シテ島とう

シテ島とう; Île de la Cité
	; シテ島とう（トゥルネル橋きょうからの眺望ちょうぼう）
所在地しょざいち	フランス・パリ
座標ざひょう	北緯ほくい48度ど51分ふん17秒びょう; 東経とうけい2度ど20分ふん45秒びょう座標ざひょう: 北緯ほくい48度ど51分ふん17秒びょう東経とうけい2度ど20分ふん45秒びょう
面積めんせき	0.225 km²
最高さいこう標高ひょうこう	48.854722 m
シテ島とうの位置いちシテ島とう (パリ4区く) シテ島とう (パリ)
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	プロジェクト地形ちけい
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シテ島とう（シテとう、仏ふつ: Île de la Cité）は、フランス・パリの中心ちゅうしん部ぶを流ながれるセーヌ川がわの中州なかすである。パリ1区く及および4区くに属ぞくし、サン＝ルイ島とうと並ならんで、「パリ発祥はっしょうの地ち」とも称しょうされる。ユリウス・カエサルの『ガリア戦記せんき』では、すでに紀元前きげんぜん1世紀せいきにパリシイ族ぞく（Parisii）が住すんでいたことが述のべられている。

概要がいよう

東ひがし半分はんぶんが4区くに、西にし半分はんぶんは1区くに属ぞくする。

ノートルダム大だい聖堂せいどうとパリ警視庁けいしちょうとパリ市立しりつ病院びょういん（オテル・デュー・ド・パリ（フランス語ふらんすご版ばん）、直訳ちょくやくでは「パリの神かみの館かん」）がある。病院びょういんの名前なまえは、旅たびの病人びょうにんを宿泊しゅくはくさせ、病やまいになれば看病かんびょうした教会きょうかい、巡礼じゅんれい教会きょうかいからの発展はってんの名残なごりである。近代きんだい外科げか医学いがくの開拓かいたく者しゃで、床屋とこや医者いしゃの出身しゅっしんでもある外科医げかいアンブロワーズ・パレが勤務きんむしていた病院びょういんとしてもその名なが知しられている。位置いち関係かんけいは大だい聖堂せいどうが警視庁けいしちょう庁舎ちょうしゃと向むき合あい、警視庁けいしちょうの隣となりに市立しりつ病院びょういん。

また、この島しまはとても狭せまいので、ここの住民じゅうみんたちは夜よるも一定いっていの時間じかんを過すぎるとトイレの水みずは流ながさない等ひとし、互たがいに気配きくばりしつつ一緒いっしょに住すんでいくことの不便ふべんさを味あじわってきた。ここから「シテ島とうに住すむ者もの」を表あらわす古こ仏語ふつご：citeain（現代げんだい仏語ふつご：シトワイヤン citoyen、現代げんだい英語えいご：シティズン citizen）の意味いみが転てんじ、「市民しみん」という言葉ことばが成立せいりつしたという（仏語ふつご：citéは英語えいご：cityに相当そうとうする）。

中世ちゅうせい以来いらいからの狭せまく入いり組くんだ路地ろじは、19世紀せいきに入はいりセーヌ川がわ左岸さがんと共ともに貧民窟ひんみんくつ化かしていた。そうした狭せまく不衛生ふえいせいで入いり組くんだ空間くうかんは、2月がつ革命かくめいに見みるようなバリケード戦せんといった民衆みんしゅう騒乱そうらんの元もととなっていた事情じじょうも絡からみ、第だい二に帝政ていせいの時代じだい、「パリ改造かいぞう」が実施じっしされることとなった。手始てはじめにシテ島とうを含ふくむパリ中心ちゅうしん部ぶから"大だい改造かいぞう"が行おこなわれ、下層かそう民みんらは、パリの南部なんぶから主おもに北部ほくぶや東部とうぶといった郊外こうがい^[1]に排除はいじょされた形かたちで移うつり住すむこととなった。

歴史れきしギャラリー

9世紀せいきのシテ島とうの地図ちず
14世紀せいきのシテ宮みや（現在げんざいのパレ・ド・ジュスティス）
1550年ねんのシテ島とう
1590年ねんまたは1593年ねんのシテ島とう（右側みぎがわ）。この頃ころには既すでに相当そうとう都市とし化かが進すすんでいた。この絵画かいがはカルナヴァレ博物館はくぶつかんに収蔵しゅうぞうされている。
1739年ねん頃ごろのシテ島とう
18世紀せいきのシテ島とう
現在げんざいのシテ島とう

名所めいしょ

以下いかの3つの中世ちゅうせい建築けんちく物ぶつが、今いまもなおシテ島とうに残のこされている。

シテ島とうの交通こうつう

1区くと4区くにまたがるシテ島とう（東ひがしはサン＝ルイ島とう）

橋はし

シテ島とうは、セーヌ川がわ右岸うがん（北側きたがわ）とは4本ほん、左岸さがん（南側みなみがわ）とは5本ほん、隣となりのサン=ルイ島とうとは1本ほんの橋はしで接続せつぞくされている。このうち最もっとも古ふるい橋はしが島しまの西端せいたんに架かかるポンヌフ（“新あたらしい橋はし”の意い）で、シテ島とうに架かかる橋はしとして唯一ゆいいつ、右岸うがんから左岸さがんへと渡わたる一本いっぽんの橋はしとなっている。