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DJシャドウ

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DJ Shadow
基本きほん情報じょうほう
出生しゅっしょうめい Joshua P. Davis
別名べつめい Josh Davis
生誕せいたん (1972-06-29) 1972ねん6月29にち(52さい
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニアしゅう
ジャンル ヒップホップ
トリップホップ
職業しょくぎょう DJ
音楽おんがくプロデューサー
担当たんとう楽器がっき キーボード
サンプラー
活動かつどう期間きかん 1989ねん -
レーベル ユニバーサルレコーズ
共同きょうどう作業さぎょうしゃ UNKLE
公式こうしきサイト Official Website

DJ シャドウ (DJ Shadow本名ほんみょうJosh Davisジョッシュ・デイヴィス)、1972ねん6月29にち - )はアメリカのミュージシャン、音楽おんがくプロデューサー、DJ、turntablist(ターンテブリスト)。ターンテーブルサンプラー楽器がっきとしてあつかい、のちトリップ・ホップ、アブストラクト・ヒップホップとばれるあたらしいジャンルをつくげた音楽家おんがくか一人ひとり英国えいこく音楽おんがく「NME」はかれを「ギターをサンプラーにえたジミ・ヘンドリックス」と表現ひょうげんした。また、レコード・コレクターとしても有名ゆうめいであり、「King Of Diggin'(レコードり)」とかれひともいる。

経歴けいれき[編集へんしゅう]

1973ねん1がつ1にちアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくカリフォルニアしゅうヘイワードにまれたかれは、ティーンネージ時代じだいをカリフォルニアしゅう北部ほくぶにあるサンフランシスコひとしふくむベイエリアとばれる地域ちいきのDavis(ディヴィス)でごし、地元じもと公共こうきょうラジオきょくKDVSにてDJ活動かつどうおこなう。大学だいがく時代じだいにそこで出会であった仲間なかまBlackalicious(ブラッカリシャス),Lyrics Born(リリックス・ボーン)らとレーベル"Solesides(ソールサイズ)"を設立せつりつし、1991ねんにミックステープ「Reconstructed From the Ground Up」をリリースした。また、おなねんにLifer's Groupと一緒いっしょしたはつレコード・シングル「Lesson 4/The Real Deal」はプロモーション・オン リーということで、そのオリジナルばんやく800まいしか存在そんざいしないためもっと人気にんきたか入手にゅうしゅ困難こんなんレコードひとつとされている。ゆえにこのレコードばんには海賊版かいぞくばん出回でまわっており、8th Wonder(エイス・ワンダー)手書てがきのリリースようフライヤーのいているもの本物ほんものとされている。

その、イギリスのJames Lavelle(ジェームス・ラヴェル)がひきいるレーベルMo' Wax(モ・ワックス)と契約けいやくむすび、シングル「In/Flux」(93ねん)を発表はっぴょう。この作品さくひんはそのUKを中心ちゅうしん展開てんかいするトリップ・ホップの最初さいしょ作品さくひんされた。おなじく93ねんには自身じしんのレーベルからAsia Born(エイジア・ボーン)[のLyrics Born]ととも限定げんていプレスで「SoleSides: SS001」をリリースし、AAサイドにれられたシャドウの「Entropy」は、オールドスクールをはじめ様々さまざま音楽おんがくくことでつちかってきた「かれ自身じしんヒップホップ」を続々ぞくぞくかたちにし、「アブストラクト・ヒップホップ」とばれるサウンドの先鞭せんべんる。翌年よくねん94ねんにはシングル「Lost & Found (S.F.L.)」をおなじMo'Waxレーベル仲間なかま日本人にっぽんじんアーティスト、DJ KRUSHのシングル「Kemuri」とおなじ12"レコードにみ、発表はっぴょう。そのもMo'WaxやSolesidesからシングルやコンピしゅうつづける。

1996ねんには最初さいしょのソロ・アルバム『Endtroducing.....』をおくした。シャドウは92ねんったAKAIせいMPC 60とのち入手にゅうしゅしたMPC 3000、DAWソフトとTechnicsせいターンテーブルそしてミキサーのみをもちいてこのアルバムをつくりこみ、あらゆるジャンルの音楽おんがくれながらもまったくのオリジナルのフィールドを開拓かいたくしたとして、90年代ねんだい発表はっぴょうされたおおくの作品さくひんなかでも音楽おんがくのこるアルバムとしてたか評価ひょうかけ、ヒップホップ・クラシックとしても認知にんちされている。このアルバムのトラックのほとんどは、いまはもうオーナーがくなったことにより閉鎖へいさされてしまったかれきつけのレコード地下ちかしつ映画えいが「SCRATCH THE MOVIE」にてくる)にある、ほこりまみれの50まんまい以上いじょう中古ちゅうこレコードのやまから丹念たんねんにネタをえらし、ものサンプルなんそうにもかさねて編集へんしゅうされてつくられたものである。またこの作品さくひん2001ねんにギネス・ワールド・レコーズに"First Completely Sampled Album(はつ完全かんぜんなるサンプリングアルバム)"として記録きろくされた[1]

活動かつどうはソロだけにとどまることなく、Dan the Automator(ダン・ジ・オートメイター)とはDr. Octagon(96,01)やHandsome Boy Modeling School(99)として作品さくひんのこし、Dj Q-Bert(DJ キューバート)とはミックスシングル「Camel Bobsled Race」を発表はっぴょうし、ほかにも、Solesidesのメンバーらの作品さくひんにトラックを提供ていきょうしたり、Mo'WaxのNigo(ニゴ)らとコラボレーションをおこなった。なかでも98ねんにJames Lavelleとんだユニット「アンクル」のアルバム『サイエンス・フィクション』はレディオヘッドのボーカルのトム・ヨークビースティ・ボーイズのMike D(マイク・D)、ザ・ヴァーヴリチャード・アシュクロフトといった国際こくさいてきなアーティストたち参加さんかしたとして、発売はつばい前後ぜんこう話題わだいになったものの、評判ひょうばん個人こじんによって随分ずいぶんたものになった。

おなねんにメジャー・レーベルに移籍いせきするさい、Mo'Waxから発表はっぴょうした作品さくひんをまとめたアルバム「Preemptive Strike」をし、ある意味いみベスト・アルバムともえるこのコンピレーションは真新まあたらしい作品さくひんをのせたアルバムではないにしろ、「What Does Your Soul Look Like」といった4からなるバラバラであったトラックをまとめたりし、ひとつのおおきなながれのあるアルバムとして、かれのアルバムのなかでももっと人気にんきたかものひとつとなっている。

1999ねん友人ゆうじんでありプロデューサーでもあるカット・ケミストともに、7インチのアメリカン・ファンク・レコードだけでつくげられた「Brainfreeze」は、サンフランシスコおこなったライブの練習れんしゅう録音ろくおんしたもので、ファンク・コレクター・シーンに衝撃しょうげきあたえた。2001ねんにも二人ふたりで7インチレコードのみをもちいた、「Product Placement」を発表はっぴょうし、このツアーで来日らいにちしたさい見事みごとにライブでプレイした。

自身じしんのレーベルSolesidesは2000ねんに「Quanumm」というわり、それまでのレーベルでの作品さくひんをまとめた「SoleSides: Greatest Bumps」をシャドウは自身じしん作品さくひんふくプロデューサーとして、またミキサー発表はっぴょうした。2002ねんMCAレコード(ユニバーサルミュージック)から、ソロアルバムとしては2さくの「The Private Press」をした。「なによりも、エンターテイニングなレコードにしたかった」というこの作品さくひん2000ねん8がつから2001ねん12月のあいだつくられ、「自分じぶん哲学てつがくは、リリースするものすべてをまえのとちがうものにすること。『Endtroducing.....』との共通きょうつうてんは、自分じぶんのレーベルQuannum/Solesidesの仲間なかまであるLateef(ラティーフ)が1きょくMCをしていることと、サンプリングをベースにしていることだけだ。」とコメントし、ファースト・アルバムの続編ぞくへんではないという印象いんしょうあたえた。前作ぜんさくとは多少たしょうことなるこのアルバムはあらたなリスナーをることになる。また、日本にっぽんばんとしてリミックス・アルバム「The Private Repress」もした。

2004ねんにはロンドンブリクストン・アカデミーおこなわれたワールド・ツアーのライブをおさめた「In Tune and On Time」をDVDとLive LP,CDとしてし、なまドラマーとのターンテブリストとの競演きょうえんでつくられた「Keepintime: The Remixes」にもきょく提供ていきょうした。2005ねんにはファースト・アルバム「Endtroducing...」におさめられなかったべつトラックとうはいったCD「EXCESSIVE EPHEMERA」をふくむ「Etroducing... Deluxe Edition」をMCAよりリリース。同年どうねん、ブランド会社かいしゃOBEY(オベイ)とのコラボレーションでTてぃーシャツとうをつくり、同時どうじにミックスCD「Funky Skunk」を発売はつばいした。この作品さくひんつぎのソロ・アルバムの方向ほうこうせい垣間見かいまみることが出来できる。

またシャドウは「Schoolhouse Funk」(00)、「Schoolhouse Funk II」(05)といったコンピレーションをとおして、ハイスクール・マーチングバンド・ファンクというジャンルをげ、過去かこ音楽おんがく財産ざいさんあたらしい音楽おんがくためすというかれらしい音楽おんがく活動かつどうおこなっている。

2006ねん、サードとなるソロ・アルバム「The Outsider」を発表はっぴょうぜん2さくとはおおきくことなる作品さくひんであり、自身じしんも「多分たぶんみんなは、"あいつむかしなにかがわったな"とおもっているだろうね」とコメントしている。前作ぜんさく発表はっぴょう人生じんせいかんえる出来事できごとがあり、そのことがおおきく影響えいきょうしているとしている。ひとつはかれつまが03ねん双子ふたご妊娠にんしんしたさいたん絨毛じゅうもうまくたんひつじまく胎盤たいばん」という“かみなりたるかくりつほうが4ばいたかい”とわれる症状しょうじょうであることが判明はんめい子宮しきゅうなか双子ふたごおなひつじまくなか発育はついくしていくという症状しょうじょうで、母子ぼしども生存せいぞんしない可能かのうせいたかいとのことだった。夫妻ふさいなんヶ月かげつあいだなやくるしんだが、無事ぶじ出産しゅっさんでき現在げんざい健康けんこう双子ふたごむすめともらしている。もうひとつの出来事できごとは、ロンドンで「The Outsider」の制作せいさくちゅう、レコーディングからタクシーで深夜しんや帰宅きたくしたさい、タクシーの運転うんてんしゅがハンドルをにぎりながら居眠いねむりしてしまい、赤信号あかしんごう無視むししたままはしつづけ、タクシーはワンボックスカーと衝突しょうとつ奇跡きせきてきにケガじんはいなかったが、いちびょうおくれていれば死亡しぼうしていたかもしれないという恐怖きょうふ体験たいけんをする。以後いご、「人生じんせいみじかいということにづいただけではなく、いつでも可能かのうせいがあることがかったんだ。だから、自分じぶんがやりたいことをやるしかないとしんめた。」とインタビューではこたえている。ほとんどのトラックでボーカルをフィーチャーし、完全かんぜんヒップホップきょくおおいこのアルバムをとおしてかれは、一部いちぶのそれまでのファンをうしなうとともあたらしいそうのリスナーをこととなった。

ディスコグラフィー[編集へんしゅう]

アルバム[編集へんしゅう]

  • 1996 - Endtroducing.....
  • 1998 - Preemptive Strike
  • 2002 - The Private Press
  • 2003 - The Private Repress (Japanese Remix Album)
  • 2004 - Live! In Tune and on Time
  • 2005 - Endtroducing..... (2xCD Deluxe Edition)
  • 2006 - The Outsider
  • 2011 - The Less You Know, The Better
  • 2016 - The Mountain Will Fall
  • 2019 - Our Pathetic Age[2]


シングル[編集へんしゅう]

  • 1991 - Lifer's Group/DJ Shadow - The Real Deal (Shadow Remix)/Lesson 4 Promo 12" Only
  • 1993 - Asia Born/DJ Shadow - Send Them/Count and Estimate (Dub)/Hip-Hop Reconstruction from the

Ground Up 12"

  • 1993 - In/Flux / Hindsight 12"
  • 1994 - Lost & Found (S.F.L.) (Split 12" with DJ Krush - Kemuri)
  • 1995 - What Does Your Soul Look Like
  • 1996 - Fully Charged on Planet X / Hardcore (Instrumental) Hip-Hop (by Chief Xcel/DJ Shadow - Hardcore (Instrumental) Hip-Hop and Last Stop are Shadow tracks)
  • 1996 - Midnight in a Perfect World
  • 1996 - Stem CD/7"
  • 1997 - High Noon CD/12"/7"
  • 2000 - Dark Days (Music from Dark Days Documentary Soundtrack) CD/7"
  • 2002 - You Can't Go Home Again CD/12"
  • 2002 - Six Days CD/DVD/12"
  • 2003 - Mashin' on the Motorway / Walkie Talkie CD/DVD
  • 2003 - March of Death (with Zack de la Rocha) mp3 only
  • 2004 - Would You Buy A War From This Man? 7" Picture disk (Remix of Radiohead's The Gloaming)
  • 2005 - Keane - We Might As Well Be Strangers (DJ Shadow vs. Keane Mix) 10"
  • 2006 - 3 Freaks - DJ Shadow feat. Turf Talk & Keak da Sneak 12" Promo
  • 2006 - Enuff - w/ Q-Tip and Lateef

ミックス[編集へんしゅう]

  • 2000 - Schoolhouse Funk
  • 2003 - Diminishing Returns
  • 2005 - Schoolhouse Funk II
  • 2005 - One Night in Bangkok (unofficial release)
  • 2005 - Funky Skunk

コラボレーション[編集へんしゅう]

  • 1994 - The Time Has Come (Featured on answering machine message, no production) [U.N.K.L.E.]
  • 1997 - Camel Bobsled Race (Q-Bert Mega Mix) [Q-Bert]
  • 1998 - Psyence Fiction [U.N.K.L.E.]
  • 1998 - Bombay the Hard Way: Guns, Cars and Sitars [Dan the Automator]
  • 1999 - Brainfreeze [Cut Chemist]
  • 2001 - Product Placement [Cut Chemist]
  • 2004 - Product Placement on Tour [Cut Chemist]

アルバム・フィーチャー[編集へんしゅう]

  • 1993 - Sleeping with the Enemy (by Paris)
  • 1995 - The Story Of Mo Wax (various artists, Lost And Found and What Does Your Soul Look Like? (1 & 2) by Shadow)
  • 1996 - Dr. Octagonecologyst (by Dr. Octagon, Shadow featured on Waiting List (DJ Shadow / Automator Mix)
  • 1999 - Quannum Spectrum (various artists, DJ Shadow on Divine Intervention and Storm Warning)
  • 1999 - So...How's Your Girl? (Handsome Boy Modeling School, DJ Shadow features on Holy Calamity (Bear Witness II) with DJ Quest)
  • 2000 - Solesides Greatest Bumps (various artists, Shadow contributes 3 tracks and produces 6 more)
  • 2002 - The Ultimate Lessons (various artists bootleg, Shadow on Lesson 4, Live Lesson B, and Live Lesson C)
  • 2004 - Damage (by Jon Spencer Blues Explosion produces the track Fed Up And Low Down)
  • 2004 - Brothers from the Mother (by Zimbabwe Legit, DJ Shadow's remix called Shadow's Legitimate Mix)
  • 2005 - Same Shit Different Day (by Lyrics Born, produces Over You)
  • 2005 - Hell's Winter (by Cage, produces Grand Ol' Party Crash with Jello Biafra)
  • 2005 - Beef or Chicken? (by Teriyaki Boyz produces the track Kamikaze 108)

ライブ[編集へんしゅう]

  • 2000 - Freeze VHS/DVD
  • 2004 - Product Placement on Tour CD/DVD
  • 2004 - In Tune and On Time CD/DVD

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ First album made completely from samples”. Guinness World Records. 2016ねん9がつ11にち閲覧えつらん
  2. ^ DJ Shadow、最新さいしんさく『Our Pathetic Age』から新曲しんきょく「Rosie」公開こうかい”. jschlln. 2019ねん11月13にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]