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STS-106

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
STS-106
徽章きしょう
ミッションの情報じょうほう
ミッションめい STS-106
シャトル アトランティス
発射はっしゃだい 39-B
打上うちあ日時にちじ 2000ねん9がつ8にち 8:45:47(EDT)
着陸ちゃくりくまたは着水ちゃくすい日時にちじ 2000ねん9がつ19にち 3:56(EDT)
ケネディ宇宙うちゅうセンターだい15滑走かっそう
ミッション期間きかん 11にち19あいだ12ふん15びょう
周回しゅうかいすう 185
高度こうど 320 km
軌道きどう傾斜けいしゃかく 51.6°
航行こうこう距離きょり 7,900,000 km
乗員じょういん写真しゃしん
年表ねんぴょう
前回ぜんかい 次回じかい
STS-101 STS-101 STS-92 STS-92

STS-106は、アトランティスもちいて国際こくさい宇宙うちゅうステーション(ISS)をおとずれたスペースシャトルのミッションである。

乗組のりくみいん

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ミッションパラメータ

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  • 質量しつりょう:
    • 打上うちあ:115,259 kg
    • 着陸ちゃくりく:100,369 kg
    • ペイロード:10,219 kg
  • きんてん:375 km
  • とおてん:386 km
  • 軌道きどう傾斜けいしゃかく:51.6°
  • 軌道きどう周期しゅうき:92.2ふん

ISSとのドッキング

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  • ドッキング:2000ねん9がつ10日とおか551ふん25びょう(UTC)
  • ドッキング解除かいじょ:2000ねん9がつ18にち346ふん00びょう(UTC)
  • ドッキング時間じかん:7にち21あいだ54ふん35びょう

宇宙うちゅう遊泳ゆうえい

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  • 開始かいし:2000ねん9がつ11にち447ふん(UTC)
  • 終了しゅうりょう:2000ねん9がつ11にち1101ふん(UTC)
  • 時間じかん:6あいだ14ふん

ミッションハイライト

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ICC STS-106
STS-106におけるアトランティスの打上うちあ
宇宙うちゅう飛行ひこうちゅう乗組のりくみいん
9月11にちおこなわれた宇宙うちゅう遊泳ゆうえいちゅうのマレンチェンコ
STS-106から国際こくさい宇宙うちゅうステーション。ユニティ、ザーリャ、ズヴェズダのモジュールにプログレス補給ほきゅうせんがドッキングしている。

ISS組立くみたてミッションISS-2A.2b では、SPACEHAB Double ModuleとIntegrated Cargo Carrier (ICC)をもちいてISSへの補給ほきゅうひんはこばれた。またこのミッションでは、2ふねがい活動かつどうおこなわれた。

4度目どめ宇宙うちゅう飛行ひこうとなる船長せんちょうのテレンス・ウィルコットは、7めい乗組のりくみいん指揮しきした。11日間にちかんのミッションで、ウィルコットらは1週間しゅうかんをISSのなかごし、アトランティス後部こうぶのSPACEHABとズヴェズダにドッキングしたロシアのプログレスM-1からの荷物にもつろした。ズヴェズダは7がつ26にちにISSに接続せつぞくされたばかりで、当初とうしょ居住きょじゅう区域くいきとしてもちいられた。

ミッションの目標もくひょうは、2000ねんあき予定よていされていたはじめての長期ちょうき滞在たいざいのためにズヴェズダの準備じゅんびをすることであった。ウィリアム・シェパード船長せんちょうとするだい1長期ちょうき滞在たいざい乗組のりくみいんは、2000ねん10がつ31にちソユーズ地球ちきゅう出発しゅっぱつし、あたらしい開拓かいたくでの4ヶ月かげつあいだ生活せいかつはじめた。

飛行ひこう3にち、ともに2度目どめ宇宙うちゅう飛行ひこうとなるエドワード・ルーとユーリ・マレンチェンコは、6あいだ14ぶんせんがい活動かつどうおこなった。ふねがい活動かつどう目的もくてきは、電源でんげんケーブルやタ通信たつうしんのためのケーブルをズヴェズダとザーリャあいだ敷設ふせつすることと6フィートのながさの磁気じきセンサ設置せっちすることであった。磁気じきセンサは、ズヴェズダの地球ちきゅうからの角度かくど測定そくていするためのさん次元じげんコンパスとして設計せっけいされたものであった。

ルーとマレンチェンコは、100フィート以上いじょうじょうのカーゴベイまで命綱いのちづなすりを使つかって移動いどうし、スペースシャトルがいさいとおでのふねがい活動かつどうとなった。かれらはバーバンクとマストラキオのロボットアームによる手助てだすけをけて作業さぎょう完了かんりょうし、このふねがい活動かつどうは、スペースシャトルの歴史れきしじょうちょうど50かいふねがい活動かつどうとなった。また、これは、1997ねん10がつミールおこなわれたときつづき、スペースシャトルがいでの2度目どめアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくとロシアの共同きょうどうでのふねがい活動かつどうとなった。ルーはあかしま模様もよう宇宙うちゅうふく、マレンチェンコは純白じゅんぱく宇宙うちゅうふくた。マレンチェンコは、1994ねんにミールに4ヶ月かげつ滞在たいざいしていたとき合計ごうけい12あいだふねがい活動かつどう経験けいけんしていたが、ルーにとってははじめてのふねがい活動かつどうであった。ダン・バーバンクは、ふねがい活動かつどう振付ふりつけつとめた。

ミッションスペシャリストのリック・マストラキオは、このミッションのロボットアーム操作そうさ責任せきにんしゃで、ルーとマレンチェンコが組立くみた作業さぎょうおこなっていたあいだに、カナダが設置せっちしたアームをもちいて2人ふたり移動いどうおこなった。マストラキオのバックアップは、操縦そうじゅうしゅのスコット・アルトマンがつとめることになっていた。

乗組のりくみいん最後さいごのメンバーはボリス・モロコフで、モロコフはプログレスからのろしを担当たんとうした。

飛行ひこう4にち乗組のりくみいんあずかあつ結合けつごうアダプタ-2をつうじてISSにはいり、3トン以上いじょう補給ほきゅう品等ひんとう移動いどう作業さぎょう開始かいしした。アトランティスの乗組のりくみいんは、7がつバイコヌール宇宙うちゅう基地きちからげられて以来いらいはじめてズヴェズダの内部ないぶはいった。さらに、Reaction Control System (RCS)をもちいてさい起動きどうし、ISSをたか軌道きどうげた。

補給ほきゅうひん移動いどう維持いじ作業さぎょうは5にちつづき、消耗しょうもうひん必要ひつようりょう以上いじょうあったので、ミッションは1にちばされることになった。

飛行ひこう5にち活動かつどうには、ズヴェズダないへの3つのバッテリーの設置せっちとうがあった。打上うちあ重量じゅうりょうらすため、ズヴェズダは8つのうち5つのバッテリーしかまない状態じょうたいげられた。

ルーとマレンチェンコは、飛行ひこう6にちだい部分ぶぶんをズヴェズダへの電圧でんあつ電流でんりゅう安定あんてい装置そうち設置せっちついやした。電子でんしシステムやみず水素すいそ酸素さんそ電気でんき分解ぶんかいする装置そうち設置せっちされ、最初さいしょ乗組のりくみいん到着とうちゃく起動きどうされた。

乗組のりくみいんは、6つの100ポンドのみず容器ようき最初さいしょ乗組のりくみいんようすべての食物しょくもつ事務じむ用品ようひん、コンピュータとうふくみ、6000ポンド以上いじょう荷物にもつをISSない移動いどうした。

乗組のりくみいんは、5にちと9あいだ21ふんをISSでごした。ウィルコットとアルトマンは4つのブースターを操作そうさしてISSをやく233マイルから241マイルの軌道きどううつし、平均へいきん高度こうどを14マイル上昇じょうしょうさせた。ISSへの結合けつごうから7にちと21あいだ54ふん、アトランティスは1146ふん(EDT)にドッキングを解除かいじょした。

アトランティスは、490まんマイルの飛行ひこうで3トン以上いじょう荷物にもつをISSにはこんだ。アマチュア無線むせん無線むせんが、STS-106ではじめて宇宙うちゅうはこばれ、ISSに設置せっちされて、だい1長期ちょうき滞在たいざい乗組のりくみいんによってもちいられた[1]

出典しゅってん

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  1. ^ ISS Reference - Ham Radio”. Spaceflight.nasa.gov (2012ねん7がつ23にち). 2012ねん11月2にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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