デジニョフ岬みさき

ベべーリング海りんぐかい峡かい。右みぎがプリンスオブウェールズ岬みさき、左ひだりがデジニョフ岬みさき

デジニョフ岬みさきに建たつ碑いしぶみ

デジニョフ岬みさき（デジニョフみさき、ロシア語ご: мыс Дежнёва, Mys Dezhnjova）とはロシア、チュクチ半島はんとうにある岬みさき。アジアの最さい東ひがし端はしであると同時どうじに、ユーラシア大陸たいりくの最さい東ひがし端はしでもある。位置いちは、北緯ほくい66度ど04分ふん45秒びょう、西経せいけい169度ど39分ふん07秒びょう。

地理ちり

ベべーリング海りんぐかい峡かいを挟はさんで反対はんたい側がわはアラスカのプリンスオブウェールズ岬みさきで、二ふたつの岬みさきの間あいだの距離きょりは82km。中間ちゅうかんに、グヴォーズデフ諸島しょとう(英語えいご名めい:ダイオミード諸島しょとう)（アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく領りょうのリトルダイオミード島とう(ロシア語ご名めい:クルーゼンシュテルン島とう)とロシア領りょうのラトマノフ島とう(英語えいご名めい:ビッグダイオミード島とう)）が浮うかぶ。

人ひとが定住ていじゅうする集落しゅうらくで最もっとも近ちかい位置いちにあるのは、北西ほくせいに約やく12キロメートル離はなれた村むらウエレンである。

なお、ユーラシア大陸たいりくの最さい西端せいたんはポルトガルに位置いちするロカ岬みさき、アジアの最さい西端せいたんはトルコのアナトリア西端せいたんに位置いちするババ岬みさきである。

気候きこう

年間ねんかんを通とおして、空気くうきが乾燥かんそうして寒さむい。冬ふゆはとても寒さむく温度おんどは-40度ど、夏なつでも8度どととても低温ていおんな土地とちである。

生物せいぶつ

この地域ちいきでは、セイウチ、アザラシ、コククジラ、シャチが見みられる。

歴史れきし

名前なまえは1648年ねんに岬みさきを発見はっけんしたセミョン・デジニョフにちなんでつけられた。 1778年ねん、イギリスのジェームズ・クックは東ひがしケープの名前なまえで呼よんでいた。 1879年ねん スウェーデンの極地きょくち探検たんけん家かアドルフ・エリク・ノルデンショルドは発見はっけん者しゃの名前なまえでそれを呼よび出だすことを提案ていあんした。 発見はっけんから250周年しゅうねんの前夜ぜんやにその提案ていあんが受うけ入いれられロシア地理ちり学がく協会きょうかいによって1898年ねん正式せいしきにデジニョフ岬みさきとなった。 19世紀せいき後半こうはんから20世紀せいきの間あいだ、アメリカなどの国くにと貿易ぼうえきを行おこなっており、捕鯨ほげいや毛皮けがわなどの商業しょうぎょうが栄さかえていた。

住民じゅうみんのほとんどはチュクチ族ぞくである。