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STS-28

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
STS-28
STS-28の打上うちあ
任務にんむ種別しゅべつ衛星えいせい展開てんかい
運用うんようしゃNASA
COSPAR ID1989-061A
SATCAT №20164
任務にんむ期間きかん5にち1あいだ8びょう
飛行ひこう距離きょり3,400,000キロメートル (2,100,000 mi)
周回しゅうかいすう81
特性とくせい
宇宙うちゅうコロンビア
ペイロード重量じゅうりょう19,600 kg
乗員じょういん
乗員じょういんすう5
乗員じょういんブリュースター・ショウ
リチャード・リチャーズ
ジェームズ・アダムソン
デビッド・リーストマ
マーク・ブラウン
任務にんむ開始かいし
1989ねん8がつ8にち 12:37:00(UTC)
打上うちあ場所ばしょケネディ宇宙うちゅうセンターだい39発射はっしゃ施設しせつ
任務にんむ終了しゅうりょう
着陸ちゃくりく1989ねん8がつ13にち 13:37:08(UTC)
着陸ちゃくりく地点ちてんエドワーズ空軍くうぐん基地きちだい17滑走かっそう
軌道きどう特性とくせい
参照さんしょう座標ざひょう地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう
体制たいせいてい軌道きどう
きんてん高度こうど289 km
とおてん高度こうど306 km
傾斜けいしゃかく57.0°
軌道きどう周期しゅうき90.5ふん

前列ぜんれつひだりから、リチャーズ、ショウ、リーストマ
後列こうれつ:ブラウン、アダムソン
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STS-28は、アメリカ航空こうくう宇宙うちゅうきょく (NASA) の30かいスペースシャトルのミッションであり、そのうちアメリカ国防総省こくぼうそうしょうのためにおこなわれた4かいのミッションである。また、コロンビアの8かい飛行ひこうとなった。コロンビアは1989ねん8がつ8にちげられ、地球ちきゅうを81しゅうして210まんマイルを飛行ひこうし、8がつ13にちエドワーズ空軍くうぐん基地きちだい17滑走かっそう着陸ちゃくりくした。コロンビアの飛行ひこうは、チャレンジャーごう爆発ばくはつ事故じこ直前ちょくぜんおこなわれた1986ねん1がつSTS-61-C以来いらいとなった。STS-28のミッションの詳細しょうさい機密きみつであるが、ペイロードは、SDS-2通信つうしん衛星えいせい初号しょごうであったとひろしんじられている。ミッションの高度こうど機密きみつであるが、飛行ひこう距離きょり周回しゅうかい回数かいすうから、220kmから380kmのあいだであったはずである。

乗組のりくみいん

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ミッションの概要がいよう

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コロンビアは、1989ねん8がつ8にち午前ごぜん837ふん(EDT)にフロリダしゅうケネディ宇宙うちゅうセンターだい39発射はっしゃ施設しせつBからげられた。

STS-28において、コロンビアは2衛星えいせいUSA-40[1]とUSA-41[2]放出ほうしゅつした。初期しょき報告ほうこくしょでは、STS-28の主要しゅようなペイロードは改良かいりょうがたのKH-11写真しゃしん偵察ていさつ衛星えいせいであるとかんがえられていたが、報告ほうこくしょやアマチュア衛星えいせいによる観測かんそくでは、USA-40は、STS-38STS-53げられたものとた、だい2世代せだい衛星えいせいデータシステム(SDS)中継ちゅうけいであったとかんがえられている[3]。これらの衛星えいせいはLEASAT衛星えいせいおな設計せっけいのバスをち、おなじように展開てんかいされたとかんがえられている。

このミッションでは、"Detailed Secondary Objective 469"の主要しゅよう要素ようその1つである11ポンドのヒトの頭蓋骨ずがいこつはじめて飛行ひこうした。このNASAとアメリカ国防総省こくぼうそうしょう共同きょうどう実験じっけんは、宇宙うちゅう飛行ひこうちゅうにおける放射線ほうしゃせんのヒトの頭蓋とうがいへの透過とうかについて調しらべるためのものであった。組織そしきし、10のそううすられた女性じょせい頭蓋骨ずがいこつがプラスチックのケースのなかかれ、様々さまざまふかさの放射線ほうしゃせんレベルを記録きろくするために、各層かくそうすうひゃく熱発ねっぱつこう線量せんりょうけい設置せっちされた。この実験じっけん装置そうちは、スペースシャトルのミッドデッキのロッカーにかれ、STS-36STS-31でも同様どうようおこなわれて、ことなる軌道きどう傾斜けいしゃかくでの放射線ほうしゃせんレベルが記録きろくされた[4]

飛行ひこうちゅうれの兆候ちょうこうあらわれ、乗組のりくみいん姿勢しせい制御せいぎょシステムのスラスタを停止ていしした。また、姿勢しせい制御せいぎょシステムのヒーターも故障こしょうした。STS-28の飛行ひこう分析ぶんせきにより、機体きたいまわりのプラズマのらんりゅうのために、大気圏たいきけんさい突入とつにゅうなかねつ防護ぼうごシステムが異常いじょう加熱かねつしていたことが発見はっけんされた。詳細しょうさい報告ほうこく[5]では、したみぞ充填じゅうてんぶつ原因げんいんである可能かのうせいがあるとされた。この充填じゅうてんぶつは、2005ねんおこなわれたコロンビアごう空中くうちゅう分解ぶんかい事故じここうはつのミッションであるSTS-114さいふねがい活動かつどう除去じょきょされたものとおなじものである。Shuttle Lee-side Temperature Sensing (SILTS)の赤外線せきがいせんカメラは、このミッションでコロンビアでの2度目どめ宇宙うちゅう飛行ひこうおこなった。オービタの垂直すいちょく安定あんていばん設置せっちされた円筒えんとうがたのポッドとまわりのくろいタイルから構成こうせいされ、大気圏たいきけんさい突入とつにゅうねつ力学りきがくてき状況じょうきょうをマップするために設計せっけいされた撮像さつぞう装置そうち内蔵ないぞうしていた。皮肉ひにくなことにカメラは、コロンビア分解ぶんかい事故じここった最後さいご飛行ひこうちょう高温こうおんプラズマによって破壊はかいされたコロンビアの左舷さげんつばさほういていた。SILTSシステムは、合計ごうけい6かいのミッションでしかもちいられなかったが、ポッドはずっとコロンビアに搭載とうさいされたままであった[6]。コロンビアのねつ防護ぼうごシステムは、STS-51-LとSTS-28のあいだに、ディスカバリーアトランティスたものにアップグレードされ、また重量じゅうりょう転回てんかい時間じかん削減さくげんのため、たくさんのしろいタイルは、フェルトのブランケットに交換こうかんされた。STS-28ではじめて公開こうかいされたその改良かいりょうてんには、軌道きどうじょうでも容易ようい識別しきべつできるようにするため、コロンビアの名前なまえかれた位置いちが、ペイロードベイのドアから胴体どうたい移動いどうしたことがある。

コロンビアは5日間にちかんと1あいだのミッションをえ、1989ねん8がつ13にち午前ごぜん937ふん(EDT)にカリフォルニアしゅうエドワーズ空軍くうぐん基地きち着陸ちゃくりくした。

ギャラリー

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出典しゅってん

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  1. ^ 1989-061B”. National Space Science Data Center. 27 March 2010閲覧えつらん
  2. ^ 1989-061C”. National Space Science Data Center. 27 March 2010閲覧えつらん
  3. ^ Cassutt, Michael (2009ねん8がつ). “Secret Space Shuttles”. Air & Space. http://www.printthis.clickability.com/pt/cpt?expire=&title=Secret+Space+Shuttles+%7C+Space+Exploration+%7C+Air+%26+Space+Magazine&urlID=406883157&action=cpt&partnerID=285367&cid=50779477&fb=Y&url=http%3A%2F%2Fwww.airspacemag.com%2Fspace-exploration%2FSecret-Space-Shuttles.html%3Fc%3Dy%26page%3D1 February 17, 2012閲覧えつらん 
  4. ^ Macknight, Nigel, Space Year 1991, p.41 ISBN 0-87938-482-4
  5. ^ STS-28 R - Early Boundary Layer Transition” (PDF). 27 March 2010閲覧えつらん
  6. ^ Shuttle Infrared Leeside Temperature Sensing

外部がいぶリンク

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