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アナンキョクオットセイ

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 アナンキョクオットセイ

オス(うえ)とメス(した
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: 食肉しょくにく Carnivora
: イヌがた Caniformia
下目しため : クマ下目しため Arctoidea
: アシカ Otariidae
ぞく : ミナミオットセイぞく Arctocephalus
たね : アナンキョクオットセイ A. tropicalis
学名がくめい
Arctocephalus tropicalis
Gray, 1872
分布ぶんぷ

アナンキョクオットセイArctocephalus tropicalis)はインド洋いんどよう太平洋たいへいよう大西おおにしひろし南半球みなみはんきゅうがわ生息せいそくするオットセイ[1]ジョン・エドワード・グレイによって1872ねんにオーストラリア北部ほくぶ回収かいしゅうされた標本ひょうほんからはじめて記載きさいされたため、不適切ふてきせつたね小名しょうみょう tropicalisけられた。

形態けいたい

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のオットセイと比較ひかくし、サイズはなかくらいである。オスは体長たいちょう2m、体重たいじゅう160kg。メスは体長たいちょう1.4m、体重たいじゅう50kg。性的せいてき二形ふたなりはげしいが、オス・メスともむねかおがクリームオレンジしょくである。はらはより灰色はいいろである。オスの背中せなかくら灰色はいいろから黒色こくしょく、メスの背中せなかあかり灰色はいいろである。オスは頭頂とうちょう暗色あんしょくぼうがあり、興奮こうふんすると直立ちょくりつする[2]生誕せいたんには黒色こくしょくだが、生後せいご3ヶ月かげつ黒色こくしょくける。口吻こうふんみじかたいらであり、ひれみじかひろ[3]。20-25さいまできる。

分布ぶんぷ

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子供こどもクローゼット諸島しょとう

分布ぶんぷひろい。たねめいから想像そうぞうできるように、ナンキョクオットセイよりはきたてい緯度いど)で繁殖はんしょくする。最大さいだい繁殖はんしょくコロニーはみなみ大西洋たいせいようゴフとうインド洋いんどよう南部なんぶアムステルダムとうにある。繁殖はんしょくプリンスエドワード諸島しょとうのマリオンとう(ナンキョクオットセイと同居どうきょ)、クローゼット諸島しょとうマッコリーとうにもつかっている。ナンキョクオットセイと同居どうきょするところでは、アナンキョクオットセイはむねのオレンジしょく見分みわけることができる。

現在げんざい生息せいそくすうは30まんとうだが、19世紀せいき乱獲らんかくされたため、1810ねん最初さいしょ発見はっけんされたときよりかずっているとおもわれる。しかしながら、個体こたいぐんは、南極なんきょくアザラシの保存ほぞんかんする条約じょうやく保護ほごにあるあいだ、ほとんどの地域ちいき急速きゅうそく回復かいふくしている。ハードとう少数しょうすう個体こたいぐん絶滅ぜつめつ危機ききひんしている。狩猟しゅりょうにより遺伝いでんてき変異へんいすくないことが原因げんいんで1900ねんまでに1つの繁殖はんしょくコロニーをのぞくすべてが絶滅ぜつめつしたナンキョクオットセイとはことなり、アナンキョクオットセイの多様たようせいたかいままたもたれている[4]

行動こうどう生態せいたい

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繁殖はんしょく

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のオットセイと同様どうよう、アナンキョクオットセイは海岸かいがんおおきなれになり、出産しゅっさんする。一夫多妻いっぷたさいせいで、れを支配しはいするオスは、6~20とうのメスからるハーレムをまもる。出産しゅっさんは11月から1がつである。妊娠にんしんは51ヶ月かげつほどかかり、1出産しゅっさんする。生後せいご8-12にちで、メスはふたた繁殖はんしょく活動かつどうをする。オスは3-4さいから交尾こうび可能かのうになるが、通常つうじょうは10-11さいになるまでハーレムをてない。メスは5さいせい成熟せいじゅくする[5]

生活せいかつたまき

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生後せいご11ヶ月かげつまで、母乳ぼにゅう脂肪しぼうを39%ふくむ)でそだつ。この期間きかん岩場いわばごす。離乳りにゅう母親ははおやつぎまれる直前ちょくぜんこる。3さいになるとくろける。大人おとなになると、毎年まいとし3がつから5がつあいだわる[5][2]

しょくせいえさ

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浅海せんかいよるりをする。えさとなるハダカイワシ海面かいめんちかくにやってくるからである。ツツイカべる[6]

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Subantarctic Fur Seals behaviour”. The MarineBio Conservation Society (18 May 2017). 2023ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  2. ^ a b https://www.pinnipeds.org/seal-information/species-information-pages/sea-lions-and-fur-seals/subantarctic-fur-seal
  3. ^ Subantarctic Fur Seal: Arctocephalus tropicalis. Academic Press. (January 2018). pp. 957–960. doi:10.1016/B978-0-12-804327-1.00252-1. ISBN 9780128043271. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/B9780128043271002521 2023ねん6がつ24にち閲覧えつらん 
  4. ^ Subantarctic Fur Seal conservation status”. Seal Conservation Society. 2023ねん6がつ24にち閲覧えつらん
  5. ^ a b https://animalia.bio/subantarctic-fur-seal
  6. ^ https://www.marinebio.org/species/subantarctic-fur-seals/arctocephalus-tropicalis/