ブリヤート語ご

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ブリヤート語ご
буряад хэлэн、ᠪᠤᠷᠢᠶᠠᠳ
ᠮᠣᠩᠭᠣᠯ
ᠬᠡᠯᠡᠨ
ブリヤート語ごの分布ぶんぷ
話はなされる国くに ロシアの旗 ロシア
モンゴルの旗 モンゴル
中華人民共和国の旗 中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく
地域ちいき ブリヤート共和きょうわ国こく
ウスチオルダ・ブリヤート自治じち管区かんく
アガ・ブリヤート自治じち管区かんく
モンゴル国こくの北部ほくぶ
中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく 内モンゴル自治うちもんごるじち区く
話者わしゃ数すう 400,000人にん
言語げんご系統けいとう
アルタイ諸語しょご[1] （論争ろんそう有あり）
表記ひょうき体系たいけい モンゴル文字もじ
キリル文字もじ（18世紀せいき - ）
ラテン文字もじ（1910年ねん - 1939年ねん）
公的こうてき地位ちい
公用こうよう語ご ブリヤート共和国の旗 ブリヤート共和きょうわ国こく
少数しょうすう言語げんごとして
承認しょうにん		 モンゴルの旗 モンゴル
統制とうせい機関きかん ロシアの旗 モンゴル・仏教ぶっきょう・チベット学がく研究所けんきゅうじょ（英語えいご版ばん、ロシア語ご版ばん）
言語げんごコード
ISO 639-2 bua
ISO 639-3 bua – マクロランゲージ
個別こべつコード:
bxu — 中国ちゅうごくブリヤート語ご
bxm — モンゴルブリヤート語ご
bxr — ロシアブリヤート語ご
消滅しょうめつ危険きけん度ど評価ひょうか
Definitely endangered (Moseley 2010)
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新聞しんぶん『ブリヤート・ウネン』（Buryad Ünen）の表題ひょうだいの変遷へんせんはブリヤート語ごの文字もじの変遷へんせんを示しめしている。

ブリヤート語ご（ブリヤートご、ブリヤート語ご：буряад хэлэн、ᠪᠤᠷᠢᠶᠠᠳ
ᠮᠣᠩᠭᠣᠯ
ᠬᠡᠯᠡᠨ）は、ロシア連邦れんぽうのブリヤート共和きょうわ国こくなどで話はなされているモンゴル系けい言語げんご。ブリヤートモンゴル語ごなどとも言いわれる。独立どくりつした言語げんごとされることが多おおいが、モンゴル国こくなどのハルハ方言ほうげん（標準ひょうじゅんモンゴル語ご）、中国ちゅうごくの内モンゴル自治うちもんごるじち区くなどのチャハル方言ほうげん、中国ちゅうごく新疆しんきょうウイグル自治じち区くなどのオイラート方言ほうげん（オイラト語ご）などとともに、モンゴル語ごの方言ほうげんの一ひとつとされていることもある。

キリル文字もじを使用しようするが、ハルハ方言ほうげんの表記ひょうきと若干じゃっかん異ことなる。

またハルハ方言ほうげんと異ことなり、人称にんしょう代名詞だいめいしが接尾せつび辞じ化かして動詞どうしにつき、人称にんしょう変化へんかが起おこる。

歴史れきし[編集へんしゅう]

1923年ねんにブリヤート・モンゴル・ソビエト社会しゃかい主義しゅぎ自治じち共和きょうわ国こくが樹立じゅりつされると、ソ連それんはモンゴルとの民族みんぞくの切きり離はなしを企図きとして、モンゴル語ごの方言ほうげんの一ひとつであったブリヤート語ごを公用こうよう語ごとして採用さいようする[2]。しかし、1958年ねんにはモンゴルとの結むすびつきを懸念けねんして共和きょうわ国こくの名称めいしょうから「モンゴル」が削除さくじょされるとともに[2]、ブリヤート語ご教育きょういくが禁きんじられた[3]。その後ご、ペレストロイカの時期じきには復興ふっこう運動うんどうが起おきるものの、教員きょういん不足ふそくや共和きょうわ国こくの住民じゅうみんの7割わりをロシア人じんが占しめることから下火したびとなった[3]。共和きょうわ国こく政府せいふは、小学校しょうがっこう入学にゅうがくの段階だんかいでロシア語ごを学まなぶかブリヤート語ごを学まなぶか選択せんたくできるとしている[2]。教育きょういく機会きかいが保証ほしょうされているものの衰退すいたいの一途いっとにある要因よういんとして田中たなか克彦かつひこはブリヤート語ごにおける学術がくじゅつ用語ようごの欠如けつじょを指摘してきしている[2]。

下位かい分類ぶんるい[編集へんしゅう]

  • 中国ちゅうごくブリヤート語ご【bxu】 65,000人にん
    • Bargu (bxu-bar)
    • Aga (bxu-aga)
    • Khori (bxu-kho)
  • モンゴルブリヤート語ご【bxm】 45,100人にん
    • Khori (bxm-kho)
    • Aga (bxm-aga)
  • ロシアブリヤート語ご【bxr】 219,000人にん
    • Barguzin (bxr-bar)
    • Oka (bxr-oka)
    • Ninzne-Udinsk (bxr-nin)
    • Bohaan (bxr-boh)
    • Alar (bxr-ala)
    • Bulagat (bxr-bul)
    • Tunka (bxr-tun)
    • Unga (bxr-ung)
    • Ekhirit (bxr-ekh)

文字もじ[編集へんしゅう]

詳細しょうさいは「ブリヤート語ごの表記ひょうき体系たいけい（ロシア語ご版ばん）」を参照さんしょう

伝統でんとう的てきにはモンゴル文字もじを改良かいりょうしたブリヤート文字もじを使つかってきたが、ロシア連邦れんぽうのブリヤート共和きょうわ国こくでは、20世紀せいき前半ぜんはん以降いこうロシア語ごのキリル文字もじに三さん文字もじを追加ついかして使用しようしている。

「キリル文字もじで表記ひょうきされるモンゴル諸語しょごの比較ひかく」も参照さんしょう
А а Б б В в Г г Д д Е е Ё ё Ж ж
З з И и Й й К к Л л М м Н н О о
Ө ө П п Р р С с Т т У у Ү ү Ф ф
Х х Һ һ Ц ц Ч ч Ш ш Щ щ Ъ ъ Ы ы
Ь ь Э э Ю ю Я я

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ Ethnologue.com: Altaic
  2. ^ a b c d “【国境こっきょうと民みん】ロシア・ブリヤート共和きょうわ国こくから考かんがえる”. 産経新聞さんけいしんぶん. (2004年ねん1月がつ15日にち) 
  3. ^ a b “ロシア・ブリヤート共和きょうわ国こく：「チンギス・ハンの子孫しそん」も生活せいかつ変化へんか　伝統でんとうの継承けいしょう困難こんなん”. 毎日新聞まいにちしんぶん. (2008年ねん11月15日にち) 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

ブリヤート語ご版ばんのウィキペディアがあります。
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