい性質せいしつ通常つうじょうわざ駆使くしする。ハイパーX「メタモルフォーゼ」は打撃だげきわざ発動はつどうモーションにつかみ動作どうさ実行じっこう可能かのうになる特殊とくしゅわざ。このゲームの登場とうじょうキャラクター全員ぜんいんごうおにのぞく)に変身へんしんしながら連続れんぞく攻撃こうげきくわえていくわざで、地上ちじょうち・しゃがみ両方りょうほう)・空中くうちゅうわずまる(空中くうちゅうめたときがもっともヒットすうおおい)。
シルバーサムライSilver Samurai
こえ - 池田いけだやすし(IKE-BOMB)
日本にっぽんのヤクザ。本名ほんみょうは「ハラダ ケンイチロウ」。銀色ぎんいろかがやよろいけ、長刀ちょうとう装備そうびしてたたか大柄おおがらおとこかたな使つかった攻撃こうげきは、ガードのうえから体力たいりょくけずる。さらにXパワー「たたかえ」はそのかたなほのお攻撃こうげきりょく上昇じょうしょう)やこおり相手あいてにヒットすると一定いってい時間じかん凍結とうけつ)、かみなり気絶きぜつ上昇じょうしょうかたな軌跡きせき攻撃こうげき判定はんていのこる)をまとわせる。Xパワー「分身ぶんしんじゅつ」では本体ほんたいおな攻撃こうげきをする分身ぶんしん一定いってい時間じかんまたは一定いっていダメージをあたえるあいだ存在そんざいする。ほかにもXパワーでえることも可能かのう。ハイパーX「雷鳴らいめいけん」は画面がめん広範囲こうはんいかみなり発生はっせいさせて攻撃こうげきし、連続れんぞくわざ対空たいくう迎撃げいげき使用しよう可能かのう密着みっちゃく状態じょうたいでヒットさせるとだいダメージをあたえる。
オメガレッド (Omega Red
こえ - ジョージ・ブザ
ロシア超人ちょうじん兵士へいしにして、ウルヴァリンの因縁いんねんてき金属きんぞくむちカーボナディウムコイルで相手あいてらえ、「ヒーリング・ファクター」とはせい反対はんたいちからつXパワー「デスファクター」で相手あいて体力たいりょくを、「エナジードレイン」でXパワーを吸収きゅうしゅうする。個々ここわざはクセがつよく、空振からぶりは危機ききまねくが、攻撃こうげきのリーチは非常ひじょうながく、わざからの追撃ついげき強力きょうりょく。しゃがむとらい判定はんてい極度きょくどちいさくなる。ハイパーX「オメガデストロイヤー」は、攻撃こうげきるまでに時間じかんかるが、1てしまえばオメガレッドがわ有利ゆうりになる。
センチネル (Sentinel
こえ - ダン・ヘネシー
たいミュータントにつくられた、巨大きょだいなミュータントハンターロボットであり、ミュータント根絶こんぜつのためにうごく。センチネル自体じたい原作げんさくにも登場とうじょうするが、ほんさくのセンチネルは、カプコンがデザインしたオリジナルモデルであり、原作げんさくには登場とうじょうしない。その身体しんたい全身ぜんしん武器ぶきかたまりで、地上ちじょうでのなかパンチ・つよパンチ攻撃こうげきは、レーザー、ロケットなどの道具どうぐ歩行ほこう速度そくど鈍重どんじゅう機動きどうりょくけるが、攻撃こうげきりょく非常ひじょうたかく、通常つうじょうわざでもガードのうえからてき体力たいりょくけずる。Xパワーで「飛行ひこう」が可能かのう。ハイパーX「プラズマストーム」はパンチボタンを連打れんだすることで衝撃波しょうげきは充電じゅうでんされ、攻撃こうげきがより強化きょうかされるが、めているあいだのセンチネル本体ほんたい無防備むぼうび状態じょうたい
ジャガーノート (Juggernaut
こえ - ジョージ・ブザ
ほんさくなかボス。アーケードばんでは使用しようはできないが、家庭かていよう移植いしょくばんでは対戦たいせんモードでのみ条件じょうけんたすことで使用しよう可能かのう
元々もともと人間にんげんでミュータントではなく、偶然ぐうぜん魔法まほう宝石ほうせきれたことで、巨体きょたい怪力かいりきけた。ちからつよいが、あたまくない。
巨体きょたいゆえに相手あいて攻撃こうげきらいやすいという弱点じゃくてんつが、その攻撃こうげきりょくたかさはほん作中さくちゅう随一ずいいち。Xパワー「サイトラックパワーアップ」でさらに攻撃こうげきりょく上昇じょうしょうさせることもできる。じゃくパンチはリーチがながいうえにすきちいさく、つよパンチは攻撃こうげきるまでのすきがかなりおおきいわりにらった相手あいてばす。ガードのうえから通常つうじょうわざ体力たいりょくけずり、ステージにさっている鉄骨てっこつつかんでまわ攻撃こうげき威力いりょく・リーチともにすぐれている。不完全ふかんぜんながらも常時じょうじ「スーパーアーマー」状態じょうたいにあり、打撃だげきりにくい。ハイパーX「ジャガーノートヘッドクラッシュ」は、攻撃こうげき発動はつどうまでがおそわりに、相手あいて一気いっき画面がめんはしむ。
マグニートーMagneto
こえ - ジョージ・ブザ
ほんさく最終さいしゅうボス。アーケードばんとセガサターンばんともにプレイヤーでの使用しようはできないが、日本にっぽん発売はつばいのPC・PSばんでは対戦たいせんモードでのみジャガーノート同様どうよう使用しようできる。
重力じゅうりょく電磁でんじりょく自在じざいあやつ地上ちじょう最強さいきょうクラスのミュータントの一人ひとり宇宙うちゅうかぶ軌道きどう要塞ようさいアバロンでけている。完全かんぜんなるあくではなく、知性ちせいてき人物じんぶつでもあり、プレイヤーがわがX-MENのメンバーである場合ばあい、マグニートーをたおしたのち崩壊ほうかいするアバロンからプレイヤーキャラクターをがす。
必殺ひっさつわざやXパワーも高性能こうせいのうなものがそろっている。必殺ひっさつわざ空中くうちゅう静止せいししてからななはな必殺ひっさつわざ「マグネティックブラスト」、画面がめん全体ぜんたいをほぼカバーしつつ相手あいて自動じどう追尾ついびして強制きょうせいてき拘束こうそくするガード不可ふか必殺ひっさつわざ「ハイパーグラビテーション」、近接きんせつだいダメージかつホーミング性能せいのう・3WAY・多段ただんヒットの道具どうぐけい必殺ひっさつわざ「E-Mパルス」(つぎさくマーヴル・スーパーヒーローズ以降いこうではこの必殺ひっさつわざ削除さくじょされている)。ハイパーX「マグネティックショックウェーブ」は、地面じめんから画面がめん上端じょうたんまで攻撃こうげきするため一部いちぶ無敵むてき移動いどうわざ以外いがい回避かいひ不可ふか。Xパワーゲージがまった状態じょうたい窮地きゅうちおちいるとXパワー「マグネティックフォースフィールド」をし、相手あいてぜん攻撃こうげき無効むこうする。さらに、通常つうじょうからオートガード状態じょうたい戦闘せんとうちゅうはXパワーゲージが自動的じどうてきまっていく特性とくせいつ。空中くうちゅうから地上ちじょう相手あいてげることもできる。

かくしキャラクター

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ごうおにAkuma
『スーパーストリートファイターIIX』からのゲストキャラクター。しんわざ一部いちぶ追加ついかされてはいるが、グラフィックは『スーパーストリートファイターIIX』の流用りゅうようである。そのため画風がふうもアニメパターンの枚数まいすうも、のキャラクターとはことなる。『スーパーストリートファイターIIX』でごうおにのみスーパーコンボがかったため、ハイパーX「めつころせごう波動はどう」「めつころせごう昇龍しょうりゅう[4]ほんさく初出しょしゅつとなる。なおのちごうおに代表だいひょうてきわざとなる「まどかごくころせ」は、この時点じてんではまだい。ごうおにのエンディングは淡白たんぱくで、マグニートーをたおしたのち台詞せりふいてそのる。そのながれるスタッフロールは通常つうじょうとはことなり、そのときのプレイでたおしたCPUキャラクターたちの気絶きぜつのグラフィックが表示ひょうじされていく。
のキャラクターとはことなりオートマチックモードの選択せんたくはできない。また勝利しょうりセリフ画面がめん赤色あかいろであるためヴィランサイドあつかいとなっている。
ほんさくごうおにの「むなし波動はどうけん」は、アーケードばんにおいて唯一ゆいいつプレイヤー操作そうさで2はつ仕様しようとなっているが、作品さくひんでのCPU専用せんようしんごうおにばんとはかなりことなる。作品さくひんCPU専用せんようばんは2はつほぼ同時どうじ連続れんぞく発射はっしゃをするのにたいし、ほんさくばんでは1はつったのちすこあいだをおいて2はつつという具合ぐあい相対そうたいてきにモーションがおそくなっている。
Xパワーは無敵むてき移動いどうわざの「阿修羅あしゅら閃空」と、相手あいて打撃だげき自動じどう反撃はんげきするわざ昇龍しょうりゅう煉獄れんごく」の2種類しゅるい。なお、「昇龍しょうりゅう煉獄れんごく」はほん作品さくひんのみ使用しよう可能かのう
空中くうちゅうから急降下きゅうこうかりをめる必殺ひっさつわざ天魔てんまそらあし[5]導入どうにゅうされ、ミュータント相手あいて遜色そんしょくのない派手はで空中くうちゅうせんのぞめる。必殺ひっさつわざはいずれも強力きょうりょくだが、攻撃こうげきすきおおきい。
下記かき条件じょうけんたすと6せんのCPUキャラクターとして乱入らんにゅうしてくる。なおその条件じょうけんは、たいCPUせんのみですすんだ場合ばあいと、途中とちゅう対人たいじんせんがあった場合ばあいとでことなる。どちらも「ゲーム開始かいしにマニュアルガードを選択せんたくしている」ことと、「使用しようしているキャラクターがごうおにではない」ことが前提ぜんていとなっている(=すなわちごうおにとのどうキャラせんい)。
なおほんさくごうおにはCPU仕様しようばんとプレイヤー仕様しようばんとでは若干じゃっかん性能せいのうことなり原則げんそくCPU仕様しようほう高性能こうせいのうとなっている。顕著けんちょれいでは各種かくしゅ波動はどうけん」やXパワー「阿修羅あしゅら閃空」の硬直こうちょく時間じかんがCPUばんほうたんかいてんや「天魔てんまそらあし」やハイパーX「めつころせごう波動はどう」のヒットすうがCPUばんほうおお威力いりょくたかいといったてんげられる。
  • たいCPUせんのみの場合ばあい
    • 6せん到達とうたつまで全勝ぜんしょうすすむ(ドローは不可ふか
    • 6せん到達とうたつまでのぜんラウンドで、ファーストアタックを
    • 6せん到達とうたつまでの半分はんぶん以上いじょうのラウンドで、ハイパーXをヒットさせる
    • かくキャラクターごとに設定せっていされたコンボすうを1かい以上いじょう
      • ウルヴァリン - 8ヒット以上いじょう
      • サイロック - 10ヒット以上いじょう
      • サイクロップス - 17ヒット以上いじょう
      • ストーム - 25ヒット以上いじょう
      • アイスマン - 50ヒット以上いじょう
      • コロッサス - 3ヒット以上いじょう
      • スパイラル - 21ヒット以上いじょう
      • シルバーサムライ - 28ヒット以上いじょう
      • オメガレッド - 10ヒット以上いじょう
      • センチネル - 10ヒット以上いじょう
  • 対人たいじんせんふくんでいる場合ばあい
    • 対人たいじんせんで13にん以上いじょう達成たっせいする
    • CPU6せん到達とうたつまでの半分はんぶん以上いじょうのラウンド(対人たいじんせんふくむ)で、ファーストアタックを
    • CPU6せん到達とうたつまでの半分はんぶん以上いじょうのラウンド(対人たいじんせんふくむ)で、ハイパーXをヒットさせる
    • CPU6せん到達とうたつまでに、かくキャラクターごとに設定せっていされたコンボすうを1かい以上いじょうす(必要ひつようなヒットすううえおなじ)
また、かくしコマンドでプレイヤーキャラクターとして使用しよう可能かのうかくしコマンドはVer1.00とVer2.00以降いこうことなり、家庭かていよう移植いしょくばんはVer2.00以降いこうじゅんじる。アーケードばん発売はつばいからVer2.00へのえまでがはやく、一般いっぱんてきにはVer2.00以降いこうのコマンドのみ、それもとくに1Pがわのコマンドだけがられている。入力にゅうりょくきびしさから失敗しっぱいしやすく、意図いとせずして(Ver2.00以降いこうの1Pがわ最後さいごにカーソルがう)シルバーサムライに決定けっていしてしまうことがおおかったため、ゲーム雑誌ざっしゲーメスト』では「ごうおに失敗しっぱいしても」というキャッチコピーでシルバーサムライの攻略こうりゃくページがまれた。

不具合ふぐあい更新こうしん

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Ver1.00(94ねん12月8にちバージョン)には以下いかのような問題もんだいてんがあり、短期間たんきかんでVer2.00(94ねん12月17にちバージョン)にアップデートされた。

  • ストームのノーマルジャンプでおなわざなんせ、また飛行ひこう空中くうちゅうじゃく攻撃こうげきがたくさん(ノーマルジャンプで最大さいだい30はつほど、飛行ひこう最大さいだい90はつほど)はいる。
  • サイクロップスがまれ地上ちじょうにいるセンチネルを空中くうちゅうげでつかめる。同様どうようのことはマグニートーでも可能かのうで、間合まあいの問題もんだいからマグニートーはぜんキャラクターのちしゃがみすべてを空中くうちゅうげでつかめる。
  • ストームとマグニートーの飛行ひこうにいつでも着地ちゃくちできる。
  • 勝利しょうりポーズをキャンセルし、ラウンド終了しゅうりょうたおれた相手あいて攻撃こうげきすると、相手あいてキャラクターの気絶きぜつまってしまう(場合ばあいによってはラウンド開始かいしじゃく攻撃こうげき1はつでも気絶きぜつする)。
  • その強力きょうりょく連続れんぞくわざ廃止はいし、またはチェーンコンボがすくないキャラクターのチェーンコンボルートを追加ついか

Ver2.00をバランスを調整ちょうせいしたver2.10(94ねん12月19にちバージョン)、ver2.20(94ねん12月22にちバージョン)、ver3.00(95ねん1がつ5にち)などがされ、また国外こくがいにもver1.00、ver2.10、ver2.20、ver3.00などのバージョンが存在そんざいし(アジア、北米ほくべい、スペインけん欧州おうしゅう)、最終さいしゅうてきにver3.00が出回でまわ家庭かていよう移植いしょくもver3.00ベースでおこなわれ(セガサターンばんのverナンバーはver3.01となっている。また国外こくがいのみPlayStationばん存在そんざいする)、ver3.00は上記じょうき4地区ちくバージョンすべ存在そんざいする。なおマグニートーはCPU専用せんようボスキャラクターだがver2.00以降いこう飛行ひこう以外いがい空中くうちゅうダッシュや一部いちぶバグがなくなったものの、必殺ひっさつわざのEMパルスが3wayに強化きょうかされるなど、十分じゅうぶん強力きょうりょくだったCPUキャラクターがさらに手強てごわくなっている(ver1.00のEMパルスは1ほんだった)。一方いっぽうでXパワーのマグネティックフォースフィールドがver2.00以降いこうは1ラウンドにつき1かいかぎりの制限せいげんとなっている(ver1.00は回数かいすう無制限むせいげんで、持続じぞく時間じかんはVer2.00以降いこうやく半分はんぶん程度ていどだった)。

開発かいはつ

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開発かいはつしゃ西谷にしたにあきらは、ほんさくは『ストリートファイターII』の開発かいはつえ『ストリートファイターIII』の制作せいさく依頼いらいがあったさいけた仕事しごとであり、行動こうどうわざわせで戦法せんぽうのバリエーションがまれる「ベクトル理論りろん」という『ストリートファイター』シリーズではむずかしい表現ひょうげんにチャレンジしたこともあり、しんなかでは『X-MEN』=『ストIII』のつもりで開発かいはつしたとかたっている[6][7]

開発かいはつにあたり、西谷にしたにはマーベル・コミックのゲーム作品さくひんあそんでみたさい原作げんさくのキャラクターとかけはなれた展開てんかいおおいことようにかんじており、きびしいことをわれてもおかしくないだろうとかんがえていたと、ゲーム文化ぶんか保存ほぞん研究所けんきゅうじょ所長しょちょう大堀おおほり康祐こうすけとの対談たいだんなかかえっている[7]西谷にしたにによると、当初とうしょはマーベルがわから懐疑かいぎてき雰囲気ふんいきており、一部いちぶのぞぜんキャラクターの2Pカラーを許可きょかしないということもあったが、途中とちゅうから態度たいどわり、最終さいしゅうてきには自分じぶんたちにまかせても大丈夫だいじょうぶだろうとおもわれたとされており、この信頼しんらいかんが『マーヴル・スーパーヒーローズ』や、『X-MEN VS. STREET FIGHTER』へつながっただろうと推測すいそくしている[7]。ただし、センチネルの場合ばあい原作げんさくではたんなるひとがたロボットだったため、派手はで演出えんしゅつをたくさんれたところマーベルに指摘してきされ、岡本おかもとよしおこりとともにニューヨークまで謝罪しゃざいしにったと西谷にしたにかえっている[7]

攻略こうりゃくほん

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『バンブームック X-MEN公式こうしきガイドブック』(たけ書房しょぼう
カプコンの完全かんぜんバックアップによるアーケードばん公式こうしきガイドムック。開発かいはつスタッフが全面ぜんめん参加さんかしているだけに、攻略こうりゃく以外いがいにも豊富ほうふ開発かいはつ裏話うらばなし掲載けいさいされている。
ゲーメストムック/EXシリーズVol.1 X-MEN CHILDREN OF THE ATOM』(新声社しんせいしや
セガサターンばん攻略こうりゃくほん

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ a b c カプコンのアニメ格闘かくとう「X-MEN」特殊とくしゅ能力のうりょく駆使くし 初心者しょしんしゃけ"オートガード"機能きのう採用さいよう」『ゲームマシン』(PDF)、だい487ごうアミューズメント通信つうしんしゃ)1985ねん1がつ1にち、27めん2024ねん2がつ8にち閲覧えつらん
  2. ^ アーケードの初期しょき稼動かどうばんのみこのさい攻撃こうげきでXパワーゲージが増加ぞうかしたが、バージョンアップおよび家庭かていよう移植いしょくばんではえない。
  3. ^ こういった「ミュータント能力のうりょくでない能力のうりょく」も、このゲームでは便宜上べんぎじょうXパワーとぶ。
  4. ^ のキャラクター同様どうようほんさくではりょうわざともハイパーXのあつかいであるが、作品さくひんではスーパーコンボとうとしてあつかわれる。
  5. ^ 天魔てんまそらあし」が必殺ひっさつわざあつかいなのは、ほんさくおよび以降いこうのVS.シリーズのみ。
  6. ^ バンブームック『X-MEN 公式こうしきガイドブック』(たけ書房しょぼう)より。
  7. ^ a b c d 西谷にしたに あきらインタビュー Part3”. ゲーム文化ぶんか保存ほぞん研究所けんきゅうじょ (2020ねん1がつ25にち). 2022ねん8がつ8にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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