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スペースX Crew-6

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア（Wikipedia）』
スペースX Crew-6
国際こくさい宇宙うちゅうステーション（ISS）に接近せっきんするCrew-6のクルーが搭乗とうじょうしたクルードラゴン エンデバー
名称めいしょうUSCV-6
任務にんむ種別しゅべつISS乗員じょういん輸送ゆそう
運用うんよう者しゃスペースX
COSPAR ID2023-027A
任務にんむ期間きかん185日にち（完了かんりょう）
特性とくせい
宇宙うちゅう機きクルードラゴン エンデバー[1]
宇宙うちゅう機種きしゅ別べつクルードラゴン
製造せいぞう者しゃスペースX
打うち上あげ時じ重量じゅうりょう12,519 kg
着陸ちゃくりく時じ重量じゅうりょう9,616 kg
乗員じょういん
乗員じょういん数すう4
乗員じょういん
任務にんむ開始かいし
打うち上あげ日び2023年ねん3月がつ2日にち 05:34:14 UTC[2][3][4]
ロケットファルコン9ブロック5 B1078.1
打上うちあげ場所ばしょケネディ宇宙うちゅうセンター、LC-39A
打うち上あげ請負うけおい者しゃスペースX
任務にんむ終了しゅうりょう
回収かいしゅう担当たんとうミーガン（英語えいご版ばん）
着陸ちゃくりく日び2023年ねん9月がつ4日にち 04:07 UTC
着陸ちゃくりく地点ちてん大西おおにし洋ひろし
軌道きどう特性とくせい
参照さんしょう座標ざひょう地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう
体制たいせい低てい軌道きどう
傾斜けいしゃ角かく51.66°
ISSのドッキング（捕捉ほそく）
ドッキング ハーモニー 天頂てんちょう側がわ
ドッキング（捕捉ほそく）日にち 2023年ねん3月がつ3日にち 06:40 UTC
分離ぶんり日び 2023年ねん5月がつ6日にち 11:23 UTC
ドッキング時間じかん 64日にち 4時じ間あいだ 43分ふん
ISS（再さい配置はいち）のドッキング（捕捉ほそく）
ドッキング ハーモニー 前方ぜんぽう側がわ
ドッキング（捕捉ほそく）日にち 2023年ねん5月がつ6日にち 12:01 UTC
分離ぶんり日び 2023年ねん9月がつ3日にち 11:05 UTC
ドッキング時間じかん 119日にち 23時じ間あいだ 4分ふん

スペースX Crew-6の徽章きしょう

（左ひだりから）アル・ネヤディ、ホバーグ、ボーエンおよびフェジャーエフ
スペースX Crew-6
COSPAR ID2023-027A

スペースX Crew-6はクルードラゴン宇宙船うちゅうせんによる、NASA商業しょうぎょう乗員じょういん（英語えいご版ばん）飛行ひこうとしては6回かい目め、有人ゆうじん軌道きどう飛行ひこうとしては9回かい目めの飛行ひこうである。このミッションは2023年ねん3月がつ2日にちの05:34:14 UTCに打うち上あげられ、2023年ねん3月がつ3日にち 06:40 UTCに国際こくさい宇宙うちゅうステーション（ISS）へのドッキングに成功せいこうしたCrew-6ミッションでは国際こくさい宇宙うちゅうステーション（ISS）へ4名めいの乗員じょういんを輸送ゆそうした。このミッションには2名めいのNASAの飛行ひこう士し、1名めいのアラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうの飛行ひこう士しおよび1名めいのロシア人じん飛行ひこう士しが割わり当あてられた。2名めいのNASAの飛行ひこう士しはスティーブ・ボーエン（英語えいご版ばん）とウォーレン・ホバーグ（英語えいご版ばん）が割わり当あてられている[5]。ロシアのアンドレイ・フェジャーエフ（英語えいご版ばん）飛行ひこう士しはソユーズMS-23から割わり当あて変更へんこうされた。スルタン・アル・ネヤディ（英語えいご版ばん）がこの飛行ひこうでの首長しゅちょう国こく連邦れんぽうの任務にんむを指揮しきした。

クルー[編集へんしゅう]

2022年ねん3月がつ24日にちに欧州おうしゅう宇宙うちゅう機関きかんはデンマーク人じん飛行ひこう士しアンドレアス・モーゲンセン（英語えいご版ばん）が予備よびクルーをつとめると発表はっぴょうした[6]。2022年ねん4月がつ29日にち、MBRSC（英語えいご版ばん）およびアクシオム・スペースはCrew-6には1名めいのアラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうの飛行ひこう士しが搭乗とうじょうすると発表はっぴょうした[7]。

このミッションへのMBRSCの参加さんかは、NASAの宇宙うちゅう飛行ひこう士しマーク・T・ヴァンデハイがソユーズMS-18（打うち上あげ）およびソユーズMS-19（帰還きかん）に搭乗とうじょうし、ISSにアメリカ人じん飛行ひこう士しが継続けいぞくして搭乗とうじょうさせるという2021年ねんのNASAとアクシオムとの合意ごういの副産物ふくさんぶつである。その見返みかえりとして、アクシオムはNASAが所有しょゆうするスペースX Crew-6の座席ざせきの権利けんりを取得しゅとくした。アクシオムはアラブ首長しゅちょう国こく連邦れんぽうとの合意ごういに基もとづき、MBRSCの職業しょくぎょう宇宙うちゅう飛行ひこう士しに飛行ひこうの機会きかいを与あたえることになった[8]。その後ご、この飛行ひこう士しがスルタン・アル・ネヤディ（英語えいご版ばん）であることが確認かくにんされた[9]。

アンドレイ・フェジャーエフ（英語えいご版ばん）は2022年ねん7月がつに、ISSに少すくなくとも1名めいのNASAの飛行ひこう士しと、1名めいのロスコスモスの飛行ひこう士しを搭乗とうじょうさせるためのソユーズ・ドラゴン乗員じょういん交代こうたいシステムの一部いちぶとしてこのこのミッションに選別せんべつされた[10]。これによって両国りょうこくはステーションでの存在そんざい感かんを確保かくほし、ソユーズないし商業しょうぎょう乗員じょういん輸送ゆそう機きのどちらかが長期間ちょうきかん飛行ひこう停止ていしとなった場合ばあいにもそれぞれのシステムを維持いじすることが可能かのうとなる[11]。

地位ちい 宇宙うちゅう飛行ひこう士し
船長せんちょう アメリカ合衆国の旗 スティーブ・ボーエン（英語えいご版ばん）, NASA
第だい68 / 69次じ長期ちょうき滞在たいざい
4回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこう
操縦そうじゅう士し アメリカ合衆国の旗 ウォーレン・ホバーグ（英語えいご版ばん）, NASA
第だい68 / 69次じ長期ちょうき滞在たいざい
1回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこう
第だい1ミッションスペシャリスト アラブ首長国連邦の旗 スルタン・アル・ネヤディ（英語えいご版ばん）, MBRSC（英語えいご版ばん）
第だい68 / 69次じ長期ちょうき滞在たいざい
1回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこう
第だい2ミッションスペシャリスト ロシアの旗 アンドレイ・フェジャーエフ（英語えいご版ばん）, ロスコスモス
第だい68 / 69次じ長期ちょうき滞在たいざい
1回かい目めの宇宙うちゅう飛行ひこう
地位ちい 宇宙うちゅう飛行ひこう士し
船長せんちょう アメリカ合衆国の旗 ジャスミン・モグベリ（英語えいご版ばん）, NASA
操縦そうじゅう士し デンマークの旗 アンドレアス・モーゲンセン（英語えいご版ばん）, ESA
第だい1ミッションスペシャリスト アラブ首長国連邦の旗 ハザ・アル・マンスーリ（英語えいご版ばん）[12], MBRSC（英語えいご版ばん）
第だい2ミッションスペシャリスト ロシアの旗 コンスタンチン・ボリソフ（英語えいご版ばん）[13], ロスコスモス

ミッション[編集へんしゅう]

6回かい目めのスペースXが運用うんようする商業しょうぎょう上うえ員いん輸送ゆそう計画けいかく（英語えいご版ばん）のミッションは2023年ねん3月がつ2日にちに打うち上あげられ、約やく6ヶ月かげつ間あいだ続つづいた。このミッションは2023年ねん2月がつ27日にち早朝そうちょうの打うち上あげが計画けいかくされていた。しかしながら、1度目どめの打うち上あげの試こころみは中止ちゅうしされ、2023年ねん3月がつ2日にち 05:34 UTCに再さいスケジュールされた[2][3][4]。2回かい目めの打うち上あげの試こころみは成功せいこうした。

Crew-6のドラゴンカプセルは、Crew-5同様どうようにソユーズMS-23とともに緊急きんきゅう避難ひなん的てきにソユーズMS-22の乗組のりくみ員いんを帰還きかんさせるための宇宙うちゅうカプセルとしても設計せっけいされている。ロスコスモスはこの能力のうりょくを使つかう代かわりに、MS-22のクルーを帰還きかんさせるためにクルーなしでソユーズMS-23を打うち上あげることを選択せんたくした[14]。

打うち上あげの試こころみ[編集へんしゅう]

最初さいしょの打うち上あげの試こころみは、TEA-TEB自然しぜん発火はっか液えきの問題もんだいで、打うち上あげ2時じ間あいだ12分ふん前まえ（T-02:12）に延期えんきされた [15]。（時刻じこくはUTC）

回かい目め 時刻じこく 結果けっか 再さい準備じゅんび期間きかん 理由りゆう 決定けってい時間じかん 好天こうてん確かく率りつ (%) 補足ほそく
1 2023年ねん2月がつ27日にち6:45:03 am 延期えんき --- TEA-TEB 点火てんか剤ざい問題もんだい 2023年ねん2月がつ27日にち6:43:00 am(-00:02:12前まえ) 95[16] ロケットの打うち上あげ失敗しっぱいリスク（点火てんかミスや早期そうきエンジンカット）
2 2023年ねん3月がつ2日にち5:34:14 am 成功せいこう 2日にち22時じ間あいだ49分ふん 95[17]

ギャラリー[編集へんしゅう]

スペースX Crew-6
  • 打ち上げ前のCrew-6の宇宙飛行士
    打うち上あげ前まえのCrew-6の宇宙うちゅう飛行ひこう士し
  • Crew-6の打ち上げ
    Crew-6の打うち上あげ
  • ISSに接近するCrew-6
    ISSに接近せっきんするCrew-6

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ “NASA Updates Commercial Crew Flight Manifest to Space Station”. NASA (2022年ねん11月3日にち). 2022年ねん11月5日にち閲覧えつらん。 “The Crew-6 mission will be Dragon Endeavour's fourth flight to the space station”
  2. ^ a b Clark, Stephen (2023年ねん1月がつ13日にち). “Launch Schedule”. Spaceflight Now. 2023年ねん1月がつ13日にち閲覧えつらん。
  3. ^ a b Cawley, James (2023年ねん2月がつ27日にち). “NASA, SpaceX Look to March 2 for Next Available Crew-6 Launch Attempt”. NASA. 2023年ねん2月がつ27日にち閲覧えつらん。 “... NASA and SpaceX will forgo a launch opportunity on Tuesday, Feb. 28, due to unfavorable weather forecast conditions. The next available launch attempt is at 12:34 a.m. EST Thursday, March 2, pending resolution of the technical issue preventing Monday's launch. ...”
  4. ^ a b Wall, Mike (2023年ねん2月がつ27日にち). “SpaceX scrubs Crew-6 astronaut launch due to ignition-fluid issue”. Space.com. 2023年ねん2月がつ27日にち閲覧えつらん。 “... The next launch opportunity comes on Thursday (March 2) at 12:34 a.m. EST (0534 GMT); weather on Tuesday (Feb. 28), the first possible opportunity before that, is not favorable for launch ...”
  5. ^ Potter, Sean (2021年ねん12月16日にち). “Two Astronauts Receive Assignments for NASA's SpaceX Crew-6 Mission”. NASA. 2021年ねん12月17日にち閲覧えつらん。  この記述きじゅつには、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく内うちでパブリックドメインとなっている記述きじゅつを含ふくむ。
  6. ^ @esaspaceflight (2022年ねん3月がつ24日にち). "@YannickJungman3 @Astro_Andreas @Space_Station @SpaceX @esa @UFM_MIN @DTUtweet @AschbacherJosef Pilot for Crew-7, a…". X（旧きゅうTwitter）より2022年ねん10月がつ17日にち閲覧えつらん。
  7. ^ “Emirati astronaut set for six-month mission to International Space Station” (2022年ねん4月がつ29日にち). 2022年ねん4月がつ29日にち閲覧えつらん。
  8. ^ “Axiom Space and the Mohammed bin Rashid Space Center Sign Agreement for UAE Astronaut to Fly on the ISS in 2023” (2022年ねん4月がつ29日にち). 2022年ねん4月がつ29日にち閲覧えつらん。
  9. ^ “UAE's Sultan Al Neyadi to be first Arab astronaut to spend 6 months on ISS” (2022年ねん7月がつ25日にち). 2022年ねん7月がつ25日にち閲覧えつらん。
  10. ^ “SpaceX rockets to fly Russian cosmonauts with new NASA deal”. CNN.com. CNN (2022年ねん7月がつ15日にち). 2022年ねん7月がつ16日にち閲覧えつらん。 “Andrei Fedyaev will fly on another SpaceX mission in the spring of 2023, according to NASA.”
  11. ^ “Rogozin says Crew Dragon safe for Russian cosmonauts”. SpaceNews (2021年ねん10月がつ26日にち). 2021年ねん12月17日にち閲覧えつらん。
  12. ^ “UAE's first astronaut to serve as backup on Sultan Al Neyadi's 6-month mission to ISS”. Zawya (2022年ねん9月がつ25日にち). 2022年ねん10月がつ17日にち閲覧えつらん。
  13. ^ “Medics find Russian cosmonauts fit for flying on Crew Dragon to ISS”. 2022年ねん10月がつ17日にち閲覧えつらん。
  14. ^ Expedition 68 NASA's SpaceX Crew-6 Leaders Discuss Mission - Jan. 25, 2023. NASA Video. 25 January 2023. 2023年ねん2月がつ14日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。YouTubeより2023年ねん3月がつ25日にち閲覧えつらん。
  15. ^ “Shortly before liftoff, SpaceX cancels a crew launch due to igniter issues – Ars Technica” (英語えいご). 2023年ねん2月がつ27日にち閲覧えつらん。
  16. ^ https://twitter.com/commercial_crew/status/1630081811438026752?s=61&t=03OFAo5cEHVpYoIF7s6OCg
  17. ^ https://twitter.com/spacex/status/1630821399718936576?s=61&t=Edyh7JD4J6RJiRPCRMNbEA
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  • †は打うち上あげ失敗しっぱい
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