番組ばんぐみ宣伝せんでん

番組ばんぐみ宣伝せんでん（ばんぐみせんでん）とは、特定とくていの番組ばんぐみの視聴しちょう率りつ・聴取ちょうしゅ率りつを上あげるために行おこなう宣伝せんでん、広告こうこく活動かつどうである。

番ばん宣せん（ばんせん）と略りゃくされることもある。なお、番組ばんぐみ宣伝せんでんをメインにした番組ばんぐみは「番ばん宣せん番組ばんぐみ」の項こうを参照さんしょうのこと。

番組ばんぐみ宣伝せんでんの方法ほうほう

街頭がいとうでの宣伝せんでん

• 出演しゅつえん者しゃが街頭がいとうなどで行おこなう宣伝せんでん活動かつどう。主おもに放送ほうそう局きょく周辺しゅうへんで行おこなわれることが多おおい。
• 商業しょうぎょう地ちにあるビルでの巨大きょだいポスター、大型おおがた映像えいぞう装置そうち（デジタルサイネージ）。

他た番組ばんぐみでの宣伝せんでん

民放みんぽうの場合ばあい、人気にんき番組ばんぐみのスポンサーが同おなじで同おなじ系列けいれつの放送ほうそう局きょくの場合ばあい、新しん番組ばんぐみや視聴しちょう率りつが低迷ていめいしている番組ばんぐみの援護えんごをするために行おこなうことがある。

NHKなどの場合ばあいは、予告よこくとしてニュースやローカルニュースで流ながしたり、スペシャル番組ばんぐみや新しん番組ばんぐみ（特とくに連続れんぞくドラマ）のPRのために使つかわれることが多おおく、広告こうこくが禁止きんしされていることもあってステーションブレイク枠わくで番組ばんぐみの予告よこくを兼かねて流ながすという手法しゅほうが多用たようされている。また総合そうごうテレビのインタビュー番組ばんぐみである「スタジオパークからこんにちは」「土曜どようスタジオパーク」は、放送ほうそう全ぜん篇へんが番組ばんぐみ宣伝せんでん要素ようその強つよいものになっている。またFM・ラジオ第だい1放送ほうそうの「岡田おかだ惠めぐみ和わ 今宵こよい、ロックバーで〜ドラマな人々ひとびとの音楽おんがく談義だんぎ〜」では、インタビュアーの岡田おかだ惠和けいわが脚本きゃくほん家かであることから、NHKで直近ちょっきんに放送ほうそうされるドラマの出演しゅつえん者しゃ、さらには民放みんぽうにおける岡田おかだ脚本きゃくほん作品さくひんの出演しゅつえん者しゃが登場とうじょうし、放送ほうそう局きょくの垣根かきねを超こえた番組ばんぐみ宣伝せんでん要素ようそが強つよい内容ないようである時ときも多おおい。

番組ばんぐみ宣伝せんでんの主おもな手法しゅほう

• 番組ばんぐみの出演しゅつえん者しゃをゲストとして出演しゅつえんさせる、または番組ばんぐみポスター等とう関連かんれんするものを映うつす。
• スペシャル番組ばんぐみに番組ばんぐみごとのチームなどで参加さんかする。改編かいへん期きや年末年始ねんまつねんしに多おおい。
  • 元々もともとゲストを迎むかえたり参加さんかする格好かっこうのバラエティ番組ばんぐみであれば、その番組ばんぐみのスタイルを崩くずすことなく番ばん宣せんが出来できることもあり、近年きんねん多おおくなっている。
  • 似にたような例れいとして、チーム制せいのクイズ番組ばんぐみやゲーム番組ばんぐみ（何いずれも主役しゅやくチームと敵てきチームの対抗たいこう戦せん）に至いたっては、宣伝せんでんする他ほかの番組ばんぐみのチームが敵てきチームの枠わくに参加さんかすることがあり、番ばん宣せんの関係かんけいで主役しゅやくチームの参加さんか者しゃが出演しゅつえんする番組ばんぐみのチームが敵てきチームの場合ばあいは、そちらのチームに移動いどうしてくる。
• こうした宣伝せんでんが顕著けんちょ化かするようになったため、近年きんねんでは俳優はいゆうやタレントがゲスト出演しゅつえんする際さい、『番組ばんぐみ宣伝せんでんなし！』を逆ぎゃくに宣伝せんでん文句もんくで使つかうパターンも見みられる。
• 番ばん宣せんのための特別とくべつ番組ばんぐみが組くまれることも多おおく、番ばん宣せんのCMが流ながされるケースが多おおい。
  • 似にたようなものとしては、連続れんぞくドラマの続編ぞくへんを放送ほうそうするときは、前作ぜんさくの再さい放送ほうそうおよびTVerなどのテレビ番組ばんぐみの無料むりょう配信はいしんサービスが前作ぜんさくを再さい配信はいしんされることがあり、その場合ばあいは、当とう作さくの続編ぞくへんの番ばん宣せんCMが過剰かじょうな程ほどに流ながれる。
• また、連続れんぞくドラマの初回しょかい（まれに2時じ間あいだスペシャルドラマや長時間ちょうじかんのバラエティ特番とくばん）の放送ほうそう日び（土日どにちに放送ほうそうされる場合ばあいは金曜日きんようび）には早朝そうちょうの情報じょうほう番組ばんぐみ→8時じ台だいのワイドショー→10時じ台だいの情報じょうほうバラエティ→12時じ台だいのワイドショー→14時じ台だいのワイドショー→17時じ台だいの報道ほうどう番組ばんぐみと続つづけて主演しゅえん俳優はいゆうなどが出演しゅつえんしていることもある。

関西かんさいテレビ放送ほうそうでは主おもに毎週まいしゅう土曜日どようび深夜しんや最終さいしゅうの天気てんき予報よほうで、協賛きょうさんスポンサーが付つかない場合ばあいに、自社じしゃ製作せいさくの番組ばんぐみ宣伝せんでんを兼かねてその見所みどころの一部いちぶを編集へんしゅうしたものを放送ほうそうしているケースがある（月曜げつようドラマや日曜日にちようび夕方ゆうがたの単発たんぱつ特番とくばんなど）。

広告こうこくでの宣伝せんでん

テレビ局てれびきょくでは自じ局きょくのCM枠わくでテレビ番組ばんぐみのPRを行おこなう。また、テレビとラジオの兼営けんえい局きょくの場合ばあいには、自じ局きょくの放映ほうえいするテレビ番組ばんぐみについてラジオでも番つがえ宣せんが行おこなわれることがある。なお、複数ふくすうの系列けいれつ局きょくのシリーズ企画きかくや共同きょうどう企画きかくの場合ばあいには他た系列けいれつ局きょくでの放送ほうそう回かいについてもテレビあるいはラジオでPRを行おこなうことがある（BS民放みんぽう5局きょく共同きょうどう特別とくべつ番組ばんぐみ『久米くめ宏ひろし・未来みらいへの伝言でんごん～ニッポン100年ねん物語ものがたり～』など）。

近年きんねんはNHKおよび在京ざいきょうキー局きょくが時間じかん帯たいを問とわずに「今夜こんやの〇〇（系けい）は」と題だいして当日とうじつあるいは翌日よくじつのゴールデンタイムの番組ばんぐみの番ばん宣せんをタイムテーブル順じゅんに行おこなうCMが放送ほうそうされている。放送ほうそうは基本きほん的てきに関東かんとう地区ちくのみだが、TBSとフジテレビは局きょく名めいを外はずしたバージョンを地方ちほう局きょくに配布はいふしているほか、日本にほんテレビでは当日とうじつ午前ごぜん0時じに局きょく公式こうしきYouTubeアカウントに、フジテレビは同おなじく午前ごぜん7時じに局きょく公式こうしきXアカウントにCM映像えいぞう（関東かんとうエリアで放送ほうそうされるバージョン）が投稿とうこうされて全国ぜんこくで見みられるようになっている（CM自体じたいも「日にっテレ系けい」と銘打めいうっているため、そのまま放送ほうそうする系列けいれつ局きょくもある）。テレビ朝日てれびあさひとテレビ東京てれびとうきょうは通常つうじょうは放送ほうそうせず、改編かいへん期きや年末年始ねんまつねんしに限定げんていして放送ほうそうしている。NHKは前述ぜんじゅつしたステーションブレイク枠わくで流ながされる事ことが多おおい。

その他た、鉄道てつどう駅えきや電車でんしゃ・バスなどの交通こうつう機関きかん（吊つり広告こうこく、デジタルサイネージ等ひとし）、街頭がいとう広告こうこく、新聞しんぶん（テレビ欄らんが多おおい）、インターネット、兼営けんえいあるいは提携ていけい先さきのラジオなどのメディアを通つうじての広告こうこくを行おこなう。

地方ちほう局きょくでは新聞しんぶんのTV欄らんで、番ばん宣せんする番組ばんぐみを着色ちゃくしょくして掲載けいさいすることがよく見みられる。

キャッチアップ放送ほうそう

序盤じょばんの放送ほうそうを見みていない視聴しちょう者しゃにその番組ばんぐみを見みてもらえるように、初回しょかいから改あらためて別べつの時間じかん帯たいを利用りようして集中しゅうちゅう的てきに追おっかけ再さい放送ほうそうするもの。一種いっしゅの番組ばんぐみ宣伝せんでんでもある。

近年きんねんCS放送ほうそうで取とり入いれられている手法しゅほうだが、地上波ちじょうは・BSでも一部いちぶの例れいある（NHK教育きょういくテレビジョンでの『新しん・三さん銃じゅう士し』や、2013年ねん夏休なつやすみに行おこなわれた『あまちゃん1週間しゅうかん（同どう作品さくひんの20分ふんダイジェスト版ばん）』や、2021年ねんの『おかえりモネ』『カムカムエヴリバディ』の序盤じょばんの回かいの通常つうじょう版ばん（15分ふん）バージョンを1週間しゅうかん分ぶん（5本ほん）まとめて放送ほうそうしたり、あるいは土曜どよう版ばんの15分ふんダイジェストもまとめて集中しゅうちゅう放送ほうそうしたりする（この前後ぜんごの朝あさドラもキャッチアップ放送ほうそうする作品さくひんが多おおく登場とうじょうする）。

2021年ねんには、NHK総合そうごうの深夜しんや枠わく「ミッドナイトチャンネル」を利用りようし、東京とうきょう2020オリンピック・パラリンピックの時期じきに集中しゅうちゅう再さい放送ほうそう（過去かこ作さくのアンコール放送ほうそう、最新さいしんドラマなどのキャッチアップ放送ほうそうなど）を行おこなう「深夜しんやのイッキ見みまつり」が企画きかくされた。この試こころみは2021年ねん-22年ねんの年末年始ねんまつねんし、さらには北京ぺきん冬季とうき五輪ごりん期間きかん中ちゅうにも実施じっしされ、2022年ねん4月がつからは原則げんそくとして毎週まいしゅう金きん・土曜日どようび深夜しんや=土ど・日にち未明みめいの0時じ台だい-3時じ台だいに定じょう枠わく「週末しゅうまつイッキ見みゾーン」としてレギュラー化かされたが、ミッドナイトチャンネルの定時ていじ再さい放送ほうそう枠わくが2022年度ねんどは概おおむね1時じ台だい中盤ちゅうばんまでであるため、平日へいじつにおいても1時じ台だい後半こうはん-3時じ台だい前半ぜんはんにかけてのキャッチアップ放送ほうそうが行おこなわれる機会きかいが増ふえている。

TV局きょくの広報こうほう部ぶ・宣伝せんでん部ぶ

テレビ局てれびきょくの広報こうほう部ぶは、番組ばんぐみの制作せいさく発表はっぴょうの場ばやイベントなどに出席しゅっせきし、どういう趣旨しゅしの番組ばんぐみかを説明せつめいする。視聴しちょう者しゃからの問とい合あわせや苦情くじょうなどの電話でんわに広報こうほうが答こたえることもある。一方いっぽうで、大だい規模きぼな放送ほうそう局きょくでは番組ばんぐみ宣伝せんでんの業務ぎょうむを専せん門もんに行おこなう宣伝せんでん部ぶを別途べっと設もうける事こともある。こうした広報こうほう・宣伝せんでん担当たんとう者しゃは各かくテレビ番組ばんぐみのスタッフロールに名前なまえが載のる場合ばあいが多おおく、番組ばんぐみのホームページを製作せいさくする場合ばあいもある。

フジテレビジョンの広報こうほうはホームページの「こちらフジテレビ」や改編かいへん期きの特別とくべつ番組ばんぐみを紹介しょうかいするホームページにもコメントを掲載けいさいしていて、SMAP関連かんれん広報こうほうの小中こなかももこや、『SMAP×SMAP』ディレクターでもある鈴木すずき文太郎ぶんたろう、元もと広報こうほうでは漫画まんが家か（フジテレビZOOブロガー）のアターシャ松永まつなが、元もと広報こうほうでミュージシャンでもあるかまやつ太郎たろうが知しられている。

電話でんわ応対おうたいや記者きしゃ会見かいけんの司会しかいに長たけている事ことから、広報こうほう・宣伝せんでんの部署ぶしょにアナウンサーOB・OGが異動いどうする例れいもある。フジテレビジョンでは野崎のさき昌一しょういち広報こうほう室長しつちょう・川端かわばた健嗣けんじ(BSフジ)・山本やまもと麻あさ祐子ゆうこ、テレビ朝日てれびあさひ広報こうほう局きょくに保坂ほさか正紀まさき・古澤ふるさわ琢みがく・川北かわきた桃子ももこ、日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう広報こうほう局きょくに河本かわもと香織かおり、TBSテレビの武たけ方ほう直己なおきや広重ひろしげ玲子れいこ、テレビ東京てれびとうきょうの黒田くろだ多加恵たかえがいる。逆ぎゃくに広報こうほうからアナウンス部ぶに出戻でもどりした例れいとして、TBSテレビアナウンス部ぶデスクの岡崎おかざき潤じゅん司し、日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう編成へんせい局きょくアナウンス部長ぶちょうの木村きむら優子ゆうこ等ひとしが該当がいとうする。

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