セモヴェンテ da 20/70 クアドルプロ

セモヴェンテ da 20/70 クアドルプロ
種類しゅるい	自じ走はし式しき対たい空砲くうほう
原はら開発かいはつ国こく	イタリア王国おうこく
運用うんよう史し
配備はいび先さき	イタリア王国おうこく イタリア社会しゃかい共和きょうわ国こく ドイツ国こく
開発かいはつ史し
開発かいはつ者しゃ	アンサルド
開発かいはつ期間きかん	1942年ねん
製造せいぞう業者ぎょうしゃ	フィアット
諸しょ元もと
重量じゅうりょう	14.7t
全長ぜんちょう	4.92m
全幅ぜんぷく	2.20m
全ぜん高こう	2.55m
要員よういん数すう	3名めい（車くるま長ちょう、銃じゅう手しゅ/装填そうてん手しゅ2名めい）
装甲そうこう	前面ぜんめん装甲そうこう50mm、側面そくめん装甲そうこう42mm
主おも兵へい装そう	20mm スコッティ-イゾッタ・フラスキーニ 20/70 機関きかん砲ほう、4門もん
エンジン	フィアットSPA 15TB M42 4ストロークV型がた8気筒きとう液えき冷ひやガソリン
懸架けんか・駆動くどう	半はん楕円だえん形状けいじょうのリーフスプリングサスペンションで転うたて輪わ4個こ付つきのボギー2組くみを支持しじ
速度そくど	40km/h

セモヴェンテ da 20/70 クアドルプロとは、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中なか、イタリア王国おうこくで試験しけん的てきに生産せいさんされた自じ走はし式しき対たい空砲くうほうである。この車輌しゃりょうはイタリア陸軍りくぐん向むけに開発かいはつされた。

説明せつめい

1942年ねん、イタリア陸軍りくぐんは北きたアフリカ戦線せんせんの作戦さくせんで使用しようする自じ走はし式しき対たい空砲くうほうの開発かいはつを指示しじしていた。イタリアの機械きかい化かされた縦隊じゅうたいは信頼しんらいの置おける防空ぼうくう能力のうりょくを欠かいており、しばしばイギリス空軍くうぐん（RAF）の標的ひょうてきとなった。本ほん車しゃはこうした部隊ぶたいに防御ぼうぎょを与あたえるものだった。

開発かいはつ期間きかんと資材しざいを省略しょうりゃくするため、クアドルプロの車体しゃたいにはM15/42戦車せんしゃのものが用もちいられた。もとの砲塔ほうとうは撤去てっきょされ、多角たかく形がたで開放かいほう式しきの砲塔ほうとうが溶接ようせつで作つくられた。この砲塔ほうとうに4連れんの20mm スコッティ-イゾッタ・フラスキーニ 20/70 機関きかん砲ほうを収容しゅうようした。俯仰ふぎょうはマイナス5度どからプラス90度どである。この機関きかん砲ほうは分離ぶんり式しきのベルトリンク弾薬だんやくを使つかえるよう、特別とくべつに改修かいしゅうされていた。この結果けっか、1門もんの発射はっしゃ速度そくどが毎まい分ぶん600発はつに増強ぞうきょうされた。他た、唯一ゆいいつの変更へんこう点てんは車体しゃたいから連装れんそうのブレダM38車載しゃさい機関きかん銃じゅうを撤去てっきょしたことで、開口かいこう部ぶは42mm厚あつの装甲そうこう板ばんで塞ふさがれた。乗員じょういんは3名めいに減へらされた。2名めいは砲塔ほうとう内ないに配置はいちされ、もう1名めいは車体しゃたいの操縦そうじゅう席せきに乗のった。最初さいしょの試作しさく車輌しゃりょうは1943年ねんの1月がつもしくは2月がつに完成かんせいしており、Centro Studi Motorizzazione dell'esercitoで試験しけんに供きょうされた。重量じゅうりょうは14.7t、全ぜん高こうは2.55m、傾斜けいしゃ60%で操縦そうじゅうする事ことができた。

1943年ねん3月がつ、本ほん車しゃは「M15/42 カルロ・コントラエーレオ」として任務にんむに就つき、ローマのツェッキニョーラに駐屯ちゅうとんする「VIII Reggimento Autieri」に配備はいびされた。また、ここでドイツ軍ぐんは本ほん車しゃを接収せっしゅうした。1945年ねん4月がつにはドイツ軍ぐんで実戦じっせんに使つかわれている。本ほん車しゃは第だい5SS山岳さんがく軍団ぐんだんの指揮しき下かにあり、ドイツのトイピッツ地区ちくにいたソ連それん赤軍せきぐんに対たいし最後さいごの戦たたかいを行おこなった。

登場とうじょう作品さくひん

『War Thunder』

イタリアの対空たいくう戦車せんしゃM42 Contraereoとして登場とうじょう。

『トータル・タンク・シミュレーター』

イタリアの対空たいくう戦車せんしゃとして登場とうじょう。