ボーズ (企業きぎょう)

ボーズ
Bose Corporation
種類しゅるい	非公開ひこうかい会社かいしゃ
略称りゃくしょう	ボーズ
本社ほんしゃ所在地しょざいち	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく; フラミンガム
設立せつりつ	1964年ねん
業種ぎょうしゅ	電気でんき機器きき
事業じぎょう内容ないよう	音響おんきょう機器ききの製造せいぞう販売はんばい
売上うりあげ高だか	3000億おく円えん（2007年ねん12月がつ）
従業じゅうぎょう員数いんずう	約やく7000人にん
決算けっさん期き	3月がつ末日まつじつ
所有しょゆう者しゃ	マサチュまさちゅーセッツ工科大学せっつこうかだいがく
関係かんけいする人物じんぶつ	アマー・G・ボーズ（創業そうぎょう者しゃ）
外部がいぶリンク	www.bose.com
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ボーズ（Bose Corporation）はアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくに本社ほんしゃを置おく、スピーカーを主おもとした音響おんきょう機器きき開発かいはつ製造せいぞう企業きぎょう。マサチュまさちゅーセッツ工科大学せっつこうかだいがく(MIT)教授きょうじゅアマー・G・ボーズが、自身じしんの研究けんきゅう（特許とっきょ^[1]）の製品せいひん化かなどを行おこなう企業きぎょうとして設立せつりつした。マサチュまさちゅーセッツ工科大学せっつこうかだいがくが株式かぶしきの半数はんすうを所有しょゆうしており、これはアマー・G・ボーズ自身じしんが寄付きふした。

概要がいよう

マサチュまさちゅーセッツ工科大学せっつこうかだいがく(MIT)の教授きょうじゅアマー・G・ボーズが、MITのスタッフと共ともにその技術ぎじゅつを培つちかい、音響おんきょうに関かんする独自どくじの理論りろんを確立かくりつ。この研究けんきゅうを元もとに1964年ねん、ボーズ・コーポレーションがMIT学内がくないに設立せつりつされた。

Boseの基準きじゅんによる独自どくじの音おとを追求ついきゅうし、スピーカーをはじめとする様々さまざまな音響おんきょう機器ききを開発かいはつしており、高たかい評価ひょうかを得えている。特とくに、一般いっぱんに低音ていおんを発生はっせいさせるために大柄おおがらになりやすいスピーカーに関かんし、独自どくじの理論りろん（「acoustic mass」理論りろん^[2]、等ひとし）による音おと作づくりで、小型こがたであるにもかかわらず定評ていひょうを得えている、といったようなものが多おおい。

現在げんざいはコンシューマー用よう、業務ぎょうむ用よう、車載しゃさい用ようオーディオ機器ききなどの音響おんきょう機器きき分野ぶんや以外いがいにも産業さんぎょう用よう機器ききや自動車じどうしゃ用ようサスペンションシステムに至いたるまで研究けんきゅう開発かいはつを手てがける技術ぎじゅつ主導しゅどうの会社かいしゃとして運営うんえいされている。

日本にっぽん法人ほうじん

1977年ねんにボーズアジアリミテッド日本にっぽん支社ししゃを設置せっちして日本にっぽんに進出しんしゅつ。1984年ねんに日本にっぽん法人ほうじんのボーズ合同ごうどう会社かいしゃ（BOSE K.K.）を設立せつりつ。本社ほんしゃは東京とうきょう都と港みなと区く六本木ろっぽんぎ1-4-5 アークヒルズサウスタワー13F。

日本にっぽん及およびドイツには、車載しゃさい用よう専用せんよう設計せっけいオーディオシステムを専業せんぎょうとするボーズ・オートモーティブが別べつ会社かいしゃとして存在そんざいする。

日本にっぽんでは、ボーズ株式会社かぶしきがいしゃ、ボーズ・オートモーティブ合同ごうどう会社かいしゃ共どもに、米国べいこく本社ほんしゃの100%子会社こがいしゃ。

沿革えんかく

1964年ねん - 会社かいしゃ創立そうりつ
1966年ねん - 2201発売はつばい
1968年ねん - 901スピーカーシステムを発売はつばい。
1972年ねん - 業務ぎょうむ用よう音響おんきょう機器きき分野ぶんやに参入さんにゅう。802シリーズ発売はつばい。Syncomスピーカー計測けいそくシステム開発かいはつ。
1975年ねん - ブックシェルフ型がたスピーカー301シリーズ発売はつばい。
1982年ねん - 101スピーカー発売はつばい。かつて世界中せかいじゅうで売うれたベストセラー商品しょうひんとなった。現在げんざいは生産せいさんしていない。
1989年ねん - 航空機こうくうき用ようノイズキャンセリングヘッドセット発売はつばい。

主要しゅようなテクノロジー

11.5cmフルレンジドライバー: BOSEの看板かんばん商品しょうひんの一ひとつであり、これを基礎きそとして、さまざまな商品しょうひんラインナップがされている。11.5cmは低音ていおんから高音こうおんまで出だすのに必要ひつよう最小限さいしょうげんの径みちに由来ゆらいし、フルレンジゆえの音おとの広ひろがり方かたが2ウェイや3ウェイのスピーカーに比くらべ非常ひじょうに広ひろい、音おとのつながりを気きにすることなく安定あんていした音質おんしつを提供ていきょうする、といった利点りてんをもつ。
クリスタルドライバー: 前述ぜんじゅつの11.5cmフルレンジドライバーを、DVD-Audio、およびSACD、DSDなどに代表だいひょうされる再生さいせい周波数しゅうはすう帯域たいいきの超ちょう広帯域こうたいいき化かに対応たいおうさせたドライバーであり、高音こうおんを高こう解像度かいぞうどに振ふり、かつ全体ぜんたい的てきな臨場りんじょう感かんを重視じゅうししたドライバーである（搭載とうさいされている機種きしゅは125WestBoroughなど）。
アコースティック・ウェーブガイド: スピーカーのバックロード（スピーカーボックス）の設計せっけい技術ぎじゅつ。BOSEのコンパクトスピーカー、特とくに11.5cm以下いかのフルレンジスピーカーとサブウーファーに対たいして使つかわれる。パイプオルガンやホルンなどを髣髴ほうふつさせる構造こうぞうとなっている。
ノイズキャンセリング
ダイレクト・リフレクティング: 通常つうじょうのスピーカーでは振動しんどう板ばんからの直接ちょくせつ音おとが再生さいせい音おんのほとんどを占しめるが、実際じっさいの演奏えんそうでは楽器がっきからの直接ちょくせつ音おとよりも壁面へきめん等とうから反射はんしゃした間接かんせつ音おんの割合わりあいが大おおきい。この事ことに注目ちゅうもくし、通常つうじょうのリスナーに向むけたユニットの他ほかに、壁面へきめんに向むけて配置はいちされたユニットを持もつ。これにより振動しんどう板ばんからの音波おんぱが壁かべに当あたってからリスナーの耳みみに到達とうたつするため、コンサートホールでの生なま演奏えんそうに近ちかい豊ゆたかな臨場りんじょう感かんを得えることができる。
スーパーフロントサラウンド

主おもな製品せいひん

一般いっぱん家庭かてい向むけ

ヘッドフォン/イヤホン

TriPortシリーズ

TriPort® (around-ear headphones) (トライポート・アラウンドイヤーヘッドホン)
on-ear headphones (TriPort®OE) (オンイヤーヘッドホン)
in-ear headphones (TriPort®IE) (インイヤーヘッドホン)

QuietComfortシリーズ

QuietComfort (クワイエットコンフォート) - Active Noise Control（ノイズキャンセリング) 機能きのう搭載とうさいヘッドホン。

ホームシアター

独自どくじ技術ぎじゅつ

BOSE Digital(BD): 2chあるいはモノラルのアナログソースを5.1ch変換へんかんする技術ぎじゅつである。
スーパーフロントサラウンド: 1つのスピーカーに2つの別べつの方向ほうこうを向むいたドライバーを搭載とうさいし個別こべつのデジタルプロッセッサーでコントロールすることにより、2つのスピーカーで5.1CHを作つくり出だす特許とっきょ技術ぎじゅつである。利点りてんとして配線はいせんやスピーカー数すうの減少げんしょうにつながるため室内しつないをコンパクトにまとめることが可能かのう。

上記じょうきの2つの技術ぎじゅつを使つかうことにより、リアサテライトの無ない2chのスピーカでサラウンド効果こうかを体感たいかんできる。

AM-xxシリーズとLifestyleシリーズ: 小型こがたのキューブ型がたスピーカーをサテライトスピーカーに使用しようしており、コンパクトながら高こう品質ひんしつな音おとを提供ていきょうし、特許とっきょ技術ぎじゅつアコースティック・ウェーブガイドを採用さいようしたため、迫力はくりょくの重じゅう低音ていおんを再生さいせい可能かのうにした。

ホームオーディオ

ボーズスピーカーの歴史れきし

ウェーブガイドシステム

アンプ

1705II
1706II
2705MX
4702-III

CD/ラジオ

Wave SpundTouch music system IV
Wave music system IV
Acoustic Wave music system II

マルチメディアスピーカー

PC用よう

companion 2 II
companion 3 II
companion 5
companion 20
Micro Music Monitor (M3)
Computer Music Monitor (M2)

iPod/iPhone用ようスピーカー

SoundDock Series II
SoundDock Portable (SoundDockのバッテリー搭載とうさいモデル)
SoundDock 10

Bluetooth搭載とうさいスピーカー

SoundLink Wireless Mobile speaker
SoundLink Wireless Mobile speaker - LX
SoundLink
SoundLink II
SoundLink III
SoundLink Mini
SoundLink Mini II
SoundLink Flex
SoundLink Color
SoundTouch 10
SoundTouch 20 Series III
SoundTouch 30

防水ぼうすい・防ぼう滴しずくスピーカー

アクセサリ

スピーカースタンド: 各種かくしゅ設備せつび用ようとして利用りようできるように多彩たさいなスタンドやブラケットがオプションとしてラインナップされている。
ダイナミックマイク

カーオーディオ

自動車じどうしゃ用ようオーディオとして、各社かくしゃに広ひろく採用さいようされている。これらは高級こうきゅう車しゃ用ようまたはオプションとして車種しゃしゅごとに専用せんよう設計せっけいされており、基本きほん的てきに後こう付つけはできない。

欧米おうべいのメーカーでは、GM・ポルシェ・ルノーなどが純正じゅんせい採用さいようしている。

日本にっぽんのメーカーでは、マツダ・日産にっさんなどが採用さいようしている。

業務ぎょうむ用よう

ヘッドセット

Aviation Headset: パイロット向むけにQuietComfortの技術ぎじゅつを利用りようしたヘッドセットを販売はんばいしている。; 一般いっぱん向むけだけでなく、アメリカ海軍かいぐんなどにも納入のうにゅうしている。

音響おんきょうシステム

パナレーシステム: 中小ちゅうしょう規模きぼ空間くうかん向むけ音響おんきょうシステム^[3]。
BMS (ビジネスミュージックシステム): お台場だいばパレットタウン内うちの総合そうごう商業しょうぎょう施設しせつ「ヴィーナスフォート」などに採用さいようされている音響おんきょうシステム^[4]。
プルミエ・シアター・サウンド: 通称つうしょうエコッツ。シネマコンプレックス「ティ・ジョイ大泉おおいずみ」に採用さいようされているスピーカーシステム。すべての座席ざせきで音響おんきょう特性とくせいが均一きんいつとなるように設計せっけいされていて、着座ちゃくざ位置いちによる音おとの聞きこえ方かたの違ちがいが少すくなくなるようになっている。

駅えき構内こうない用ようスピーカー

JR、私鉄してつを問とわず、駅えき構内こうない用ようスピーカーを納品のうひんしている。

スポンサー活動かつどう

2015年ねんのF1シーズンに向むけ、メルセデスAMGペトロナスF1チームとパートナーシップを結むすんだ。ボーズはオフィシャル・チームパートナーとなり、ボーズ製品せいひんがメンバーへ提供ていきょうされる^[5]。なお2022年ねんシーズンからオフィシャル・チームパートナーからは撤退てったいしたものの、引ひき続つづき製品せいひんはチームスタッフに供給きょうきゅうされている。