チアルジン

チアルジン thialdine
別称べっしょう 2,4,6-トリメチル-4,5-ジヒドロ-1,3,5-ジチアジン
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう	638-17-5
特性とくせい
化学かがく式しき	C6H13NS2
モル質量しつりょう	163.29
外観がいかん	昇華しょうか性せいのある白色はくしょく結晶けっしょう
匂におい	甲殻こうかく類るいのロースト香が
融点ゆうてん	47℃
特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・常つね圧あつ (100 kPa) におけるものである。

チアルジン（英えい: thialdine）は、化学かがく式しきC₆H₁₃NS₂ で表あらわされる六ろく員いん環たまき複素ふくそ環たまき式しき化合かごう物ぶつの一種いっしゅ。常温じょうおんでは白色はくしょくの結晶けっしょうで、昇華しょうか性せいがある。天然てんねんには食肉しょくにくや甲殻こうかく類るいの一部いちぶ、アズキなどに存在そんざいする。

用途ようと

サクラエビや南極なんきょく産さんオキアミなどを茹ゆでた際さいの主要しゅような香かおり成分せいぶんの1つである。 香料こうりょう用途ようととしては松まつ垣かき薬品やくひん工業こうぎょうが製造せいぞうし、海産物かいさんぶつや肉にく製品せいひんのフレーバーとして使用しようされる。

製造せいぞう

アンモニアの20%水溶液すいようえきに硫化りゅうか水素すいそガスを加くわえ、20~30℃でアセトアルデヒドを滴下てきかさせて得えられる。

NH₃ + H₂S + 3CH₃CHO →　C₆H₁₃NS₂ + 2H₂O + 1/2O₂