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ヒエロニムス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
せいヒエロニムス
かつあやかしゃイエロニム)
ヒエロニムス(ドメニコ・ギルランダイオ
教会きょうかい博士はかせ
言語げんご表記ひょうき Eusebius Sophronius Hieronymus
生誕せいたん 347ねんころ
ダルマティア
死没しぼつ 420ねん9月30にち
ベツレヘム
崇敬すうけいする教派きょうは 正教会せいきょうかい
カルケドン
カトリック教会きょうかい
せい公会こうかい
ルーテル教会きょうかい
主要しゅよう聖地せいち ローマサンタ・マリア・マッジョーレだい聖堂せいどう
記念きねん 9月30にち西方せいほう教会きょうかい
6月15にち東方とうほう教会きょうかい
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エウセビウス・ソポロニウス・ヒエロニムス(Eusebius Sophronius Hieronymus, 347ねんごろ - 420ねん9月30にち)は、キリスト教きりすときょう聖職せいしょくしゃ神学しんがくもの聖書せいしょラテン語らてんごやくであるウルガータわけ翻訳ほんやくしゃとしてられる。四大しだいラテン教父きょうふのひとりであり、正教会せいきょうかいカルケドンカトリック教会きょうかいせい公会こうかいルーテル教会きょうかい聖人せいじんとされる。カトリック教会きょうかいでは1295ねん教皇きょうこうボニファティウス8せいによって4だい教会きょうかい博士はかせ1人ひとり公認こうにんされた[1]ヒエロニュムスとも表記ひょうきされる。日本にっぽんハリストス正教会せいきょうかいでの呼称こしょうかつあやかしゃイエロニムである。

生涯しょうがい業績ぎょうせき

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ヒエロニムスはダルマティアまれた。両親りょうしんキリスト教徒きりすときょうとだったが、かれ自身じしんキリスト教きりすときょう興味きょうみがなく、ローマ留学りゅうがくしたのも修辞しゅうじがく哲学てつがく勉強べんきょうのためであった。ギリシア習得しゅうとくし、ガリアアナトリア半島はんとうをめぐって古典こてん研究けんきゅう没頭ぼっとうしたが、373ねんごろアンティオキア重病じゅうびょうにかかり、神学しんがく研究けんきゅう生涯しょうがいをささげることを決意けついシリア砂漠さばく隠遁いんとん生活せいかつおくってヘブライまなんだ。

378ねんじょかいされたあとはコンスタンティノポリスナジアンゾスのグレゴリオスい、さらに382ねん、ローマへってローマ教皇きょうこうダマスス1せい重用じゅうようされるようになる。ローマ滞在たいざいちゅうラテン語らてんごやく聖書せいしょ決定けっていばんすべく、ぜん聖書せいしょ翻訳ほんやく事業じぎょうにとりかかった。かれは、旧約きゅうやく聖書せいしょはヘブライならびにアラム原典げんてんから翻訳ほんやくした。

384ねんにダマスス1せいると、庇護ひごうしなったヒエロニムスはローマをって聖地せいちエルサレムかった。ベツレヘム、エルサレムだけでなくエジプトへもおもむいて、みずからの神学しんがく研究けんきゅうはばひろげた。ヒエロニムスはベツレヘムにくと、著述ちょじゅつのかたわら聖書せいしょ翻訳ほんやくつづけ、405ねんごろ完成かんせいさせた。この聖書せいしょこそが中世ちゅうせいから20世紀せいきだい2バチカンこう会議かいぎにいたるまでカトリックのスタンダードでありつづけた「ウルガータ」やく聖書せいしょであった。ウルガータ(Vulgata)はラテン語らてんごで「普及ふきゅうした(はん)」という意味いみである。420ねんにベツレヘムでぼっするまでに、おおくの神学しんがくてき著作ちょさく書簡しょかんのこした。

ギリシア、ヘブライをはじめしょ言語げんごつう[2]ゆたかな古典こてん知識ちしきそなえたヒエロニムスは、神学しんがく水準すいじゅん向上こうじょう聖書せいしょ研究けんきゅう歴史れきしおおきな足跡あしあとをしるしている。

著作ちょさく日本語にほんごやく) 

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ H. J. マルクス「ヒエロニムス」『しんカトリックだい事典じてん研究けんきゅうしゃOnline Dictionary. 2020ねん7がつ30にち閲覧えつらん
  2. ^ ヒエロニムスはヘブライ翻訳ほんやくするちからがなかった(ピエール・ノータン Pierre Nautin)ともわれる。このノータンの見解けんかいたいする反論はんろん(Megan Hale Williams,加藤かとうあきらたいら)もある。片山かたやまひろし聖書せいしょ翻訳ほんやくがもたらした祝福しゅくふくのろい― Vulgata をれいとして―」『西南学院大学せいなんがくいんだいがく神学しんがく論集ろんしゅう西南学院大学せいなんがくいんだいがく、2020ねん3がつ17にち、7-10ぺーじ。2020ねん7がつ30にち閲覧えつらん参照さんしょう

参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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