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ビジリア

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『タクイヌム・サニタティス』(14世紀せいき)にられるビジリア
ジョン・ペティさく騎士きし徹夜てつやいのり」

ビジリア: vigilia[1], えい: vigil、ヴィジリアとも)とは、献身けんしんてき見守みまもりなどの目的もくてきのためよるてっすることをす。また、復活ふっかつ徹夜てつやいのり英語えいごばんなど、宗教しゅうきょうじょう祝日しゅくじつ前夜ぜんやおこなわれるいのりのつどいまたは儀式ぎしきをもビジリアと[2]東方とうほう正教会せいきょうかいでは、すべての大祭たいさいおよびおも前夜ぜんや徹夜てつやいのりおこなわれる。日本にっぽん正教会せいきょうかいでは「ビジリア」との表記ひょうきもちいられず、「徹夜てつやいのり」との呼称こしょうもちいられる。狭義きょうぎ徹夜てつやいのり (All-night vigil)大祭たいさいおも前日ぜんじつおこなわれるものであるが、広義こうぎ徹夜てつやいのり後述こうじゅつするパニヒダなどもふくめた徹夜てつやおこないの全般ぜんぱんかたりである。

キリスト教きりすときょうでは、とりわけ東方とうほう正教せいきょうおよびローマ・カトリック伝統でんとうにおいて、信徒しんと重病じゅうびょうであったりのぞんでいるときにもビジリアがおこなわれる。祈願きがんおこなわれるとともに、奉納ほうのうぶつけんじげられることもある。から埋葬まいそうまでの期間きかんにも、ビジリア(前夜祭ぜんやさい)がおこなわれる。これはったばかりのあいするもののためにいのるための儀式ぎしきであり、死者ししゃとともにごすためのものでもある。

正教会せいきょうかいにおける永眠えいみんしゃのためにおこなわれるものとしてパニヒダげられる。また、永眠えいみんしゃのために夜通よどお枕頭ちんとうひじりえいが誦読される(現代げんだいではりゃくされる場合ばあいおおい)。

中世ちゅうせいには、したがえ騎士きし叙任じょにんされる前夜ぜんやに、終生しゅうせい騎士きしとしてごすための準備じゅんびとして、入浴にゅうよくし、断食だんじき告解こっかいおこない、礼拝れいはいどう徹夜てつやいのりをけんじげる慣習かんしゅうがあった。翌朝よくあさかれ清浄せいじょう象徴しょうちょうである白衣はくいけて叙任じょにん儀式ぎしきのぞむ。

ユダヤ教徒きょうと死去しきょすると、葬儀そうぎまでのあいだ遺体いたい見守みまもやくかれ、詩篇しへん朗読ろうどくしつづけられる。

関連かんれん項目こうもく

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ねむらないこと」をかたり
  2. ^ Eve of a Feast, カトリック百科ひゃっか事典じてん