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ネコぞく

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ネコぞく
ヨーロッパヤマネコ (Felis silvestris)
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammaliaia
: 食肉しょくにく Carnivora
: ネコ Felidae
: ネコ Felinae
ぞく : ネコぞく Felis
学名がくめい
Felis
L.1758
シノニム

など

たね

本文ほんぶん参照さんしょう

野生やせいネコぞく分布ぶんぷいき

ネコぞく(ネコぞく、ねこぞく)は、ネコのうちイエネコきんえんたねからなるぞく

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

イエネコ家畜かちくされて世界中せかいじゅう拡大かくだいしているが、ネコぞく本来ほんらい分布ぶんぷいきアフリカヨーロッパアジア熱帯ねったいから温帯おんたいにかけてである。日本にっぽん列島れっとうには元々もともと生息せいそくしていない。

下位かい分類ぶんるい[編集へんしゅう]

ジャングルキャット F. chaus

クロアシネコ F. nigripes

スナネコ F. margarita

ハイイロネコ F. bieti

リビアネコ F. lybica

ヨーロッパヤマネコ F. silvestris

イエネコ F. catus

現生げんなましゅ系統けいとう関係かんけい[1]

分子ぶんし系統けいとう解析かいせき結果けっか反映はんえいさせた2017ねん分類ぶんるい体系たいけい[2]によれば7しゅ認識にんしきされている。和名わみょうことわりのないかぎ伊澤いさわ(1992)[3]に、英名えいめいはIUCN SSC Cat Specialist Group(2017)[2]したがう。

ただしハイイロネコ、イエネコ、リビアヤマネコをヨーロッパヤマネコの亜種あしゅとする見解けんかいもある[5][注釈ちゅうしゃく 1]。この場合ばあい、ネコぞくは4しゅ構成こうせいされることになる。

分子ぶんし時計とけいによる分岐ぶんき年代ねんだい推定すいていによれば、500まんねんから700まんねんほどまえベンガルヤマネコぞく分岐ぶんきしたとかんがえられる[1]

歴史れきし[編集へんしゅう]

リンネの『自然しぜん体系たいけい』でネコぞく(Felis)とされたものは7しゅライオントラヒョウジャガーオセロットイエネコオオヤマネコ)あった。これらは19世紀せいきまでにあらたなぞくへと分割ぶんかつされていき、1917ねんレジナルド・インズ・ポコックがネコ現生げんなましゅ分類ぶんるい体系たいけい整理せいりしたさい現在げんざいのネコぞくとほぼ同様どうよう限定げんていされた[6]。ところがネコ現生げんなましゅ形態けいたい差異さいとぼしいことから再度さいどまとめられることがおおくなり、極端きょくたん場合ばあいにはヒョウチーターのぞくほとんどすべてのネコ現生げんなましゅがネコぞく所属しょぞくさせられることもあった[7]現在げんざいでは、おおむ鮮新開始かいし(およそ520まんねんまえ)までに分岐ぶんきしたとかんがえられるたん系統けいとうぐんぞくとしてあつかうようになっている[8]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ IUCN SSC (2017)の体系たいけいではつね染色せんしょくたい解析かいせき分岐ぶんき年代ねんだいが80まんねん以上いじょう中期ちゅうき更新こうしん開始かいし以前いぜんという意味いみだろうか)であることをたね境界きょうかいとしてもちいているためこれらはいずれも別種べっしゅとなる。一方いっぽうDriscoll et al. (2007)は遺伝子いでんし交流こうりゅう証拠しょうこがあることをもってどう一種いっしゅとしている。立場たちばちがいであってどちらがただしいというものではない。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b Li et al. (2016). “Phylogenomic evidence for ancient hybridization in the genomes of living cats (Felidae)”. Genome Res. 26 (1): 1-11. doi:10.1101/gr.186668.114. PMC 4691742. PMID 26518481. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4691742/. 
  2. ^ a b IUCN SSC Cat Specialist Group (2017). Genus Felis. “A revised taxonomy of the Felidae : The final report of the Cat Classification Task Force of the IUCN Cat Specialist Groupe”. Cat News (Special Issue 11): 11-21. https://repository.si.edu/bitstream/handle/10088/32616/A_revised_Felidae_Taxonomy_CatNews.pdf. 
  3. ^ 伊澤いさわ雅子まさこ編著へんちょ食肉しょくにく(ネコ)の分類ぶんるいひょう3」『動物どうぶつたちの地球ちきゅう 哺乳類ほにゅうるいII 1 トラ・ライオン・ヤマネコほか』だい9かん 49ごう朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1992ねん、32ぺーじ
  4. ^ 成島なりしま悦雄えつお 「ネコ分類ぶんるい」『世界せかい動物どうぶつ 分類ぶんるい飼育しいく2 (食肉しょくにく)』今泉いまいずみよしのり監修かんしゅう東京とうきょう動物どうぶつえん協会きょうかい、1991ねん、150-171ぺーじ
  5. ^ Driscoll et al. (2007). “The Near Eastern origin of cat domestication”. Science 317 (5837): 519-523. doi:10.1126/science.1139518. 
  6. ^ Pocock, R. I. (1917). “The Classification of existing Felidae”. Annals and Magazine of Natural History. Ser. 8 20: 329-350. https://doi.org/10.1080/00222931709487018. 
  7. ^ IUCN SSC Cat Specialist Group (2017). A short history of felid systematics. “A revised taxonomy of the Felidae”. Cat News (Special Issue 11): 7-10. https://repository.si.edu/handle/10088/32616. 
  8. ^ IUCN SSC Cat Specialist Group (2017). General principles for CCTF to consider including definition of terms. “A revised taxonomy of the Felidae”. Cat News (Special Issue 11): 5. https://repository.si.edu/handle/10088/32616. 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]