ギガビット・イーサネット (Gigabit Ethernet, GbE)は、最大 さいだい 通信 つうしん 速度 そくど が1ギガ ビット毎秒 まいびょう (1Gbps )である仕様 しよう のイーサネット の規格 きかく 。1GbEとも表記 ひょうき される。
長年 ながねん にわたって1GbEを利用 りよう した1Gbpsのネットワークが個人 こじん レベルでは標準 ひょうじゅん となっていたが、2018年 ねん 頃 ごろ より2.5Gbpsおよび5Gbpsのマルチギガビット・イーサネット 、10Gbpsの10ギガビット・イーサネット 環境 かんきょう を実現 じつげん するNAS やハブ 、PCカード などが低 てい 価格 かかく 化 か してきており、通信 つうしん 量 りょう の増大 ぞうだい および無線 むせん 通信 つうしん 規格 きかく などに対 たい してボトルネックとなっていたLAN速度 そくど が個人 こじん レベルでも数 すう 倍 ばい に高速 こうそく 化 か することが予想 よそう されている。
ギガビット・イーサネットは、100メガビット・イーサネット に続 つづ く通信 つうしん 速度 そくど を持 も つプロトコルとして開発 かいはつ された。1998年 ねん に最初 さいしょ に標準 ひょうじゅん 化 か されたIEEE 802.3z では、光 ひかり ファイバ規格 きかく 1000BASE-SX、1000BASE-LXと、短距離 たんきょり 銅 どう 線 せん ケーブル規格 きかく 1000BASE-CXが策定 さくてい された[1] 。光 ひかり ファイバは企業 きぎょう の基幹 きかん 的 てき なバックボーンLAN回線 かいせん に使用 しよう される場合 ばあい が多 おお い。1999年 ねん には802.3abとしてUTPケーブル を使 つか う1000BASE-Tが登場 とうじょう し[2] 、家庭 かてい 内 ない の有線 ゆうせん LAN接続 せつぞく では最 もっと も普及 ふきゅう している。
2004年 ねん に標準 ひょうじゅん 化 か された802.3ahはEFM (Ethernet in the First Mile)と呼 よ ばれ、宅内 たくない からプロバイダ拠点 きょてん までの加入 かにゅう 者 しゃ 線 せん 接続 せつぞく での利用 りよう を意図 いと して策定 さくてい された[3] 。これによりギガビットイーサネットやファーストイーサネット のいくつかのプロトコルが拡張 かくちょう されている。主 おも にFTTH に用 もち いられ、実質 じっしつ 的 てき に光 ひかり インターネット接続 せつぞく の主流 しゅりゅう となった。
半二重 はんにじゅう 通信 つうしん とCSMA/CD をサポートした最後 さいご のイーサネット規格 きかく であるが、これらを実装 じっそう したリピータ 動作 どうさ 規定 きてい は2011年 ねん 9月 がつ の改版 かいはん をもって更新 こうしん 停止 ていし となっている[4] [注釈 ちゅうしゃく 1] 。実際 じっさい にはGbEはほぼ全 ぜん 二 に 重 じゅう 通信 つうしん で行 おこな われている。
ギガビット・イーサネットには様々 さまざま な物理 ぶつり 層 そう 規格 きかく があり、いずれもスループット 1Gbpsを実現 じつげん する。以下 いか に一覧 いちらん を示 しめ す。
1000BASE-Xの各 かく 規格 きかく では、共通 きょうつう して符号 ふごう 化 か に8b/10b を使用 しよう する。これはANSI INCITS の規定 きてい したファイバーチャネル の方式 ほうしき を取 と り入 い れたもので、8ビットの元 もと データを0/1が連続 れんぞく とならないようにあらかじめ決 き めてある10ビットに拡張 かくちょう することで受信 じゅしん 信号 しんごう のクロック同期 どうき が容易 ようい になるように設計 せっけい されている[6] 。
ほぼすべての規格 きかく でオートネゴシエーション (イーサネット機器 きき 同士 どうし の自動 じどう 認識 にんしき )がサポートされる[7] 。特 とく にツイストペアケーブル規格 きかく では、1000BASE-Tは10BASE-T 、100BASE-TX 、2.5GBASE-T 、5GBASE-T 、10GBASE-T 対応 たいおう 機器 きき との接続 せつぞく 互換 ごかん 性 せい がある。一方 いっぽう で、光 ひかり ファイバ規格 きかく でもオートネゴシエーションがサポートされているが、複数 ふくすう の通信 つうしん 速度 そくど のサポートを通知 つうち することはできず、1000BASE-Xを100BASE-FX や10GBASE-R 対応 たいおう 機器 きき とは接続 せつぞく することはできない[注釈 ちゅうしゃく 2] 。
8P8C モジュラプラグのピン配置 はいち
1999年 ねん にIEEE 802.3abとして標準 ひょうじゅん 化 か 。2010年 ねん 現在 げんざい GbEとしては最 もっと も普及 ふきゅう している。
伝送 でんそう 路 ろ としてカテゴリ5 (Cat.5) 以上 いじょう のツイストペアケーブル を最長 さいちょう 100m接続 せつぞく できる[8] 。既設 きせつ の100BASE-TX と同 おな じカテゴリが使 つか われ互換 ごかん 性 せい が高 たか いため家庭 かてい 用 よう にも普及 ふきゅう した。Cat.5のケーブル仕様 しよう はEIA/TIA-568-A-1995およびISO/IEC 11801:1995で規定 きてい されたが、1000BASE-Tの要件 ようけん に沿 そ うようにそれぞれ2001年 ねん ・2002年 ねん に一部 いちぶ 仕様 しよう が更新 こうしん されており、これを特 とく にCat.5e(エンハンスト・カテゴリ5)と呼 よ ぶことがある[9] 。
ツイストペアケーブルの4対 たい 8線 せん のより対 たい 線 せん を使用 しよう し、各 かく ペアに250Mbpsのデータレートを持 も たせる事 こと で1Gbpsを実現 じつげん する。片方向 かたほうこう の伝送 でんそう に4対 たい すべてを使 つか っているが、ハイブリッド回路 かいろ を使用 しよう してエコーをキャンセルする ことで4対 たい すべてで同時 どうじ に送受信 そうじゅしん 可能 かのう となり、伝送 でんそう 路 ろ 全体 ぜんたい として全 ぜん 二 に 重 じゅう 通信 つうしん を達成 たっせい している[10] 。
符号 ふごう 化 か は、電圧 でんあつ レベルを5値 ち に分割 ぶんかつ し、1クロックで2ビットの情報 じょうほう を送 おく るパルス振幅 しんぷく 変調 へんちょう (PAM5) を使用 しよう することで周波数 しゅうはすう を低 ひく く抑 おさ えている。これは8B1Q4 (8-bit to 1-clock 4-quinary symbol)と呼 よ ばれる方式 ほうしき で、元 もと データに8ビットごとにエラー検出 けんしゅつ ビットを付加 ふか して9ビット化 か し[11] 、さらに9ビットのデータ (0 - 511) を4分割 ぶんかつ してそれぞれ「+1.0V、+0.5V、0V、-0.5V、-1.0V」の5つの電圧 でんあつ の組 く み合 あ わせ (54 =625) に割 わ り振 ふ る「4次元 じげん 5値 ち シンボル化 か 」(4D-PAM5)によって4対 つい の伝送 でんそう 路 ろ に送出 そうしゅつ する。この符号 ふごう 化 か によって最終 さいしゅう 的 てき な信号 しんごう は約 やく 80MHzの周波数 しゅうはすう 帯域 たいいき に収 おさ まり[12] 、周波数 しゅうはすう 特性 とくせい 100MHzの安価 あんか なCat.5のUTPケーブルでの運用 うんよう が可能 かのう となった。符号 ふごう 化 か 処理 しょり によって毎秒 まいびょう 1Gbitのデータを8ビットごとに送 おく り出 だ しているために、シンボル・レートは100BASE-TX と同 おな じ125MBaud となる[10] 。
1000BASE-Tではオートネゴシエーション が必須 ひっす となっており[13] 、結線 けっせん 時 じ にファスト・リンク・パルス (FLP) と呼 よ ぶ自動 じどう 認識 にんしき 用 よう 信号 しんごう を送 おく り出 だ してお互 たが いの通信 つうしん 速度 そくど や全 ぜん 二 に 重 じゅう /半二重 はんにじゅう などの対応 たいおう 機能 きのう 仕様 しよう を教 おし えあってリンクを確立 かくりつ する。相手 あいて がオートネゴシエーションに対応 たいおう していない10BASE-Tや100BASE-TXの場合 ばあい は、ノーマル・リンク・パルスやアイドル信号 しんごう というそれぞれの固有 こゆう 信号 しんごう 形式 けいしき によって判別 はんべつ して通信 つうしん 設定 せってい を行 おこな うことで下位 かい 互換 ごかん 性 せい を実現 じつげん している。1000BASE-T同士 どうし の場合 ばあい はこのFLPをクロック・タイミングの同期 どうき の主従 しゅうじゅう 決定 けってい に利用 りよう している。
また、オプションとしてケーブル接続 せつぞく 時 じ のストレート・クロス自動 じどう 判別 はんべつ 機能 きのう (Auto MDI/MDI-X)が規定 きてい された[14] 。多 おお くの機器 きき で実装 じっそう されており、クロスケーブル が不要 ふよう となった。
1000BASE-TX対応 たいおう のケーブル
2001年 ねん にTIA/EIA-854として標準 ひょうじゅん 化 か された。伝送 でんそう 路 ろ としてカテゴリ6 (Cat.6) 以上 いじょう のUTPケーブルを最長 さいちょう 100m接続 せつぞく できる。ツイストペア4対 つい のうち、送信 そうしん 専用 せんよう に2対 つい 、受信 じゅしん 専用 せんよう に2対 つい 、それぞれに500Mbpsの帯域 たいいき を持 も たせることで1Gbpsを実現 じつげん する。
IEEE規格 きかく ではなく、規格 きかく 名称 めいしょう に"X"とあるが8b/10b を用 もち いていない。符号 ふごう 化 か は、1000BASE-Tと同様 どうよう のPAM5シンボルを2つの伝送 でんそう 路 ろ で倍速 ばいそく 動作 どうさ させたものになっている。伝送 でんそう 路 ろ を送受 そうじゅ で共用 きょうよう しないため1000BASE-Tよりも高周波 こうしゅうは 数 すう の信号 しんごう を流 なが す必要 ひつよう があり、それまで普及 ふきゅう していたカテゴリ5 までのケーブルを使用 しよう できない代 か わりに、機器 きき は簡易 かんい な回路 かいろ 実装 じっそう で低 てい 価格 かかく 化 か できるとされていた。しかし、先行 せんこう して量産 りょうさん された1000BASE-T機器 きき の急速 きゅうそく な価格 かかく 低下 ていか と普及 ふきゅう により、製品 せいひん 化 か 前 まえ に優位 ゆうい 性 せい がなくなりその存在 そんざい 意義 いぎ を失 うしな った。当初 とうしょ は1000BASE-Tとの誤 あやま 表記 ひょうき や機器 きき 間 あいだ の信号 しんごう の非 ひ 互換 ごかん [注釈 ちゅうしゃく 3] 、フルクロスケーブルが1000BASE-Tと共通 きょうつう 使用 しよう できない[15] [注釈 ちゅうしゃく 4] などが懸念 けねん されていたが、対応 たいおう チップも量産 りょうさん されず一般 いっぱん 的 てき なNICやハブなどの対応 たいおう 製品 せいひん は存在 そんざい していないためほとんど問題 もんだい とならなかった。GbE普及 ふきゅう 期 き にケーブルやコネクタ部品 ぶひん の対応 たいおう 規格 きかく として表記 ひょうき されることがあった。
主 おも な使用 しよう 例 れい として工事 こうじ 用 よう 特殊 とくしゅ 自動車 じどうしゃ のシステルや家庭 かてい 用 よう ゲーム機 き 内部 ないぶ のロットが挙 あ げられる[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。
2016年 ねん にIEEE 802.3bpとして標準 ひょうじゅん 化 か 。車載 しゃさい 向 む けに開発 かいはつ され、100BASE-T1 (IEEE 802.3bw)と並行 へいこう して標準 ひょうじゅん 化 か が進 すす められた。
伝送 でんそう 路 ろ としてツイストペアケーブル の1対 たい 2線 せん を使用 しよう する。特定 とくてい のコネクタやケーブルは規定 きてい されていないが、挿入 そうにゅう 損失 そんしつ ・反射 はんしゃ 損失 そんしつ ・漏話 ろうわ 特性 とくせい などが規定 きてい されている。これらの電気 でんき 的 てき 性能 せいのう に基 もと づき、リンクセグメントタイプとして2種 しゅ の距離 きょり 長 ちょう が用意 ようい されており、タイプAでは最長 さいちょう 15m、タイプBでは最長 さいちょう 40mの接続 せつぞく が可能 かのう となっている[16] 。
後発 こうはつ の802.3bu-2016ではPoE のような給電 きゅうでん にも対応 たいおう しており、特 とく にこの形態 けいたい のものは PoDL (Power over Data Lines)と呼 よ ぶ[17] 。
符号 ふごう 化 か では、80b/81b変換 へんかん 、RS-FEC (4050,3654)付加 ふか 、スクランブル処理 しょり 、3B2T (3-bit to 2-ternary)などを経 へ てPAM3 シンボルを生成 せいせい し、回線 かいせん 速度 そくど 750MBaud でデータレート1Gbpsを達成 たっせい している[18] 。
その高速 こうそく 処理 しょり 速度 そくど ゆえに近年 きんねん の自動車 じどうしゃ カーナビのほとんどに搭載 とうさい されている[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。
1998年 ねん にIEEE 802.3zとして標準 ひょうじゅん 化 か 。伝送 でんそう 路 ろ として平衡 へいこう 接続 せつぞく した銅 どう 線 せん 2対 たい 4線 せん の両 りょう 端 はし をシールド付 つ きコネクタで150Ω おーむ 終端 しゅうたん したケーブルを用 もち いる[19] 。これは同軸 どうじく ケーブル やSTPケーブル とは異 こと なり、コネクタにはD-sub 9ピンコネクタ (IEC 60807-3)またはRJ-45 とピン配置 はいち が異 こと なるHSSDCコネクタ (英語 えいご 版 ばん ) (IEC 61076-3-103)を使 つか う[20] [注釈 ちゅうしゃく 5] 。最長 さいちょう 25mの接続 せつぞく が可能 かのう 。
銅 どう 線 せん 上 じょう に8b/10b シンボルを1.25 GBaud の回線 かいせん 速度 そくど で伝送 でんそう するため、電気 でんき 的 てき 性能 せいのう として1000BASE-SX/LXでの接続 せつぞく と同等 どうとう の水準 すいじゅん が要求 ようきゅう され、接続 せつぞく 時 じ には両 りょう 端 はし でシールド接地 せっち が必要 ひつよう となる[21] 。
接続 せつぞく 長 ちょう が非常 ひじょう に短 みじか かったためあまり普及 ふきゅう しなかったものの、一部 いちぶ 銀行 ぎんこう の勘定 かんじょう 系 けい システムに用 もち いられた[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。
1000BASE-SXの光 ひかり 信号 しんごう と電気 でんき 信号 しんごう を変換 へんかん するコンバータ。2本 ほん 刺 さ さっているのが光 ひかり ファイバーのケーブル。上側 うわがわ のコネクタをスイッチないしはルーターに差 さ し込 こ んで接続 せつぞく する。
1998年 ねん にIEEE 802.3zとして標準 ひょうじゅん 化 か 。伝送 でんそう 路 ろ はマルチモード ファイバ(MMF)の光 ひかり ケーブルを2芯 しん 使用 しよう する。距離 きょり 長 ちょう は最大 さいだい 550mだが、ファイバ特性 とくせい によって異 こと なる[22] 。信号 しんごう 源 げん は850nm波長 はちょう 帯 たい のレーザー が使 つか われる[23] 。符号 ふごう 化 か は8b/10bを使用 しよう 。
航空機 こうくうき の緊急 きんきゅう 時 じ の通信 つうしん に大 おお いに活用 かつよう されている[要 よう 検証 けんしょう – ノート ] 。
1000BASE-SX 通信 つうしん におけるMMF仕様 しよう と距離 きょり 長 ちょう
コア径 みち
モード帯域 たいいき 幅 はば (850nm波長 はちょう )
名称 めいしょう など
距離 きょり 長 ちょう
62.5μ みゅー m
160 MHz·km
FDDIグレード
220 m
62.5μ みゅー m
200 MHz·km
OM1
275 m
50μ みゅー m
400 MHz·km
-
500 m
50μ みゅー m
500 MHz·km
OM2
550 m
1998年 ねん にIEEE 802.3zとして標準 ひょうじゅん 化 か 。伝送 でんそう 路 ろ は光 ひかり ケーブルを2芯 しん 使用 しよう する。マルチモードファイバ(MMF)で最長 さいちょう 550m、シングルモード ファイバ(SMF)で最長 さいちょう 5kmの接続 せつぞく が可能 かのう となっている[24] 。信号 しんごう 源 げん は1310nm波長 はちょう 帯 たい のレーザーが使 つか われる[25] 。符号 ふごう 化 か は8b/10bを使用 しよう 。
1000BASE-LX10 [ 編集 へんしゅう ]
2004年 ねん にIEEE 802.3ahとして標準 ひょうじゅん 化 か 。1000BASE-LXと同様 どうよう の方式 ほうしき で、レーザー出力 しゅつりょく を高 たか めて伝送 でんそう 距離 きょり 10kmに対応 たいおう したもの[26] 。規格 きかく はEFM (加入 かにゅう 者 しゃ 線 せん 接続 せつぞく )の利用 りよう を意図 いと したものであるが、通常 つうじょう の光 ひかり ファイバ接続 せつぞく にも用 もち いる。
さらに、ベンダ独自 どくじ の規格 きかく 名称 めいしょう で以下 いか のような実装 じっそう がある。距離 きょり 長 ちょう は製品 せいひん 仕様 しよう に依存 いぞん するため、これらは互換 ごかん 性 せい が保証 ほしょう されない。このうち「-E」「-Z」は後発 こうはつ の10GbE や100GbE の命名 めいめい 規則 きそく に取 と り入 い れられている。
1000BASE-EX : 40km程度 ていど のもの。
1000BASE-LH : 40km程度 ていど のもの。
1000BASE-LHA : 70km程度 ていど のもの。
1000BASE-LHB : 150km程度 ていど のもの。
1000BASE-ZX : 1550nm波長 はちょう 帯 たい を用 もち いたもので、70km〜120km程度 ていど のもの。
1000BASE-BX10 [ 編集 へんしゅう ]
2004年 ねん にIEEE 802.3ahとして標準 ひょうじゅん 化 か 。1芯 しん のシングルモード光 こう ファイバで最長 さいちょう 10km接続 せつぞく 可能 かのう 。下 くだ りに1490nm、上 のぼ りに1310nmの異 こと なる波長 はちょう を使用 しよう することで両方向 りょうほうこう 伝送 でんそう を実現 じつげん しており、それぞれ1000BASE-BX10-D, 1000BASE-BX10-Uと呼 よ ぶ[27] 。規格 きかく はEFM (加入 かにゅう 者 しゃ 線 せん 接続 せつぞく )の利用 りよう を意図 いと したものであるが、通常 つうじょう の光 ひかり ファイバ接続 せつぞく にも用 もち いる。規格 きかく 名 めい のBは双方向 そうほうこう (bi-direction)を意味 いみ する。
ベンダ独自 どくじ の拡張 かくちょう 規格 きかく として、1000BASE-BX40 の名称 めいしょう で伝送 でんそう 距離 きょり 40kmを実装 じっそう した機器 きき も存在 そんざい する。
受動 じゅどう 素子 そし が入 はい っている光 ひかり クロージャ
2004年 ねん にIEEE 802.3ahとして標準 ひょうじゅん 化 か 。1G-EPON (Ethernet Passive Optical Network)とも呼 よ ぶ[28] 。規格 きかく 名 めい のPは受動 じゅどう (Passive)を意味 いみ する。複数 ふくすう の加入 かにゅう 者 しゃ 線 せん を光 ひかり 受動 じゅどう 素子 そし (カプラ)で束 たば ねてプロバイダ 設備 せつび へ合流 ごうりゅう させるポイント・ツー・マルチポイント通信 つうしん を意図 いと したもので、主 おも にFTTH におけるPDS (Passive Double Star) 型 がた のトポロジー 構成 こうせい に用 もち いられる。1芯 しん のシングルモード ファイバで下 くだ りに1490 nm、上 のぼ りに1310 nmの波長 はちょう を使 つか う[29] 。
パワーバジェットは4クラス規定 きてい されており、1000BASE-PX10, 1000BASE-PX20, 1000BASE-PX30, 1000BASE-PX40 の名称 めいしょう でそれぞれ 20・24・29・33 dB でしべる の伝送 でんそう 損失 そんしつ をサポートする[29] 。
EFM (加入 かにゅう 者 しゃ 線 せん 接続 せつぞく )の一環 いっかん として規定 きてい されており、他 ほか にも802.3ahでは以下 いか のものが同時 どうじ に標準 ひょうじゅん 化 か されている。
規格 きかく 名称 めいしょう
概要 がいよう
2BASE-TL
ツイストペア 1対 つい を最長 さいちょう 2700m用 もち いて、2Mbps前後 ぜんこう の接続 せつぞく を実現 じつげん したもの。通信 つうしん 速度 そくど は接続 せつぞく 環境 かんきょう により192〜5696kbpsの範囲 はんい を任意 にんい に選択 せんたく できる[30] 。
10PASS-TS
ツイストペア1対 つい を最長 さいちょう 750m用 もち いて、10Mbps前後 ぜんこう の接続 せつぞく を実現 じつげん したもの。VDSL の通信 つうしん 方式 ほうしき を用 もち いる[31] 。
100BASE-BX10/LX10
100BASE-FX の拡張 かくちょう 。1芯 しん および2芯 しん の光 ひかり ファイバ10km[32] 。
1000BASE-BX10/LX10
1000BASE-LXの拡張 かくちょう 。1芯 しん および2芯 しん の光 ひかり ファイバ10km。#1000BASE-BX10 ・#1000BASE-LX10 を参照 さんしょう 。
OAM副 ふく 層 そう
(Operations, Administration and Maintenance) MAC副 ふく 層 そう の上位 じょうい に設 もう けられたデータリンク層 そう の機能 きのう 。ITU-T Y.1730の一部 いちぶ 仕様 しよう を取 と り込 こ んだもので、ネットワーク管理 かんり ・監視 かんし 用 よう パケットを処理 しょり する[33] 。
2017年 ねん にIEEE 802.3bvとして標準 ひょうじゅん 化 か 。GEPOF (Gigabit Ethernet Plastic Optical Fiber)とも。伝送 でんそう 路 ろ はプラスチック光 こう ファイバで、IEC 60793-2でカテゴリA4aとして規定 きてい されたコア径 みち 980μ みゅー mのものを用 もち いる。最長 さいちょう 50m接続 せつぞく 可能 かのう [34] 。信号 しんごう 源 げん は650 nm波長 はちょう 帯 たい の赤 あか い可視 かし 光 こう を使 つか う[35] 。主 おも に車載 しゃさい 向 む けに開発 かいはつ されたが、家庭 かてい 用 よう ・産業 さんぎょう 用 よう ・車載 しゃさい 用 よう として1000BASE-RHA, -RHB, -RHCの3種 しゅ の仕様 しよう が用意 ようい されている[36] 。
符号 ふごう 化 か では、64b/65b変換 へんかん 、スクランブル処理 しょり 、BCH符号 ふごう (1976,1668)による誤 あやま り訂正 ていせい 、2種 しゅ のQAM などを組 く み合 あ わせてPAM-16 シンボルを生成 せいせい しており、回線 かいせん 速度 そくど 325MBaud でデータレート1Gbpsを達成 たっせい している[37] 。
^ CSMA/CD における半二重 はんにじゅう 通信 つうしん では、衝突 しょうとつ 検出 けんしゅつ 時間 じかん を1Gbps用 よう に拡張 かくちょう したキャリア・エクステンションがサポートされた。これによりケーブル長 ちょう 最大 さいだい 100m、リピータの両方向 りょうほうこう のケーブル長 ちょう を合 あ わせて200mのセグメント長 ちょう を実現 じつげん している。さらに、短 みじか いフレームの連続 れんぞく 送付 そうふ では伝送 でんそう 効率 こうりつ が落 お ちるため、連続 れんぞく 送付 そうふ の最初 さいしょ の1フレームのみにキャリア・エクステンションを付加 ふか するフレームバースト機能 きのう も用意 ようい された[5] 。
^ オートネゴシエーションとは別 べつ に、SFP などの挿抜モジュールで物理 ぶつり 層 そう の速度 そくど 切替 きりかえ に対応 たいおう する実装 じっそう がある。
^ 1000BASE-T機器 きき と1000BASE-TX機器 きき を相互 そうご に接続 せつぞく すると、オートネゴシエーション により100BASE-TXでの接続 せつぞく となる。
^ 1000BASE-Tではピン4・5と7・8を接続 せつぞく するのに対 たい し、1000BASE-TXではピン4・5と8・7を接続 せつぞく する。
^ 1000BASE-CXのHSSDCコネクタは送受 そうじゅ にピン1・3とピン6・8を使 つか う。
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速度 そくど 全般 ぜんぱん 組織 そしき 媒体 ばいたい 歴史 れきし 的 てき な規格 きかく 応用 おうよう トランシーバ インターフェース 機器 きき