出典 しゅってん : フリー百科 ひゃっか 事典 じてん 『ウィキペディア(Wikipedia)』
トーク・トーク (Talk Talk )は、イギリス で活動 かつどう していた音楽 おんがく グループ。1981年 ねん に結成 けっせい され、1991年 ねん に解散 かいさん 。デビュー当初 とうしょ はデュラン・デュラン らに通 つう ずるニューロマンティック ・シンセポップ グループとして活動 かつどう していたが、キャリアを深 ふか めるにつれバロック・ポップ やジャズ 、アンビエント などの様々 さまざま な要素 ようそ を織 お り込 こ んだ独自 どくじ の音楽 おんがく 性 せい を発揮 はっき するようになる。最後 さいご にリリースされた2枚 まい のアルバム『スピリット・オブ・エデン 』と『ラフィング・ストック 』は高 たか い評価 ひょうか を受 う けており、エクスペリメンタル・ロック 、オルタナティヴ・ロック といったジャンル(とりわけポストロック )のバンドに今日 きょう でも高 たか い影響 えいきょう 力 りょく を誇 ほこ っている。
グループは当初 とうしょ ニューロマンティックに分類 ぶんるい され、共通 きょうつう 点 てん の多 おお さからよく比較 ひかく されたのがデュラン・デュランだった(同 おな じ単語 たんご をつなげたバンド名 めい 、ロキシー・ミュージック からの影響 えいきょう 、同 おな じ所属 しょぞく レーベル 、プロデューサー がコリン・サーストン など)。1982年 ねん にデビューアルバム『パーティーズ・オーヴァー 』をリリースし全 ぜん 英 えい 21位 い を記録 きろく するものの、オールミュージック をはじめとするプレスからの反応 はんのう は「独創 どくそう 性 せい のないデュラン・デュラン的 てき なニューロマンティック・シンセポップバンド[1] 」などと冷 ひや やかなものだった。1983年 ねん 、シングル「My Foolish Friend」をリリースした後 のち にキーボーディストのサイモンが脱退 だったい し、サポートとしてティム・フリーズ・グリーン を招 まね き入 い れ、同時 どうじ に作曲 さっきょく 、グループのプロデューサー業 ぎょう も担当 たんとう するようになる。
1984年 ねん に発表 はっぴょう された2ndアルバム『イッツ・マイ・ライフ 』は前作 ぜんさく よりも好意 こうい 的 てき なレビューに迎 むか えられ、中 なか でも同 どう アルバムからのシングル「Such a Shame」はオーストリア 、ドイツ 、イタリア 、スイス でトップ5を獲得 かくとく 、タイトルトラック「It's My Life」はアメリカ 、カナダ 、フランス 、ドイツ、ニュージーランド 、オランダ でトップ10入 い りを果 は たすなど、各国 かっこく で商業 しょうぎょう 的 てき 成功 せいこう を収 おさ めた。しかし本国 ほんごく イギリスでは同 どう シングルは最高 さいこう 49位 い 、アルバムは最高 さいこう 35位 い にとどまるなど苦戦 くせん を強 し いられていた。「It's My Life」はゲーム『Saints Row: The Third 』に使用 しよう されている。
1986年 ねん 、3rdアルバム『カラー・オブ・スプリング 』を発表 はっぴょう 。それまでのシンセポップやニューロマンティックなどの路線 ろせん から脱却 だっきゃく を図 はか り、オルガン やハーモニカ 、サキソフォン 、ハープ などといった楽器 がっき の導入 どうにゅう によりオーガニックなサウンドを獲得 かくとく した同 どう 作 さく はグループ最高 さいこう の全 ぜん 英 えい 8位 い を記録 きろく 。ヨーロッパ各国 かっこく はもちろん、それ以外 いがい の地域 ちいき でも[2] 良好 りょうこう なセールスを記録 きろく した。
『カラー・オブ・スプリング』の商業 しょうぎょう 的 てき な成功 せいこう から、次 つぎ のアルバムの費用 ひよう とスケジュールを十分 じゅうぶん に工面 くめん できたグループは多数 たすう の外部 がいぶ のミュージシャンとのセッションが可能 かのう になり、1988年 ねん に4thアルバム『スピリット・オブ・エデン 』をリリースする。本 ほん 作 さく は長時間 ちょうじかん に及 およ ぶ即興 そっきょう 演奏 えんそう をホリスとフリーズ・グリーンが編集 へんしゅう し、デジタル機器 きき によりアレンジ が加 くわ えられた結果 けっか 、ロック の他 ほか にクラシック やジャズ、アンビエントなどの要素 ようそ を含 ふく んだ、前作 ぜんさく 以上 いじょう に実験 じっけん 的 てき な様相 ようそう を呈 てい している。プレスからは今 いま まで以上 いじょう に高 たか い評価 ひょうか を受 う け、アルバムは全 ぜん 英 えい 19位 い を記録 きろく したが、グループはアルバムに伴 ともな うツアーは行 おこな わないと宣言 せんげん 。
1990年 ねん にはそれまでのキャリアを総括 そうかつ するベスト・アルバム 『ナチュラル・ヒストリー - ザ・ベリー・ベスト・オブ・トーク・トーク』をリリースし、全 ぜん 英 えい 3位 い を獲得 かくとく 、全 ぜん 世界 せかい で100万 まん 枚 まい 以上 いじょう を売 う り上 あ げる最大 さいだい のヒットとなる。同 どう 時期 じき にシングル「It's My Life」「Life's What You Make It」「Such a Shame」が再発 さいはつ され、「It's My Life」はシングルで過去 かこ 最高 さいこう の全 ぜん 英 えい 13位 い を記録 きろく 。同年 どうねん グループはポリドール・レコード と契約 けいやく を結 むす ぶがこの時 とき にウェッブが脱退 だったい し、オリジナルメンバーは2人 ふたり だけとなる。1991年 ねん にラストアルバムとなる『ラフィング・ストック 』をリリースする。前作 ぜんさく 『スピリット・オブ・エデン』以上 いじょう にミニマリスティック なジャズ、アンビエント的 てき サウンドを展開 てんかい し、前作 ぜんさく 同様 どうよう プレスからの厚 あつ い支持 しじ を集 あつ めた。全 ぜん 英 えい 26位 い 。翌年 よくねん にグループは解散 かいさん している。
ウェッブとハリスの二人 ふたり は解散 かいさん 後 ご .O.rangというユニットを結成 けっせい 、1994年 ねん と1996年 ねん に2枚 まい のアルバムを発表 はっぴょう している。また、ウェッブは2002年 ねん にRustin Man名義 めいぎ でポーティスヘッド のシンガーであるベス・ギボンズ とのコラボレーションアルバム『アウト・オブ・シーズン』を発表 はっぴょう している。ハリスはBark Psychosis というポストロック バンドの2004年 ねん のアルバムCodename: Dustsucker にドラマーとして参加 さんか している。ホリスは1998年 ねん に自身 じしん の名前 なまえ を冠 かん した唯一 ゆいいつ のソロアルバム『マーク・ホリス』をリリース。後期 こうき トーク・トークに通 つう ずる静謐 せいひつ なサウンドを響 ひび かせ、間 ま もなく音楽 おんがく 業界 ぎょうかい を引退 いんたい している(2012年 ねん に米 べい テレビドラマ「BOSS」のサウンドトラックに14年 ねん ぶりとなる新曲 しんきょく を発表 はっぴょう する)。
2019年 ねん 2月 がつ 25日 にち 、マーク・ホリス死去 しきょ (享年 きょうねん 64)[3] 。
後進 こうしん への影響 えいきょう [ 編集 へんしゅう ]
中期 ちゅうき から後期 こうき に至 いた るその独創 どくそう 的 てき な音楽 おんがく 性 せい からアメリカのロックバンド、「スリント 」と共 とも にポストロック の草分 くさわ けとして名高 なだか い。トーク・トークの影響 えいきょう を受 う けたアーティストとしてモグワイ などのポストロック、ポーティスヘッド、DJシャドウ などのトリップ・ホップ 、レディオヘッド 、デス・キャブ・フォー・キューティー 、アーケイド・ファイア などのオルタナティヴ・ロック バンド[4] が挙 あ げられ、多方面 たほうめん での影響 えいきょう 力 りょく の大 おお きさを窺 うかが わせる。他 ほか にもシガー・ロス やウィーザー が自身 じしん のライブでトーク・トークの曲 きょく をカバーしている。
マーク・ホリス (Mark Hollis) - ボーカル 、キーボード 、ギター etc.
リー・ハリス (Lee Harris) - ドラム 、パーカッション
ポール・ウェッブ (Paul Webb) - ベース (1990年 ねん に脱退 だったい )
サイモン・ブレナー (Simon Brenner) - キーボード (1983年 ねん に脱退 だったい )
ティム・フリーズ・グリーン (Tim Friese-Greene) - キーボード、ピアノ 、オルガン etc. ※正式 せいしき なメンバーではないが、キャリア初期 しょき から楽器 がっき と作曲 さっきょく 、プロデュース業 ぎょう を兼任 けんにん している
コンピレーション・アルバム [ 編集 へんしゅう ]
『ナチュラル・ヒストリー - ザ・ベリー・ベスト・オブ・トーク・トーク』 - Natural History: The Very Best of Talk Talk (1990年 ねん )
History Revisited: The Remixes (1991年 ねん )
The Very Best of Talk Talk (1997年 ねん )
Asides Besides (1998年 ねん )
12X12 Original Remixes (2000年 ねん )
The Collection (2000年 ねん )
Missing Pieces (2001年 ねん )
The Essential (2003年 ねん )
Introducing... (2003年 ねん )
Essential (2011年 ねん )
Natural Order (2013年 ねん )
London 1986 (1999年 ねん )
Live in Spain 1986 (2012年 ねん )
全般 ぜんぱん 国立 こくりつ 図書館 としょかん 芸術 げいじゅつ 家 か その他 た