クレオメネス3世せい

クレオメネス3世せい
スパルタ王おう
アギス王おうとクレオメネス王おう。17世紀せいき後半こうはんのエングレービング
在位ざいい	紀元前きげんぜん235年ねん–紀元前きげんぜん222年ねん
出生しゅっしょう	紀元前きげんぜん265年ねん–紀元前きげんぜん260年ねんごろ スパルタ
死去しきょ	紀元前きげんぜん219年ねんC アレクサンドリア
配偶はいぐう者しゃ	アギアティス
子女しじょ	不明ふめい（少すくなくとも一子かずこ）
王朝おうちょう	アギス朝あさ
父親ちちおや	レオニダス2世せい
母親ははおや	クラテシクレイア

クレオメネス3世せいの肖像しょうぞう（左ひだり）を刻きざんだテトラドラクマ銀貨ぎんか。

クレオメネス3世せい (古代こだいギリシア語ご: Κλεομένης、紀元前きげんぜん219年ねん没ぼつ) は、アギス朝あさのスパルタ王おう (在位ざいい: 紀元前きげんぜん235年ねん - 紀元前きげんぜん222年ねん)。父ちちレオニダス2世せいの跡あとを継つぎ、スパルタの改革かいかくを試こころみた。

紀元前きげんぜん229年ねんから紀元前きげんぜん222年ねんにかけて、シュキオンのアラトス率ひきいるアカイア同盟どうめいと戦たたかった。しかし紀元前きげんぜん222年ねんにセッラシアの戦たたかいでアカイア軍ぐんに敗やぶれ、プトレマイオス朝あさエジプトに逃のがれた。しかし軟禁なんきん状態じょうたいに置おかれたため、紀元前きげんぜん219年ねんに脱出だっしゅつと反乱はんらんを試こころみて失敗しっぱいし、自殺じさつした。

前ぜん半生はんせい

クレオメネス3世せいは、後ごのアギス朝あさスパルタ王おうレオニダス（2世せい）とクラテシクレイアの間あいだに生うまれた。生年せいねんは分わかっていないが、歴史れきし家かのピーター・グリーンは紀元前きげんぜん265年ねんから紀元前きげんぜん260年ねんの間あいだと推定すいていしている。

紀元前きげんぜん242年ねんごろ、レオニダスはエウリュポン朝あさのスパルタ共同きょうどう王おうアギス4世せいの改革かいかくに反対はんたいするも敗やぶれ、追放ついほうされてアテナ神殿しんでんに逃にげ込こんだ。彼かれに代かわり、クレオメネスの従兄弟いとこにあたり、アギスの支持しじ者しゃだったクレオンブロトス2世せいがアギス朝あさの王おうとなった。しかしアギスがコリントス地峡ちきょう方面ほうめんへ遠征えんせいに出でかけたことで、レオニダスに挽回ばんかいの好機こうきが訪おとずれた。彼かれはすぐさまクレオンブロトスを廃位はいいし、アギスの後のちを追おった。アギスは逃のがれようとしたものの捕つかまり、一族いちぞくもろとも処刑しょけいされた。

アギスの処刑しょけい後ご、当時とうじ18歳さい前後ぜんこうであったクレオメネスは、父ちちレオニダスの命いのちによりアギスの裕福ゆうふくな未亡人みぼうじんで女おんな相続そうぞく人じんだったアギアティスと結婚けっこんさせられた。伝承でんしょうによれば、クレオメネスは狩猟しゅりょうの最中さいちゅうに、直ただちにスパルタへ戻もどれというレオニダスの命令めいれいを受うけた。彼かれが街まちに戻もどると、既すでにスパルタは婚礼こんれいに向むけた装飾そうしょくの真まっ最中さいちゅうだった。クレオメネスはレオニダスに誰だれが結婚けっこんするのかと尋たずねたところ、それは自分じぶん自身じしんであることを知しらされた。クレオメネスは父ちちが処刑しょけいしたアギスの妻つまをめとることに疑念ぎねんを抱だいたが、婚礼こんれいはそのまま実施じっしされた。

スパルタ王おう即位そくい

紀元前きげんぜん235年ねん、クレオメネスは父ちちレオニダスの死しにともないスパルタ王位おういを継ついだ。すると彼かれは、かつてのアギスに習ならいスパルタの改革かいかくを始はじめた。一方いっぽうそのころ、シュキオンのアラトス率ひきいるアカイア同盟どうめいは、ペロポネソス半島はんとう全域ぜんいきの統一とういつをもくろんでいた。レオニダスの死しを知しったアラトスは、国境こっきょうのアルカディアの都市とし群ぐんを攻撃こうげきした。プルタルコスによれば、これはスパルタの衰おとろえを推おし量はかるための作戦さくせんだった。

紀元前きげんぜん229年ねん、アエトリア同盟どうめいを構成こうせいするテゲア、マンティネア、カピュアイ、オルコメノスといった都市としがスパルタの味方みかたに付ついた。ポリュビオスやウィリアム・スミスは、クレオメネスがこれらの都市としを裏切うらぎって制圧せいあつしたと主張しゅちょうしているが、プルタルコスのスパルタの記述きじゅつを翻訳ほんやくしたリチャード・タルバートは、クレオメネスは諸しょ都市としの自発じはつ的てきな要請ようせいに応おうじたのだと主張しゅちょうしている。同年どうねんの後半こうはん、スパルタの監督かんとく官かんたちは、メガロポリスとの国境こっきょう沿ぞいにあり係争けいそう中ちゅうだったアテナイオン砦とりでを制圧せいあつするべくクレオメネスを向むかわせた。これに対たいし、アカイア同盟どうめいは会議かいぎを開ひらき、スパルタとの開戦かいせんを決定けっていした。アラトスはスパルタがアテナイオンの防衛ぼうえいを固かためていることへの報復ほうふくとしてテゲアとオルコメノスへ夜襲やしゅうをかけたが、市内しないの内通ないつう者しゃとの連携れんけいがうまくいかず失敗しっぱいし、夜襲やしゅうの事実じじつを悟さとられないように撤退てったいした。

しかしクレオメネスはアカイア同盟どうめい軍ぐんが夜襲やしゅうを試こころみていたことに気きづき、アラトスに遠征えんせいの目的もくてきを問といただした。アラトスが、クレオメネスのアテナイオン要塞ようさい化かを止とめるためだと返答へんとうすると、クレオメネスは「差さし支つかえなければ、なぜあなたたちが松明たいまつと梯子はしごを持もってきたのか、理由りゆうを書かき送おくってくれないだろうか。」と返かえした。

クレオメネス戦争せんそう

クレオメネスはアルカディアに進軍しんぐんしたが、監督かんとく官かんたちに呼よび戻もどされた。しかしアラトスがカピュアイを占領せんりょうすると、監督かんとく官かんたちはまたクレオメネスを送おくり出だした。クレオメネスは5000人にんの兵へいを率ひきいてアルゴス領りょうを荒あらしまわったが、パランティオンでアカイア同盟どうめいの新あらたな将軍しょうぐんアルゴスのアリストマコス率ひきいる歩兵ほへい2万まん人にんと騎兵きへい1000人にんの大軍たいぐんと遭遇そうぐうした。顧問こもんとしてアカイア軍ぐんに帯同たいどうしていたアラトスは、アリストマコスに助言じょげんしてアカイア軍ぐんを退却たいきゃくさせた。この数かずの差さではスパルタ軍ぐんには勝かてないというのがアラトスの計算けいさんであり、スミスも2万まん人にんのアカイア人じんでは5000人にんのスパルタ人じんに敵てきわないとしている。

この成功せいこうで大おおいに勇気ゆうきづけられたクレオメネスは、アラトスがスパルタの同盟どうめい者しゃエーリスを攻撃こうげきしていると聞きくや救出きゅうしゅつに向むかった。スパルタ軍ぐんはリュケイオン山やま付近ふきんでアカイア軍ぐんを捕捉ほそくし、蹂躙じゅうりんした。しかしアラトスは、この戦闘せんとうで自分じぶんが死しんだという噂うわさを逆手さかてに取とり、不意ふいを突ついてマンティネアを制圧せいあつした。これによりスパルタ陣営じんえいには厭戦えんせん気分きぶんが高たかまり、クレオメネスの戦争せんそう遂行すいこうに反発はんぱつが出でるようになった。

この頃ころ、アギス4世せいとアギアティスの息子むすこでエウリュポン朝あさのスパルタ王おうだったエウダミダス3世せいが死去しきょした。クレオメネスはエウダミダスの叔父おじでアギス処刑しょけい時じにメッセネへ亡命ぼうめいしていたアルキダモス5世せいを呼よび戻もどし、王位おういにつけた。しかしアルキダモスは、スパルタに帰かえって間まもなく暗殺あんさつされた。暗殺あんさつ劇げきにクレオメネスが関与かんよしていたか否ひかは不明ふめいで、ポリュビオスは彼かれの命令めいれいによるものだとしているが、プルタルコスはこれを否定ひていしている。

クレオメネスは監督かんとく官かんたちを買収ばいしゅうして遠征えんせいの継続けいぞくを認みとめさせ、メガロポリス領りょうに侵攻しんこうしてレウクトラ村むらを包囲ほういした。この包囲ほうい軍ぐんをアラトス率ひきいるアカイア軍ぐんが攻撃こうげきし、一旦いったんはスパルタ軍ぐんを追おい払はらった。しかし騎兵隊きへいたいを率ひきいるメガロポリスのリダイダスがアラトスの命令めいれいに逆さからいスパルタ軍ぐんを追撃ついげきしてしまった。アカイア軍ぐん騎兵きへいが険けわしい地形ちけいに入はいり散ちらばったところへ、クレオメネスの散ち兵へいが反はん撃げきを仕掛しかけた。アカイア騎兵きへいを破やぶった勢いきおいでスパルタ軍ぐんはアカイア軍ぐん本隊ほんたいに襲おそい掛かかり、蹴け散ちらした。

立たて続つづけの勝利しょうりで自身じしんの基盤きばんを固かためたクレオメネスは、監督かんとく官かんに対たいする陰謀いんぼうを画策かくさくし始はじめた。義父ぎふの支持しじを取とり付つけた彼かれは、旋風せんぷうのように突如とつじょとして敵対てきたい者しゃに対たいする遠征えんせいを実施じっしし、疲弊ひへいした監督かんとく官かんたちがアルカディアに留とまりたいと言いってくると、クレオメネスは彼かれらを置おいてスパルタに帰かえり、改革かいかくを始はじめた。街まちについたクレオメネスは、まず忠実ちゅうじつな部下ぶかを放はなって監督かんとく官かんたちを襲おそわせた。5人にんの監督かんとく官かんのうち4人にんは暗殺あんさつされたが、5人にん目めのアギラエオスは脱出だっしゅつして神殿しんでんに逃にげ込こみ助たすかった。監督かんとく官かんの排除はいじょに成功せいこうしたクレオメネスは、いよいよ自身じしんの改革かいかくに着手ちゃくしゅした。

改革かいかく

王おうの政治せいじ権力けんりょくを妨害ぼうがいする監督かんとく官かんたちの排除はいじょに成功せいこうしたクレオメネスは、リュクルゴスという者ものを立法りっぽう者しゃに取とり立たてて、自分じぶんの猛烈もうれつな改革かいかく遂行すいこうを認みとめさせた。まず彼かれは自身じしんの持もつすべての土地とちを国家こっかに納おさめた。彼かれの義父ぎふや友人ゆうじんたち、そして残のこる市民しみんも後のちに続つづいた。その後ごクレオメネスは、国くにのもとに集あつめた土地とちを、4000人にんの新しん市民しみん（アギスの改革かいかくの際さいには4500人にん）に均等きんとうに再さい分配ぶんぱいした。その半分はんぶんは亡命ぼうめいしていたかつての市民しみんで、残のこり半分はんぶんの大だい部分ぶぶんはスパルタ軍ぐんと共ともに戦たたかった傭兵ようへいであった。また中なかには、スパルタに貢献こうけんしたペリオイコイも含ふくまれており、彼かれらは土地とちを与あたえられ市民しみんの仲間入なかまいりをした。この4000人にんの増員ぞういんにより、減少げんしょうしていたスパルタ市民しみんの層そうは厚あつみを取とり戻もどした。

ヘイロータイについては、もともと持もち分地ぶんちごとに毎年まいとしの収穫しゅうかく高だかに左右さゆうされていた税収ぜいしゅうの量りょうを、一定いっていの量りょうに定さだめさせた。またクレオメネスは4,000人にんの重じゅう装そう歩兵ほへいを訓練くんれんし、かつてのスパルタの軍事ぐんじと社会しゃかい規律きりつを復興ふっこうした。

スパルタ市民しみんの子こどもは厳きびしいアゴーゲー（スパルタ教育きょういく）を課かされ、大人おとなの市民しみんも訓練くんれんさせられ、普段ふだんから軍事ぐんじ的てきな枠組わくぐみの共同きょうどう体たいで暮くらすことを求もとめられた。さらに、クレオメネスは新設しんせつした軍ぐんを、一いち世紀せいき前まえにカイロネイアの戦たたかいでアテネ・テーベ軍ぐんを破やぶったマケドニア軍ぐんの方式ほうしきに習ならわせると宣言せんげんした。例たとえば彼かれが導入どうにゅうしたマケドニア式しきのサリッサ（5メートルの長ちょう槍やり）は、その後ご2年間ねんかんのスパルタの戦争せんそうで猛威もういを振ふるった。改革かいかくの仕上しあげに、クレオメネスはエウリュポン朝あさの王おう統みつるに弟おとうとエウクレイダスを据すえ、スパルタの二王におうをアギス朝あさ出身しゅっしん者しゃで独占どくせんした。

マケドニアの介入かいにゅう

紀元前きげんぜん226年ねん、マンティネア市民しみんが街まちからアカイア同盟どうめいの守備しゅび隊たいを追おい払はらってくれるようクレオメネスに要請ようせいしてきた。クレオメネスは兵へいを率ひきいて夜よるにマンティネアに忍しのび込こみ守備しゅび隊たいを駆逐くちくすると、そのまま近ちかくのタゲアに進軍しんぐんした。さらにスパルタ軍ぐんはそこからアカイアへ進撃しんげきした。同盟どうめい軍ぐんとの会戦かいせんを求もとめていたクレオメネスはディメに進軍しんぐんし、アカイア軍ぐんの主力しゅりょくと対峙たいじした。この戦たたかいでスパルタ軍ぐんはアカイア同盟どうめいのファランクスを壊滅かいめつさせ、多おおくの敵てき兵へいを殺ころし捕虜ほりょとした。さらにクレオメネスはLasiumの街まちを征服せいふくし、エーリス人じんに贈おくった。

しかし寡頭制せいを取とるスパルタでは、クレオメネスの改革かいかくへの反発はんぱつがあった。また彼かれの快かい進撃しんげきは、逆ぎゃくに彼かれに対たいする敵意てきいがペロポネソス半島はんとう中ちゅうに広ひろまることにつながった。クレオメネスは、コリントスなど戦略せんりゃく的てき要地ようちを征服せいふくしていった。クレオメネスの改革かいかくは打うち負まかした人々ひとびとに適用てきようされることはなかったが、それでも彼かれの軍事ぐんじ的てき成功せいこうに大おおきく貢献こうけんしていた。実際じっさい、一部いちぶのアカイア人じんはクレオメネスの改革かいかくに含ふくまれる債務さいむ免除めんじょや土地とちの均等きんとう分配ぶんぱいに憧あこがれていた。しかしクレオメネスは征服せいふくした人々ひとびとに関心かんしんを寄よせなかった。クレオメネスはアラトスと交渉こうしょうを始はじめたものの、両者りょうしゃ間あいだの憎悪ぞうお感情かんじょうがあまりに大おおきく、合意ごういに至いたることはできなかった。

この外交がいこう的てき失敗しっぱいの後のち、アラトスはマケドニア王おうアンティゴノス3世せいと交渉こうしょうし、彼かれを対たいスパルタ戦争せんそうに引ひき込こんだ。しかしマケドニア軍ぐんは何なん度どもスパルタの防衛ぼうえい線せんを破やぶってコリントス地峡ちきょうのレカイオンを目指めざそうとしたものの果はたせず、多大ただいな損害そんがいを被こうむった。しかしこの時ときアルゴスがスパルタに対たいし反乱はんらんを起おこした。クレオメネスはこちらに2000人にんの兵へいを送おくった結果けっか、コリントス地峡ちきょうを放棄ほうきしマンティネアに撤退てったいせざるを得えなくなった。この時点じてんでクレオメネスは後退こうたいするしかなくなり、マケドニア軍ぐんはアルカディアまで侵攻しんこうしてきた。

ピーター・グリーンによると、クレオメネスがプトレマイオス朝あさエジプトのプトレマイオス3世せいから資金しきん援助えんじょを受うけて傭兵ようへいを維持いじしていることを知しったアンティゴノス3世せいは、プトレマイオス3世せいに小しょうアジアの領土りょうどの一部いちぶを譲ゆずり、引ひき換かえにスパルタへの資金しきん援助えんじょを止とめさせた。その後ご、クレオメネスはメガロポリスに入はいってこれを破壊はかいし、アルゴス領りょうを荒あらした。しかしこうした軍事ぐんじ行動こうどうも戦局せんきょくには影響えいきょうせず、マケドニア軍ぐんに会戦かいせんを避さけられ続つづけるスパルタ軍ぐんの敗北はいぼくは不可避ふかひとなっていった。紀元前きげんぜん222年ねんのセッラシアの戦たたかいで、マケドニア騎兵きへいがスパルタ騎兵きへいを破やぶったことで、スパルタ軍ぐんは敗やぶれた。スパルタのファランクスはより層そうの厚あついマケドニアのファランクスにより全滅ぜんめつに近ちかい被害ひがいをこうむり、逃のがれられたスパルタ人じんはクレオメネスをはじめ僅わずかしかいなかった。

亡命ぼうめいと死し

マケドニア・アカイア軍ぐんに敗やぶれたクレオメネスは、市民しみんにアンティゴノス3世せいへ降伏ごうぶくするよう命めいじた後のち、自みずからはエジプトのアレクサンドリアに逃のがれ、再起さいきを期きして同盟どうめい者しゃプトレマイオス朝あさを頼たよった。

しかし間まもなくプトレマイオス3世せいが死去しきょし、跡あとを継ついだプトレマイオス4世せいはクレオメネスを無視むししたばかりでなく、次第しだいに彼かれを軟禁なんきん状態じょうたいに置おくようになった。紀元前きげんぜん219年ねん、クレオメネスは友人ゆうじんたちと図はかって、脱出だっしゅつと反乱はんらんの扇動せんどうを試こころみた。しかしアレクサンドリア市民しみんがなびかないと悟さとると、クレオメネスは再ふたたび捕とらえられる前まえに自殺じさつした。一時いちじはペロポネソス半島はんとう全域ぜんいきを征服せいふくしながら非業ひごうの死しを遂とげたクレオメネスについて、ウィリアム・スミスは「最後さいごの真しんに偉大いだいなスパルタ人じんであり、そしてフィロポイメンを除のぞけば、（最後さいごの）ギリシア人じん」という評価ひょうかを与あたえている。

関連かんれん項目こうもく

• エフォロイ

出典しゅってん

一いち次じ史料しりょう

• Plutarch, translated by Richard Talbert, (1988). Life of Agis. New York: Penguin Classics. ISBN 0-14-044463-7.
• Plutarch, translated by Richard Talbert, (1988). Life of Cleomenes. New York: Penguin Classics. ISBN 0-14-044463-7
• Plutarch, translated by Richard Talbert, (1988). Plutarch on Sparta. New York: Penguin Classics. ISBN 0-14-044463-7
• Polybius, translated by Frank W. Walbank, (1979). The Rise of the Roman Empire. New York: Penguin Classics. ISBN 0-14-044362-2
• Pausanias; W. H. S. Jones (trans.) (1918). Description of Greece. Cambridge, Massachusetts: Harvard University Press. https://books.google.com/books?id=ulYNAQAAMAAJ 

二に次じ史料しりょう

• Paul Cartledge and Anthony Spawforth (1989). Hellenistic and Roman Sparta : A tales of two cities. London . Rooledge. ISBN 0-415-07144-5
• Green, Peter (1990). Alexander to Actium: The Historical Evolution of the Hellenistic Age. Los Angeles: University of California Press. ISBN 0-500-01485-X

•  この記事きじには現在げんざいパブリックドメインである次つぎの出版しゅっぱん物ぶつからのテキストが含ふくまれている: Smith, William, ed. (1870). Dictionary of Greek and Roman Biography and Mythology (英語えいご). {{cite encyclopedia}}: |title=は必須ひっすです。 (説明せつめい)
•  この記事きじにはアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく内うちで著作ちょさく権けんが消滅しょうめつした次つぎの百科ひゃっか事典じてん本文ほんぶんを含ふくむ: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Cleomenes". Encyclopædia Britannica (英語えいご). Vol. 6 (11th ed.). Cambridge University Press. p. 494.

参考さんこう文献ぶんけん

• Paul Cartledge (2nd edn, 2003)The Spartans: An Epic History, London.
• Forrest, W.G. (1968). A History of Sparta 950-192 BC. New York: Norton 
• Grimal, Pierre (1968). Hellenism and the Rise of Rome. London: Weidenfeld and Nicolson 
• Mitchison, Naomi (1990). The Corn King and the Spring Queen. Edinburgh: Canongate. ISBN 0-86241-287-0 
• Tarn, W.W.; Griffith, G.T. (1952). Hellenistic Civilization. London: Edward Arnold 
• Walbank, F.W. (1984). The Hellenistic world (2nd ed.). London: Cambridge University Press. ISBN 0-521-23445-X 

先代せんだい レオニダス2世せい

スパルタ王おう（アギス朝あさ） 紀元前きげんぜん235年ねん - 紀元前きげんぜん222年ねん

次代じだい アゲシポリス3世せい