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アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ図書館としょかん

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アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ図書館としょかん
施設しせつ情報じょうほう
事業じぎょう主体しゅたい アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ
所在地しょざいち 261-8545
千葉ちばけん千葉ちば美浜みはま若葉わかば3-2-2
位置いち 北緯ほくい3538ふん57.4びょう 東経とうけい1402ふん52.8びょう / 北緯ほくい35.649278 東経とうけい140.048000 / 35.649278; 140.048000座標ざひょう: 北緯ほくい3538ふん57.4びょう 東経とうけい1402ふん52.8びょう / 北緯ほくい35.649278 東経とうけい140.048000 / 35.649278; 140.048000
ISIL JP-1005087
統計とうけい情報じょうほう
蔵書ぞうしょすう やく33まんさつ(2017ねん[1]時点じてん
地図ちず
地図
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館としょかん
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アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ図書館としょかん(アジアけいざいけんきゅうしょとしょかん)は、アジア途上とじょうこくかんする研究けんきゅう機関きかんであるアジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ併設へいせつされた専門せんもん図書館としょかんである。地域ちいき研究けんきゅう途上とじょうこく開発かいはつ問題もんだいかんする資料しりょう収集しゅうしゅう公開こうかい目的もくてきとしている。

利用りよう方法ほうほう

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利用りよう資格しかくとくになく、だれでも入館にゅうかんできる。一部いちぶ貴重きちょうしょは閉架となっているが、市谷いちたに曙橋あけぼのばし時代じだいことなり、ほとんどの蔵書ぞうしょ図書としょ)、新聞しんぶん雑誌ざっし開架かいか配置はいちされており、自由じゆう閲覧えつらんできる。開館かいかん一部いちぶぶしのぞく、平日へいじつである。ただし、月末げつまつ図書としょ整理せいりとされ、閉館へいかんしている。

入館にゅうかんには、入館にゅうかん手続てつづきが必要ひつようである。ただし、リピーター(あるいは、その可能かのうせいがある場合ばあい)は、利用りようしゃカードを作成さくせいすることで、度目どめからの入館にゅうかん手続てつづきが簡素かんそできる。その場合ばあいでも、しはできない。

コピーにかんしては、従来じゅうらい国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんなどと同様どうよう申込もうしこみしょ記入きにゅうし、スタッフにコピーを依頼いらいするかたちであった。しかし、コピー費用ひようたかくなるなどの苦情くじょうおおいため、現在げんざいはセルフ形式けいしきのコピー設置せっちされ、利用りよう可能かのうとなった。

なお、小学生しょうがくせい以下いか入館にゅうかんには保護ほごしゃ同伴どうはん必要ひつようである。都心としんから郊外こうがい移転いてんしたため、周辺しゅうへん住民じゅうみん利用りようがあるとかんがえられたための処置しょちである。

最寄もよえきは、JR京葉線けいようせん海浜幕張かいひんまくはりえきである。総武線そうぶせんおよび京成けいせい千葉ちばせん幕張本郷まくはりほんごうえきからはバスえ、海浜幕張かいひんまくはりえきけばよい。また、すことおいが総武線そうぶせん幕張まくはりえき南口みなみぐちから徒歩とほやく20ふんほどでくこともできる。

収蔵しゅうぞう資料しりょう

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アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ図書館としょかん

蔵書ぞうしょすうやく31まんさつじゃく和書わしょ7まんさつきょう外国がいこくしょ23まんさつきょう)におよぶ。途上とじょうこく研究けんきゅうかんする書籍しょせき中心ちゅうしんあつめているため、大学だいがく図書館としょかんなどにくらべると一般いっぱんしょ理論りろんしょ蔵書ぞうしょよわい。しかし、途上とじょうこく現地げんち資料しりょう日本にっぽんきゅう植民しょくみんかんする資料しりょうでは、日本にっぽんでももっと充実じゅうじつした蔵書ぞうしょほこる。

外国がいこくしょには、中国ちゅうごく書籍しょせき3まん8せんさつ朝鮮ちょうせん書籍しょせき1まん9せんさつはじめ、世界せかい各国かっこく出版しゅっぱんされた政治せいじ経済けいざい社会しゃかいなどの文献ぶんけんふくまれている。また、統計とうけいしょ充実じゅうじつにおいては、国内こくない図書館としょかん追随ついずいゆるさない。とく中国ちゅうごく統計とうけい資料しりょうかんしては、全国ぜんこくしょうレベルであれば、1960年代ねんだい以降いこう各種かくしゅ統計とうけいしょそろっている。また、主要しゅよう地区ちくきゅう年鑑ねんかん統計とうけい年鑑ねんかん蔵書ぞうしょしていることがおおい。中国ちゅうごく国内こくない研究けんきゅう機関きかんでも、これだけそろっているところおおくないといわれる。

日本にっぽんきゅう植民しょくみん資料しりょうは、きゅうまんてつ調査ちょうさ関係かんけいしゃなどから寄贈きぞうされた書籍しょせきなどが所蔵しょぞうされている。満州まんしゅうこく中国ちゅうごく疎開そかいかんする記録きろくから、朝鮮ちょうせん総督そうとく台湾たいわん総督そうとく関係かんけい資料しりょうおおい。その一部いちぶ劣化れっかはげしいため、増設ぞうせつされた閉架スペースに保管ほかんされ、とく史料しりょう価値かちたかいものの一部いちぶ電子でんしされている。

このほか、アジア・途上とじょうこく主要しゅよう日刊にっかん雑誌ざっし収集しゅうしゅうされている。日刊にっかん入荷にゅうか次第しだいまい開館かいかんはいされている。

電子でんしサービス

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OPACとそのしょ機能きのう

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現在げんざい、Webブラウザなどを利用りようしてOPAC利用りようし、ほとんどの蔵書ぞうしょについて検索けんさくすること出来できる。共著きょうちょ場合ばあいは、かく論文ろんぶんのタイトルや執筆しっぴつしゃ収録しゅうろくされている。

雑誌ざっし記事きじ検索けんさく可能かのうである。雑誌ざっしおも記事きじのタイトルや著者ちょしゃ分野ぶんやなどが入力にゅうりょくされている。収録しゅうろく範囲はんいは、日本にっぽん海外かいがい大学だいがく紀要きよう学会がっかい専門せんもんである。そのため、入荷にゅうかからはいまでにはすう週間しゅうかんようすることる。また、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかんのOPACからも日本にっぽん雑誌ざっし記事きじ検索けんさく可能かのうであるが、アジア・途上とじょうこく関連かんれん記事きじ必要ひつよう場合ばあいは、アジけん図書館としょかんOPACのほう的確てきかく検索けんさく結果けっかやすい。国内外こくないがい商用しょうよう雑誌ざっし学術がくじゅつ大学だいがく紀要きようわず、アジアや途上とじょうこくかんする論考ろんこう収集しゅうしゅうしている。ただし、2、3ページ程度ていどのコラムやエッセイは、入力にゅうりょく対象たいしょうからはずされている。そのため、社会しゃかい科学かがくけい研究けんきゅうにおいて必要ひつよう論文ろんぶん雑誌ざっし記事きじさが場合ばあいには、利用りよう価値かちたかい。

このOPACの機能きのうをベースにして、新着しんちゃく図書としょ雑誌ざっし記事きじ電子でんしメールで通知つうちするサービスも利用りようできる。ただし、雑誌ざっし記事きじ登録とうろくには時間じかんがかかるため、「書店しょてんでの発売はつばいぐに購入こうにゅうしたい」といった目的もくてきでの情報じょうほう収集しゅうしゅうには不向ふむきである。

電子でんし図書館としょかん

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このほか、電子でんし図書館としょかん機能きのう拡充かくじゅうにも取組とりくんでいる。著作ちょさくけんじょう問題もんだいから、図書館としょかん蔵書ぞうしょをそのまま電子でんしすることはできない。そのため、著作ちょさくけん保護ほご期間きかん満了まんりょうしたものや、アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ著作ちょさくけん出版しゅっぱんぶつ、あるいは内部ないぶ研究けんきゅうしゃ執筆しっぴつぶつなどを公開こうかいしている。

ARRIDE(機関きかんリポジトリ)

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アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ 学術がくじゅつ研究けんきゅうリポジトリ(ARRIDE)は、アジア経済けいざい研究けんきゅう機関きかんリポジトリである。本来ほんらい機関きかんリポジトリとは内部ないぶ研究けんきゅうしゃ外部がいぶ発表はっぴょうした論文ろんぶん執筆しっぴつ記事きじ収録しゅうろくし、公開こうかいしたものである。ただし、アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょでは外部がいぶろん稿こうほかみずか発行はっこうしている雑誌ざっし媒体ばいたいやディスカッションペーペーも収録しゅうろくしている。とはいえ、現在げんざいのところ、広報こうほう位置いちづけとされている『アジけん・ワールドトレンド』の記事きじはAPRIDEにふくまれず、アジけんウェブサイトの通常つうじょうページとして公開こうかいされている。

デジタルアーカイブス

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デジタルアーカイブスでは、開架かいか配置はいちできない貴重きちょう資料しりょうなどや、研究所けんきゅうじょきゅうアジア経済けいざい出版しゅっぱんかいふくむ)出版しゅっぱんぶつ電子でんしして公開こうかいしている。現在げんざい、6コレクションが公開こうかいされている。なお、有料ゆうりょう出版しゅっぱんぶつ公開こうかいについては、出版しゅっぱん事業じぎょうへの影響えいきょうけるため、無料むりょう公開こうかい一定いってい期間きかんたものにかぎられる。

  • アジけん出版しゅっぱんぶつ
    • アジア動向どうこうデータベース
      2007ねんより公開こうかいアジア動向どうこう年報ねんぽう本文ほんぶん資料しりょう統計とうけいデータを収録しゅうろくしている。1970ねんのアジア動向どうこう年報ねんぽう発刊はっかん以来いらいすべてのとし内容ないよう公開こうかいされている。ただし、無料むりょう公開こうかい出版しゅっぱんから5ねん以上いじょう経過けいかしたものにかぎられる。最近さいきん5ねんぶん有料ゆうりょう公開こうかい法人ほうじん賛助さんじょかい限定げんてい)となっている。
      なお、出版しゅっぱんぶつたかのように引用いんようする目的もくてき利用りようする場合ばあい注意ちゅうい必要ひつようとなる。というのも、出版しゅっぱんぶつでは発刊はっかんねん書籍しょせきめいされている。たとえば、2007ねん情勢じょうせい解説かいせつしたものは、『アジア動向どうこう年報ねんぽう 2008ねん』として出版しゅっぱんされる(ただし、かくしょうのタイトルは「2007ねんの●●」)。しかし、ほんデータベースでは出版しゅっぱんぶつのタイトルではなく、かくしょう情勢じょうせい解説かいせつおこなったとしもとづいて整理せいりされている。むろん、ほんデータベースのみを利用りようする場合ばあい、これは意識いしきすべき問題もんだいでない。
    • アジけん出版しゅっぱんぶつアーカイブス
      2008ねん6がつより公開こうかい現在げんざいのところ、1990ねん以降いこうのアジけん出版しゅっぱんぶつ電子でんし公開こうかいしている。研究けんきゅう叢書そうしょ最近さいきんのシリーズは網羅もうらしているが、刊行かんこう中止ちゅうしされた以前いぜんのシリーズなどはまだ準備じゅんびされていない。ただし、無料むりょう公開こうかい出版しゅっぱんから10ねん以上いじょう経過けいかしたものにかぎられる。最近さいきん10ねん出版しゅっぱんぶつ有料ゆうりょう公開こうかい法人ほうじん賛助さんじょかい限定げんてい)となっている。
  • その
    • 日本にっぽん経験けいけん」をつたえる
      アジけん国際連合大学こくさいれんごうだいがくから委託いたくけた戦後せんご日本にっぽん復興ふっこう開発かいはつかんする研究けんきゅうかんする資料しりょう論文ろんぶんなどが公開こうかいされている。
    • フォトアーカイブス 1960年代ねんだい開発途上国かいはつとじょうこく
      アジけん関係かんけいしゃ撮影さつえいした写真しゃしん中心ちゅうしん公開こうかいしている。

図書館としょかんとの連携れんけい

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ほん図書館としょかんでもしは、職員しょくいん研究けんきゅうかい参加さんかしゃのみに限定げんていされている。そのため、一般いっぱん利用りようしゃ直接ちょくせつことができない。しかし、ほかの専門せんもん図書館としょかん大学だいがく図書館としょかんなどとのあいだで、蔵書ぞうしょ相互そうごおこなわれている。そのため、大学生だいがくせいであれば所属しょぞく大学だいがく図書館としょかんとおして、しをけること可能かのうである。

アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょジェトロ合併がっぺいしたため、ほん図書館としょかんもジェトロのビジネスライブラリーとの連携れんけいはかられている。合併がっぺいから独立どくりつ行政ぎょうせい法人ほうじんまでの一時期いちじきは、組織そしきじょうほん図書館としょかん研究所けんきゅうじょからはなされ、ジェトロの一部いちぶとなっていた。ビジネスライブラリーは、アジけん図書館としょかんちょうしたかれた。しかし、これは実態じったいとかけはなれているとされ、どくほうした2003ねん10がつ以降いこう名実めいじつともアジけん一部いちぶ復帰ふっきした。

また、アジけん自体じたい都心としんはなれ、図書館としょかん利用りようしゃ激減げきげんしてしまった。それへの対応たいおうとして、赤坂あかさかのジェトロ本部ほんぶにあるビジネスライブラリーの一角いっかくにテレビ電話でんわもうけて、アジけん図書館としょかんサテライトを開設かいせつしている。ただし、図書館としょかん性質せいしつ機能きのうからて、ジェトロビジネスライブラリーとの実質じっしつてき協力きょうりょくは、あまり成果せいかげていない。

むしろ、アジけん図書館としょかんもっとちか機能きのうをもつのは、国立こくりつ国会図書館こっかいとしょかん関西かんさいかんにあるアジア資料しりょうしつである。とく貴重きちょうしょ特殊とくしゅ資料しりょう電子でんしなど、膨大ぼうだいなコストがかかる事業じぎょうにおいては相互そうご協力きょうりょく不可欠ふかけつである。アジけん図書館としょかん研究所けんきゅうじょ併設へいせつしており、研究けんきゅういん海外かいがい出張しゅっちょう在外ざいがい研究けんきゅうにおいて資料しりょう収集しゅうしゅうおこなわせることもある。そのため、国会図書館こっかいとしょかんくらべて、海外かいがい資料しりょう収集しゅうしゅう能力のうりょくたかい。一方いっぽうで、アジけん図書館としょかんは、ジェトロの統合とうごう影響えいきょうもあり、きゅう植民しょくみんまんてつ関係かんけい資料しりょうなどの歴史れきし価値かちたか資料しりょう活用かつようむずかしく、予算よさん申請しんせいむずかしいとの問題もんだいかかえている。そのため、両者りょうしゃあいだ役割やくわり分担ぶんたんおこな意義いぎたかいとおもわれる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ年報ねんぽう 2017/2018(平成へいせい29年度ねんど)Ⅴ. 研究所けんきゅうじょ図書館としょかん”. アジア経済けいざい研究所けんきゅうじょ. 2020ねん11月8にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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