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ストラングラーズ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
ストラングラーズ
The Stranglers
イングランド・ブライトン公演こうえん (2014ねん3がつ)
基本きほん情報じょうほう
出身しゅっしん イングランドの旗 イングランド
サリーしゅうギルフォード
ジャンル パンク・ロック
ニュー・ウェイヴ
ポストパンク
アート・ロック
オルタナティヴ・ロック
活動かつどう期間きかん 1974ねん - 現在げんざい
レーベル ユナイテッド・アーティスツ
EMI/Liberty
エピック
Psycho
When!
Absolute/Ear Music
公式こうしきサイト www.stranglers.net
メンバー ジャン=ジャック・バーネル
バズ・ウォーン
ジム・マコーリー
トビー・ハウンシャム
きゅうメンバー ヒュー・コーンウェル
ジェット・ブラック
デイヴ・グリーンフィールド
ほか 別記べっき参照さんしょう

ストラングラーズThe Stranglers)は、イングランド出身しゅっしんロックバンド

1970年代ねんだいパンク・ムーヴメントから台頭たいとうしたグループのひとつ。以来いらい解散かいさんすることなく活動かつどうしている[1]当時とうじのパンクスと比較ひかくして、すでにキャリアのある練達れんたつしゃ集団しゅうだんでもあり、独特どくとく耽美たんびてきとインテリジェンスな音楽おんがくせい評価ひょうかけた。

来歴らいれき

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デビュー・オリジナルラインナップ(1985ねん

スウェーデン生物せいぶつがく研究けんきゅうのかたわら「Johnny Sox」というバンドで活動かつどうをしていたヒュー・コーンウェルギターボーカル)は、1974ねんイギリスもどり、ジャン=ジャック・バーネルベース、ボーカル)、ジェット・ブラックドラムス)、デイヴ・グリーンフィールドキーボード)らをさそいストラングラーズを結成けっせいした。のちにヒュー・コーンウェルは、音楽おんがくきるよう「かみ啓示けいじ」をけたとかたっている。

活動かつどう開始かいし当時とうじハードロックプログレッシブ・ロック主流しゅりゅうであり、仕事しごとにありつきたければかみばすこと、ながいギターソロをくこと、ベルボトム穿くことを要求ようきゅうされるようなこともあった時代じだいであり、ストラングラーズの過激かげき演奏えんそう言動げんどう、ファッションはそれらとははっきりと異質いしつのもので、なかなか仕事しごとられなかった。しかしそのハードロックてき硬質こうしつ攻撃こうげきせいプログレてきでラディカルな知性ちせい混淆こんこうする新奇しんき音楽おんがく次第しだい支持しじひろげ、イギリス全土ぜんどまたにかけて毎日まいにちのようにライブをおこなうまでになった。

人気にんきとも右翼うよく団体だんたいとのあいだ軋轢あつれきしょうじ(当人とうにんたちは「おれたちは右翼うよくでも左翼さよくでもない、ニュー・ウィングだ」と韜晦とうかいしていた)、またザ・クラッシュ乱闘らんとうさわぎをこしたこともあった[2]

メジャー・デビュー(1977ねん - 1989ねん

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フランス・パリ公演こうえん(1979ねん

メジャー・デビューをたしてからは、初期しょき4まいのアルバム『よるじゅうかん』『ノー・モア・ヒーローズ』『ブラック・アンド・ホワイト』『レイヴン』をUKチャートのトップ5におくみ、代表だいひょうてきパンクバンドとして、あるいはニュー・ウェイヴ旗手きしゅとしてイギリスの若者わかものおおきな影響えいきょうあたえるようになった。

1979ねん2がつはつ来日らいにち公演こうえん

1980年代ねんだいはいってからは『メニンブラック』『ラ・フォリー』『くろひょう』『オーラル・スカルプチャー』『夢現ゆめうつつ』とコンスタントにアルバムを発表はっぴょうした。これらのアルバムでは狭義きょうぎうところのパンクてき要素ようそかげひそめ、プログレやアート・ロックゴシック・ロックなどからの影響えいきょうかんじさせるインテリジェンスとリリシズム、ヨーロッパてき湿潤しつじゅん陰翳いんえい内省ないせいてきなアプローチが目立めだちはじめた。

このころから当初とうしょのパブリックイメージとのズレからか、日本にっぽんでの一般いっぱんてき人気にんき下降かこうせんをたどったが、本国ほんごくイギリスではふか精神せいしんせい耽美たんびてきなメロディがたか評価ひょうかされ、ヒットチャートにもはいつづけた[3]。イギリスにおいては、この時期じき以降いこうのアルバムは、初期しょきのアルバムよりもむしろたか評価ひょうかけている。

コーンウェル脱退だったい以降いこう(1990ねん - 現在げんざい

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1990ねんに、バンドとしての方向ほうこうせい限界げんかいかんじたヒュー・コーンウェルが、10thアルバム『10』を最後さいご脱退だったいあらたにジョン・エリスとポール・ロバーツがメンバーとして加入かにゅうし、『ストラングラーズ・イン・ザ・ナイト』『アバウト・タイム』『リトゥン・イン・レッド』『コープ・デ・グレイス』という4まいのアルバムを発表はっぴょう

フランス・エルヴィル=サン=クレール公演こうえん(2007ねん

1992ねん単独たんどく来日らいにち公演こうえん2007ねんに「サマーソニック」、2010ねんにも「パンクスプリング」に出演しゅつえんのため来日らいにちしている。

2000ねん、ジョン・エリスが脱退だったいあらたにバズ・ウォーンが加入かにゅう

2004ねん、6ねんぶりのアルバム『ノーフォーク・コースト』を発表はっぴょう

2006ねん、ポール・ロバーツが脱退だったい

2007ねんジェット・ブラック心房しんぼうほそどうかかっていることが報告ほうこくされる。長時間ちょうじかん移動いどう必要ひつよう場所ばしょでの演奏えんそうでは、代役だいやくにイアン・バーナードを起用きよう[4]

2012ねん、アルバム『ジャイアンツ』を発表はっぴょう

2015ねん年齢ねんれいてき事情じじょうにより、ジェット・ブラックが事実じじつじょう降板こうばん

2019ねん、27ねんぶりの単独たんどく来日らいにち公演こうえん開催かいさい[5]

2020ねん長年ながねん在籍ざいせき中心ちゅうしんメンバー、デイヴ・グリーンフィールドが、心臓しんぞう疾患しっかん新型しんがたコロナウイルスの影響えいきょう死去しきょ[6]。6月10にちのこされたバンドメンバーは、グリーンフィールドの直前ちょくぜんにストラングラーズが録音ろくおんしたアルバムのミキシング作業さぎょうおこなっていたことを発表はっぴょうし、グリーンフィールドに敬意けいいあらわして2020ねんあきにファイナル・ツアーをおこなうことを発表はっぴょうした[7]

2021ねん、アルバム『ダーク・マターズ』を発表はっぴょう

2022ねん12月、引退いんたいしていたオリジナルドラマー ジェット・ブラック死去しきょ[8]

メンバー

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※2022ねん12月時点じてん

げんラインナップ

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きゅうメンバー

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ディスコグラフィ

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スタジオ・アルバム

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  • よるじゅうかん』 - Rattus Norvegicus (1977ねん)
  • 『ノー・モア・ヒーローズ』 - No More Heroes (1977ねん)
  • 『ブラック・アンド・ホワイト』 - Black and White (1978ねん)
  • 『レイヴン』 - The Raven (1979ねん)
  • 『メニンブラック』 - The Gospel According to the Meninblack (1981ねん)
  • 『ラ・フォリー』 - La Folie (1981ねん) ※きゅう邦題ほうだい狂人きょうじんかん
  • くろひょう』 - Feline (1983ねん)
  • 『オーラル・スカルプチャー』 - Aural Sculpture (1984ねん)
  • 夢現ゆめうつつ』 - Dreamtime (1986ねん)
  • 『10』 - (1990ねん)
  • 『ストラングラーズ・イン・ザ・ナイト』 - Stranglers in the Night (1992ねん)
  • 『アバウト・タイム』 - About Time (1995ねん)
  • 『リトゥン・イン・レッド』 - Written in Red (1997ねん)
  • 『コープ・デ・グレイス』 - Coup de Grace (1998ねん)
  • 『ノーフォーク・コースト』 - Norfolk Coast (2004ねん)
  • 『スイート・シックスティーン』 - Suite XVI (2006ねん)
  • 『ジャイアンツ』 - Giants (2012ねん)

ライブ・アルバム

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  • 『ライヴ:Xサーツ』 - Live (X Cert) (1979ねん)
  • 『オール・ライヴ』 - All Live and All of the Night (1988ねん)
  • 『ライヴ・アット・ザ・ホープ・アンド・アンカー』Live at the Hope and Anchor (1992ねん)
  • The Early Years '74 '75 '76 Rare Live and Unreleased (1992ねん)
  • 『サタデー・ナイト、サンデー・モーニング』Saturday Night, Sunday Morning (1993ねん)
  • 『ライヴふうろく』Death and Night and Blood (1993ねん)
  • 『ストラングラーズ&フレンズ』The Stranglers and Friends - Live in Concert (1995ねん)
  • Access All Areas (1996ねん)
  • 『13にち金曜日きんようび - ライヴ・アット・ロイヤル・アルバート・ホール』 - Friday the Thirteenth (1997ねん)
  • 『ライヴ・アット・ハマースミス・オデオン'81』 - Live at the Hammersmith Odeon '81 (1998ねん)
  • 『ファイヴ・ライヴ・ゼロワン』 - 5 Live 01 (2001ねん)
  • Apollo Revisited (2003ねん)
  • Coast to Coast: Live on Tour (2005ねん)
  • Themeninblackinbrugge (2008ねん)
  • Live at the Apollo 2010 (2010ねん) ※DVD & CD

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ザ・ストラングラーズ。 11まいぐみBOXが、かれらの結成けっせい40周年しゅうねん記念きねんRUBY ANNIVERSARYツアーにわせて発売はつばい決定けってい! - HMV
  2. ^ こんなパンク伝説でんせつってた? しかも当事とうじしゃたちがかたってるんです - RO69
  3. ^ ストラングラーズ、4ねんぶりの新曲しんきょくおさめた最新さいしんベストをリリース - CDjournal
  4. ^ SIS News Archive -- November 2006-May 2007”. web.archive.org (2011ねん7がつ16にち). 2020ねん8がつ7にち閲覧えつらん
  5. ^ ザ・ストラングラーズ、27ねんぶりの単独たんどく公演こうえんせた鉄壁てっぺきのバンド・サウンド”. Rolling Stone Japan (2019ねん11月4にち). 2020ねん5がつ7にち閲覧えつらん
  6. ^ ザ・ストラングラーズのデイヴ・グリーンフィールド、死去しきょ”. BARKS (2020ねん5がつ5にち). 2020ねん5がつ7にち閲覧えつらん
  7. ^ Stranglers Official Site › Full Final UK Tour And Album Update”. www.thestranglers.co.uk. 2020ねん8がつ7にち閲覧えつらん
  8. ^ ザ・ストラングラーズのドラマーだったジェット・ブラックが逝去せいきょ享年きょうねん84さい”. NME JAPAN (2022ねん12月9にち). 2022ねん12月12にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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