STS-94

STS-94

STS-94の打上うちあげ
任務にんむ種別しゅべつ	微小びしょう重力じゅうりょく研究けんきゅう
運用うんよう者しゃ	アメリカ航空こうくう宇宙うちゅう局きょく
COSPAR ID	1997-032A
SATCAT №	24849
任務にんむ期間きかん	15日にち16時じ間あいだ45分ふん29秒びょう
飛行ひこう距離きょり	10,000,000 km
特性とくせい
宇宙うちゅう機き	スペースシャトル・コロンビア
着陸ちゃくりく時じ重量じゅうりょう	117,802 kg
ペイロード重量じゅうりょう	10,169 kg
乗員じょういん
乗員じょういん数すう	7
乗員じょういん	ジェームズ・ハルセル スーザン・スティル ジャニス・E・ヴォス マイケル・ガーンハート ドナルド・トーマス ロジャー・クラウチ グレゴリー・リンテリス
任務にんむ開始かいし
打うち上あげ日び	1997年ねん7月がつ1日にち 18:02:02(UTC)
打上うちあげ場所ばしょ	ケネディ宇宙うちゅうセンター第だい39発射はっしゃ施設しせつA
任務にんむ終了しゅうりょう
着陸ちゃくりく日び	1997年ねん7月がつ17日にち 10:47:29(UTC)
着陸ちゃくりく地点ちてん	ケネディ宇宙うちゅうセンターNASAシャトル着陸ちゃくりく施設しせつ33番ばん滑走かっそう路ろ
軌道きどう特性とくせい
参照さんしょう座標ざひょう	地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう
体制たいせい	低てい軌道きどう
近きん点てん高度こうど	296 km
遠とお点てん高度こうど	300 km
傾斜けいしゃ角かく	28.45°
軌道きどう周期しゅうき	90.5分ふん
左ひだりから、（前列ぜんれつ）ヴォス、ハルセル、スティル、トーマス、（後列こうれつ）クラウチ、リンテリス、ガーンハート スペースシャトル計画けいかく

STS-94は、1997年ねん7月がつ1日にちに打うち上あげられたスペースシャトルコロンビアのミッションである。

乗組のりくみ員いん

• 船長せんちょう - ジェームズ・ハルセル　(4)
• 操縦そうじゅう士し - スーザン・スティル (2)
• ミッションスペシャリスト1 - ジャニス・E・ヴォス (4)
• ミッションスペシャリスト2 - マイケル・ガーンハート (3)
• ミッションスペシャリスト3 - ドナルド・トーマス (4)
• ペイロードスペシャリスト1 - ロジャー・K・クラウチ (2)
• ペイロードスペシャリスト2 - グレゴリー・リンテリス (2)

STS-94は、STS-83と全まったく同おなじ乗組のりくみ員いんで行おこなわれた。有人ゆうじん宇宙うちゅう飛行ひこうの歴史れきし上じょう、2人ふたり以上いじょうの全まったく同おなじ乗組のりくみ員いんで宇宙うちゅう飛行ひこうが行おこなわれたのは、唯一ゆいいつのことである。

ミッションハイライト

このミッションは、1997年ねん4月がつ4日にちに打うち上あげられ、元々もともと15日にち16時じ間あいだ行おこなわれる予定よていだったが、燃料ねんりょう電池でんちの問題もんだいにより短縮たんしゅくされ、打上うちあげげから3日にち23時じ間あいだ後ごの4月がつ8日にちに着陸ちゃくりくした。NASAは、1997年ねん7月がつ1日にちに打上うちあげ予定よていのSTS-94で再度さいどこのミッションを行おこなうことを決定けっていした。

STS-83の主要しゅようなペイロードは、Microgravity Science Laboratory (MSL)であった。MSLは、国際こくさいMicrogravity Laboratoryミッション（STS-42のIML-1、STS-65のIML-2）、米国べいこくのMicrogravity Laboratoryミッション（STS-50のUSML-1、STS-73のUSML-2）、日本にっぽんのSpacelabミッション（STS-47のSpacelab-J）とSpacelab Life and Microgravity Scienceミッション（STS-78のLMS）、ドイツのSpacelabミッション（STS-61-AのD-1、STS-55のD-2）からなる国際こくさい共同きょうどうプロジェクトで作つくられた。

MSLは、4つの主要しゅような施設しせつで19の材料ざいりょう実験じっけんが行おこなわれている。施設しせつには、Large Isothermal Furnace、EXpedite the Processing of Experiments to the Space Station (EXPRESS) Rack、Electromagnetic Containerless Processing Facility (TEMPUS)、 Coarsening in Solid-Liquid Mixtures (CSLM)、Droplet Combustion Experiment (DCE)、Combustion Module-1 Facility等とうがある。さらに、マーシャル宇宙うちゅう飛行ひこうセンターで開発かいはつされたMiddeck Glovebox (MGBX)では技術ぎじゅつ実験じっけんが行おこなわれ、High-Packed Digital Television (HI-PAC DTV)システムで丸まるいチャンネルのリアルタイムアナログビデオが撮影さつえいされた。

Large Isothermal Furnaceは、宇宙開発事業団うちゅうかいはつじぎょうだんがSTS-47のSpacelab-Jミッションのために開発かいはつしたもので、STS-65のIML-2ミッションでも運はこばれた。シアセル法ほうの拡散かくさん係数けいすう測定そくてい実験じっけん、液体えきたい金属きんぞく及および合金ごうきんの拡散かくさん実験じっけん、液体えきたい鉛なまり-スズ-テルル中なかの拡散かくさん実験じっけん、イオン化いおんか金属きんぞく中ちゅうの不純物ふじゅんぶつ拡散かくさん実験じっけん、液えき相しょう焼しょう結ゆいII実験じっけん(LIF)、融解ゆうかい半導体はんどうたい中なかの拡散かくさん過程かてい実験じっけん(DPIMS)等とうが行おこなわれた。

NASAのグレン研究けんきゅうセンター（当時とうじはルイス研究けんきゅうセンター）が開発かいはつしたCombustion Module-1 (CM-1)では、Laminar Soot Processes ExperimentとStructure of Flame Balls at Low Lewis-number Experiment (SOFBALL)が行おこなわれた。

Droplet Combustion Experiment (DCE)は、液えき滴しずくの大おおきさが2mmから5mmの範囲はんいで、異ことなる圧力あつりょく、周辺しゅうへん酸素さんそ濃度のうどの下もとで、1つの液えき滴しずくの基礎きそ的てきな燃焼ねんしょうの様子ようすを研究けんきゅうするために設計せっけいされた。DOEの装置そうちは、カーゴベイ内ないの1つ分ぶんの幅はばのMSLラックに組くみ込こまれた。

EXPRESSラックは、スペースハブのダブルラックを置おき換かえるもので、このラックが宇宙うちゅうステーションに提供ていきょうしていたのと同おなじ構造こうぞうと資源しげんへの接続せつぞく性せいを提供ていきょうする。Physics of Hard Spheres (PHaSE)実験じっけんとAstro/PGBA実験じっけんが行おこなわれる。

Electromagnetic Containerless Processing Facility (TEMPUS)は、異ことなる流動りゅうどう様式ようしきでの核かく生成せいせい実験じっけん、過か冷却れいきゃく液体えきたい中ちゅうでの先端せんたん材料ざいりょうの熱ねつ物理ぶつり的てき性質せいしつの実験じっけん、振動しんどう液えき滴しずく技術ぎじゅつを用もちいた液体えきたいと過か冷却れいきゃく合金ごうきんの表面張力ひょうめんちょうりょくの測定そくてい実験じっけん、合金ごうきん過か冷却れいきゃく実験じっけん、地球ちきゅう及および宇宙うちゅう実験じっけん室しつ内ないにおける純じゅんニッケルと希薄きはくニッケル-炭素たんそ合金ごうきん上じょうのデンドライト成長せいちょう速度そくどによる形態けいたい安定あんてい性せい研究けんきゅうの実験じっけん、過か冷却れいきゃく合金ごうきんの短たん範囲はんい規則きそく性せい実験じっけん、過か冷却れいきゃく状態じょうたいでのガラス形成けいせい合金ごうきんの熱ねつ膨張ぼうちょう実験じっけん、ガラス形成けいせい金属きんぞく液体えきたいのAC熱量ねつりょう測定そくていと熱ねつ物理ぶつり的てき性質せいしつ実験じっけん、過か冷却れいきゃく液体えきたい金属きんぞくの表面張力ひょうめんちょうりょく及および粘ねば度たび測定そくてい実験じっけん等とうに用もちいられる。

また他たに微小びしょう重力じゅうりょくを測定そくていする実験じっけんもある。これには、space acceleration measurement system (SAMS)、microgravity measurement assembly (MMA)、quasi-steady acceleration measurement system、orbital acceleration research experiment (OARE)等とうがある。

MGBX施設しせつでは、bubble and drop nonlinear dynamics (BDND)実験じっけん、capillary-driven heat transfer (CHT)装置そうちの微小びしょう重力じゅうりょく環境かんきょうでの基本きほん的てき操作そうさの研究けんきゅう、internal flows in a free drop (IFFD)実験じっけん、fiber-supported droplet combustion (FSDC-2)実験じっけん等とうが行おこなわれた。

MGBX施設しせつでは、bubble and drop nonlinear dynamics (BDND)実験じっけん、capillary-driven heat transfer (CHT)装置そうちの微小びしょう重力じゅうりょく環境かんきょうでの基本きほん的てき操作そうさの研究けんきゅう、internal flows in a free drop (IFFD)実験じっけん、fiber-supported droplet combustion (FSDC-2)実験じっけん等とうが行おこなわれた。

外部がいぶリンク

• NASA mission summary - ウェイバックマシン（2000年ねん12月16日にちアーカイブ分ぶん）
• STS-94 Video Highlights - ウェイバックマシン（2007年ねん10月がつ13日にちアーカイブ分ぶん）