出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
STS-79
STS-79、アトランティスの打 う ち上 あ げ
徽章 きしょう
ミッションの情報 じょうほう 乗員 じょういん 数 すう
左記 さき 発射 はっしゃ 台 だい
ケネディ LC-39A 打上 うちあ げ日時 にちじ
1996年 ねん 9月 がつ 16日 にち 08:54:49.048(UTC) 着陸 ちゃくりく 地点 ちてん
ケネディ SLF15 ミッション期間 きかん
10日間 にちかん 3時 じ 間 あいだ 19分 ふん 28秒 びょう 乗員 じょういん 写真 しゃしん
年表 ねんぴょう
STS-79 はスペースシャトル の79回 かい 目 め のミッション。アトランティス の17回 かい 目 め の飛行 ひこう で、シャトル・ミール計画 けいかく の一部 いちぶ であり、ミール に設備 せつび 、物資 ぶっし 、交代 こうたい 要員 よういん を輸送 ゆそう した。アトランティスでは乗組 のりくみ 員 いん によってさまざまな科学 かがく 実験 じっけん が行 おこな われた。
完全 かんぜん に組 く み立 たて てあがったミールとシャトルの初 はじ めてのドッキングであり、シャトルとミールの4回 かい 目 め のドッキングであった[1] 。
打 う ち上 あ げ前 まえ の移動 いどう 式 しき 打 う ち上 あ げプラットフォーム(英語 えいご 版 ばん ) に乗 の ったアトランティスの上方 かみがた からの図 ず
ドッキングを解除 かいじょ したアトランティスから見 み たミール
STS-79はプリローダの到着 とうちゃく で宇宙 うちゅう ステーションミールが完成 かんせい してから最初 さいしょ のドッキングであった。アトランティスは1821kgのアンドロジナスドッキング機構 きこう を搭載 とうさい していた。この飛行 ひこう はロシアのミールに滞在 たいざい 後 ご 、アメリカ人 じん と交代 こうたい した初 はつ のアメリカ人 じん クルーのシャノン・ルシッド の地球 ちきゅう への帰還 きかん とミールとの4度目 どめ のドッキングがハイライトとなっている[1] 。彼女 かのじょ は3月 がつ 22日 にち にSTS-76 でミールに到着 とうちゃく し、その後 ご の宇宙 うちゅう での滞在 たいざい 期間 きかん の188日間 にちかん は当時 とうじ のアメリカの新 しん 記録 きろく であり、女性 じょせい 宇宙 うちゅう 飛行 ひこう 士 し の宇宙 うちゅう 滞在 たいざい 記録 きろく でも世界一 せかいいち となった[2] 。ミールに到着 とうちゃく した後任 こうにん はジョン・ブラハであり、彼 かれ は1997年 ねん 1月 がつ にジェリー・リネンジャー と交代 こうたい でSTS-81 のクルーとして、地球 ちきゅう に帰還 きかん した[3] 。
STS-79はシャトルとミールのドッキングを支援 しえん するスペースハブモジュールの2度目 どめ の飛行 ひこう で、ダブルモジュール構成 こうせい のスペースハブの初 はつ 飛行 ひこう であった[1] 。ダブルモジュールの内 うち 、前方 ぜんぽう はシャトルの宇宙 うちゅう 滞在 たいざい 中 ちゅう 全 ぜん 期間 きかん でクルーによって実験 じっけん が行 おこな われていた。ダブルモジュールの後方 こうほう はミール向 む けの輸送 ゆそう 装置 そうち で、食料 しょくりょう 、衣類 いるい 、実験 じっけん 具 ぐ 、消耗 しょうもう 品 ひん 、予備 よび 機器 きき などが含 ふく まれていた[1] 。モジュールの重量 じゅうりょう は4774kgであった。
シャトルとミールの通信 つうしん 接続 せつぞく はRバー近接 きんせつ のあとの9月 がつ 18日 にち の15時 じ 13分 ふん に行 おこな われた。ハッチは9月19日 にち 5時 じ 40分 ふん に開 あ けられ、ブラハとルシッドは11時 じ に交代 こうたい した。ミールでブラハを迎 むか えたのはミール第 だい 22期 き 長期 ちょうき 滞在 たいざい の司令 しれい であるワレリー・コルズン とフライトエンジニアのアレクサンドル・カレリ であった[4] 。5日間 にちかん のドッキング中 ちゅう 、ブラハとルシッドの二人 ふたり は物資 ぶっし 、食料 しょくりょう 、アトランティスの燃料 ねんりょう 電池 でんち から発生 はっせい した水 みず など1814kgを超 こ える補給 ほきゅう 品 ひん をミールに運 はこ んだ。軟骨 なんこつ の開発 かいはつ 研究 けんきゅう のためのバイオテクノロジーシステム、高温 こうおん 超 ちょう 伝導 でんどう 材料 ざいりょう の電気 でんき 的 てき 特性 とくせい を測定 そくてい するMaterial in Devices as Superconductors、商用 しょうよう バイオプロセッシング装置 そうち など3つの大 だい 規模 きぼ な実験 じっけん や自己 じこ 完結 かんけつ 型 がた 水 すい システムを含 ふく む幾 いく つかの小 しょう 実験 じっけん も移動 いどう された[5] 。
おおよそ907kgの実験 じっけん 試料 しりょう と装置 そうち がミールからアトランティスに運 はこ び込 こ まれ、ステーションに出 だ し入 い れした合計 ごうけい の重量 じゅうりょう は最 もっと も多 おお く記載 きさい されているもので2722kgを超 こ えている[5] 。ルシッドは6ヶ月 かげつ 間 あいだ の滞在 たいざい 中 ちゅう に、先進 せんしん 技術 ぎじゅつ 、地球 ちきゅう 科学 かがく 、基礎 きそ 生物 せいぶつ 学 がく 、人類 じんるい 生命 せいめい 科学 かがく 、微小 びしょう 重力 じゅうりょく 研究 けんきゅう 、宇宙 うちゅう 科学 かがく などさまざまな分野 ぶんや の研究 けんきゅう を行 おこな っていた。具体 ぐたい 的 てき にはミールでの電離 でんり 放射線 ほうしゃせん レベルを把握 はあく する環境 かんきょう 放射線 ほうしゃせん 測定 そくてい 、特 とく に小麦 こむぎ など植物 しょくぶつ への微小 びしょう 重力 じゅうりょく の影響 えいきょう を研究 けんきゅう するためのグリーンハウス統合 とうごう の植物 しょくぶつ 実験 じっけん 、長期 ちょうき 宇宙 うちゅう 飛行 ひこう が人間 にんげん の免疫 めんえき 系 けい やあたえる影響 えいきょう のデータや血液 けつえき ・唾液 だえき などの試料 しりょう を集 あつ める体液 たいえき 性 せい 免疫 めんえき 機構 きこう の調査 ちょうさ などの実験 じっけん が含 ふく まれた。これらの研究 けんきゅう のうち幾 いく つかはルシッドのミール滞在 たいざい 中 ちゅう に到着 とうちゃく したプリローダ で行 おこな われていた[5] 。
宇宙 うちゅう で最大 さいだい 871度 ど までの加工 かこう が可能 かのう な新 しん 設計 せっけい 炉 ろ のExtreme Temperature Translation Furnace (ETTF)、12の異 こと なるたんぱく質 しつ を含 ふく む128の個別 こべつ 試料 しりょう を補 おぎな うCommercial Protein Crystal Growth (CPCG)、地球 ちきゅう の表層 ひょうそう 土砂 どしゃ の地震 じしん や地滑 じすべ りでの挙動 きょどう に関連 かんれん する非 ひ 凝集 ぎょうしゅう 性 せい の粒状 りゅうじょう 材料 ざいりょう の挙動 きょどう の更 さら なる理解 りかい のために設計 せっけい されたMechanics of Granular Materialsの三 みっ つの実験 じっけん はアトランティスでも継続 けいぞく された。
他 た のシャトル・ミールでの飛行 ひこう と同 おな じく、国際 こくさい 宇宙 うちゅう ステーション の開発 かいはつ リスクを減 へ らすのを助 たす けるためのリスク緩和 かんわ 実験 じっけん が行 おこな われており、ペイロードに対 たい する振動 しんどう やその他 た の衝撃 しょうげき を緩和 かんわ するように設計 せっけい された実験 じっけん 用 よう 棚 たな Active Rack Isolation System(ARIS)が初 はじ めて利用 りよう された[5] 。STS-97の終 お わり近 ちか くには、アトランティスの軌道 きどう を下 さ げるための小型 こがた バーニアジェットの利用 りよう 試験 しけん が行 おこな われた。なお類似 るいじ のマニューバは第 だい 2回 かい ハッブルサービスミッションのSTS-82 の際 さい の終 お わりにも、ハッブルをシャトルのペイロードベイに搭載 とうさい した状態 じょうたい で、リブーストして軌道 きどう を上昇 じょうしょう させるために利用 りよう されている
^ a b c d “STS-79 (79) ”. National Aeronautics and Space Administration. 2011年 ねん 12月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
^ “Astronaut Bio: Shannon Lucid (10/2009) ”. Johnson Spaceflight Center, National Aeronautics and Space Administration. 2011年 ねん 12月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
^ “STS-81 (81) ”. National Aeronautics and Space Administration. 2011年 ねん 12月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
^ “NASA - STS-81 ”. National Aeronautics and Space Administration. 2011年 ねん 12月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
^ a b c d “NASA - STS-79 ”. National Aeronautics and Space Administration. 2011年 ねん 12月 がつ 20日 はつか 閲覧 えつらん 。
アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく のスペースシャトルミッション
終了 しゅうりょう 中止 ちゅうし オービタ