キ16 (航空機こうくうき)

キ16は、大日本帝国だいにっぽんていこく陸軍りくぐんが計画けいかくした輸送ゆそう機き。開発かいはつは中島なかじま飛行機ひこうきが行おこなった。実機じっきは製作せいさくされていない。

概要がいよう

1935年ねん（昭和しょうわ10年ねん）頃ごろに陸軍りくぐんから中島なかじまへ開発かいはつが指示しじされ、研究けんきゅうが行おこなわれた輸送ゆそう機き。燃料ねんりょうを前線ぜんせん基地きちまで輸送ゆそうした後のちに、そのまま地上ちじょうで戦闘せんとう機きなどに燃料ねんりょうを補給ほきゅうする「燃料ねんりょう補給ほきゅう機き」であるとも、人員じんいん・資材しざいの輸送ゆそうを任務にんむとする大型おおがた輸送ゆそう機きであるとも言いわれる。陸軍りくぐんが輸送ゆそう機きに対たいして明確めいかくな方針ほうしんを定さだめていなかった影響えいきょうもあって、計画けいかくは中止ちゅうしされている。

中島なかじまでは当初とうしょ、高こう翼つばさ単葉たんよう・中島なかじま「寿ことぶき」空冷くうれい星ほし型がた9気筒きとうエンジン双発そうはつの新規しんき設計せっけい機きとして計画けいかくを進すすめていたが、中島なかじまで国産こくさん化かが進すすめられていたDC-2輸送ゆそう機きを改造かいぞうした機体きたいへと変更へんこうされた。燃料ねんりょう補給ほきゅう機きとしてのキ16の設計せっけいは、胴体どうたい内ないのタンクにそれぞれ燃料ねんりょう2,400 L、滑すべり油ゆ200 Lを搭載とうさいでき、相手あいてが戦闘せんとう機きであれば6機き同時どうじに給油きゅうゆを行おこなうことが可能かのうなものだった。

参考さんこう文献ぶんけん

• 秋本あきもと実みのる『日本にっぽん陸軍りくぐん試作しさく機き大鑑たいかん』酣たけなわ燈とう社しゃ、2008年ねん、51,150,151,236頁ぺーじ。ISBN 978-4-87357-233-8。 
• 歴史れきし群ぐん像ぞう編集へんしゅう部ぶ 編へん『決定けってい版ばん 日本にっぽんの陸軍りくぐん機き』学研がっけんパブリッシング、2011年ねん、28頁ぺーじ。ISBN 978-4-05-606220-5。