サーボ機構きこう

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
サーボから転送てんそう

サーボ機構きこう(サーボきこう、追従ついしょう機構きこう、servo mechanism)は、物体ぶったい位置いち方位ほうい姿勢しせいなどを制御せいぎょりょうとして、目標もくひょう追従ついしょうするように自動じどう作動さどうする仕組しくみ。自動じどう制御せいぎょ装置そうち。サーボ (Servo) の語源ごげんラテン語らてんごの "servus"(英語えいごのslave・servantの)。

概要がいよう[編集へんしゅう]

工作こうさく機械きかいファクトリーオートメーションロボット分野ぶんやではかせない技術ぎじゅつとなっている。コントローラ(司令しれい)がサーボアンプ(制御せいぎょ)をとおしてサーボモータ(駆動くどう検出けんしゅつ)を制御せいぎょし、サーボモータは制御せいぎょ状態じょうたい確認かくにん制御せいぎょ帰還きかん (feedback) する方法ほうほうと、あらかじ計算けいさんしたせい帰還きかん (feed forward) する方法ほうほう[1]とがある。

また、自動車じどうしゃとうのブレーキとうでは、ブレーキペダルの踏力から直接ちょくせつ油圧ゆあつによりそのままブレーキ装置そうちはたらかせるだけではなく、なんらかのサーボ機構きこう利用りようするものがあり、それをサーボとぶ。

ドラムブレーキ自動車じどうしゃなど)や、自転車じてんしゃとうのいわゆる「サーボブレーキ」における、ブレーキ機構きこう自身じしん摩擦まさつりょくによって、よりつよくブレーキがきく方向ほうこうせい帰還きかん (feed forward) てきはたらきがあるという特性とくせいを「セルフサーボ特性とくせい」とぶ。そのためか、踏力を補助ほじょする『ばいりょく装置そうちとう理解りかいされていることがある。

自動車じどうしゃ以外いがいでもサーボブレーキという概念がいねんもちいている[2]

サーボ機構きこう応用おうよう[編集へんしゅう]

など

規格きかく定義ていぎ[編集へんしゅう]

  • JIS Z 8121 (1967) オペーレーションズリサーチ用語ようご 『サーボ機構きこう
  • JIS B 0185 (2002) 知能ちのうロボット用語ようご 『サーボ機構きこう

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ 機械きかいさき端点たんてんのたわみを低減ていげんするサーボ制御せいぎょ装置そうち, ファナック, 特許とっきょ公開こうかい番号ばんごう: とくひらけ2015-230617
  2. ^ 電気でんきサーボブレーキをそなえたブレーキシステム, ローベルト ボッシュ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング, 特許とっきょ公表こうひょう番号ばんごう: とくひょう2016-515494

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]