ブランド総合そうごう研究所けんきゅうじょ

株式会社かぶしきがいしゃブランド総合そうごう研究所けんきゅうじょ
Brand Research Institute, Inc.

種類しゅるい	株式会社かぶしきがいしゃ
略称りゃくしょう	ブランド総研そうけん、BRI
本社ほんしゃ所在地しょざいち	105-0001 東京とうきょう都と港みなと区く虎ノ門とらのもん1-1-20 虎ノ門とらのもん実業じつぎょう会館かいかん3階かい
設立せつりつ	2005年ねん11月21日にち
法人ほうじん番号ばんごう	2010401059806
事業じぎょう内容ないよう	地域ちいき・企業きぎょうブランドの研究けんきゅう・コンサルティング
代表だいひょう者しゃ	田中たなか章雄あきお（代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）
資本しほん金きん	2,500万まん円えん
従業じゅうぎょう員数いんずう	約やく10人にん
外部がいぶリンク	www.tiiki.jp

株式会社かぶしきがいしゃブランド総合そうごう研究所けんきゅうじょ（ブランドそうごうけんきゅうじょ）は、東京とうきょう都と港みなと区く虎ノ門とらのもんに本社ほんしゃを置おく、日本にっぽんの民間みんかん調査ちょうさ会社かいしゃ。

概要がいよう

ブランド総合そうごう研究所けんきゅうじょは、日経にっけいBP出身しゅっしんの田中たなか章雄あきお（現げん・代表だいひょう取締役とりしまりやく社長しゃちょう）によって2005年ねん（平成へいせい17年ねん）11月21日にちに設立せつりつされた地域ちいきブランドおよび企業きぎょうブランドの研究けんきゅうとコンサルティングを行おこなう専門せんもん企業きぎょう。「地域ちいきブランド調査ちょうさ」「SDGs調査ちょうさ」など調査ちょうさ事業じぎょうのほか、企業きぎょう・官公庁かんこうちょう・自治体じちたいなどからの受託じゅたく調査ちょうさなどを実施じっししている。

ロゴマークは英文えいぶん社名しゃめいである「Brand Research Institute」のイニシャル「BRI」を図案ずあん化かしたもので、多様たような視点してんから見みるという意味いみから、中央ちゅうおうの「R」の字じのみを上下じょうげ逆さかさまにデザインしている。

魅力みりょく度どランキング

日本にっぽんの都道府県とどうふけんおよび市区しく町村ちょうそんのイメージについて、全国ぜんこくおよそ3万まん人にんへのアンケート調査ちょうさを実施じっししている。結果けっかは毎年まいとし秋あきに「都道府県とどうふけん魅力みりょく度どランキング」および「市区しく町村ちょうそん魅力みりょく度どランキング」として発表はっぴょうされる。「自治体じちたいの通信つうしん簿ぼ」との異名いみょうを持もち、次じ年度ねんど以降いこうの計画けいかくや予算よさん編成へんせいの参考さんこうとする自治体じちたいが多おおい。

都道府県とどうふけん魅力みりょく度どランキングでは北海道ほっかいどう・京都きょうと府ふ・東京とうきょう都と・沖縄おきなわ県けん・神奈川かながわ県けんなどが上位じょういをキープする一方いっぽう、北関東きたかんとう3県けん（茨城いばらき県けん・栃木とちぎ県けん・群馬ぐんま県けん）、埼玉さいたま県けん・佐賀さが県けんなどは下位かいにとどまる状況じょうきょうが続つづいている。2017年ねん茨城いばらき県知事けんちじ選挙せんきょでは、魅力みりょく度どランキングの低迷ていめいが既存きそんの県政けんせいに対たいする批判ひはん材料ざいりょうとして用もちいられた。

魅力みりょく度どランキングばかりが話題わだいになるが、毎年まいとし行おこなっている「地域ちいきブランド調査ちょうさ」の1項目こうもくに過すぎない。「地域ちいきブランド調査ちょうさ」は3万まん人にんの消費しょうひ者しゃから、各かく都道府県とどうふけんと市区しく町村ちょうそんに対たいする魅力みりょく度どの他ほかにも認知にんち度ど、情報じょうほう接触せっしょく度どなども聞きき、さらに各かく地域ちいきのイメージ（「歴史れきし・文化ぶんかのまち」など14項目こうもく）、情報じょうほう接触せっしょく経路けいろ（「旅たび番組ばんぐみ」など14項目こうもく）、地域ちいきコンテンツの認知にんち（「ご当地とうちキャラクター」など17項目こうもく）、観光かんこう意欲いよく度ど、居住きょじゅう意欲いよく度ど、産品さんぴんの購入こうにゅう意欲いよく度ど、地域ちいき資源しげんの評価ひょうか（「街並まちなみや魅力みりょく的てきな建造けんぞう物ぶつがある」など17項目こうもく）など合計ごうけい110項目こうもく（2019年ねん実績じっせき）にわたって広ひろく調査ちょうさしている。

調査ちょうさを巡めぐる批判ひはん

この調査ちょうさを巡めぐっては以下いかのように下位かいの県けんを中心ちゅうしんに批判ひはんの声こえが度々たびたび起おこっている。また、統計とうけい学がく的てき観点かんてんからの懸念けねんも示しめされている。一方いっぽうインターネット上じょうでは、魅力みりょく度どランキングの発表はっぴょうと合あわせて順位じゅんいの改善かいぜんに寄与きよするコンサルティング事業じぎょうを受注じゅちゅうすることはマッチポンプではないかとの見方みかたもあるが、研究所けんきゅうじょ側がわはあくまで評価ひょうか者しゃは一般いっぱんの消費しょうひ者しゃであり、研究所けんきゅうじょ側がわからの助言じょげんが結果けっかに影響えいきょうすることはないと説明せつめいした。

茨城いばらき県けん

2019年ねん（令れい和わ元年がんねん）に、令れい和わ元年がんねん東日本ひがしにっぽん台風たいふう（台風たいふう19号ごう）による被害ひがいに追おい打うちをかける形かたちで魅力みりょく度どランキング7年ねん連続れんぞく最下位さいかいという結果けっかが判明はんめいした茨城いばらき県けんでは、県けんのイメージを損そこねるとして県知事けんちじの大井川おおいがわ和彦かずひこが不快ふかい感かんをあらわにし、研究所けんきゅうじょ側がわが謝罪しゃざいする事態じたいとなった。元もと茨城いばらき県議会けんぎかい議員ぎいんの井手いで義弘よしひろは2017年ねん11月13日にち付づけのブログで、回答かいとう者しゃの多おおくが大都市だいとしに偏在へんざいしており、その回答かいとうも個人こじんの主観しゅかんに基もとづくもので客観きゃっかん的てきではないと指摘してきしている。他方たほうで、マスメディアを通つうじて話題わだいを呼よんでいることから、結果けっか自体じたいは真摯しんしに受うけ止とめ、今後こんご情報じょうほう発信はっしんに努つとめていくと述のべた。2019年ねん12月14日にち、常磐大学ときわだいがくで開催かいさいされた「『自治体じちたい魅力みりょく度ど』を徹底的てっていてきに考かんがえるシンポジウム」では、魅力みりょく度どという指標しひょうの定義ていぎづけ・採点さいてん方法ほうほうに対たいする疑問ぎもんの声こえや、最下位さいかいという結果けっかに屈辱くつじょく感かんを覚おぼえている県民けんみんへの配慮はいりょを求もとめる声こえが上あがった。自治体じちたい関係かんけい者しゃからは当初とうしょの自虐じぎゃくPRに対たいする反省はんせいの弁べんが述のべられ、一方いっぽうで企業きぎょうから結果けっか表ひょうを購入こうにゅうせざるを得えないという苦くるしい立場たちばに理解りかいを求もとめた。住すみやすさ・幸福こうふく度どといった他ほかの調査ちょうさでは比較的ひかくてき上位じょういに位置いちしていることもあり、魅力みりょく度ど調査ちょうさの結果けっかに過剰かじょう反応はんのうせず、地域ちいき資源しげんにさらなる磨みがきをかけることが重要じゅうようとの提言ていげんがなされた。

栃木とちぎ県けん

2020年ねん（令れい和わ2年ねん）の魅力みりょく度どランキングで最下位さいかいとなった栃木とちぎ県けんは、自じ県けんの評価ひょうか者しゃが全体ぜんたいの約やく3万まん2000人にんのうち約やく600人にんに留とまる点てんを問題もんだい視しし、評価ひょうか人数にんずうを増加ぞうかさせ精度せいどを向上こうじょうさせるよう研究所けんきゅうじょに提言ていげんした。

群馬ぐんま県けん

群馬ぐんま県けんでは2020年ねん秋あきに魅力みりょく度どランキングの検証けんしょうチームを群馬ぐんま県庁けんちょう内うちに発足ほっそくさせ、結果けっかを2021年ねん（令れい和わ3年ねん）7月がつ15日にちに発表はっぴょう。単一たんいつの質問しつもん項目こうもくのみに基もとづく魅力みりょく度ど評価ひょうか、配点はいてんの不自然ふしぜんさ、誤差ごさによる順位じゅんい変動へんどうの容易たやすさ、元もとデータを非公開ひこうかいとすることによる説明せつめい責任せきにんの不ふ履行りこうといった点てんを問題もんだい視しした。同年どうねん10月がつ12日にち、県知事けんちじの山本やまもと一太かずたは記者きしゃ会見かいけんで2021年ねんにおける順位じゅんいが44位いに後退こうたいしたことに触ふれ、評価ひょうか根拠こんきょの不ふ明確めいかくなランキングは自じ県けんの経済けいざい的てき損失そんしつにつながるとして、法的ほうてき措置そちも含ふくめて検討けんとうすると述のべた。研究所けんきゅうじょ側がわは草津くさつ温泉おんせんを始はじめとする有力ゆうりょくな観光かんこう資源しげんを県けんの魅力みりょく度ど向上こうじょうにつなげるよう活用かつよう方法ほうほうを検討けんとうするよう提言ていげんし、知事ちじの法的ほうてき措置そち発言はつげんに対たいしては言論げんろんの自由じゆうへの圧力あつりょく、誹謗ひぼう中傷ちゅうしょうであると反発はんぱつした。10月13日にち、内閣ないかく官房かんぼう副ふく長官ちょうかんの木原きはら誠二せいじは記者きしゃ会見かいけんでこの問題もんだいに触ふれ、日本にっぽん政府せいふとしてのコメントは避さけた上うえで「順位じゅんいそのものに意味いみがあるとは理解りかいしていない」（引用いんよう）とし、地方ちほう創そう生せいに向むけて自治体じちたいや住民じゅうみん、企業きぎょうが協力きょうりょくして地域ちいきの特色とくしょくを活いかした取とり組くみを行おこなうことが重要じゅうようと述のべた。

都道府県とどうふけん魅力みりょく度どランキング2023

順位じゅんい	都道府県とどうふけん名めい
1	北海道ほっかいどう
2	京都きょうと府ふ
3	沖縄おきなわ県けん
4	東京とうきょう都と
5	大阪おおさか府ふ
6	福岡ふくおか県けん
7	神奈川かながわ県けん
（略りゃく）
41	鳥取とっとり県けん
42	徳島とくしま県けん
	山口やまぐち県けん
44	群馬ぐんま県けん
45	埼玉さいたま県けん
46	佐賀さが県けん
47	茨城いばらき県けん

関連かんれん項目こうもく

• 新しん国民こくみん生活せいかつ指標しひょう（PLI、豊ゆたかさ指標しひょう） - 経済企画庁けいざいきかくちょうによる調査ちょうさ。評価ひょうかが芳かんばしくなかった埼玉さいたま県けんからの抗議こうぎを受うけ、1999年ねんに廃止はいし（出典しゅってん：なぜ？幸福こうふく度ど1位いの都道府県とどうふけんは福井ふくい県けん、2019年ねん11月17日にち閲覧えつらん）。土屋つちや義彦よしひこ、ダ埼玉さいたまも参照さんしょう。
• 日本にっぽん総合そうごう研究所けんきゅうじょ (財団ざいだん法人ほうじん) - 全ぜん47都道府県とどうふけん幸福こうふく度どランキング調査ちょうさを実施じっし。
• 地域ちいきブランド、地域ちいきおこし

外部がいぶリンク

• 公式こうしきウェブサイト
• 調査ちょうさ項目こうもくと指標しひょうについて･･･地域ちいきブランド調査ちょうさ2021
• 統計とうけい誤差ごさについて･･･地域ちいきブランド調査ちょうさ2021