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カワサキ・KLR650

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
カワサキ・KLR650
基本きほん情報じょうほう
排気はいきりょうクラス 大型おおがた自動じどうりんしゃ
車体しゃたい型式けいしき KL650A/B/C/E
エンジン KL650がた 651 cm3 
内径ないけい×行程こうてい / 圧縮あっしゅく __ × __ / __
最高さいこう出力しゅつりょく 35.3kW(48PS)@6,500r/min(rpm) (KL650B)
最大さいだいトルク 54.9N-m(5.6kg-m,40.5ft-lb)@5,500r/min(rpm) (KL650B)
      詳細しょうさい情報じょうほう
製造せいぞうこく
製造せいぞう期間きかん 1987~
タイプ デュアルパーパス
設計せっけい統括とうかつ
デザイン
フレーム セミダブルクレードル
全長ぜんちょう×全幅ぜんぷく×ぜんこう
ホイールベース
最低さいてい地上ちじょうだか
シートだか
燃料ねんりょう供給きょうきゅう装置そうち キャブレーション
始動しどう方式ほうしき
潤滑じゅんかつ方式ほうしき
駆動くどう方式ほうしき チェーンドライブ
変速へんそく 湿式しっしきいたしき5そくリターン
サスペンション まえ テレスコピックしき
のち スイングアームしき
キャスター / トレール
ブレーキ まえ油圧ゆあつしきシングルディスク
のち油圧ゆあつしきシングルディスク
タイヤサイズ まえ
のち
最高さいこう速度そくど
乗車じょうしゃ定員ていいん 2人ふたり
燃料ねんりょうタンク容量ようりょう KL650A/B/E:23L
KL650C:14 L
燃費ねんぴ
カラーバリエーション
本体ほんたい価格かかく
備考びこう
先代せんだい KL600R
後継こうけい
姉妹しまいしゃ / OEM
どうクラスのくるま ホンダ・NX650「ドミネーター」
ヤマハ・XTZ660「テネレ」
スズキ・DR650RS
BMW・F650/F650GS
アプリリア・「ペガソ」
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カワサキ・KLR650(ケイエルアールろっぴゃくごじゅう)とは、川崎重工業かわさきじゅうこうぎょう1987ねんより製造せいぞう販売はんばいしている4ストロークKLRシリーズの大型おおがた自動じどうりんしゃオートバイ)である。

概要がいよう

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デュアルパーパス区分くぶんぞくし、排気はいきりょうは651ccである。1987ねん登場とうじょう以来いらい2007ねんモデルまでは、20ねんわたって、ボディーカラー以外いがい変更へんこうがほとんどなかった。長期ちょうきにわたる単一たんいつモデル販売はんばいゆえの豊富ほうふなアフターマーケット・パーツの存在そんざいおよび比較的ひかくてき安価あんか価格かかくもあり、アドベンチャーライダーなどにひろ支持しじされている。2008ねんモデルで、大幅おおはば設計せっけい変更へんこうおこなわれた。

北米ほくべい市場いちばけKL650A・B・Eには、49-State Spec.(US)とCalifornia Spec.(CA)の、2種類しゅるい仕様しよう存在そんざいする。はいガス規制きせいきびしいカリフォルニアしゅう仕様しようにのみ、はいガス浄化じょうか装置そうちである「キャニスター」が装備そうびされている。また、(2)California Spec.(CA)には、型式けいしき末尾まつびに「L」がくので、型式けいしきめいでも区別くべつできる。

モデル一覧いちらん

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KL600Rの後継こうけい機種きしゅとして、1987ねん登場とうじょうしたモデルがKLR650(型式けいしき:KL650A)である。から登場とうじょうした、派生はせいがたのKL650「天涯てんがい」(型式けいしき:KL650B)、KLR650(型式けいしき:KL650C)が、いずれもさき姿すがたしていったのにたいし、このKLR650(型式けいしき:KL650A)は長寿ちょうじゅモデルとして、2007ねんまでラインナップしつづけた。なお、1987ねん~1988ねんの2年間ねんかん国内こくない販売はんばいおこなわれた。

なが生産せいさん期間きかんあいだおこなわれた変更へんこうは、おもにカラーリングの変更へんこうであるが、1996ねんにトランスミッションの大幅おおはば設計せっけい変更へんこうがあり、それ以前いぜん以降いこうではまったく部品ぶひん構成こうせいことなるので、注意ちゅうい必要ひつよう

通称つうしょう天涯てんがい」。KLR650(型式けいしき:KL650A)の派生はせいがたで、1989ねんから1992ねんまで生産せいさんされた。KL650Aとの相違そういてんは、フルカウルされたボディ、フロントブレーキ(KL650Aは1ポットだが、天涯てんがいは2ポット)、サスペンション、ミッションのギヤ、ディスクブレーキカバーの装備そうびとうげられる。デザインがイタリアのスタジオでおこなわれたためか、イタリアしゃてきなシルエットをつ。欧州おうしゅう一部いちぶくに免許めんきょ制度せいど対応たいおうさせるために開発かいはつされたとおもわれる、排気はいきりょう若干じゃっかんおさえたKL500「天涯てんがい」(排気はいきりょう497cc、型式けいしき:KL500B)も存在そんざいし、1989ねんから1990ねんにかけて生産せいさんされている。

KLR650のかんしているが、このKL650Cは、ツアラー志向しこうの「KL650A/B/E」かくかたとはおもむきことなり、トレール志向しこうのデザイン(より「オフロードしゃしか」とした外観がいかん)をゆうしている。タンク容量ようりょうが、型式けいしきがいずれも23Lタンクを採用さいようしているのにたいし、KL650Cのみ14Lタンクを装備そうびしているてんから、航続こうぞく距離きょり犠牲ぎせいにしてでも走破そうはせい向上こうじょうねらったことがうかがえる。そのてんでは、性格せいかくてきにKLX650(型式けいしき:LX650C)によりちかいといえる。KL650Cの対象たいしょう市場いちば欧州おうしゅうであり、北米ほくべい市場いちばけにはKL650Aが相変あいかわらず輸出ゆしゅつされていたため、どう時期じきに「ことなるKLR650が2種類しゅるい存在そんざいする」という現象げんしょうられた。生産せいさん期間きかんはあまりながくなく、KLR650けいなかではもっとにする機会きかいすくない。

2008ねん登場とうじょうした、長寿ちょうじゅモデルだったKL650Aのフルモデルチェンジばん。KL650Aとの相違そういてんは、フルカウルされたボディ、フロント・リヤブレーキ(前後ぜんごどもペタルディスクおよび2ポット)、大型おおがたされたリヤキャリア、Ninja650R/250Rと同形どうけいのヘッドランプ採用さいよう、スイングアームの変更へんこう、シフトペダルの改良かいりょうとうげられる。生産せいさんはタイ・カワサキにておこなわれており、輸出ゆしゅつ仕向しむけ北米ほくべい(アメリカ・カナダ)、中南米ちゅうなんべい(ベネズエラ)、豪州ごうしゅう(オーストラリア)、マレーシアけの設定せっていがある。旧型きゅうがたのKL650A/B/Cとはことなり、欧州おうしゅうけの設定せっていはない。

KLR650をベースとして開発かいはつされ、べいぐん採用さいようされた。ディーゼルエンジンを搭載とうさいしているてんが、ベースモデルとおおきくことなる。