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FTTHの装置 そうち の一 いち 例 れい 。灰色 はいいろ のボックスがメディアコンバーター(光 ひかり 回線 かいせん 終端 しゅうたん 装置 そうち などを内蔵 ないぞう ) メディアコンバーターの左下 ひだりした が光 ひかり ケーブル、右 みぎ 下 か がイーサネット ケーブル(写真 しゃしん はRJ-45 )である。
Bフレッツ ハイパーファミリータイプ用 よう の光 ひかり 回線 かいせん 終端 しゅうたん 装置 そうち
電信柱 でんしんばしら 付近 ふきん で見 み つけることができる、架線 かせん 用 よう のクロージャ 。一番 いちばん 上 じょう の白 しろ い端子 たんし 函 はこ の中 なか に光 ひかり ファイバーの分岐 ぶんき 点 てん があり、そこから各 かく 建物 たてもの へと配線 はいせん される。
Fiber To The Home (ファイバー・トゥ・ザ・ホーム)または略 りゃく してFTTH (エフ・ティー・ティー・エイチ)とは光 ひかり ファイバー を伝送 でんそう 路 ろ として一般 いっぱん 個人 こじん 宅 たく へ直接 ちょくせつ 引 ひ き込 こ む、アクセス系 けい 光通信 ひかりつうしん の網 あみ 構成 こうせい 方式 ほうしき のことである。また一般 いっぱん 個人 こじん 宅 たく に限 かぎ らず、同様 どうよう の形態 けいたい でサービスの提供 ていきょう を受 う ける小規模 しょうきぼ なオフィス も含 ふく めてFTTP (Fiber To The Premises: 敷地 しきち ) ということもある。
収容 しゅうよう 局 きょく 設備 せつび から各 かく ユーザー宅 たく までのラストワンマイル において光通信 ひかりつうしん の伝送 でんそう システムを構築 こうちく し、広 ひろ 帯域 たいいき (主 おも に100M b ps - 10G b ps)の常時 じょうじ 接続 せつぞく サービスを主 おも に提供 ていきょう するものである。(小文字 こもじ の b ps はビット 毎秒 まいびょう であることに留意 りゅうい されたい。)
なお光通信 ひかりつうしん 分野 ぶんや における広義 こうぎ のFTTHは光 ひかり ファイバーを伝送 でんそう 路 ろ に使用 しよう したアクセス系 けい 通信 つうしん システムの総称 そうしょう として、FTTx に示 しめ される網 もう 構成 こうせい によるものも含 ふく める。狭義 きょうぎ のFTTHは、FTTxのうち一般 いっぱん 個人 こじん 宅 たく まで直接 ちょくせつ 引 ひ き込 こ まれる網 もう 構成 こうせい のみをいい、区別 くべつ される。
電話 でんわ 線 せん を利用 りよう するADSL と比較 ひかく して、収容 しゅうよう 局 きょく (中継 ちゅうけい 局 きょく )からの線路 せんろ 長 ちょう が長 なが くても伝送 でんそう 損失 そんしつ の影響 えいきょう が少 すく なく、また道路 どうろ ・鉄道 てつどう ・AMラジオ放送 ほうそう といったノイズ源 げん からの干渉 かんしょう 等 とう による外部 がいぶ の影響 えいきょう も受 う けない。それらを原因 げんいん とした速度 そくど 低下 ていか や切断 せつだん (再 さい トレーニング)も少 すく なく、安定 あんてい した通信 つうしん が可能 かのう である。収容 しゅうよう 局 きょく から加入 かにゅう 者 しゃ 宅 たく までの通信 つうしん 可能 かのう 距離 きょり は、後述 こうじゅつ する PON の場合 ばあい では概 おおむ ね 20 kmまでとなっている。
安定 あんてい したIP電話 でんわ ・IPテレビ電話 でんわ 、光波 こうは 長 ちょう 多重 たじゅう 通信 つうしん によるデジタルテレビ放送 ほうそう を含 ふく む多 た チャンネルのケーブルテレビ
の同時 どうじ 伝送 でんそう など、多彩 たさい なサービスの提供 ていきょう が可能 かのう である。
上 のぼ り(≒送信 そうしん )の帯域 たいいき がADSLよりも多 おお く確保 かくほ されているため、撮影 さつえい した動画 どうが の送信 そうしん や自宅 じたく サーバ 運営 うんえい など大 だい 容量 ようりょう のデータをやりとりする環境 かんきょう では大 おお きな利点 りてん となる。
電話 でんわ 線 せん やケーブルテレビなどの既存 きそん の通信 つうしん 網 もう とは別 べつ に新規 しんき に光通信 ひかりつうしん 網 もう を構築 こうちく するため、サービスエリアの拡大 かくだい に多大 ただい な費用 ひよう がかかる。そのため、提供 ていきょう されるエリアは一般 いっぱん 的 てき には都市 とし 部 ぶ や需要 じゅよう のある地域 ちいき などに限定 げんてい される。尚 なお 、離島 りとう でも八丈島 はちじょうじま のようにBフレッツ が利用 りよう 可能 かのう な例 れい もある(「情報 じょうほう 格差 かくさ 」も参照 さんしょう )。
従来 じゅうらい は、ガラス製 せい の光 ひかり ケーブル がその性質 せいしつ から屋内 おくない の配線 はいせん での自由 じゆう な取 と り回 まわ しが利 き かず、また取 と り扱 あつか いに一定 いってい の知識 ちしき ・技術 ぎじゅつ 、専用 せんよう の工具 こうぐ を要 よう していた。各戸 かっこ への光 ひかり ケーブルの引 ひ き込 こ みが考慮 こうりょ されていない設計 せっけい が古 ふる いマンション やアパート などの集合 しゅうごう 住宅 じゅうたく ・ビル では、戸別 こべつ 導入 どうにゅう は難 むずか しく、代替 だいたい としてLAN 配線 はいせん 、VDSL やFWA などを利用 りよう していた。これらは FTTH に含 ふく めず FTTB と呼 よ ばれる。
プラスチック製 せい クラッド光 ひかり ファイバー ケーブルの導入 どうにゅう ・普及 ふきゅう により、ガラス製 せい クラッドよりも曲 ま げに強 つよ く、さらに5mm程度 ていど の小径 しょうけい 曲 きょく げもできるような技術 ぎじゅつ 開発 かいはつ が進 すす み、屋内 おくない 配線 はいせん として、既存 きそん の配管 はいかん にも導入 どうにゅう しやすくなっている。現状 げんじょう は圧力 あつりょく ・穿孔 せんこう 等 とう の耐 たい 性 せい を除 のぞ いては2芯 しん 電話 でんわ 線 せん と大差 たいさ ない特性 とくせい を持 も つ光 ひかり ファイバーケーブルが普及 ふきゅう し、従来 じゅうらい は前述 ぜんじゅつ のVDSL等 とう を利用 りよう する必要 ひつよう があったケースでも、光 ひかり ファイバーの直接 ちょくせつ 引 ひ き込 こ み (FTTH) が行 おこな われている。
ISP が最大 さいだい 通信 つうしん 速度 そくど 100 Mbps - 10 Gbpsをベストエフォート で提供 ていきょう している。これは、加入 かにゅう 者 しゃ と局 きょく 舎 しゃ 間 あいだ の通信 つうしん 規格 きかく 上 じょう の最大 さいだい 速度 そくど であって、光 ひかり ファイバーの芯 しん を共有 きょうゆう (下記 かき 参照 さんしょう )し、数 かず Gbps - 数 すう 十 じゅう Gbps程度 ていど のバックボーン 回線 かいせん を使用 しよう しているため、インターネット などへの通信 つうしん 速度 そくど は最大 さいだい 値 ち から大 おお きく下回 したまわ る場合 ばあい が多 おお い。
アクセス網 もう の網 あみ 構成 こうせい 方式 ほうしき [ 編集 へんしゅう ]
収容 しゅうよう 局 きょく 設備 せつび 内 ない から各 かく ユーザ宅 たく までのアクセス網 もう のネットワーク構成 こうせい として次 つぎ のようなものがある。
「占有 せんゆう 型 がた 」ともいい、収容 しゅうよう 局 きょく 設備 せつび (中継 ちゅうけい 局 きょく )から各 かく ユーザー宅 たく までを直接 ちょくせつ 1本 ほん の光 ひかり ケーブルで結 むす ぶもの。伝送 でんそう 帯域 たいいき を1つの加入 かにゅう 者 しゃ で専有 せんゆう でき網 もう 構成 こうせい も単純 たんじゅん であるが、それが故 ゆえ に運用 うんよう コストが高 たか くなる。Single Starと呼 よ ばれている。
収容 しゅうよう 局 きょく 設備 せつび (中継 ちゅうけい 局 きょく )から各 かく ユーザ宅 たく の間 あいだ に光 ひかり ケーブルの分岐 ぶんき ポイントがあるもの。一 ひと つの光 ひかり ケーブルを多 おお くのユーザーで共有 きょうゆう するため、収容 しゅうよう 局内 きょくない の伝送 でんそう 設備 せつび などの運用 うんよう コストを低 ひく く抑 おさ えることができる。
専有 せんゆう 型 がた と比 くら べて、1軒 けん あたりの収容 しゅうよう 局 きょく までの伝送 でんそう 速度 そくど は利用 りよう するユーザーが多 おお いほど反 はん 比例 ひれい する形 かたち で低 ひく くなる。ただし、ユーザが享受 きょうじゅ できる伝送 でんそう 速度 そくど は専有 せんゆう 型 がた ・共有 きょうゆう 型 がた だけでは決定 けってい されない。これは局 きょく 設備 せつび で専有 せんゆう 回線 かいせん 及 およ び共有 きょうゆう 回線 かいせん を一 ひと つに束 たば ねそこにコアネットワークへ接続 せつぞく する形 かたち をとるが、そのコアネットワークの状況 じょうきょう にも大 おお きく左右 さゆう されるため一概 いちがい に専有 せんゆう 型 がた だから速 はや いあるいは共有 きょうゆう 型 がた だから遅 おそ いということはいえない。
共有 きょうゆう 型 がた にも以下 いか の2種類 しゅるい がある。
Active Optical Network (AON) [ 編集 へんしゅう ]
AONとPONの通信 つうしん の比較 ひかく 図 ず
中継 ちゅうけい 局 きょく からの1本 ほん の光 ひかり ケーブルを能動 のうどう 素子 そし (電子 でんし 回路 かいろ )で分岐 ぶんき させ加入 かにゅう 者 しゃ と結 むす ぶもの。能動 のうどう 素子 そし が分散 ぶんさん 設置 せっち されるため保守 ほしゅ が煩雑 はんざつ となる。Active Double Star と呼 よ んでいる。
Passive Optical Network (PON) [ 編集 へんしゅう ]
光 ひかり スプリッタ(光 ひかり カプラ)と呼 よ ばれる光 ひかり 受動 じゅどう 素子 そし (光学 こうがく 部品 ぶひん )で1本 ほん の光 ひかり ファイバーを分岐 ぶんき させているもの。ケーブルの延長 えんちょう 距離 きょり の短縮 たんしゅく と、中継 ちゅうけい 局 きょく 装置 そうち の数 かず の減少 げんしょう を図 はか っている。Passive Double Star と呼 よ んでいる。
次 つぎ のような種類 しゅるい がある。
A-PON(ATM-PON)
ATM (Asynchronous Transfer Mode ) をプロトコル として用 もち いたもの。
BPON (Broadband PON)
WDM(波長 はちょう 分割 ぶんかつ 多重 たじゅう )を用 もち いたもの。あるいはITU-T G.983シリーズで標準 ひょうじゅん 化 か されたATM-PONを指 さ す。
E-PON (Ethernet-PON)
イーサネット をプロトコルとして用 もち いたもの。
GE-PON (Gigabit Ethernet-PON)
ギガビット・イーサネット をプロトコルとして用 もち いたもの。特 とく にIEEE 802.3ahとして標準 ひょうじゅん 化 か されたものを指 さ すことが多 おお い。
G-PON (Gigabit PON)
ITU-T G.984シリーズで標準 ひょうじゅん 化 か されたPON。
XG-PON (10Gigabit PON)
ITU-T G.987シリーズで標準 ひょうじゅん 化 か されたPON。
GE-PONを利用 りよう したインターネット接続 せつぞく サービス の多 おお くは、各 かく ユーザー側 がわ 光 ひかり 回線 かいせん 終端 しゅうたん 装置 そうち からユーザー共有 きょうゆう している局 きょく 終端 しゅうたん 装置 そうち (OLT:Optical Line Terminal)までの通信 つうしん 規格 きかく 上 じょう の最大 さいだい 速度 そくど と比較 ひかく した場合 ばあい 、バックボーン が細 ほそ いなどといったボトルネック が原因 げんいん で、ユーザ端末 たんまつ 側 がわ - インターネット上 じょう のサーバ間 あいだ で公称 こうしょう 速度 そくど どおりのスループット に達 たっ しないことが多 おお い。また、使用 しよう する光 ひかり の波長 はちょう 等 とう が規格 きかく 化 か されていないため、OLTとONTは同 どう 一 いち メーカーのものを使用 しよう する必要 ひつよう がある。
日本 にっぽん におけるFTTH[ 編集 へんしゅう ]
2001年 ねん 以降 いこう 、USEN ・東西 とうざい NTT(Bフレッツ)・電力 でんりょく 系 けい 通信 つうしん 事業 じぎょう 者 しゃ らによって、光 ひかり ファイバー を使 つか い、より安定 あんてい して高速 こうそく な通信 つうしん が可能 かのう なFTTH接続 せつぞく が都市 とし 部 ぶ で開始 かいし された。2000年代 ねんだい 後半 こうはん 以降 いこう は、利用 りよう 可能 かのう 地域 ちいき の拡大 かくだい と共 とも に、家電 かでん 量販 りょうはん 店 てん などにおけるセールスも、FTTHの方 ほう に力 ちから を入 い れることが多 おお くなっている。
2010年代 ねんだい 以降 いこう は集合 しゅうごう 住宅 じゅうたく 向 む け光 こう 接続 せつぞく の料金 りょうきん がADSL接続 せつぞく と大差 たいさ がなくなりつつある。さらに、日本 にっぽん 全国 ぜんこく で2012年 ねん 3月31日 にち に実施 じっし された地上 ちじょう デジタル放送 ほうそう への完全 かんぜん 移行 いこう によって、「アンテナの代 か わり」としてCATVやFTTHのセールスが行 おこな われることがあり[1] 、それに伴 ともな う移行 いこう も考 かんが えられる。
当初 とうしょ FTTHは下 くだ り公称 こうしょう 帯域 たいいき 10 Mbpsで開始 かいし された。後 のち に幹線 かんせん の速度 そくど が 100 Mbpsに強化 きょうか され、2010年代 ねんだい には幹線 かんせん の速度 そくど が1Gbps、2010年代 ねんだい 後半 こうはん には10Gbpsとなった。
2021年 ねん 現在 げんざい 、ユーザ末 まつ 端 はし の規格 きかく 上 じょう (公称 こうしょう 値 ち )の最高 さいこう 通信 つうしん 速度 そくど は、ソニーネットワークコミュニケーションズ のNURO光 こう 、オプテージ (旧 きゅう ・ケイ・オプティコム )のeo光 こう 、KDDI のauひかり 、中部 なかべ テレコミュニケーション のコミュファ光 こう 、NTT東日本 ひがしにっぽん およびNTT西日本 にしにほん のフレッツ 光 こう クロス が 各 かく 10 Gbps、STNet のPikara 、QTnet のBBIQが各 かく 1 Gbpsである。
低 てい 価格 かかく プランとして 100 Mbpsのものがある。普及 ふきゅう 初期 しょき においては、50・20・10 [Mbps]のプランも存在 そんざい した。
商用 しょうよう サービスにおける下 くだ り(≒受信 じゅしん )の平均 へいきん 実効 じっこう 速度 そくど は、公称 こうしょう 帯域 たいいき の50 - 70%が一般 いっぱん 的 てき であり、全 すべ ての都道府県 とどうふけん においてADSLより速 はや いが、東京 とうきょう 都 と 50 Mbps、沖縄 おきなわ 県 けん 10 Mbpsと地域 ちいき によって差 さ がある。
《0AB〜J》を使用 しよう したIP電話 でんわ が利用 りよう 可能 かのう となり、超 ちょう 高速 こうそく 性 せい を生 い かしVOD やIPテレビ電話 でんわ の提供 ていきょう が本格 ほんかく 化 か し始 はじ めた。
FTTHのサービスはインフラストラクチャー として、デジタル・ディバイド 解消 かいしょう のため、地理 ちり 的 てき 条件 じょうけん に左右 さゆう されず希望 きぼう 者 しゃ にサービスが提供 ていきょう されることが理想 りそう である。距離 きょり に関係 かんけい なく一定 いってい の通信 つうしん 品質 ひんしつ を提供 ていきょう できることから、ブロードバンド・ゼロ地域 ちいき や携帯 けいたい 電話 でんわ 不感 ふかん 地帯 ちたい の解消 かいしょう といった、いわゆる情報 じょうほう 格差 かくさ の解消 かいしょう の実現 じつげん のためにも期待 きたい されている。
ADSL では低速 ていそく な通信 つうしん しかできなかったり通信 つうしん できなかったりする、本来 ほんらい FTTHが必要 ひつよう とされる過疎 かそ 地域 ちいき や市街地 しがいち の周辺 しゅうへん 地域 ちいき について、電気 でんき 通信 つうしん 事業 じぎょう 者 しゃ が採算 さいさん 性 せい を理由 りゆう にサービスの提供 ていきょう を拒否 きょひ している地域 ちいき が存在 そんざい し、近年 きんねん のサービス提供 ていきょう エリア拡大 かくだい により格差 かくさ が解消 かいしょう されつつある傾向 けいこう はあるものの、該当 がいとう 地域 ちいき での不満 ふまん が拡大 かくだい しつつある。FTTHが特別 とくべつ なサービスとはいえない状態 じょうたい にまで普及 ふきゅう しつつあるなか、サービス提供 ていきょう の平等 びょうどう 化 か が重要 じゅうよう となっている[2] (「情報 じょうほう 格差 かくさ 」も参照 さんしょう )。
一 いち 分岐 ぶんき 貸 が し問題 もんだい [ 編集 へんしゅう ]
加入 かにゅう 者 しゃ 線 せん 共有 きょうゆう 型 がた のFTTHにおいて、NTT東 ひがし ・西 にし が他 た 事業 じぎょう 者 しゃ に一 いち 芯 しん 単位 たんい で貸 か し出 だ している光 ひかり ケーブルを、一 いち 分岐 ぶんき ごとに貸 か し出 だ すことの是非 ぜひ をめぐる問題 もんだい である。総務 そうむ 省 しょう 情報 じょうほう 通信 つうしん 行政 ぎょうせい ・郵政 ゆうせい 行政 ぎょうせい 審議 しんぎ 会 かい 電気 でんき 通信 つうしん 事業 じぎょう 部会 ぶかい 接続 せつぞく 委員 いいん 会 かい で審議 しんぎ されている。
光 ひかり 回線 かいせん を持 も たないADSLを提供 ていきょう している事業 じぎょう 者 しゃ が光 ひかり 回線 かいせん を借 か りる場合 ばあい 、空 あ き分岐 ぶんき が発生 はっせい するリスクがなくなり、格安 かくやす にFTTHを提供 ていきょう することができる。しかし、光 ひかり 回線 かいせん を貸 か し出 だ すNTTにとっては、新 しん 技術 ぎじゅつ の導入 どうにゅう による回線 かいせん 速度 そくど の向上 こうじょう や帯域 たいいき 制御 せいぎょ が困難 こんなん になり、光 ひかり 回線 かいせん の新設 しんせつ 投資 とうし の回収 かいしゅう の年月 としつき の延長 えんちょう につながり、普及 ふきゅう の妨 さまた げになる。
一 いち 分岐 ぶんき 貸 が しの場合 ばあい 、NTTのみが損失 そんしつ を負担 ふたん するため、空 あ き分岐 ぶんき の解消 かいしょう への借 か りる事業 じぎょう 者 しゃ の意欲 いよく が低下 ていか し、設備 せつび 利用 りよう 率 りつ の低下 ていか につながるとの指摘 してき がある。また、設備 せつび 投資 とうし リスクを回避 かいひ した格安 かくやす 業者 ぎょうしゃ の出現 しゅつげん は、自社 じしゃ で光 ひかり 回線 かいせん を設置 せっち しているNTT以外 いがい の事業 じぎょう 者 しゃ の設備 せつび 投資 とうし の回収 かいしゅう 可能 かのう 性 せい を低下 ていか させる。
ほとんどがNTTの固定 こてい 電話 でんわ を使用 しよう していた既設 きせつ メタル回線 かいせん によるADSLから、プロバイダ がIP電話 でんわ を提供 ていきょう するFTTHへの切 き り替 か えが、携帯 けいたい 電話 でんわ により通話 つうわ 時間 じかん が減 へ っている中 なか でNTTの収益 しゅうえき 悪化 あっか を加速 かそく させていることもある。
FTTHにおけるNTTによる寡占 かせん 化 か (NTT西日本 にしにほん 、東日本 ひがしにっぽん を合計 ごうけい した全国 ぜんこく シェアは約 やく 69.7%(2015年 ねん 9月 がつ 末 まつ 現在 げんざい ))が問題 もんだい 視 し されているものの、NTT西日本 にしにほん 営業 えいぎょう 地域 ちいき では、NTT西日本 にしにほん のシェアが50%を下回 したまわ っている地域 ちいき もあり、局地 きょくち 的 てき には電力 でんりょく 系 けい 通信 つうしん 事業 じぎょう 者 しゃ ・CATV業者 ぎょうしゃ などと熾烈 しれつ な競争 きょうそう が展開 てんかい されている。一方 いっぽう でNTTは、物理 ぶつり 的 てき なケーブルではないものの、フレッツを介 かい して広 ひろ くVNOであるプロバイダ各社 かくしゃ にネットワークを提供 ていきょう しており、物理 ぶつり 回線 かいせん を提供 ていきょう する業者 ぎょうしゃ として一定 いってい の義務 ぎむ を果 は たしているともいえる。
2011年 ねん 11月18日 にち 、総務 そうむ 省 しょう による調停 ちょうてい が、望 のぞ まない形 かたち で結審 けっしん したことから、ソフトバンク 系列 けいれつ は、NTT東西 とうざい に対 たい して訴訟 そしょう を起 お こしたものの敗訴 はいそ している[3] [4] 。ソフトバンク系列 けいれつ は、コストがかかるにもかかわらず自社 じしゃ のFTTHユーザが増 ふ えないため、フレッツを利用 りよう したFTTHを提供 ていきょう していた。2015年 ねん 2月 がつ から、NTTの光 ひかり 回線 かいせん サービスの卸売 おろしうり でソフトバンクモバイルブロードバンド と組 く み合 あ わせたインターネット接続 せつぞく 事業 じぎょう を開始 かいし している。ADSLの場合 ばあい よりも利益 りえき 率 りつ が低 ひく いのみならず、想定 そうてい している一 いち 分岐 ぶんき 貸 が しの場合 ばあい に見込 みこ まれる粗 そ 利率 りりつ よりも低 ひく くなると予想 よそう されている。
一 いち 芯 しん 単位 たんい であることには利点 りてん もある。KDDIは、一 いち 芯 しん 単位 たんい であることの利点 りてん を利用 りよう して、1Gbps専有 せんゆう 型 がた での通信 つうしん サービスを提供 ていきょう している。
光 ひかり 回線 かいせん サービスの卸売 おろしうり [ 編集 へんしゅう ]
光 ひかり コラボレーションモデル VDSL装置 そうち (NTT東西 とうざい )と光 ひかり BBユニット(ソフトバンク)
2015年 ねん 2月 がつ から、NTT東西 とうざい による光 ひかり 回線 かいせん サービスの卸売 おろしうり が開始 かいし された。携帯 けいたい 電話 でんわ のMVNO と同様 どうよう 、通信 つうしん 設備 せつび を持 も たない事業 じぎょう 者 しゃ がネットワークを借 か り、「FVNO 」(Fixed Virtual Network Operator; 仮想 かそう 固定 こてい 通信 つうしん 事業 じぎょう 者 しゃ )として自社 じしゃ ブランドでサービスを提供 ていきょう する。携帯 けいたい 電話 でんわ ・モバイルブロードバンド・エネルギー小売 こう り・機械 きかい 警備 けいび などを組 く み合 あ わせたサービスが提供 ていきょう ・企画 きかく されている。
一 いち 分岐 ぶんき 貸 が しは物理 ぶつり 的 てき な機器 きき レベルで分割 ぶんかつ して共用 きょうよう するのに対 たい して、「サービス卸 おろし 」は、仮想 かそう ネットワークサービスの提供 ていきょう であって、物理 ぶつり 的 てき な光 ひかり ケーブルや機器 きき は回線 かいせん 業者 ぎょうしゃ (この場合 ばあい , NTT)による一括 いっかつ 管理 かんり 下 か にある点 てん が異 こと なる[注 ちゅう 1] 。
総務 そうむ 省 しょう が発表 はっぴょう した「電気 でんき 通信 つうしん 事業 じぎょう 分野 ぶんや における市場 いちば 分析 ぶんせき に関 かん するデータブック(平成 へいせい 27 年度 ねんど )[5] 」によると、2016年 ねん 3月 がつ 末 まつ 現在 げんざい で、光 ひかり 回線 かいせん サービスの卸売 おろしうり は376社 しゃ 469万 まん 回線 かいせん で行 おこな われている。そのうちNTTグループ全体 ぜんたい で44.6%のシェアを占 し めていることから、「NTTはNTTドコモ にFMC(固定 こてい ・移動 いどう 融合 ゆうごう サービス) を行 おこな わせ、事実 じじつ 上 じょう のNTTグループの一体 いったい 運営 うんえい につながる」と、他 た 業者 ぎょうしゃ から批判 ひはん されている。また、一 いち 分岐 ぶんき 貸 が しと同様 どうよう な影響 えいきょう があるとの光 ひかり 回線 かいせん を敷設 ふせつ してきた他 ほか の業者 ぎょうしゃ の懸念 けねん の解消 かいしょう のため、NTT東西 とうざい からの光 ひかり 回線 かいせん サービスの卸売 おろしうり 料金 りょうきん ・工事 こうじ 費 ひ ・販売 はんばい 促進 そくしん 費 ひ などは、コストを下回 したまわ る料金 りょうきん を設定 せってい できず、合理 ごうり 的 てき 理由 りゆう なしに業者 ぎょうしゃ 間 あいだ で差 さ をつけることができない[6] 。
また、消費 しょうひ 者 しゃ 保護 ほご のための措置 そち が関係 かんけい 各社 かくしゃ に要請 ようせい された[7] 。
違法 いほう 勧誘 かんゆう 問題 もんだい [ 編集 へんしゅう ]
光 ひかり 回線 かいせん サービスの卸売 おろしうり の場合 ばあい 、NTT東西 とうざい から「転用 てんよう 」という簡易 かんい な手続 てつづ きで乗換 のりか えが可能 かのう となった。しかし、転用 てんよう した回線 かいせん を業者 ぎょうしゃ 変更 へんこう する場合 ばあい 、契約 けいやく 解除 かいじょ 料 りょう を請求 せいきゅう され、電話 でんわ 番号 ばんごう ・メールアドレス が変 か わり、新規 しんき 加入 かにゅう と同等 どうとう の工事 こうじ 費 ひ が必要 ひつよう となる[8] 。
特 とく に代理 だいり 店 てん による違法 いほう 勧誘 かんゆう ・不正 ふせい 契約 けいやく が社会 しゃかい 問題 もんだい 化 か している[9] 。個人 こじん 情報 じょうほう をき出 きだ し、無断 むだん で契約 けいやく 変更 へんこう を行 おこな うなど、非常 ひじょう に悪質 あくしつ なものもあった[10] 。身分 みぶん を偽 いつわ った勧誘 かんゆう も多発 たはつ している[11] 。また、PCに不慣 ふな れな人間 にんげん に遠隔 えんかく 操作 そうさ ソフトを導入 どうにゅう させて、契約 けいやく させる事例 じれい も発生 はっせい している[12] 。
電気 でんき 通信 つうしん 事業 じぎょう 法 ほう 施行 しこう 規則 きそく 改正 かいせい が改正 かいせい され2022年 ねん 7月 がつ より電話 でんわ 勧誘 かんゆう における説明 せつめい 書面 しょめん を用 もち いた提供 ていきょう 条件 じょうけん 説明 せつめい の義務 ぎむ 化 か ・期間 きかん 拘束 こうそく 契約 けいやく に係 かか る違約 いやく 金 きん 等 とう に関 かん する制限 せいげん が設 もう けられる[13] 。
^ 実績 じっせき として、NTTは、通信 つうしん 速度 そくど の向上 こうじょう と、コスト削減 さくげん を目的 もくてき として、FTTHのサービス開始 かいし から6年間 ねんかん で分岐 ぶんき 方式 ほうしき を4回 かい (計 けい 7種類 しゅるい )変更 へんこう している。現在 げんざい は「GE-PON」と呼 よ ぶ方式 ほうしき だが、将来 しょうらい は 10 Gbps超 ちょう の高速 こうそく 化 か を実現 じつげん する「WDM-PON」への移行 いこう が検討 けんとう されている。