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オリビ

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オリビ
メスのオリビ
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: くじら偶蹄ぐうてい(クジラ偶蹄ぐうていCetartiodactyla
: ウシ反芻はんすうRuminantia
: ウシ Bovidae
: ブラックバック Antilopinae
ぞく : オリビぞく Ourebia
たね : オリビ O. ourebi
学名がくめい
Ourebia ourebi
Zimmermann, 1782
英名えいめい
Oribi
亜種あしゅ

Ourebia ourebi aequatoria
Ourebia ourebi cottoni
Ourebia ourebi dorcas
Ourebia ourebi gallarum
Ourebia ourebi goslingi
Ourebia ourebi haggardi
Ourebia ourebi hastata
Ourebia ourebi kenyae
Ourebia ourebi montana
Ourebia ourebi ourebi
Ourebia ourebi quadriscopa
Ourebia ourebi rutila
Ourebia ourebi ugandae

オリビ(Ourebia ourebi)は、ほそあしながくびった小型こがたアンテロープで、アフリカのサハラ砂漠さはらさばく以南いなん生息せいそくする。

概要がいよう

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オリビは体長たいちょう92cmから110cm、かただか50cmから66cm、体重たいじゅう12kgから22kgに成長せいちょうする。40-55km/hの速度そくどはしることができる。寿命じゅみょうは14ねん程度ていどである。

背中せなかうえ胸部きょうぶ黄色おうしょくからだいだい茶色ちゃいろで、あごのどむねはらしり白色はくしょくである。みじかくてふさふさしており、うえほう黒色こくしょくから茶色ちゃいろしたほう白色はくしょくである。うえにある三日月みかづきがたしろは、たようなほかのアンテロープからたね見分みわける目印めじるしになっている。りょうみみしたには、おおきくまるくろ模様もようがある。鼻孔びこうあかく、かお側面そくめんには垂直すいちょくにしわがはしっており、そのなかせんがある。せんからは、縄張なわばをマーキングするにおいが分泌ぶんぴつされる。オスにのみ細長ほそながかくえる。かくは19cmのながさを記録きろくしたことがある。

分布ぶんぷ生息せいそくいき

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オリビは、アフリカのサハラ砂漠さはらさばく以南いなんのほとんどのくにられる。西にしセネガルからエチオピアみなみソマリア南東なんとうケニアきたボツワナウガンダアンゴラにまで分布ぶんぷする。モザンビークジンバブエみなみアフリカ共和きょうわこくでもパッチじょう存在そんざいする。

オリビはおもけた野原のはらやまばらなやぶ棲息せいそくし、食用しょくようとなるひくくさ捕食ほしょくしゃからまもたかくさのある場所ばしょこのむ。オリビはかなりみず依存いぞんして生活せいかつしており、急斜面きゅうしゃめんける傾向けいこうにある。

生殖せいしょく

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8がつから12月の繁殖はんしょくには、オスは縄張なわばないすべてのメスと関係かんけいつ。通常つうじょうは、かく縄張なわばりのなかには1ひきか2ひきのメスだけがいる。6カ月かげつから7カ月かげつ妊娠にんしん期間きかんのち、1ひき子供こどもまれる。最初さいしょの8週間しゅうかんから10週間しゅうかんは、メスは密集みっしゅうしたくさなか子供こどもかくし、ちちあたえるために定期ていきてきもどってくる。子供こどもは4カ月かげつから5カ月かげつ乳離ちばなれし、メスは10カ月かげつ、オスは14カ月かげつほど性的せいてき成熟せいじゅくする。

食糧しょくりょう

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オリビはたけみじかくさこのむが、乾期かんきにはべることもある。草原そうげん火事かじがあるとそのあともどり、新芽しんめべる姿すがたがしばしばられる。ミネラル補給ほきゅうのためにいわめることもある。

捕食ほしょくしゃ

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オリビは、ライオンヒョウカラカルハイエナ猟犬りょうけんジャッカルクロコダイルニシキヘビひとしおおくの動物どうぶつ獲物えものとなる。子供こどもワシひとし猛禽もうきんるいジェネットひとしちいさな哺乳類ほにゅうるいにもおそわれる。

行動こうどう

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オリビはつがいか、1とうのオスとすうとうのメスからなるしょうグループでられる。にちちゅうあつ時間じかんやすみ、あさ午後ごごおそくから夕方ゆうがた活発かっぱつ活動かつどうする。捕食ほしょくしゃ警戒けいかいするときには、甲高かんだかごえさけぶが、捕食ほしょくしゃかずm以内いないちかづくまでげずに、カモフラージュにまぎれてじっとしている。捕食ほしょくしゃちかづくと、すうごとにあし空中くうちゅうはずませるようにしてげるが、この行動こうどうストッティングとしてられている。

保全ほぜんじょうきょう

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おおくの場所ばしょで、つぎのような人間にんげん行動こうどうによりオリビの棲息せいそくおびやかされている。

  • 生息せいそくいき破壊はかい - 居住きょじゅう商業しょうぎょうりん農地のうちとう拡大かくだいするために草原そうげんっている。
  • 違法いほう狩猟しゅりょう - なわのわなとらえたり、猟犬りょうけんったりする違法いほう狩猟しゅりょうとくみなみアフリカでおおきな脅威きょういとなっている。
  • 不適切ふてきせつ管理かんり - オリビのおおくの生息せいそくいきで、農地のうち管理かんりはオリビとの共存きょうぞん容認ようにんしないため、持続じぞく可能かのうなレベル以上いじょうりがおこなわれる。

オリビは、いくつかの保護ほごなか世界せかい自然しぜん保護ほご基金ききんによるSpecies Projectによって繁殖はんしょくしている。Species Projectでは、適切てきせつ生息せいそくはなしたのち生育せいいく可能かのう範囲はんい生息せいそくこのみの調査ちょうさおこなっている。プロジェクトの長期ちょうき目標もくひょうは、野生やせい頭数とうすう持続じぞく可能かのうかずまでやすことである。

亜種あしゅ

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これまで13の亜種あしゅ記録きろくされている。

  • Ourebia ourebi aequatoria (ウガンダ)
  • Ourebia ourebi cottoni (タンザニア)
  • Ourebia ourebi dorcas (チャド)
  • Ourebia ourebi gallarum (エチオピア中央ちゅうおう)
  • Ourebia ourebi goslingi (ザイール北部ほくぶ)
  • Ourebia ourebi haggardi (ケニア北部ほくぶ)
  • Ourebia ourebi hastata (ザイール, マラウイ, ジンバブエ)
  • Ourebia ourebi kenyae (ケニア)
  • Ourebia ourebi montana (スーダンからエチオピア西部せいぶ)
  • Ourebia ourebi ourebi (みなみアフリカ)
  • Ourebia ourebi quadriscopa (セネガルからナイジェリア)
  • Ourebia ourebi rutila (アンゴラ)
  • Ourebia ourebi ugandae (ウガンダ)

このうち2つの亜種あしゅ国際こくさい自然しぜん保護ほご連合れんごうレッドリストせられている。Ourebia ourebi haggardi危急ききゅう (Vu C1)に、Ourebia ourebi kenyae絶滅ぜつめつ (EX)に分類ぶんるいされている。

出典しゅってん

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  1. ^ IUCN SSC Antelope Specialist Group (2008). "Ourebia ourebi". IUCN Red List of Threatened Species. Version 2008. International Union for Conservation of Nature. 2009ねん3がつ29にち閲覧えつらん Database entry includes a brief justification of why this species is of least concern.

関連かんれん項目こうもく

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